JP2004363920A - 画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】周辺デバイスにおいて、USBケーブルが抜かれた場合と、ホスト装置の自電源がOFFされた場合と、を確実に判断できるようにした画像形成システムを提供する。
【解決手段】電源線と通信線をもった通信インターフェースを介して、ホスト装置と周辺デバイスとが接続されてなる画像形成システムにおいて、周辺デバイスには、電源線の電位を複数の基準電位と比較して監視する電源線監視手段371と、電源線監視手段371による監視結果により、前記電源線が高電位から低電位へ変化する時間を計測する計時手段332と、を設け、さらに、計時手段332によって検出された高電位から低電位へ変化する時間に基づいてシステムの制御を実行するシステム機能制御部を設けている。
【選択図】 図4
【解決手段】電源線と通信線をもった通信インターフェースを介して、ホスト装置と周辺デバイスとが接続されてなる画像形成システムにおいて、周辺デバイスには、電源線の電位を複数の基準電位と比較して監視する電源線監視手段371と、電源線監視手段371による監視結果により、前記電源線が高電位から低電位へ変化する時間を計測する計時手段332と、を設け、さらに、計時手段332によって検出された高電位から低電位へ変化する時間に基づいてシステムの制御を実行するシステム機能制御部を設けている。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源線と通信線をもった通信インターフェースを介してホスト装置と周辺デバイスとが接続されてなる画像形成システムに係り、通信インターフェース、または、ホスト装置の自電源のいずれがOFFされたかを判定して処理動作を制御するようにした画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、複写機のような一体型のMFP(デジタル複合機)のほかに、単体として機能するスキャナやプリンタを既存の通信インターフェースを使用して相互接続することで、複写機能としても使用できる機能(MFP機能)を具備した画像形成システムが構築されるようになった。例えば、ホスト装置である印刷装置と周辺デバイスである画像読取装置とをUSBインターフェースを介して接続するようにした画像形成システムを構成することができる。
【0003】
このような画像形成システムにおいて省電力化を図るために、例えば、周辺デバイスが動作する必要のないとき、周辺デバイスの電源をオフ状態にするか、又は、周辺デバイスの正常な動作が期待できないとき、自動的に、周辺デバイスの内部状態を初期化するようにした画像形成システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−337752号公報(図2、段落「0016」〜「0018」)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特許文献1の構成では、ホスト装置からの通信が途絶えた場合には、前記USBケーブルが抜かれた場合と、ホスト装置側の電源(自己電源)がONからOFFにスイッチされた場合と、が考えられる。しかし、特許文献1の場合には、この両者の区別を判断することはできない。
【0006】
そのため、使用者はホスト装置との間の通信状態が断たれたことを認知できても、ケーブル自体が抜かれた(通信インターフェースの断線状態)のか、ホスト装置の電源がOFFされたのか、を知るためには、USBケーブルとホスト装置の双方を確認する必要があり、原因を特定するのは大変面倒であり、使い勝手がよくなかった。特に、ホスト装置がUSBハブ等の使用により、デバイス装置から離れた場所にある場合には、その確認作業が容易ではなかった。
【0007】
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、周辺デバイスにおいて、USBケーブルが抜かれた場合と、ホスト装置の自電源がOFFされた場合と、を確実に判断できるようにした画像形成システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。
【0009】
(1)電源線と通信線をもった通信インターフェースを介して、ホスト装置と周辺デバイスとが接続されてなる画像形成システムにおいて、
前記周辺デバイスには、前記電源線の電位を複数の基準電位と比較して監視する電源線監視手段と、前記電源線監視手段による監視結果により、前記電源線が高電位から低電位へ変化する時間を計測する計時手段と、を設け、さらに、前記計時手段によって検出された高電位から低電位へ変化する時間に基づいて制御処理を実行するシステム機能制御部を設けたことを特徴とする。
【0010】
この構成においては、電源線監視手段と計時手段とで、電源線の電位の変化状態を監視することにより、その電位が規定値より低下した場合に、その原因に応じて、システム機能制御部によって、適切な制御を行うことができる。
【0011】
(2)前記高電位は動作時の電位であり、前記低電位はグラウンドレベルの電位であり、前記高電位から低電位に変化する時間が短い場合には、前記通信インターフェースが断線状態であり、長い場合には、前記ホスト装置の電源がOFF状態であると判別することを特徴とする。
【0012】
この構成においては、動作時の高電位から低電位に変化する時間を計測することにより、通信インターフェースが断線状態になったか、ホスト装置の電源がオフされたか、を判別することができ、この判別結果に基づいて、システム機能制御部によって、適切な制御を行うことができる。
【0013】
(3)前記通信インターフェースが断線状態である場合、又は、前記ホスト装置の電源がOFF状態である場合には、前記システム機能制御部からの指令により、その旨を使用者に知らしめる報知手段を、前記周辺デバイスに設けたことを特徴とする。
【0014】
この構成においては、通信インターフェースの断線状態、又は、ホスト装置の電源がオフ状態となったことが、報知手段によって使用者に報知されるため、通信インターフェースやホスト装置そのものを確認するまでもなく、これを周辺デバイス側で確実に把握することができる。
【0015】
(4)前記通信インターフェースがUSBもしくはIEEE1394であることを特徴とする。
【0016】
この構成においては、ホスト装置と周辺デバイスの間でのデータのやりとりを行うための通信インターフェースとして、使い勝手のよいUSBもしくはIEEE1394を用いることができる。
【0017】
(5)前記システム機能制御部は、前記周辺デバイスにおける前記ホスト装置との接続において、前記ホスト装置の電源がOFF状態であると判断した場合、節電モードへの移行を実行することを特徴とする。
【0018】
この構成においては、ホスト装置の自電源がOFF状態であると判断した場合には、節電モードに移行するため、無駄な電力を消費することなく、節電が可能となる。
【0019】
(6)前記周辺デバイスが動作中であり、前記ホスト装置との接続において、前記通信インターフェース自体が断線状態であると判断した場合、前記システム機能制御部は、前記周辺デバイスの実行動作を直ちに停止させ、かつ、その旨を使用者に知らしめる報知手段を作動させることを特徴とする。
【0020】
周辺デバイス動作中における、インターフェース自体が未接続状態になることは、異常事態であるので、このようなときには、直ちに周辺デバイスの動作を停止し、かつ、報知手段によってその旨を報知することで、使用者に対する事態への認識を喚起し、かつ、その対応を迅速に実施することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態に係る画像形成システムについて詳細に説明する。なお、ホスト装置としてのプリンタに対して、USBインターフェースを介して、周辺デバイスとしてのスキャナが接続された画像形成システムを例として説明する。
【0022】
図1(a)では、プリンタ100とスキャナ200がUSBインターフェース150によって直接接続されている。図1(b)では、プリンタ100及びスキャナ200がUSBハブ160を介したUSBインターフェース150,150によって接続されている。このUSBハブ160を介したプリンタ100とスキャナ200の接続については、図示は省略するが、複数のUSBハブ及びUSBインターフェースを介した接続も考えられる。
【0023】
プリンタ100は使用者が様々な設定を入力したり、その状態を使用者に知らせたりするための操作パネル(図示省略)を有する。また、スキャナ200も、プリンタ100と同様に使用者が様々な設定を入力したり、プリンタ100の状態を使用者に知らせたりするための操作パネル(図示省略)を有する。
【0024】
図2に、スキャナ200を制御するためにスキャナ装置内に設けたコントローラの機能構成を示す。ここではコピー動作に関する各部の処理について説明する。図示のように、操作パネルからの「コピー開始」の入力指示があると、まず、操作パネル制御部310からシステム機能制御部320に指示内容が伝達される。システム機能制御部320はスキャナ装置全般のシステム状態を管理する役目を担う。
【0025】
USBインターフェース150によってスキャナ200と接続されたプリンタ100が、動作可能な状態、つまりコピー開始可能な状態であるなら、システム機能制御部320は、コピー機能制御部330に対して「コピー開始」の指示を通知する。その指示を受けて、コピー機能制御部330は、コピーのためのスキャン動作を開始するために画像読取り制御部360への動作開始指示の通知と、共に、スキャンされ画像処理された画像データを転送するために印字データ制御部350への動作開始指示の通知と、を行う。
【0026】
画像読取り制御部360によってスキャナ200は制御され、スキャン動作を開始し、画像処理された画像データは印字データ制御部350に転送され、プリンタ100が受信可能なフォーマットにデータを加工、またデータ転送する際のコマンドにおけるヘッダ情報を付加する等の作業を行い、プリンタ100に対して画像データ及び画像情報を転送する。
【0027】
スキャナ200における読取り動作が完了すると画像読取り制御部360からコピー機能制御部330に対して動作の終了が通知される。プリンタ100への画像転送が終了すると印字データ制御部350からコピー機能制御部330に対して動作終了が通知される。
【0028】
また、プリンタ100における印字動作が完了すると、プリンタ100内のホスト側コントローラ400における、USBホストドライバ410からUSBインターフェース150を通して印刷終了コマンドが送信され、それを受けたUSBデバイスドライバ380を経由してUSBデバイスドライバ制御部370に通知され、ここでコマンドを解釈して、コピー機能制御部330に対して動作終了が通知される。
【0029】
これにより、コピー機能制御部330はコピー動作完了と判断してシステム機能制御部320へ、そしてシステム機能制御部320から操作パネル制御部310にさらにコピー動作終了が通知され、一連のコピー動作は終了する。前記印刷終了コマンドに関わらず、画像データ以外の、USBインターフェース150を介して行なわれるスキャナ200・プリンタ100間のコマンドの送受信のためのスキャナ200側でのデータ処理は、USBデバイスドライバ制御部370とコピー機能制御部330との間で行なわれる。画像データに関する送受信のためのデータ処理は、USBデバイスドライバ制御部370と印字データ制御部350との間で行なわれる。さらに、プリンタ100とのコピー開始・終了に関する等のコマンドによるインターフェースは、USBインターフェース150におけるコントロール転送で行なわれ、画像データにおける転送はバルク転送によって行なわれる。
【0030】
図3は一般的なUSBインターフェース(150)のコネクタの構成図を示す。図示のように、プリンタ100側のUSBコネクタ600は、スキャナ200側のUSBコネクタ500へ所定レベルの直流低電圧電源を供給するための電源端子VBUSと双方向のデータ伝送や周辺デバイスの状態をホスト装置へ伝えたりするためのデータ端子D+及びD−、並びに、ホスト装置と周辺デバイスのグランドレベルを一致させるためのグランド端子GNDとを有する。
【0031】
周辺デバイス側のUSBコネクタ500もホスト装置側の前記4種類の端子に対応する4種類の端子VBUS、D+、D−、GNDを有する。このホスト装置側のUSBコネクタ端子とこれに対応する周辺デバイス側のUSBコネクタ端子とはUSBケーブルで接続される。
【0032】
本実施形態では、前述したUSBインターフェース150における電源端子VBUSの電圧レベルを周辺デバイス側(500)でモニタし、制御することにより、ホスト装置側(600)の自電源OFFや、USBケーブルの断線状態を推定し、その結果に応じた動作及び対応を、周辺デバイス側(500)が実施する。
【0033】
図4に、コピー機能制御手段330とUSBデバイスドライバ制御部370のインターフェース概念図を示す。また、図5は、図4を参照して画像形成システムにおける制御フローを説明するためのフローチャートである。
【0034】
スキャナ200とプリンタ100がUSBインターフェース150により接続され、両装置ともに通常のレディ状態であるとき、図3上の電源端子VBUSには充分な電流が供給されている。また、USBインターフェース150においては最低1msecの間隔でホスト装置側(600)がSOFパケットをバス上に送出する。
【0035】
しかし、ホスト装置側(600)自身がサスペンドモードなどの省エネモードになった場合は、ホスト装置側(600)はSOFパケットの送出を停止する。この状態が3msec以上続いた場合、周辺デバイス側(500)側は自動的にサスペンドモードになる。
【0036】
これは、消費電力を抑えるためにUSBインターフェース規格に規定されている。周辺デバイス側(500)の電源端子VBUS端子上に所定量の電流が流れなくなり、前記サスペンドモードをスキャナ200のコントローラ300における、USBデバイスドライバ制御部370の電源監視手段371が検知(s10)すれば、その旨コピー機能制御部330に通知される。
【0037】
コピー機能制御部330は通知受理後、計時手段332によりタイマーによる計時を開始する(s20)。前記計時手段332は、予め設定・保持されている所定計時時間(T1)、(T2)に到達するまで、計時し続ける。
【0038】
前記所定時間(T1)に到達する前(s40)に、電源端子VBUS上の電位が落ちれば(s30)、その旨、USBデバイスドライバ制御部370の電源監視手段371からコピー機能制御部330に通知され、USBケーブル自体の接続が断たれたと、コピー機能制御部330の通信インターフェース制御手段331は判断する(s70)。
【0039】
もし、所定時間(T1)が経過したあと(s40)、かつ所定時間(T2)が経過する前(s60)に電源端子VBUS上の電位が落ちれば(s50)、その旨USBデバイスドライバ制御部370の電源監視手段371からコピー機能制御部330の通信インターフェース制御手段331に通知され、ホスト装置であるプリンタ100の電源がOFFされたとコピー機能制御部330は判断する(s80)。
【0040】
USBケーブルが抜かれると、接続自体が断たれているので、当然ながらサスペンドモードへ遷移した直後に周辺デバイスであるスキャナ200への電源供給が断たれる。またホスト装置であるプリンタ100の電源がOFFされた場合であると、USBインターフェース150自体は接続されており、かつプリンタ100における電源OFFシーケンス等の実行により、前記USBケーブルが抜かれた場合に比べると、電源端子VBUS上の電位が落ちるタイミングは遅くなる。
【0041】
従って、前記計時手段332によって、設定・保持されている所定時間(T1)、(T2)は、USBケーブルが抜けた時にUSBデバイスドライバ制御部370が電源端子VBUS上の電圧が落ちるまでの時間と、ホスト装置であるプリンタ100の電源がOFFされた時にUSBデバイスドライバ制御部370の電源監視手段371がVBUS上の電圧が落ちるまでの時間を計算し、両者を考慮して設定する必要がある。
【0042】
さらに、前記所定時間(T2)が経過したあと(s60)に、電源端子VBUS上の電位が落ちなければ、プリンタ100は節電モードへ移行したと判断する(s90)。
【0043】
前記において、コピー機能制御部330においてUSBケーブル自体の接続が断たれたと判断されると、システム制御部320から操作パネル制御部310にさらに通知され、報知手段(図示省略)によってその旨使用者に報知されるようにする。その報知手段の実施形態は操作パネル上の表示等の視覚的なものであっても、ブザー等による聴覚的なものであっても、どちらでもよい。
【0044】
また、前記によりUSBケーブル自体の接続が断たれたことを認知した使用者は、USBケーブルを確認すればよいことになる。さらに周辺デバイスであるスキャナ200が動作中に、つまりコピー動作実行中に(s100)、USBケーブル自体の接続が断たれたと判断されると、システムとしては異常な状態であると判断し、デバイス側であるスキャナ200の動作を即停止し、動作中断処理を実行する(s110)。
【0045】
中断処理実行完了後、異常な状態でデバイスが緊急停止したことを、コピー機能制御部330からシステム制御部320を経由して、操作パネル制御部310にさらに通知され、報知手段によってその旨使用者に報知されるようにする。その報知手段の実施形態は操作パネル上の表示等の視覚的なものであっても、ブザー等による聴覚的なものであっても、どちらでもよい。
【0046】
前記において、ホスト装置であるプリンタ100の電源がOFFされたと、コピー機能制御部330において判断されると、システム制御部320から操作パネル制御部310にさらに通知され、報知手段によってその旨使用者に報知されるようにする。その報知手段の実施形態は操作パネル上の表示等の視覚的なものであっても、ブザー等による聴覚的なものであっても、どちらでもよい。
【0047】
また、周辺デバイスであるスキヤナ100がレディ状態であるとき(s200)に、スキャナが節電可能な状態であれば(s210)、スキャナは節電モード移行処理(s220)を経て、節電モードへ移行(s230)することにより、不要な消費電力を抑える機能を有する。
【0048】
節電モードへの移行のシーケンスに関しては、ユーザ操作により使用するか、しないかを選択できる仕組みにより、前記機能を実現することとしてもよい。この場合、節電モードへ移行しないときには、前記と同様にホスト装置であるプリンタ100の電源がOFFされたとものとし、その旨使用者に分かるようにする。これによりホスト装置であるプリンタ100の電源がOFFされたことを認知した使用者は、プリンタ100の電源スイッチを確認すればよいことになる。
【0049】
なお、実施の形態では、ホスト装置としてのプリンタを、USBインターフェースを介して、周辺デバイスとしてのスキャナに接続した画像形成システムを例として説明したが、本発明は、これに限定されることなく、ホスト装置は、例えば、ファクシミリ装置、デジタル複写機を含む各種複写機であってもよく、周辺デバイスは、例えば、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータであってもよい。その他、電源線と通信線をもった通信インターフェースを介して、接続されるホスト装置と周辺デバイスを備えた画像形成システムであれば、その構成や形式の如何を問わず、本発明を適用することができる。また、通信インターフェースについても、USBやIEEE1394に限定されることなく、少なくとも、ホスト装置と周辺デバイスとの間で、通信と電源の供給が可能なインターフェースであれば、本発明に適用できるのはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、以下の効果を奏する。
【0051】
(1)電源線監視手段と計時手段とで、電源線の電位の変化状態を監視することにより、その電位が規定値より低下した場合に、その原因に応じて、システム機能制御部によって、適切な制御を行うことができる。
【0052】
(2)動作時の高電位から低電位に変化する時間を計測することにより、通信インターフェースが断線状態になったか、ホスト装置の電源がオフされたか、を判別することができ、この判別結果に基づいて、システム機能制御部によって、適切な制御を行うことができる。
【0053】
(3)通信インターフェースの断線状態、又は、ホスト装置の電源がオフ状態となったことが、報知手段によって使用者に報知されるので、通信インターフェースやホスト装置そのものを確認するまでもなく、これを周辺デバイス側で確実に把握することができる。
【0054】
(4)ホスト装置と周辺デバイスの間でのデータのやりとりを行うための通信インターフェースとして、使い勝手のよいUSBもしくはIEEE1394を用いることができる。
【0055】
(5)ホスト装置の自電源がOFF状態であると判断した場合には、節電モードに移行するため、無駄な電力を消費することなく、節電が可能となる。
【0056】
(6)周辺デバイス動作中における、インターフェース自体が未接続状態になることは、異常事態であるので、このようなときには、直ちに周辺デバイスの動作を停止し、かつ、報知手段によってその旨を報知するので、使用者に対する事態への認識を喚起し、かつ、その対応を迅速に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成システムの構成説明図である。
【図2】同スキャナの機能構成についての説明図である。
【図3】同USBインターフェースコネクタの構成ブロック図である。
【図4】同コピー機能制御手段とUSBデバイスドライバ制御部のインターフェース概念図である。
【図5】同画像形成システムの制御フローを説明するためのフローチャートの一部である。
【図6】同フローチャートの他の一部である。
【図7】同フローチャートの残部である。
【符号の説明】
100−ホスト装置
150−通信インターフェース
200−周辺デバイス
320−システム機能制御部
332−計時手段
371−電源線監視手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源線と通信線をもった通信インターフェースを介してホスト装置と周辺デバイスとが接続されてなる画像形成システムに係り、通信インターフェース、または、ホスト装置の自電源のいずれがOFFされたかを判定して処理動作を制御するようにした画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、複写機のような一体型のMFP(デジタル複合機)のほかに、単体として機能するスキャナやプリンタを既存の通信インターフェースを使用して相互接続することで、複写機能としても使用できる機能(MFP機能)を具備した画像形成システムが構築されるようになった。例えば、ホスト装置である印刷装置と周辺デバイスである画像読取装置とをUSBインターフェースを介して接続するようにした画像形成システムを構成することができる。
【0003】
このような画像形成システムにおいて省電力化を図るために、例えば、周辺デバイスが動作する必要のないとき、周辺デバイスの電源をオフ状態にするか、又は、周辺デバイスの正常な動作が期待できないとき、自動的に、周辺デバイスの内部状態を初期化するようにした画像形成システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−337752号公報(図2、段落「0016」〜「0018」)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特許文献1の構成では、ホスト装置からの通信が途絶えた場合には、前記USBケーブルが抜かれた場合と、ホスト装置側の電源(自己電源)がONからOFFにスイッチされた場合と、が考えられる。しかし、特許文献1の場合には、この両者の区別を判断することはできない。
【0006】
そのため、使用者はホスト装置との間の通信状態が断たれたことを認知できても、ケーブル自体が抜かれた(通信インターフェースの断線状態)のか、ホスト装置の電源がOFFされたのか、を知るためには、USBケーブルとホスト装置の双方を確認する必要があり、原因を特定するのは大変面倒であり、使い勝手がよくなかった。特に、ホスト装置がUSBハブ等の使用により、デバイス装置から離れた場所にある場合には、その確認作業が容易ではなかった。
【0007】
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、周辺デバイスにおいて、USBケーブルが抜かれた場合と、ホスト装置の自電源がOFFされた場合と、を確実に判断できるようにした画像形成システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。
【0009】
(1)電源線と通信線をもった通信インターフェースを介して、ホスト装置と周辺デバイスとが接続されてなる画像形成システムにおいて、
前記周辺デバイスには、前記電源線の電位を複数の基準電位と比較して監視する電源線監視手段と、前記電源線監視手段による監視結果により、前記電源線が高電位から低電位へ変化する時間を計測する計時手段と、を設け、さらに、前記計時手段によって検出された高電位から低電位へ変化する時間に基づいて制御処理を実行するシステム機能制御部を設けたことを特徴とする。
【0010】
この構成においては、電源線監視手段と計時手段とで、電源線の電位の変化状態を監視することにより、その電位が規定値より低下した場合に、その原因に応じて、システム機能制御部によって、適切な制御を行うことができる。
【0011】
(2)前記高電位は動作時の電位であり、前記低電位はグラウンドレベルの電位であり、前記高電位から低電位に変化する時間が短い場合には、前記通信インターフェースが断線状態であり、長い場合には、前記ホスト装置の電源がOFF状態であると判別することを特徴とする。
【0012】
この構成においては、動作時の高電位から低電位に変化する時間を計測することにより、通信インターフェースが断線状態になったか、ホスト装置の電源がオフされたか、を判別することができ、この判別結果に基づいて、システム機能制御部によって、適切な制御を行うことができる。
【0013】
(3)前記通信インターフェースが断線状態である場合、又は、前記ホスト装置の電源がOFF状態である場合には、前記システム機能制御部からの指令により、その旨を使用者に知らしめる報知手段を、前記周辺デバイスに設けたことを特徴とする。
【0014】
この構成においては、通信インターフェースの断線状態、又は、ホスト装置の電源がオフ状態となったことが、報知手段によって使用者に報知されるため、通信インターフェースやホスト装置そのものを確認するまでもなく、これを周辺デバイス側で確実に把握することができる。
【0015】
(4)前記通信インターフェースがUSBもしくはIEEE1394であることを特徴とする。
【0016】
この構成においては、ホスト装置と周辺デバイスの間でのデータのやりとりを行うための通信インターフェースとして、使い勝手のよいUSBもしくはIEEE1394を用いることができる。
【0017】
(5)前記システム機能制御部は、前記周辺デバイスにおける前記ホスト装置との接続において、前記ホスト装置の電源がOFF状態であると判断した場合、節電モードへの移行を実行することを特徴とする。
【0018】
この構成においては、ホスト装置の自電源がOFF状態であると判断した場合には、節電モードに移行するため、無駄な電力を消費することなく、節電が可能となる。
【0019】
(6)前記周辺デバイスが動作中であり、前記ホスト装置との接続において、前記通信インターフェース自体が断線状態であると判断した場合、前記システム機能制御部は、前記周辺デバイスの実行動作を直ちに停止させ、かつ、その旨を使用者に知らしめる報知手段を作動させることを特徴とする。
【0020】
周辺デバイス動作中における、インターフェース自体が未接続状態になることは、異常事態であるので、このようなときには、直ちに周辺デバイスの動作を停止し、かつ、報知手段によってその旨を報知することで、使用者に対する事態への認識を喚起し、かつ、その対応を迅速に実施することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態に係る画像形成システムについて詳細に説明する。なお、ホスト装置としてのプリンタに対して、USBインターフェースを介して、周辺デバイスとしてのスキャナが接続された画像形成システムを例として説明する。
【0022】
図1(a)では、プリンタ100とスキャナ200がUSBインターフェース150によって直接接続されている。図1(b)では、プリンタ100及びスキャナ200がUSBハブ160を介したUSBインターフェース150,150によって接続されている。このUSBハブ160を介したプリンタ100とスキャナ200の接続については、図示は省略するが、複数のUSBハブ及びUSBインターフェースを介した接続も考えられる。
【0023】
プリンタ100は使用者が様々な設定を入力したり、その状態を使用者に知らせたりするための操作パネル(図示省略)を有する。また、スキャナ200も、プリンタ100と同様に使用者が様々な設定を入力したり、プリンタ100の状態を使用者に知らせたりするための操作パネル(図示省略)を有する。
【0024】
図2に、スキャナ200を制御するためにスキャナ装置内に設けたコントローラの機能構成を示す。ここではコピー動作に関する各部の処理について説明する。図示のように、操作パネルからの「コピー開始」の入力指示があると、まず、操作パネル制御部310からシステム機能制御部320に指示内容が伝達される。システム機能制御部320はスキャナ装置全般のシステム状態を管理する役目を担う。
【0025】
USBインターフェース150によってスキャナ200と接続されたプリンタ100が、動作可能な状態、つまりコピー開始可能な状態であるなら、システム機能制御部320は、コピー機能制御部330に対して「コピー開始」の指示を通知する。その指示を受けて、コピー機能制御部330は、コピーのためのスキャン動作を開始するために画像読取り制御部360への動作開始指示の通知と、共に、スキャンされ画像処理された画像データを転送するために印字データ制御部350への動作開始指示の通知と、を行う。
【0026】
画像読取り制御部360によってスキャナ200は制御され、スキャン動作を開始し、画像処理された画像データは印字データ制御部350に転送され、プリンタ100が受信可能なフォーマットにデータを加工、またデータ転送する際のコマンドにおけるヘッダ情報を付加する等の作業を行い、プリンタ100に対して画像データ及び画像情報を転送する。
【0027】
スキャナ200における読取り動作が完了すると画像読取り制御部360からコピー機能制御部330に対して動作の終了が通知される。プリンタ100への画像転送が終了すると印字データ制御部350からコピー機能制御部330に対して動作終了が通知される。
【0028】
また、プリンタ100における印字動作が完了すると、プリンタ100内のホスト側コントローラ400における、USBホストドライバ410からUSBインターフェース150を通して印刷終了コマンドが送信され、それを受けたUSBデバイスドライバ380を経由してUSBデバイスドライバ制御部370に通知され、ここでコマンドを解釈して、コピー機能制御部330に対して動作終了が通知される。
【0029】
これにより、コピー機能制御部330はコピー動作完了と判断してシステム機能制御部320へ、そしてシステム機能制御部320から操作パネル制御部310にさらにコピー動作終了が通知され、一連のコピー動作は終了する。前記印刷終了コマンドに関わらず、画像データ以外の、USBインターフェース150を介して行なわれるスキャナ200・プリンタ100間のコマンドの送受信のためのスキャナ200側でのデータ処理は、USBデバイスドライバ制御部370とコピー機能制御部330との間で行なわれる。画像データに関する送受信のためのデータ処理は、USBデバイスドライバ制御部370と印字データ制御部350との間で行なわれる。さらに、プリンタ100とのコピー開始・終了に関する等のコマンドによるインターフェースは、USBインターフェース150におけるコントロール転送で行なわれ、画像データにおける転送はバルク転送によって行なわれる。
【0030】
図3は一般的なUSBインターフェース(150)のコネクタの構成図を示す。図示のように、プリンタ100側のUSBコネクタ600は、スキャナ200側のUSBコネクタ500へ所定レベルの直流低電圧電源を供給するための電源端子VBUSと双方向のデータ伝送や周辺デバイスの状態をホスト装置へ伝えたりするためのデータ端子D+及びD−、並びに、ホスト装置と周辺デバイスのグランドレベルを一致させるためのグランド端子GNDとを有する。
【0031】
周辺デバイス側のUSBコネクタ500もホスト装置側の前記4種類の端子に対応する4種類の端子VBUS、D+、D−、GNDを有する。このホスト装置側のUSBコネクタ端子とこれに対応する周辺デバイス側のUSBコネクタ端子とはUSBケーブルで接続される。
【0032】
本実施形態では、前述したUSBインターフェース150における電源端子VBUSの電圧レベルを周辺デバイス側(500)でモニタし、制御することにより、ホスト装置側(600)の自電源OFFや、USBケーブルの断線状態を推定し、その結果に応じた動作及び対応を、周辺デバイス側(500)が実施する。
【0033】
図4に、コピー機能制御手段330とUSBデバイスドライバ制御部370のインターフェース概念図を示す。また、図5は、図4を参照して画像形成システムにおける制御フローを説明するためのフローチャートである。
【0034】
スキャナ200とプリンタ100がUSBインターフェース150により接続され、両装置ともに通常のレディ状態であるとき、図3上の電源端子VBUSには充分な電流が供給されている。また、USBインターフェース150においては最低1msecの間隔でホスト装置側(600)がSOFパケットをバス上に送出する。
【0035】
しかし、ホスト装置側(600)自身がサスペンドモードなどの省エネモードになった場合は、ホスト装置側(600)はSOFパケットの送出を停止する。この状態が3msec以上続いた場合、周辺デバイス側(500)側は自動的にサスペンドモードになる。
【0036】
これは、消費電力を抑えるためにUSBインターフェース規格に規定されている。周辺デバイス側(500)の電源端子VBUS端子上に所定量の電流が流れなくなり、前記サスペンドモードをスキャナ200のコントローラ300における、USBデバイスドライバ制御部370の電源監視手段371が検知(s10)すれば、その旨コピー機能制御部330に通知される。
【0037】
コピー機能制御部330は通知受理後、計時手段332によりタイマーによる計時を開始する(s20)。前記計時手段332は、予め設定・保持されている所定計時時間(T1)、(T2)に到達するまで、計時し続ける。
【0038】
前記所定時間(T1)に到達する前(s40)に、電源端子VBUS上の電位が落ちれば(s30)、その旨、USBデバイスドライバ制御部370の電源監視手段371からコピー機能制御部330に通知され、USBケーブル自体の接続が断たれたと、コピー機能制御部330の通信インターフェース制御手段331は判断する(s70)。
【0039】
もし、所定時間(T1)が経過したあと(s40)、かつ所定時間(T2)が経過する前(s60)に電源端子VBUS上の電位が落ちれば(s50)、その旨USBデバイスドライバ制御部370の電源監視手段371からコピー機能制御部330の通信インターフェース制御手段331に通知され、ホスト装置であるプリンタ100の電源がOFFされたとコピー機能制御部330は判断する(s80)。
【0040】
USBケーブルが抜かれると、接続自体が断たれているので、当然ながらサスペンドモードへ遷移した直後に周辺デバイスであるスキャナ200への電源供給が断たれる。またホスト装置であるプリンタ100の電源がOFFされた場合であると、USBインターフェース150自体は接続されており、かつプリンタ100における電源OFFシーケンス等の実行により、前記USBケーブルが抜かれた場合に比べると、電源端子VBUS上の電位が落ちるタイミングは遅くなる。
【0041】
従って、前記計時手段332によって、設定・保持されている所定時間(T1)、(T2)は、USBケーブルが抜けた時にUSBデバイスドライバ制御部370が電源端子VBUS上の電圧が落ちるまでの時間と、ホスト装置であるプリンタ100の電源がOFFされた時にUSBデバイスドライバ制御部370の電源監視手段371がVBUS上の電圧が落ちるまでの時間を計算し、両者を考慮して設定する必要がある。
【0042】
さらに、前記所定時間(T2)が経過したあと(s60)に、電源端子VBUS上の電位が落ちなければ、プリンタ100は節電モードへ移行したと判断する(s90)。
【0043】
前記において、コピー機能制御部330においてUSBケーブル自体の接続が断たれたと判断されると、システム制御部320から操作パネル制御部310にさらに通知され、報知手段(図示省略)によってその旨使用者に報知されるようにする。その報知手段の実施形態は操作パネル上の表示等の視覚的なものであっても、ブザー等による聴覚的なものであっても、どちらでもよい。
【0044】
また、前記によりUSBケーブル自体の接続が断たれたことを認知した使用者は、USBケーブルを確認すればよいことになる。さらに周辺デバイスであるスキャナ200が動作中に、つまりコピー動作実行中に(s100)、USBケーブル自体の接続が断たれたと判断されると、システムとしては異常な状態であると判断し、デバイス側であるスキャナ200の動作を即停止し、動作中断処理を実行する(s110)。
【0045】
中断処理実行完了後、異常な状態でデバイスが緊急停止したことを、コピー機能制御部330からシステム制御部320を経由して、操作パネル制御部310にさらに通知され、報知手段によってその旨使用者に報知されるようにする。その報知手段の実施形態は操作パネル上の表示等の視覚的なものであっても、ブザー等による聴覚的なものであっても、どちらでもよい。
【0046】
前記において、ホスト装置であるプリンタ100の電源がOFFされたと、コピー機能制御部330において判断されると、システム制御部320から操作パネル制御部310にさらに通知され、報知手段によってその旨使用者に報知されるようにする。その報知手段の実施形態は操作パネル上の表示等の視覚的なものであっても、ブザー等による聴覚的なものであっても、どちらでもよい。
【0047】
また、周辺デバイスであるスキヤナ100がレディ状態であるとき(s200)に、スキャナが節電可能な状態であれば(s210)、スキャナは節電モード移行処理(s220)を経て、節電モードへ移行(s230)することにより、不要な消費電力を抑える機能を有する。
【0048】
節電モードへの移行のシーケンスに関しては、ユーザ操作により使用するか、しないかを選択できる仕組みにより、前記機能を実現することとしてもよい。この場合、節電モードへ移行しないときには、前記と同様にホスト装置であるプリンタ100の電源がOFFされたとものとし、その旨使用者に分かるようにする。これによりホスト装置であるプリンタ100の電源がOFFされたことを認知した使用者は、プリンタ100の電源スイッチを確認すればよいことになる。
【0049】
なお、実施の形態では、ホスト装置としてのプリンタを、USBインターフェースを介して、周辺デバイスとしてのスキャナに接続した画像形成システムを例として説明したが、本発明は、これに限定されることなく、ホスト装置は、例えば、ファクシミリ装置、デジタル複写機を含む各種複写機であってもよく、周辺デバイスは、例えば、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータであってもよい。その他、電源線と通信線をもった通信インターフェースを介して、接続されるホスト装置と周辺デバイスを備えた画像形成システムであれば、その構成や形式の如何を問わず、本発明を適用することができる。また、通信インターフェースについても、USBやIEEE1394に限定されることなく、少なくとも、ホスト装置と周辺デバイスとの間で、通信と電源の供給が可能なインターフェースであれば、本発明に適用できるのはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、以下の効果を奏する。
【0051】
(1)電源線監視手段と計時手段とで、電源線の電位の変化状態を監視することにより、その電位が規定値より低下した場合に、その原因に応じて、システム機能制御部によって、適切な制御を行うことができる。
【0052】
(2)動作時の高電位から低電位に変化する時間を計測することにより、通信インターフェースが断線状態になったか、ホスト装置の電源がオフされたか、を判別することができ、この判別結果に基づいて、システム機能制御部によって、適切な制御を行うことができる。
【0053】
(3)通信インターフェースの断線状態、又は、ホスト装置の電源がオフ状態となったことが、報知手段によって使用者に報知されるので、通信インターフェースやホスト装置そのものを確認するまでもなく、これを周辺デバイス側で確実に把握することができる。
【0054】
(4)ホスト装置と周辺デバイスの間でのデータのやりとりを行うための通信インターフェースとして、使い勝手のよいUSBもしくはIEEE1394を用いることができる。
【0055】
(5)ホスト装置の自電源がOFF状態であると判断した場合には、節電モードに移行するため、無駄な電力を消費することなく、節電が可能となる。
【0056】
(6)周辺デバイス動作中における、インターフェース自体が未接続状態になることは、異常事態であるので、このようなときには、直ちに周辺デバイスの動作を停止し、かつ、報知手段によってその旨を報知するので、使用者に対する事態への認識を喚起し、かつ、その対応を迅速に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成システムの構成説明図である。
【図2】同スキャナの機能構成についての説明図である。
【図3】同USBインターフェースコネクタの構成ブロック図である。
【図4】同コピー機能制御手段とUSBデバイスドライバ制御部のインターフェース概念図である。
【図5】同画像形成システムの制御フローを説明するためのフローチャートの一部である。
【図6】同フローチャートの他の一部である。
【図7】同フローチャートの残部である。
【符号の説明】
100−ホスト装置
150−通信インターフェース
200−周辺デバイス
320−システム機能制御部
332−計時手段
371−電源線監視手段
Claims (6)
- 電源線と通信線をもった通信インターフェースを介して、ホスト装置と周辺デバイスとが接続されてなる画像形成システムにおいて、
前記周辺デバイスには、
前記電源線の電位を複数の基準電位と比較して監視する電源線監視手段と、
前記電源線監視手段による監視結果により、前記電源線が高電位から低電位へ変化する時間を計測する計時手段と、を設け、さらに、
前記計時手段によって検出された高電位から低電位へ変化する時間に基づいて制御処理を実行するシステム機能制御部を設けたことを特徴とする画像形成システム。 - 前記高電位は動作時の電位であり、前記低電位はグラウンドレベルの電位であり、前記高電位から低電位に変化する時間が短い場合には、前記通信インターフェースが断線状態であり、長い場合には、前記ホスト装置の電源がOFF状態であると判別することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
- 前記通信インターフェースが断線状態である場合、又は、前記ホスト装置の電源がOFF状態である場合には、前記システム機能制御部からの指令により、その旨を使用者に知らしめる報知手段を、前記周辺デバイスに設けたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
- 前記通信インターフェースがUSBもしくはIEEE1394であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
- 前記システム機能制御部は、前記周辺デバイスにおける前記ホスト装置との接続において、前記ホスト装置の電源がOFF状態であると判断した場合、節電モードへの移行を実行することを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
- 前記周辺デバイスが動作中であり、前記ホスト装置との接続において、前記通信インターフェース自体が断線状態であると判断した場合、前記システム機能制御部は、前記周辺デバイスの実行動作を直ちに停止させ、かつ、その旨を使用者に知らしめる報知手段を作動させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
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