JP2012064194A - 携帯端末 - Google Patents

携帯端末 Download PDF

Info

Publication number
JP2012064194A
JP2012064194A JP2011071884A JP2011071884A JP2012064194A JP 2012064194 A JP2012064194 A JP 2012064194A JP 2011071884 A JP2011071884 A JP 2011071884A JP 2011071884 A JP2011071884 A JP 2011071884A JP 2012064194 A JP2012064194 A JP 2012064194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
usb communication
usb
communication line
instruction state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011071884A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5678765B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Kadowaki
寛之 門脇
Yukiyoshi Kamiya
享慶 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Wave Inc
Original Assignee
Denso Wave Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Wave Inc filed Critical Denso Wave Inc
Priority to JP2011071884A priority Critical patent/JP5678765B2/ja
Publication of JP2012064194A publication Critical patent/JP2012064194A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5678765B2 publication Critical patent/JP5678765B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Information Transfer Systems (AREA)

Abstract

【課題】外部装置とUSB通信が可能な携帯端末において、ノイズ等に起因する異常信号に対処しやすい構成を提供する。
【解決手段】携帯端末1は、USB通信端子41を介して外部装置とUSB通信を行う通信手段を備え、この通信手段は、USB通信端子41に接続されたUSB通信ライン42の状態がサスペンド指示状態となったか否かを判断するサスペンド指示状態判断手段と、サスペンド指示状態が検出された後にUSB通信ライン42がレジューム指示状態に変化したことを検出するレジューム指示状態検出手段と、レジューム指示状態への変化が検出されてからの経過時間を測定するタイマ50と、その経過時間が閾値に達するまでの間、レジューム指示状態の解除を監視する解除監視手段と、経過時間が閾値に達する前にレジューム指示状態の解除が検出された場合に再接続処理を行う再接続手段とを備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、USB通信端子を備えた携帯端末に関するものである。
従来より、バーコード読取機能やRFID通信機能などを有する携帯端末が広く提供されている。この種の携帯端末では、例えば読み取った情報(例えば情報コードのデコード内容等)を外部のホスト装置に送信したり、或いは、ホスト装置からファイルやプログラムを取得できるようにするため、外部装置と接続可能なシリアル通信端子を設けたものが多い。
特開2007−47909公報
ところで、上記携帯端末がUSB通信端子を備えたUSBデバイスの場合、USB規格で定められた方式に従って外部装置とUSB通信が行われることになる。このUSB規格では、例えば、第1端子(D+)がHレベルであり、且つ第2端子(D−)がLレベルとなるようなステートが一定時間以上継続したときにサスペンド指示状態となり、その後、第1端子(D+)がLレベルに変化することでレジュームステートとなる。そして、レジュームステートが規定時間継続した後に通信が開始されるようになっている。
しかしながら、USB通信端子に接続されるUSB通信ラインは、静電気等の外来ノイズにより予期しない変化が起こり得る。例えば、USB通信ラインは、レジュームステートのときに第1端子(D+)がLレベルで維持されるように制御がなされるが、静電気ノイズ等の印加によりサスペンド状態に入った場合、第1端子(D+)が振れ続けるためにレジュームステートに即入り、本来Lレベルで維持される第1端子(D+)が予期しないHレベルに変化してしまうため、エラーの発生、或いはエラーに起因する処理停止などが生じる虞がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、外部装置とUSB通信が可能な携帯端末において、ノイズ等に起因する異常信号に対処しやすい構成を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、USB通信端子と、前記USB通信端子を介して外部装置とUSB通信を行う通信手段と、を備えた携帯端末であって、前記通信手段が、前記USB通信端子に接続されたUSB通信ラインの状態が所定のサスペンド指示状態となったか否かを判断するサスペンド指示状態判断手段と、前記サスペンド指示状態判断手段によって前記サスペンド指示状態が検出された後に、前記USB通信ラインが所定のレジューム指示状態に変化したことを検出するレジューム指示状態検出手段と、前記レジューム指示状態検出手段によって前記レジューム指示状態への変化が検出されてからの経過時間を測定する測定手段と、前記測定手段によって測定される前記経過時間が予め設定された閾値に達するまでの間、前記レジューム指示状態の解除を監視する解除監視手段と、前記経過時間が前記閾値に達する前に前記解除監視手段によって前記レジューム指示状態の解除が検出された場合に所定の再接続処理を行う再接続手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯端末において、前記閾値を記憶する閾値記憶手段と、前記閾値記憶手段に記憶された前記閾値を設定変更する閾値設定変更手段と、が設けられていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の携帯端末において、前記サスペンド指示状態判断手段が、前記USB通信端子に含まれる所定端子がHレベル又はLレベルの一方に維持された状態で所定の第1時間継続したときに前記サスペンド指示状態であると判断し、前記レジューム指示状態検出手段が、前記所定端子がHレベル又はLレベルの他方に変化した場合に前記レジューム指示状態を検出し、前記解除監視手段が、前記測定手段によって測定される前記経過時間が予め設定された閾値に達するまでの間、前記所定端子が前記他方のレベルから前記一方のレベルに変化する場合に前記レジューム指示状態が解除されたと判断することを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯端末において、前記通信手段が、前記USB通信ラインに接続され、当該USB通信ラインの状態を監視可能なコントローラと、前記USB通信ラインに接続され、当該USB通信ラインの状態を監視可能な第2の監視部と、前記コントローラを介して前記外部装置と通信可能な制御回路と、前記USB通信ラインを監視する部分として前記コントローラ及び前記第2の監視部のいずれかを有効化する切替制御部と、前記コントローラ及び前記第2の監視部に接続され、前記USB通信ラインの状態が前記サスペンド指示状態、前記レジューム指示状態、所定のUSBリセット状態のいずれであるかを少なくとも判断可能な状態判断手段と、前記状態判断手段による判断結果に基づいて前記制御回路の起動状態を制御する起動制御手段と、を備え、前記切替制御部は、前記状態判断手段により前記USB通信ラインの状態が前記レジューム指示状態又は前記USBリセット状態であると判断されるときに前記コントローラを有効化し、前記USB通信ラインの状態が前記サスペンド指示状態であると判断されるときに前記第2の監視部を有効化するように切り替え、前記USB通信ラインの状態が前記レジューム指示状態又は前記USBリセット状態であるときには前記起動制御手段によって前記制御回路が起動されると共に前記コントローラを介して前記USB通信ラインの状態が監視され、前記USB通信ラインの状態が前記サスペンド指示状態であるときには前記起動制御手段によって前記制御回路がスリープ状態に設定されると共に前記第2の監視部によって前記USB通信ラインの状態が監視されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載の携帯端末において、前記状態判断手段が、前記USB通信ラインの状態が前記USBリセット信号であるかノイズ状態であるかを判別する判別手段を備え、前記再接続手段が、前記判別手段により前記ノイズ状態であると判別された場合に前記再接続処理を行うことを特徴とする。
請求項1の発明では、USB通信端子に接続されたUSB通信ラインの状態が所定のサスペンド指示状態となったか否かを判断するサスペンド指示状態判断手段と、サスペンド指示状態判断手段によってサスペンド指示状態が検出された後に、USB通信ラインが所定のレジューム指示状態に変化したことを検出するレジューム指示状態検出手段とが設けられ、更に、レジューム指示状態検出手段によってレジューム指示状態への変化が検出されてからの経過時間を測定する測定手段と、測定手段によって測定される経過時間が予め設定された閾値に達するまでの間、レジューム指示状態の解除を監視する解除監視手段と、経過時間が閾値に達する前に解除監視手段によってレジューム指示状態の解除が検出された場合に所定の再接続処理を行う再接続手段とが設けられている。
この構成によれば、サスペンド指示状態からレジューム指示状態に移行してからの一定期間、レジューム指示状態の解除を監視できるようになる。従って、サスペンド指示状態からレジューム指示状態に変化した後の不安定状態(ノイズ等に起因する予期しない変化)を一定期間検出することができ、ノイズ等に起因する異常信号が発生したときには不安定状態を維持せずに迅速に再接続処理に移行できる。
請求項2の発明は、閾値を記憶する閾値記憶手段と、閾値記憶手段に記憶された閾値を設定変更する閾値設定変更手段とが設けられている。この構成によれば、レジューム指示状態の監視時間の基準となる閾値を任意の値に変更することができるため、レジューム解除の監視時間を使用環境に適した時間となるように増減することができる。
請求項3の発明では、サスペンド指示状態判断手段は、USB通信端子に含まれる所定端子がHレベル又はLレベルの一方に維持された状態で所定の第1時間継続したときにサスペンド指示状態であると判断し、レジューム指示状態検出手段は、所定端子がHレベル又はLレベルの他方に変化した場合にレジューム指示状態を検出し、解除監視手段は、測定手段によって測定される経過時間が予め設定された閾値に達するまでの間、所定端子が他方のレベルから一方のレベルに変化する場合にレジューム指示状態が解除されたと判断している。
この構成によれば、サスペンド指示状態からレジューム指示状態への移行を簡易に且つ迅速に検出することができる。しかしながら、この構成では、レジューム指示状態のときに所定端子がノイズ等によって前記一方のレベルに容易に変化してしまうという懸念があるが、本発明では、このようなレジューム指示状態での異常(一方のレベルへの予期しない変化)を一定期間監視することができ、仮に異常があった場合には迅速に再接続処理を行うことができる。
請求項4の発明では、切替制御部が設けられており、この切替制御部は、状態判断手段によりUSB通信ラインの状態がレジューム指示状態又はUSBリセット状態であると判断されるときにコントローラを有効化している。一方、USB通信ラインの状態がサスペンド指示状態であると判断されるときに第2の監視部を有効化するように切り替えている。これにより、レジューム指示状態又はUSBリセット状態のときにコントローラを動作可能とし、サスペンド指示状態のときには、コントローラを動作させずに別途第2の監視部で監視できるようになる。
そして、USB通信ラインの状態がレジューム指示状態又はUSBリセット状態であるときには起動制御手段によって制御回路が起動されると共にコントローラを介してUSB通信ラインの状態が監視され、USB通信ラインの状態がサスペンド指示状態であるときには起動制御手段によって制御回路がスリープ状態に設定されると共に第2の監視部によってUSB通信ラインの状態が監視されるようになっている。この構成では、USB通信ラインがサスペンド状態、レジューム指示状態、USBリセット状態のいずれの場合でも、起動制御手段が当該USB通信ラインの状態を把握した上で積極的に制御回路の起動を制御することができ、制御回路の起動或いはスリープのタイミングをUSB通信ラインの状態に適切に適合させることができる。従って、例えば、USB通信ラインがサスペンド状態となって制御回路がスリープ動作に移行しようとした過渡期において急遽外部装置からウェイクアップ命令が入ったとしても、起動制御手段がこの状態を確実に検出することができ、迅速に制御回路を起動できるようになる。
請求項5の発明では、前記状態判断手段において、前記USB通信ラインの状態が前記USBリセット状態であるかノイズ状態であるかを判別する判別手段が設けられており、前記再接続手段は、前記USB通信ラインの状態が前記USBリセット状態となることに応じて前記再接続処理を行う構成をなし、前記起動制御手段が前記USBリセット状態を検出して前記制御回路を起動した後において、前記判別手段により前記ノイズ状態が判別された場合に前記再接続処理を行うことを特徴とする。
この構成によれば、携帯端末側の動作状態と外部装置側からの指示状態とが不正状態となりにくくなる。特に、ノイズ状態と判別される場合には、適切な接続がなされない可能性があるため、このような場合に、積極的に再接続処理を行うようにすれば、不正状態の発生を防ぎやすくなる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。 図2(A)は、図1の携帯端末における無線リーダ部の電気的構成を例示するブロック図であり、図2(B)は、情報コード読取部の電気的構成を例示するブロック図である。 図3は、図1の携帯端末と外部装置との間でUSB通信を行うための要部を概略的に例示するブロック図である。 図4は、図1の携帯端末におけるUSB端子の状態を例示するタイミングチャートである。 図5は、図1の携帯端末で行われる通信状態切替処理の流れを例示するフローチャートである。 図6は、第2実施形態の携帯端末と外部装置との間でUSB通信を行うための要部を概略的に例示するブロック図である。 図7は、図6の携帯端末における制御回路の状態、USB端子の状態、及び外部装置の状態を例示するタイミングチャートである。 図8は、図6の携帯端末における各スイッチの制御について説明する説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の携帯端末を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(携帯端末の全体構成)
まず、図1、図2等を参照し、本実施形態に係る携帯端末の全体構成を概説する。図1は、第1実施形態に係る携帯端末の電気的構成を概略的に例示する例示するブロック図である。図2(A)は無線リーダ部の電気的構成を例示するブロック図であり、図2(B)は、情報コード読取部の電気的構成を例示するブロック図である。
本実施形態に係る携帯端末1は、ユーザによって携帯されて様々な場所で用いられるものであり、バーコードや二次元コードなどの情報コードを読み取る情報コードリーダとしての機能と、無線タグを読み取る無線タグリーダとしての機能とを備え、読み取りを二方式で行いうる構成をなしている。
図1に示すように、携帯端末1は、全体的制御を司る制御部10を備えており、この制御部10に、メモリ11、キー操作部12、表示部13、無線リーダ部20、情報コード読取部30、USBコントローラ40、タイマ50などが接続されている。
制御部10は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU10a(図3)、システムバス、入出力インターフェース等を有し、メモリ11とともに情報処理装置として機能している。キー操作部12は、複数のキーによって構成され、使用者のキー操作に応じて制御部10に対して操作信号を与える構成をなしており、制御部10は、キー操作部12から操作信号を受けたとき、その操作信号に応じた動作を行うように構成されている。表示部13は、例えば液晶表示器などによって構成されており、制御部10によって表示内容が制御されるように構成されている。
無線リーダ部20は、ハードウェア的には公知のRFIDリーダとして構成されており、アンテナ25及び制御部10と協働して無線タグとの間で電磁波による通信を行い、無線タグに記憶されるデータの読み取り、或いは無線タグへのデータの書き込みを行うように機能している。この無線リーダ部20は、例えば公知の電波方式で伝送を行う回路として構成されており、図2(A)に示すように、送信回路21、受信回路22、整合回路23などを有している。
情報コード読取部30は、図2(B)に示すように、CCDエリアセンサなどの固体撮像素子からなる受光センサ33、結像レンズ37、複数個のLEDやレンズ等から構成される照明部31などを備えた構成をなしており、制御部10と協働して読取対象物Rに付された情報コードQ(例えば、バーコードやQRコード(登録商標))を読み取るように機能する。なお、情報コード読取部30には、受光センサ33からの信号を増幅する増幅回路や、その増幅された信号をデジタル信号に変換するAD変換回路等が設けられているがこれらの回路については図示を省略している。
USBコントローラ40は、外部(例えばホスト装置)との間でのUSB通信を行うためのコントローラとして構成されており、制御部10と協働してシリアル通信処理を行う構成をなしている。タイマ50は、公知のタイマ回路によって構成されており、時間を計測する機能を有している。なお、USBコントローラ40やタイマ50の機能については後に詳述する。
また、携帯端末1には、電源となるバッテリ15や電源部16が設けられており、これらによって制御部10や各種電気部品に電力が供給されるようになっている。
(USB通信に関する構成)
次に、第1実施形態に係る携帯端末1のUSB通信に関する構成について、主に図3〜図5を参照して詳述する。なお、図3は、図1の携帯端末と外部装置との間でUSB通信を行うための要部を概略的に例示するブロック図である。また、図4は、図1の携帯端末におけるUSB端子の状態を例示するタイミングチャートである。また、図5は、図1の携帯端末で行われる通信処理の流れを例示するフローチャートである。
なお、本実施形態では、USBコントローラ40及び制御部10が「通信手段」の一例に相当し、USB通信端子41を介して外部装置(図3ではホストコンピュータ100)とUSB通信を行うように機能している。
USB(Universal Serial Bus)は、コンピュータに周辺機器を接続するためのシリアルバス規格の1つであり、USB1.0、USB1.1、USB2.0、USB3.0などが用意されている。これら規格は標準的には、VBUSと称される5V電源線、GND線、D+信号線、及びD−信号線等によってホスト機器と周辺機器とを接続するように規定されている。
図3に示すように、USB通信端子41は、上記D+信号線及びD−信号線の端子となるD+端子41a及びD−端子41bを備えており、これらD+端子41a及びD−端子41bを介して、ホスト機器(図3では、ホストコンピュータ100)から周辺機器(図3では携帯端末1)に対し、或いは周辺機器(図3では携帯端末1)からホスト機器(図3では、ホストコンピュータ100)に対して信号が出力されるようになっている。また、図3では図示を省略しているが、上記VBUS電源線の端子となるVBUS端子やGND線の端子となるGND端子なども設けられている。
更に、USB規格では、ホスト機器(図3では、ホストコンピュータ100)の命令により周辺機器(図3では携帯端末1)がサスペンド状態になるように規定されており、このサスペンド状態では、VBUSからの電流消費は所定値付近(例えば2.5mA程度)に抑える必要がある。また、サスペンド状態のときには、ホスト機器と周辺機器との間でデータの送受信が行われないようになっており、サスペンド状態からの復帰は、ホスト機器から周辺機器に対してレジューム命令が送信されることで行われるようになっている。
図3に示すように携帯端末1は、USBコントローラ40においてサスペンド検出回路が設けられている。本実施形態では、ホストコンピュータ100から携帯端末1に対し、サスペンド命令としてD+信号線42aを介して一定時間以上Hレベル信号が出力されるようになっており、サスペンド検出回路は、D+端子41aに接続されるD+信号線42aがHレベルとなったとき、CPU10aに対して所定のサスペンド検出信号を出力している。そして、CPU10aは、このサスペンド検出信号が所定時間継続したときに携帯端末1をサスペンド状態に移行させている。更に、USBコントローラ40には、レジューム検出回路が設けられている。本実施形態では、ホストコンピュータ100から携帯端末1に対し、レジューム命令としてD+信号線42aを介して一定時間以上Lレベル信号が出力されるようになっており、このレジューム検出回路は、D+端子41aに接続されるD+信号線42aが上述のサスペンド指示状態からLレベルに変化したときにCPU10aに対して所定のレジューム検出信号を出力している。
(通信状態切替処理)
次に、本実施形態の携帯端末1で行われる通信状態切替処理について説明する。
図5は、携帯端末1で行われる通信状態切替処理の流れを例示するフローチャートである。なお、図5の通信状態切替処理は、携帯端末1とホストコンピュータ100とがUSB通信ラインによって接続され、互いに通信確立状態(通信可能状態)である場合に行われる処理である。
携帯端末1では、ホストコンピュータ100との通信確立後、制御部10により図5に示す通信状態切替処理を行っており、この処理では、サスペンド指示状態の解除中には、常にサスペンド指示状態の検出を行っている(S1)。本実施形態では、ホストコンピュータ100がD+信号線42aを一定時間以上Hレベルとすることでサスペンド状態を指示しており、D+信号線42がHレベルとなっているときにはUSBコントローラ40に設けられたサスペンド検出回路がCPU10aに対してサスペンド検出信号を出力するようになっている。制御部10は、サスペンド検出回路からのサスペンド検出信号が一定時間継続して出力されたときにサスペンド指示状態であることを認識し、このときS1にてYesに進むことになる。
なお、本実施形態では、制御部10及びUSBコントローラ40が「サスペンド指示状態判断手段」の一例に相当し、USB通信端子41に接続されたUSB通信ライン42の状態が所定のサスペンド指示状態となったか否かを判断しており、具体的には、USB通信端子41に含まれる所定端子(D+端子41a)がHレベルに維持された状態で所定の第1時間継続したとき(即ち、サスペンド検出信号が所定の第1時間出力されたとき)にサスペンド指示状態であると判断している。
制御部10は、サスペンド指示状態であることを認識した場合、携帯端末1をサスペンド状態で維持する(S2)。このS2の処理では、携帯端末1を所定の省電力モードに設定しており、具体的には、例えば、ホストコンピュータ100に対するデータ送信を停止し、VBUS電源線を流れる電流量が所定値以下となるように電流制御を行う。
そして、S2でサスペンド状態に維持した後には、このサスペンド状態が解除されるまで、常にサスペンド指示状態からレジューム指示状態へ変化することを監視しており、具体的には、所定端子(D+端子41a)がHレベルからLレベルに立ち下がること(即ち、レジューム検出信号が出力されること)を監視している。このような監視を継続し、所定端子(D+端子41a)がLレベルに立ち下がらない場合(即ち、レジューム検出信号が出力されていない場合)には、S3にてNoに進みサスペンドモードを維持する(S2)。
一方、D+端子41aのLレベルへの立ち下がり(即ち、レジューム検出信号の出力)が検出された場合には、S3にてYesに進む。そして、D+端子41aのLレベルへの立ち下りが検出されてから所定の監視時間内にD+端子41aがHレベルに変化したか否かを判断する(S4)。本実施形態では、図1に示すように「測定手段」に相当するタイマ50が設けられ、サスペンド指示状態からレジューム指示状態への変化(即ちD+端子41aのHレベルからLレベルへの変化)が検出されてから、そのLレベルでの経過時間を測定しており、Lレベルでの経過時間が予め設定された閾値を超えた場合にS4にてNoに進み、S2で設定したサスペンド状態を解除する(S6)。S6の解除処理では、サスペンド状態のときに維持されていた省電力モードを解除し、例えば、ホストコンピュータ100と携帯端末1との間を通信可能状態とし、VBUS電源線を流れる電流量の抑制を解除する。
一方、S3でサスペンド指示状態からレジューム指示状態への変化が検出されてから(即ちD+端子41aのHレベルからLレベルへの変化が検出されてから)、そのLレベルでの経過時間が予め設定された閾値に達する前にD+端子41aがHレベルに変化した場合には、S4にてYesに進み、再接続処理を行う(S5)。
S5の再接続処理としては、例えば、携帯端末1からホストコンピュータ100に対して所定のリセット信号を送信する方法などが挙げられる。この場合、ホストコンピュータ100がリセット信号を確認したときに新たな接続時(携帯端末1とホストコンピュータ100が新規に接続された時)と同様の処理を行えばよく、これによりホストコンピュータ100と携帯端末1との間で通信状態の確立処理が新規に行われることになる。或いは、携帯端末1側でホストコンピュータ100との間のUSB接続を一端切断し、新たな接続がなされたものとして互いの通信状態の確立処理を行うようにしてもよい。なお、S5で再接続処理がなされたときには、サスペンド状態は強制的に解除され、ホストコンピュータ100と携帯端末1との間で通信状態が確立した後、S1でサスペンド状態が検出されるまでサスペンド状態の解除が継続する。
制御部10は、以上のようにサスペンド状態と解除状態とを切り替えており、サスペンド状態が解除されているときのみ、ホストコンピュータ100からのデータ受信、或いは、ホストコンピュータ100に対するデータ送信を行っている。なお、データ受信処理やデータ送信処理については図示を省略している。
本実施形態では、制御部10及びUSBコントローラ40が「レジューム指示状態検出手段」の一例に相当し、サスペンド指示状態判断手段によってサスペンド指示状態が検出された後に、USB通信ライン42が所定のレジューム指示状態に変化したことを検出しており、具体的には、所定端子(D+端子)がLレベルに変化することを条件としてレジューム指示状態であることを検出している。
また、本実施形態では、制御部10が「解除監視手段」の一例に相当し、S3でYesに進んだ後にタイマ50によって測定される経過時間が予め設定された閾値Tに達するまでの間、レジューム指示状態の解除を監視するように機能し、より具体的には、S3でYesに進んだ後にタイマ50によって測定される経過時間が予め設定された閾値Tに達するまでの間、D+端子41aがLレベルからHレベルに変化する場合にレジューム指示状態が解除されたと判断している。
また、制御部10は「再接続手段」の一例に相当し、S3でYesに進んだ後にタイマ50によって測定される経過時間が閾値Tに達する前に解除監視手段によってレジューム指示状態の解除が検出された場合に所定の再接続処理を行うように機能する。
また、本実施形態では、S4の判断処理で用いる閾値が予めメモリ11に記憶されており、S4では、3でYesに進んだ後の経過時間がメモリ11に記憶される閾値に達したか否かを判断している。更に、ユーザが操作によってメモリ11の記憶内容を設定変更できるようになっており、例えば、ユーザがキー操作部12によって新たな閾値を入力したときに、制御部10がその新たな閾値を取得し、メモリ11に記憶されていた閾値をその新たに取得した閾値に更新するようになっている。
なお、閾値Tを記憶するメモリ11は、「閾値記憶手段」の一例に相当する。また、制御部10は、「閾値設定変更手段」の一例に相当し、閾値記憶手段に記憶された閾値を設定変更するように機能する。
(第1実施形態の主な効果)
本実施形態に係る携帯端末1では、USB通信端子41に接続されたUSB通信ライン42の状態が所定のサスペンド指示状態となったか否かを判断する「サスペンド指示状態判断手段」と、「サスペンド指示状態判断手段」によってサスペンド指示状態が検出された後に、USB通信ライン42が所定のレジューム指示状態に変化したことを検出する「レジューム指示状態検出手段」とが設けられ、更に、「レジューム指示状態検出手段」によってレジューム指示状態への変化が検出されてからの経過時間を測定するタイマ50と、タイマ50によって測定される前記経過時間が予め設定された閾値に達するまでの間、レジューム指示状態の解除を監視する「解除監視手段」と、その経過時間が閾値に達する前に「解除監視手段」によってレジューム指示状態の解除が検出された場合に所定の再接続処理を行う「再接続手段」とが設けられている。
この構成によれば、サスペンド指示状態からレジューム指示状態に移行してからの一定期間、レジューム指示状態の解除を監視できるようになる。従って、サスペンド指示状態からレジューム指示状態に変化した後の不安定状態(ノイズ等に起因する予期しない変化)を一定期間(閾値に達するまでの期間)検出することができ、ノイズ等に起因する異常信号が発生したときには不安定状態を維持せずに迅速に再接続処理に移行できる。
また、本実施形態に係る携帯端末1では、閾値を記憶するメモリ11(閾値記憶手段)と、メモリ11に記憶された閾値を設定変更する「閾値設定変更手段」とが設けられている。この構成によれば、レジューム指示状態の監視時間の基準となる閾値を任意の値に変更することができるため、レジューム解除の監視時間を使用環境に適した時間となるように増減することができる。
また、本実施形態で用いられる「レジューム指示状態検出手段」は、所定端子(D+端子41a)がHレベル継続状態(サスペンド指示状態)からLレベルに変化した場合にレジューム指示状態を検出し、「解除監視手段」は、タイマ50によって測定される経過時間(所定端子(D+端子41a)がLレベルに維持される継続時間)が予め設定された閾値に達するまでの間に当該所定端子(D+端子41a)がLレベルからHレベルに変化したときにレジューム指示状態が解除されたと判断している。
この構成によれば、サスペンド指示状態からレジューム指示状態への移行を簡易に且つ迅速に検出することができる。しかしながら、この構成では、レジューム指示状態のときに所定端子(D+端子41a)がノイズ等によって一方のレベルに容易に変化してしまうという懸念があるが、本発明では、このようなレジューム指示状態での異常(一方のレベルへの予期しない変化)を一定期間監視することができ、仮に異常があった場合には迅速に再接続処理を行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図6は、第2実施形態の携帯端末と外部装置との間でUSB通信を行うための要部を概略的に例示するブロック図である。図7は、図6の携帯端末における制御回路の状態、USB端子の状態、及び外部装置の状態を例示するタイミングチャートである。図8は、図6の携帯端末における各スイッチの制御について説明する説明図である。
本実施形態に係る携帯端末1は、第1実施形態の特徴を全て含んでおり、第1実施形態の構成に加えて新たな構成や制御内容を付加した内容となっている。従って、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、必要に応じて適宜図1〜図5を参照して説明することとする。
本実施形態の携帯端末1は、図6のようなハードウェア構成をなしている。なお、この携帯端末1は、第1実施形態と同様のハードウェア構成を備えており、特に、制御部10、CPU10a、メモリ11、USB通信端子41、USB通信ライン42、タイマ50は第1実施形態と同様となっている(図1〜図3参照)。そして、第1実施形態と同様にホストコンピュータ100(外部装置)とUSB通信を行い得る構成をなしている。なお、図6では、USB通信ライン42を概略的に示しているが、実際は図3と同様となっている。また、図6では、制御部10、CPU10a、メモリ11、USB通信端子41、タイマ50の図示は省略している。
本実施形態の携帯端末1では、このような第1実施形態と同様の構成に加え、更に、I/Oポート241、切替制御部242、管理部243などが設けられている。
図6に示すように、携帯端末1には、第1実施形態のUSBコントローラ40と同様の機能を有するUSBコントローラ240が設けられている。このUSBコントローラ240は、スイッチSW1を介してUSB通信ライン42に接続されており、スイッチSW1がオン状態のときにUSB通信ライン42からの信号が入力され、スイッチSW1がオフ状態のときにUSB通信ライン42からの信号が入力されない(遮断される)ようになっている。
また、USBコントローラ240と並列にI/Oポート241が設けられている。このI/Oポート241は、スイッチSW2を介してUSB通信ライン42に接続されており、スイッチSW2がオン状態のときにUSB通信ライン42からの信号が入力され、スイッチSW2がオフ状態のときにUSB通信ライン42からの信号が入力されない(遮断される)ようになっている。
また、各スイッチSW1、SW2のオンオフを制御し得る切替制御部242が設けられている。この切替制御部242からは、スイッチSW1を制御するための制御ラインと、スイッチSW2を制御するための制御ラインが配されており、切替制御部242は、後述する管理部243(状態判断手段)によりUSB通信ライン42の状態がレジューム指示状態又はUSBリセット状態であると判断されるときにスイッチSW1をオン状態に切り替えてUSBコントローラ240を有効化している。このとき、スイッチSW2はオフ状態に切り替えている。一方、USB通信ライン42の状態がサスペンド指示状態であると判断されるときにスイッチSW2をオン状態に切り替えてI/Oポート241(第2の監視部)を有効化している。このとき、スイッチSW1はオフ状態に切り替えている。これにより、レジューム指示状態又はUSBリセット状態のときにUSBコントローラ240を動作可能とし、サスペンド指示状態のときには、USBコントローラ240を動作させずに別途I/Oポート241(第2の監視部)で監視できるようになる。
管理部243は、例えば、CPU10a(図3参照:図6では図示略)の一部として、或いはCPU10aとは別回路として構成されており、切替制御部242の制御、或いはCPU10aの起動制御を行い得る構成となっている。この管理部243は、USBコントローラ240、I/Oポート241のいずれにも接続されており、これらの内の有効化された側に基づいてUSB通信ライン42の状態がサスペンド指示状態、レジューム指示状態、USBリセット状態のいずれであるかを判断可能となっている。
本実施形態では、管理部243が「状態判断手段」の一例に相当し、USBコントローラ240(コントローラ)及びI/Oポート(第2の監視部)に接続され、USB通信ライン42の状態がサスペンド指示状態、レジューム指示状態、USBリセット状態のいずれであるかを少なくとも判断可能となっている。また、管理部243は「起動制御手段」の一例に相当し、状態判断手段による判断結果に基づいてCPU10a(制御回路)の起動状態を制御するように機能している。
次に、図7を参照して、CPUの起動制御等について説明する。
図6等に示す携帯端末1では、USB通信ライン42の状態がレジューム指示状態又はUSBリセット状態であるときに、管理部243(起動制御手段)によってCPU10aが起動されると共にUSBコントローラ240を介してUSB通信ライン42の状態が監視されるようになっている。一方、USB通信ライン42の状態がサスペンド指示状態となったときには管理部243(起動制御手段)によってCPU10aがスリープ状態に設定されると共にI/Oポート241(第2の監視部)によってUSB通信ライン42の状態が監視されるようになっている。
例えば、図7に示すように、サスペンド期間(T1〜T2)の前の通信可能期間では、図8のように、管理部243の指示を受ける切替制御部242によりスイッチSW1がオン状態に設定されると共にスイッチSW2がオフ状態に設定される。このとき、CPU10a(図3)とホストコンピュータ100はUSBコントローラ240を介して通信可能となる。また、このときには、管理部243にはUSBコントローラ240を介してUSB通信ラインの状態が入力される。
一方、サスペンド前の期間からサスペンド期間(T1〜T2)となったときには、管理部243はUSBコントローラ240を介してUSB通信ライン42の変化(サスペンド状態への変化)を検出する。そして、図8のように、管理部243の指示を受ける切替制御部242によりスイッチSW1がオフ状態に設定されると共にスイッチSW2がオン状態に設定される。このとき、USBコントローラ240は無効化され、管理部243にはI/Oポート241を介してUSB通信ライン42の状態が入力される。
また、USB通信ライン42の状態がサスペンド指示状態となったとき(図7のT1になったとき)には管理部243(起動制御手段)によってCPU10aがスリープ状態に設定されると共にI/Oポート241(第2の監視部)によってUSB通信ライン42の状態が監視されるようになっている。具体的には、サスペンド状態となったT1からCPU10aが動作停止処理に移り、移行期間を経て時間T3でCPU10aの動作が停止する。なお、この動作停止状態のときには、CPU10aに完全に電力が供給されなくても良く、CPU10aが省電力モード(例えば、クロック数を抑えた駆動や間欠駆動等の公知のスリープモードなど)で動作してもよい。
一方、ホストコンピュータ100からの信号がサスペンドを指示する信号(T1〜T2の間のD+の信号)から、レジュームを指示する信号に変化した場合、管理部243はI/Oポート241(第2の監視部)を介してUSB通信ライン42の変化(レジューム状態への変化)を検出する。そして、図8の「サスペンド復帰」(レジューム)のように、管理部243の指示を受ける切替制御部242によりスイッチSW1がオン状態に設定されると共にスイッチSW2がオフ状態に設定される。このとき、USBコントローラ240は有効化され、管理部243にはUSBコントローラ240を介してUSB通信ライン42の状態が入力される。
また、USB通信ライン42の状態がレジューム指示状態又はUSBリセット状態となったとき(例えば図7のT2又はT3になったとき)には管理部243(起動制御手段)によってCPU10aが起動状態に設定されると共にUSBコントローラ240によってUSB通信ライン42の状態が監視されるようになっている。具体的には、レジューム状態となったT2又はT3以降にCPU10aの起動処理に移り、移行期間を経てCPU10aを強制的に起動する。従って、図7のように停止動作時(T3)の直前のT2でレジューム復帰がなされ、この復帰命令(ウェイクアップ命令)をCPU10aが取得できずに時間T3で動作を停止させてしまったとしても、その後のUSBリセット等がなされたとき(図7のT4参照)に管理部243によって強制的にCPU10aを起動させることが可能となる。
また、本実施形態の携帯端末1では、判別手段に相当する管理部243又はCPU10aにより、USB通信ライン42の状態がUSBリセット状態であるかノイズ状態であるかを判別可能とされている。例えば、D+ラインにおいて、LレベルとHレベルとに上下に振れるような波形があった場合に、所定時間以上の切り替わり(例えば、所定時間以上Hレベルが継続)があった場合にUSBリセット信号と判断し、Hレベルに振れたとしても所定時間未満である場合にはノイズと判断している。本実施形態において、再接続手段に相当するUSBコントローラ240及び制御部10は、USB通信ライン42の状態がUSBリセット状態となることに応じて再接続処理を行う構成をなしており、管理部243(起動制御手段)がUSBリセット状態を検出してCPU10aを起動した後において、上記ノイズ状態が判別された場合にも再接続処理を行うようにしている。従って、CPU10aの起動後に図7のような波形Prが入力された場合、管理部243或いはCPU10aはこの波形Prがノイズであるか否かを判別し、ノイズである場合にはCPU10a及びUSBコントローラ240によって再接続処理がなされ、ノイズでない場合(正規信号である場合)にはCPU10a及びUSBコントローラ240によって通信処理が開始されるようになっている。
(第2実施形態の主な効果)
上述したように、本実施形態の携帯端末1では、切替制御部242が設けられており、この切替制御部242は、管理部243(状態判断手段)によりUSB通信ライン42の状態がレジューム指示状態又はUSBリセット状態であると判断されるときにUSBコントローラ240を有効化している。一方、USB通信ライン42の状態がサスペンド指示状態であると判断されるときにI/Oポート241(第2の監視部)を有効化するように切り替えている。これにより、レジューム指示状態又はUSBリセット状態のときにUSBコントローラ240を動作可能とし、サスペンド指示状態のときには、USBコントローラ240を動作させずに別途I/Oポート241(第2の監視部)で監視できるようになる。
そして、USB通信ライン42の状態がレジューム指示状態又はUSBリセット状態であるときには管理部243(起動制御手段)によってCPU10aが起動されると共にUSBコントローラ240を介してUSB通信ライン42の状態が監視される。また、USB通信ライン42の状態がサスペンド指示状態であるときには管理部243(起動制御手段)によってCPU10aがスリープ状態に設定されると共にI/Oポート241(第2の監視部)によってUSB通信ライン42の状態が監視されるようになっている。この構成では、USB通信ライン42がサスペンド状態、レジューム指示状態、USBリセット状態のいずれの場合でも、管理部243(起動制御手段)が当該USB通信ライン42の状態を把握した上で積極的にCPU10aの起動を制御することができ、CPU10aの起動或いはスリープのタイミングをUSB通信ライン42の状態に適切に適合させることができる。従って、例えば、USB通信ライン42がサスペンド状態となってCPU10aがスリープ動作に移行しようとした過渡期において急遽ホストコンピュータ100からウェイクアップ命令が入ったとしても、管理部243(起動制御手段)がこの状態を確実に検出することができ、迅速にCPU10aを起動できるようになる。
また、本実施形態の携帯端末1では、管理部243(判別手段)によりUSB通信ライン42の状態がUSBリセット状態であるかノイズ状態であるかを判別可能とされている。そして、再接続手段は、USB通信ライン42の状態がUSBリセット状態となることに応じて再接続処理を行う構成をなし、起動制御手段がUSBリセット状態を検出してCPU10aを起動した後において、判別手段によりノイズ状態が判別された場合にも再接続処理を行っている。
この構成によれば、携帯端末1側の動作状態とホストコンピュータ100側からの指示状態とが不正状態となりにくくなる。特に、ノイズ状態と判別される場合には、適切な接続がなされない可能性があるため、このような場合に、積極的に再接続処理を行うようにすれば、不正状態の発生を防ぎやすくなる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、S4の判断処理で用いる閾値を設定変更可能としたが、設定変更不能であってもよい。
1…携帯端末
10…制御部(通信手段、サスペンド指示状態判断手段、レジューム指示状態検出手段、解除監視手段、再接続手段、閾値設定変更手段、カウント手段、基準回数設定変更手段)
10a…CPU(制御回路)
11…メモリ(閾値記憶手段、基準回数記憶手段)
40,242…USBコントローラ(通信手段、サスペンド指示状態判断手段、レジューム指示状態検出手段、解除監視手段、再接続手段、コントローラ)
41…USB通信端子
42…USB通信ライン
50…タイマ(測定手段)
100…ホストコンピュータ(外部装置)
241…I/Oポート(第2の監視部)
242…切替制御部
243…管理部(状態判断手段、起動制御手段、判別手段)

Claims (5)

  1. USB通信端子と、
    前記USB通信端子を介して外部装置とUSB通信を行う通信手段と、
    を備えた携帯端末であって、
    前記通信手段は、
    前記USB通信端子に接続されたUSB通信ラインの状態が所定のサスペンド指示状態となったか否かを判断するサスペンド指示状態判断手段と、
    前記サスペンド指示状態判断手段によって前記サスペンド指示状態が検出された後に、前記USB通信ラインが所定のレジューム指示状態に変化したことを検出するレジューム指示状態検出手段と、
    前記レジューム指示状態検出手段によって前記レジューム指示状態への変化が検出されてからの経過時間を測定する測定手段と、
    前記測定手段によって測定される前記経過時間が予め設定された閾値に達するまでの間、前記レジューム指示状態の解除を監視する解除監視手段と、
    前記経過時間が前記閾値に達する前に前記解除監視手段によって前記レジューム指示状態の解除が検出された場合に所定の再接続処理を行う再接続手段と、
    を備えたことを特徴とする携帯端末。
  2. 前記閾値を記憶する閾値記憶手段と、
    前記閾値記憶手段に記憶された前記閾値を設定変更する閾値設定変更手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記サスペンド指示状態判断手段は、前記USB通信端子に含まれる所定端子がHレベル又はLレベルの一方に維持された状態で所定の第1時間継続したときに前記サスペンド指示状態であると判断し、
    前記レジューム指示状態検出手段は、前記所定端子がHレベル又はLレベルの他方に変化した場合に前記レジューム指示状態を検出し、
    前記解除監視手段は、前記測定手段によって測定される前記経過時間が予め設定された閾値に達するまでの間、前記所定端子が前記他方のレベルから前記一方のレベルに変化する場合に前記レジューム指示状態が解除されたと判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯端末。
  4. 前記通信手段は、
    前記USB通信ラインに接続され、当該USB通信ラインの状態を監視可能なコントローラと、
    前記USB通信ラインに接続され、当該USB通信ラインの状態を監視可能な第2の監視部と、
    前記コントローラを介して前記外部装置と通信可能な制御回路と、
    前記USB通信ラインを監視する部分として前記コントローラ及び前記第2の監視部のいずれかを有効化する切替制御部と、
    を備え、
    前記コントローラ及び前記第2の監視部に接続され、前記USB通信ラインの状態が前記サスペンド指示状態、前記レジューム指示状態、所定のUSBリセット状態のいずれであるかを少なくとも判断可能な状態判断手段と、
    前記状態判断手段による判断結果に基づいて前記制御回路の起動状態を制御する起動制御手段と、
    を備え、
    前記切替制御部は、前記状態判断手段により前記USB通信ラインの状態が前記レジューム指示状態又は前記USBリセット状態であると判断されるときに前記コントローラを有効化し、前記USB通信ラインの状態が前記サスペンド指示状態であると判断されるときに前記第2の監視部を有効化するように切り替え、
    前記USB通信ラインの状態が前記レジューム指示状態又は前記USBリセット状態であるときには前記起動制御手段によって前記制御回路が起動されると共に前記コントローラを介して前記USB通信ラインの状態が監視され、
    前記USB通信ラインの状態が前記サスペンド指示状態であるときには前記起動制御手段によって前記制御回路がスリープ状態に設定されると共に前記第2の監視部によって前記USB通信ラインの状態が監視されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯端末。
  5. 前記状態判断手段は、前記USB通信ラインの状態が前記USBリセット状態であるかノイズ状態であるかを判別する判別手段を備え、
    前記再接続手段は、前記USB通信ラインの状態が前記USBリセット状態となることに応じて前記再接続処理を行う構成をなし、前記起動制御手段が前記USBリセット状態を検出して前記制御回路を起動した後において、前記判別手段により前記ノイズ状態が判別された場合に前記再接続処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の携帯端末。
JP2011071884A 2010-08-17 2011-03-29 携帯端末 Active JP5678765B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011071884A JP5678765B2 (ja) 2010-08-17 2011-03-29 携帯端末

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010182259 2010-08-17
JP2010182259 2010-08-17
JP2011071884A JP5678765B2 (ja) 2010-08-17 2011-03-29 携帯端末

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012064194A true JP2012064194A (ja) 2012-03-29
JP5678765B2 JP5678765B2 (ja) 2015-03-04

Family

ID=46059790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011071884A Active JP5678765B2 (ja) 2010-08-17 2011-03-29 携帯端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5678765B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001306413A (ja) * 2000-04-25 2001-11-02 Sony Corp Usb通信デバイス
JP2002175127A (ja) * 2000-09-29 2002-06-21 Oki Electric Ind Co Ltd マイクロコントローラ
JP2004127166A (ja) * 2002-10-07 2004-04-22 Nec Mitsubishi Denki Visual Systems Kk Usbターゲット機器
JP2004363920A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Sharp Corp 画像形成システム
JP2008059409A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Nidec Sankyo Corp Usb通信システム,usbデバイス,及びusb通信システムの異常検出方法
JP2009187396A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Canon Inc 周辺機器、その制御方法及びプログラム
JP2010055265A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Nec Corp システムlsi、システムlsiの制御方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2010079775A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Nec Infrontia Corp Usb下位ユニットおよびusbシステム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001306413A (ja) * 2000-04-25 2001-11-02 Sony Corp Usb通信デバイス
JP2002175127A (ja) * 2000-09-29 2002-06-21 Oki Electric Ind Co Ltd マイクロコントローラ
JP2004127166A (ja) * 2002-10-07 2004-04-22 Nec Mitsubishi Denki Visual Systems Kk Usbターゲット機器
JP2004363920A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Sharp Corp 画像形成システム
JP2008059409A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Nidec Sankyo Corp Usb通信システム,usbデバイス,及びusb通信システムの異常検出方法
JP2009187396A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Canon Inc 周辺機器、その制御方法及びプログラム
JP2010055265A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Nec Corp システムlsi、システムlsiの制御方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2010079775A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Nec Infrontia Corp Usb下位ユニットおよびusbシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5678765B2 (ja) 2015-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8401490B2 (en) Information processing apparatus
RU2631241C2 (ru) Электронная аппаратура, способ и устройство для активизации этой электронной аппаратуры
KR20140027875A (ko) 메인 프로세서를 웨이크 업 하기 위한 초 저전력 장치 및 방법
WO2013114804A1 (en) Communication apparatus, control method for communication apparatus, communication system, and program
CN113473006B (zh) 信息处理设备、图像拾取设备、信息处理系统、信息处理方法和非暂时性计算机可读介质
KR102209068B1 (ko) 마스터 단말과 슬레이브 단말을 재연결하는 방법
KR20130131425A (ko) 절전을 위한 방법 및 장치
CN105100730A (zh) 一种监控方法及摄像头装置
JP2010277450A (ja) 情報処理装置および電力制御方法
JP5418134B2 (ja) 情報端末およびコンピュータプログラム
US20160352930A1 (en) Communication device wirelessly communicating with external device, control method for communication device, and storage medium
US9202152B2 (en) Wired communication apparatus, method for controlling the same, and storage medium
JP2001067156A5 (ja) コンピュータ周辺機器及びその制御方法、撮像装置及びその制御方法並びにコンピュータ可読記憶媒体
JP5696071B2 (ja) 電子機器、電子機器の制御方法、制御プログラム及び記録媒体
US20130318377A1 (en) Information processor, computer program product, and power saving setting method
KR102169105B1 (ko) 무선 연결 가능한 구성 요소들을 포함하는 전자 장치에서 상태 제어 장치 및 방법
JP5678765B2 (ja) 携帯端末
US8412146B2 (en) Mutual awakening system and method thereof between a handheld device and a wireless communication module
JP5251317B2 (ja) デバイス機器、ホスト機器及びインターフェイスシステム
JP6255918B2 (ja) 情報処理装置、通信制御方法及び通信制御プログラム
US20140068308A1 (en) Portable terminal, method and program for executing transmission and reception of data
JP2008158772A (ja) 情報処理装置および情報処理装置のウェイクアップ制御方法
JP5241342B2 (ja) 周辺機器および情報処理システム
KR102417186B1 (ko) 노트북 컴퓨터의 동작 방법
JP2014026317A (ja) 周辺機器拡張制御基板、周辺機器拡張装置、及び周辺機器拡張制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5678765

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250