JP6255918B2 - 情報処理装置、通信制御方法及び通信制御プログラム - Google Patents

情報処理装置、通信制御方法及び通信制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、通信制御方法及び通信制御プログラムに関する。
COMポート(COMmunication Port)は、モデム、USBバスアナライザ、FAX、WWAN(Wireless Wide Area Network)通信モジュールなどとCPU(Central Processing Unit)との通信や、情報処理装置のデバッグに用いられている。
例えば、WWANを利用したSMS(Short Message Service:ショートメッセージサービス)によるパソコンの遠隔制御は、Windows(登録商標)7ではWWAN通信モジュールのCOMポートを用いて行われている。
具体的には、パソコンの紛失、盗難が発生した場合、管理サーバーは、パソコンが記憶するデータの暗号鍵のリモート消去、パソコンのロック及びロック解除などの指示をSMSを利用して行う。SMSのメッセージを受信したWWAN通信モジュールは、受信をトリガとしてウェイクアップ信号をパソコンに送信してWindowsを起動する。
起動されたWindowsは、USBで接続されたWWAN通信モジュールのCOMポートを使用してATコマンドにてメッセージを読み出し、BIOS(Basic Input/Output System)に指示を出すことで暗号鍵の消去、パソコンのロックや解除などを行う。
なお、従来技術として、リーダライタからコマンドを受信する毎に、コマンドの特質に応じた最適な通信方式を選択し、選択した通信方式の種類をリーダライタに通知して通信方式を切り替えさせるICカードがある(例えば、特許文献1参照)。
また、ATコマンドに関連する従来技術として、コンピュータからのATコマンドによる指示に基づいて、自動的に節電モードに移行したり節電モードを解除したりするデータ変復調装置がある(例えば、特許文献2参照)。
また、USBに関連する従来技術として、複数のアップストリームポートとダウンストリームポートを備え、アップストリームポートとダウンストリームポート間の接続を切り替えることができるUSBスイッチングハブがある(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−185242号公報 特開2001−16348号公報 特表2008−513885号公報
しかしながら、Windows8では、COMポートが使用できないという問題がある。図11は、WWAN通信モジュールの制御についてWindows7とWindows8との比較を示す図である。図11に示すように、Windows7では、CPU1は、PCH(Platform Controller Hub)30が備えるUSBホストコントローラ30aとUSBバスで接続されたWWAN通信モジュール8と、COMポート8aを用いて通信を行う。一方、Windows8では、COMポート8aは使用できないため、CPU1は、COMポート8aを用いてWWAN通信モジュール8と通信することはできない。
本発明は、1つの側面では、COMポートを使用できないOS(Operating System)を搭載したパソコンなど情報処理装置で、COMポートの使用を可能とすることを目的とする。
本願の開示する情報処理装置は、1つの態様において、情報処理を行う処理部と、制御を行う制御部とを有する。制御部は、前記処理部で動作しているオペレーティングシステムの第1のモードで使用できない通信ポートを備える通信ポート付装置がウェイクアップ信号を受信したことを検出すると、前記通信ポート付装置の接続を前記処理部から切り替えて前記通信ポート付装置にリセット信号を送信して前記通信ポート付装置を前記オペレーティングシステムのモードであって前記通信ポートを使用できる第2のモードにすることで、前記通信ポートを有効化して該有効化した通信ポートを用いて前記通信ポート付装置と通信するよう制御する。
1実施態様によれば、COMポートを使用できないOSを搭載した情報処理装置が、COMポートを使用することができる。
図1は、実施例に係る情報処理装置の構成を示す図である。 図2は、PMUの制御例を示す図である。 図3は、Windows7における遠隔制御を説明するための図である。 図4Aは、実施例に係る情報処理装置の遠隔制御を説明するための図である。 図4Bは、実施例に係る情報処理装置の遠隔制御を説明するための図である。 図5は、WWAN通信モジュールの構成を示す図である。 図6は、PMUの機能構成を示す図である。 図7は、PCH側からPMU側へのWWAN通信モジュールの制御の切替えのフローを示すフローチャートである。 図8は、アプリケーションによりWWAN通信モジュールの制御をPCH側からPMU側へ切替える場合のフローを示すフローチャートである。 図9は、遠隔制御の処理シーケンを示すシーケンス図である。 図10は、PMUのハードウェア構成を示す図である。 図11は、WWAN通信モジュールの制御についてWindows7とWindows8との比較を示す図である。
以下に、本願の開示する情報処理装置、通信制御方法及び通信制御プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。
まず、実施例に係る情報処理装置の構成について説明する。図1は、実施例に係る情報処理装置の構成を示す図である。図1に示すように、情報処理装置100は、CPU1と、MEM2と、LCD(Liquid Crystal Display)3と、USB4と、HDD(Hard Disk Drive)5と、有線LAN通信モジュール6と、コネクタ7とを有する。また、情報処理装置100は、WWAN通信モジュール8と、2つのアンテナ9と、USBバススイッチ10と、PMU(Power Management Unit)20とを有する。
また、CPU1、MEM2、LCD3、USB4、HDD5、有線LAN通信モジュール6、USBバススイッチ10及びPMU20は、PCH30に接続される。
CPU1は、MEM2からプログラムを読み出して実行する中央処理装置である。MEM2は、プログラムやプログラムの実行途中結果などを記憶するメモリである。LCD3は、プログラムの実行結果などを表示する表示装置である。
USB4は、マウス、キーボート、プリンタ、USBメモリなどの外部装置と接続するためのインタフェースである。HDD5は、プログラムやデータを格納するディスク装置である。有線LAN通信モジュール6は、有線LANを用いて通信するための装置であり、コネクタ7は、有線LAN通信モジュール6をLANケーブルに接続するためのRJ−45準拠のコネクタである。
WWAN通信モジュール8は、WWANを用いて通信するための装置であり、例えばLTE(Long Term Evolution)通信モジュールである。2つのアンテナ9は、WWAN用のアンテナであり、1つが主アンテナであり、他の1つは補助アンテナである。
USBバススイッチ10は、複数のUSBホストコントローラと、複数のUSDデバイスとの間の接続を切り替えるスイッチであり、ここでは、USBホストコントローラを有するPCH30及びPMU20のいずれかをWWAN通信モジュール8と接続する。
PMU20は、電源の制御、HDD5の制御、WWAN通信モジュール8の制御などを行う装置である。PMU20はMPUを有し、MPUで実行されるファームウェアに機能を組み込むことで様々な制御を行うことができる。
図2は、PMU20の制御例を示す図である。図2に示すように、PMU20は、USBバススイッチ10、WWAN通信モジュール8を制御する。また、PMU20は、電源、充電回路、電池、温度センサ、近接センサ、タッチパッド、内蔵キーボード、明るさセンサ、加速度センサなどを制御することができる。また、PMU20は、CPU1と通信を行う。
PCH30は、メモリコントローラ、USBホストコントローラなどを内蔵し、CPU1と他の機能モジュールとを接続するハブである。
次に、情報処理装置の遠隔制御について図3、図4A及び図4Bを用いて説明する。図3は、Windows7における遠隔制御を説明するための図であり、図4A及び図4Bは、実施例に係る情報処理装置100の遠隔制御を説明するための図である。
図3に示すように、Windows7では、WWAN通信モジュール8は、情報処理装置を管理する管理サーバーから遠隔制御用SMSメッセージを受信すると、ウェイクアップ信号をアサートする。ここで、アサートするとは、「高」の状態にある信号を所定の時間「低」にした後「高」に戻すことである。ここでは、「高」の状態にあるウェイクアップ信号が1秒間「低」にされた後「高」に戻される。
PMUは、ウェイクアップ信号のアサートを検出すると、LPC(Low Pin Count)バスで接続されたPCH30を経由してWindowsを起動する。なお、PMUは、情報処理装置の電源断時は、電源投入後にWindowsを起動し、スリープ時はウェイクアップ後にWindowsを起動する。
Windowsは、PCH30とUSBバスを経由してWWAN通信モジュール8のCOMポート8aからATコマンドを用いてSMSメッセージを読み出し、SMSメッセージに基づいて暗号鍵の消去、情報処理装置のロック又はロック解除をBIOSに指示する。また、Windowsは、GPS(Global Positioning System)を使って位置情報を取得するようにCOMポート8aからATコマンドを用いてWWAN通信モジュール8に指示し、位置情報を取得して管理サーバーに送信する。
一方、実施例に係る情報処理装置100の遠隔制御では、情報処理装置100にWindows8が搭載されており、Windows8は、COMポート8aからATコマンドを用いてSMSメッセージを読み出すことができない。そこで、図4Aに示すように、PMU20は、ウェイクアップ信号のアサートを検出すると、USBバススイッチ10に切替え制御信号を出す。切替え制御信号が出される前は、USBバススイッチ10は、PCH30が有するUSBホストコントローラ30aとWWAN通信モジュール8とを接続している。
USBバススイッチ10は、切替え制御信号をPMU20から受け取ると、図4Bに示すように、PMU20のUSBホストコントローラ20aとWWAN通信モジュール8を接続するように切替える。この切替えによって、CPU1により制御されていたWWAN通信モジュール8は、PMU20から制御可能となる。
そして、PMU20は、WWAN通信モジュール8にリセット指示すなわち電源をオフオンする指示を出す。電源をオフオンしたWWAN通信モジュール8は、Windows7モードで動作可能となり、PMU20からCOMポート8aが使用可能となる。
Windows8の起動では、まずWindows7が起動され、途中からWindows8が起動されるため、WWAN通信モジュール8は、まずWindows7モードで動作し、Windows8が起動されるとWindows8モードで動作するようになる。したがって、PMU20に接続してリセットされたWWAN通信モジュール8は、Windows7モードで動作可能となる。
そして、PMU20は、COMポート8aを用いてATコマンドをWWAN通信モジュール8に発行してSMSメッセージを読み出し、SMSメッセージに基づいて、暗号鍵の消去、情報処理装置100のロックやロックの解除などを行う。
また、PMU20は、WWAN通信モジュール8にGPS機能を利用して位置情報を取得するようにCOMポート8aを用いて指示する。そして、PMU20は、WWAN通信モジュール8から位置情報を取得し、遠隔制御の実行結果とともに位置情報を管理サーバーにSMSを用いて送信するようにWWAN通信モジュール8に指示する。
次に、WWAN通信モジュール8の構成について説明する。図5は、WWAN通信モジュール8の構成を示す図である。図5に示すように、WWAN通信モジュール8は、COMポート8aと、COM通信部8bと、無線受信部8cと、無線送信部8dと、比較部8eと、アサート部8fと、リセット部8gと、GPS部8hとを有する。
COMポート8aは、WWAN通信モジュール8がUSBバススイッチ10によりPMU20と接続されている場合に、PMU20との通信に用いられるポートである。COM通信部8bは、COMポート8aを用いてPMU20と通信を行う。無線受信部8cは、SMSメッセージなどWWANで送られてくるデータを受信する。無線送信部8dは、SMSメッセージなどのデータをWWANを用いて送信する。
比較部8eは、無線受信部8cが受信したデータがSMSメッセージである場合に、遠隔制御指示であるか否かを判定し、遠隔制御指示である場合に、アサート部8fにウェイクアップ信号のアサートを指示する。具体的には、比較部8eは、遠隔制御を行う管理サーバーの電話番号を記憶し、受信したSMSメッセージに含まれる電話番号が管理サーバーの電話番号であるか否かを判定することによって、SMSメッセージが遠隔制御指示であるか否かを判定する。
また、比較部8eは、SMSメッセージを記憶する。比較部8eにより記憶されたSMSメッセージは、WWAN通信モジュール8がリセットされても比較部8eに保持される。また、ここでは、比較部8eは、管理サーバーの電話番号を用いるが、管理サーバーを識別する他の識別子を用いることもできる。
アサート部8fは、比較部8eの指示に基づいてウェイクアップ信号をアサートする。リセット部8gは、PMU20からの指示に基づいてWWAN通信モジュール8をリセットする。リセット部8gがWWAN通信モジュール8をリセットすることにより、COMポート8aがPMU20から使用可能となる。GPS部8hは、PMU20からの指示に基づいてGPSを用いて位置情報を取得し、取得した位置情報をPMU20に送信する。
次に、PMU20の機能構成について説明する。図6は、PMU20の機能構成を示す図である。図6に示すように、PMU20は、アサート検出部21と、切替指示部22と、リセット指示部23と、COM通信部24と、PCH通信部25とを有する。
アサート検出部21は、ウェイクアップ信号のアサートを検出し、切替指示部22にウェイクアップ信号のアサートを通知する。切替指示部22は、アサート検出部21からウェイクアップ信号のアサートを通知されると、USBバススイッチ10にWWAN通信モジュール8との接続をPCH30からPMU20へ切替えるように指示する。
リセット指示部23は、WWAN通信モジュール8にリセットを指示する。COM通信部24は、COMポート8aを用いたWWAN通信モジュール8との通信を制御する。具体的には、COM通信部24は、ATコマンドをCOMポート8aに送信し、ATコマンドの応答をCOMポート8aから受信する。
PCH通信部25は、PCH30を経由してCPU1と通信する。具体的には、PCH通信部25は、CPU1で動作するアプリケーションなどのソフトウェアと通信する。
次に、PCH30側からPMU20側へのWWAN通信モジュール8の制御の切替えのフローについて説明する。図7は、PCH30側からPMU20側へのWWAN通信モジュール8の制御の切替えのフローを示すフローチャートである。
図7に示すように、WWAN通信モジュール8は、SMSメッセージを受信すると(ステップS1)、SMSメッセージが遠隔制御指示であるか否かに基づいてウェイクアップ信号をアサートするか否かを判定する(ステップS2)。その結果、SMSメッセージが遠隔制御指示でなくウェイクアップ信号をアサートしない場合には、WWAN通信モジュール8は、Windows8モードで動作し、PCH30側から制御される(ステップS3)。
一方、SMSメッセージが遠隔制御指示で、WWAN通信モジュール8がウェイクアップ信号をアサートすると、PMU20は、ウェイクアップ信号のアサートを検出して、USBバススイッチ10にバス切替えを指示する(ステップS4)。すると、USBバススイッチ10がPCH30側からPMU20側へバス切替えを行う。
そして、PMU20はWWAN通信モジュール8へリセット信号を送信し(ステップS5)、WWAN通信モジュール8がリセットする。すると、WWAN通信モジュール8はWindows7モードで動作可能になり(ステップS6)、COMポート8aが有効となる(ステップS7)。
そして、PMU20がWWAN通信モジュール8を制御する(ステップS8)。すなわち、PMU20は、COMポート8aを用いてATコマンドをWWAN通信モジュール8に発行してSMSメッセージを読み出し、SMSメッセージに基づいて、暗号鍵の消去、情報処理装置100のロックやロックの解除などを行う。また、PMU20は、COMポート8aを用いてATコマンドをWWAN通信モジュール8に発行して位置情報を取得する。そして、PMU20は、遠隔制御の実行結果を情報処理装置100の位置情報とともに管理サーバーに送信するようにWWAN通信モジュール8に指示する。
このように、PMU20は、WWAN通信モジュール8の接続をPCH30から自装置に切替え、WWAN通信モジュール8をリセットすることによって、COMポート8aを有効化し、COMポート8aを用いてWWAN通信モジュール8と通信することができる。
次に、アプリケーションによりWWAN通信モジュール8の制御をPCH30側からPMU20側へ切替える場合のフローについて説明する。図8は、アプリケーションによりWWAN通信モジュール8の制御をPCH30側からPMU20側へ切替える場合のフローを示すフローチャートである。
図8に示すように、Windows8は、アプリケーションを実行し(ステップS11)、アプリケーションが遠隔制御を有効とするか否かを判定する(ステップS12)。その結果、遠隔制御を有効とするアプリケーションでない場合には、WWAN通信モジュール8は、Windows8モードのままで動作し、PCH30側から制御される(ステップS13)。
一方、アプリケーションが遠隔制御を有効とする場合には、Windows8は、PMU20にUSBバススイッチ10の切替えを指示し(ステップS14)、PMU20は、USBバススイッチ10にバス切替えを指示する(ステップS15)。すると、USBバススイッチ10がPCH30側からPMU20側へバス切替えを行う。
そして、PMU20はWWAN通信モジュール8へリセット信号を送信し(ステップS16)、WWAN通信モジュール8がリセットする。すると、WWAN通信モジュール8はWindows7モードで動作可能になり(ステップS17)、COMポート8aが有効となる(ステップS18)。
そして、PMU20がWWAN通信モジュール8を制御する(ステップS19)。例えば、PMU20は、遠隔制御用に管理サーバーの電話番号をCOMポート8aを用いてWWAN通信モジュール8に登録する。
このように、PMU20は、Windows8からUSBバススイッチ10の切替え指示を受けることによってWWAN通信モジュール8のCOMポート8aを有効化し、WWAN通信モジュール8とCOMポート8aを用いて通信することができる。
次に、遠隔制御の処理シーケンスについて説明する。図9は、遠隔制御の処理シーケンを示すシーケンス図である。図9に示すように、管理サーバーは、管理者から遠隔操作指示を受け付ける(ステップS21)。
そして、管理サーバーは、WWANを介してSMSメッセージを送信する(ステップS22)。WWAN通信モジュール8は、SMSメッセージを受信すると、登録済みの特定電話番号からのSMSメッセージであるか否かを判定し、登録済みの特定電話番号からのSMSメッセージであると、ウェイクアップ信号をアサートする(ステップS23)。
PMU20は、ウェイクアップ信号のアサートを検出すると、USBバススイッチ10にバス切替えを指示することによってUSBバスの切替えを行う(ステップS24)。そして、PMU20は、WWAN通信モジュール8にリセット信号を送信し、COMポート8aを有効化する(ステップS25)。
そして、PMU20は、COMポート8aを用いてATコマンドをWWAN通信モジュール8に発行し(ステップS26)、WWAN通信モジュール8からレスポンスを受信する(ステップS27)。
このように、管理サーバーが遠隔操作を指示するSMSメッセージを送信し、SMSメセージを受信したWWAN通信モジュール8がウェイクアップ信号をアサートする。そして、ウェイクアップ信号のアサートを検出したPMU20がUSBバスの切替え及びWWAN通信モジュール8のリセットを行い、COMポート8aを有効化する。したがって、情報処理装置100は、COMポート8aを用いた通信を行うことができる。
なお、図6では、PMU20の機能構成を示したが、PMU20が有する機能をソフトウェアで実現することにより、同様の機能を有する通信制御プログラムを得ることができる。そこで、通信制御プログラムを実行するPMU20のハードウェア構成について説明する。
図10は、PMU20のハードウェア構成を示す図である。図10に示すように、PMU20は、ROM(Read Only Memory)41と、MPU(Micro Processing Unit)42と、RAM(Random Access Memory)43とを有する。また、PMU20は、LPCインタフェース44と、USBホストコントローラ45と、バススイッチ制御部46とを有する。
ROM41は、プログラムやデータを記憶する読み出し専用メモリである。MPU42は、ROM41からプログラムを読み出して実行する演算処理装置である。RAM43は、MPU42による演算の途中結果などを記憶するメモリである。
LPCインタフェース44は、LPCバスのインタフェースである。USBホストコントローラ45は、USBデバイスとのUSBバスを用いた通信を制御する。バススイッチ制御部46は、USBバススイッチ10に対して切替え制御信号などを送信してUSBバススイッチ10を制御する。
上述してきたように、実施例では、情報処理装置100の遠隔制御を指示するSMSメッセージを受信すると、WWAN通信モジュール8が、ウェイクアップ信号をアサートする。そして、PMU20が、ウェイクアップ信号のアサートを検出すると、USBバススイッチ10にWWAN通信モジュール8との接続をPCH30側からPMU20側に切替えるように指示する。
そして、PMU20は、WWAN通信モジュール8をリセットし、WWAN通信モジュール8のCOMポート8aを有効化する。そして、PMU20は、COMポート8aを用いてWWAN通信モジュール8にATコマンドを送信してSMSメッセージを取得し、SMSメッセージに基づいてHDD5のデータの暗号鍵の消去、情報処理装置100のロック又はロック解除を行う。
したがって、情報処理装置100にWindows8が搭載されている場合にも、PMU20は、COMポート8aを用いてWWAN通信モジュール8から取得したSMSメッセージに基づいて遠隔制御を行うことができる。
なお、実施例では、USBバススイッチ10とWWAN通信モジュール8が情報処理装置100に含まれる場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、USBバススイッチ10とWWAN通信モジュール8の両方又はWWAN通信モジュール8が外部装置として情報処理装置100と接続される場合にも同様に適用することができる。
また、実施例では、情報処理装置100を遠隔制御する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、COMポートを使用する他のアプリケーションにも同様に適用することができる。
また、実施例では、WWAN通信モジュール8のCOMポート8aを用いる場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、他の通信装置のCOMポートを使用する場合やUSBバスアナライザなど他の装置のCOMポートを使用する場合にも同様に適用することができる。
また、実施例では、USBバス及びUSBバススイッチ10を用いてCOMポートと接続する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他のバス及び他のバススイッチを用いてCOMポートと接続する場合にも同様に適用することができる。
また、実施例では、情報処理装置100がWindows8を搭載する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、COMポートを使用できない他のOSを情報処理装置が搭載する場合にも同様に適用することができる。
また、実施例では、SMSサービスを用いて遠隔制御指示をWWAN通信モジュール8が受信する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、他の通信サービスを用いてWWAN通信モジュール8が遠隔制御指示を受信する場合にも同様に適用することができる。
また、実施例では、PMU20がCOMポート8aを有効化してWWAN通信モジュール8と通信する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、CPUやMPUを有する他の装置がCOMポート8aを有効化してWWAN通信モジュール8と通信する場合にも同様に適用することができる。
1 CPU
2 MEM
3 LCD
4 USB
5 HDD
6 有線LAN通信モジュール
7 コネクタ
8 WWAN通信モジュール
8a COMポート
8b COM通信部
8c 無線受信部
8d 無線送信部
8e 比較部
8f アサート部
8g リセット部
8h GPS部
9 アンテナ
10 USBバススイッチ
20 PMU
20a,30a USBホストコントローラ
21 アサート検出部
22 切替指示部
23 リセット指示部
24 COM通信部
25 PCH通信部
30 PCH
41 ROM
42 MPU
43 RAM
44 LPCインタフェース
45 USBホストコントローラ
46 バススイッチ制御部
100 情報処理装置

Claims (9)

  1. 情報処理を行う処理部と、
    前記処理部で動作しているオペレーティングシステムの第1のモードで使用できない通信ポートを備える通信ポート付装置がウェイクアップ信号を受信したことを検出すると、前記通信ポート付装置の接続を前記処理部から切り替えて前記通信ポート付装置にリセット信号を送信して前記通信ポート付装置を前記オペレーティングシステムのモードであって前記通信ポートを使用できる第2のモードにすることで、前記通信ポートを有効化して該有効化した通信ポートを用いて前記通信ポート付装置と通信するよう制御する制御部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記通信ポート付装置を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記通信ポート付装置は、当該情報処理装置を遠隔制御する指示を無線で受信する無線通信装置であり、
    前記制御部は、前記無線通信装置から前記通信ポートを用いて前記指示を受信し、該受信した指示に基づいて当該情報処理装置を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記無線通信装置は、GPS機能を有し、
    前記制御部は、前記無線通信装置から前記通信ポートを用いて前記GPS機能を利用した当該情報処理装置の位置情報を取得し、該取得した位置情報を前記遠隔制御の結果とともに送信するように前記無線通信装置に指示することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記処理部と前記制御部は、USBバススイッチに接続され、
    前記制御部は、前記USBバススイッチを切替えることによって前記通信ポート付装置との接続を前記処理部から切替えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、当該情報処理装置の電源を管理する電源管理部であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  7. 情報処理を行う処理部と制御を行う制御部とを有する情報処理装置の通信制御方法において、
    前記制御部が、
    前記処理部で動作しているオペレーティングシステムの第1のモードで使用できない通信ポートを備える通信ポート付装置がウェイクアップ信号を受信したことを検出すると、前記通信ポート付装置の接続を前記処理部から切り替えて前記通信ポート付装置にリセット信号を送信して前記通信ポート付装置を前記オペレーティングシステムのモードであって前記通信ポートを使用できる第2のモードにすることで、
    前記通信ポートを有効化し、
    前記有効化した通信ポートを用いて前記通信ポート付装置と通信する
    処理を実行することを特徴とする通信制御方法。
  8. 情報処理を行う処理部と制御を行うプロセッサとを有する情報処理装置の通信を制御する通信制御プログラムにおいて、
    前記プロセッサに、
    前記処理部で動作しているオペレーティングシステムの第1のモードで使用できない通信ポートを備える通信ポート付装置がウェイクアップ信号を受信したことを検出すると、前記通信ポート付装置の接続を前記処理部から切り替えて前記通信ポート付装置にリセット信号を送信して前記通信ポート付装置を前記オペレーティングシステムのモードであって前記通信ポートを使用できる第2のモードにすることで、
    前記通信ポートを有効化し、
    前記有効化した通信ポートを用いて前記通信ポート付装置と通信する
    処理を実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
  9. 情報処理を行う処理部と、
    通信ポートを備える通信ポート付装置と、
    前記通信ポート付装置を制御する電源制御部を有し、
    前記電源制御部は、前記通信ポート付装置がウェイクアップ信号を受信したことを検出すると、前記通信ポート付装置にリセット信号を送信して通信ポート付装置をWindows7モードにすることで、通信ポートを有効化し、該有効化した通信ポートを用いて前記通信ポート付装置と通信するよう制御すること、を特徴とする情報処理装置。
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