JP2004363516A - 埋め込み配線の形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低誘電率膜に埋め込み配線を形成するに当たり、配線間のリーク電流の増加や、TDDB等の信頼性の劣化を抑制できる信頼性の高い埋め込み配線を形成する方法を提供する。
【解決手段】本方法は、低誘電率膜32を成膜し、低誘電率膜に配線溝を形成する工程と、基板全面にCu膜を堆積して、配線溝を埋め込む工程と、CMP処理を施して低誘電率膜上のCu膜を除去すると共に、配線溝内にCu配線40を形成する工程と、低圧酸素プラズマ処理を施して、低誘電率膜の表層及びCu配線の表層を酸化して、それぞれ、低誘電率膜の酸化膜、及びCu酸化膜を生成する工程と、フッ酸系薬液を用いた表面処理を施して、低誘電率膜の酸化膜、及びCu酸化膜を除去する工程と、Cu拡散防止膜としてCVD法によりCVD−絶縁膜42を基板全面に成膜する工程とを有する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低誘電率膜に配線溝を形成して埋め込み配線を形成する方法に関し、更に詳細には、従来に比べて、配線間リークが小さく、信頼性(TZDB)の高い埋め込み配線を低誘電率膜に形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ダマシン法によるCu埋め込み配線の形成では、従来、下層配線と上層配線との間の層間絶縁膜として、また配線間絶縁膜としてシリコン酸化膜(SiO膜)を使用している。
ところで、Cuは、SiO膜等の絶縁膜中を拡散する傾向が強いので、従来のCu埋め込み配線の形成プロセスでは、配線溝に埋め込んだCu膜のCMP加工後に、絶縁膜へのCuの拡散を防止するCu拡散防止膜として、SiN膜、SiC膜、バリヤメタル膜などをCu膜上に成膜してCu配線をキャップする必要があった。
しかし、Cu拡散防止膜、特にSiN膜は、Cuとの密着性が乏しいために、膜剥がれが生じ、電気抵抗の上昇や、配線間リークなどが生じやすかった。
【0003】
そこで、従来は、例えば特開2002−033385号公報にあるように、Cu埋め込み配線上にCu拡散防止膜としてCVD−SiN膜を形成する前に、希フッ酸等による酸処理によりCu表面のみを酸化させ、次いでアノードイオン水処理を行って酸化膜を溶解する。これにより、Cu膜を改質、清浄化し、CVD−SiN膜とCuとの密着性の向上を図ると共に、電気抵抗の上昇、配線間リークの増大を抑制していた。
【0004】
ここで、図6及び前掲公報を参照して、ダマシン法による従来のCu埋め込み配線の形成方法を説明する。図6(a)から(e)は、従来のCu埋め込み配線の形成方法の工程毎の基板断面図である。
先ず、図6(a)に示すように、シリコン基板62上にTEOSなどのシリコン酸化膜からなる絶縁膜64を成膜する。次いで、フォトリソグラフィ処理とエッチング加工により、絶縁膜64に配線溝66を形成する。
次に、図6(b)に示すように、絶縁膜64上にCu膜68を堆積させ、配線溝66を埋め込む。
【0005】
次いで、Cu膜68にCMP法よる平坦化処理を施す。これにより、図6(c)に示すように、絶縁膜64上のCu膜68を研磨、除去し、配線溝66を充填してなるCu配線70を形成する。
次に、1重量%DHF(希フッ酸)などの酸処理により基板面を洗浄して、基板面に付着している金属不純物や基板面に形成されているCuOやCuOなどの酸化物72を除去すると共に基板面が1重量%DHF溶液で濡れている状態で0.05%BTA(ベンゾトリアゾール)でリンス洗浄して防食処理を施し、続いて、リンス乾燥を行う。
【0006】
次いで、酸化反応などの表面処理を基板面に施す。即ち、表面処理液として、0.1重量%TMAH+アノードイオン水、又は0.5重量%KOH溶液などを用いて基板面を洗浄し、防食処理で使用した基板面に残存する防食剤を除去すると共に、表面酸化を行い、更に乾燥処理を施す。続いて、NHプラズマを放電して、または還元アニールさせて、図6(d)に示すように、基板表面の改質を行ってCu改質層74を形成する。
続いて、図6(e)に示すように、プラズマCVD法によりSiN膜76を絶縁膜64及びCu改質層74上に成膜する。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−033385号公報(第3頁、図1 )
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、LSI等の半導体装置のデザインルールが縮小されてゆくに従って、配線間容量の増大が半導体装置の動作速度の低下を招くために、下層配線と上層配線との間の層間絶縁膜として、また配線間絶縁膜として低誘電率膜を使用し、配線間容量の増大を抑制するようになっている。
絶縁膜として低誘電率膜を使用しているために、Cu膜上にCVD膜をCu拡散防止膜として成膜する前に、上述した従来の方法を適用して前処理を行っても、配線間のリーク電流の増加や、信頼性(TZDB(Time Zero Dielectric Breakdown)等)の劣化を抑制する効果が、絶縁膜としてシリコン酸化膜を使用したときに比べて、乏しかった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、低誘電率膜に埋め込み配線を形成するに当たり、配線間のリーク電流の増加や、TZDB等の信頼性の劣化を抑制できる埋め込み配線を形成する方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、層間絶縁膜また配線間絶縁膜として低誘電率膜を使用したときに、配線間のリーク電流が増加し、信頼性(TZDB等)が劣化する原因を研究した結果、低誘電率膜の表層がCMP工程で損傷して、ダングリングボンドなどのダメージ層が生成している。そして、このダメージ層が層間絶縁膜の表層に生成しているために、低誘電率膜の表層の誘電率が高くなり、配線間のリーク電流が増加し、TZDB等の信頼性が劣化することを見い出した。
【0011】
低誘電率膜にダメージ層が生じるのは、低誘電率膜の機械的強度が低いために、CMP法で研磨剤として使用するスラリー等によって、低誘電率膜の表層が機械的、化学的なダメージを容易に受けてしまうためである。
尚、このダメージ層はSi−C結合を有すために、前掲公報による薬液処理では、溶解、除去することが出来なかった。
【0012】
そこで、低誘電率膜のダメージ層を除去することを着想し、低圧の酸素プラズマ照射を行って、低誘電率膜表面を酸化させて酸化膜を生成させ、続いて酸化膜を除去することにより、ダメージ層を除去できることを実験により確認して、本発明方法を発明するに到った。実験では、ダメージを受けていると思われる低誘電率膜の表層は、表面から30nm程度の深さまでであった。
【0013】
上記目的を達成するために、上述の知見に基づいて、本発明に係る埋め込み配線の形成方法は、低誘電率膜に配線溝を形成し、配線溝を金属膜で埋め込んで埋め込み配線を形成する方法であって、
低誘電率膜を成膜し、低誘電率膜に配線溝を形成する工程と、
基板全面に金属膜を堆積して、配線溝を埋め込む工程と、
CMP処理を施して低誘電率膜上の金属膜を除去すると共に、配線溝内に金属配線を形成する工程と、
低誘電率膜の表層を酸化して、低誘電率膜の酸化膜を生成する工程と、
表面処理を施して、低誘電率膜の酸化膜を除去する工程と、
金属拡散防止膜としてCVD法によりCVD−絶縁膜を基板全面に成膜する工程と
を有することを特徴としている。
【0014】
本発明方法では、低圧の酸素プラズマ照射を行って、低誘電率膜の表層を酸化させて酸化膜を生成させ、続いて薬液による表面処理により酸化膜を除去することにより、ダメージ層を除去している。
【0015】
つまり、低誘電率膜の酸化膜を生成する工程では、低圧酸素プラズマ処理を施し、低誘電率膜の表層を酸化して低誘電率膜の酸化膜を生成し、
低誘電率膜の酸化膜を除去する工程では、薬液による表面処理を施して、低誘電率膜の酸化膜を除去する。
【0016】
本発明方法は、上述の単段のシングル埋め込み配線の形成に加えて、シングルダマシン構造を使った多段配線構造の形成にも適用でき、また、デュアル埋め込み配線の形成にも適用できる。
シングルダマシン構造を使った多段配線構造の形成の際には、CVD法によりCVD−絶縁膜を成膜する工程に続いて、CVD−絶縁膜上に層間絶縁膜を成膜する工程と、
層間絶縁膜及びCVD−絶縁膜を貫通して前記金属配線(以下、下層金属配線と言う)に連通するコンタクトホールを形成し、次いでコンタクトホールを第2の金属膜で埋め込んでコンタクトプラグを形成する工程と、
層間絶縁膜上に第2の低誘電率膜を成膜する工程と、
コンタクトプラグに連通する第2の配線溝を第2の低誘電率膜に形成する工程と、
基板全面に第3の金属膜を堆積して、第2の配線溝を埋め込む工程と、
CMP処理を施して第2の低誘電率膜上の第3の金属膜を除去して、コンタクトプラグを介して下層金属配線に接続する上層金属配線を第2の配線溝内に形成する工程と、
低圧酸素プラズマ処理を施して、第2の低誘電率膜の表層を酸化して、第2の低誘電率膜の酸化膜を生成する工程と、
薬液による表面処理を施して、第2の低誘電率膜の酸化膜を除去する工程と、
金属拡散防止膜としてCVD法により第2のCVD−絶縁膜を基板全面に成膜する工程と
を有する。
【0017】
デュアル埋め込み配線構造を形成する際の本発明方法は、上述のCVD法によりCVD−絶縁膜を成膜する工程に続いて、第2の低誘電率膜を上部に有する層間絶縁膜をCVD−絶縁膜上に成膜する工程と、
層間絶縁膜及びCVD−絶縁膜を貫通して前記金属配線(以下、下層金属配線と言う)に連通するコンタクトホールを形成し、同時にコンタクトホールに連通する第2の配線溝を第2の低誘電率膜に形成する工程と、
基板全面に第2の金属膜を堆積して、コンタクトホール及び第2の配線溝を埋め込む工程と、
CMP処理を施して第2の低誘電率膜上の第2の金属膜を除去すると共に、コンタクトホール内にコンタクトプラグを、及びコンタクトプラグを介して下層金属配線に接続する上層金属配線を第2の配線溝内に形成する工程と、
低圧酸素プラズマ処理を施して第2の低誘電率膜の表層を酸化し、第2の低誘電率膜の酸化膜を生成する工程と、
薬液による表面処理を施して、第2の低誘電率膜の酸化膜を除去する工程と、
金属拡散防止膜としてCVD法により第2のCVD−絶縁膜を基板全面に成膜する工程と
を有する。
【0018】
層間絶縁膜は低誘電率膜でも通常のシリコン酸化膜でも良い。第2の低誘電率膜は、下層の低誘電率膜と同じものでも、異なるものでも良く、第2のCVD−絶縁膜は、下層のCVD−絶縁膜と同じものでも、異なるものでも良い。
金属拡散防止膜は、Cu拡散防止のためには、例えばSiCN(水素を含有する)膜、シリコン窒化膜、ベンゾシクロブテン膜などを成膜しても良い。
【0019】
また、低誘電率膜の酸化と同時に、金属配線の表層を酸化して、金属酸化膜を生成し、低誘電率膜の薬液による表面処理と同時に、薬液による表面処理を施して金属酸化膜を除去することにより、金属配線の表層を清浄化することもできる。尚、金属配線の同時酸化及び同時表面処理は、必ずしも、必要ではない。
低誘電率膜と共に金属配線の表層を酸化し、次いで除去する際には、本発明方法は、低誘電率膜に配線溝を形成し、配線溝を金属膜で埋め込んで埋め込み配線を形成する方法であって、
低誘電率膜を成膜し、低誘電率膜に配線溝を形成する工程と、
基板全面に金属膜を堆積して、配線溝を埋め込む工程と、
CMP処理を施して低誘電率膜上の金属膜を除去すると共に、配線溝内に金属配線を形成する工程と、
低誘電率膜の表層及び金属配線の表層を酸化して、それぞれ、低誘電率膜の酸化膜及び金属酸化膜を生成する工程と、
表面処理を施して、低誘電率膜の酸化膜、及び金属酸化膜を除去する工程と、
金属拡散防止膜としてCVD法によりCVD−絶縁膜を基板全面に成膜する工程と
を有することを特徴としている。
【0020】
シングルダマシン構造を使った多段配線構造の形成の際には、CVD法によりCVD−絶縁膜を成膜する工程に続いて、CVD−絶縁膜上に層間絶縁膜を成膜する工程と、
層間絶縁膜及びCVD−絶縁膜を貫通して前記金属配線(以下、下層金属配線と言う)に連通するコンタクトホールを形成し、次いでコンタクトホールを第2の金属膜で埋め込んでコンタクトプラグを形成する工程と、
層間絶縁膜上に第2の低誘電率膜を成膜する工程と、
コンタクトプラグに連通する第2の配線溝を第2の低誘電率膜に形成する工程と、
基板全面に第3の金属膜を堆積して、第2の配線溝を埋め込む工程と、
CMP処理を施して第2の低誘電率膜上の第3の金属膜を除去して、コンタクトプラグを介して下層金属配線に接続する上層金属配線を第2の配線溝内に形成する工程と、
低圧酸素プラズマ処理を施して、第2の低誘電率膜の表層及び上層金属配線の表層を酸化して、それぞれ、第2の低誘電率膜の酸化膜、及び上層金属配線の金属酸化膜を生成する工程と、
薬液による表面処理を施して、第2の低誘電率膜の酸化膜、及び上層金属配線の金属酸化膜を除去する工程と、
金属拡散防止膜としてCVD法により第2のCVD−絶縁膜を基板全面に成膜する工程と
を有する。
【0021】
デュアル埋め込み配線構造を形成する際の本発明方法は、上述のCVD法によりCVD−絶縁膜を成膜する工程に続いて、第2の低誘電率膜を上部に有する層間絶縁膜をCVD−絶縁膜上に成膜する工程と、
層間絶縁膜及びCVD−絶縁膜を貫通して前記金属配線(以下、下層金属配線と言う)に連通するコンタクトホールを形成し、同時にコンタクトホールに連通する第2の配線溝を第2の低誘電率膜に形成する工程と、
基板全面に第2の金属膜を堆積して、コンタクトホール及び第2の配線溝を埋め込む工程と、
CMP処理を施して第2の低誘電率膜上の第2の金属膜を除去すると共に、コンタクトホール内にコンタクトプラグを、及びコンタクトプラグを介して下層金属配線に接続する上層金属配線を第2の配線溝内に形成する工程と、
低圧酸素プラズマ処理を施して、第2の低誘電率膜の表層及び上層金属配線の表層を酸化して、それぞれ、第2の低誘電率膜の酸化膜、及び上層金属配線の金属酸化膜を生成する工程と、
薬液による表面処理を施して、第2の低誘電率膜の酸化膜、及び上層金属配線の金属酸化膜を除去する工程と、
金属拡散防止膜としてCVD法により第2のCVD−絶縁膜を基板全面に成膜する工程と
を有する。
【0022】
本発明方法では、金属膜の膜種、組成には制約はないが、実際的には金属膜としてCu膜を成膜する。Cu膜の成膜に際して、配線溝には、先ず、バリヤメタル層として、Ta層、TaN層、WN層、TiSiN層、TiN層などのいずれか、又はそれらの複数層を成膜し、次いでシードCu層、及びメッキCu層を堆積させる。
【0023】
本発明方法では、低誘電率膜として比誘電率が3以下の低誘電率膜を成膜して、配線間容量の低減を図っている。比誘電率が3以下の低誘電率膜として、例えばSiOC膜、PAE膜(ポリアリールエーテル膜)、及びポーラスシリカのいずれかを成膜する。
また、低誘電率膜の成膜材料として、ハイドロゲンシルセキオサン(HSQ)、メチルシルセスキオキサン(MSQ)に代表される無機系材料などの比誘電率2.7前後の低誘電率膜が挙げられる。更に、それらを多孔質化させて比誘電率を2.2前後とした低誘電率材料の適用も試みられている。
【0024】
低圧酸素プラズマ処理では、圧力を30Pa以下に設定し、深さ20nm以上40nmの範囲の低誘電率膜の表層を酸化できる条件に酸素プラズマ処理条件を設定する。低誘電率膜の表層は、深さ20nm以上40nmの範囲でCMP処理により損傷しているので、その範囲の深さの低誘電率膜を酸化する。
酸素プラズマ処理の圧力条件を低圧に設定することにより、酸化膜の生成を低誘電率膜の表層及び金属配線の表層に限定している。また、低圧酸素プラズマ処理では、CVD−SiOC膜等の低誘電率膜の表層が酸化されて、緻密な膜質の酸化膜を生成するので、自己拡散防止効果により、それ以上の深さに酸化が進行しない。更には、金属配線の酸化進行が抑制され、金属配線の表層のみが酸化される。
【0025】
本発明方法では、CVD−絶縁膜として、SiN膜、SiCN(水素を含有する)膜、及びSiCHのいずれかを成膜する。
また、薬液としてフッ酸系薬液を用いる。DHF或いはBHF等のフッ酸系薬液による表面処理により、低誘電率膜の酸化膜及び金属配線の金属酸化膜を容易に除去することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、実施形態例を挙げ、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。尚、以下の実施形態例で示す半導体装置の種類、絶縁膜の成膜方法、組成及び膜厚、プロセス条件等は、本発明の理解を容易にするための一つの例示であって、本発明はこの例示に限定されるものではない。
実施形態例1
本実施形態例は本発明に係るダマシン法による埋め込み配線の形成方法の実施形態の一例であって、図1、図2(a)から(c)、及び図3(d)から(f)は、それぞれ、本実施形態例の方法に従ってシングルダマシン法によりCu配線を形成した際の工程毎の基板断面図である。図2(a)から(c)、及び図3(d)から(f)は、それぞれ、図1の左側に図示の3列の配線を拡大した拡大図である。
本実施形態例は、シングルダマシン法により埋め込み配線を形成する方法であって、先ず、図1に示すように、通常の方法によって、STI14により素子分離されたシリコン基板12のp−ウエル16及びn−ウエル18に、それぞれ、nMOS20及びpMOS22に形成してCMOS24を作製する。
【0027】
次に、CMOS24上に第1のシリコン酸化膜26、及び第2のシリコン酸化膜28を形成し、続いて、第2のシリコン酸化膜28及び第1のシリコン酸化膜26を貫通してCMOS24のゲート電極に接続するコンタクトプラグ30を形成する。
【0028】
次いで、第2のシリコン酸化膜28上に低誘電率膜32を成膜する。続いて、コンタクトプラグ30上に配線溝34を形成する。また、図2(a)に示すように、配線溝34の横に別の3列の配線溝36A〜Cを形成する。本実施形態例では、低誘電率膜32としてSiOC膜(微量の水素を含有している)を成膜している。
SiOC膜は、一般に、メチルシラン(SiHCH:n+m=4)と酸素を原料にしてCVD法により成膜している。他に、シクロメチルシロキサン(SiCH:m=4、5、6、n=4、5、6、o=m、2m)などを用いても成膜できる。
SiOC膜の他に、ポリアリールエーテル(PAE)などの有機化合物膜を用いても良い。代表的には、ダウケミカルが製造、販売しているSiLKが挙げられる。
【0029】
次に、図2(b)に示すように、基板全面にバリヤメタル層40aを成膜し、続いて、図2(c)に示すように、バリヤメタル層40a上にCu膜40bを堆積させる。
本実施形態例では、バリアメタル層40aとして、Ta層を成膜している。Ta層以外にも、TaN層、WN層、TiSiN層、TiN層などをバリヤメタル層とすることができる。成膜する際には、一般には、スパッタ装置を用いるが、カバレージが必要な100nm以下の溝幅の配線溝には、CVD法によって成膜する方が望ましい。
【0030】
Cu膜40bの成膜に際しては、一般には、スパッタ装置を用いて、先ず、シードCu膜を堆積させる。このとき、Cuに微量の不純物、たとえば、Al、Ag等を数%以下含んでいても構わない。次いで、メッキ法によりメッキCu膜をシードCu膜上に堆積させる。シードCu膜と同様に、メッキCu中に微量の不純物を含んでいても構わない。
本実施形態例では、シードCu及びメッキCuは、双方とも、99%以上の純度を持つ材料を用いている。
【0031】
続いて、CMP法により低誘電率膜32上のCu膜40b及びバリヤメタル層40aを除去して、図1及び図3(d)に示すように、配線溝34及び配線溝36A〜Cを埋め込んだCu配線38及びCu配線40A〜Cを形成する。
【0032】
CMP処理により、図3(a)に示すように、研磨剤による研磨により損傷したダメージ層32aが低誘電率膜32の表層に生成する。
そこで、本実施形態例では、低誘電率膜32の内部まで酸化しないように、30Pa以下という低圧酸素プラズマ処理を施して、低誘電率膜32のダメージ層32aを酸化する。ダメージ層は酸化によりSi−C成分となる。
また、同時に、Cu配線28、30A〜Cの表層も酸素プラズマ処理により酸化され、例えば、CuO、CuO等が生成する。
【0033】
低圧下で酸素プラズマ処理することにより、過剰な酸素を低誘電率膜32へ供給しないようにすることと、活性なラジカルを供給し低誘電率膜32の表層で確実に酸素を消費させることにより、低誘電率膜32の内部にまで酸素を到達させないようにすることができる。
本実施形態例では、ダメージを受けていると思われる30nm程度の深さまで酸化させるように、プラズマ処理条件を設定している。具体的には、酸素流量を100sccm、プラズマパワーを100W、圧力を20Paとした。プラズマ処理装置としては、市販のプラズマエッチング装置を用いることができる。
プラズマ処理条件は、プラズマ装置によってラジカル密度やガスの排気速度等が異なるので、プラズマ装置毎に条件設定を行う必要がある。
【0034】
次いで、酸素プラズマ処理により酸化した低誘電率膜32の表層32aをフッ化水素水溶液(フッ酸)を含む溶液により洗浄して除去する。低誘電率膜32の酸化した表層32aは、カーボン濃度が減少しているので、フッ化水素水溶液(フッ酸)を含む溶液により容易に除去できる。
本実施形態例では、0.5重量%のフッ酸を用いて、低誘電率膜の表層酸化膜を容易に除去することが出来た。また、酸素プラズマ処理により酸化されたCu配線28、30A〜Cの表層も低誘電率膜の表層酸化膜と同時に除去することができる。
以上のフッ酸処理により、図3(e)に示すように、低誘電率膜32のダメージ層32a及びCu配線40の酸化膜を除去することできる。
【0035】
次に、図3(d)に示すように、Cu拡散防止膜としてバリア絶縁膜42を成膜する。本実施形態例では、バリヤ絶縁膜として、メチルシラン(SiH(CH:n+m=4)とアンモニア(NH)を原料ガスとしたCVD法により、SiCN(水素を含有する)膜42を成膜している。
バリヤ絶縁膜として、例示したSiCN(水素を含有する)膜以外に、例えばシリコン窒化膜、ベンゾシクロブテン膜などを成膜しても良い。
尚、CVD成膜前には、水素ラジカルを含むプラズマ処理により、フッ酸洗浄後に生成した酸化膜(CuO)を除去する工程を設けてもよい。
【0036】
本実施形態例では、低誘電率膜32のダメージ層32a及びCu配線40の表層を低圧酸素プラズマ処理により酸化し、次いでフッ化水素水溶液(フッ酸)を含む溶液により洗浄、除去しているので、低誘電率膜32の表層の誘電率が高くなることもなく、またCu拡散防止膜42とCu配線40との密着性が向上しているので、配線間リーク電流を減少させて信頼性(TZDB)を向上させ、信頼性の高い埋め込み配線構造を形成することができる。
【0037】
実施形態例2
本実施形態例は本発明に係るダマシン法による埋め込み配線の形成方法の実施形態の別の例であって、図4(a)から(c)は、それぞれ、本実施形態例の方法に従ってダマシン法によりCu配線を形成した際の工程毎の基板断面図である。
本実施形態例では、実施形態例1の方法により形成した40A〜Cに接続する上層Cu埋め込み配線をシングルダマシン法により形成する。
先ず、図4(a)に示すように、SiCN膜42上に、層間絶縁膜としてSiO膜44を成膜し、次いでSiO膜44及びSiCN膜42を貫通してCu配線40に連通するコンタクトホールを形成し、続いてコンタクトホールを例えばW膜で埋め込んで、コンタクトプラグ46を形成する。
【0038】
次いで、図4(b)に示すように、SiO膜44上に第2の低誘電率膜48、例えばSiOC膜(微量の水素を含有している)を成膜し、コンタクトプラグ46に連通する配線溝をSiOC膜48に形成する。
次いで、実施形態例1と同様に、基板全面にバリヤメタル層50a及びCu膜50bを堆積させ、続いて、CMP法により低誘電率膜48上のCu膜50b及びバリヤメタル層50aを除去して、図4(b)に示すように、配線溝を埋め込んだCu配線50A〜Cを形成する。
【0039】
CMP処理によりダメージ層がSiOC膜48の表層に生成しているので、実施形態例1と同様の低圧酸素プラズマ処理によりダメージ層を酸化する。
次いで、実施形態例1と同様にして、酸素プラズマ処理により酸化したSiOC膜48の表層をフッ化水素水溶液(フッ酸)を含む溶液により洗浄して除去する。また、同時に、Cu配線50の酸化膜を除去する。
【0040】
次に、図4(c)に示すように、実施形態例1と同様に、Cu拡散防止膜としてSiCN(水素を含有する)膜52をCu配線50及びSiOC膜48上に成膜する。
【0041】
本実施形態例では、実施形態例1と同様に、低誘電率膜48のダメージ層及びCu配線50の表層を低圧酸素プラズマ処理により酸化し、次いでフッ化水素水溶液(フッ酸)を含む溶液により洗浄、除去しているので、低誘電率膜42の表層の誘電率が高くなることもなく、またCu拡散防止膜52とCu配線50との密着性が向上しているので、配線間リーク電流が減少し、信頼性(TZDB)が向上し、信頼性の高い多段のCu埋め込み配線構造を形成することができる。
【0042】
実施形態例3
本実施形態例は本発明に係るダマシン法による埋め込み配線の形成方法の実施形態の更に別の例であって、図5(a)及び(b)は、それぞれ、本実施形態例の方法に従ってデュアルダマシン法によりCu配線を形成した際の工程毎の基板断面図である。
本実施形態例では、実施形態例1の方法により形成した40A〜Cに接続する上層Cu埋め込み配線をデュアルダマシン法により形成する。
【0043】
先ず、図5(a)に示すように、層間絶縁膜としてSiOC膜(微量の水素を含有している)54をSiCN膜42上に成膜し、次いでSiOC膜54及びSiCN膜42を貫通してCu配線40に連通するコンタクトホールを形成し、続いてコンタクトホールに連通する配線溝をSiOC膜54に形成する。
次いで、実施形態例1と同様に、基板全面にバリヤメタル層56a及びCu膜56bを堆積させ、続いて、CMP法によりSiOC膜54上のCu膜56b及びバリヤメタル層56aを除去して、配線溝及びコンタクトホールを埋め込み、コンタクトプラグ58、及びコンタクトプラグ58を介して下層のCu配線40に導通するCu配線56A〜Cを形成する。
【0044】
CMP処理により損傷したダメージ層がSiOC膜54の表層に生成しているので、実施形態例1と同様の低圧酸素プラズマ処理によりダメージ層を酸化する。
次いで、実施形態例1と同様にして、酸素プラズマ処理により酸化したSiOC膜54の表層をフッ化水素水溶液(フッ酸)を含む溶液により洗浄して除去する。また、同時に、Cu配線56の酸化膜を除去する
【0045】
次に、図5(b)に示すように、実施形態例1と同様に、Cu拡散防止膜としてSiCN(水素を含有する)膜60をCu配線56及びSiOC膜54上に成膜する。
【0046】
本実施形態例では、実施形態例1と同様に、低誘電率膜54のダメージ層及びCu配線56の表層を低圧酸素プラズマ処理により酸化し、次いでフッ化水素水溶液(フッ酸)を含む溶液により洗浄、除去しているので、低誘電率膜54の表層の誘電率が高くなることもなく、またCu拡散防止膜60とCu配線56との密着性が向上しているので、配線間リーク電流が減少し、信頼性(TZDB)が向上し、信頼性の高い配線構造を形成することができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明方法によれば、低誘電率膜に配線溝を形成し、配線溝を金属膜で埋め込んで埋め込み配線を形成する際、CMP処理を施して低誘電率膜上の金属膜を除去すると共に、配線溝内に金属配線を形成した後、低圧酸素プラズマ処理を施して、低誘電率膜の表層及び金属配線の表層を酸化して、それぞれ、低誘電率膜の酸化膜、及び金属酸化膜を生成し、続いて薬液、例えばフッ酸系薬液による表面処理を施して、低誘電率膜の酸化膜、及び金属酸化膜を除去している。
これにより、低誘電率膜の表層の誘電率が高くなることもなく、また金属拡散防止膜と金属配線56との密着性が向上しているので、配線間リーク電流が減少し、信頼性(TZDB)が向上し、信頼性の高い配線構造を形成することができる。
また、ダメージ層の除去に酸素ガスのラジカル酸化を用いることによって、低誘電率膜の表層だけを酸化することが可能になるので、フッ酸などの薬液処理とを組み合わせることで、良好な低誘電率膜を制御性良く、経済的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の方法に従ってシングルダマシン法によりCu配線を形成した際の基板断面図である。
【図2】図2(a)から(c)は、それぞれ、実施形態例1の方法に従ってシングルダマシン法によりCu配線を形成した際の工程毎の基板断面図であって、図1の左側の3列の配線を拡大した拡大図である。
【図3】図3(d)から(f)は、それぞれ、図2(c)に続いて、実施形態例1の方法に従ってシングルダマシン法によりCu配線を形成した際の工程毎の基板断面図である。
【図4】図4(a)から(c)は、それぞれ、実施形態例2の方法に従ってシングルダマシン法によりCu配線を形成した際の工程毎の基板断面図である。
【図5】図5(a)及び(b)は、それぞれ、実施形態例3の方法に従ってシングルダマシン法によりCu配線を形成した際の工程毎の基板断面図である。
【図6】図6(a)から(e)は、それぞれ、従来の配線形成方法の工程毎の基板断面図である。
【符号の説明】
12……シリコン基板、14……STI、16……p−ウエル、18……n−ウエル、20……nMOS、22……pMOS、24……CMOS、26……第1のシリコン酸化膜、28……第2のシリコン酸化膜、30……コンタクトプラグ、32……低誘電率膜(SiOC膜(微量の水素を含有している)、34、36……配線溝、38、40……Cu配線、40a……バリヤメタル層、40b……Cu膜、42……バリア絶縁膜(SiCN(水素を含有する)膜)、44……、SiO膜、46……コンタクトプラグ、48……第2の低誘電率膜(SiOC膜(微量の水素を含有している))、50……Cu配線、52……SiCN(水素を含有する)膜、54……SiOC膜(微量の水素を含有している)、56……Cu配線、58……コンタクトプラグ、60……SiCN(水素を含有する)膜、62……シリコン基板、64……絶縁膜、66……配線溝、68……Cu膜、70……Cu配線、72……酸化物、74……Cu改質層、76……SiN膜。

Claims (14)

  1. 低誘電率膜に配線溝を形成し、配線溝を金属膜で埋め込んで埋め込み配線を形成する方法であって、
    低誘電率膜を成膜し、低誘電率膜に配線溝を形成する工程と、
    基板全面に金属膜を堆積して、配線溝を埋め込む工程と、
    CMP処理を施して低誘電率膜上の金属膜を除去すると共に、配線溝内に金属配線を形成する工程と、
    低誘電率膜の表層を酸化して、低誘電率膜の酸化膜を生成する工程と、
    表面処理を施して、低誘電率膜の酸化膜を除去する工程と、
    金属拡散防止膜としてCVD法によりCVD−絶縁膜を基板全面に成膜する工程と
    を有することを特徴とする埋め込み配線の形成方法。
  2. 低誘電率膜の酸化膜を生成する工程では、低圧酸素プラズマ処理を施し、低誘電率膜の表層を酸化して低誘電率膜の酸化膜を生成し、
    低誘電率膜の酸化膜を除去する工程では、薬液による表面処理を施して、低誘電率膜の酸化膜を除去することを特徴とする請求項1に記載の埋め込み配線の形成方法。
  3. CVD法によりCVD−絶縁膜を成膜する工程に続いて、CVD−絶縁膜上に層間絶縁膜を成膜する工程と、
    層間絶縁膜及びCVD−絶縁膜を貫通して前記金属配線(以下、下層金属配線と言う)に連通するコンタクトホールを形成し、次いでコンタクトホールを第2の金属膜で埋め込んでコンタクトプラグを形成する工程と、
    層間絶縁膜上に第2の低誘電率膜を成膜する工程と、
    コンタクトプラグに連通する第2の配線溝を第2の低誘電率膜に形成する工程と、
    基板全面に第3の金属膜を堆積して、第2の配線溝を埋め込む工程と、
    CMP処理を施して第2の低誘電率膜上の第3の金属膜を除去して、コンタクトプラグを介して下層金属配線に接続する上層金属配線を第2の配線溝内に形成する工程と、
    低圧酸素プラズマ処理を施して、第2の低誘電率膜の表層を酸化して、第2の低誘電率膜の酸化膜を生成する工程と、
    薬液による表面処理を施して、第2の低誘電率膜の酸化膜を除去する工程と、
    金属拡散防止膜としてCVD法により第2のCVD−絶縁膜を基板全面に成膜する工程と
    を有することを特徴とする請求項2に記載の埋め込み配線の形成方法。
  4. CVD法によりCVD−絶縁膜を成膜する工程に続いて、第2の低誘電率膜を上部に有する層間絶縁膜をCVD−絶縁膜上に成膜する工程と、
    層間絶縁膜及びCVD−絶縁膜を貫通して前記金属配線(以下、下層金属配線と言う)に連通するコンタクトホールを形成し、同時にコンタクトホールに連通する第2の配線溝を第2の低誘電率膜に形成する工程と、
    基板全面に第2の金属膜を堆積して、コンタクトホール及び第2の配線溝を埋め込む工程と、
    CMP処理を施して第2の低誘電率膜上の第2の金属膜を除去すると共に、コンタクトホール内にコンタクトプラグを、及びコンタクトプラグを介して下層金属配線に接続する上層金属配線を第2の配線溝内に形成する工程と、
    低圧酸素プラズマ処理を施して第2の低誘電率膜の表層を酸化し、第2の低誘電率膜の酸化膜を生成する工程と、
    薬液による表面処理を施して、第2の低誘電率膜の酸化膜を除去する工程と、
    金属拡散防止膜としてCVD法により第2のCVD−絶縁膜を基板全面に成膜する工程と
    を有することを特徴とする請求項2に記載の埋め込み配線の形成方法。
  5. 低誘電率膜に配線溝を形成し、配線溝を金属膜で埋め込んで埋め込み配線を形成する方法であって、
    低誘電率膜を成膜し、低誘電率膜に配線溝を形成する工程と、
    基板全面に金属膜を堆積して、配線溝を埋め込む工程と、
    CMP処理を施して低誘電率膜上の金属膜を除去すると共に、配線溝内に金属配線を形成する工程と、
    低誘電率膜の表層及び金属配線の表層を酸化して、それぞれ、低誘電率膜の酸化膜及び金属酸化膜を生成する工程と、
    表面処理を施して、低誘電率膜の酸化膜、及び金属酸化膜を除去する工程と、
    金属拡散防止膜としてCVD法によりCVD−絶縁膜を基板全面に成膜する工程と
    を有することを特徴とする埋め込み配線の形成方法。
  6. 低誘電率膜の酸化膜及び金属酸化膜を生成する工程では、低圧酸素プラズマ処理を施して低誘電率膜の表層及び金属配線の表層を酸化し、それぞれ、低誘電率膜の酸化膜及び金属酸化膜を生成し、
    低誘電率膜の酸化膜、及び金属酸化膜を除去する工程では、薬液による表面処理を施して、低誘電率膜の酸化膜、及び金属酸化膜を除去することを特徴とする請求項5に記載の埋め込み配線の形成方法。
  7. CVD法によりCVD−絶縁膜を成膜する工程に続いて、CVD−絶縁膜上に層間絶縁膜を成膜する工程と、
    層間絶縁膜及びCVD−絶縁膜を貫通して前記金属配線(以下、下層金属配線と言う)に連通するコンタクトホールを形成し、次いでコンタクトホールを第2の金属膜で埋め込んでコンタクトプラグを形成する工程と、
    層間絶縁膜上に第2の低誘電率膜を成膜する工程と、
    コンタクトプラグに連通する第2の配線溝を第2の低誘電率膜に形成する工程と、
    基板全面に第3の金属膜を堆積して、第2の配線溝を埋め込む工程と、
    CMP処理を施して第2の低誘電率膜上の第3の金属膜を除去して、コンタクトプラグを介して下層金属配線に接続する上層金属配線を第2の配線溝内に形成する工程と、
    低圧酸素プラズマ処理を施して、第2の低誘電率膜の表層及び上層金属配線の表層を酸化して、それぞれ、第2の低誘電率膜の酸化膜、及び上層配線の金属酸化膜を生成する工程と、
    薬液による表面処理を施して、第2の低誘電率膜の酸化膜、及び上層配線の金属酸化膜を除去する工程と、
    金属拡散防止膜としてCVD法により第2のCVD−絶縁膜を基板全面に成膜する工程と
    を有することを特徴とする請求項6に記載の埋め込み配線の形成方法。
  8. CVD法によりCVD−絶縁膜を成膜する工程に続いて、第2の低誘電率膜を上部に有する層間絶縁膜をCVD−絶縁膜上に成膜する工程と、
    層間絶縁膜及びCVD−絶縁膜を貫通して前記金属配線(以下、下層金属配線と言う)に連通するコンタクトホールを形成し、同時にコンタクトホールに連通する第2の配線溝を第2の低誘電率膜に形成する工程と、
    基板全面に第2の金属膜を堆積して、コンタクトホール及び第2の配線溝を埋め込む工程と、
    CMP処理を施して第2の低誘電率膜上の第2の金属膜を除去すると共に、コンタクトホール内にコンタクトプラグを、及びコンタクトプラグを介して下層金属配線に接続する上層金属配線を第2の配線溝内に形成する工程と、
    低圧酸素プラズマ処理を施して、第2の低誘電率膜の表層及び上層金属配線の表層を酸化して、それぞれ、第2の低誘電率膜の酸化膜、及び上層金属配線の金属酸化膜を生成する工程と、
    薬液による表面処理を施して、第2の低誘電率膜の酸化膜、及び上層金属配線の金属酸化膜を除去する工程と、
    金属拡散防止膜としてCVD法により第2のCVD−絶縁膜を基板全面に成膜する工程と
    を有することを特徴とする請求項6に記載の埋め込み配線の形成方法。
  9. 低圧酸素プラズマ処理では、圧力を30Pa以下に設定し、かつ深さ20nm以上40nmの範囲の低誘電率膜の表層を酸化できる条件に酸素プラズマ処理条件を設定することを特徴とする請求項2から4及び6から8のうちのいずれか1項に記載の埋め込み配線の形成方法。
  10. 薬液として、フッ酸系薬液を用いることを特徴とする請求項2から4及び6から8のうちのいずれか1項に記載の埋め込み配線の形成方法。
  11. 金属膜として、Cu膜を成膜することを特徴とする請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の埋め込み配線の形成方法。
  12. 低誘電率膜として比誘電率が3以下の低誘電率膜を成膜することを特徴とする請求項1から11のうちのいずれか1項に記載の埋め込み配線の形成方法。
  13. 比誘電率が3以下の低誘電率膜として、SiOC膜、PAE膜(ポリアリールエーテル膜)、及びポーラスシリカのいずれかを成膜することを特徴とする請求項12に記載の埋め込み配線の形成方法。
  14. CVD−絶縁膜として、SiN膜、SiCN(水素を含有する)膜、及びSiCHのいずれかを成膜することを特徴とする請求項1から13のうちのいずれか1項に記載の埋め込み配線の形成方法。
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