JP2004361302A - 放射線検出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】いかなる場所にガンマ線が入射しても出力が低下することなく、正確に位置弁別でき、高分解能で高画質を維持することが可能な放射線検出器を達成する。
【解決手段】シンチレータ群1と光電子倍増管31〜34との間に光学的に介設されるライトガイド2を、シンチレータ群1の最外周における4角部に対応する位置の小区画部21〜24と、この小区画部間に挟まれる外周辺区画部25〜28と、これら小区画部21〜24と外周辺区画部25〜28を除く中央区画部29とによって構成するとともに、この外周辺区画部25〜28と中央区画部29には、X方向とY方向にそれぞれ所定の深さを有する光反射材または光透過材等を挿設する溝MX、MYが設けられている。したがって、X方向およびY方向とも入射ガンマ線の入射位置を確実に弁別可能とし、高分解能で高画質を維持することが可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】シンチレータ群1と光電子倍増管31〜34との間に光学的に介設されるライトガイド2を、シンチレータ群1の最外周における4角部に対応する位置の小区画部21〜24と、この小区画部間に挟まれる外周辺区画部25〜28と、これら小区画部21〜24と外周辺区画部25〜28を除く中央区画部29とによって構成するとともに、この外周辺区画部25〜28と中央区画部29には、X方向とY方向にそれぞれ所定の深さを有する光反射材または光透過材等を挿設する溝MX、MYが設けられている。したがって、X方向およびY方向とも入射ガンマ線の入射位置を確実に弁別可能とし、高分解能で高画質を維持することが可能である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、被検体に投与されて関心部位に蓄積された放射性同位元素(RI)からの放出された放射線(ガンマ線)を検出し、関心部位のRI分布の断層像を得るための装置、例えばポジトロンCT装置やシングルフォトンECT装置などに用いられる放射線検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の放射線検出器は、被検体から放出されたガンマ線を入射して発光するシンチレータと、前記シンチレータの発光をパルス状の電気信号に変換する光電子増倍管とから構成されている(たとえば特許文献1参照)。このような放射線検出器では、旧来より、シンチレータと光電子増倍管とが一対一に対応するものがあるが、近年、複数のシンチレータにそれよりも少ない数の光電子増倍管を光学的に結合し、これらの光電子増倍管の出力比からガンマ線の入射位置を決定するという方式を採ることによって、分解能を高めている。そのために、シンチレータからの光を複数個の光電子増倍管に適正に分配するための構造を備えた種々の放射線検出器が提案されている。以下、図を参照して従来の放射線検出器の構成を説明する。
【0003】
図7は特許第2565278号公報に示される従来例の外観図である。この放射線検出器RDKは、多数の光反射材もしくは光遮蔽部材が挟み込まれることによって区画されX方向に6分割、Y方向に8分割され、合計48個のシンチレータSが配列されたシンチレータ群SAと、このシンチレータ群SAに光学的に結合される4個の光電子増倍管K1〜K4(K3は図面には示されていない)とから構成されている。この放射線検出器RDKでは、ライトガイドを介設していないが一般的には各光電面(光電子増倍管K1〜K4の上面部に形成されている面)に入射する光を分散させ光電面の局所的な感度むらを抑制するために光学的に透明な材料のライトガイドが介在される。このようにして4個の光電子増倍管K1〜K4へ分配する各シンチレータSからの光量を調整し、ガンマ線の入射位置を弁別している。
【0004】
この場合、ライトガイドは光学的に透明な材料から製造されており、ダイシングソーやワイヤーソーで切断することにより所定の深さのスリットを形成している。その後適当な光反射材もしくは光遮蔽部材がこのスリットに挿入される。この光反射材もしくは光遮蔽部材には、硫化バリウム反射塗料などの反射媒体が含まれている。
【0005】
【特許文献1】
特許第2565278号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来における放射線検出器RDKにはつぎのような問題がある。すなわち、近年ではシンチレータ群SAを形成する個々のシンチレータSについては、高感度なものを使用した高分解能のものが提案されており、旧来のものに比べてシンチレータ群SAの数が非常に多いものとなっている。したがって1つのシンチレータSの断面は従来のものよりもさらに小さくなる。一般的にはこのシンチレータSのサイズが小さいほど吸収や散乱により内部で発生した光子の飛び出す確率が低くなり、従ってガンマ線の入射位置検出能が低下する。また光電子増倍管K1〜K4の形状やシンチレータSの形状の制約から、X方向とY方向が光学的に同じ位置関係であるとは限らないため、ライトガイドの幅の選定が難しいという問題もある。すなわち、1インチ角型2回路内蔵式の光電子増倍管を2本1セットとして使用した従来例(図示例)の場合、たとえばY方向50mmを8分割するためにはライトガイド幅12mm以上が必要であり、他方X方向25mmを6分割するには逆にライトガイド幅は8mm以下が要求される。したがってシンチレータサイズが小さくなる程ライトガイド幅のX方向とY方向の要求仕様に矛盾が生じる。
【0007】
また製造面からみると、光の伝達効率を劣化させないためにシンチレータ群SAに対して光学的に結合されるライトガイド(図示せず)は、高い加工精度が要求され、同時にスリット幅をなるべく細くする必要がある。しかしながら上記した従来例のように、光学的に透明な材料から製造しダイシングソーやワイヤーソーで切断することで所定の深さのスリットを形成する方法では、ライトガイドの加工精度が低く、さらに加工表面は粗くかつスリット幅が大きくなる。また従来におけるライトガイドではスリット加工の際にダイシングソーやワイヤーソーにより、X方向に9分割そしてY方向に10分割して全体で90個の部品に切断した後、それらを組み合わせる必要がある。さらに、組立てが煩雑になってコストが上昇するという問題があり、またその後適当な光反射材をスリットに挿入した場合、光反射材とスリットの間に隙間が生じ、このことにより反射効率が劣化するという問題も生じる。これらが要因となって入射ガンマ線による出力が低下して正確に位置弁別できなくなり、全体の画質をも劣化させるという問題が発生する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するために、X方向とY方向に複数個密着配列されていて外周形状が矩形をなし、それぞれの内方にガンマ線が入射されることによって発光するシンチレータ群と、このシンチレータ群光出力面側に対して光学的に結合され各シンチレータからの光を案内するライトガイドと、このライトガイドに対して光学的に結合されて光を電気信号に変換し、かつ前記シンチレータの個数よりも少ない複数個の光電子増倍管とを備えた放射線検出器において、前記ライトガイドは前記シンチレータの外周矩形4角の部位に対応する4個の小区画部と、両端がこの小区画部に挟まれる4個の外周辺区画部と、この小区画部および外周辺区画部を除く中央区画部とからなる9個の区画部を整列配置して構成されるとともに、4個の小区画部を除く各区画部には、前記X方向またはY方向のいずれか一方の方向に所定の深さを有し、かつ一定の間隔を有して複数個の光学的手段が設けられているものである。さらに本発明においては、ライトガイドを前記4個の小区画部と、この小区画部を除いて一体的に形成された広域区画部とで構成し、この広域区画部に、前記X方向またはY方向のいずれか一方の方向に所定の深さを有し、かつ一定の間隔を有して複数個の光学的手段を設けたものである。この光学的手段とは具体的には光反射材あるいは光透過材または溝状の空間で構成される。
【0009】
複数本の各シンチレータ内へのガンマ線の入射による発光は、つぎのとおり光電子増倍管へと透過していく。すなわち、シンチレータ群の4角の部位からの発光はシンチレータから直接ライトガイドの小区画部を通過して光電子増倍管へ入射する。他方、ライトガイドの小区画部を除く、外周辺区画部や中央区画部さらには広域区画部に対応する位置からの発光はシンチレータ内でも透過と光反射材での散乱を繰り返してライトガイドへ入射され、ライトガイドへ入射された光はライトガイドに設けられた光学的手段、具体的には光反射材あるいは光透過材からなる多数の小区画で分散し各光電子増倍管へ入射される。前記ライトガイド内に埋め込まれた光反射材または光透過材の位置や長さが調節されているため、各光電子増倍管に入射する光量はガンマ線が入射したシンチレータ位置に対応して変化する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による放射線検出器の構成を図面に示す一実施形態にしたがって説明する。
図1は本発明による放射線検出器RDを斜視的に示す図であり、図2は特にライトガイド2を取り出して斜視的に示す図であり、本発明の特徴をあらわしている図である。
【0011】
この実施例に係る放射線検出器RDは、図1に示されるように光反射材1Mが挟み込まれることによって区画され、X方向に6個、Y方向に8個の合計48個のシンチレータ1S〜48Sを2次元的に密着配置したシンチレータ群1と、このシンチレータ群1に光学的に結合され光反射材1Mが埋め込まれることにより多数の小区画が画定されているライトガイド2と、このライトガイド2に光学的に結合される4個の光電子増倍管31〜34(33は図には示されていない)とから構成されている。光反射材1Mを光透過材とすることもできる。
まず各シンチレータ1S〜48Sの材料としては、たとえばBGO、GSO、あるいはヨウ化ナトリウム、フッ化バリウム、フッ化セシウムなどの無機結晶が用いられるが、この各シンチレータ1S〜48Sが対向する面の所要領域には上述したように光学的な反射材1Mが被着され、かつこの光反射材1Mが被着される面積を前記各シンチレータ1S〜48Sの配列順序に関連して変化させている。なお、各シンチレータ1S〜48Sはその側面が対向していない面すなわち配列全体の外周面は、反射材(図示せず)で覆われている。
【0012】
以上の構成において、本発明はシンチレータ群1と各光電子増倍管31〜34との間に介在されるライトガイド2の構成に特徴を有している。すなわち、ライトガイド2は図2に示されているが、最外方の4角部の小区画部21〜24と、両端がこの小区画部21〜24に挟まれる4個の外周辺区画部25〜28と、この小区画部21〜24および外周辺区画部25〜28を除く中央区画部29とで構成される。すなわち、これら各区画部21〜24、25〜28、29はそれぞれ別体であり、この関係はこれらを若干離して示す図3の斜視図から明らかである。そしてこの図3からも明らかなように、外周辺区画部25〜28と中央区画部29には一方向たとえばX方向に一定の間隔で所定の深さの光学的手段が設けられている。具体的には一定の深さを有する溝MXが形成されている。図示例ではY方向にも溝MYが形成されX、Y両方向に溝MX、MYが形成されている例が示されている。図2はこれら各区各部がすべて整列配置され密着接合された形を示している。
【0013】
中央区画部29は図3に示すようにX方向に所定の深さの溝MXが形成されている。X方向の溝MXはY方向の溝MYより浅く形成されている。X方向、Y方向いずれの溝も複数本が一定の間隔を有して形成され、全体としてはマトリックス状になっている。これらの溝MX、MYは、光学的な機能を発揮する手段として構成されている。すなわち、溝状の空間だけの構成でも1つの光学的機能を有するが、反射材が介入されるか、あるいは塗布されると光の反射散乱を行わせることができる。また、光透過材を埋設すると一定の比率で光を透過させることになる。
【0014】
たとえば、図1に示されるようにX方向に配列されたシンチレータ13S〜18Sにガンマ線が入射すると、ガンマ線は可視光に変換され、その光は光学的に結合されるライトガイド2を通して光電子増倍管31〜34(光電子増倍管33は図面には現れていない)へ導かれるわけであるが、その際、X方向に配列された光電子増倍管33(図示せず)と光電子増倍管34の出力比がほぼ一定の割合で変化するようにライトガイド2特に中央区画部29のX方向、Y方向の溝MX、MYの長さが決められている。X方向に設けられた各々の溝MXの深さと長さは全て同じであるが、Y方向の溝MYについてはその深さ、長さはX方向の溝MXの深さと異なっていて、各シンチレータ13S〜18Sの位置に応じて一定の割合で変化するよう設定されている。より具体的には、光電子増倍管31の出力をP1、光電子増倍管32の出力をP2とすると、計算値(P1−P2)/(P1+P2)がシンチレータ13S〜18Sの位置に応じて一定の割合で変化する。
【0015】
他方、ライトガイド2の4個の小区画部21〜24は、単体の透明体ないし空間体(中空体で内面に反射材が設けられているもの)であり、その位置に対応するシンチレータ1S、6S、43S、48Sからの光を直接その下方の光電子増倍管31〜34に案内する。この4個の角部の小区画部をこのように構成したのは、この4角部における受光は上記したようにX方向、Y方向への変化の比率を正確に設定しがたいためである。
【0016】
図6は光電子増倍管31〜34の出力に基づいて、ガンマ線の入射位置を検出する位置検出部の構成を示したブロック図である。同図に示すように、ガンマ線のX方向の入射位置を検出するために、光電子増倍管31の出力P1と光電子増倍管33(図示せず)の出力P3とが加算回路41に入力されるとともに、光電子増倍管32の出力P2と光電子増倍管34の出力P4とが加算回路42に入力される。両加算回路41、42の各加算出力P1+P3とP2+P4とが位置弁別回路51へ入力され、両加算出力に基づいて、ガンマ線のX方向の入射位置が求められる。同様にガンマ線のY方向の入射位置を検出するために、光電子増倍管31の出力P1と光電子増倍管32の出力P2とが加算回路43に入力されるとともに、光電子増倍管33(図示せず)の出力P3と光電子増倍管34の出力P4とが加算回路44に入力される。両加算回路43、44の各加算出力P1+P2とP3+P4とが位置弁別回路52へ入力され、両加算出力に基づき、ガンマ線のY方向の入射位置が求められるよう構成されている。
【0017】
なお、上述した実施例では、48個のシンチレータ1S〜48Sからなるシンチレータ群1とライトガイド2と4個の光電子増倍管31〜34を各々光学的に結合して構成された放射線検出器を例にとって説明したが、この発明はこれらの個数に限定されず、上記より多いシンチレータや光電子増倍管との組み合わせも考えられ、個数は任意に設定できることはいうまでもない。
【0018】
特に本発明の特徴とするライトガイド2については、各区各部の形成について図2、図3に示す構成以外の変形例を挙げることができる。すなわち、図2、図3は合計9個の区画部に分割した例であるが、これを図4、図5に示すライトガイド2Hのように計5個の区画部に分割する変形例も挙げることができる。この変形例は、最外方の4角部における小区画部21〜24と、これ以外を一体的に形成した広域区画部30とで構成する。図4はこの小区画部21〜24と広域区画部30を密着接合させた状態を斜視的に示す図であるが、これらを若干分離して示すと図5のとおりである。なお、これら図4、図5において付されている符号で図2、図3と同一の符号は図2、図3と同一の機能、構成を有するものであり詳細な説明は省略する。
【0019】
さらに図示例では、ライトガイド2、2Hに形成する溝MX、MYは少なくとも一方向のみ(たとえばX方向のみ)でもよい。X方向、Y方向の両方向に設けられる方がより精度は向上するが、X方向のみ、あるいはY方向のみでも可能である。さらにこの溝MX、MYは光学的手段として機能するものである。光学的機能を出現させる手段としては反射材、あるいは透過材のみに限定されず、他のあらゆる光学的機能を呈する材料(流体を含む)を使用できるし、内方になにも挿設しない空間だけとすることも可能である。
【0020】
【発明の効果】
本発明が提供する放射線検出器は以上説明したとおりであり、ライトガイドはシンチレータ群の最外周に対向する小区画を除き、一方向あるいは二方向とも同じ所定の長さあるいは二方向それぞれが同じ所定の長さの光学的手段を有し、X方向とY方向でピッチが異なる場合であっても入射ガンマ線の入射位置を確実に弁別できる。したがって精度の高い放射線検出器を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が提供する放射線検出器の一実施例を斜視的に示す図である。
【図2】本発明の要部であるライトガイドの構成を斜視的に示す図である。
【図3】本発明によるライトガイドの特徴をあらわす斜視図である。
【図4】本発明の変形実施例を斜視的に示す図である。
【図5】本発明の変形実施例の特徴をあらわす斜視図である。
【図6】ガンマ線の入射位置を検出する位置検出部の構成を示すとおりブロック図である。
【図7】従来における放射線検出器の外観を斜視的に示す図である。
【符号の説明】
RD、RDK 放射線検出器
SA、1 シンチレータ群
S、1S、6S、13S、18S、43S、48S シンチレータ
1M 光反射材
2、2H ライトガイド
MX、MY 溝
21、22、23、24 小区画部
25、26、27、28 外周辺区画部
29 中央区画部
30 広域区画部
31、32、33、34、K1、K2、K3、K4 光電子増倍管
41、42、43、44 加算回路
51、52 位置弁別回路
【発明の属する技術分野】
この発明は、被検体に投与されて関心部位に蓄積された放射性同位元素(RI)からの放出された放射線(ガンマ線)を検出し、関心部位のRI分布の断層像を得るための装置、例えばポジトロンCT装置やシングルフォトンECT装置などに用いられる放射線検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の放射線検出器は、被検体から放出されたガンマ線を入射して発光するシンチレータと、前記シンチレータの発光をパルス状の電気信号に変換する光電子増倍管とから構成されている(たとえば特許文献1参照)。このような放射線検出器では、旧来より、シンチレータと光電子増倍管とが一対一に対応するものがあるが、近年、複数のシンチレータにそれよりも少ない数の光電子増倍管を光学的に結合し、これらの光電子増倍管の出力比からガンマ線の入射位置を決定するという方式を採ることによって、分解能を高めている。そのために、シンチレータからの光を複数個の光電子増倍管に適正に分配するための構造を備えた種々の放射線検出器が提案されている。以下、図を参照して従来の放射線検出器の構成を説明する。
【0003】
図7は特許第2565278号公報に示される従来例の外観図である。この放射線検出器RDKは、多数の光反射材もしくは光遮蔽部材が挟み込まれることによって区画されX方向に6分割、Y方向に8分割され、合計48個のシンチレータSが配列されたシンチレータ群SAと、このシンチレータ群SAに光学的に結合される4個の光電子増倍管K1〜K4(K3は図面には示されていない)とから構成されている。この放射線検出器RDKでは、ライトガイドを介設していないが一般的には各光電面(光電子増倍管K1〜K4の上面部に形成されている面)に入射する光を分散させ光電面の局所的な感度むらを抑制するために光学的に透明な材料のライトガイドが介在される。このようにして4個の光電子増倍管K1〜K4へ分配する各シンチレータSからの光量を調整し、ガンマ線の入射位置を弁別している。
【0004】
この場合、ライトガイドは光学的に透明な材料から製造されており、ダイシングソーやワイヤーソーで切断することにより所定の深さのスリットを形成している。その後適当な光反射材もしくは光遮蔽部材がこのスリットに挿入される。この光反射材もしくは光遮蔽部材には、硫化バリウム反射塗料などの反射媒体が含まれている。
【0005】
【特許文献1】
特許第2565278号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来における放射線検出器RDKにはつぎのような問題がある。すなわち、近年ではシンチレータ群SAを形成する個々のシンチレータSについては、高感度なものを使用した高分解能のものが提案されており、旧来のものに比べてシンチレータ群SAの数が非常に多いものとなっている。したがって1つのシンチレータSの断面は従来のものよりもさらに小さくなる。一般的にはこのシンチレータSのサイズが小さいほど吸収や散乱により内部で発生した光子の飛び出す確率が低くなり、従ってガンマ線の入射位置検出能が低下する。また光電子増倍管K1〜K4の形状やシンチレータSの形状の制約から、X方向とY方向が光学的に同じ位置関係であるとは限らないため、ライトガイドの幅の選定が難しいという問題もある。すなわち、1インチ角型2回路内蔵式の光電子増倍管を2本1セットとして使用した従来例(図示例)の場合、たとえばY方向50mmを8分割するためにはライトガイド幅12mm以上が必要であり、他方X方向25mmを6分割するには逆にライトガイド幅は8mm以下が要求される。したがってシンチレータサイズが小さくなる程ライトガイド幅のX方向とY方向の要求仕様に矛盾が生じる。
【0007】
また製造面からみると、光の伝達効率を劣化させないためにシンチレータ群SAに対して光学的に結合されるライトガイド(図示せず)は、高い加工精度が要求され、同時にスリット幅をなるべく細くする必要がある。しかしながら上記した従来例のように、光学的に透明な材料から製造しダイシングソーやワイヤーソーで切断することで所定の深さのスリットを形成する方法では、ライトガイドの加工精度が低く、さらに加工表面は粗くかつスリット幅が大きくなる。また従来におけるライトガイドではスリット加工の際にダイシングソーやワイヤーソーにより、X方向に9分割そしてY方向に10分割して全体で90個の部品に切断した後、それらを組み合わせる必要がある。さらに、組立てが煩雑になってコストが上昇するという問題があり、またその後適当な光反射材をスリットに挿入した場合、光反射材とスリットの間に隙間が生じ、このことにより反射効率が劣化するという問題も生じる。これらが要因となって入射ガンマ線による出力が低下して正確に位置弁別できなくなり、全体の画質をも劣化させるという問題が発生する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するために、X方向とY方向に複数個密着配列されていて外周形状が矩形をなし、それぞれの内方にガンマ線が入射されることによって発光するシンチレータ群と、このシンチレータ群光出力面側に対して光学的に結合され各シンチレータからの光を案内するライトガイドと、このライトガイドに対して光学的に結合されて光を電気信号に変換し、かつ前記シンチレータの個数よりも少ない複数個の光電子増倍管とを備えた放射線検出器において、前記ライトガイドは前記シンチレータの外周矩形4角の部位に対応する4個の小区画部と、両端がこの小区画部に挟まれる4個の外周辺区画部と、この小区画部および外周辺区画部を除く中央区画部とからなる9個の区画部を整列配置して構成されるとともに、4個の小区画部を除く各区画部には、前記X方向またはY方向のいずれか一方の方向に所定の深さを有し、かつ一定の間隔を有して複数個の光学的手段が設けられているものである。さらに本発明においては、ライトガイドを前記4個の小区画部と、この小区画部を除いて一体的に形成された広域区画部とで構成し、この広域区画部に、前記X方向またはY方向のいずれか一方の方向に所定の深さを有し、かつ一定の間隔を有して複数個の光学的手段を設けたものである。この光学的手段とは具体的には光反射材あるいは光透過材または溝状の空間で構成される。
【0009】
複数本の各シンチレータ内へのガンマ線の入射による発光は、つぎのとおり光電子増倍管へと透過していく。すなわち、シンチレータ群の4角の部位からの発光はシンチレータから直接ライトガイドの小区画部を通過して光電子増倍管へ入射する。他方、ライトガイドの小区画部を除く、外周辺区画部や中央区画部さらには広域区画部に対応する位置からの発光はシンチレータ内でも透過と光反射材での散乱を繰り返してライトガイドへ入射され、ライトガイドへ入射された光はライトガイドに設けられた光学的手段、具体的には光反射材あるいは光透過材からなる多数の小区画で分散し各光電子増倍管へ入射される。前記ライトガイド内に埋め込まれた光反射材または光透過材の位置や長さが調節されているため、各光電子増倍管に入射する光量はガンマ線が入射したシンチレータ位置に対応して変化する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による放射線検出器の構成を図面に示す一実施形態にしたがって説明する。
図1は本発明による放射線検出器RDを斜視的に示す図であり、図2は特にライトガイド2を取り出して斜視的に示す図であり、本発明の特徴をあらわしている図である。
【0011】
この実施例に係る放射線検出器RDは、図1に示されるように光反射材1Mが挟み込まれることによって区画され、X方向に6個、Y方向に8個の合計48個のシンチレータ1S〜48Sを2次元的に密着配置したシンチレータ群1と、このシンチレータ群1に光学的に結合され光反射材1Mが埋め込まれることにより多数の小区画が画定されているライトガイド2と、このライトガイド2に光学的に結合される4個の光電子増倍管31〜34(33は図には示されていない)とから構成されている。光反射材1Mを光透過材とすることもできる。
まず各シンチレータ1S〜48Sの材料としては、たとえばBGO、GSO、あるいはヨウ化ナトリウム、フッ化バリウム、フッ化セシウムなどの無機結晶が用いられるが、この各シンチレータ1S〜48Sが対向する面の所要領域には上述したように光学的な反射材1Mが被着され、かつこの光反射材1Mが被着される面積を前記各シンチレータ1S〜48Sの配列順序に関連して変化させている。なお、各シンチレータ1S〜48Sはその側面が対向していない面すなわち配列全体の外周面は、反射材(図示せず)で覆われている。
【0012】
以上の構成において、本発明はシンチレータ群1と各光電子増倍管31〜34との間に介在されるライトガイド2の構成に特徴を有している。すなわち、ライトガイド2は図2に示されているが、最外方の4角部の小区画部21〜24と、両端がこの小区画部21〜24に挟まれる4個の外周辺区画部25〜28と、この小区画部21〜24および外周辺区画部25〜28を除く中央区画部29とで構成される。すなわち、これら各区画部21〜24、25〜28、29はそれぞれ別体であり、この関係はこれらを若干離して示す図3の斜視図から明らかである。そしてこの図3からも明らかなように、外周辺区画部25〜28と中央区画部29には一方向たとえばX方向に一定の間隔で所定の深さの光学的手段が設けられている。具体的には一定の深さを有する溝MXが形成されている。図示例ではY方向にも溝MYが形成されX、Y両方向に溝MX、MYが形成されている例が示されている。図2はこれら各区各部がすべて整列配置され密着接合された形を示している。
【0013】
中央区画部29は図3に示すようにX方向に所定の深さの溝MXが形成されている。X方向の溝MXはY方向の溝MYより浅く形成されている。X方向、Y方向いずれの溝も複数本が一定の間隔を有して形成され、全体としてはマトリックス状になっている。これらの溝MX、MYは、光学的な機能を発揮する手段として構成されている。すなわち、溝状の空間だけの構成でも1つの光学的機能を有するが、反射材が介入されるか、あるいは塗布されると光の反射散乱を行わせることができる。また、光透過材を埋設すると一定の比率で光を透過させることになる。
【0014】
たとえば、図1に示されるようにX方向に配列されたシンチレータ13S〜18Sにガンマ線が入射すると、ガンマ線は可視光に変換され、その光は光学的に結合されるライトガイド2を通して光電子増倍管31〜34(光電子増倍管33は図面には現れていない)へ導かれるわけであるが、その際、X方向に配列された光電子増倍管33(図示せず)と光電子増倍管34の出力比がほぼ一定の割合で変化するようにライトガイド2特に中央区画部29のX方向、Y方向の溝MX、MYの長さが決められている。X方向に設けられた各々の溝MXの深さと長さは全て同じであるが、Y方向の溝MYについてはその深さ、長さはX方向の溝MXの深さと異なっていて、各シンチレータ13S〜18Sの位置に応じて一定の割合で変化するよう設定されている。より具体的には、光電子増倍管31の出力をP1、光電子増倍管32の出力をP2とすると、計算値(P1−P2)/(P1+P2)がシンチレータ13S〜18Sの位置に応じて一定の割合で変化する。
【0015】
他方、ライトガイド2の4個の小区画部21〜24は、単体の透明体ないし空間体(中空体で内面に反射材が設けられているもの)であり、その位置に対応するシンチレータ1S、6S、43S、48Sからの光を直接その下方の光電子増倍管31〜34に案内する。この4個の角部の小区画部をこのように構成したのは、この4角部における受光は上記したようにX方向、Y方向への変化の比率を正確に設定しがたいためである。
【0016】
図6は光電子増倍管31〜34の出力に基づいて、ガンマ線の入射位置を検出する位置検出部の構成を示したブロック図である。同図に示すように、ガンマ線のX方向の入射位置を検出するために、光電子増倍管31の出力P1と光電子増倍管33(図示せず)の出力P3とが加算回路41に入力されるとともに、光電子増倍管32の出力P2と光電子増倍管34の出力P4とが加算回路42に入力される。両加算回路41、42の各加算出力P1+P3とP2+P4とが位置弁別回路51へ入力され、両加算出力に基づいて、ガンマ線のX方向の入射位置が求められる。同様にガンマ線のY方向の入射位置を検出するために、光電子増倍管31の出力P1と光電子増倍管32の出力P2とが加算回路43に入力されるとともに、光電子増倍管33(図示せず)の出力P3と光電子増倍管34の出力P4とが加算回路44に入力される。両加算回路43、44の各加算出力P1+P2とP3+P4とが位置弁別回路52へ入力され、両加算出力に基づき、ガンマ線のY方向の入射位置が求められるよう構成されている。
【0017】
なお、上述した実施例では、48個のシンチレータ1S〜48Sからなるシンチレータ群1とライトガイド2と4個の光電子増倍管31〜34を各々光学的に結合して構成された放射線検出器を例にとって説明したが、この発明はこれらの個数に限定されず、上記より多いシンチレータや光電子増倍管との組み合わせも考えられ、個数は任意に設定できることはいうまでもない。
【0018】
特に本発明の特徴とするライトガイド2については、各区各部の形成について図2、図3に示す構成以外の変形例を挙げることができる。すなわち、図2、図3は合計9個の区画部に分割した例であるが、これを図4、図5に示すライトガイド2Hのように計5個の区画部に分割する変形例も挙げることができる。この変形例は、最外方の4角部における小区画部21〜24と、これ以外を一体的に形成した広域区画部30とで構成する。図4はこの小区画部21〜24と広域区画部30を密着接合させた状態を斜視的に示す図であるが、これらを若干分離して示すと図5のとおりである。なお、これら図4、図5において付されている符号で図2、図3と同一の符号は図2、図3と同一の機能、構成を有するものであり詳細な説明は省略する。
【0019】
さらに図示例では、ライトガイド2、2Hに形成する溝MX、MYは少なくとも一方向のみ(たとえばX方向のみ)でもよい。X方向、Y方向の両方向に設けられる方がより精度は向上するが、X方向のみ、あるいはY方向のみでも可能である。さらにこの溝MX、MYは光学的手段として機能するものである。光学的機能を出現させる手段としては反射材、あるいは透過材のみに限定されず、他のあらゆる光学的機能を呈する材料(流体を含む)を使用できるし、内方になにも挿設しない空間だけとすることも可能である。
【0020】
【発明の効果】
本発明が提供する放射線検出器は以上説明したとおりであり、ライトガイドはシンチレータ群の最外周に対向する小区画を除き、一方向あるいは二方向とも同じ所定の長さあるいは二方向それぞれが同じ所定の長さの光学的手段を有し、X方向とY方向でピッチが異なる場合であっても入射ガンマ線の入射位置を確実に弁別できる。したがって精度の高い放射線検出器を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が提供する放射線検出器の一実施例を斜視的に示す図である。
【図2】本発明の要部であるライトガイドの構成を斜視的に示す図である。
【図3】本発明によるライトガイドの特徴をあらわす斜視図である。
【図4】本発明の変形実施例を斜視的に示す図である。
【図5】本発明の変形実施例の特徴をあらわす斜視図である。
【図6】ガンマ線の入射位置を検出する位置検出部の構成を示すとおりブロック図である。
【図7】従来における放射線検出器の外観を斜視的に示す図である。
【符号の説明】
RD、RDK 放射線検出器
SA、1 シンチレータ群
S、1S、6S、13S、18S、43S、48S シンチレータ
1M 光反射材
2、2H ライトガイド
MX、MY 溝
21、22、23、24 小区画部
25、26、27、28 外周辺区画部
29 中央区画部
30 広域区画部
31、32、33、34、K1、K2、K3、K4 光電子増倍管
41、42、43、44 加算回路
51、52 位置弁別回路
Claims (9)
- X方向とY方向に複数個密着配列されていて外周形状が矩形をなし、それぞれの内方にガンマ線が入射されることによって発光するシンチレータ群と、このシンチレータ群の光出力面側に対して光学的に結合され各シンチレータからの光を案内するライトガイドと、このライトガイドに対して光学的に結合されて光を電気信号に変換し、かつ前記シンチレータの個数よりも少ない複数個の光電子増倍管とを備えた放射線検出器において、前記ライトガイドは前記シンチレータ群の外周矩形4角の部位に対応する4個の小区画部と、両端がこの小区画部に挟まれる4個の外周辺区画部と、この小区画部および外周辺区画部を除く中央区画部とからなる9個の区画部を整列配置して構成されるとともに、4個の小区画部を除く各区画部には、前記X方向またはY方向のいずれか一方の方向に所定の深さを有し、かつ一定の間隔を有して複数個の光学的手段が設けられていることを特徴とする放射線検出器。
- X方向とY方向に複数個密着配列されている外周形状が矩形をなし、それぞれの内方にガンマ線が入射されることによって発光するシンチレータ群と、このシンチレータ群光出力面側に対して光学的に結合され各シンチレータからの光を案内するライトガイドと、このライトガイドに対して光学的に結合されて光を電気信号に変換し、かつ前記シンチレータの個数よりも少ない複数個の光電子増倍管とを備えた放射線検出器において、前記ライトガイドは前記シンチレータ群の外周矩形4角の部位に対応する4個の小区画部と、この4個の小区画部を除いて一体的に形成された広域区画部とからなり、この広域区画部には、前記X方向またはY方向のいずれか一方の方向に所定の深さを有し、かつ一定の間隔を有して複数個の光学的手段が設けられていることを特徴とする放射線検出器。
- 4個の小区画部を除く各区画部には、X方向とY方向に所定の深さを有し、かつ一定の間隔を有して複数個の光学的手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の放射線検出器。
- 4個の小区画部を除く広域区画部には、X方向とY方向に所定の深さを有し、かつ一定の間隔を有して複数個の光学的手段が設けられていることを特徴とする請求項2記載の放射線検出器。
- 光学的手段が光反射材であることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4記載の放射線検出器。
- 光学的手段が光透過材であることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4記載の放射線検出器。
- 光学的手段が切れ込まれた溝状の空間であることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4記載の放射線検出器。
- シンチレータ群を構成する各シンチレータ間には所定の大きさの光反射材または光透過材が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4記載の放射線検出器。
- 光反射材または光透過材が各シンチレータ間の面に塗布されていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4記載の放射線検出器。
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2003
- 2003-06-06 JP JP2003161647A patent/JP2004361302A/ja active Pending
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