JP2004360648A - 排気フィルタの再生装置及び再生補助器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気フィルタを加熱して再生するときに排気フィルタから排出される燃焼ガスの白煙、異臭による環境汚染を防止する。
【解決手段】内燃機関200の排気通路210に設けられ排気に含まれる粒子状物質を捕集する排気フィルタ110と、排気フィルタの周辺に設けられた再生用ヒータ120とを備え、排気フィルタを再生するときは内燃機関の運転を停止し、排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、燃焼ガスを排気フィルタの出口から排気通路を介して外部へ排出するようにした排気フィルタの再生装置を前提とする。そして、排気フィルタ110を再生するときは、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】内燃機関200の排気通路210に設けられ排気に含まれる粒子状物質を捕集する排気フィルタ110と、排気フィルタの周辺に設けられた再生用ヒータ120とを備え、排気フィルタを再生するときは内燃機関の運転を停止し、排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、燃焼ガスを排気フィルタの出口から排気通路を介して外部へ排出するようにした排気フィルタの再生装置を前提とする。そして、排気フィルタ110を再生するときは、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するように構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼルエンジンなどの内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集する排気浄化の技術分野に属し、この粒子状物質を捕集する排気フィルタを再生するときの環境対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
排気浄化装置として、内燃機関の排気通路に排気フィルタを脱着可能に設け、この排気フィルタにより排気ガスから粒子状物質を捕集するようにしたものが知られている(例えば特許文献1を参照)。この排気フィルタが目詰まりすると排気通路から取り外し、排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、排気フィルタの周辺に設けられた再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、捕集した粒子状物質を燃焼させて排気フィルタを再生することが行われる。
【0003】
このように排気フィルタを排気通路に脱着可能に設けるのではなく、保守点検時、劣化による交換時等には排気フィルタを排気通路から取り外すものの、日常的には排気フィルタを排気通路から取り外さないようにした排気浄化装置がある。この場合は、排気フィルタの周辺に再生用ヒータを設け、内燃機関の運転を停止して排気フィルタを再生するときは、排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、捕集した粒子状物質を燃焼させて排気フィルタを再生することが行われる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−89235号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように排気フィルタを加熱し、捕集した粒子状物質を燃焼して除去する場合、排気フィルタから白煙、異臭を伴う燃焼ガスが排出され、環境を害する。
【0006】
本発明はこのような点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、排気フィルタを加熱して再生するときに、燃焼ガスを加熱して白煙、異臭を分解し、環境汚染を防止することができる排気フィルタの再生装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の排気フィルタの再生装置は、内燃機関の排気通路に設けられ排気に含まれる粒子状物質を捕集する排気フィルタと、この排気フィルタの周辺に設けられた再生用ヒータとを備え、排気フィルタを再生するときは内燃機関の運転を停止し、排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、燃焼ガスを排気フィルタの出口から排気通路を介して外部へ排出するようにした排気フィルタの再生装置を前提とする。そして、この排気フィルタの再生装置では、排気フィルタを再生するときは、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するように構成している。
【0008】
排気フィルタを再生するときは内燃機関の運転を停止し、排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、燃焼ガスを排気フィルタの出口から排気通路を介して外部へ排出する。その場合、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するので、燃焼ガスが加熱されて白煙、異臭が充分に分解される。そのため、排気通路から外部へ排出される燃焼ガスには白煙、異臭が殆ど含まれず、環境汚染が防止される。
【0009】
請求項2は、請求項1の排気フィルタの再生装置に用いられる排気フィルタの再生補助器具であって、排気通路の末端に接続される筒体と、この筒体の内部に設けられた補助ヒータとを備えている。
【0010】
この再生補助器具を排気通路の末端に装着すると、補助ヒータにより排気フィルタの出口側で燃焼ガスが加熱される。これによって請求項1の排気フィルタの再生装置が実現し、その作用が得られる。
【0011】
請求項3の排気フィルタの再生補助器具は、請求項2の排気フィルタの再生補助器具において、筒体を覆う外筒を設け、筒体から出た燃焼ガスを筒体と外筒との間に導いてから外部へ排出するようにしている。
【0012】
このようにすれば、燃焼ガスが再生補助器具の内部に滞在する時間が長くなるので、補助ヒータに加熱される時間が長くなり、燃焼ガスの加熱が更に促進され、白煙、異臭の分解が更に進む。
【0013】
請求項4の排気フィルタの再生装置は、排気に含まれる粒子状物質を捕集して内燃機関の排気通路から取り外された排気フィルタを装着し、排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、排気フィルタの周辺に設けられた再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、燃焼ガスを排気フィルタの出口から外部へ排出するようにした排気フィルタの再生装置を前提とする。そして、排気フィルタを再生するときは、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するように構成している。
【0014】
排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、燃焼ガスを排気フィルタの出口から外部へ排出する。その場合、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するので、燃焼ガスが加熱されて白煙、異臭が充分に分解される。そのため、外部へ排出される燃焼ガスには白煙、異臭が殆ど含まれず、環境汚染が防止される。
【0015】
請求項5の排気フィルタの再生装置は、請求項4の排気フィルタの再生装置において、排気フィルタの出口側に補助ヒータを設けている。
【0016】
このようにすれば、補助ヒータにより排気フィルタの出口側で燃焼ガスが加熱される。
【0017】
請求項6の排気フィルタの再生装置は、請求項4又は請求項5の排気フィルタの再生装置において、排気フィルタを覆う外筒を設け、排気フィルタの出口から出た燃焼ガスを排気フィルタと外筒との間に導いてから外部へ排出するようにしている。
【0018】
このようにすれば、燃焼ガスが再生装置の内部に滞在する時間が長くなるので、補助ヒータに加熱される時間が長くなり、燃焼ガスの加熱が更に促進され、白煙、異臭の分解が更に進む。また、燃焼ガスにより排気フィルタの周囲に断熱層が形成されるので、排気フィルタで捕集した粒子状物質の燃焼が進み、排気フィルタの再生が促進される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施形態に係る排気フィルタの再生装置100を示す。200は内燃機関であって、この内燃機関200はシリンダ内噴射エンジンであり、ディーゼルエンジンである。内燃機関200は、燃焼室から排出される排気ガスを通す排気通路210を備えている。排気通路210は、例えば排気マニフォールド211、排気管212などの部材の内部通路により一連に構成される。この内燃機関は、自動車のような輸送用機器に搭載した内燃機関であってもよいし、例えば発電装置駆動用の内燃機関のように敷地に定着した内燃機関であってもよい。実施形態の対象となる内燃機関の燃焼方式、気筒数その他の形態により本発明が対象とする内燃機関の形態が限定されるものではない。
【0020】
この排気フィルタの再生装置100は、内燃機関200の排気通路210に設けられて排気に含まれる粒子状物質を捕集する排気フィルタ110と、この排気フィルタ110の周辺に設けられた再生用ヒータ120とを備え、排気フィルタ110を再生するときは内燃機関200の運転を停止し、排気フィルタ110の入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータ120を発熱させて排気フィルタ110を加熱し、燃焼ガスを排気フィルタ110の出口から排気通路210を介して外部へ排出するように構成している。ここでは排気フィルタ110を排気管212に設けている。
【0021】
排気フィルタ110は、一方の端面から入った排気を他方の端面から出し、この間に排気から粒子状物質を捕集する機能を発揮する。この排気フィルタ110としては、例えば目封じタイプ、多孔体タイプ、繊維タイプがある。目封じタイプは、例えばセラミック等の材料で構成され、隔壁で区画された複数のセルを有する、いわゆるハニカム体であって、ハニカムを1セルずつ交互にその端を塞いだものであり、排気が壁を通過するときに粒子状物質を捕集する。例えば、一方の端面で各セルの端面がシール材によって交互に市松模様状に塞がれており、他方の端面では、上記一方の端面で塞がれたセルは開口し、上記一方の端面で開口していたセルはシール材によって塞がれた構造をしている。多孔体タイプ、繊維タイプは、例えば金属等の材料で構成され、排気が多孔体又は繊維の構成体に衝突することで粒子状物質を捕集する。しかし、本発明は排気フィルタの構造をこれらに限定するものではない。
【0022】
再生用ヒータ120は、例えば絶縁体に電熱線を巻き付けてなり、これを例えば排気フィルタ110の上流側の排気通路210に設ける。排気フィルタ110を再生するときは内燃機関200の運転を停止し、再生用ヒータ120に外部電源等から通電することで発熱させ、この熱を伝導、輻射等により排気フィルタ110に伝える。
【0023】
排気フィルタ110の入口側へのエア供給は、例えばエアポンプを供給管を介して排気フィルタ110の入口側の排気通路210に接続し、これによって周囲のエアを排気通路210における排気フィルタ110の入口側へ供給する。排気フィルタ110で発生した燃焼ガスは、排気フィルタ110の出口から排気通路210を介して排気通路210の末端から外部へ排出される。
【0024】
そして、この排気フィルタの再生装置100は、排気フィルタ110を再生するときは、排気フィルタ110の出口側で燃焼ガスを加熱するように構成している。
【0025】
この実施形態の場合、排気通路210の末端に再生補助器具300を接続している。すなわち、排気管212の末端には、再生補助器具300が接続されている。図1及び図2に示すように、この再生補助器具300は、排気通路210の末端である排気管212の末端に接続される筒体310と、この筒体310の内部に設けられた補助ヒータ320とを備えている。補助ヒータ320は、例えば筒体310のなかに挿入される筒形の絶縁体321と、この絶縁体321の内璧に沿うように設けられた電熱線322とを備え、この電熱線322に外部電源等から通電することで発熱する。
【0026】
さらに、再生補助器具300は、筒体310を覆う外筒330を設け、筒体310から出た燃焼ガスを筒体310と外筒330との間に導いてから外部へ排出するようにしている。すなわち、筒体310の一端は排気管212の末端への接続口となっており、排気管212の末端の内側又は外側へ挿入するようになっている(図2では排気管212の末端の外側へ挿入)。外筒330の一端331は閉塞されており、この閉塞端331が筒体310の接続口とは反対側の端部と間隔をあけて対向している。この構成により、排気管212の末端から出た燃焼ガスは、筒体310から外筒330の閉塞端側に入り、反転して筒体310の外側に沿って外筒330の排気口332へ流れ、この排気口332から外部へ排出される。
【0027】
従って、第1実施形態の排気フィルタの再生装置100及び再生補助器具300の場合、排気フィルタ110を再生するときは内燃機関200の運転を停止し、排気フィルタ110の入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータ120を発熱させて排気フィルタ110を加熱し、燃焼ガスを排気フィルタ110の出口から排気通路210を介して外部へ排出する。その場合、排気フィルタ110の出口側で燃焼ガスを加熱するので、燃焼ガスが加熱されて白煙、異臭が充分に分解される。そのため、排気通路210から外部へ排出される燃焼ガスには白煙、異臭が殆ど含まれず、環境汚染が防止される。
【0028】
本発明の排気フィルタの再生装置は、排気フィルタを再生するときに排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するように構成した実施形態を全て含む。そのなかでも、第1実施形態で例示したような再生補助器具を用いたときには、簡単に再生装置を実現することができる。本発明の再生補助器具には、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱する機能を発揮する再生補助器具の実施形態が全て含まれる。しかし、第1実施形態の場合、再生補助器具300は、排気通路210の末端に接続される筒体310と、この筒体310の内部に設けられた補助ヒータ320とを備えている。このような再生補助器具300は排気通路210の末端に簡単に装着でき、補助ヒータ320により排気フィルタ110の出口側で燃焼ガスが効果的に加熱される。
【0029】
本発明の再生補助器具には、補助ヒータで加熱したあとの燃焼ガスを筒体から外部に排出するようにした再生補助器具の実施形態を含む。しかし、第1実施形態の場合、筒体310を覆う外筒330を設け、筒体310から出た燃焼ガスを筒体310と外筒330との間に導いてから外部へ排出するようにしている。このような再生補助器具300を排気通路210の末端に装着すると、燃焼ガスが再生補助器具300の内部に滞在する時間が長くなるので、補助ヒータ320に加熱される時間が長くなり、燃焼ガスの加熱が更に促進され、白煙、異臭の分解が更に進む。
【0030】
次に、他の実施形態を説明する。図3及び図4は第2実施形態の排気フィルタの再生装置400を示す。ここで再生される排気フィルタ110は、図5に示すように、内燃機関200の排気通路210に脱着可能に設けられている。すなわち、例えば内部が排気通路210の一部を構成するケーシングを設け、このケーシングの一端を上流側の排気通路210に接続し、他端を蓋で開け閉めできるようにし、蓋を開けたときにケーシングの内部に排気フィルタ110を装着し又はケーシングの内部から排気フィルタ110を取り外せるように構成している。この場合、排気フィルタ110の再生は内燃機関200に再生装置を設けることでは行わず、外部に設置した第2実施形態の排気フィルタの再生装置400を用いて行う。この排気フィルタの再生装置400は、内燃機関200の排気通路210から取り外された排気フィルタ110を装着し、排気フィルタ110の入口側にエアを供給すると共に、排気フィルタ110の周辺に設けられた再生用ヒータ420を発熱させて排気フィルタ110を加熱し、燃焼ガスを排気フィルタ110の出口から外部へ排出するように構成している。
【0031】
排気フィルタ110は、第1実施形態のものと同様の構成であるが、これに限定されるものではない。
【0032】
図3及び図4において、410は排気フィルタの再生装置400の収納筒である。この収納筒410は筒形に形成され、その中に排気フィルタ110が挿入される。収納筒410の一方にはエア供給口411が開口し、このエア供給口411の付近には再生用ヒータ420が設けられている。再生用ヒータ420は、例えば電熱線を渦巻き形又は同心円形に配置して設けられ、これを排気フィルタの再生装置400に排気フィルタ110が装着されたときに排気フィルタ110の端面に対向するように配置している。排気フィルタ110を再生するときは、再生用ヒータ420に通電することで発熱させ、この熱を伝導、輻射等により排気フィルタ110に伝える。430はエア供給口411にエアを供給するエア通路であって、例えばエアポンプにより周囲のエアをエア供給口411へ供給するようにしている。排気フィルタ110で発生した燃焼ガスは、排気フィルタ110の出口から外部へ排出される。
【0033】
そして、この排気フィルタの再生装置400は、排気フィルタ110を再生するときは、排気フィルタ110の出口側で燃焼ガスを加熱するように構成している。
【0034】
すなわち、排気フィルタ110の出口側に補助ヒータ450を設けている。補助ヒータ450は、例えば電熱線により形成され、これに電源等から通電することで発熱する。ここでは排気フィルタ110の出口側に台440を設け、この台440の上に補助ヒータ450を設けている。台440には、排気フィルタ110の出口からの燃焼ガスの流れを妨げないように、多数の開口又は貫通孔が設けられている。
【0035】
さらに、排気フィルタ110を覆う外筒460を設け、排気フィルタ110の出口から出た燃焼ガスを排気フィルタ110と外筒460との間に導いてから外部へ排出するようにしている。すなわち、外筒460の一端461は閉塞されており、この閉塞端461が排気フィルタ110の出口側の端面と間隔をあけて対向している。そして、外筒460には排気口462が開口している。この構成により、排気フィルタ110から出た燃焼ガスは、外筒460の閉塞端側に入り、反転して排気フィルタ110の外側に沿って外筒460の排気口462へ流れ、この排気口462から外部へ排出される
【0036】
従って、第2実施形態の排気フィルタの再生装置400の場合、排気フィルタ110の入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータ420を発熱させて排気フィルタ110を加熱し、燃焼ガスを排気フィルタ110の出口から外部へ排出する。その場合、排気フィルタ110の出口側で燃焼ガスを加熱するので、燃焼ガスが加熱されて白煙、異臭が充分に分解される。そのため、外部へ排出される燃焼ガスには白煙、異臭が殆ど含まれず、環境汚染が防止される。
【0037】
本発明の排気フィルタの再生装置400には、排気フィルタ110の出口側で燃焼ガスを加熱する機能を発揮する再生装置の実施形態を全て含む。しかし、第2実施形態の場合、排気フィルタの再生装置400は、排気フィルタ110の出口側に補助ヒータ450を設けている。このようにすれば、補助ヒータ450により排気フィルタ110の出口側で燃焼ガスが効果的に加熱される。
【0038】
本発明の排気フィルタの再生装置400には、補助ヒータで加熱したあとの燃焼ガスを収納筒410から外部に排出するようにした再生装置の実施形態を含む。しかし、第2実施形態の場合、排気フィルタ110を覆う外筒460を設け、排気フィルタ110の出口から出た燃焼ガスを排気フィルタ110と外筒460との間に導いてから外部へ排出するようにしている。このようにすれば、燃焼ガスが排気フィルタの再生装置400の内部に滞在する時間が長くなるので、補助ヒータ450に加熱される時間が長くなり、燃焼ガスの加熱が更に促進され、白煙、異臭の分解が更に進む。また、燃焼ガスにより排気フィルタ110の周囲に断熱層が形成されるので、排気フィルタ110で捕集した粒子状物質の燃焼が進み、排気フィルタ110の再生が促進される。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の排気フィルタの再生装置を用いれば、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するので、燃焼ガスが加熱されて白煙、異臭が充分に分解される。そのため、排気通路から外部へ排出される燃焼ガスには白煙、異臭が殆ど含まれず、環境汚染を防止することができる。
【0040】
請求項2の排気フィルタの再生補助器具は、排気通路の末端に装着することで補助ヒータにより排気フィルタの出口側で燃焼ガスが加熱されるので、簡単な構造でもって請求項1の排気フィルタの再生装置を実現することができる。
【0041】
請求項3のようにすれば、燃焼ガスが再生補助器具の内部に滞在する時間が長くなるので、補助ヒータに加熱される時間が長くなり、燃焼ガスの加熱が更に促進され、白煙、異臭の分解が更に進み、環境汚染の防止を進めることができる。
【0042】
請求項4の排気フィルタの再生装置を用いれば、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するので、燃焼ガスが加熱されて白煙、異臭が充分に分解される。そのため、外部へ排出される燃焼ガスには白煙、異臭が殆ど含まれず、環境汚染を防止することができる。
【0043】
請求項5のようにすれば、補助ヒータにより排気フィルタの出口側で燃焼ガスが加熱されるので、簡単な構造でもって請求項4の排気フィルタの再生装置を実現することができる。
【0044】
請求項6のようにすれば、燃焼ガスが再生装置の内部に滞在する時間が長くなるので、補助ヒータに加熱される時間が長くなり、燃焼ガスの加熱が更に促進され、白煙、異臭の分解が更に進み、環境汚染の防止を進めることができる。また、燃焼ガスにより排気フィルタの周囲に断熱層が形成されるので、排気フィルタで捕集した粒子状物質の燃焼が進み、排気フィルタの再生が促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の排気フィルタの再生装置を示す一部断面図である。
【図2】第1実施形態の排気フィルタの再生補助器具を示す断面図である。
【図3】第2実施形態の排気フィルタの再生装置を示す断面図である。
【図4】第2実施形態の排気フィルタの再生装置を構成する部材のうち、再生用ヒータを含む部材の平面図である。
【図5】第2実施形態の排気フィルタの再生装置で再生される排気フィルタを備えた内燃機関の一部断面図である。
【符号の説明】
100 排気フィルタの再生装置
110 排気フィルタ
120 再生用ヒータ
200 内燃機関
210 排気通路
300 再生補助器具
310 筒体
320 補助ヒータ
330 外筒
400 排気フィルタの再生装置
420 再生用ヒータ
450 補助ヒータ
460 外筒
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼルエンジンなどの内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集する排気浄化の技術分野に属し、この粒子状物質を捕集する排気フィルタを再生するときの環境対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
排気浄化装置として、内燃機関の排気通路に排気フィルタを脱着可能に設け、この排気フィルタにより排気ガスから粒子状物質を捕集するようにしたものが知られている(例えば特許文献1を参照)。この排気フィルタが目詰まりすると排気通路から取り外し、排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、排気フィルタの周辺に設けられた再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、捕集した粒子状物質を燃焼させて排気フィルタを再生することが行われる。
【0003】
このように排気フィルタを排気通路に脱着可能に設けるのではなく、保守点検時、劣化による交換時等には排気フィルタを排気通路から取り外すものの、日常的には排気フィルタを排気通路から取り外さないようにした排気浄化装置がある。この場合は、排気フィルタの周辺に再生用ヒータを設け、内燃機関の運転を停止して排気フィルタを再生するときは、排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、捕集した粒子状物質を燃焼させて排気フィルタを再生することが行われる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−89235号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように排気フィルタを加熱し、捕集した粒子状物質を燃焼して除去する場合、排気フィルタから白煙、異臭を伴う燃焼ガスが排出され、環境を害する。
【0006】
本発明はこのような点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、排気フィルタを加熱して再生するときに、燃焼ガスを加熱して白煙、異臭を分解し、環境汚染を防止することができる排気フィルタの再生装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の排気フィルタの再生装置は、内燃機関の排気通路に設けられ排気に含まれる粒子状物質を捕集する排気フィルタと、この排気フィルタの周辺に設けられた再生用ヒータとを備え、排気フィルタを再生するときは内燃機関の運転を停止し、排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、燃焼ガスを排気フィルタの出口から排気通路を介して外部へ排出するようにした排気フィルタの再生装置を前提とする。そして、この排気フィルタの再生装置では、排気フィルタを再生するときは、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するように構成している。
【0008】
排気フィルタを再生するときは内燃機関の運転を停止し、排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、燃焼ガスを排気フィルタの出口から排気通路を介して外部へ排出する。その場合、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するので、燃焼ガスが加熱されて白煙、異臭が充分に分解される。そのため、排気通路から外部へ排出される燃焼ガスには白煙、異臭が殆ど含まれず、環境汚染が防止される。
【0009】
請求項2は、請求項1の排気フィルタの再生装置に用いられる排気フィルタの再生補助器具であって、排気通路の末端に接続される筒体と、この筒体の内部に設けられた補助ヒータとを備えている。
【0010】
この再生補助器具を排気通路の末端に装着すると、補助ヒータにより排気フィルタの出口側で燃焼ガスが加熱される。これによって請求項1の排気フィルタの再生装置が実現し、その作用が得られる。
【0011】
請求項3の排気フィルタの再生補助器具は、請求項2の排気フィルタの再生補助器具において、筒体を覆う外筒を設け、筒体から出た燃焼ガスを筒体と外筒との間に導いてから外部へ排出するようにしている。
【0012】
このようにすれば、燃焼ガスが再生補助器具の内部に滞在する時間が長くなるので、補助ヒータに加熱される時間が長くなり、燃焼ガスの加熱が更に促進され、白煙、異臭の分解が更に進む。
【0013】
請求項4の排気フィルタの再生装置は、排気に含まれる粒子状物質を捕集して内燃機関の排気通路から取り外された排気フィルタを装着し、排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、排気フィルタの周辺に設けられた再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、燃焼ガスを排気フィルタの出口から外部へ排出するようにした排気フィルタの再生装置を前提とする。そして、排気フィルタを再生するときは、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するように構成している。
【0014】
排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、燃焼ガスを排気フィルタの出口から外部へ排出する。その場合、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するので、燃焼ガスが加熱されて白煙、異臭が充分に分解される。そのため、外部へ排出される燃焼ガスには白煙、異臭が殆ど含まれず、環境汚染が防止される。
【0015】
請求項5の排気フィルタの再生装置は、請求項4の排気フィルタの再生装置において、排気フィルタの出口側に補助ヒータを設けている。
【0016】
このようにすれば、補助ヒータにより排気フィルタの出口側で燃焼ガスが加熱される。
【0017】
請求項6の排気フィルタの再生装置は、請求項4又は請求項5の排気フィルタの再生装置において、排気フィルタを覆う外筒を設け、排気フィルタの出口から出た燃焼ガスを排気フィルタと外筒との間に導いてから外部へ排出するようにしている。
【0018】
このようにすれば、燃焼ガスが再生装置の内部に滞在する時間が長くなるので、補助ヒータに加熱される時間が長くなり、燃焼ガスの加熱が更に促進され、白煙、異臭の分解が更に進む。また、燃焼ガスにより排気フィルタの周囲に断熱層が形成されるので、排気フィルタで捕集した粒子状物質の燃焼が進み、排気フィルタの再生が促進される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施形態に係る排気フィルタの再生装置100を示す。200は内燃機関であって、この内燃機関200はシリンダ内噴射エンジンであり、ディーゼルエンジンである。内燃機関200は、燃焼室から排出される排気ガスを通す排気通路210を備えている。排気通路210は、例えば排気マニフォールド211、排気管212などの部材の内部通路により一連に構成される。この内燃機関は、自動車のような輸送用機器に搭載した内燃機関であってもよいし、例えば発電装置駆動用の内燃機関のように敷地に定着した内燃機関であってもよい。実施形態の対象となる内燃機関の燃焼方式、気筒数その他の形態により本発明が対象とする内燃機関の形態が限定されるものではない。
【0020】
この排気フィルタの再生装置100は、内燃機関200の排気通路210に設けられて排気に含まれる粒子状物質を捕集する排気フィルタ110と、この排気フィルタ110の周辺に設けられた再生用ヒータ120とを備え、排気フィルタ110を再生するときは内燃機関200の運転を停止し、排気フィルタ110の入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータ120を発熱させて排気フィルタ110を加熱し、燃焼ガスを排気フィルタ110の出口から排気通路210を介して外部へ排出するように構成している。ここでは排気フィルタ110を排気管212に設けている。
【0021】
排気フィルタ110は、一方の端面から入った排気を他方の端面から出し、この間に排気から粒子状物質を捕集する機能を発揮する。この排気フィルタ110としては、例えば目封じタイプ、多孔体タイプ、繊維タイプがある。目封じタイプは、例えばセラミック等の材料で構成され、隔壁で区画された複数のセルを有する、いわゆるハニカム体であって、ハニカムを1セルずつ交互にその端を塞いだものであり、排気が壁を通過するときに粒子状物質を捕集する。例えば、一方の端面で各セルの端面がシール材によって交互に市松模様状に塞がれており、他方の端面では、上記一方の端面で塞がれたセルは開口し、上記一方の端面で開口していたセルはシール材によって塞がれた構造をしている。多孔体タイプ、繊維タイプは、例えば金属等の材料で構成され、排気が多孔体又は繊維の構成体に衝突することで粒子状物質を捕集する。しかし、本発明は排気フィルタの構造をこれらに限定するものではない。
【0022】
再生用ヒータ120は、例えば絶縁体に電熱線を巻き付けてなり、これを例えば排気フィルタ110の上流側の排気通路210に設ける。排気フィルタ110を再生するときは内燃機関200の運転を停止し、再生用ヒータ120に外部電源等から通電することで発熱させ、この熱を伝導、輻射等により排気フィルタ110に伝える。
【0023】
排気フィルタ110の入口側へのエア供給は、例えばエアポンプを供給管を介して排気フィルタ110の入口側の排気通路210に接続し、これによって周囲のエアを排気通路210における排気フィルタ110の入口側へ供給する。排気フィルタ110で発生した燃焼ガスは、排気フィルタ110の出口から排気通路210を介して排気通路210の末端から外部へ排出される。
【0024】
そして、この排気フィルタの再生装置100は、排気フィルタ110を再生するときは、排気フィルタ110の出口側で燃焼ガスを加熱するように構成している。
【0025】
この実施形態の場合、排気通路210の末端に再生補助器具300を接続している。すなわち、排気管212の末端には、再生補助器具300が接続されている。図1及び図2に示すように、この再生補助器具300は、排気通路210の末端である排気管212の末端に接続される筒体310と、この筒体310の内部に設けられた補助ヒータ320とを備えている。補助ヒータ320は、例えば筒体310のなかに挿入される筒形の絶縁体321と、この絶縁体321の内璧に沿うように設けられた電熱線322とを備え、この電熱線322に外部電源等から通電することで発熱する。
【0026】
さらに、再生補助器具300は、筒体310を覆う外筒330を設け、筒体310から出た燃焼ガスを筒体310と外筒330との間に導いてから外部へ排出するようにしている。すなわち、筒体310の一端は排気管212の末端への接続口となっており、排気管212の末端の内側又は外側へ挿入するようになっている(図2では排気管212の末端の外側へ挿入)。外筒330の一端331は閉塞されており、この閉塞端331が筒体310の接続口とは反対側の端部と間隔をあけて対向している。この構成により、排気管212の末端から出た燃焼ガスは、筒体310から外筒330の閉塞端側に入り、反転して筒体310の外側に沿って外筒330の排気口332へ流れ、この排気口332から外部へ排出される。
【0027】
従って、第1実施形態の排気フィルタの再生装置100及び再生補助器具300の場合、排気フィルタ110を再生するときは内燃機関200の運転を停止し、排気フィルタ110の入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータ120を発熱させて排気フィルタ110を加熱し、燃焼ガスを排気フィルタ110の出口から排気通路210を介して外部へ排出する。その場合、排気フィルタ110の出口側で燃焼ガスを加熱するので、燃焼ガスが加熱されて白煙、異臭が充分に分解される。そのため、排気通路210から外部へ排出される燃焼ガスには白煙、異臭が殆ど含まれず、環境汚染が防止される。
【0028】
本発明の排気フィルタの再生装置は、排気フィルタを再生するときに排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するように構成した実施形態を全て含む。そのなかでも、第1実施形態で例示したような再生補助器具を用いたときには、簡単に再生装置を実現することができる。本発明の再生補助器具には、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱する機能を発揮する再生補助器具の実施形態が全て含まれる。しかし、第1実施形態の場合、再生補助器具300は、排気通路210の末端に接続される筒体310と、この筒体310の内部に設けられた補助ヒータ320とを備えている。このような再生補助器具300は排気通路210の末端に簡単に装着でき、補助ヒータ320により排気フィルタ110の出口側で燃焼ガスが効果的に加熱される。
【0029】
本発明の再生補助器具には、補助ヒータで加熱したあとの燃焼ガスを筒体から外部に排出するようにした再生補助器具の実施形態を含む。しかし、第1実施形態の場合、筒体310を覆う外筒330を設け、筒体310から出た燃焼ガスを筒体310と外筒330との間に導いてから外部へ排出するようにしている。このような再生補助器具300を排気通路210の末端に装着すると、燃焼ガスが再生補助器具300の内部に滞在する時間が長くなるので、補助ヒータ320に加熱される時間が長くなり、燃焼ガスの加熱が更に促進され、白煙、異臭の分解が更に進む。
【0030】
次に、他の実施形態を説明する。図3及び図4は第2実施形態の排気フィルタの再生装置400を示す。ここで再生される排気フィルタ110は、図5に示すように、内燃機関200の排気通路210に脱着可能に設けられている。すなわち、例えば内部が排気通路210の一部を構成するケーシングを設け、このケーシングの一端を上流側の排気通路210に接続し、他端を蓋で開け閉めできるようにし、蓋を開けたときにケーシングの内部に排気フィルタ110を装着し又はケーシングの内部から排気フィルタ110を取り外せるように構成している。この場合、排気フィルタ110の再生は内燃機関200に再生装置を設けることでは行わず、外部に設置した第2実施形態の排気フィルタの再生装置400を用いて行う。この排気フィルタの再生装置400は、内燃機関200の排気通路210から取り外された排気フィルタ110を装着し、排気フィルタ110の入口側にエアを供給すると共に、排気フィルタ110の周辺に設けられた再生用ヒータ420を発熱させて排気フィルタ110を加熱し、燃焼ガスを排気フィルタ110の出口から外部へ排出するように構成している。
【0031】
排気フィルタ110は、第1実施形態のものと同様の構成であるが、これに限定されるものではない。
【0032】
図3及び図4において、410は排気フィルタの再生装置400の収納筒である。この収納筒410は筒形に形成され、その中に排気フィルタ110が挿入される。収納筒410の一方にはエア供給口411が開口し、このエア供給口411の付近には再生用ヒータ420が設けられている。再生用ヒータ420は、例えば電熱線を渦巻き形又は同心円形に配置して設けられ、これを排気フィルタの再生装置400に排気フィルタ110が装着されたときに排気フィルタ110の端面に対向するように配置している。排気フィルタ110を再生するときは、再生用ヒータ420に通電することで発熱させ、この熱を伝導、輻射等により排気フィルタ110に伝える。430はエア供給口411にエアを供給するエア通路であって、例えばエアポンプにより周囲のエアをエア供給口411へ供給するようにしている。排気フィルタ110で発生した燃焼ガスは、排気フィルタ110の出口から外部へ排出される。
【0033】
そして、この排気フィルタの再生装置400は、排気フィルタ110を再生するときは、排気フィルタ110の出口側で燃焼ガスを加熱するように構成している。
【0034】
すなわち、排気フィルタ110の出口側に補助ヒータ450を設けている。補助ヒータ450は、例えば電熱線により形成され、これに電源等から通電することで発熱する。ここでは排気フィルタ110の出口側に台440を設け、この台440の上に補助ヒータ450を設けている。台440には、排気フィルタ110の出口からの燃焼ガスの流れを妨げないように、多数の開口又は貫通孔が設けられている。
【0035】
さらに、排気フィルタ110を覆う外筒460を設け、排気フィルタ110の出口から出た燃焼ガスを排気フィルタ110と外筒460との間に導いてから外部へ排出するようにしている。すなわち、外筒460の一端461は閉塞されており、この閉塞端461が排気フィルタ110の出口側の端面と間隔をあけて対向している。そして、外筒460には排気口462が開口している。この構成により、排気フィルタ110から出た燃焼ガスは、外筒460の閉塞端側に入り、反転して排気フィルタ110の外側に沿って外筒460の排気口462へ流れ、この排気口462から外部へ排出される
【0036】
従って、第2実施形態の排気フィルタの再生装置400の場合、排気フィルタ110の入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータ420を発熱させて排気フィルタ110を加熱し、燃焼ガスを排気フィルタ110の出口から外部へ排出する。その場合、排気フィルタ110の出口側で燃焼ガスを加熱するので、燃焼ガスが加熱されて白煙、異臭が充分に分解される。そのため、外部へ排出される燃焼ガスには白煙、異臭が殆ど含まれず、環境汚染が防止される。
【0037】
本発明の排気フィルタの再生装置400には、排気フィルタ110の出口側で燃焼ガスを加熱する機能を発揮する再生装置の実施形態を全て含む。しかし、第2実施形態の場合、排気フィルタの再生装置400は、排気フィルタ110の出口側に補助ヒータ450を設けている。このようにすれば、補助ヒータ450により排気フィルタ110の出口側で燃焼ガスが効果的に加熱される。
【0038】
本発明の排気フィルタの再生装置400には、補助ヒータで加熱したあとの燃焼ガスを収納筒410から外部に排出するようにした再生装置の実施形態を含む。しかし、第2実施形態の場合、排気フィルタ110を覆う外筒460を設け、排気フィルタ110の出口から出た燃焼ガスを排気フィルタ110と外筒460との間に導いてから外部へ排出するようにしている。このようにすれば、燃焼ガスが排気フィルタの再生装置400の内部に滞在する時間が長くなるので、補助ヒータ450に加熱される時間が長くなり、燃焼ガスの加熱が更に促進され、白煙、異臭の分解が更に進む。また、燃焼ガスにより排気フィルタ110の周囲に断熱層が形成されるので、排気フィルタ110で捕集した粒子状物質の燃焼が進み、排気フィルタ110の再生が促進される。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の排気フィルタの再生装置を用いれば、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するので、燃焼ガスが加熱されて白煙、異臭が充分に分解される。そのため、排気通路から外部へ排出される燃焼ガスには白煙、異臭が殆ど含まれず、環境汚染を防止することができる。
【0040】
請求項2の排気フィルタの再生補助器具は、排気通路の末端に装着することで補助ヒータにより排気フィルタの出口側で燃焼ガスが加熱されるので、簡単な構造でもって請求項1の排気フィルタの再生装置を実現することができる。
【0041】
請求項3のようにすれば、燃焼ガスが再生補助器具の内部に滞在する時間が長くなるので、補助ヒータに加熱される時間が長くなり、燃焼ガスの加熱が更に促進され、白煙、異臭の分解が更に進み、環境汚染の防止を進めることができる。
【0042】
請求項4の排気フィルタの再生装置を用いれば、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するので、燃焼ガスが加熱されて白煙、異臭が充分に分解される。そのため、外部へ排出される燃焼ガスには白煙、異臭が殆ど含まれず、環境汚染を防止することができる。
【0043】
請求項5のようにすれば、補助ヒータにより排気フィルタの出口側で燃焼ガスが加熱されるので、簡単な構造でもって請求項4の排気フィルタの再生装置を実現することができる。
【0044】
請求項6のようにすれば、燃焼ガスが再生装置の内部に滞在する時間が長くなるので、補助ヒータに加熱される時間が長くなり、燃焼ガスの加熱が更に促進され、白煙、異臭の分解が更に進み、環境汚染の防止を進めることができる。また、燃焼ガスにより排気フィルタの周囲に断熱層が形成されるので、排気フィルタで捕集した粒子状物質の燃焼が進み、排気フィルタの再生が促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の排気フィルタの再生装置を示す一部断面図である。
【図2】第1実施形態の排気フィルタの再生補助器具を示す断面図である。
【図3】第2実施形態の排気フィルタの再生装置を示す断面図である。
【図4】第2実施形態の排気フィルタの再生装置を構成する部材のうち、再生用ヒータを含む部材の平面図である。
【図5】第2実施形態の排気フィルタの再生装置で再生される排気フィルタを備えた内燃機関の一部断面図である。
【符号の説明】
100 排気フィルタの再生装置
110 排気フィルタ
120 再生用ヒータ
200 内燃機関
210 排気通路
300 再生補助器具
310 筒体
320 補助ヒータ
330 外筒
400 排気フィルタの再生装置
420 再生用ヒータ
450 補助ヒータ
460 外筒
Claims (6)
- 内燃機関の排気通路に設けられ排気に含まれる粒子状物質を捕集する排気フィルタと、この排気フィルタの周辺に設けられた再生用ヒータとを備え、排気フィルタを再生するときは内燃機関の運転を停止し、排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、燃焼ガスを排気フィルタの出口から排気通路を介して外部へ排出するようにした排気フィルタの再生装置において、
排気フィルタを再生するときは、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するように構成したことを特徴とする排気フィルタの再生装置。 - 請求項1の排気フィルタの再生装置に用いられる排気フィルタの再生補助器具であって、
排気通路の末端に接続される筒体と、
この筒体の内部に設けられた補助ヒータとを備えた排気フィルタの再生補助器具。 - 筒体を覆う外筒を設け、筒体から出た燃焼ガスを筒体と外筒との間に導いてから外部へ排出するようにした請求項2の排気フィルタの再生補助器具。
- 排気に含まれる粒子状物質を捕集して内燃機関の排気通路から取り外された排気フィルタを装着し、排気フィルタの入口側にエアを供給すると共に、排気フィルタの周辺に設けられた再生用ヒータを発熱させて排気フィルタを加熱し、燃焼ガスを排気フィルタの出口から外部へ排出するようにした排気フィルタの再生装置において、
排気フィルタを再生するときは、排気フィルタの出口側で燃焼ガスを加熱するように構成したことを特徴とする排気フィルタの再生装置。 - 排気フィルタの出口側に補助ヒータを設けた請求項4の排気フィルタの再生装置。
- 排気フィルタを覆う外筒を設け、排気フィルタの出口から出た燃焼ガスを排気フィルタと外筒との間に導いてから外部へ排出するようにした請求項4又は請求項5の排気フィルタの再生装置。
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JP2003162748A JP2004360648A (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | 排気フィルタの再生装置及び再生補助器具 |
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Cited By (1)
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WO2013014789A1 (ja) | 2011-07-28 | 2013-01-31 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
-
2003
- 2003-06-06 JP JP2003162748A patent/JP2004360648A/ja active Pending
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WO2013014789A1 (ja) | 2011-07-28 | 2013-01-31 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
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