JP2004360571A - 真空ポンプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポンプ室2内でベーン3を回転させることにより吸引口4からエアを吸引し排出口5からエアを排出する真空ポンプであって、ベーン3の内部にオイル供給路31を形成し、ポンプ停止時には、弁機構7を閉弁させてオイル10がオイル供給路31を通じてポンプ室2内に進入するのを防止する。一方、ポンプ作動時には、ベーン3の回転により生ずる遠心力で弁機構7を開弁し、ポンプ室2内にオイル10を供給する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転翼を有する真空ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、真空ポンプとして、実公平4−44867号公報に記載されるように、ポンプ室に油を送り込む油通路に弁機構を設けたものが知られている。この真空ポンプは、ポンプ作動停止時に油通路を通じて油がポンプ室に浸入するのを弁機構により防止して、再始動時にポンプの作動に支障を来すのを防止しようとするものである。
【0003】
【特許文献1】
実公平4−44867号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような真空ポンプにあっては、ポンプ室にオイルを供給するのに高い油圧が必要になるという問題点がある。すなわち、弁機構を開弁するには、所定以上の高い油圧が必要となる。エンジンに用いられる場合、真空ポンプは通常カムシャフトなどの末端に設置され、そのオイル入口には高い油圧を確保することが困難である。逆に高い油圧を与えるためにオイルポンプを大型化するなどの対策を行った場合、同時にカムジャーナルなどからのオイル漏れ量も増加し、油圧が上がらないという悪循環を招く。
【0005】
そこで本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、ポンプ停止時にオイルの進入を防止するとともにポンプ作動時に低油圧でポンプ室にオイルの供給が行える真空ポンプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る真空ポンプは、ポンプ室内で回転翼を回転させることにより吸引口からエアを吸引し排出口からエアを排出する真空ポンプにおいて、回転翼の内部に形成されオイルを流通させるオイル供給路と、回転翼に設けられ回転翼の回転停止時に閉弁してオイル供給路におけるオイルの流通を止め、回転翼の回転時にその回転により生ずる遠心力によって開弁してオイル供給路におけるオイルの流通を許容しオイルをポンプ室に供給する弁機構とを備えて構成されている。
【0007】
また本発明に係る真空ポンプは、前述の弁機構が弁体及び付勢部材を備えて構成され、付勢部材の付勢により弁体を閉弁方向に移動させて閉弁し、回転翼の回転時に弁体を遠心力によって開弁方向に移動させて開弁することを特徴とする。
【0008】
これらの発明によれば、ポンプ停止時に弁機構が閉弁することによりポンプ室にオイルが進入ことを防止することができる。一方、ポンプ作動時には回転翼の回転による遠心力により弁機構が開弁し、オイルに高い油圧を加えることなくポンプ室にオイルを供給することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
図1は本実施形態に係る真空ポンプの構成概要図である。
【0011】
本図に示すように、真空ポンプ1は、ポンプ室2内でベーン3を回転させることによってポンプ室2に吸引口4からエアを吸引し、その吸引したエアを排出口5から排出するものである。ポンプ室2は、断面円形に形成される空間である。
【0012】
ベーン3は、ポンプ室2内で回転する回転翼であり、ポンプ室2内に設けられるロータ6に支持され、ロータ6と共に回転する。ベーン3は、ロータ6に形成される溝61に嵌め込まれ摺動可能に支持され、その回転時に溝61内で移動する。
【0013】
ベーン3の内部には、オイル10を流通させるオイル供給路31が形成されている。オイル供給路31は、ポンプ室2にオイル10を供給するための流路である。
【0014】
オイル供給路31は、ロータ6に形成されるオイル注入口62に連通しており、このオイル注入口62から注入されるオイル10をオイル吐出口32に向けて流通させる。オイル吐出口32は、ベーン3の先端位置に設けられている。
【0015】
ベーン3には、弁機構7が設けられている。弁機構7は、開弁によりオイル供給路31におけるオイル10の流通を許容し、閉弁によりオイル供給路31におけるオイル10の流通を止めるものである。弁機構7は、弁体71及びバネ72により構成され、ベーン3の回転により生ずる遠心力によって弁体71を移動させて開弁する。
【0016】
弁体71は、オイル供給路31のオイル吐出口32に設けられ、閉弁によりオイル吐出口32を閉塞し、開弁によってオイル吐出口32を開放する。弁体71はバネ72により閉弁方向に付勢されている。例えば、弁体71は、ベーン3の先端位置に設けられ、その先端位置で開口するオイル供給路31を閉弁により閉塞し、開弁により開放する。
【0017】
次に本実施形態に係る真空ポンプの動作について説明する。
【0018】
図2に示すように、真空ポンプ1の作動停止時には、ベーン3は回転しておらず、弁体71はバネ72により閉弁方向に付勢されオイル供給路31を閉塞している。このため、オイル供給路31におけるオイル10の流通が止められ、オイル供給路31からポンプ室2にオイル10が進入することが防止される。
【0019】
そして、図1に示すように、真空ポンプ1が作動すると、ベーン3が回転する。このベーン3の回転により、吸引口4からエアが吸引され、排出口5からエアが排出される。
【0020】
このとき、ベーン3の回転により弁体71に遠心力が生ずる。この遠心力により、弁体71は回転外側へ移動する。これによって、弁機構7は開弁する。そして、弁機構7の開弁により、オイル供給路31を通じてオイル10がポンプ室2に供給される。
【0021】
その際、弁機構7がベーン3の回転に伴う遠心力によって開弁するので、オイル供給路31のオイル10に高い圧力を加えなくても、容易に弁機構7を開弁することができる。
【0022】
以上のように、本実施形態に係る真空ポンプ1によれば、作動停止時にバネ72の付勢により弁体71がオイル供給路31を閉塞するので、ポンプ室2にオイル10が進入することを防止することができる。このため、再始動の際に、ポンプ室2にオイル10が多量に進入し、オイル10の抵抗によりベーン3に過大な負荷がかかることを防止できる。
【0023】
特に、車両に搭載されエンジンの駆動とともに作動する真空ポンプに適用することが好ましい。すなわち、エンジンの冷間始動時にはオイル10が低温状態で高粘度となる。このため、このようなオイル10のポンプ室2への進入を防止することにより、真空ポンプの始動を円滑に行うことができる。
【0024】
一方、ポンプ作動時には、ベーン3の回転による遠心力により弁体71がバネ72の付勢に抗して移動し弁機構7が開弁する。従って、ポンプ作動時に低油圧でポンプ室2にオイル10を供給することができる。これにより、オイル10の供給のためのポンプを大型化することなく、オイル10をポンプ室2へ供給することができる。
【0025】
なお、本実施形態では、弁機構7をオイル供給路31の開口部分に設けた場合について説明したが、本発明に係る真空ポンプはそのようなものに限られるものではなく、弁機構7がベーン3の回転による遠心力で開弁するものであれば弁機構7がオイル供給路31の途中など開口部分以外に設けられていてもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ポンプ停止時にオイルの進入を防止するとともに、ポンプ作動時に低油圧でポンプ室にオイルの供給が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る真空ポンプの構成概略図である。
【図2】図1の真空ポンプにおける弁機構の説明図である。
【符号の説明】
1…真空ポンプ、2…ポンプ室、3…ベーン(回転翼)、4…吸引口、5…排出口、6…ロータ、7…弁機構、10…オイル、31…オイル供給路、71…バネ(付勢部材)、72…弁体。
Claims (2)
- ポンプ室内で回転翼を回転させることにより吸引口からエアを吸引し排出口から前記エアを排出する真空ポンプにおいて、
前記回転翼の内部に形成されオイルを流通させるオイル供給路と、
前記回転翼に設けられ、前記回転翼の回転停止時に閉弁して前記オイル供給路における前記オイルの流通を止め、前記回転翼の回転時にその回転により生ずる遠心力によって開弁し前記オイル供給路における前記オイルの流通を許容し前記オイルを前記ポンプ室に供給する弁機構と、を備えたことを特徴とする真空ポンプ。 - 前記弁機構は、弁体及び付勢部材を備えて構成され、前記付勢部材の付勢により前記弁体を閉弁方向に移動させて閉弁し、前記回転翼の回転時に前記弁体を遠心力によって開弁方向に移動させて開弁すること、を特徴とする請求項1に記載の真空ポンプ。
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