JP2004360302A - 橋梁用吊り足場のための吊下装置、及びこれを使用した吊り足場の組立工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】橋梁41下全体でのメンテナンスを行うための吊り足場30を、簡単でしかも確実に組み立てることができ、この吊り足場30での作業の安全性を確保することのできる吊下装置10、及びこれを使用した吊下装置10の組立工法を、簡単な構成によって提供すること。
【解決手段】橋脚上に橋桁42を介して架け渡される橋梁41下面に組み付けられて、当該橋梁41や橋脚のメンテナンスを行うための吊り足場30を吊下するための吊下装置10であって、橋桁42の下部に形成してある載置部43の側方部分44に上方から当接される自在台12を下面に回動自在に設けた少なくとも一対の支持台11・11と、これらの支持台11が両端に設けられて一対の橋桁42間に略水平状に配置される伸縮可能な支持梁13と、この支持梁13に下端が連結されて上端が橋梁41下面に当接される固定支柱14と、支持梁13に連結されて吊り足場30を吊下するための索条15とにより構成したこと。
【選択図】図2
【解決手段】橋脚上に橋桁42を介して架け渡される橋梁41下面に組み付けられて、当該橋梁41や橋脚のメンテナンスを行うための吊り足場30を吊下するための吊下装置10であって、橋桁42の下部に形成してある載置部43の側方部分44に上方から当接される自在台12を下面に回動自在に設けた少なくとも一対の支持台11・11と、これらの支持台11が両端に設けられて一対の橋桁42間に略水平状に配置される伸縮可能な支持梁13と、この支持梁13に下端が連結されて上端が橋梁41下面に当接される固定支柱14と、支持梁13に連結されて吊り足場30を吊下するための索条15とにより構成したこと。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高架高速道路等の橋脚や橋梁のメンテナンスを行う際の吊り足場を吊り下げるために使用される吊下装置、及びこれを使用した吊り足場の組立工法に関する物である。
【0002】
【従来の技術】
例えば高架高速道路の橋脚や橋梁に対して、塗装や部品交換等のメンテナンス作業を安全に行うには、当然「足場」が必要であるが、この足場は橋梁等にしっかりと取り付けて作業の安全を図る必要があることは当然として、この足場の組み立てや解体についは、できるだけ他の邪魔にならないように短時間内で行えるものであることも必要である。換言すれば、一般道路上に高速道路を「橋梁」を利用して建設した場合、この高速道路用橋梁のメンテンナンス作業は、できれば下の一般道路の通行を妨げないようにして行わなければならない。
【0003】
このような一般道路上の高速道路用橋梁に対して、塗装やメンテナンス等の各作業を安全に行う「足場」としては、例えば、特許文献1に記載されているような「橋梁のメンテナンス装置およびその取付装置」がある。
【0004】
【特許文献1】特開平7−26516号公報、要約及び選択図
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この特許文献1にて提案されている「橋梁のメンテナンス装置およびその取付装置」は、その要約の記載からすると、図7にも示すように、「下部にデッキDを有する走行駆動体8を、橋桁Gの側部に沿って突出形成された案内板2に駆動ローラー6と遊動ローラー5を介して走行自在に設けたメンテナンス装置。所定の路側位置に設けた張出部にメンテナンス装置昇降用移動式クレーンを設置し、このクレーンで載置体43にデッキDを載置し、載置体43を鉛直軸回りに回動して、作業台を橋桁Gの巾方向Aへ向けて移動する取付け装置」(要約の構成の記載)であり、「走行駆動体が橋桁の側部に突出形成された案内板に沿って走行するので、橋桁が曲線であってもこれに応じて走行することができ、作業台を鉛直軸回りに旋回させる旋回装置を設けたので、走行時に作業台を旋回させることによって橋脚を回避でき、長い作業区間であってもわずかな台数の装置で対応でき、上記の取付け装置によりメンテナンス装置の設置が安全かつ容易になる」(要約の効果の記載)といった効果があるものと考えられる。
【0006】
しかしながら、この特許文献1に記載されている「橋梁のメンテナンス装置およびその取付装置」では、「案内板2を橋桁当接面12aの側部に沿って突出形成」しなければならず、その作業は、高架脇の道路を占有して行わなければならない。それよりも何よりも、この「案内板2」によって「メンテナンス装置」を「片持ち支持」しなければならないため、作業が不安定であるし、橋梁下の中央部分での作業は、それ程安定した状態で行えるとも考えられない。
【0007】
そこで、本発明者等が、橋梁下全体でのメンテナンスを行うための吊り足場を、簡単でしかも確実に組み立てることができるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討をした結果、橋梁を補強している橋桁の構造に着目したのである。
【0008】
つまり、橋桁の下端(橋脚上に乗る、あるいは固定される部分)には、コンクリート製のものにあっては、図1にも示すように、上方部分よりも大きな載置部43が形成してあり、所謂「H鋼」を使用したものにあっては、図1の載置部43に対応する「横張り」部分が存在しているものである。これらの載置部43や横張り部分は、各橋桁42の下端に形成してあり、本発明者等は、これらの載置部43や横張り部分が、吊り足場を吊下する部分として、非常に有効になることに気付き、本発明を完成するに至ったのである。
【0009】
本発明は、この種の吊り足場の組み付けについての上記実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、橋梁41下全体でのメンテナンスを行うための吊り足場30を、簡単でしかも確実に組み立てることができ、この吊り足場30での作業の安全性を確保することのできる吊下装置10、及びこれを使用した吊下装置10の組立工法を、簡単な構成によって提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する実施の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「橋脚40上に橋桁42を介して架け渡される橋梁41下面に組み付けられて、当該橋梁41や橋脚40のメンテナンスを行うための吊り足場30を吊下するための吊下装置10であって、
この吊下装置10を、橋桁42の下部に形成してある載置部43の側方部分44に上方から当接される自在台12を下面に回動自在に設けた少なくとも一対の支持台11・11と、これらの支持台11が両端に設けられて、一対の橋桁42間に略水平状に配置される伸縮可能な支持梁13と、この支持梁13に下端が連結されて、上端が橋梁41下面に当接される固定支柱14と、支持梁13に連結されて、吊り足場30を吊下するための索条15とにより構成したことを特徴とする橋梁用吊り足場のための吊下装置10」
である。
【0011】
すなわち、この請求項1に係る吊下装置10は、図5及び図6に示すように、橋梁41の横幅一杯程度の長さを有する吊り足場30を、橋梁41の橋桁42を利用して吊下できるようにするものであり、そのために、図2及び図3に示すような部材から構成したものである。つまり、この吊下装置10は、橋桁42の下部に形成してある載置部43の側方部分44に上方から当接される自在台12を下面に回動自在に設けた少なくとも一対の支持台11・11と、これらの支持台11が両端に設けられて、一対の橋桁42間に略水平状に配置される伸縮可能な支持梁13と、この支持梁13に下端が連結されて、上端が橋梁41下面に当接される固定支柱14と、支持梁13に連結されて、吊り足場30を吊下するための索条15とにより構成したものなのである。
【0012】
この吊下装置10を橋梁41下の橋桁42に組み付けるには、まず、支持梁13の両端に支持台11を取り付けて、この支持台11を略水平となるようにしながら、図2に示す2本の橋梁41間に収納する。そして、各支持台11に取り付けてある自在台12の当接面12aを、各橋桁42の長穴13bに形成してある側方部分44に上方から当接させて、当該支持台11が両橋桁42間にて水平状に支持されるようにする。勿論、支持梁13は、小頸部13aを有するものと、この小頸部13aが挿入される挿入部13dを有したものとの2本からなっており、両者を嵌合させることにより長さは自在に変えられるものである。
【0013】
以上のように、支持梁13を両橋桁42間に配置し組み付けた結果、当該支持梁13は、橋桁42の載置部43上に支持された状態となり、これ以上下方に落下することはない状態となる。そこで、今度は、この支持梁13に対して固定支柱14を取り付けて、この固定支柱14の上端が橋梁41の下面に当接するようにするにすれば、全体がしっかりと両橋桁42間に組み付けられることになる。なお、以下に示す実施形態の吊下装置10にあっては、両固定支柱14の間に第2支持梁16を固定するようにして、全体の強度をより高めると同時に、この第2支持梁16に対しても何かを吊下し得るようにしてある。
【0014】
以上のようにして両橋桁42間に組み付けた支持梁13に対しては、図2及び図6に示すように、索条15を利用して吊り足場30を吊下することにより、橋梁41の下面に作業の安全を図ることのできる大きな吊り足場30の吊下が完了するのである。
【0015】
以上の、両橋桁42間への吊下装置10の組み付け作業は、図1に示すように、橋梁41下に進入させた作業車50を利用してなされるのであり、当該橋脚40の側方に形成してある一般道路の通行規制は全く行う必要はない。また、この吊下装置10に対する吊り足場30の吊下は、次の請求項2に係る組立方法ではモートルブロック20を使用するようにしているが、これに限らず、上述した作業車50を利用して行うこともある。
【0016】
従って、この請求項1の吊下装置10は、吊り足場30を橋梁41側に強固に組み付けるものであり、橋脚40等のメンテナンス作業を行うに当たって使用される吊り足場30の両橋桁42に対する吊下を確実に行い、吊り足場30上での作業の安全を確保し得るのである。そして、この吊下装置10は、当該橋脚40の側方に形成してある一般道路の通行規制を行う必要がない状態で、両橋桁42間への組み付け作業を行えるものとなっているのである。
【0017】
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、同様に、
「橋脚40上に橋桁42を介して架け渡される橋梁41下面に組み付けられるべく、橋桁42の下部に形成してある載置部43の側方部分44に上方から当接される自在台12を下面に回動自在に設けた少なくとも一対の支持台11・11と、これらの支持台11が両端に設けられて、一対の橋桁42間に略水平状に配置される伸縮可能な支持梁13と、この支持梁13に下端が連結されて、上端が橋梁41下面に当接される固定支柱14と、支持梁13に連結されて、吊り足場30を吊下するための索条15とにより構成した吊下装置10を使用して、吊り足場30を、次の各工程を経て組み立てるようにした組立工法。
【0018】
(1)吊下装置30を橋梁41下側に組み付ける工程;
(2)支持梁13に対してモートルブロック20を吊下して、このモートルブロック20によって吊り足場30を所定位置にまで上昇させる工程;
(3)吊下装置10を構成している索条15によって、上昇させた吊り足場30を吊下する工程」
である。
【0019】
すなわち、この請求項2に係る組立方法は、上述した請求項1の吊下装置10を使用するものであり、工程(1)で、吊下装置30を橋梁41下側に組み付け、工程(2)で、支持梁13に対してモートルブロック20を吊下して、このモートルブロック20によって吊り足場30を所定位置にまで上昇させ、工程(3)で、吊下装置10を構成している索条15によって、上昇させた吊り足場30を吊下するようにするものである。
【0020】
なお、吊下装置10の各構成部材については、上記請求項1の吊下装置10の説明で詳述したので、省略する。
【0021】
従って、この請求項2の組立方法は、モートルブロック20を使用することにより、吊下装置10に対する吊り足場30の吊下作業あるいはその降下作業を、作業車50を使用しないで、つまり、橋梁41下を完全に開けた状態で行え、吊下装置10の組付及び吊下作業をより効率的に行えるのである。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態である吊下装置10について説明するが、この実施形態に係る吊下装置10の説明中に、その組立方法についても同時に入れて行うものとする。
【0023】
まず、図1には、一般的な高架高速道路の断面が示してあり、この道路は、橋脚40と、この橋脚40上に橋桁42を介して載置される橋梁41とにより構成したものである。各橋桁42の下端には、載置部43が形成してあり、この載置部43には、図2にて拡大して示したように、斜め下方に傾斜している側方部分44が形成してある。そして、この図1では、作業車50を橋梁41下に乗り入れて、今、各橋桁42に、その側方部分44を利用して、本発明に係る吊下装置10を組み付けようとしている状態が示してある。
【0024】
吊下装置10は、図2及び図3に示したように、橋桁42の下部に形成してある載置部43の側方部分44に上方から当接される自在台12を下面に回動自在に設けた少なくとも一対の支持台11・11と、これらの支持台11が両端に設けられて、一対の橋桁42間に略水平状に配置される伸縮可能な支持梁13と、この支持梁13に下端が連結されて、上端が橋梁41下面に当接される固定支柱14と、支持梁13に連結されて、吊り足場30を吊下するための索条15とにより構成したものである。
【0025】
各支持台11は、後述する支持梁13の両端にそれぞれ嵌合されるものであるが、図1の(a)に示したように、その下面に自在台12を設けたものである。この自在台12は、ピンによって支持台11に回動自在に取り付けたものであり、その先端面には、載置部43の側方部分44に傷を付けないように上方から当接することになる当接面12aが形成してある。なお、この支持台11には、ボルトが挿通されることになる長穴11aが形成してあって、この長穴11a内に挿通したボルトを支持梁13側の選択されたボルト穴13cに止めることにより、この支持台11の支持梁13に対する取付がなされるものである。
【0026】
支持梁13は、図1の(b)及び(c)に示したように、図示右端に小頸部13aを有するものと、この小頸部13aが挿入される挿入部13dを内部に形成したものとの一対で構成されるものであり、小頸部13aの挿入部13dに対する挿入量を選択することにより、その全体の長さの調整が行えるものである。また、この長さ調整を行った後の固定を行うために、図1の(b)に示したものには、その小頸部13aに長穴13bを形成し、他の部分に固定ボルト挿通用のボルト穴13cが形成してあり、図1の(c)に示したものについては、ボルト穴13cのみが形成してある。
【0027】
各固定支柱14は、まず、図1の(e)に示したように、図示右端部を小頸部14bとしたものであり、この小頸部14bには、図1の(d)に示した調整部材14aが外嵌合されるものである。また、この固定支柱14は、その左端部を跨部14cとしたものであり、この跨部14cが、図2に示したように、両橋桁42間に組み付けられた支持梁13に、上方から文字通り跨いだ状態で嵌合されるものである。以上の調整部材14a、及びこれが小頸部14bに嵌合されることになる固定支柱14には、図1の(d)及び(e)に示したように、固定ボルトを挿通するためのボルト穴14eや長穴14dが形成してある。
【0028】
索条15は、両橋桁42間に組み付けられた吊下装置10のどこかに、吊り足場30を吊下するためのものであり、図2に示したような「ワイヤ」であってもよいが、図6で示した実際のものは、モートルブロック20によって駆動されるブロックチェーン21である。
【0029】
なお、本実施形態の吊下装置10は、図2に示したように、支持梁13とよく似た構成の第2支持梁16をも採用するようにしている。この第2支持梁16は、図2にも示したような状態で、吊下装置10を両橋桁42間に組み付けたときの剛性をより一層高めるためのものであり、支持梁13とは異なる場所で両固定支柱14間に水平状態で固定されるものである。
【0030】
以上のような構成部材からなる吊下装置10は、まず、これを構成している支持梁13の両端に支持台11を取り付けて、この支持台11を略水平となるようにしながら、図2に示した2本の橋梁41間に収納する。そして、各支持台11に取り付けてある自在台12の当接面12aを、各橋桁42の載置部43に形成してある側方部分44に上方から当接させて、当該支持台11が両橋桁42間に支持されるようにする。
【0031】
以上のように、支持梁13を両橋桁42間に配置し組み付けた結果、当該支持梁13は、橋桁42の載置部43上に支持された状態となり、これ以上下方に落下することはない。そこで、今度は、この支持梁13に対して固定支柱14を取り付けて、この固定支柱14の上端が橋梁41の下面に当接するようにするにすれば、全体がしっかりと両橋桁42間に組み付けられる。なお、本実施形態の吊下装置10にあっては、両固定支柱14の間に第2支持梁16を固定するようにして、全体の強度をより高めると同時に、この第2支持梁16に対しても何かを吊下し得るようにしてある。
【0032】
以上のようにして両橋桁42間に組み付けた支持梁13に対しては、図2及び図6に示したように、モートルブロック20を吊下するのである。そして、このモートルブロック20のブロックチェーン21に、図4に示したように、吊り足場30を吊下して、各モートルブロック20の駆動によってブロックチェーン21を引き上げることにより、図5に示したように、吊り足場30を橋梁41直下まで上昇させるのである。
【0033】
吊り足場30が橋梁41下の所定位置にまで上昇したら、この吊り足場30を吊下装置10の索条15によって吊下状態にするのである。勿論、前述したように、索条15を使用しなくても、第2支持梁16のブロックチェーン21をこの索条15の代わりに使用してもよいものである。
【0034】
以上の結果、橋梁41の下面に作業の安全を図ることのできる大きな吊り足場30の、吊下装置10を使用した吊下が完了するのである。
【0035】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、請求項1の吊下装置10は、上記実施形態にて例示した如く、
「橋桁42の下部に形成してある載置部43の側方部分44に上方から当接される自在台12を下面に回動自在に設けた少なくとも一対の支持台11・11と、これらの支持台11が両端に設けられて、一対の橋桁42間に略水平状に配置される伸縮可能な支持梁13と、この支持梁13に下端が連結されて、上端が橋梁41下面に当接される固定支柱14と、支持梁13に連結されて、吊り足場30を吊下するための索条15とにより構成したこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、橋梁41下全体でのメンテナンスを行うための吊り足場30を、簡単でしかも確実に組み立てることができ、この吊り足場30での作業の安全性を確保することができるのである。
【0036】
また、請求項2の組立方法によれば、上記吊下装置10を使用して、
(1)吊下装置30を橋梁41下側に組み付ける工程;
(2)支持梁13に対してモートルブロック20を吊下して、このモートルブロック20によって吊り足場30を所定位置にまで上昇させる工程;
(3)吊下装置10を構成している索条15によって、上昇させた吊り足場30を吊下する工程
によって、吊り足場30を橋梁41の橋桁42に対して組み立てるようにしたから、その解体をも簡単に行うことできるだけでなく、交通規制を全く必要としないで作業を行うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吊下装置を両橋桁間に組み付けようとしている状態を示す高架高速道路の断面図である。
【図2】両橋桁間に組み付けた吊下装置の拡大正面図である。
【図3】吊下装置を構成している部材を示すもので、(a)は自在台を有する支持台の正面図、(b)は支持梁の一方を示す正面図、(c)は同支持梁の他方を示す正面図、(d)は固定支柱の調整部材を示す正面図、(e)は固定支柱の正面図である。
【図4】両橋桁間に組み付けた吊下装置にモートルブロックを懸けたときの状態を示す高架高速道路の断面図である。
【図5】同吊下装置に懸けたモートルブロックのブロックチェーンによって吊り足場を吊り上げている状態を示す高架高速道路の断面図である。
【図6】同吊下装置を使用した吊り足場の組付が完了した状態を示す高架高速道路の断面図である。
【図7】従来技術を示す正面図である。
【符号の説明】
10 吊下装置
11 支持台
11a 長穴
12 自在台
12a 当接面
13 支持梁
13a 小頸部
13b 長穴
13c ボルト穴
13d 挿入部
14 固定支柱
14a 調整部材
14b 小頸部
14c 跨部
14d 長穴
14e ボルト穴
15 索条
16 第2支持梁
20 モートルブロック
21 ブロックチェーン
30 吊り足場
40 橋脚
41 橋梁
42 橋桁
43 載置部
44 側方部分
50 作業車
【発明の属する技術分野】
本発明は、高架高速道路等の橋脚や橋梁のメンテナンスを行う際の吊り足場を吊り下げるために使用される吊下装置、及びこれを使用した吊り足場の組立工法に関する物である。
【0002】
【従来の技術】
例えば高架高速道路の橋脚や橋梁に対して、塗装や部品交換等のメンテナンス作業を安全に行うには、当然「足場」が必要であるが、この足場は橋梁等にしっかりと取り付けて作業の安全を図る必要があることは当然として、この足場の組み立てや解体についは、できるだけ他の邪魔にならないように短時間内で行えるものであることも必要である。換言すれば、一般道路上に高速道路を「橋梁」を利用して建設した場合、この高速道路用橋梁のメンテンナンス作業は、できれば下の一般道路の通行を妨げないようにして行わなければならない。
【0003】
このような一般道路上の高速道路用橋梁に対して、塗装やメンテナンス等の各作業を安全に行う「足場」としては、例えば、特許文献1に記載されているような「橋梁のメンテナンス装置およびその取付装置」がある。
【0004】
【特許文献1】特開平7−26516号公報、要約及び選択図
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この特許文献1にて提案されている「橋梁のメンテナンス装置およびその取付装置」は、その要約の記載からすると、図7にも示すように、「下部にデッキDを有する走行駆動体8を、橋桁Gの側部に沿って突出形成された案内板2に駆動ローラー6と遊動ローラー5を介して走行自在に設けたメンテナンス装置。所定の路側位置に設けた張出部にメンテナンス装置昇降用移動式クレーンを設置し、このクレーンで載置体43にデッキDを載置し、載置体43を鉛直軸回りに回動して、作業台を橋桁Gの巾方向Aへ向けて移動する取付け装置」(要約の構成の記載)であり、「走行駆動体が橋桁の側部に突出形成された案内板に沿って走行するので、橋桁が曲線であってもこれに応じて走行することができ、作業台を鉛直軸回りに旋回させる旋回装置を設けたので、走行時に作業台を旋回させることによって橋脚を回避でき、長い作業区間であってもわずかな台数の装置で対応でき、上記の取付け装置によりメンテナンス装置の設置が安全かつ容易になる」(要約の効果の記載)といった効果があるものと考えられる。
【0006】
しかしながら、この特許文献1に記載されている「橋梁のメンテナンス装置およびその取付装置」では、「案内板2を橋桁当接面12aの側部に沿って突出形成」しなければならず、その作業は、高架脇の道路を占有して行わなければならない。それよりも何よりも、この「案内板2」によって「メンテナンス装置」を「片持ち支持」しなければならないため、作業が不安定であるし、橋梁下の中央部分での作業は、それ程安定した状態で行えるとも考えられない。
【0007】
そこで、本発明者等が、橋梁下全体でのメンテナンスを行うための吊り足場を、簡単でしかも確実に組み立てることができるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討をした結果、橋梁を補強している橋桁の構造に着目したのである。
【0008】
つまり、橋桁の下端(橋脚上に乗る、あるいは固定される部分)には、コンクリート製のものにあっては、図1にも示すように、上方部分よりも大きな載置部43が形成してあり、所謂「H鋼」を使用したものにあっては、図1の載置部43に対応する「横張り」部分が存在しているものである。これらの載置部43や横張り部分は、各橋桁42の下端に形成してあり、本発明者等は、これらの載置部43や横張り部分が、吊り足場を吊下する部分として、非常に有効になることに気付き、本発明を完成するに至ったのである。
【0009】
本発明は、この種の吊り足場の組み付けについての上記実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、橋梁41下全体でのメンテナンスを行うための吊り足場30を、簡単でしかも確実に組み立てることができ、この吊り足場30での作業の安全性を確保することのできる吊下装置10、及びこれを使用した吊下装置10の組立工法を、簡単な構成によって提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する実施の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「橋脚40上に橋桁42を介して架け渡される橋梁41下面に組み付けられて、当該橋梁41や橋脚40のメンテナンスを行うための吊り足場30を吊下するための吊下装置10であって、
この吊下装置10を、橋桁42の下部に形成してある載置部43の側方部分44に上方から当接される自在台12を下面に回動自在に設けた少なくとも一対の支持台11・11と、これらの支持台11が両端に設けられて、一対の橋桁42間に略水平状に配置される伸縮可能な支持梁13と、この支持梁13に下端が連結されて、上端が橋梁41下面に当接される固定支柱14と、支持梁13に連結されて、吊り足場30を吊下するための索条15とにより構成したことを特徴とする橋梁用吊り足場のための吊下装置10」
である。
【0011】
すなわち、この請求項1に係る吊下装置10は、図5及び図6に示すように、橋梁41の横幅一杯程度の長さを有する吊り足場30を、橋梁41の橋桁42を利用して吊下できるようにするものであり、そのために、図2及び図3に示すような部材から構成したものである。つまり、この吊下装置10は、橋桁42の下部に形成してある載置部43の側方部分44に上方から当接される自在台12を下面に回動自在に設けた少なくとも一対の支持台11・11と、これらの支持台11が両端に設けられて、一対の橋桁42間に略水平状に配置される伸縮可能な支持梁13と、この支持梁13に下端が連結されて、上端が橋梁41下面に当接される固定支柱14と、支持梁13に連結されて、吊り足場30を吊下するための索条15とにより構成したものなのである。
【0012】
この吊下装置10を橋梁41下の橋桁42に組み付けるには、まず、支持梁13の両端に支持台11を取り付けて、この支持台11を略水平となるようにしながら、図2に示す2本の橋梁41間に収納する。そして、各支持台11に取り付けてある自在台12の当接面12aを、各橋桁42の長穴13bに形成してある側方部分44に上方から当接させて、当該支持台11が両橋桁42間にて水平状に支持されるようにする。勿論、支持梁13は、小頸部13aを有するものと、この小頸部13aが挿入される挿入部13dを有したものとの2本からなっており、両者を嵌合させることにより長さは自在に変えられるものである。
【0013】
以上のように、支持梁13を両橋桁42間に配置し組み付けた結果、当該支持梁13は、橋桁42の載置部43上に支持された状態となり、これ以上下方に落下することはない状態となる。そこで、今度は、この支持梁13に対して固定支柱14を取り付けて、この固定支柱14の上端が橋梁41の下面に当接するようにするにすれば、全体がしっかりと両橋桁42間に組み付けられることになる。なお、以下に示す実施形態の吊下装置10にあっては、両固定支柱14の間に第2支持梁16を固定するようにして、全体の強度をより高めると同時に、この第2支持梁16に対しても何かを吊下し得るようにしてある。
【0014】
以上のようにして両橋桁42間に組み付けた支持梁13に対しては、図2及び図6に示すように、索条15を利用して吊り足場30を吊下することにより、橋梁41の下面に作業の安全を図ることのできる大きな吊り足場30の吊下が完了するのである。
【0015】
以上の、両橋桁42間への吊下装置10の組み付け作業は、図1に示すように、橋梁41下に進入させた作業車50を利用してなされるのであり、当該橋脚40の側方に形成してある一般道路の通行規制は全く行う必要はない。また、この吊下装置10に対する吊り足場30の吊下は、次の請求項2に係る組立方法ではモートルブロック20を使用するようにしているが、これに限らず、上述した作業車50を利用して行うこともある。
【0016】
従って、この請求項1の吊下装置10は、吊り足場30を橋梁41側に強固に組み付けるものであり、橋脚40等のメンテナンス作業を行うに当たって使用される吊り足場30の両橋桁42に対する吊下を確実に行い、吊り足場30上での作業の安全を確保し得るのである。そして、この吊下装置10は、当該橋脚40の側方に形成してある一般道路の通行規制を行う必要がない状態で、両橋桁42間への組み付け作業を行えるものとなっているのである。
【0017】
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、同様に、
「橋脚40上に橋桁42を介して架け渡される橋梁41下面に組み付けられるべく、橋桁42の下部に形成してある載置部43の側方部分44に上方から当接される自在台12を下面に回動自在に設けた少なくとも一対の支持台11・11と、これらの支持台11が両端に設けられて、一対の橋桁42間に略水平状に配置される伸縮可能な支持梁13と、この支持梁13に下端が連結されて、上端が橋梁41下面に当接される固定支柱14と、支持梁13に連結されて、吊り足場30を吊下するための索条15とにより構成した吊下装置10を使用して、吊り足場30を、次の各工程を経て組み立てるようにした組立工法。
【0018】
(1)吊下装置30を橋梁41下側に組み付ける工程;
(2)支持梁13に対してモートルブロック20を吊下して、このモートルブロック20によって吊り足場30を所定位置にまで上昇させる工程;
(3)吊下装置10を構成している索条15によって、上昇させた吊り足場30を吊下する工程」
である。
【0019】
すなわち、この請求項2に係る組立方法は、上述した請求項1の吊下装置10を使用するものであり、工程(1)で、吊下装置30を橋梁41下側に組み付け、工程(2)で、支持梁13に対してモートルブロック20を吊下して、このモートルブロック20によって吊り足場30を所定位置にまで上昇させ、工程(3)で、吊下装置10を構成している索条15によって、上昇させた吊り足場30を吊下するようにするものである。
【0020】
なお、吊下装置10の各構成部材については、上記請求項1の吊下装置10の説明で詳述したので、省略する。
【0021】
従って、この請求項2の組立方法は、モートルブロック20を使用することにより、吊下装置10に対する吊り足場30の吊下作業あるいはその降下作業を、作業車50を使用しないで、つまり、橋梁41下を完全に開けた状態で行え、吊下装置10の組付及び吊下作業をより効率的に行えるのである。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態である吊下装置10について説明するが、この実施形態に係る吊下装置10の説明中に、その組立方法についても同時に入れて行うものとする。
【0023】
まず、図1には、一般的な高架高速道路の断面が示してあり、この道路は、橋脚40と、この橋脚40上に橋桁42を介して載置される橋梁41とにより構成したものである。各橋桁42の下端には、載置部43が形成してあり、この載置部43には、図2にて拡大して示したように、斜め下方に傾斜している側方部分44が形成してある。そして、この図1では、作業車50を橋梁41下に乗り入れて、今、各橋桁42に、その側方部分44を利用して、本発明に係る吊下装置10を組み付けようとしている状態が示してある。
【0024】
吊下装置10は、図2及び図3に示したように、橋桁42の下部に形成してある載置部43の側方部分44に上方から当接される自在台12を下面に回動自在に設けた少なくとも一対の支持台11・11と、これらの支持台11が両端に設けられて、一対の橋桁42間に略水平状に配置される伸縮可能な支持梁13と、この支持梁13に下端が連結されて、上端が橋梁41下面に当接される固定支柱14と、支持梁13に連結されて、吊り足場30を吊下するための索条15とにより構成したものである。
【0025】
各支持台11は、後述する支持梁13の両端にそれぞれ嵌合されるものであるが、図1の(a)に示したように、その下面に自在台12を設けたものである。この自在台12は、ピンによって支持台11に回動自在に取り付けたものであり、その先端面には、載置部43の側方部分44に傷を付けないように上方から当接することになる当接面12aが形成してある。なお、この支持台11には、ボルトが挿通されることになる長穴11aが形成してあって、この長穴11a内に挿通したボルトを支持梁13側の選択されたボルト穴13cに止めることにより、この支持台11の支持梁13に対する取付がなされるものである。
【0026】
支持梁13は、図1の(b)及び(c)に示したように、図示右端に小頸部13aを有するものと、この小頸部13aが挿入される挿入部13dを内部に形成したものとの一対で構成されるものであり、小頸部13aの挿入部13dに対する挿入量を選択することにより、その全体の長さの調整が行えるものである。また、この長さ調整を行った後の固定を行うために、図1の(b)に示したものには、その小頸部13aに長穴13bを形成し、他の部分に固定ボルト挿通用のボルト穴13cが形成してあり、図1の(c)に示したものについては、ボルト穴13cのみが形成してある。
【0027】
各固定支柱14は、まず、図1の(e)に示したように、図示右端部を小頸部14bとしたものであり、この小頸部14bには、図1の(d)に示した調整部材14aが外嵌合されるものである。また、この固定支柱14は、その左端部を跨部14cとしたものであり、この跨部14cが、図2に示したように、両橋桁42間に組み付けられた支持梁13に、上方から文字通り跨いだ状態で嵌合されるものである。以上の調整部材14a、及びこれが小頸部14bに嵌合されることになる固定支柱14には、図1の(d)及び(e)に示したように、固定ボルトを挿通するためのボルト穴14eや長穴14dが形成してある。
【0028】
索条15は、両橋桁42間に組み付けられた吊下装置10のどこかに、吊り足場30を吊下するためのものであり、図2に示したような「ワイヤ」であってもよいが、図6で示した実際のものは、モートルブロック20によって駆動されるブロックチェーン21である。
【0029】
なお、本実施形態の吊下装置10は、図2に示したように、支持梁13とよく似た構成の第2支持梁16をも採用するようにしている。この第2支持梁16は、図2にも示したような状態で、吊下装置10を両橋桁42間に組み付けたときの剛性をより一層高めるためのものであり、支持梁13とは異なる場所で両固定支柱14間に水平状態で固定されるものである。
【0030】
以上のような構成部材からなる吊下装置10は、まず、これを構成している支持梁13の両端に支持台11を取り付けて、この支持台11を略水平となるようにしながら、図2に示した2本の橋梁41間に収納する。そして、各支持台11に取り付けてある自在台12の当接面12aを、各橋桁42の載置部43に形成してある側方部分44に上方から当接させて、当該支持台11が両橋桁42間に支持されるようにする。
【0031】
以上のように、支持梁13を両橋桁42間に配置し組み付けた結果、当該支持梁13は、橋桁42の載置部43上に支持された状態となり、これ以上下方に落下することはない。そこで、今度は、この支持梁13に対して固定支柱14を取り付けて、この固定支柱14の上端が橋梁41の下面に当接するようにするにすれば、全体がしっかりと両橋桁42間に組み付けられる。なお、本実施形態の吊下装置10にあっては、両固定支柱14の間に第2支持梁16を固定するようにして、全体の強度をより高めると同時に、この第2支持梁16に対しても何かを吊下し得るようにしてある。
【0032】
以上のようにして両橋桁42間に組み付けた支持梁13に対しては、図2及び図6に示したように、モートルブロック20を吊下するのである。そして、このモートルブロック20のブロックチェーン21に、図4に示したように、吊り足場30を吊下して、各モートルブロック20の駆動によってブロックチェーン21を引き上げることにより、図5に示したように、吊り足場30を橋梁41直下まで上昇させるのである。
【0033】
吊り足場30が橋梁41下の所定位置にまで上昇したら、この吊り足場30を吊下装置10の索条15によって吊下状態にするのである。勿論、前述したように、索条15を使用しなくても、第2支持梁16のブロックチェーン21をこの索条15の代わりに使用してもよいものである。
【0034】
以上の結果、橋梁41の下面に作業の安全を図ることのできる大きな吊り足場30の、吊下装置10を使用した吊下が完了するのである。
【0035】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、請求項1の吊下装置10は、上記実施形態にて例示した如く、
「橋桁42の下部に形成してある載置部43の側方部分44に上方から当接される自在台12を下面に回動自在に設けた少なくとも一対の支持台11・11と、これらの支持台11が両端に設けられて、一対の橋桁42間に略水平状に配置される伸縮可能な支持梁13と、この支持梁13に下端が連結されて、上端が橋梁41下面に当接される固定支柱14と、支持梁13に連結されて、吊り足場30を吊下するための索条15とにより構成したこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、橋梁41下全体でのメンテナンスを行うための吊り足場30を、簡単でしかも確実に組み立てることができ、この吊り足場30での作業の安全性を確保することができるのである。
【0036】
また、請求項2の組立方法によれば、上記吊下装置10を使用して、
(1)吊下装置30を橋梁41下側に組み付ける工程;
(2)支持梁13に対してモートルブロック20を吊下して、このモートルブロック20によって吊り足場30を所定位置にまで上昇させる工程;
(3)吊下装置10を構成している索条15によって、上昇させた吊り足場30を吊下する工程
によって、吊り足場30を橋梁41の橋桁42に対して組み立てるようにしたから、その解体をも簡単に行うことできるだけでなく、交通規制を全く必要としないで作業を行うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吊下装置を両橋桁間に組み付けようとしている状態を示す高架高速道路の断面図である。
【図2】両橋桁間に組み付けた吊下装置の拡大正面図である。
【図3】吊下装置を構成している部材を示すもので、(a)は自在台を有する支持台の正面図、(b)は支持梁の一方を示す正面図、(c)は同支持梁の他方を示す正面図、(d)は固定支柱の調整部材を示す正面図、(e)は固定支柱の正面図である。
【図4】両橋桁間に組み付けた吊下装置にモートルブロックを懸けたときの状態を示す高架高速道路の断面図である。
【図5】同吊下装置に懸けたモートルブロックのブロックチェーンによって吊り足場を吊り上げている状態を示す高架高速道路の断面図である。
【図6】同吊下装置を使用した吊り足場の組付が完了した状態を示す高架高速道路の断面図である。
【図7】従来技術を示す正面図である。
【符号の説明】
10 吊下装置
11 支持台
11a 長穴
12 自在台
12a 当接面
13 支持梁
13a 小頸部
13b 長穴
13c ボルト穴
13d 挿入部
14 固定支柱
14a 調整部材
14b 小頸部
14c 跨部
14d 長穴
14e ボルト穴
15 索条
16 第2支持梁
20 モートルブロック
21 ブロックチェーン
30 吊り足場
40 橋脚
41 橋梁
42 橋桁
43 載置部
44 側方部分
50 作業車
Claims (2)
- 橋脚上に橋桁を介して架け渡される橋梁下面に組み付けられて、当該橋梁や橋脚のメンテナンスを行うための吊り足場を吊下するための吊下装置であって、
この吊下装置を、前記橋桁の下部に形成してある載置部の側方部分に上方から当接される自在台を下面に回動自在に設けた少なくとも一対の支持台と、これらの支持台が両端に設けられて、一対の前記橋桁間に略水平状に配置される伸縮可能な支持梁と、この支持梁に下端が連結されて、上端が前記橋梁下面に当接される固定支柱と、前記支持梁に連結されて、前記吊り足場を吊下するための索条とにより構成したことを特徴とする橋梁用吊り足場のための吊下装置。 - 橋脚上に橋桁を介して架け渡される橋梁下面に組み付けられるべく、前記橋桁の下部に形成してある載置部の側方部分に上方から当接される自在台を下面に回動自在に設けた少なくとも一対の支持台と、これらの支持台が両端に設けられて、一対の前記橋桁間に略水平状に配置される伸縮可能な支持梁と、この支持梁に下端が連結されて、上端が前記橋梁下面に当接される固定支柱と、前記支持梁に連結されて、吊り足場を吊下するための索条とにより構成した吊下装置を使用して、前記吊り足場を、次の各工程を経て組み立てるようにした組立工法。
(1)前記吊下装置を前記橋梁下側に組み付ける工程;
(2)前記支持梁に対してモートルブロックを吊下して、このモートルブロックによって前記吊り足場を所定位置にまで上昇させる工程;
(3)前記吊下装置を構成している索条によって、上昇させた前記吊り足場を吊下する工程。
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-
2003
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