JP2004359115A - チップアップ・スライド式自動車用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】チップアップ機構4によるシートクッション2の跳上げと連動するインターロック機構の開錠と、スライドロック機構3の開錠動とが伴い、シート全体が所定の車内領域に向けて位置移動可能なものとして、チップアップ機構4によるシートクッション2の跳上げと、チップアップ機構4と連動するインターロック機構の開錠と、スライドロック機構3の開錠とを同期させて作動する一つの操作ノブ5をシートバック1の片側部に備え付ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライドシートを所定の車内位置で施錠停止するスライドロック機構と、シートクッションを着座姿勢に施錠保持するチップアップ機構と、シートクッションがチップアップ機構でシートバックに向けて跳ね上がるまでスライドシートの所定の車内領域に向かう位置移動を不能に保つインターロック機構とを備えるチップアップ・スライド式自動車用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ワゴン車等の自動車においては、セカンドシートをフロントシートの後方に乃至はサードシートをセカンドシートの後方に配置し、乗員のウオークインスペースや車内の荷物スペース等を確保するため、シートクッションを立ち姿勢のシートバックに向けて跳ね上げ、後部側シートをスライドレールで前部側シートの背後に片寄せ移動可能に備え付けることが提案されている(特許文献1)。
【0003】
その自動車用シートは、スライドシートを所定の車内位置で施錠停止するスライドロック機構と、シートクッションを立ち姿勢のシートバックに向けて跳ね上げるチップアップ機構と共に、シートクッションを跳ね上げないと、スライドシートを所定の車内領域に向けて移動不能に保ち、一方、シートクッションが跳ね上がるのに連動し、スライドシートを所定の車内領域に向けて位置移動可能に開錠動するインターロック機構を備え付けることにより構成されている。
【0004】
その自動車用シートにおいては、スライドロック機構と、チップアップ機構とを作動する操作レバーが個々別に備え付けられている。このため、チップアップ機構を作動させた後に、スライドロック機構を開錠するよう個別にレバー操作しなければならないから、手間の掛かる操作を要する。
【0005】
その操作レバーは、いずれも、シートクッションの前寄り下部に備え付けられている。このため、操作者は、シートクッションを跳ね上げることから、シートクッションより離れて屈む姿勢でレバー操作すると共に、スライドシートを位置移動する必要があるから、無理な姿勢が強いられる。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−188170号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、チップアップ機構によるシートクッションの跳上げと、チップアップ機構と連動するインターロック機構の開錠と、スライドロック機構の開錠とをワンモーションの簡単な動作で行なえると共に、スライドシートの位置移動を楽な姿勢で行なえるチップアップ・スライド式自動車用シートを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るチップアップ・スライド式の自動車用シートにおいては、スライドシートを所定の車内位置で施錠停止するスライドロック機構と、シートクッションを着座姿勢乃至跳上げ姿勢に施錠保持するチップアップ機構と、シートクッションが立ち姿勢のシートバックに向けてチップアップ機構で跳ね上がるまで所定の車内領域に向かうスライドシートの位置移動を不能に保つインターロック機構とを備えるもので、チップアップ機構によるシートクッションの跳上げと、チップアップ機構と連動するインターロック機構の開錠と、スライドロック機構の開錠とを同期させて作動する一つの操作ノブをシートバックの片側部に備え付けることにより構成されている。
【0009】
本発明の請求項2に係るチップアップ・スライド式の自動車用シートにおいては、スライドシートの移動方向と同方向に揺動操作し、チップアップ機構によるシートクッションの跳上げと、チップアップ機構と連動するインターロック機構の開錠と、スライドロック機構の開錠とを同期させて作動する一つの操作ノブをシートバックの片側部に備え付けることにより構成されている。
【0010】
本発明の請求項3に係るチップアップ・スライド式の自動車用シートにおいては、少なくともノブ操作可能なストローク間隔を保って操作ノブと相対する立上り部をノブ操作に伴う指掛け部としてシートバックの片側部に設けることにより構成されている。
【0011】
本発明の請求項4に係るチップアップ・スライド式の自動車用シートにおいては、操作ノブと相対する立上り部をノブ操作に伴う指掛け部として設けた受け皿状の収容ケースをシートバックの片側部に取り付け、少なくともノブ操作可能なストローク間隔を立上り部との間に保って操作ノブを収容ケースの面内に備え付けることにより構成されている。
【0012】
本発明の請求項5に係るチップアップ・スライド式の自動車用シートにおいては、操作ノブのノブ本体を面内に露出位置し、軸受け用のボス部を覆う前カバー部を上部側に有する収容ケースを備え付けることにより構成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して説明すると、図示実施の形態は、図1で概略的に示すようにシートバック1をシートクッション2にリクライニング機構(図示せず)で傾倒可能に備え、シート全体を所定の着座位置にスライドロック機構3で施錠停止し、また、スライドレールで車内の前後方向に位置移動可能に装備するスライドシートとして構成されている。
【0014】
それに加えて、乗員のウオークインスペースや車内の荷物スペース等を確保するべく、シートクッション2をチップアップ機構4で跳ね上げると共に、インターロック機構(図示せず)をチップアップ機構4で連動させることから、通常の着座領域を越え、シート全体を前部側シートの背後に向けて前方(矢印X方向)に位置移動可能な後部側シートとして構成するのに適用されている。
【0015】
そのスライドシートは、後述する如く車体フロアに設置されるロアレールと、ロアレールで摺動可能に支持されるアッパーレールとをスライドレールとして左右対に備え、シート全体をロアレールで車内の前方または後方に位置移動可能に備え付けられている。シートクッション2は、アッパーレールから立ち上るサイドフレームをベースとし、シートクッション2の左右側部に取り付けられるサイドブラケットを軸承枢着すると共に、チップアップ用のスパイラルバネをサイドブラケットの軸承部に備えて跳上げ可能に取り付けられている。
【0016】
そのスライドシートにおいては、チップアップ機構4によるシートクッション2の跳上げ作動と、後述するチップアップ機構と連動するインターロック機構の開錠と、スライドロック機構3の開錠とを同期させて作動する一つの操作ノブ5がシートバック1の片側部に備え付けられている。この操作ノブ5は、スライドシートの移動方向と同方向(矢印Y参照)に揺動操作するものとして備え付けられている。
【0017】
その操作ノブ5は、各機構3,4を引張り作動する二本のワイヤケーブル6,7でスライドロック機構3並びにチップアップ機構4と連結されている。各ワイヤケーブル6,7は、片ワイヤ端を後述する各機構の構成部材に個別に連結し、他ワイヤ端を操作ノブ5の回転軸に偏心装着する突片(図示せず)と連結することにより、シートバック1の内部からシートクッション2の下部側に配線されている。
【0018】
その操作ノブ5を備えるスライドシートでは、操作ノブ5を車内の前方方向に揺動操作すると、スライドロック機構3とチップアップ機構4とが同期的に動作し、シートクッション2を立ち姿勢のシートバック1に向けて跳ね上げられると共に、スライドロック機構3の開錠も操作性よくワンモーションで行なえる。また、インターロック機構もチップアップ機構4に連動するため、操作者は簡単な操作で手を操作ノブ5に掛けたまま、シート全体を楽に通常の着座領域から前部側シートの背後に向けて立ち姿勢で操作性よく移動できる。
【0019】
操作ノブ5は、図2で示すように受け皿状の収容ケース8をシートバック1の片側部に取り付けることにより、収容ケース8の面内に体裁よく備え付けるようにできる。この収容ケース8には、少なくともノブ操作可能なストローク間隔gを保って操作ノブ5と相対する立上り部8aをノブ操作に伴う指掛け部として設けられる。なお、指掛け用の立上り部は収容ケース8と別体に設けるようにしてもよい。
【0020】
その立上り部8aを設けると、図3で示すように人差し指から小指までを操作ノブ5に掛け、親指を立上り部8aに掛ける如く操作ノブ5を手で挟み込めるため、ノブ操作を容易に行なえると共に、インターロック機構によるスライドロック機構3の開錠作動を楽に保ててシート全体の位置移動も容易に行なえる。
【0021】
収容ケース8には、立上り部8aと共に、操作ノブ5のノブ本体5aを面内に露出位置し、軸受け用のボス部5bを覆う前カバー部8bを上部側に設け、また、張出し鍔部8cを下部側に設けることから、操作ノブ5の取付形態をより体裁のよいものにできる。操作ノブ5のストローク間隔gは、各機構3,4を作動させないフリー領域を保って作動領域に至るよう広く設定すると、誤作動を防げると共に、手の小さい人手も操作ノブ5をつかみ易くできる。
【0022】
そのスライドシートには、上述した操作ノブ5の他に、図1で示すようにリクライニング機構の操作レバー9aが備え付けられている。また、図4で示すように通常の着座位置を調整するに用いられるスライドロック機構3の開錠用操作レバー9bと、シートクッションを着座姿勢に復帰させるチップアップ機構4の戻し用操作レバー9cとが備え付けられている。
【0023】
その操作レバーのうち、操作レバー9b並びに操作レバー9cは、上述した操作ノブ5と同様のワイヤケーブルでスライドロック機構3並びにチップアップ機構4と連結されている。
【0024】
そのスライドシートには、図5で示すようなチップアップ機構4が組み付けられる。図5中、10aはスライドレールのロアレール、10bはスライドレールのアッパーレール、11はアッパーレール10bから立ち上るサイドフレーム、20はシートクッション2のサイドブラケット、21はサイドブラケットの枢軸、30はスライドロック機構3のロック片、40はシートクッション2の跳上げアーム、41はチップアップ用のスパイラルバネを示す。
【0025】
図5中、破線部分は実線部分の後側に隠れる構成部材を示す。なお、サイドフレーム11よりも上部側に取り付けられてシートクッション2のサイドブラケット20を枢軸21で軸承枢着すると共に、チップアップ用のスパイラルバネ41を枢軸21との間に掛渡し装着する補助フレームが省略されている。また、スライドロック機構3のロック片30を備え付ける上下に揺動可能なロックレバーも省略されている。スライドロック機構3では、ロックレバーがワイヤケーブルで操作ノブ5並びに操作レバー9bと引張り可能に連結されている。
【0026】
シートクッション2は、跳上げアーム22をサイドブラケット20とサイドフレーム11との間に掛渡し装着すると共に、チップアップ用のスパイラルバネ41をサイドブラケット20の枢軸21とサイドフレーム11の補助フレームとの間に掛渡し装着することにより、チップアップ用のスパイラルバネ41を含む跳上げアーム40をチップアップ機構2として立ち姿勢のシートバック1に向けて跳上げ可能に装備されている。
【0027】
跳上げアーム40は、上端側が支軸40aでサイドブラケット20に軸承連結されている。跳上げアーム40の下端側には、誘導ピン40bが備え付けられている。誘導ピン41bは、サイドフレーム11の面内で前後方向に亘るよう設けた直線穴11aと摺動可能に嵌め合されている。このチップアップ機構では、スパイラルバネ41をバネ偏倚可能に係止するバネ施錠機構(図示せず)と操作ノブ5並びに操作レバー9cとがワイヤケーブルで連結されている。
【0028】
インターロック機構12としては、作動プレート120,連携ロッド121,カムプレート122、規制レバー123,ストッパプレート124を備えて構成されている。
【0029】
作動プレート120は、上端側が支軸120aでサイドフレーム11の板面に軸承枢着されている。この作動プレート120は、規制レバー123の押えピン120bを下端側に備えてサイドフレーム11の前方に向かう上り勾配の円弧穴11bと摺動可能に嵌め合せることから揺動可能に取り付けられている。また、規制レバー123の押えピン120bが円弧穴11bの穴下端に位置するようサイドフレーム11の後部側との間に掛け渡す引張りバネ120cで引張支持されている。
【0030】
連携ロッド121は、作動プレート120とカムプレート122との間に掛渡し配置されている。この連携ロッド121は、下端側が支軸121aで作動プレート120の中腹辺に軸承枢着されている。また、牽引ピン121bを上端側に備えてサイドフレーム11の前方斜め上方に向かうガイド穴11cよりカムプレート122の後述する制御穴まで摺動可能に嵌め合せることから、作動プレート120と共に揺動可能に取り付けられている。なお、支軸121aはサイドフレーム11の面内で前方に向う上り勾配の円弧状を呈するガイド穴11dと摺動可能に嵌合わせ支持されている。
【0031】
カムプレート122は、板面の略中腹辺を支軸122aでサイドフレーム11の板面に軸承枢着することから回転可能に取り付けられている。そのカムプレート122には、U字状の切欠穴122bが跳上げアーム40の誘導ピン40bを受入れ可能に相対するよう側縁上寄りに設けられている。下寄り板面には、板面の前後方向に亘る円弧穴部分の前端側から上方に屈曲する直線穴部分に連続する制御穴122bが設けられている。この制御穴122bには、上述したサイドフレーム11のガイド穴11cより突出する牽引ピン121bのピン端が摺動可能に嵌め合わされている。
【0032】
規制レバー123は、サイドフレーム11の後側に向かって作動プレート120の押えピン120bと当接する第1のアーム部123aと、ロアレール10aの底面側に向う第2のアーム部123bとから略倒L字状に形成されている。この規制レバー123は、板面の略中腹辺を支軸123cでアッパーレール10bの板面に軸承枢着することから揺動可能に備え付けられている。また、引張りバネ123dを第2のアーム部123bとアッパーレール10bの前寄りとの間に掛け止めることから引張支持されている。
【0033】
ストッパプレート124は、通常の着座位置から外れたロアレール10aの前方領域内に取付け配置されている。このストッパプレート124は、チップアップ機構4を作動させないと、第2のアーム部123bが下端側で当接し、規制レバー123が揺動不能に保たれることにより、シート全体を着座位置から所定の前方方向に位置移動させないよう備え付けられている。
【0034】
このインターロック機構を備えるスライドシートでは、スパイラルバネ41をバネ偏倚可能に係止するバネ施錠機構を操作ノブ5の揺動操作で開錠させない限り、シートクッション2が着座姿勢に保たれている。
【0035】
それと共に、作動プレート120の押えピン120bが第1のアーム部123aと当接し、規制レバー123が揺動せず、第2のアーム部123bが下端側でストッパプレート124と当接しているため、着座位置調整用の操作レバー9bによりスライドロック機構3を開錠しても、シート全体が通常の着座位置より前方に移動不能に保たれている。
【0036】
操作レバー5を揺動操作すると、図6で示すようにスライドロック機構3のロック片30がロアレール10aから外れると共に、シートクッション2がスパイラルバネ41で跳ね上がる。それに伴って、跳上げアーム40が立ち上がり、誘導ピン40bがカムプレート122の切欠穴122cに入り込むことから、カムプレート122が支軸122aを中心に回転する。
【0037】
カムプレート122が回転すると、連携ロッド121の牽引ピン121bが制御穴122bの円弧穴部分で相対移動しつつ連携ロッド121を引張る。また、連携ロッド121が作動プレート120を引張ることから、作動プレート120が支軸120aを中心に前方に揺動する。
【0038】
作動プレート120が揺動すると、作動プレート120の押えピン120bがサイドフレーム11の円弧穴11bで前上方に移動する。それに伴って、規制レバー123が支軸123cを中心に引張りバネ123dにより揺動する。これと共に、連携ロッド121の牽引ピン121bが制御穴122bの直線穴部分で基部位置に達し、第2のアーム部123bが先端側でストッパプレート124に当っても、シート全体を移動可能なインターロック機構12の開錠状態となる。
【0039】
そのインターロック機構12の開錠状態から、図7で示すようにシート全体を位置移動すると、第2のアーム部123bが先端側でストッパプレート124に当り、連携ロッド121の牽引ピン121bが制御穴122bの直線穴部分に入り込むことから、規制レバー123がストッパプレート124のプレート上に載る。これにより、操作者が操作ノブ5に手を掛けたままでシート全体を所定の着座位置から前方に位置移動させられる。
【0040】
そのシートクッション2を着座姿勢に戻すには、シートクッション2の跳上げ姿勢のままでシート全体を後方に位置移動させ、規制レバー123を中間の回転位置に戻せば、カムプレート122が回転可能な状態になる。このため、誘導ピン40bが移動可能な状態になり(図6参照)、シートクッション2の底部側に位置する操作レバー9c(図4参照)を引張り操作すれば、チップアップ機構4の施錠が開錠することから、シートクッション2を着座姿勢に簡単に戻せる。
【0041】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の請求項1に係るチップアップ・スライド式自動車用シートに依れば、チップアップ機構によるシートクッションの跳上げと、チップアップ機構と連動するインターロック機構の開錠と、スライドロック機構の開錠とを同期させて作動する一つの操作ノブをシートバックの片側部に備え付けることにより、インターロック機構を含むチップアップ機構の作動とスライドロック機構の開錠動とをワンモーションで簡単に作動操作できると共に、スライドシートを通常の着座位置から所定の前方位置まで楽な姿勢で位置移動できる。
【0042】
本発明の請求項2に係るチップアップ・スライド式自動車用シートに依れば、スライドシートの移動方向と同方向に揺動操作し、チップアップ機構によるシートクッションの跳上げと、チップアップ機構と連動するインターロック機構の開錠と、スライドロック機構の開錠とを同期させて作動する一つの操作ノブをシートバックの片側部に備え付けることにより、操作ノブの揺動方向とをスライドシートの位置移動方向とを同方向に設定することから、スライドシートを簡単な操作で操作性よく移動できる。
【0043】
本発明の請求項3に係るチップアップ・スライド式自動車用シートに依れば、少なくともノブ操作可能なストローク間隔を保って操作ノブと相対する立上り部をノブ操作に伴う指掛け部としてシートバックの片側部に設けることにより、操作者が人差し指から小指までを操作ノブに掛け、親指を立上り部に掛ける如く操作ノブを手で挟み込めるため、ノブ操作を容易に行なえると共に、スライドロック機構のロック開錠を楽に保ててシート全体の位置移動も容易に行なえる。
【0044】
本発明の請求項4に係るチップアップ・スライド式自動車用シートに依れば、操作ノブと相対する立上り部をノブ操作に伴う指掛け部として設けた受け皿状の収容ケースをシートバックの片側部に取り付け、少なくともノブ操作可能なストローク間隔を立上り部との間に保って操作ノブを収容ケースの面内に備え付けることにより、ノブ操作を容易に行なえ、スライドロック機構のロック開錠を楽に行なえると共に、操作ノブを収容ケースの面内に体裁よく備え付けられる。
【0045】
本発明の請求項5に係るチップアップ・スライド式自動車用シートに依れば、操作ノブのノブ本体を面内に露出位置し、軸受け用のボス部を覆う前カバー部を上部側に有する収容ケースを備え付けることから、操作ノブを収容ケースの面内により体裁よく備え付けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチップアップ・スライド式自動車用シートを全体的に示す斜視図である。
【図2】図1のチップアップ・スライド式自動車用シートに備えられる操作ノブを取付形態で示す説明図である。
【図3】図2の操作ノブを操作態様で示す説明図である。
【図4】図1のチップアップ・スライド式自動車用シートをシートクッションの跳上げ状態で示す斜視図である。
【図5】図1のチップアップ・スライド式自動車用シートに備えられるチップアップ機構並びにインターロック機構の組付け構造を主に示す説明図である。
【図6】図5のチップアップ機構並びにインターロック機構を作動途上時で示す説明図である。
【図7】図5のチップアップ機構並びにインターロック機構を作動完了時で示す説明図である。
【符号の説明】
1 シートバック
2 シートクッション
3 スライドロック機構
4 チップアップ機構
5 操作ノブ
5a 操作ノブのノブ本体
5b 操作ノブのボス部
8 操作ノブの収容ケース
8a 指掛け用の立上り部
8b 収容ケースの前カバー部
X シートの位置移動方向
Y 操作ノブの揺動操作方向
Claims (5)
- スライドシートを所定の車内位置で施錠停止するスライドロック機構と、シートクッションを着座姿勢乃至跳上げ姿勢に施錠保持するチップアップ機構と、シートクッションが立ち姿勢のシートバックに向けてチップアップ機構で跳ね上がるまで所定の車内領域に向かうスライドシートの位置移動を不能に保つインターロック機構とを備えるチップアップ・スライド式自動車用シートにおいて、
チップアップ機構によるシートクッションの跳上げと、チップアップ機構と連動するインターロック機構の開錠と、スライドロック機構の開錠とを同期させて作動する一つの操作ノブをシートバックの片側部に備え付けたことを特徴とするチップアップ・スライド式自動車用シート。 - スライドシートの移動方向と同方向に揺動操作し、チップアップ機構によるシートクッションの跳上げと、チップアップ機構と連動するインターロック機構の開錠と、スライドロック機構の開錠とを同期させて作動する一つの操作ノブをシートバックの片側部に備え付けたことを特徴とする請求項1に記載のチップアップ・スライド式自動車用シート。
- 少なくともノブ操作可能なストローク間隔を保って操作ノブと相対する立上り部をノブ操作に伴う指掛け部としてシートバックの片側部に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のチップアップ・スライド式自動車用シート。
- 操作ノブと相対する立上り部をノブ操作に伴う指掛け部として設けた受け皿状の収容ケースをシートバックの片側部に取り付け、少なくともノブ操作可能なストローク間隔を立上り部との間に保って操作ノブを収容ケースの面内に備え付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のチップアップ・スライド式自動車用シート。
- 操作ノブのノブ本体を面内に露出位置し、軸受け用のボス部を覆う前カバー部を上部側に有する収容ケースを備え付けたことを特徴とする請求項4に記載のチップアップ・スライド式自動車用シート。
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