JP3702606B2 - 車両用シート構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用シート構造に係り、特に助手席、後席のシートバックを前倒しすることにより、荷室スペースを拡大できる車両用シート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の助手席、後席のシートバックを前倒しすることにより、荷室スペースを拡大できる車両用シート構造が知られており、その一例が特開平3−121939号公報に記載されている。
【0003】
図14に示される如く、この車両用シート構造では、車両のフロア70にロアフロア部70Aと、ロアフロア部70Aの後方に位置するアッパフロア部70Bとを備え、アッパフロア部70B上にシートバック72Aを折り畳み可能に支持したシート72を配設している。また、アッパフロア部70Bには、前後方向に延びるガイドレール74が配設されている。このガイドレール74の前端側は下方へ屈曲しており、ロアフロア部70Aの後部上面近くまで延設されていると共に、シート72のシートクッション72Bの後端部にガイドレール74に沿って移動するスライダ76を取り付けられている。且つシートクッション72Bとロアフロア部70Aの後部との間に、シート72の前方への移動時に、シート72を支持する支持脚78を介装して、シート72を、アッパフロア部70B上の使用位置(実線で示す位置)と、ロアフロア部70A上の格納位置(二点鎖線で示す位置)とに位置変更可能に構成する一方、シート72とガイドレール74との間に、シート72を少なくともアッパフロア部70B上の使用位置と、ロアフロア部70A上の格納位置とにおいてシート72の前後移動をロックするロック機構(図示省略)を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この車両用シート構造では、シート72をロアフロア部70A上の格納位置(二点鎖線で示す位置)とし、シート72のシートクッション72B上にシートバック72Aを前倒しして、シートバック72Aの後方に形成された荷室80のスペースを拡大した場合に、拡大された荷室80の床部80Aとシート72のシートバック72Aとの間に大きな隙間82ができ、見栄え及び使用性が良くない。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、助手席、後席のシートバックを前倒しして荷室を拡大した場合に、荷室床部とシートバックとの隙間を小さくすることができる車両用シート構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、シートを車両前後方向へスライド可能とするスライド機構と、シートバックを倒すリクライニング機構と、を有し、シートバックを前倒しすることにより荷室スペースを拡大する車両用シート構造であって、
シートバックの前倒動作に連動して前記スライド機構のロック解除を行うスライドロック解除機構と、
スライドロック解除後にシートを後方に移動させる移動機構と、
を備えたことを特徴としている。
【0007】
従って、シートバックを前傾するとスライドロック解除機構により、スライドロックが解除されてシートの前後位置が調整可能となる。このため、スライドロック解除後に、移動機構によりシートが後方へ移動する。この結果、シートバックを前倒しすることにより荷室を拡大でき、且つ、シートの位置を後方に移動させることで、荷室床部とシートバックとの隙間を小さくすることができる。
【0008】
請求項2記載の本発明は請求項1記載の車両用シート構造において、前記移動機構は、一端が車体荷室側に取り付けられ、他端がシートに取り付けられた連結部材であることを特徴としている。
【0009】
従って、請求項1記載の内容に加えて、シートバックの前傾動作に伴う連結部材の張力によりスライドロック解除後にシートを後方へ移動させることができる。この結果、簡単な構成でシートを後方へ移動できる。
【0010】
請求項3記載の本発明は請求項1記載の車両用シート構造において、シートが適正なスライド位置に移動された後にシートを停止させるストッパを有し、該ストッパによりシートの移動停止後にスライド機構のロックを復帰させることを特徴としている。
【0011】
従って、請求項1記載の内容に加えて、シートは適正位置に後退した後にストッパにより停止し、且つスライド機構のロックを復帰させることができるため、シート位置を適正位置に保持することができる。
【0012】
請求項4記載の本発明は請求項1記載の車両用シート構造において、前記スライドロック解除機構は車両後方からの所定値以上の加速度に対してはスライド機構の解除をキャンセルするキャンセル機構を有することを特徴としている。
【0013】
従って、請求項1記載の内容に加えて、車両後方よりシートバックに所定値以上の加速度が負荷された場合には、キャンセル機構によりスライドロックの解除を防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の車両用シート構造の一実施形態を図1〜図9に従って説明する。
【0015】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を示す。
図2に示される如く、本実施形態の車両の後席10は、周知のリクライニング機構を備えており、シートバック12が回転軸14を中心にしてシートクッション16の上に前倒し可能になっている。また、後席10は、周知のスライド機構を備えており、ロアフロア部18A上に車両前後方向に沿って配設されたシートトラックロアレール20に沿って車両前後方向へスライド可能になっている。
【0016】
ロアフロア部18Aの後方に位置するアッパフロア部18Bは、荷室22の床部を構成しており、アッパフロア部18Bとシートバック12とが、移動機構を構成する連結部材としてのベルト24によって連結されている。ベルト24は左右一対設けられており、ベルト24の一方の端部が取付ブラケット26を介してシートバック12の背面部12Aの上下方向略中央部に取付けられている。一方、ベルト24の他方の端部は取付ブラケット28を介してアッパフロア部18Bの前端部に取付けられている。
【0017】
図1に示される如く、シートクッション16の両側部に配設されたシートクッションサイドフレーム30の下端部には前後方向に沿ってスライド機構の一部としてのシートトラックアッパレール32が配設されており、シートトラックアッパレール32は、シートトラックロアレール20にスライド可能にセットされている。また、シートクッションサイドフレーム30に立設された軸34には、スライドロックレバー36が図1の時計回転方向(図1の矢印A方向)及び反時計回転方向(図1の矢印B方向)へ回転可能に軸支されている。なお、図1に示される状態では、スライドロックレバー36の図示を省略した前端部がロック状態となっており、後席10が前後方向へスライドしないようになっている。
【0018】
スライドロックレバー36の後端部36Aの上方には、スライドロック解除機構の一部としてのベルクランク38が配設されており、このベルクランク38は、シートクッションサイドフレーム30に立設された軸40に図1の時計回転方向(図1の矢印C方向)及び反時計回転方向(図1の矢印D方向)へ回転可能に軸支されている。軸40には、コイルスプリング42が捲着されており、このコイルスプリング42の一方の端部は、シートクッションサイドフレーム30に穿設された穴に係合されている。コイルスプリング42の他方の端部は、ベルクランク38の前方側の腕部38Aの下部に当接しており、ベルクランク38を矢印C方向へ付勢している。
【0019】
ベルクランク38の後方側の腕部38Bには、ピン44が立設されており、このピン44はスライドロック解除機構の一部及びキャンセル機構としての第1リンク46の下端部46Aに形成されたノッチ48内に挿入されている。なお、ノッチ48の形状は、略L字状となっており、後席10が後述する適正位置になく、且つシートバック12を立てた状態(図1に示す状態)では、上端に形成された係合部48Aにピン44が係合している。
【0020】
第1リンク46の上端部46Bは、ピン50によりスライドロック解除機構の一部としての第2リンク52の下端部52Aに回転可能に連結されており、第2リンク52は回転軸14に、図1の時計回転方向(図1の矢印E方向)及び反時計回転方向(図1の矢印F方向)へ回転可能に軸支されている。また、第2リンク52の上端部52Bは、シートバック12のサイドフレームに設けられたピン56と当接可能な位置に配設されており、図3に示される如く、シートバック12を前方(図3の矢印G方向)へ倒すると、ピン56が第2リンク52の上端部52Bに当接して、第2リンク52を反時計回転方向(図3の矢印F方向)へ回転するようになっている。
【0021】
なお、図3に示される如く、第2リンク52が反時計回転方向(図3の矢印F方向)へ回転すると、第1リンク46が矢印H方向に引き上げられ、ノッチ48の係合部48Aに係合するピン44が立設されたベルクランク38が矢印D方向へ回転して、スライドロックレバー36の後端部36Aを押し下げ、スライドロックレバー36を矢印A方向(ロック解除方向)へ回転するようになっている。
【0022】
図1に示される如く、第1リンク46の下端部46Aの後方には、ストッパ60が配設されており、このストッパ60は、シートトラックロアレール20に固定されている。ストッパ60の前端部近傍には前側上部が傾斜した凸部60Aが上方へ向けて立設されており、後席10が適正位置(後席10が荷室22の床部を構成するアッパフロア部18Bに最も接近した位置)まで後退すると、凸部60Aが第1リンク46の下端部46Aの後部に当接するようになっている。さらに、後席10が後退すると、凸部60Aが第1リンク46を前側斜め上方へ押し上げるようになっている。
【0023】
図4に示される如く、第1リンク46の下端部46Aは、コイルスプリング58を介してシートクッションサイドフレームに立設されたピン61に連結されており、車両後方から所定値a以上の加速度が作用した場合には、第1リンク46の下端部46Aがコイルスプリング58の付勢力に抗して前側斜め上方(図4の矢印K方向)へ移動するようになっている(F1×L1>F2×L2)。
【0024】
即ち、コイルスプリング58の張力F3(第1リンク46のフルストローク時の張力)と、第1リンク46の質量mと、第1リンク46の重心Mから上端部46Bのピン50との係合点P1までの距離L1と、第1リンク46の下端部46Aのコイルスプリング58の係合点P2から係合点P1までの距離L2と、第1リンク46の傾斜角α(重心Mと係合点P1とを結ぶ直線N1と、係合点P1を通る水平線N2との角度α)との間には、次式
ma×sinα×L1>F3×sinα×L2が成り立っており、第1リンク46の質量mはm>(F3×L2)/(a×L1)に設定されている。
【0025】
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態の車両用シート構造では、後席10のシートバック12を図5に二点鎖線で示す通常使用位置から、実線で示す位置(前方へ角度θ倒した位置)まで前倒しすると、図3に示される如く、ピン56が第2リンク52の上端部52Bに当接して、第2リンク52を反時計回転方向(図3の矢印F方向)へ回転する。この結果、第1リンク46が矢印H方向に引き上げられ、ノッチ48の係合部48Aに係合するピン44が立設されたベルクランク38が矢印D方向へ回転して、スライドロックレバー36の後端部36Aを押し下げ(矢印A方向へ回転し)、スライドロックが解除される。
【0026】
スライドロックが解除された後にシートバック12をさらに前倒しすると、図6に実線で示される如く、ベルト24に作用する張力によって、後席10が後退する。
【0027】
後席10が、図7に二点鎖線で示される位置からさらに後退し、図7に実線で示される適正位置の直前になると、図8に示される如く、ストッパ60の凸部60Aが第1リンク46の下端部46Aの後部に当接し、さらに、後席10が後退し、図7に実線で示される適正位置に到達すると、図9に示される如くストッパ60の凸部60Aが第1リンク46を前側斜め上方へ押し上げる。
【0028】
これにより、ピン44がノッチ48の係合部48Aから抜け出すため、コイルスプリング42の付勢力によって、ベルクランク38が矢印C方向へ回転する。この結果、スライドロックレバー36の後端部36Aが矢印B方向へ回転して、スライドロックがロック状態に復帰する。
【0029】
このため、図7に実線で示される如く、シートバック12を前倒しして、シートバック12の後方に形成された荷室22のスペースを拡大した場合に、シートバック12がアッパフロア部18Bに最も接近した位置となり、拡大された荷室22の床部であるアッパフロア部18Bとシートバック12との間の隙間64が狭くなる。この結果、拡大された荷室22の見栄え及び使用性が向上する。また、本実施形態では、ベルト24の張力によりスライドロック解除後に後席10を後方へ移動させるため、構成が簡単である。さらに、本実施形態では、後席10は適正位置に後退した後に、ストッパ60により停止し、且つスライド機構をロックさせることができるため、後席10を適正位置に保持することができる。
【0030】
なお、後席10が適正位置にある場合には、ピン44がノッチ48の係合部48Aから抜け出しているため、使用位置にあるシートバック12を前倒させてもベルクランク38、スライドロックレバー36共不動である。
【0031】
一方、本実施形態の車両用シート構造では、車両が前突した場合等に、車両後方から第1リンク46に作用する加速度が所定値a以上になると、第1リンク46の下端部46Aがコイルスプリング58の付勢力に抗して前側斜め上方(図4の矢印K方向)へ移動する。このため、この場合には、ピン44がノッチ48の係合部48Aから抜け出すため、例えば、シートバック12が前方へ倒れて第1リンク46が図3の矢印H方向へ引き上げられても、ベルクランク38が図3の矢印D方向へ回転しないため、スライドロックはロック状態のままとなる。この結果、車両後方よりシートバック12に所定値a以上の加速度が負荷された場合には、このキャンセル機構によりスライドロックの解除を防止できる。
【0032】
また、本実施形態では、シートバック12を所定角度θ前方へ倒すと、自動的にスライドロックが解除状態になり、シート10が適正位置まで後退すると自動的にスライドロックがロック状態になるため、操作が簡単且つ確実である。
【0033】
また、このように、ロック解除機構がL字状のノッチ48を持つ第1リンク46及びノッチ48に挿入されるピン44を持つベルクランク38を有するので、適正位置でのロック復帰動作や使用位置でのキャンセル動作を成す構造を共通化することができる。これにより、部品点数が削減され、簡単な構造の軽量で且つコスト的にも優れた構造になる。
【0034】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、本実施形態では、第1リンク46の質量mをm>(F3×L2)/(a×L1)に設定して、前突時等にスライドロックがロック状態に保持されるようにしたが、図10及び図11に示される如く、第1リンク46の下端部46A近傍にキャンセル機構の一部を構成するウエイト66を取り付け、このウエイト66の質量と第1リンク46の質量とを合わせた質量mをm>(F3×L2)/(a×L1)に設定しても良い。なお、この場合に、重心Mは、ウエイト66と第1リンク46とを一体とした重心となる。
【0035】
また、本実施形態では、連結部材としてのベルト24を2本配設したが、これに代えて、図12に示される如く、ベルト24は一本にしても良い、また図示を省略したが3本以上にしても良い。また、ベルト24等の帯状部材に代えて紐等の他の連結部材でも良い。さらには、図13に示される如く、ベルト24に代えて、シートバック12と略同じ幅を持つ移動機構を構成する連結部材としてのシート68を使用しても良い。なお、このシート68を使用した場合には、シート68によって、アッパフロア部18Bとシートバック12との隙間64に小さな荷物が入り込むのを防止できる。
【0036】
また、本実施形態では、手動にて前後方向へ移動する後席10に本発明を適用したが、本発明の車両用シート構造は、後席に限定されず、助手席等の他のシートにも適用可能である。また、本発明の車両用シート構造は、モータ等の駆動装置によって移動するパワーシートにも適用可能である。なお、パワーシートに適用した場合には、シートバック12を所定角度θ前方へ倒すと、駆動装置が作動しシートの後方への移動が開始され、シートが適正位置に達すると駆動装置が停止しシートの後方への移動が停止する構成とする。
【0037】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明は、シートを車両前後方向へスライド可能とするスライド機構と、シートバックを倒すリクライニング機構と、を有し、シートバックを前倒しすることにより荷室スペースを拡大する車両用シート構造であって、シートバックの前倒動作に連動してスライド機構のロック解除を行うスライドロック解除機構と、スライドロック解除後にシートを後方に移動させる移動機構と、を備えたため、助手席、後席のシートバックを前倒しして荷室を拡大した場合に、荷室床部とシートバックとの隙間を小さくすることができるという優れた効果を有する。
【0038】
請求項2記載の本発明は請求項1記載の車両用シート構造において、移動機構は、一端が車体荷室側に取り付けられ、他端がシートに取り付けられた連結部材であるため、請求項1記載の効果に加えて、構成が簡単であるという優れた効果を有する。
【0039】
請求項3記載の本発明は請求項1記載の車両用シート構造において、シートが適正位置に移動された後にシートを停止させるストッパを有し、ストッパによりシートの移動停止後にスライド機構のロックを復帰させるため、請求項1記載の効果に加えて、シートを適正位置に保持することができるという優れた効果を有する。
【0040】
請求項4記載の本発明は請求項1記載の車両用シート構造において、スライドロック解除機構は車両後方からの所定値以上の加速度に対してはスライド機構の解除をキャンセルするキャンセル機構を有するため、請求項1記載の効果に加えて、車両後方よりシートバックに加速度が負荷された場合にスライドロックの解除を防止できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用シート構造の要部を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る車両用シート構造が適用された後席を示す車両斜め後方から見た斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る車両用シート構造におけるシートバックを所定角度前倒しした状態の要部を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る車両用シート構造の第1リンクを示す側面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る車両用シート構造が適用された後席を示す概略側面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る車両用シート構造が適用された後席におけるシートバックを所定角度前倒しした状態を示す概略側面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る車両用シート構造が適用された後席におけるシートバックを前倒しした状態を示す概略側面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る車両用シート構造におけるシートが適正位置の直前に達した状態の要部を示す側面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る車両用シート構造におけるシートが適正位置に達した状態の要部を示す側面図である。
【図10】本発明の一実施形態の変形例に係る車両用シート構造の要部を示す側面図である。
【図11】本発明の一実施形態の変形例に係る車両用シート構造における第1リンクの下端部を示す斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態の他の変形例に係る車両用シート構造が適用された後席を示す車両斜め後方から見た斜視図である。
【図13】本発明の一実施形態の他の変形例に係る車両用シート構造が適用された後席を示す車両斜め後方から見た斜視図である。
【図14】従来の実施形態に係る車両用シート構造を示す側面図である。
【符号の説明】
10 後席
12 シートバック
20 シートトラックロアレール(スライド機構)
22 荷室
24 ベルト(移動機構、連結部材)
30 シートクッションサイドフレーム
32 シートトラックアッパレール(スライド機構)
36 スライドロックレバー
38 ベルクランク(スライドロック解除機構)
42 コイルスプリング
46 第1リンク(スライドロック解除機構、キャンセル機構)
48 ノッチ
48A ノッチの係合部
52 第2リンク(スライドロック解除機構)
56 ピン
60 ストッパ
60A ストッパの凸部
58 コイルスプリング
68 シート(移動機構、連結部材)

Claims (4)

  1. シートを車両前後方向へスライド可能とするスライド機構と、シートバックを倒すリクライニング機構と、を有し、シートバックを前倒しすることにより荷室スペースを拡大する車両用シート構造であって、
    シートバックの前倒動作に連動して前記スライド機構のロック解除を行うスライドロック解除機構と、
    スライドロック解除後にシートを後方に移動させる移動機構と、
    を備えたことを特徴とする車両用シート構造。
  2. 前記移動機構は、一端が車体荷室側に取り付けられ、他端がシートに取り付けられた連結部材であることを特徴とする請求項1記載の車両用シート構造。
  3. シートが適正位置に移動された後にシートを停止させるストッパを有し、該ストッパによりシートの移動停止後にスライド機構のロックを復帰させることを特徴とする請求項1記載の車両用シート構造。
  4. 前記スライドロック解除機構は車両後方からの所定値以上の加速度に対してはスライド機構の解除をキャンセルするキャンセル機構を有することを特徴とする請求項1記載の車両用シート構造。
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