JP2004359113A - 走行車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】バックル−フに内張りされる内装材にリンクの動きの為の切り欠きを設けずに、バックルーフ内面に外観向上を図る。
【解決手段】第1の枢軸17廻りに回動不能な第1のギヤ39と、第2の枢軸26廻りにフロントルーフ9と一体回動する第2のギヤ40と、一端側が第1のギヤ39に噛合し、他端側が第2のギヤ40に噛合するギヤードケーブル41とを設け、バックルーフ8が使用位置から後方に回動することにより、ギヤードケーブル41が第1のギヤ39に噛合して長手方向に移動すると共に、ギヤードケーブル41が第2のギヤ40に噛合して該フロントルーフ9を第2の枢軸26廻りに回動させることでフロントルーフ9の格納姿勢を保つように構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室の後方を覆うバックルーフと、車室の上方を覆うフロントルーフとを備え且つ車室を覆う使用位置から格納室に格納自在とされたリトラクタブルルーフを備えた走行車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車室を覆う使用位置からトランクルームに格納自在とされたリトラクタブルルーフを備えた走行車両がある(例えば、特許文献1参照)。
この種の車両にあっては、例えば、図11に示すように、リトラクタブルルーフ80は、車室81の後方を覆うバックルーフ82と、車室の上方を覆うフロントルーフ83とを備えてなり、駆動装置84によって、図11(a)において実線で示す使用位置と、図11(b)において仮想線で示す格納位置とに位置変更自在に支持されている。
【0003】
前記駆動装置84は、リトラクタブルルーフ80を使用位置と格納位置とに位置変更自在に支持する左右一対の移動制御機構85と、この左右の移動制御機構85を作動させる左右のルーフシリンダ86とを備えている。
左右の移動制御機構85は、プライマリーリンク87とセカンダリーリンク88とで主構成された4節リンク機構で構成されており、バックルーフ82の左右両側には、車体側に固定されたメインブラケット89が配置されている。
プライマリーリンク87は、バックルーフ82の側部に取付固定されていると共に、一端側がメインブラケット89に枢軸90を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結されていて、バックルーフ82を前記枢軸90廻りに回動自在に支持しており、バックルーフ82を使用位置から前記枢軸90廻りに回動させることにより、該バックルーフ82が車体後部のトランクルーム91に内面側が上を向いた姿勢で格納されるように構成されている。
【0004】
また、このプライマリーリンク87の他端側は、フロントルーフ83後部の側部に固定されたブラケット92に枢軸93を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結されており、バックルーフ82の使用位置からの後方への回動動作に連動して、フロントルーフ83が後下方のトランクルーム91へと移動するように構成されている。
前記セカンダリーリンク88は、一端側がメインブラケット89に枢軸94を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結され、他端側がフロントルーフ83後部に固定された前記ブラケット92に枢軸95を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結されていて、前記プライマリーリンク87と共にフロントルーフ83を支持している。
【0005】
また、前記駆動装置84は、メインブラケット89に左右方向の枢軸98を介して回動自在に枢支連結され且つルーフシリンダ86によって回動動作されるドライブリンク96と、このドライブリンク96とプライマリーリンク87とを連動連結する連結リンク97とを有する。
この駆動装置84にあっては、リトラクタブルルーフ80が使用位置にあるときにおいて、ルーフシリンダ86を伸長させると、ドライブリンク96及び連結リンク97を介して枢軸90廻りに回動するプライマリーリンク87と共にバックルーフ82が回動し、且つプライマリーリンク87及びセカンダリーリンク88等で構成される4節リンク機構によって、フロントルーフ83が、下向き姿勢(格納姿勢)で保持され、且つ後方移動しながら下降し、図11(b)において仮想線で示すように、バックルーフ82の上方にフロントルーフ83が重ね合わされるように、リトラクタブルルーフ80がトランクルーム91内に格納されるようになっている。
【0006】
また、リトラクタブルルーフ80の内側(室内側)には、内装材が内張りされている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−264658号公報。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構造のものにおいて、セカンダリーリンク88は、リトラクタブルルーフ80が使用位置にあるときには、内装材とリトラクタブルルーフ80内面との間に収まるように構成されているが、リトラクタブルルーフ80を使用位置から格納動作させるときにあっては、図11(b)に実線で示すように、セカンダリーリンク88は、内装材の衣装面(室内側面)から室内側に飛び出してしまう。
【0009】
このため、バックルーフ82の内装材に、セカンダリーリンク88の動きを許容させるための切欠き(スリット)が形成されており、これが非常に見栄えを悪くしているという問題がある。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、バックルーフの内装材に前述した切欠きを形成する必要のない移動制御機構を備えた走行車両を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明が技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、車室7の後方を覆うバックルーフ8と、車室7の上方を覆うフロントルーフ9とを備えてなると共に車室7を覆う使用位置から車体後部の格納室2に格納自在とされたリトラクタブルルーフ3を備え、バックルーフ8を、使用位置から、その下部側に備えた左右方向の第1の枢軸17廻りに後方に回動させることにより格納室2に格納させ、且つフロントルーフ9を、使用位置から、その内面側が下を向いた格納姿勢に保持して移動させてバックルーフ8の上側に格納させる移動制御機構38を備え、前記フロントルーフ9は、その後部側がバックルーフ8の上部側に左右方向の第2の枢軸26廻りに回動自在に枢支連結されていて、バックルーフ8の前記格納動作に連動して格納室2へと移動するように構成され、前記移動制御機構38は、リトラクタブルルーフ3の格納時において、バックルーフ8の回動に連動して長手方向に移動することで該バックルーフ8の回動力をフロントルーフ9側に伝達して該フロントルーフ9を第2の枢軸26廻りに回動させ、これによりフロントルーフ9の姿勢を制御する索状伝動体41を備えていることを特徴とする。
【0011】
また、第1の枢軸17廻りに回動不能な第1のギヤ39と、第2の枢軸26廻りにフロントルーフ9と一体回動する第2のギヤ40とを設け、索状伝動体41を、一端側が第1のギヤ39に噛合し、他端側が第2のギヤ40に噛合するギヤードケーブル41によって構成し、バックルーフ8が使用位置から後方に回動することにより、ギヤードケーブル41が第1のギヤ39に噛合して長手方向に移動すると共に、ギヤードケーブル41が第2のギヤ40に噛合して該フロントルーフ9を第2の枢軸26廻りに回動させることでフロントルーフ9の格納姿勢を保つように構成されていてもよい。
【0012】
また、バックルーフ8に対して固定されていて、索状伝動体41を長手方向に案内するガイド部材47を設けるのがよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図8は第1の実施の形態を示している。
図2において、1は格納室2に格納可能なリトラクタブルルーフ3を備えた乗用自動車で例示する走行車両1を示しており、この走行車両1の後部には、リッド4(トランクリッド)によって開閉自在とされたトランクルーム2(ラゲージルーム)が設けられ、このトランクルーム2が格納室2とされている(なお、車体後部に設けられる収納スペースを仕切り壁によって格納室とトランクルームとに仕切るようにしたものであってもよい)。
【0014】
前記格納室2の上方を覆うリッド4は電動式等の駆動装置(図示省略)によって、後上方に前上がり傾斜で上昇移動するように支持されており(図2(a)参照)、これにより格納室2が開閉自在とされている。
なお、格納室2の前面側は、シートの背面側に設けられた内装材(仕切り壁)によって車室7側と仕切られている。
リトラクタブルルーフ3は、後部のバックルーフ8と、前部のフロントルーフ9とを備えてなり、図1に示す駆動装置11によって、車室7を覆う使用位置(図2(a)実線及び図8(a)に示す)と、格納室2に格納された格納位置(図2(b)に示す)との間を移動自在(位置変更自在)とされている。
【0015】
リトラクタブルルーフ3が使用位置に位置するときにおいて、バックルーフ8は、格納室2の前部から前上方に延びていて車室7の後方側を覆い、フロントルーフ9は、バックルーフ8の上部側端部から前方に且つフロントウインドウ10の上端にまで延びていて車室7の上方を覆っている。
また、図2(b)に示すように、リトラクタブルルーフ3が格納位置に位置するときにおいて、バックルーフ8は、その内面側(車室7側)が上を向くように格納され、フロントルーフ9は、その内面側(車室7側)を下向きとしてバックルーフ8の上方に重ね合わされるように格納される。
【0016】
リトラクタブルルーフ3を駆動する駆動装置11は、図1、図3、図4〜図7に示すように、左右一対の移動制御機構13と、この移動制御機構13を作動させる油圧シリンダ、エアシリンダや電動モータ等のアクチュエータからなる駆動手段14とを有する。
左右の各移動制御機構13は、走行車両1の車体側に立設固定されたメインブラケット15を備えており、このメインブラケット15は板材により形成されていて、使用位置にあるバックルーフ8の側部の下方側で且つ格納室2の側部に配置されている。
【0017】
また、左右の各移動制御機構13は、バックルーフ8を回動自在に支持するメインリンク16を有する。
このメインリンク16は、バックルーフ8の側部内面にボルト等によって取付固定されていると共に、一端側(リトラクタブルルーフ3が使用位置にあるときにおける下端側)が、メインブラケット15の上部後部側の支持部15aに第1の枢軸17を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結されており、バックルーフ8を使用位置から第1の枢軸17廻りに後方に回動させることにより、バックルーフ8が車体後部の格納室2に内面側が上を向いた姿勢で格納される。
【0018】
このメインリンク16下部の取付支持構造を詳細に説明すると、図3及び図4に示すように、メインブラケット15の支持部15aには、上下一対の支持孔18a,18bが形成され、メインリンク16の下部は支持部15aの左右方向外方側に位置している。
このメインリンク16の下部には、挿通孔19が形成され、この挿通孔19には、ブッシュ20が挿通されている。
このブッシュ20は、筒部20aと、この筒部20aの軸方向一端側に備えたフランジ部20bとを備え、筒部20aを軸方向他端側から前記挿通孔19に挿通した後に、該他端側をフランジ状にカシメることにより、挿通孔19に対して抜け止めされている。
【0019】
一方、第1の枢軸17は、円板状の抜止め部21と、この抜止め部21から左右方向内方(軸心方向内方)に突出していて前記ブッシュ20(メインリンク16の挿通孔19)に挿入される径大部22と、この径大部22から左右方向内方(軸心方向内方)に突出していてメインブラケット15の支持部15aの上側の支持孔18aを挿通する径小部23とを備えており、この第1の枢軸17を径小部23からブッシュ20及び支持孔18aに挿通させ、該径小部23をカシメることにより、第1の枢軸17がメインブラケット15に対して軸心廻り回動不能に取付固定されている。
【0020】
前記構成によって、第1の枢軸17の左右方向の軸心廻りにメインリンク16が回動自在に支持されている。
また、この第1の枢軸17には、抜止め部21から左右方向外方(軸心方向外方)に突出する四角柱状の角軸部24と、この角軸部24から左右方向外方(軸心方向外方)に突出する円柱軸部25とを備えている。
一方、メインリンク16の他端側(リトラクタブルルーフ3が使用位置にあるときにおける上端側)は、使用位置にあるフロントルーフ9の後部の側部内面側に設けられたルーフブラケット27に第2の枢軸26を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結されており、これによってバックルーフ8とフロントルーフ9とが連動連結されており、バックルーフ8の使用位置からの後方への回動に伴って(バックルーフ8の使用位置からの後方への回動に連動して)、フロントルーフ9が後下方の格納室2へと移動するように構成されている。
【0021】
このメインリンク16上部のフロントルーフ9への取付構造を詳細に説明すると、図5及び図6に示すように、ルーフブラケット27は、フロントルーフ9の下面側に取付固定される上壁部27aと、この上壁部27aの左右方向内方側の縁部から下方に延設された側壁部27bとを備えており、側壁部27bの後下部には、角孔28が左右方向貫通状に形成され、該ルーフブラケット27の側壁部27bの左右方向内方側にメインリンク16の上部が配置されている。
このメインリンク16の上部には挿通孔29が形成され、この挿通孔29には、ブッシュ30が挿通されている。
【0022】
このブッシュ30は、筒部30aと、この筒部30aの軸方向一端側に備えたフランジ部30bとを備え、筒部30aを軸方向他端側から前記挿通孔29に挿通した後に、該他端側をフランジ状にカシメることにより、挿通孔29に対して抜け止めされている。
一方、第2の枢軸26は、円板状の抜止め部31と、この抜止め部31から左右方向外方(軸心方向外方)に突出していて前記ブッシュ30(メインリンク16の挿通孔29)に挿入される主軸部32と、この主軸部32から左右方向外方(軸心方向外方)に突出していて前記ルーフブラケット27の角孔28に軸心廻り回動不能に挿通される角軸部33と、この角軸部33から左右方向外方(軸心方向外方)に突出する円柱軸部34とを備えている。
【0023】
前記構成によって、第2の枢軸26は、ルーフブラケット27に対して軸心廻りに回動不能に支持されていて、第2の枢軸26とルーフブラケット27及びフロントルーフ9は、第2の枢軸26の軸心廻りに一体回動可能とされており、メインリンク16はルーフブラケット27に対して第2の枢軸26の軸心廻りに相対回動自在に枢支連結されている。
なお、本実施の形態では、メインリンク16は1本のリンクによって構成されているが、これに限定されることはなく、メインリンク16は、リトラクタブルルーフ3が使用位置にあるときにおいて、下部側に位置していてバックルーフ8の側部に取付固定されると共にメインブラケット15に枢支連結される第1リンクと、上部側に位置していてバックルーフ8の側部に取付固定されると共にルーフブラケット27に枢支連結される第2リンクとに分割したものであってもよい(この場合、これら第1リンクと第2リンクとはバックルーフ8を介して相互に連結されており、したがって、バックルーフ8がメインリンク16の一部を構成しているともいえる)。
【0024】
また、左右の各移動制御機構13は、リトラクタブルルーフ3を使用位置から格納位置に位置変更させる際において、フロントルーフ9を、内面が下向きとなる格納姿勢に保持しながら(略使用姿勢のまま)格納させるための姿勢制御機構38を備えている。
この姿勢制御機構38は、第1のギヤ39及び第2のギヤ40と、これらギヤ39,40に噛合する索状伝動体として例示するギヤードケーブル41とを備えている。
【0025】
第1のギヤ39は、第1の枢軸17の軸心と同軸状で且つ第1の枢軸17の軸心廻りに回動不能として、メインブラケット15に取付固定されている。
すなわち、図3及び図4に示すように、第1のギヤ39の中心部には角孔43が厚さ方向貫通状に形成されていて、この角孔43を第1の枢軸17の角軸部24に嵌合させることにより、第1のギヤ39がメインブラケット15に対して軸心廻りに回動不能に取付固定されている。
第2のギヤ40は、第2の枢軸26の軸心と同軸状でかつ第2の枢軸26の軸心廻りに回動不能として、ルーフブラケット27に取付固定されている。
【0026】
すなわち、図5及び図6に示すように、第2の枢軸26は、ルーフブラケット27の側壁部27bの左右方向外方側に配置されていると共に、第2のギヤ40の中心部には、角孔44が厚さ方向貫通状に形成され、この角孔44を第2の枢軸26の角軸部33に嵌合させることにより、第2のギヤ40がルーフブラケット27及びフロントルーフ9に対して軸心廻りに回動不能に取付固定されている(したがって、フロントルーフ9とルーフブラケット27と第2のギヤ40とが、第2の枢軸26の軸心廻りに一体回動する)。
【0027】
なお、ルーフブラケット27の側壁部27bと第2のギヤ40との間には、円円板状のスペーサ45が介装され、このスペーサ45の中心部には角孔46が厚さ方向に貫通状に形成され、第2の枢軸26の角軸部33に軸心廻りに回動不能に外嵌されている。
ギヤードケーブル41は、例えば、心線の回りに噛み合い歯となる鋼線を螺旋巻きして形成されていて、メインリンク16に略沿うように配設されたガイドチューブ47(ガイド部材)に長手方向移動自在(軸心方向移動自在)に挿通されていると共に、一端側が第1のギヤ39に噛合し、他端側が第2のギヤ40に噛合している。
【0028】
図1、図3〜図6に示すように、ガイドチューブ47の一端側は第1の支持ブラケット48を介してメインリンク16の下部側に取り付けられ、ガイドチューブ47の他端側は第2の支持ブラケット49を介してメインリンク16の上部側に取り付けられている。
第1の支持ブラケット48は、第1、2の取付部50,51を有し、第1の取付部50は、メインリンク16に形成されたネジ孔52に螺合されるネジ53によってメインリンク16に取付固定され、第2の取付部51には、挿通孔54が形成されていて、この挿通孔54を第1の枢軸17の円柱軸部25に外嵌し、この円柱軸部25から第2の取付部51を止め輪55によって抜け止めすることで、該第2の取付部51が第1の枢軸17に取り付けられている。
【0029】
第2の支持ブラケット49は、第1、2の取付部56,57を有し、第1の取付部56は、メインリンク16に形成されたネジ孔58に螺合されるネジ59によってメインリンク16に取付固定され、第2の取付部57には、挿通孔60が形成されていて、この挿通孔60を第2の枢軸26の円柱軸部34に外嵌し、この円柱軸部34から第2の取付部57を止め輪61によって抜け止めすることで、該第2の取付部57が第2の枢軸26に取り付けられている。
リトラクタブルルーフ3が使用位置にあるときにおいて、ギヤードケーブル41の一端側は第1のギヤ39の前側に噛合し、他端側は第2のギヤ40の下側に噛合している。
【0030】
そして、リトラクタブルルーフ3が使用位置にある状態からメインリンク16が第1の枢軸17廻りに後方に回動すると、ギヤードケーブル41が第1のギヤと噛み合って、図1の矢示X方向に引動される。
すなわち、図7(a)に示すように、最初、リトラクタブルルーフ3が使用位置にある状態では、ギヤードケーブル41は第1のギヤ39に対して、a位置で噛み合っており、メインリンク16が第1の枢軸17廻りに後方に、図7(b)に示す格納位置まで回動すると、ガイドチューブ47先端位置と、第1の枢軸17の軸心との間の距離Lは変化しないが、ギヤードケーブル41と第1のギヤ39とのかみ合い位置はa位置からb位置に移り、a−b間の距離の分ギヤードケーブル41が、長手方向に且つ図1の矢示X方向に移動することとなる(換言すると、第1のギヤ39が第1の枢軸17の軸心廻りにメインリンク16に対して相対的にPだけ回動してギヤードケーブル41が引動される)
そして、ギヤードケーブル41が図1の矢示X方向に引動されると、ギヤードケーブル41と第2のギヤ40との噛み合いによって、該第2のギヤ40が図1の矢示Y方向に回動し、これによって、フロントルーフ9及びルーフブラケット27が第2の枢軸26廻りに図1の矢示Y方向に回動するので、図8に示すように、バックルーフ8の使用位置から後方への回動に対応してフロントルーフ9が格納姿勢を保つように姿勢制御されることとなる。
【0031】
したがって、従来の4節リンク機構からなる移動制御機構では、フロントルーフ9の姿勢を保持するのに、セカンダリーリンクが必要となるが、本実施の形態のギヤ・ケーブル式の姿勢制御機構38を備えた移動制御機構13では、メインリンク16に固定されたガイドチューブ47内をギヤードケーブル41が動くだけであり、見かけ上あたかも1本のリンクで従来の4節リンク機構からなる移動制御機構の動きと同じ動きが実現できるのである。
また、ガイドチューブ47はメインリンク16及びバックルーフ8に対して固定状であり、ギヤードケーブル41は該ガイドチューブ47内を長手方向(軸心方向)に移動するだけであるので、従来のように、セカンダリーリンクの動きを許容するために、バックルーフ8の内面側に内張りされた内装材(内装トリム)に切欠きを設ける必要が無く、これによって、外観を向上することができて商品力向上に大きく貢献でき、しかもコスト削減にも貢献できる。
【0032】
また、フロントルーフ9を格納姿勢に保持しながら格納させる姿勢制御機構38も安価に製作でき、コスト削減に貢献できる。
また、ガイドチューブ47及びギヤードケーブル41の配設経路は、自由に採ることができる(レイアウト自由である)。
なお、リトラクタブルルーフ3が使用位置にあるときにおいて、ギヤードケーブル41の一端側を第1のギヤ39の後側に噛合させ、他端側を第2のギヤ40の上側に噛合させることによって、メインリンク16の使用位置から後方への回動により、ギヤードケーブル41が図1の矢示X方向とは反対の方向に押動されるように構成してもよい。
【0033】
また、本実施の形態では、索状伝動体としてギヤードケーブル41を開示する と共に、バックルーフ8の回動力をフロントルーフ9側に伝えることにより該フロントルーフ9を第2の枢軸26廻りに回動させて該フロントルーフ9の姿勢を制御する機構として、ギヤードケーブル41と、これに噛合する一対のギヤ39,40とからなるケーブル伝動機構を開示したが、これに限定されることはなく、このケーブル伝動機構に代わる伝動手段として、ベルトとプーリとからなるベルト伝動機構や、スプロケットとチェーンとからなるチェーン伝動機構、プッシュプルケーブルを使用した伝動機構等を採用してもよく、要するに、索状伝動体が長手方向に移動してバックルーフ8の回動力をフロントルーフ9側に伝えて、該フロントルーフ9の姿勢を制御できるものであればよく、したがって、索状伝動体としては、ベルト、チェーン、プッシュプルケーブルのインナーケーブル等の耐圧縮性又は耐伸び性を有する索状の伝動体であればよい。
【0034】
また、格納位置から使用位置に位置変更させる場合は、前記と逆の動作によってフロントルーフ9が姿勢制御される。
一方、メインブラケット15の支持部15aには、ドライブリンク64の後部が、メインリンク16を支持する第1の枢軸17の下側において、支持孔18bに挿通される枢軸65を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結されている。
このドライブリンク64の前上部には、連結リンク66の一端側が枢軸67を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結され、この連結リンク66の他端側は、メインリンク16の下部に枢軸68を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結されている。
【0035】
また、ドライブリンク64の下部は、前記駆動手段14として例示する油圧シリンダからなるルーフシリンダ14のシリンダロッド14aがボールジョイント等を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結され、このルーフシリンダ14のシリンダ本体14bは、メインブラケット15の下部にボールジョイント等を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支されている。
前記構成のリトラクタブルルーフ3と駆動装置11等とから構成されるリトラクタブルルーフ装置にあっては、図示省略の駆動装置によって、リッド4を前上がり傾斜状に後上方に上昇させて格納室2のリッド4で塞がれていた部分を開け、その後、ルーフシリンダ14を伸長させる(ルーフシリンダ14のピストンロッド14aをシリンダ本体14b内から突出させる)。
【0036】
ルーフシリンダ14を伸長させるとドライブリンク64が回動し、このドライブリンク64の回動により連結リンク66がメインリンク16下部の第1の枢軸17より上部側を後方に向けて押動して、該メインリンク16が第1の枢軸17廻りに後方側に回動し、これによってバックルーフ8が格納室2内にその内面側が上を向く状態で格納される。
また、バックルーフ8が第1の枢軸17廻りに後方側に回動すると、それに伴ってフロントルーフ9が姿勢制御機構38によってその内面側が下を向いた格納姿勢に保持されると共に、この状態で後方に移動すると共に下降してバックルーフ8の上側に重ね合わされるように格納室2に格納される。
【0037】
リトラクタブルルーフ3が格納室2に格納されると、リッド4が前下方に移動して格納室2の大部分が閉じられる。
なお、本実施の形態では、バックルーフ8を回動させるのに、油圧シリンダを使用しているが、モータによってバックルーフ8を回動させるようにしてもよい。
図9及び図10は、第2の実施の形態を示している。
この実施の形態にあっては、左右の各移動制御機構13に、ギヤードケーブル41が一対備えられており、これらギヤードケーブル41は、前記第1の実施の形態と同様に、それぞれメインリンク16に固定されたガイドチューブ47に軸心方向移動自在に挿入されており、一方のギヤードケーブル41は、リトラクタブルルーフ3が使用位置にあるときにおいて、一端側が第1のギヤ39の前側に噛合しており、他端側は第2のギヤ40の下側に噛合しており、他方のギヤードケーブル41は、リトラクタブルルーフ3が使用位置にあるときにおいて、一端側が第1のギヤ39の後側に噛合しており、他端側は第2のギヤ40の上側に噛合している。
【0038】
その他の構成は、前記第1の実施の形態と略同様に構成される。
なお、バックルーフ8を回動させる駆動手段14とは別の駆動手段(モータ等)によって、第2の枢軸26を回動させることにより、フロントルーフ9の姿勢制御を行うようにすることも考えられるが、駆動手段として格納用の駆動手段と姿勢制御用の駆動手段とが(左右で4つ)必要とされ、コスト高になる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、バックルーフの回動に連動して長手方向に移動することで該バックルーフの回動力をフロントルーフ側に伝達して該フロントルーフを第2の枢軸廻りに回動させる索状伝動体によって、リトラクタブルルーフの使用位置と格納位置との間でフロントルーフの姿勢を制御するようにしているので、従来のように、バックルーフに内張りされる内装材にプライマリーリンクの動きを許容するための切欠きを設ける必要が無く、バックルーフ内面の外観を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るリトラクタブルルーフの駆動装置の側面図である。
【図2】走行車両の側面図である。
【図3】(a)はメインリンクの下部側の取付部分の側面図、(b)はA−A線矢示断面図、(c)はB−B線矢示断面である。
【図4】メインリンクの下部側の取付部分の斜視図である。
【図5】(a)はメインリンクの上部側の取付部分の側面図、(b)はC−C線矢示断面、(c)D−D線矢示断面である。
【図6】メインリンクの上部側の取付部分の斜視図である。
【図7】(a)はリトラクタブルルーフが使用位置にあるときのギヤードケーブルと第1のギヤとのかみ合い位置を示す側面図、(b)はリトラクタブルルーフが格納位置にあるときのギヤードケーブルと第1のギヤとのかみ合い位置を示す側面図である。
【図8】(a)は使用位置のリトラクタブルルーフ装置の概略側面図、(b)は格納途中のリトラクタブルルーフ装置の概略側面図である。
【図9】第2の実施の形態に係る駆動装置の分解図である。
【図10】第2の実施の形態に係る姿勢制御機構の概略構成図である。
【図11】従来のリトラクタブルルーフ装置の側面図であり、(a)はリトラクタブルルーフの使用位置を示し、(b)はリトラクタブルルーフの格納途中及び格納位置を示す。
【符号の説明】
2 格納室(トランクルーム)
3 リトラクタブルルーフ
7 車室
8 バックルーフ
9 フロントルーフ
17 第1の枢軸
38 移動制御機構
26 第2の枢軸
39 第1のギヤ
40 第2のギヤ
41 索状伝動体(ギヤードケーブル)
47 ガイド部材(ガイドチューブ)

Claims (3)

  1. 車室(7)の後方を覆うバックルーフ(8)と、車室(7)の上方を覆うフロントルーフ(9)とを備えてなると共に車室(7)を覆う使用位置から車体後部の格納室(2)に格納自在とされたリトラクタブルルーフ(3)を備え、バックルーフ(8)を、使用位置から、その下部側に備えた左右方向の第1の枢軸(17)廻りに後方に回動させることにより格納室(2)に格納させ、且つフロントルーフ(9)を、使用位置から、その内面側が下を向いた格納姿勢に保持して移動させてバックルーフ(8)の上側に格納させる移動制御機構(38)を備え、前記フロントルーフ(9)は、その後部側がバックルーフ(8)の上部側に左右方向の第2の枢軸(26)廻りに回動自在に枢支連結されていて、バックルーフ(8)の前記格納動作に連動して格納室(2)へと移動するように構成され、前記移動制御機構(38)は、リトラクタブルルーフ(3)の格納時において、バックルーフ(8)の回動に連動して長手方向に移動することで該バックルーフ(8)の回動力をフロントルーフ(9)側に伝達して該フロントルーフ(9)を第2の枢軸(26)廻りに回動させ、これによりフロントルーフ(9)の姿勢を制御する索状伝動体(41)を備えていることを特徴とする走行車両。
  2. 第1の枢軸(17)廻りに回動不能な第1のギヤ(39)と、第2の枢軸(26)廻りにフロントルーフ(9)と一体回動する第2のギヤ(40)とを設け、索状伝動体(41)を、一端側が第1のギヤ(39)に噛合し、他端側が第2のギヤ(40)に噛合するギヤードケーブル(41)によって構成し、バックルーフ(8)が使用位置から後方に回動することにより、ギヤードケーブル(41)が第1のギヤ(39)に噛合して長手方向に移動すると共に、ギヤードケーブル(41)が第2のギヤ(40)に噛合して該フロントルーフ(9)を第2の枢軸(26)廻りに回動させることでフロントルーフ(9)の格納姿勢を保つように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の走行車両。
  3. バックルーフ(8)に対して固定されていて、索状伝動体(41)を長手方向に案内するガイド部材(47)を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の走行車両。
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