JP2004359023A - 自動車ランプの通電異常警告システム - Google Patents
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Abstract
【目的】ランプ異常を知らせる機能を備える自動車ランプの通電異常警告システムを提供する。
【構成】通電異常警告システム20は、操作スイッチSW1、・・からのスイッチ信号S1を入力して通電をオン・オフするリレースイッチ2を切り換え制御するカー・コンピュータ3と、これとバス5で接続されたマイクロコンピュータ11を備えるカー・オーディオ・システム10と、各ランプL1、・・に流れる電流i1・・を検出して電圧に変換し出力電圧Voとしてカー・コンピュータ3に入力する電流電圧変換回路7と、を備え、カー・コンピュータ3は電流電圧変換回路7の出力電圧Voの変化から通電異常の生じたランプLxを認識し、ランプLxの情報をマイクロコンピュータ11にバス5を通して送信する制御を行い、マイクロコンピュータ11はメモリ装置12から通電異常の表示データDを読み出して表示装置14に表示するように制御する。
【選択図】 図1
【構成】通電異常警告システム20は、操作スイッチSW1、・・からのスイッチ信号S1を入力して通電をオン・オフするリレースイッチ2を切り換え制御するカー・コンピュータ3と、これとバス5で接続されたマイクロコンピュータ11を備えるカー・オーディオ・システム10と、各ランプL1、・・に流れる電流i1・・を検出して電圧に変換し出力電圧Voとしてカー・コンピュータ3に入力する電流電圧変換回路7と、を備え、カー・コンピュータ3は電流電圧変換回路7の出力電圧Voの変化から通電異常の生じたランプLxを認識し、ランプLxの情報をマイクロコンピュータ11にバス5を通して送信する制御を行い、マイクロコンピュータ11はメモリ装置12から通電異常の表示データDを読み出して表示装置14に表示するように制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カー・オーディオ・システム及びカー・エレクトロニクスの分野に属し、特に、自動車の電装系と連携し、自動車ランプの通電異常をカー・オーディオ・システムによって警告する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今のカー・エレクトロニクスの発展は目覚ましく、エンジン制御を始めとする各種自動制御にマイクロコンピュータチップ、メモリ装置(ROM等)を主とするカー・コンピュータが活用されている。
【0003】
ところが、単純なランプ切れ等のランプの通電異常に対しては、特段の警報装置は備わっていない。ドライバーが直ぐに気が付くヘッドランプは格別、自動車後方のブレーキランプ、ウィンカー、後退ランプ等のランプ切れに対しては全く気が付かないでいることが多い。
【0004】
自動車のランプ切れを検知するという装置自体は既にカー・アクセサリーとして市販されている。また、公知技術として、下記[特許文献1]に自動車用ランプ断線検出装置が記載されている。
【0005】
これは、「同一環状鉄心上に疎巻とした検知コイルと、ランプ電流により互いに逆磁界が発生するよう巻かれた電源ラインコイルをもち、各ラインに接続されている各々のランプの断線時には、ランプ電源の投入遮断時に発生する瞬時電流の磁界差により検知コイルに出力を得、同出力をサイリスタのゲートに加えて断線表示ランプを点灯する。」という構成である。
【0006】
一方、ほぼ100%の搭載率に達しているカー・オーディオ・システムには、一般に液晶やLEDの表示装置が備えられていて、操作パネル面上のキー操作内容その他のオーディオ情報を文字や図画で表示している。そして、各オーディオ装置(FM/AMラジオチューナ、カセットプレーヤ、CDプレーヤ、MDプレーヤ等)は、自動車のバッテリー(通常12V)のACCライン又は+Bラインを電源として動作しているが、前記カー・コンピュータとは電気的に連携しておらず無関係である。
【0007】
【特許文献1】特開平5−8690号公報
【発明が解決しようとする課題】
従来の市販されている自動車ランプ切れ検出装置は、アクセサリーとして別途ユーザー側で取り付けなければならないが、配線等が相当に面倒であり、且つ、滅多に切れないランプのためにドライバーが費用を出して装着するとは期待しにくい。
【0008】
さらに、多種、多数のランプに対して機能させようとすると、システム規模が大きくなってスペース面で問題となり、また、報知手段(LEDを点灯させる或いはブザーを鳴らす等の手段)を別途ドライバーの近辺に配設しなければならず、インテリアの美観を損ねる結果となる。
【0009】
以上の観点から、本発明は、ほぼ100%の搭載率に達しているカー・オーディオ・システムのマイクロコンピュータ、表示装置及びスピーカと、自動車側のランプを含めた電装系の制御を行うカー・コンピュータに着目し、それらを連携させて、各自動車ランプの通電ラインに挿入する電流電圧変換回路の付加のみでオーディオ・システムの表示装置によってランプ異常を視覚から或いはスピーカによる警報で聴覚から確実に認識できるようにした安価なコストで済む自動車ランプの通電異常警告システムを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、
(1)自動車に搭載されたランプ類を点灯させる操作スイッチからのスイッチ信号を入力して前記ランプ類への通電をオン・オフするリレースイッチを切り換え制御するカー・コンピュータと、前記カー・コンピュータとバスで接続されたマイクロコンピュータを備えるカー・オーディオ・システムと、前記ランプ類の各ランプに流れる電流を検出して電圧に変換するとともにこれを出力電圧として前記カー・コンピュータに信号入力する電流電圧変換回路と、を備え、前記カー・コンピュータは前記電流電圧変換回路の出力電圧の変化から通電異常の生じたランプを認識し、この通電異常の生じたランプの情報を前記カー・オーディオ・システムのマイクロコンピュータに前記バスを通して送信する制御を行い、前記カー・オーディオ・システムのマイクロコンピュータはメモリ装置に予め記録された表示データから通電異常の発生及び通電異常の生じたランプ名若しくは箇所を示す表示データを読み出してカー・オーディオ・システムの表示装置に表示するように制御することを特徴とする自動車ランプの通電異常警告システムを提供する。
(2)自動車に搭載されたランプ類を点灯させる操作スイッチからのスイッチ信号を入力して前記ランプ類への通電をオン・オフするリレースイッチを切り換え制御するカー・コンピュータと、前記カー・コンピュータとバスで接続されたマイクロコンピュータを備えるカー・オーディオ・システムと、前記ランプ類の各ランプに流れる電流を検出して電圧に変換するとともにこれを出力電圧として前記カー・コンピュータに信号入力する電流電圧変換回路と、を備え、前記カー・コンピュータが前記電流電圧変換回路の出力電圧の変化から通電異常の生じたランプを認識し、この通電異常の生じたランプの情報を前記カー・オーディオ・システムのマイクロコンピュータに前記バスを通して送信する制御を行い、前記カー・オーディオ・システムのマイクロコンピュータはメモリ装置に予め記録された音声データから通電異常の発生及び通電異常の生じたランプ名若しくは箇所を知らせる音声データを読み出して再生し、カー・オーディオ・システムのスピーカから音声にて報知することを特徴とする自動車ランプの通電異常警告システムを提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る自動車ランプの通電異常警告システムの実施の形態について、図面を基に説明する。
【0012】
本発明を直裁に言えば、カー・オーディオ・システムのシステム制御を行うマイクロコンピュータと、自動車側の電装部品を制御しているカー・コンピュータ(マイクロコンピュータ等)とを制御バスで接続して連携させ、ランプ切れ等の異常が生じた場合に、ドライバーから見やすい位置にあるカー・オーディオ・システムの表示装置に文字や図画で告知したり、スピーカから警報の音声を発してドライバーに確実に知らせるように構成されている点に特徴を有する。勿論、本自動車ランプの通電異常警告システムは、カー・オーディオ・システムが起動していないと動作しないが、ドライバーは運転の度にカー・オーディオ・システムを起動させて利用するのが一般的なので、遅滞なくランプの通電異常が警告されると考えてよい。
【0013】
図1は本発明のシステム構成を表すブロック図である。図1において、本発明の自動車ランプの通電異常警告システム20は、自動車に搭載されたランプ類L(L1、・・、Ln)を点灯させる操作スイッチSW1、・・SWnからのスイッチ信号S1を入力して前記ランプ類Lへの通電をオン・オフするリレースイッチ2を切り換え制御するカー・コンピュータ3と、前記カー・コンピュータ3とバス5で接続されたマイクロコンピュータ11を備える図示されないFM/AMラジオチューナ、カセットプレーヤ、CDプレーヤ、MDプレーヤ等及びアンプ15とスピーカ16を備える構成のカー・オーディオ・システム10と、前記ランプ類Lの各ランプL1、L2、・・Lnに流れる電流i1、i2、・・inを電流検出素子8で検出して電圧に変換するとともにこれを出力電圧Voとして前記カー・コンピュータ3に信号入力する電流電圧変換回路7と、を備えており、前記カー・コンピュータ3は前記電流電圧変換回路7の出力電圧Voの変化から通電異常の生じたランプLxを認識し、この通電異常の生じたランプLxの情報(ランプの種類、ランプ切れ等の異常状態)を前記カー・オーディオ・システム10のマイクロコンピュータ11に前記バス5を通して送信する制御を行い、前記カー・オーディオ・システム10のマイクロコンピュータ11はメモリ装置12に予め記録された表示データから通電異常の発生及び通電異常の生じたランプ名若しくは箇所を示す表示データDを選択し読み出してカー・オーディオ・システム10の表示装置14に文字や図画による警告を表示するように制御する。
【0014】
また、上記視覚に訴える画面表示の警告に代えて、前記カー・オーディオ・システム10のマイクロコンピュータ11が、メモリ装置12に予め記録された種々の音声データ(デジタルデータである。)から通電異常の発生及び通電異常の生じたランプ名若しくは箇所を知らせる音声データAを選択し読み出して再生し、カー・オーディオ・システム10のスピーカ16から例えば、「ブレーキランプが異常です。」、「後ろのウィンカーランプが切れています。」といった音声による警告を行う構成としてもよい。
【0015】
更には、上記表示装置14の視覚による警告とスピーカ16の聴覚による警告の双方を並行して行う構成のシステムとしてもよく、この場合は一層確実にドライバーが認識できることになる。
【0016】
なお、上記電流i1、i2、・・inを検出する手段は、微小抵抗素からなる電流検出素子8がランプL1・・・Lnの各通電ラインに直列に挿入され、この各微小抵抗素子の電圧降下(電位差)を電流電圧変換回路7のオペアンプで増幅して電流電圧変換を行う回路方式が採用できる。そして、ランプ切れ等の通電異常の際の当該ランプLxの電流電圧変換回路7の出力電圧Voをカー・コンピュータ3のアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)入力端子に送る。カー・コンピュータ3内のADCは電流電圧変換回路7の出力電圧Voの変化をデジタル信号化し、CPUは適宜設定された閾値との比較で通電異常の有無を判定する。
【0017】
カー・オーディオ・システム10側では、通常動作中に、カー・コンピュータ3からランプ類Lの通常異常の発生の情報が伝達されてきた場合には、直ちに通常動作を一旦中断して、ランプ類通常異常警告モードとして、強制的に表示装置14或いはスピーカ16によって警告する動作を所定時間或いは所定回数行うこととする。
【0018】
以上の自動車ランプの通電異常警告システムは、専ら、カー・コンピュータ3とマイクロコンピュータ11による情報処理のプログラムのアドインで対応できるので、コスト的には電流電圧変換回路7が付加される程度で済む。
【0019】
【発明の効果】
本発明に係る自動車ランプの通電異常警告システムは、上記のような従来のカー・オーディオ・システムを利用して、低コストでありながら表示装置或いはスピーカによって自動車ランプの通電異常をドライバーが遅滞なく視覚的、聴覚的に確実に認識できる。
【0020】
また、カー・オーディオ・システムの付加価値が増大するという利点がある。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車ランプの通電異常警告システムの構成図である。
【符号の説明】
2 リレースイッチ
3 カー・コンピュータ
5 バス
7 電流電圧変換回路
8 電流検出素子
10 カー・オーディオ・システム
11 マイクロコンピュータ
12 メモリ装置
14 カー・オーディオ・システムの表示装置
15 アンプ
16 スピーカ
20 自動車ランプの通電異常警告システム
A 音声データ
D 表示データ
S1 スイッチ信号
L ランプ類
L1、L2、・・Ln ランプ
Lx 通電異常の生じたランプ
【発明の属する技術分野】
本発明は、カー・オーディオ・システム及びカー・エレクトロニクスの分野に属し、特に、自動車の電装系と連携し、自動車ランプの通電異常をカー・オーディオ・システムによって警告する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今のカー・エレクトロニクスの発展は目覚ましく、エンジン制御を始めとする各種自動制御にマイクロコンピュータチップ、メモリ装置(ROM等)を主とするカー・コンピュータが活用されている。
【0003】
ところが、単純なランプ切れ等のランプの通電異常に対しては、特段の警報装置は備わっていない。ドライバーが直ぐに気が付くヘッドランプは格別、自動車後方のブレーキランプ、ウィンカー、後退ランプ等のランプ切れに対しては全く気が付かないでいることが多い。
【0004】
自動車のランプ切れを検知するという装置自体は既にカー・アクセサリーとして市販されている。また、公知技術として、下記[特許文献1]に自動車用ランプ断線検出装置が記載されている。
【0005】
これは、「同一環状鉄心上に疎巻とした検知コイルと、ランプ電流により互いに逆磁界が発生するよう巻かれた電源ラインコイルをもち、各ラインに接続されている各々のランプの断線時には、ランプ電源の投入遮断時に発生する瞬時電流の磁界差により検知コイルに出力を得、同出力をサイリスタのゲートに加えて断線表示ランプを点灯する。」という構成である。
【0006】
一方、ほぼ100%の搭載率に達しているカー・オーディオ・システムには、一般に液晶やLEDの表示装置が備えられていて、操作パネル面上のキー操作内容その他のオーディオ情報を文字や図画で表示している。そして、各オーディオ装置(FM/AMラジオチューナ、カセットプレーヤ、CDプレーヤ、MDプレーヤ等)は、自動車のバッテリー(通常12V)のACCライン又は+Bラインを電源として動作しているが、前記カー・コンピュータとは電気的に連携しておらず無関係である。
【0007】
【特許文献1】特開平5−8690号公報
【発明が解決しようとする課題】
従来の市販されている自動車ランプ切れ検出装置は、アクセサリーとして別途ユーザー側で取り付けなければならないが、配線等が相当に面倒であり、且つ、滅多に切れないランプのためにドライバーが費用を出して装着するとは期待しにくい。
【0008】
さらに、多種、多数のランプに対して機能させようとすると、システム規模が大きくなってスペース面で問題となり、また、報知手段(LEDを点灯させる或いはブザーを鳴らす等の手段)を別途ドライバーの近辺に配設しなければならず、インテリアの美観を損ねる結果となる。
【0009】
以上の観点から、本発明は、ほぼ100%の搭載率に達しているカー・オーディオ・システムのマイクロコンピュータ、表示装置及びスピーカと、自動車側のランプを含めた電装系の制御を行うカー・コンピュータに着目し、それらを連携させて、各自動車ランプの通電ラインに挿入する電流電圧変換回路の付加のみでオーディオ・システムの表示装置によってランプ異常を視覚から或いはスピーカによる警報で聴覚から確実に認識できるようにした安価なコストで済む自動車ランプの通電異常警告システムを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、
(1)自動車に搭載されたランプ類を点灯させる操作スイッチからのスイッチ信号を入力して前記ランプ類への通電をオン・オフするリレースイッチを切り換え制御するカー・コンピュータと、前記カー・コンピュータとバスで接続されたマイクロコンピュータを備えるカー・オーディオ・システムと、前記ランプ類の各ランプに流れる電流を検出して電圧に変換するとともにこれを出力電圧として前記カー・コンピュータに信号入力する電流電圧変換回路と、を備え、前記カー・コンピュータは前記電流電圧変換回路の出力電圧の変化から通電異常の生じたランプを認識し、この通電異常の生じたランプの情報を前記カー・オーディオ・システムのマイクロコンピュータに前記バスを通して送信する制御を行い、前記カー・オーディオ・システムのマイクロコンピュータはメモリ装置に予め記録された表示データから通電異常の発生及び通電異常の生じたランプ名若しくは箇所を示す表示データを読み出してカー・オーディオ・システムの表示装置に表示するように制御することを特徴とする自動車ランプの通電異常警告システムを提供する。
(2)自動車に搭載されたランプ類を点灯させる操作スイッチからのスイッチ信号を入力して前記ランプ類への通電をオン・オフするリレースイッチを切り換え制御するカー・コンピュータと、前記カー・コンピュータとバスで接続されたマイクロコンピュータを備えるカー・オーディオ・システムと、前記ランプ類の各ランプに流れる電流を検出して電圧に変換するとともにこれを出力電圧として前記カー・コンピュータに信号入力する電流電圧変換回路と、を備え、前記カー・コンピュータが前記電流電圧変換回路の出力電圧の変化から通電異常の生じたランプを認識し、この通電異常の生じたランプの情報を前記カー・オーディオ・システムのマイクロコンピュータに前記バスを通して送信する制御を行い、前記カー・オーディオ・システムのマイクロコンピュータはメモリ装置に予め記録された音声データから通電異常の発生及び通電異常の生じたランプ名若しくは箇所を知らせる音声データを読み出して再生し、カー・オーディオ・システムのスピーカから音声にて報知することを特徴とする自動車ランプの通電異常警告システムを提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る自動車ランプの通電異常警告システムの実施の形態について、図面を基に説明する。
【0012】
本発明を直裁に言えば、カー・オーディオ・システムのシステム制御を行うマイクロコンピュータと、自動車側の電装部品を制御しているカー・コンピュータ(マイクロコンピュータ等)とを制御バスで接続して連携させ、ランプ切れ等の異常が生じた場合に、ドライバーから見やすい位置にあるカー・オーディオ・システムの表示装置に文字や図画で告知したり、スピーカから警報の音声を発してドライバーに確実に知らせるように構成されている点に特徴を有する。勿論、本自動車ランプの通電異常警告システムは、カー・オーディオ・システムが起動していないと動作しないが、ドライバーは運転の度にカー・オーディオ・システムを起動させて利用するのが一般的なので、遅滞なくランプの通電異常が警告されると考えてよい。
【0013】
図1は本発明のシステム構成を表すブロック図である。図1において、本発明の自動車ランプの通電異常警告システム20は、自動車に搭載されたランプ類L(L1、・・、Ln)を点灯させる操作スイッチSW1、・・SWnからのスイッチ信号S1を入力して前記ランプ類Lへの通電をオン・オフするリレースイッチ2を切り換え制御するカー・コンピュータ3と、前記カー・コンピュータ3とバス5で接続されたマイクロコンピュータ11を備える図示されないFM/AMラジオチューナ、カセットプレーヤ、CDプレーヤ、MDプレーヤ等及びアンプ15とスピーカ16を備える構成のカー・オーディオ・システム10と、前記ランプ類Lの各ランプL1、L2、・・Lnに流れる電流i1、i2、・・inを電流検出素子8で検出して電圧に変換するとともにこれを出力電圧Voとして前記カー・コンピュータ3に信号入力する電流電圧変換回路7と、を備えており、前記カー・コンピュータ3は前記電流電圧変換回路7の出力電圧Voの変化から通電異常の生じたランプLxを認識し、この通電異常の生じたランプLxの情報(ランプの種類、ランプ切れ等の異常状態)を前記カー・オーディオ・システム10のマイクロコンピュータ11に前記バス5を通して送信する制御を行い、前記カー・オーディオ・システム10のマイクロコンピュータ11はメモリ装置12に予め記録された表示データから通電異常の発生及び通電異常の生じたランプ名若しくは箇所を示す表示データDを選択し読み出してカー・オーディオ・システム10の表示装置14に文字や図画による警告を表示するように制御する。
【0014】
また、上記視覚に訴える画面表示の警告に代えて、前記カー・オーディオ・システム10のマイクロコンピュータ11が、メモリ装置12に予め記録された種々の音声データ(デジタルデータである。)から通電異常の発生及び通電異常の生じたランプ名若しくは箇所を知らせる音声データAを選択し読み出して再生し、カー・オーディオ・システム10のスピーカ16から例えば、「ブレーキランプが異常です。」、「後ろのウィンカーランプが切れています。」といった音声による警告を行う構成としてもよい。
【0015】
更には、上記表示装置14の視覚による警告とスピーカ16の聴覚による警告の双方を並行して行う構成のシステムとしてもよく、この場合は一層確実にドライバーが認識できることになる。
【0016】
なお、上記電流i1、i2、・・inを検出する手段は、微小抵抗素からなる電流検出素子8がランプL1・・・Lnの各通電ラインに直列に挿入され、この各微小抵抗素子の電圧降下(電位差)を電流電圧変換回路7のオペアンプで増幅して電流電圧変換を行う回路方式が採用できる。そして、ランプ切れ等の通電異常の際の当該ランプLxの電流電圧変換回路7の出力電圧Voをカー・コンピュータ3のアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)入力端子に送る。カー・コンピュータ3内のADCは電流電圧変換回路7の出力電圧Voの変化をデジタル信号化し、CPUは適宜設定された閾値との比較で通電異常の有無を判定する。
【0017】
カー・オーディオ・システム10側では、通常動作中に、カー・コンピュータ3からランプ類Lの通常異常の発生の情報が伝達されてきた場合には、直ちに通常動作を一旦中断して、ランプ類通常異常警告モードとして、強制的に表示装置14或いはスピーカ16によって警告する動作を所定時間或いは所定回数行うこととする。
【0018】
以上の自動車ランプの通電異常警告システムは、専ら、カー・コンピュータ3とマイクロコンピュータ11による情報処理のプログラムのアドインで対応できるので、コスト的には電流電圧変換回路7が付加される程度で済む。
【0019】
【発明の効果】
本発明に係る自動車ランプの通電異常警告システムは、上記のような従来のカー・オーディオ・システムを利用して、低コストでありながら表示装置或いはスピーカによって自動車ランプの通電異常をドライバーが遅滞なく視覚的、聴覚的に確実に認識できる。
【0020】
また、カー・オーディオ・システムの付加価値が増大するという利点がある。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車ランプの通電異常警告システムの構成図である。
【符号の説明】
2 リレースイッチ
3 カー・コンピュータ
5 バス
7 電流電圧変換回路
8 電流検出素子
10 カー・オーディオ・システム
11 マイクロコンピュータ
12 メモリ装置
14 カー・オーディオ・システムの表示装置
15 アンプ
16 スピーカ
20 自動車ランプの通電異常警告システム
A 音声データ
D 表示データ
S1 スイッチ信号
L ランプ類
L1、L2、・・Ln ランプ
Lx 通電異常の生じたランプ
Claims (2)
- 自動車に搭載されたランプ類を点灯させる操作スイッチからのスイッチ信号を入力して前記ランプ類への通電をオン・オフするリレースイッチを切り換え制御するカー・コンピュータと、前記カー・コンピュータとバスで接続されたマイクロコンピュータを備えるカー・オーディオ・システムと、前記ランプ類の各ランプに流れる電流を検出して電圧に変換するとともにこれを出力電圧として前記カー・コンピュータに信号入力する電流電圧変換回路と、を備え、前記カー・コンピュータは前記電流電圧変換回路の出力電圧の変化から通電異常の生じたランプを認識し、この通電異常の生じたランプの情報を前記カー・オーディオ・システムのマイクロコンピュータに前記バスを通して送信する制御を行い、前記カー・オーディオ・システムのマイクロコンピュータはメモリ装置に予め記録された表示データから通電異常の発生及び通電異常の生じたランプ名若しくは箇所を示す表示データを読み出してカー・オーディオ・システムの表示装置に表示するように制御することを特徴とする自動車ランプの通電異常警告システム。
- 自動車に搭載されたランプ類を点灯させる操作スイッチからのスイッチ信号を入力して前記ランプ類への通電をオン・オフするリレースイッチを切り換え制御するカー・コンピュータと、前記カー・コンピュータとバスで接続されたマイクロコンピュータを備えるカー・オーディオ・システムと、前記ランプ類の各ランプに流れる電流を検出して電圧に変換するとともにこれを出力電圧として前記カー・コンピュータに信号入力する電流電圧変換回路と、を備え、前記カー・コンピュータが前記電流電圧変換回路の出力電圧の変化から通電異常の生じたランプを認識し、この通電異常の生じたランプの情報を前記カー・オーディオ・システムのマイクロコンピュータに前記バスを通して送信する制御を行い、前記カー・オーディオ・システムのマイクロコンピュータはメモリ装置に予め記録された音声データから通電異常の発生及び通電異常の生じたランプ名若しくは箇所を知らせる音声データを読み出して再生し、カー・オーディオ・システムのスピーカから音声にて報知することを特徴とする自動車ランプの通電異常警告システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003157494A JP2004359023A (ja) | 2003-06-03 | 2003-06-03 | 自動車ランプの通電異常警告システム |
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JP2003157494A JP2004359023A (ja) | 2003-06-03 | 2003-06-03 | 自動車ランプの通電異常警告システム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004359023A true JP2004359023A (ja) | 2004-12-24 |
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JP2003157494A Pending JP2004359023A (ja) | 2003-06-03 | 2003-06-03 | 自動車ランプの通電異常警告システム |
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JP (1) | JP2004359023A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008300171A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Mitsubishi Electric Corp | 加熱調理装置 |
JP2008296743A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Mitsubishi Motors Corp | 自動制動システム |
JP2015171851A (ja) * | 2014-03-12 | 2015-10-01 | 株式会社デンソー | 車両用故障通報装置 |
US10553174B2 (en) | 2015-08-27 | 2020-02-04 | Sharp Kabushiki Kaisha | Display device and power supply control method therefor |
-
2003
- 2003-06-03 JP JP2003157494A patent/JP2004359023A/ja active Pending
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060523 |
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