JP2004357579A - コンバインの排藁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】脱穀室内で脱穀済み排藁を移送する排藁移送装置は、脱穀機の右側と、脱穀済み穀粒を貯留する穀粒貯留タンクとの間に設けられていることにより、メンテナンスが困難であったり、又、強度不足であったり、更に排藁移送装置を上動回動させることができないことがあった。
【解決手段】脱穀機５のフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとにより、脱穀室７内を挟持移送中に、扱胴７ａの各扱歯で脱穀され、脱穀済み穀稈の排藁は、伝動装置２６で回動駆動する排藁移送装置２３で引継ぎされ、機外へ移送される構成である。又、伝動装置２６は、扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方へ設けた構成である。伝動装置２６の伝動軸２７ａの外周外側部で、前・後側板５ａ，５ｂ間には、接続パイプ２７ｂを設けた構成である。更に、伝動軸２７ａと、排藁移送装置２３とを接続、又は離脱自在に接続具２８を設けた構成である。
【選択図】図１
【解決手段】脱穀機５のフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとにより、脱穀室７内を挟持移送中に、扱胴７ａの各扱歯で脱穀され、脱穀済み穀稈の排藁は、伝動装置２６で回動駆動する排藁移送装置２３で引継ぎされ、機外へ移送される構成である。又、伝動装置２６は、扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方へ設けた構成である。伝動装置２６の伝動軸２７ａの外周外側部で、前・後側板５ａ，５ｂ間には、接続パイプ２７ｂを設けた構成である。更に、伝動軸２７ａと、排藁移送装置２３とを接続、又は離脱自在に接続具２８を設けた構成である。
【選択図】図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、脱穀機のフィードチェンと挟持杆とで挟持移送される穀稈は、脱穀室内へ回転自在に軸支した扱胴で脱穀され、脱穀済み穀稈を移送する排藁移送装置を回転駆動する伝動装置は、扱胴の左側でフィードチェンの上部へ設けた技術であり、コンバインの排藁装置として利用できる。
【０００２】
【従来の技術】
コンバインで立毛穀稈の刈取り収穫作業は、このコンバインを穀稈の植付圃場を走行させて、刈取りされた穀稈は、上方後部へ移送され、脱穀機の左側に設けたフィードチェンと、挟持レールとへ供給され、これらフィードチェンと、挟持レールとで挟持されて、扱室内を移送中に扱胴で脱穀され、脱穀済みで選別済みの穀粒は、脱穀機から機外へ排出される。
【０００３】
脱穀済みの穀稈の排藁は、前記フィードチェンと、挟持レールとから、排藁搬送装置へ引継ぎされるが、この排藁搬送装置の伝動は、脱穀機の右外側に設けた第一伝動軸は、扱胴からベルト伝動機構で回転駆動され、この第一伝動軸の後端部近傍へ回転駆動自在に設けた、排藁搬送装置の穂先搬送機構は、フィードチェンと略直角に設けた、この穂先搬送機構の爪付きチェンと、第一伝動軸の後端部に設けたベベルギャー機構の輪体へ掛け渡して、回転駆動される。左側前部から右後後部へ傾斜させて設けた株元搬送機構とにより、排藁の穂先側と、株元側とが引継ぎされて機外へ移送されて、圃場へ排出されるか、又は、カッタ装置へ移送供給され、所定寸法に切断されて、圃場へ排出されるか、又は、結束機へ移送供給され、所定の束径に結束されて、圃場へ排出される。
【０００４】
【特許文献１】
特開平９−１８７１４６号公報。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
排藁搬送装置の穂先搬送機構と、株元搬送機構とを回転駆動する第一伝動軸は、脱穀機の右外側部へ配設されていることにより、脱穀機の右横外側部には、脱穀済み穀粒を貯留する穀粒貯留タンク等が設けられていることにより、メンテナンスが困難であったり、又、強度不足であったり、更に、排藁移送装置を上動回動させることができない構成であったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、請求項１に記載の発明においては、脱穀機５に設けたフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで穀稈を挟持して脱穀機５の脱穀室７内を移送中に脱穀する回転自在に軸支した扱胴７ａと、脱穀済み穀稈を移送する排藁移送装置２３等とを設けたコンバインにおいて、前記排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６は、扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方へ設けたことを特徴とするコンバインの排藁装置としたものである。
【０００７】
コンバインで立毛穀稈の刈取り収穫作業は、このコンバインを穀稈の植付圃場を走行させて、刈取りされた穀稈は、後方上部へ移送され、脱穀機５の左側（コンバインへ搭載状態で）に設けたフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとへ供給され、これらフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで挟持されて、脱穀機５の脱穀室７内を移送中に扱胴７ａで脱穀され、脱穀済みで選別済みの穀粒は、脱穀機５から機外へ排出される。
【０００８】
脱穀済み穀稈の排藁は、前記フィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとから、排藁搬送装置２３へ引継ぎされるが、この排藁移送装置２３の伝動は、脱穀室７の扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方部に設けた伝動装置２６によって回転駆動される。排稈は、回転駆動する排藁搬送装置２３で引継ぎ移送されて、圃場へ排出されるか、又は、カッタ装置へ移送供給され、所定寸法に切断されて、圃場へ排出されるか、又は、結束機へ移送供給され、所定の束径に結束されて、圃場へ排出される。
【０００９】
請求項２に記載の発明においては、前記伝動装置２６の伝動軸２７ａの外周外側部で、脱穀機５の前・後側板５ａ，５ｂ間を接続させる接続パイプ２７ｂを設けたことを特徴とする請求項１に記載のコンバインの排藁装置としたものである。
【００１０】
前記排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６の伝動軸２７ａは、この伝動軸２７ａの外周の外側部で、脱穀機３を形成する前・後側板１ａ，１ｂ間には、接続パイプ２７ｂを設けて、これら前・後側板１ａ，１ｂを接続して、伝動軸２７ａを支持させている。
【００１１】
請求項３に記載の発明においては、前記伝動軸２７ａと、排藁移送装置２３とを接続、又は離脱自在に接続具２８を設けたことを特徴とする請求項１、又は請求項２に記載のコンバインの排藁装置としたものである。
前記排藁移送装置２３と、この排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６の伝動軸２７ａとを接続、又は、離脱自在な接続具２８によって接続させ、排藁移送装置２３を回転駆動させて、排藁をこの排藁移送装置２３で移送させている。
【００１２】
【発明の効果】
請求項１に記載の発明においては、脱穀機５の扱胴７ａで脱穀された、脱穀済み穀稈の排藁は、この脱穀機５のフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとから、排藁移送装置２３で引継ぎ移送するが、この排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６は、脱穀機５の扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方部へ設けたことにより、伝動装置２６の近傍部には、他部品がなく、このために、メンテナンスが容易である。
【００１３】
請求項２に記載の発明においては、前記伝動装置２６の伝動軸２７ａの外周外側部で、脱穀機５の前・後側板５ａ，５ｂ間を接続する接続パイプ２７ｂを設けたことにより、伝動装置２６を大巾に強度アップすることができた。
請求項３に記載の発明においては、前記伝動装置２６の伝動軸２７ａと、排藁移送装置２３とを接続、又は、離脱自在な接続具２８を設けたことにより、排藁移送装置２３を容易に上動することができると共に、着脱が容易である。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン１の走行車台２の上側へ載置して、穀稈を脱穀する脱穀機５のフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとへ刈取機３で刈取りした刈取り穀稈が供給されて、引継ぎされ、これらフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで挟持されて、脱穀機５の脱穀室７内を移送中に、この脱穀室７へ内装した扱胴７ａで脱穀され、脱穀済み穀稈の排藁は、排藁移送装置２３で引継ぎ移送される構成である。この排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６は、扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方へ設けた構成である。脱穀機５のフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂと、排藁移送装置２３と、伝動装置２６等を主に図示して説明する。
【００１５】
前記コンバイン１の走行車台２の下側には、図６で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ４ａを張設した走行装置４を配設し、走行車台２の上側には、脱穀機５を載置した構成である。走行車台２の前方部の刈取機３で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機３で後方上部へ移送され、脱穀機５のフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機５の右横側に配設した穀粒貯留タンク３１内へ一時貯留される。
【００１６】
前記走行車台２の前方部には、図６で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド３２ａ、及び分草体３２ｂと、立毛穀稈を引起す各引起装置３２ｃと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置３３の掻込装置３３ａと、掻込された穀稈を刈取刈刃装置３２ｄと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機５のフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとへ受渡しする穀稈掻込移送装置３３の根元・穂先移送装置３４ａ，３４ｂ等からなる刈取機３を設けている。該刈取機３は、油圧駆動による伸縮シリンダ３５ｄにより、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【００１７】
前記刈取機３の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆３５ａの上端部には、左右方向に支持パイプ杆３５ｂを設け、この支持パイプ杆３５ｂを走行車台２の上側面に設けた支持装置３５ｃで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ３５ｄの作動により、刈取機３は支持パイプ杆３５ｂを回動中心として、上下に回動する構成である。
【００１８】
前記刈取機３の穀稈掻込移送装置３３によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機５へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ３ａを設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク３１側の前部には、図６で示す如くコンバイン１を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置３７ａと、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席３７ｂとは、操作室ケース３８ａで形成した操作室３８ｂ内へ設け、この操縦席３７ｂの下側で、走行車台２の上側面には、エンジン３９を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク３１を配設する。これら走行装置４と、刈取機３と、脱穀機５と、エンジン３９等により、コンバイン１の機体１ａを形成した構成である。
【００１９】
前記走行車台２の前端部に装架した走行用のミッションケース３６内の伝動機構３６ａの伝動系路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ３６ｂを設けた構成である。
前記脱穀機５は、図１〜図５で示す如く左・右側板５ｃ，５ｄ、及び前・後側板５ａ，５ｂと、前・後中側板５ｅ，５ｆで箱体に形成し、この脱穀機５の左側板５ａ側には、刈取機３で刈取りされ、この刈取機３で後方上部へ挟持移送される刈取り穀稈を引継ぎして、挟持移送するフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとを設けた構成である。
【００２０】
前記フィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとにより、脱穀機５の脱穀室７内を挟持移送中の刈取り穀稈は、この脱穀室７内の多種類で、多数本の扱歯７ｂを植設した扱胴７ａを、前側板５ａと、後中側板５ｆとにより、回転自在に軸支して設け、この扱胴７ａの回転駆動により、脱穀する構成である。又、この扱胴７ａの各扱歯７ｂの回転外周下側部には、脱穀した脱穀処理物が漏下する脱穀室網７ｃを張設した構成である。
【００２１】
前記脱穀室７の右横側の上部には、この脱穀室７で未脱穀処理の排塵物を再脱穀処理する。図３〜図５で示す如く排塵処理室８を設けた構成である。この排塵処理室８内には、排塵処理胴８ａを回転自在に軸支内装した構成であり、この排塵処理胴８ａの外周部には、排塵螺旋プレート８ｂと、移送終端部に、排塵排出板８ｃとを設けた構成である。又、排塵処理胴８ａの排塵螺旋プレート８ｂの回転外周下側部には、排塵物を再脱穀処理した再脱穀処理物が漏下する漏下具８ｄを張設した構成である。
【００２２】
前記処理室７の移送終端部の前・後中側板５ｅ，５ｆ間には、脱穀排出口１０ａを設け、この脱穀排出口１０ａからは、脱穀室７内で、脱穀されなかった未脱穀処理の排塵物が排出され、排出された排塵物は、排塵処理室８、及び後述する下側の下揺動選別装置１５の上側へ設けた上揺動選別装置１２の上チャフシーブ１２ａ、及び各上ストローラック１２ｂ上へ排出される構成である。
【００２３】
前記排塵処理室８内へ脱穀排出口１０ａから排出された未脱穀処理の排塵物は、排塵処理胴８ａの排塵螺旋プレート８ｂで移送しながら再脱穀処理され、再脱穀処理物は漏下具８ｄから漏下して、後述する下側の下揺動選別装置１５上へ供給される構成である。又、漏下具８ｄから漏下しなかった藁屑、及び稈切と、一部の穀粒等とは、排塵処理胴８ａの排塵排出板８ｃにより、排塵処理室８の移送終端部の排塵排出口１０ｂから排出されて、下揺動選別装置１５上へ供給される構成である。
【００２４】
前記排塵処理室８の前側には、二番物を後述する二番還元筒２１から供給を受けて再脱穀処理する二番処理室９を設けた構成である。この二番処理室９内には、二番処理胴９ａを回転自在に排塵処理胴８ａと同軸上へ軸支内装した構成であり、この二番処理胴９ａの外周部には、移送始端部より、順次二番螺旋プレート９ｂ，二番処理爪９ｃ，二番排出板９ｄとを設けた構成である。又、二番処理胴９ａの回転外周下側部には、二番物を再脱穀処理した再脱穀処理物が漏下する二番処理網９ｅを張設した構成である。
【００２５】
前記二番処理室９内へ二番還元筒２１から供給された二番物は、二番処理胴９ａの二番螺旋プレート９ｂ、及び二番処理爪９ｃで移送しながら再脱穀処理され、再脱穀処理物は二番処理網９ｅから漏下して、後述する下側の下揺動選別装置１５上へ供給される構成である。又、二番処理網９ｅから漏下しなかった藁屑、及び稈切と、一部の穀粒等とは、二番処理胴９ａの二番排出板９ｄにより、二番処理室９の移送終端部に設けた二番排出口１０ｄから排出されて、下側の後述する下揺動選別装置１５上へ供給される構成である。
【００２６】
前記脱穀室７の下側には、選別室１１を設け、この選別室１１内の上部には、図３〜図５で示す如く上側には、脱穀排出口１０ａから排出される排塵物と、排塵処理室８の漏下具８ｄから漏下した再脱穀処理物とを受けて、揺動移送しながら揺動選別する上揺動選別装置１２と、下部には、脱穀室網７ｃ、漏下具８ｄから漏下する脱穀処理物、及び再脱穀処理物と、上揺動選別装置１２から漏下、及び排出される再脱穀処理物とを、揺動移送しながら揺動選別する下揺動選別装置１５とを、吊り下げ状態に設けた構成である。これら上・下揺動選別装置１２，１５は、供給を受けた脱穀処理物、及び再脱穀処理物を、穀粒と、藁屑、及び稈切等とに揺動選別する構成である。
【００２７】
前記上揺動選別装置１２は、下揺動選別装置１５の所定距離上側へ重合状態で、着脱自在に設けた構成である。上揺動選別装置１２は、移送始端部側へ左右方向で、前後方向に所定間隔を設けて、各上チャフシーブ１２ａを設けると共に、この各上チャフシーブ１２ａの後側（下手側）には、前後方向で、左右方向に所定間隔を設けて、各上ストローラック１２ｂを設けた構成である。
【００２８】
前記上揺動選別装置１２の各上チャフシーブ１２ａと、各上ストローラック１２ｂとにより、脱穀室７の脱穀排出口１０ａから排出される排塵物と、排塵処理室８の漏下具８ｄから漏下する再脱穀処理物とを受けて、穀粒と、藁屑、及び稈切等に揺動選別して、下側の下揺動選別装置１５上へ漏下、及び排出する構成である。
【００２９】
前記下揺動選別装置１５は、前部より、側面山形状の下移送棚１３ａと、左右方向で、前後方向に所定間隔を設けて、開閉自在な各下チャフシーブ１３ｂと、前後方向で、左右方向に所定間隔を設けて、各下ストローラック１３ｃと、各下チャフシーブ１３ｂの下側には、網材等よりなる下グレンシーブ１４ａと、各下ストローラック１３ｂの下側には、前方下部へ傾斜する下流下棚１４ｂとを設けた構成である。
【００３０】
前記下揺動選別装置１５の前方下方部には、揺動カム装置１５ａを設けると共に、後方下部には、ローラ装置１５ｂを設けて、重合状態に接続した上・下揺動選別装置１２，１５を揺動駆動する構成である。
前記下揺動選別装置１５は、脱穀室７の脱穀室網７ｃと、排塵処理室８の漏下具８ｄと、二番処理室９の二番処理網９ｅとにより、漏下する脱穀処理物と、再脱穀処理物と、上揺動選別装置１２より、漏下する揺動選別物と、排塵排塵口１０ｂ、二番排出口１０ｃより、排出される再脱穀処理物とを、穀粒と、藁屑、及び稈切れとに揺動選別する構成である。
【００３１】
前記下揺動選別装置１５の下側前部には、送風羽根１７ａを回転自在に内装した送風機１７を設け、この送風機１７の送風羽根１７ａから発生する起風を送風して、下揺動選別装置１５から落下する落下物の穀粒と、藁屑、塵埃、及び稈切等とに風選別する構成である。
【００３２】
前記下揺動選別装置１５で揺動選別され、送風機１７で風選別され、一番選別棚１８ａを流下して、一番受樋１８ｂ内へ供給された選別済み穀粒は、この一番受樋１８ｂ内の一番螺旋１８ｃで右横側へ移送され、一番揚穀筒２０へ内装した一番揚穀螺旋２０ａで引継ぎ揚送され、一番投出筒２０ｂから穀粒貯留タンク３１内へ供給され、一時貯留される構成である。
【００３３】
前記一番受樋１８ｂの後側には、二番螺旋１９ｂを回転自在に軸支した二番受樋１９ａを設け、この二番受樋１９ａの前側上部と、一番選別棚１８ａの上方部とは接続して設けると共に、後側上端部は、下揺動選別装置１５の流下棚１６ｅ下端部の下側へ重合させた構成である。
【００３４】
前記二番受樋１９ａ内へ供給された二番物は、この二番受樋１９ａ内の二番螺旋１９ｂで右横側へ移送され、二番還元筒２１へ内装した二番還元螺旋２１ａで引継ぎ揚送され、二番投出筒２１ｂから二番処理室９の移送始端内へ還元され、二番物を再脱穀処理する構成である。
【００３５】
前記下揺動選別装置１５の移送終端部の上部には、上・下揺動選別装置１２，１５で揺動選別、及び送風機１７で風選別した藁屑、塵埃、及び稈切等を吸引して後方部から機外へ排出する吸引ファン２２を前後に設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク３１内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク３１の後側には、縦移送螺旋４０ａを内装した排出支持筒４０を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒４０の上端部には、その全長がコンバイン１の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋４１ａを伸縮自在に内装した排出オーガ４１を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【００３６】
前記脱穀機５の脱穀室７の扱胴７ａの左側でフィードチェン６ａの上方部には、図１、及び図２で示す如くフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで挟持されて、脱穀室７内を移送中に扱胴７ａの各種扱歯７ｂにより、脱穀された穀稈の排藁を引継ぎ移送する排藁移送装置２３を設けた構成である。
【００３７】
前記排藁移送装置２３は、図１、及び図２で示す如く排藁の株元側を移送する排藁株元移送装置２４と、排藁穂先移送装置２５と、伝動装置２６と、支持装置３０等とよりなる構成である。
前記排藁移送装置２３は、伝動装置２６と、支持装置３０とにより、支持した構成である。
【００３８】
前記伝動装置２６は、図１、及び図２で示す如くエンジン３９の回転動力は、脱穀ギャーケース６ｃの入力軸６ｄの先端部へ軸支した入力プーリ６ｅから、入力軸６ｄを経て、脱穀ギャーケース６ｃへ内装した伝動機構６ｆへ入力され、脱穀機５の扱胴７ａを回転駆動する構成である。
【００３９】
前記扱胴７ａを回転自在に軸支した扱胴軸７ｄの前端部には、脱出力プーリ７ｅを軸支した構成である。
前記排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６は、図１、及び図２で示す如く扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方部に設けた構成である。
【００４０】
前記フィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで挟持移送される脱穀済み穀稈の排藁を引継ぎ移送する排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６は、脱穀機５の扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方部へ設けたことにより、伝動装置２６の近傍部には、他部品がなく、このために、メンテナンスが容易である。
【００４１】
前記伝動装置２６の伝動軸２７ａの外周外側部には、図１、及び図２で示す如く脱穀機５の左・右側板５ａ，５ｂを接続すると共に、伝動軸２７ａを軸支する支持パイプ２７ｂを設け、この接続パイプ２７ｂの外周部で前・後側板５ａ，５ｂの外側面が位置する箇所には、前・後取付板２７ｃ，２７ｄを設けて、ボルト、及びナット等により、装着して接続パイプ２７ａで、前・後側板５ａ，５ｂ間を接続して、強度アップを図った構成である。
【００４２】
前記伝動装置２６の伝動軸２７ａの外周外側部で、前・後側板５ａ，５ｂ間を接続する接続パイプ２７ｂを設けたことにより、伝動装置２６と、脱穀機５の左側部との強度を大巾にアップすることができる。
前記扱胴７ａへ軸支した脱出力プーリ７ｅと、伝動装置２６の伝動軸２７ａの前端部へ軸支した脱入力プーリ２７ｅとには、ベルト２７ｆを掛け渡して、伝動軸２７ａを回転駆動する構成である。
【００４３】
前記伝動装置２６の伝動軸２７ａの後端部と、排藁移送装置２３の前排藁ギャーケース２４ａへ内装した伝動機構２４ｂの前伝動軸２４ｃの前端部とは、図１、及び図２で示す如く接続、又は離脱自在に爪クラッチ方式の接続具２８を設けて、これら伝動軸２７ａと、前伝動軸２４ｃとを接続させると共に、離脱自在とした構成である。
【００４４】
前記伝動装置２６の伝動軸２７ａと、排藁株元移送装置２４の前排藁ギャーケース２４ａの前伝動軸２４ｃとを接続、又は離脱自在な接続具２８（爪クラッチ方式）を設けたことにより、排藁移送装置２３を容易に上下移動操作ができると共に、着脱が容易である。
【００４５】
前記排藁移送装置２３の排藁株元移送装置２４と、排藁穂先移送装置２５とは、図１で示す如く支持装置３０で支持した構成である。この支持装置３０は、前・後側板５ａ，５ｂで支持杆３０ａを支持させると共に、この支持杆３０ａの後端部には、所定間隔で支持板３０ｂ，３０ｂを装着して設け、この各支持板３０ｂ，３０ｂ間に前後支持杆３０ｃを回動、又は、固定自在にボルト等により、装着して設け、この前後支持杆３０ｃには、左右支持杆３０ｄを設けた構成である。
【００４６】
前記左右支持杆３０ｄの先端部には、伝動機構２９ａを内装した後排藁ギャーケース２９を装着した構成である。
前記排藁株元移送装置２４は、図１で示す如く前排藁ギャーケース２４ａの後伝動軸２４ｄへ軸支した前スプロケット２４ｅと、後排藁ギャーケース２９の伝動機構２９ａの伝動軸２９ｂへ軸支した後スプロケット２９ｃとには、排藁株元チェン２４ｆを掛け渡した構成である。この排藁株元チェン２４ｆは、左側前部から右側後部へ向けて、傾斜させて設け、排藁の株元側を移送する構成である。
【００４７】
前記排藁穂先移送装置２５は、図１で示す如く後排藁ギャーケース２９と、排藁ケース２５ａ，２５ａとへ軸支して設けた伝動軸２９ｂへ軸支した穂先後スプロケット２５ｂと、排藁ケース２５ａ，２５ａへ軸支した穂先前伝動軸２５ｃへ軸支した穂先前スプロケット２５ｄとには、移送ラグ２５ｆを所定間隔に装着した排藁穂先チェン２５ｅを掛け渡した構成である。排藁穂先チェン２５ｅと、各穂先ラグ２５ｆとは、左側前部から右側後部へ向けて、傾斜させて設け、排藁の穂先側を移送する構成である。
【００４８】
前記排藁株元移送装置２４の排藁株元チェン２４ｆと、排藁穂先移送装置２５の排藁穂先チェン２５ｅの各移送ラグ２５ｆとの回転駆動は、エンジン３９の回転動力を、ベルト２７ｆと、伝動装置２６の伝動軸２７ａと、前・後排藁ギャーケース２４，２９の個別の各伝動機構２４ｂ，２９ａ等とにより、回転駆動される構成である。排藁は、機外へ移送排出、又はカッタ装置、及び結束機（共に図示せず）へ供給され、切断、及び結束されて排出される構成である。
【００４９】
前記フィードチェン６ａの回転駆動を支持するチェンレール４２の移送始端部側の支持板４２ａには、図８、及び図９で示す如く支持ピン４２ｂを設け、この支持ピン４２ｂには、入口チェンスプロケット４２ｃを軸支して設けた構成である。
【００５０】
排塵ギャーケース４３のカップリング４３ａ部には、図９で示す如く穀稈の巻き付き防止用の円形状の防止円盤４４を設けた構成である。この防止円盤４４は、排塵側板４３ｂ、及び排塵ギャーケース４３へ共締めすると共に、組立完成部品構成とし、フィードチェン６ａの入口チェンスプロケット４２ｃ（藁巻き付き部）の内側部へ防止円盤４４を挿入し、締付具４４ａを螺挿入して装着した構成である。
【００５１】
これにより、前記入口チェンスプロケット４２ｃへ穀稈の巻き付き防止用の防止円盤４４を設けたことにより、穀稈の巻き付きが防止できると共に、入口チェンスプロケット４２ｃがロック状態になることを防止できる。
前記脱穀機５の排塵処理胴４５、及び二番処理胴４６は、図９、及び図１０で示す如く扱胴７ａの平面視右横側の上下に分割して設けた構成である。
【００５２】
前記二番処理胴４６は、図９、及び図１０で示す如く扱胴７ａの右横側で、扱胴７ａの中心位置より、所定距離中心位置が上部で、前側板５ａと、前中側板５ｅとの間に前・後伝動軸４６ａ，４６ｂで回動自在に軸支して設けた構成であると共に、後伝動軸４６ｂは、後中側板５ｆより、後方部へ突出させて設けた構成である。
【００５３】
前記排塵処理胴４５は、図９、及び図１０で示す如く扱胴７ａの右横側で、扱胴７ａの中心位置より、所定距離中心位置が下部で、前中側板５ｅと、後側板５ｂとの間に、伝動軸４５ａで回転自在に軸支して設けた構成である。
前記排塵処理胴４５の回転駆動は、二番処理胴４６の後側部で、前中側板５ｅ外側部には、チェンケース４７を装着して設けると共に、このチェンケース４７内で後伝動軸４６ｂには、出力スプロケット４７ａを軸支して設け、又、チェンケース４７内で伝動軸４５ａには、入力スプロケット４７ｂを軸支して設け、これら入・出力スプロケット４７ｂ，４７ａには、チェン４７ｃを掛け渡した構成である。
【００５４】
前記前側板５ａの外側面には、伝動機構４８ａを内装した入力ケース４８を設け、この入力ケース４８の伝動機構４８ａへ軸支した伝動プーリ４８ｂへエンジン３９の回転動力が入力され、二番処理胴４６と、排塵処理胴４５と、詳細後述する排藁株元移送装置２４の排藁株元チェン２４ｆを回転駆動する構成である。
【００５５】
前記二番処理胴４６の後伝動軸４６ｂの後端部に排藁出力プーリ４６ｃを軸支して設けると共に、排藁ギャーケース４９へ内装した伝動機構４９ａの排藁入力プーリ４９ｂを軸支して設けた構成である。これら排藁出力プーリ４６ｃと、排藁入力プーリ４９ｂとは、ベルト４９ｃを掛け渡して、排藁株元チェン２４ｆを回転駆動して、排藁を機外へ排出、又はカッタ装置、及び結束機（共に図示せず）へ供給して、切断、及び結束する構成である。
【００５６】
これにより、前記扱胴７ａの上部に設けた二番処理胴４６の後伝動軸４６ｂより、排藁株元移送装置２４を回転駆動することにより、排藁出力プーリ４６ｃ、及びベルト４９ｃの位置が高くなることにより、これら排藁出力プーリ４６ｃ、及びベルト４９ｃへ排藁を引継ぎ時に、この排藁の巻き付きを防止することができる。
【００５７】
前記排藁移送装置２３の排藁穂先移送装置２５の上側には、図１１で示す如く排藁穂先ガイド装置５０を設けた構成である。
前記排藁穂先ガイド装置５０は、取付板５０ａへコ字形状で上側面をいずれか一方へ傾斜した受板５０ｂを装着して設け、この受板５０ｂには、前後方向に所定間隔を設けて、前・後ガイド杆５０ｃ，５０ｄを設けると共に、これら前・後ガイド杆５０ｃ，５０ｄの先端部は、排藁穂先移送装置２５へ内装された排藁穂先チェン２５ｅへ設けた移送ラグ２５ｆの移送終端部の回転外周部位置まで延長して設けた構成である。前・後ガイド杆５０ｃ，５０ｄの先端下側には、支持板５０ｅを設け、この支持板５０ｅを吸引ファン２２のケーシング２２ａへ装着した構成である。
【００５８】
前記排藁穂先ガイド装置５０の取付板５０ａを、脱穀機５の左側板５ｃの上部側へボルト、及びナット等によって装着し、前・後ガイド杆５０ｃ，５０ｂと、排藁穂先チェン２５ｅの各移送ラグ２５ｆとにより、排藁の穂先部を挟持して、移送する構成である。
【００５９】
前記排藁穂先ガイド装置５０の前・後ガイド杆５０ｃ，５０ｄの移送終端部の位置を、排藁の穂先側を移送する排藁穂先チェン２５ｅの穂先ラグ２５ｆの移送終端の回転外周部へ位置させて、設けたことにより、例えば、カッタ装置（図示せず）へ供給するとき等には、このカッタ装置のカッタ刃（図示せず）に対して略垂直に移送されることにより、排藁の切断性能の向上を図ることができる。又、排藁の穂先側の移送遅れを防止することができる。更に藁屑等の溜まりを防止することができる。前記上・下ガイド杆５１ａ，５１ｂの先端部を支持板５０ｅへ装着し、この支持板５０ｅを吸引ファン２２のケーシング２２ａの上側へ装着したことにより、強度アップを図ることができる。
【００６０】
前記脱穀機５には、図１２、及び図１３で示す如く排藁株元移送装置２４と、排藁穂先移送装置２５とを設けた構成において、左側板５ｃの内側へ設けた取付板５１には、前ガイド杆５１ａを設けると共に、後ガイド杆５１ｂを設けた構成である。又、吸引ファン２２のケーシング２２ａの上側面は、高い箇所（イ）と、低い箇所（ロ）とに二分割した構成である。前ガイド杆５１ａは、吸引ファン２２の上側面の低い方へ連なるように設けた構成である。又、吸引ファン２２のケーシング２２ａの位置を高くして設けた構成である。
【００６１】
これにより、前記排藁株元移送装置２４と、排藁穂先移送装置２５の前ガイド杆５１ａは、吸引ファン２２のケーシング２２ａへ連なるように設けると共に、このケーシング２２ａの上側面を高い位置へ設けたことにより、移送される排藁により、このケーシング２２ａの上側面が掃除されることにより、排塵物の溜まりを防止することができる。
【００６２】
前記脱穀機５には、図１４で示す如く吸引ファン２２と、フィードチェン６ａとを回転駆動する伝動機構５２ａを内装した伝動ケース５２を設け、この伝動ケース５２の伝動機構５２ａの後伝動軸５２ｂには、上プーリ５２ｃを軸支して設けると共に、下伝動軸５３には、ベルコン方式（変速機構）の下プーリ５３ａを軸支して設けた構成である。又、伝動機構５２ａの前伝動軸５２ｄには、後スプロケット５２ｅを軸支して設け、この後スプロケット５２ｅへ掛け渡した、フィードチェン６ａを回転駆動すると共に、変速回転駆動する構成である。
【００６３】
前記エンジン３９のエンジン軸３９ａには、エンジンプーリ３９ｂを回転自在に軸支して設けると共に、脱穀機５の前側板５ａに設けたカウンタメタル５４のカウンタ軸５４ａには、カウンタプーリ５４ｂを回転自在に軸支して設けた構成である。このカウンタプーリ５４ｂと、エンジンプーリ３９ｂとには、ベルト３９ｃを掛け渡した構成である。
【００６４】
前記フィードチェン６ａと、吸引ファン２２とは、変速回転駆動する構成である。
前記刈取機３の引起装置３２ｃの外側面には、図１４で示す如く穀稈の全長を検出する稈長センサ５５を設けた構成である。
【００６５】
前記ミッションケース３６内へ設けた車速センサ３６ｂで走行車速が検出され、この検出値が操作装置３７ａへ内装した制御装置３７ｃへ入力され、この入力された走行車速に基づいて、図１５で示す如くフィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度が、制御装置３７ｃで変更制御される構成である。又、刈取り穀稈の稈長は、稈長センサ５５で稈長が検出され、制御装置３７ｃへ入力され、この入力された穀稈の稈長に基づいて、図１５で示す如くこの制御装置３７ａでフィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度が変更制御される構成である。
【００６６】
これにより、前記走行装置４の走行車速により、フィードチェン６ａの回転速度が変更されることにより、脱穀室７内へ供給される穀稈を一定量にすることにより、扱ぎ残し、及び藁屑等の発生を防止することができる。又、短稈のときには、フィードチェン６ａの回転速度が遅くなることにより、穀稈の株元部の先行を防止することができる。
【００６７】
前記操作装置３７ａには、図１４で示す如く走行車速を変更するときに操作する主変速レバー３７ｄを設け、この主変速レバー３７ｄを後進走行側へ操作すると、この操作が制御装置３７ｃへ入力され、この入力により、図１６で示す如く一定の遅い走行車速で走行するように、この制御装置３７ｃで変更制御される構成である。又、主変速レバー３７ｄを前進走行側へ順次倒し操作すると、この倒し操作角度が制御装置３７ｃへ入力され、この入力に基づいて、吸引ファン２２と、フィードチェン６ａとの回転速度は、変更制御される構成である。主変速レバー３７ｄのアーム３７ｅと、ベルコン方式（変速機構）の下プーリ５３ａのアーム５３ｃとは、ワイヤー５３ｄで接続した構成である。又、伝動ケース５２の上プーリ５２ｃと、下伝動軸５３の下プーリ５３ａとには、ベルト５３ｂを掛け渡した構成である。
【００６８】
これにより、前記主変速レバー３７ｄの倒し操作角度により、フィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度が変更制御されることにより、常に穀稈の層厚が同じとなり、扱ぎ残し発生、及び藁屑発生の減少を図ることができる。又、選別性能の向上を図ることができる。
【００６９】
前記走行装置４の走行車速を、変更するときに操作する。図１４で示す如く操作装置３７ａに設けた主変速レバー３７ｄの操作位置が制御装置３７ｃへ入力され、この入力により、低車速と、中車速と、高車速とに、図１７で示す如く区分される構成である。この区分により、フィードチェン６ａと、走行装置４との回転速度が制御装置３７ｃで制御される構成である。
【００７０】
検出された走行車速が低車速の範囲内であると、制御装置３７ｃで判定されたときは、フィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度は、一定の低回転速度に制御装置３７ｃで制御される。又、検出された走行車速は、中車速の範囲内であると、制御装置３７ｃで判定されたときには、この制御装置３７ｃにより、フィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度は、順次標準回転速度に変更制御される構成である。更に、検出された走行車速は、高車速の範囲内であると、制御装置３７ｃで判定されたときには、フィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度は、一定の高回転速度に制御装置３７ｃで制御される構成である。
【００７１】
これにより、前記脱穀機５のフィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度は、走行装置４の走行車速の低速、中速、高速により、制御されることで、移送される排藁量が一定となり、脱穀性能、選別性能を向上を図ることができる。又、扱ぎ残しの発生、及び藁屑発生を減少させることができる。
【００７２】
前記脱穀機５のフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで挟持移送される穀稈の層厚を検出する。図１４で示す如くＯＮ−ＯＦＦ方式の層厚センサ５６を設けた構成である。この層厚センサ５６は、挟持杆６ａの上下移動により、ＯＮ−ＯＦＦする構成である。
【００７３】
前記脱穀機５の制御装置３７ａには、図１４で示す如く層厚センサ５６の識位値を設定記憶させた構成である。又、層厚センサ５６の所定識位値の近傍の所定範囲内（Ｌ）は、フィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度の変更制御は、制御装置３７ｃにより、緩い傾斜角度で変更制御される構成である。所定範囲内（Ｌ）以外は、フィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度の変更制御は、制御装置３７ｃにより、急な傾斜角度で変更制御される構成である。
【００７４】
これにより、前記フィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとによって、挟持移送される穀稈の層厚は、常に一定となり、このために、穀稈の扱ぎ残し粒、及び藁屑等の発生を減少させることができる。又、各揺動選別装置１２，１５での処理物が少ないときには、吸引ファン２２の回転速度は遅くなること等により、選別性能の向上、及び三番飛散粒の減少を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】脱穀機と、排藁移送装置との一部断面した平面図
【図２】脱穀機と、排藁移送装置との一部断面した正面図
【図３】脱穀機の全体側断面図
【図４】脱穀機の全体平断面図
【図５】脱穀機の全体正断面図
【図６】コンバインの左側全体側面図
【図７】他の実施例を示す図で、入口スプロケットの防止盤部の拡大側面斜視図
【図８】他の実施例を示す図で、入口スプロケットの防止盤部の拡大側面斜視図
【図９】他の実施例を示す図で、脱穀機の平断面図
【図１０】他の実施例を示す図で、脱穀機の側断面図
【図１１】他の実施例を示す図で、前・後ガイド杆の取付部の拡大側面図
【図１２】他の実施例を示す図で、前・後ガイド杆と、吸引ファンのケーシングとの取付部の平面図
【図１３】他の実施例を示す図で、前・後ガイド杆のケーシングとの取付部の側面図
【図１４】他の実施例を示す図で、コンバインの左側全体側面図
【図１５】他の実施例を示す図で、フィードチェンの回転速度、及び吸引ファンの回転速度と、走行車速との関係図
【図１６】他の実施例を示す図で、フィードチェンの回転速度、及び吸引ファンの回転速度と、主変速レバーとの関係図
【図１７】他の実施例を示す図で、フィードチェンの回転速度、及び吸引ファンの回転速度と、走行車速との関係図
【図１８】他の実施例を示す図で、フィードチェンの回転速度、及び吸引ファンの回転速度と、層厚センサの識位値との関係図
【符号の説明】
５ 脱穀機
５ａ 前側板
５ｂ 後側板
６ａ フィードチェン
６ｂ 挟持杆
７ 脱穀室
７ａ 扱胴
２３ 排藁移送装置
２６ 伝動機構
２７ａ 伝動軸
２７ｂ 接続パイプ
２８ 接続具
【発明の属する技術分野】
この発明は、脱穀機のフィードチェンと挟持杆とで挟持移送される穀稈は、脱穀室内へ回転自在に軸支した扱胴で脱穀され、脱穀済み穀稈を移送する排藁移送装置を回転駆動する伝動装置は、扱胴の左側でフィードチェンの上部へ設けた技術であり、コンバインの排藁装置として利用できる。
【０００２】
【従来の技術】
コンバインで立毛穀稈の刈取り収穫作業は、このコンバインを穀稈の植付圃場を走行させて、刈取りされた穀稈は、上方後部へ移送され、脱穀機の左側に設けたフィードチェンと、挟持レールとへ供給され、これらフィードチェンと、挟持レールとで挟持されて、扱室内を移送中に扱胴で脱穀され、脱穀済みで選別済みの穀粒は、脱穀機から機外へ排出される。
【０００３】
脱穀済みの穀稈の排藁は、前記フィードチェンと、挟持レールとから、排藁搬送装置へ引継ぎされるが、この排藁搬送装置の伝動は、脱穀機の右外側に設けた第一伝動軸は、扱胴からベルト伝動機構で回転駆動され、この第一伝動軸の後端部近傍へ回転駆動自在に設けた、排藁搬送装置の穂先搬送機構は、フィードチェンと略直角に設けた、この穂先搬送機構の爪付きチェンと、第一伝動軸の後端部に設けたベベルギャー機構の輪体へ掛け渡して、回転駆動される。左側前部から右後後部へ傾斜させて設けた株元搬送機構とにより、排藁の穂先側と、株元側とが引継ぎされて機外へ移送されて、圃場へ排出されるか、又は、カッタ装置へ移送供給され、所定寸法に切断されて、圃場へ排出されるか、又は、結束機へ移送供給され、所定の束径に結束されて、圃場へ排出される。
【０００４】
【特許文献１】
特開平９−１８７１４６号公報。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
排藁搬送装置の穂先搬送機構と、株元搬送機構とを回転駆動する第一伝動軸は、脱穀機の右外側部へ配設されていることにより、脱穀機の右横外側部には、脱穀済み穀粒を貯留する穀粒貯留タンク等が設けられていることにより、メンテナンスが困難であったり、又、強度不足であったり、更に、排藁移送装置を上動回動させることができない構成であったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、請求項１に記載の発明においては、脱穀機５に設けたフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで穀稈を挟持して脱穀機５の脱穀室７内を移送中に脱穀する回転自在に軸支した扱胴７ａと、脱穀済み穀稈を移送する排藁移送装置２３等とを設けたコンバインにおいて、前記排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６は、扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方へ設けたことを特徴とするコンバインの排藁装置としたものである。
【０００７】
コンバインで立毛穀稈の刈取り収穫作業は、このコンバインを穀稈の植付圃場を走行させて、刈取りされた穀稈は、後方上部へ移送され、脱穀機５の左側（コンバインへ搭載状態で）に設けたフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとへ供給され、これらフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで挟持されて、脱穀機５の脱穀室７内を移送中に扱胴７ａで脱穀され、脱穀済みで選別済みの穀粒は、脱穀機５から機外へ排出される。
【０００８】
脱穀済み穀稈の排藁は、前記フィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとから、排藁搬送装置２３へ引継ぎされるが、この排藁移送装置２３の伝動は、脱穀室７の扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方部に設けた伝動装置２６によって回転駆動される。排稈は、回転駆動する排藁搬送装置２３で引継ぎ移送されて、圃場へ排出されるか、又は、カッタ装置へ移送供給され、所定寸法に切断されて、圃場へ排出されるか、又は、結束機へ移送供給され、所定の束径に結束されて、圃場へ排出される。
【０００９】
請求項２に記載の発明においては、前記伝動装置２６の伝動軸２７ａの外周外側部で、脱穀機５の前・後側板５ａ，５ｂ間を接続させる接続パイプ２７ｂを設けたことを特徴とする請求項１に記載のコンバインの排藁装置としたものである。
【００１０】
前記排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６の伝動軸２７ａは、この伝動軸２７ａの外周の外側部で、脱穀機３を形成する前・後側板１ａ，１ｂ間には、接続パイプ２７ｂを設けて、これら前・後側板１ａ，１ｂを接続して、伝動軸２７ａを支持させている。
【００１１】
請求項３に記載の発明においては、前記伝動軸２７ａと、排藁移送装置２３とを接続、又は離脱自在に接続具２８を設けたことを特徴とする請求項１、又は請求項２に記載のコンバインの排藁装置としたものである。
前記排藁移送装置２３と、この排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６の伝動軸２７ａとを接続、又は、離脱自在な接続具２８によって接続させ、排藁移送装置２３を回転駆動させて、排藁をこの排藁移送装置２３で移送させている。
【００１２】
【発明の効果】
請求項１に記載の発明においては、脱穀機５の扱胴７ａで脱穀された、脱穀済み穀稈の排藁は、この脱穀機５のフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとから、排藁移送装置２３で引継ぎ移送するが、この排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６は、脱穀機５の扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方部へ設けたことにより、伝動装置２６の近傍部には、他部品がなく、このために、メンテナンスが容易である。
【００１３】
請求項２に記載の発明においては、前記伝動装置２６の伝動軸２７ａの外周外側部で、脱穀機５の前・後側板５ａ，５ｂ間を接続する接続パイプ２７ｂを設けたことにより、伝動装置２６を大巾に強度アップすることができた。
請求項３に記載の発明においては、前記伝動装置２６の伝動軸２７ａと、排藁移送装置２３とを接続、又は、離脱自在な接続具２８を設けたことにより、排藁移送装置２３を容易に上動することができると共に、着脱が容易である。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン１の走行車台２の上側へ載置して、穀稈を脱穀する脱穀機５のフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとへ刈取機３で刈取りした刈取り穀稈が供給されて、引継ぎされ、これらフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで挟持されて、脱穀機５の脱穀室７内を移送中に、この脱穀室７へ内装した扱胴７ａで脱穀され、脱穀済み穀稈の排藁は、排藁移送装置２３で引継ぎ移送される構成である。この排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６は、扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方へ設けた構成である。脱穀機５のフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂと、排藁移送装置２３と、伝動装置２６等を主に図示して説明する。
【００１５】
前記コンバイン１の走行車台２の下側には、図６で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ４ａを張設した走行装置４を配設し、走行車台２の上側には、脱穀機５を載置した構成である。走行車台２の前方部の刈取機３で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機３で後方上部へ移送され、脱穀機５のフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機５の右横側に配設した穀粒貯留タンク３１内へ一時貯留される。
【００１６】
前記走行車台２の前方部には、図６で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド３２ａ、及び分草体３２ｂと、立毛穀稈を引起す各引起装置３２ｃと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置３３の掻込装置３３ａと、掻込された穀稈を刈取刈刃装置３２ｄと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機５のフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとへ受渡しする穀稈掻込移送装置３３の根元・穂先移送装置３４ａ，３４ｂ等からなる刈取機３を設けている。該刈取機３は、油圧駆動による伸縮シリンダ３５ｄにより、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【００１７】
前記刈取機３の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆３５ａの上端部には、左右方向に支持パイプ杆３５ｂを設け、この支持パイプ杆３５ｂを走行車台２の上側面に設けた支持装置３５ｃで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ３５ｄの作動により、刈取機３は支持パイプ杆３５ｂを回動中心として、上下に回動する構成である。
【００１８】
前記刈取機３の穀稈掻込移送装置３３によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機５へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ３ａを設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク３１側の前部には、図６で示す如くコンバイン１を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置３７ａと、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席３７ｂとは、操作室ケース３８ａで形成した操作室３８ｂ内へ設け、この操縦席３７ｂの下側で、走行車台２の上側面には、エンジン３９を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク３１を配設する。これら走行装置４と、刈取機３と、脱穀機５と、エンジン３９等により、コンバイン１の機体１ａを形成した構成である。
【００１９】
前記走行車台２の前端部に装架した走行用のミッションケース３６内の伝動機構３６ａの伝動系路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ３６ｂを設けた構成である。
前記脱穀機５は、図１〜図５で示す如く左・右側板５ｃ，５ｄ、及び前・後側板５ａ，５ｂと、前・後中側板５ｅ，５ｆで箱体に形成し、この脱穀機５の左側板５ａ側には、刈取機３で刈取りされ、この刈取機３で後方上部へ挟持移送される刈取り穀稈を引継ぎして、挟持移送するフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとを設けた構成である。
【００２０】
前記フィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとにより、脱穀機５の脱穀室７内を挟持移送中の刈取り穀稈は、この脱穀室７内の多種類で、多数本の扱歯７ｂを植設した扱胴７ａを、前側板５ａと、後中側板５ｆとにより、回転自在に軸支して設け、この扱胴７ａの回転駆動により、脱穀する構成である。又、この扱胴７ａの各扱歯７ｂの回転外周下側部には、脱穀した脱穀処理物が漏下する脱穀室網７ｃを張設した構成である。
【００２１】
前記脱穀室７の右横側の上部には、この脱穀室７で未脱穀処理の排塵物を再脱穀処理する。図３〜図５で示す如く排塵処理室８を設けた構成である。この排塵処理室８内には、排塵処理胴８ａを回転自在に軸支内装した構成であり、この排塵処理胴８ａの外周部には、排塵螺旋プレート８ｂと、移送終端部に、排塵排出板８ｃとを設けた構成である。又、排塵処理胴８ａの排塵螺旋プレート８ｂの回転外周下側部には、排塵物を再脱穀処理した再脱穀処理物が漏下する漏下具８ｄを張設した構成である。
【００２２】
前記処理室７の移送終端部の前・後中側板５ｅ，５ｆ間には、脱穀排出口１０ａを設け、この脱穀排出口１０ａからは、脱穀室７内で、脱穀されなかった未脱穀処理の排塵物が排出され、排出された排塵物は、排塵処理室８、及び後述する下側の下揺動選別装置１５の上側へ設けた上揺動選別装置１２の上チャフシーブ１２ａ、及び各上ストローラック１２ｂ上へ排出される構成である。
【００２３】
前記排塵処理室８内へ脱穀排出口１０ａから排出された未脱穀処理の排塵物は、排塵処理胴８ａの排塵螺旋プレート８ｂで移送しながら再脱穀処理され、再脱穀処理物は漏下具８ｄから漏下して、後述する下側の下揺動選別装置１５上へ供給される構成である。又、漏下具８ｄから漏下しなかった藁屑、及び稈切と、一部の穀粒等とは、排塵処理胴８ａの排塵排出板８ｃにより、排塵処理室８の移送終端部の排塵排出口１０ｂから排出されて、下揺動選別装置１５上へ供給される構成である。
【００２４】
前記排塵処理室８の前側には、二番物を後述する二番還元筒２１から供給を受けて再脱穀処理する二番処理室９を設けた構成である。この二番処理室９内には、二番処理胴９ａを回転自在に排塵処理胴８ａと同軸上へ軸支内装した構成であり、この二番処理胴９ａの外周部には、移送始端部より、順次二番螺旋プレート９ｂ，二番処理爪９ｃ，二番排出板９ｄとを設けた構成である。又、二番処理胴９ａの回転外周下側部には、二番物を再脱穀処理した再脱穀処理物が漏下する二番処理網９ｅを張設した構成である。
【００２５】
前記二番処理室９内へ二番還元筒２１から供給された二番物は、二番処理胴９ａの二番螺旋プレート９ｂ、及び二番処理爪９ｃで移送しながら再脱穀処理され、再脱穀処理物は二番処理網９ｅから漏下して、後述する下側の下揺動選別装置１５上へ供給される構成である。又、二番処理網９ｅから漏下しなかった藁屑、及び稈切と、一部の穀粒等とは、二番処理胴９ａの二番排出板９ｄにより、二番処理室９の移送終端部に設けた二番排出口１０ｄから排出されて、下側の後述する下揺動選別装置１５上へ供給される構成である。
【００２６】
前記脱穀室７の下側には、選別室１１を設け、この選別室１１内の上部には、図３〜図５で示す如く上側には、脱穀排出口１０ａから排出される排塵物と、排塵処理室８の漏下具８ｄから漏下した再脱穀処理物とを受けて、揺動移送しながら揺動選別する上揺動選別装置１２と、下部には、脱穀室網７ｃ、漏下具８ｄから漏下する脱穀処理物、及び再脱穀処理物と、上揺動選別装置１２から漏下、及び排出される再脱穀処理物とを、揺動移送しながら揺動選別する下揺動選別装置１５とを、吊り下げ状態に設けた構成である。これら上・下揺動選別装置１２，１５は、供給を受けた脱穀処理物、及び再脱穀処理物を、穀粒と、藁屑、及び稈切等とに揺動選別する構成である。
【００２７】
前記上揺動選別装置１２は、下揺動選別装置１５の所定距離上側へ重合状態で、着脱自在に設けた構成である。上揺動選別装置１２は、移送始端部側へ左右方向で、前後方向に所定間隔を設けて、各上チャフシーブ１２ａを設けると共に、この各上チャフシーブ１２ａの後側（下手側）には、前後方向で、左右方向に所定間隔を設けて、各上ストローラック１２ｂを設けた構成である。
【００２８】
前記上揺動選別装置１２の各上チャフシーブ１２ａと、各上ストローラック１２ｂとにより、脱穀室７の脱穀排出口１０ａから排出される排塵物と、排塵処理室８の漏下具８ｄから漏下する再脱穀処理物とを受けて、穀粒と、藁屑、及び稈切等に揺動選別して、下側の下揺動選別装置１５上へ漏下、及び排出する構成である。
【００２９】
前記下揺動選別装置１５は、前部より、側面山形状の下移送棚１３ａと、左右方向で、前後方向に所定間隔を設けて、開閉自在な各下チャフシーブ１３ｂと、前後方向で、左右方向に所定間隔を設けて、各下ストローラック１３ｃと、各下チャフシーブ１３ｂの下側には、網材等よりなる下グレンシーブ１４ａと、各下ストローラック１３ｂの下側には、前方下部へ傾斜する下流下棚１４ｂとを設けた構成である。
【００３０】
前記下揺動選別装置１５の前方下方部には、揺動カム装置１５ａを設けると共に、後方下部には、ローラ装置１５ｂを設けて、重合状態に接続した上・下揺動選別装置１２，１５を揺動駆動する構成である。
前記下揺動選別装置１５は、脱穀室７の脱穀室網７ｃと、排塵処理室８の漏下具８ｄと、二番処理室９の二番処理網９ｅとにより、漏下する脱穀処理物と、再脱穀処理物と、上揺動選別装置１２より、漏下する揺動選別物と、排塵排塵口１０ｂ、二番排出口１０ｃより、排出される再脱穀処理物とを、穀粒と、藁屑、及び稈切れとに揺動選別する構成である。
【００３１】
前記下揺動選別装置１５の下側前部には、送風羽根１７ａを回転自在に内装した送風機１７を設け、この送風機１７の送風羽根１７ａから発生する起風を送風して、下揺動選別装置１５から落下する落下物の穀粒と、藁屑、塵埃、及び稈切等とに風選別する構成である。
【００３２】
前記下揺動選別装置１５で揺動選別され、送風機１７で風選別され、一番選別棚１８ａを流下して、一番受樋１８ｂ内へ供給された選別済み穀粒は、この一番受樋１８ｂ内の一番螺旋１８ｃで右横側へ移送され、一番揚穀筒２０へ内装した一番揚穀螺旋２０ａで引継ぎ揚送され、一番投出筒２０ｂから穀粒貯留タンク３１内へ供給され、一時貯留される構成である。
【００３３】
前記一番受樋１８ｂの後側には、二番螺旋１９ｂを回転自在に軸支した二番受樋１９ａを設け、この二番受樋１９ａの前側上部と、一番選別棚１８ａの上方部とは接続して設けると共に、後側上端部は、下揺動選別装置１５の流下棚１６ｅ下端部の下側へ重合させた構成である。
【００３４】
前記二番受樋１９ａ内へ供給された二番物は、この二番受樋１９ａ内の二番螺旋１９ｂで右横側へ移送され、二番還元筒２１へ内装した二番還元螺旋２１ａで引継ぎ揚送され、二番投出筒２１ｂから二番処理室９の移送始端内へ還元され、二番物を再脱穀処理する構成である。
【００３５】
前記下揺動選別装置１５の移送終端部の上部には、上・下揺動選別装置１２，１５で揺動選別、及び送風機１７で風選別した藁屑、塵埃、及び稈切等を吸引して後方部から機外へ排出する吸引ファン２２を前後に設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク３１内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク３１の後側には、縦移送螺旋４０ａを内装した排出支持筒４０を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒４０の上端部には、その全長がコンバイン１の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋４１ａを伸縮自在に内装した排出オーガ４１を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【００３６】
前記脱穀機５の脱穀室７の扱胴７ａの左側でフィードチェン６ａの上方部には、図１、及び図２で示す如くフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで挟持されて、脱穀室７内を移送中に扱胴７ａの各種扱歯７ｂにより、脱穀された穀稈の排藁を引継ぎ移送する排藁移送装置２３を設けた構成である。
【００３７】
前記排藁移送装置２３は、図１、及び図２で示す如く排藁の株元側を移送する排藁株元移送装置２４と、排藁穂先移送装置２５と、伝動装置２６と、支持装置３０等とよりなる構成である。
前記排藁移送装置２３は、伝動装置２６と、支持装置３０とにより、支持した構成である。
【００３８】
前記伝動装置２６は、図１、及び図２で示す如くエンジン３９の回転動力は、脱穀ギャーケース６ｃの入力軸６ｄの先端部へ軸支した入力プーリ６ｅから、入力軸６ｄを経て、脱穀ギャーケース６ｃへ内装した伝動機構６ｆへ入力され、脱穀機５の扱胴７ａを回転駆動する構成である。
【００３９】
前記扱胴７ａを回転自在に軸支した扱胴軸７ｄの前端部には、脱出力プーリ７ｅを軸支した構成である。
前記排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６は、図１、及び図２で示す如く扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方部に設けた構成である。
【００４０】
前記フィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで挟持移送される脱穀済み穀稈の排藁を引継ぎ移送する排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６は、脱穀機５の扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方部へ設けたことにより、伝動装置２６の近傍部には、他部品がなく、このために、メンテナンスが容易である。
【００４１】
前記伝動装置２６の伝動軸２７ａの外周外側部には、図１、及び図２で示す如く脱穀機５の左・右側板５ａ，５ｂを接続すると共に、伝動軸２７ａを軸支する支持パイプ２７ｂを設け、この接続パイプ２７ｂの外周部で前・後側板５ａ，５ｂの外側面が位置する箇所には、前・後取付板２７ｃ，２７ｄを設けて、ボルト、及びナット等により、装着して接続パイプ２７ａで、前・後側板５ａ，５ｂ間を接続して、強度アップを図った構成である。
【００４２】
前記伝動装置２６の伝動軸２７ａの外周外側部で、前・後側板５ａ，５ｂ間を接続する接続パイプ２７ｂを設けたことにより、伝動装置２６と、脱穀機５の左側部との強度を大巾にアップすることができる。
前記扱胴７ａへ軸支した脱出力プーリ７ｅと、伝動装置２６の伝動軸２７ａの前端部へ軸支した脱入力プーリ２７ｅとには、ベルト２７ｆを掛け渡して、伝動軸２７ａを回転駆動する構成である。
【００４３】
前記伝動装置２６の伝動軸２７ａの後端部と、排藁移送装置２３の前排藁ギャーケース２４ａへ内装した伝動機構２４ｂの前伝動軸２４ｃの前端部とは、図１、及び図２で示す如く接続、又は離脱自在に爪クラッチ方式の接続具２８を設けて、これら伝動軸２７ａと、前伝動軸２４ｃとを接続させると共に、離脱自在とした構成である。
【００４４】
前記伝動装置２６の伝動軸２７ａと、排藁株元移送装置２４の前排藁ギャーケース２４ａの前伝動軸２４ｃとを接続、又は離脱自在な接続具２８（爪クラッチ方式）を設けたことにより、排藁移送装置２３を容易に上下移動操作ができると共に、着脱が容易である。
【００４５】
前記排藁移送装置２３の排藁株元移送装置２４と、排藁穂先移送装置２５とは、図１で示す如く支持装置３０で支持した構成である。この支持装置３０は、前・後側板５ａ，５ｂで支持杆３０ａを支持させると共に、この支持杆３０ａの後端部には、所定間隔で支持板３０ｂ，３０ｂを装着して設け、この各支持板３０ｂ，３０ｂ間に前後支持杆３０ｃを回動、又は、固定自在にボルト等により、装着して設け、この前後支持杆３０ｃには、左右支持杆３０ｄを設けた構成である。
【００４６】
前記左右支持杆３０ｄの先端部には、伝動機構２９ａを内装した後排藁ギャーケース２９を装着した構成である。
前記排藁株元移送装置２４は、図１で示す如く前排藁ギャーケース２４ａの後伝動軸２４ｄへ軸支した前スプロケット２４ｅと、後排藁ギャーケース２９の伝動機構２９ａの伝動軸２９ｂへ軸支した後スプロケット２９ｃとには、排藁株元チェン２４ｆを掛け渡した構成である。この排藁株元チェン２４ｆは、左側前部から右側後部へ向けて、傾斜させて設け、排藁の株元側を移送する構成である。
【００４７】
前記排藁穂先移送装置２５は、図１で示す如く後排藁ギャーケース２９と、排藁ケース２５ａ，２５ａとへ軸支して設けた伝動軸２９ｂへ軸支した穂先後スプロケット２５ｂと、排藁ケース２５ａ，２５ａへ軸支した穂先前伝動軸２５ｃへ軸支した穂先前スプロケット２５ｄとには、移送ラグ２５ｆを所定間隔に装着した排藁穂先チェン２５ｅを掛け渡した構成である。排藁穂先チェン２５ｅと、各穂先ラグ２５ｆとは、左側前部から右側後部へ向けて、傾斜させて設け、排藁の穂先側を移送する構成である。
【００４８】
前記排藁株元移送装置２４の排藁株元チェン２４ｆと、排藁穂先移送装置２５の排藁穂先チェン２５ｅの各移送ラグ２５ｆとの回転駆動は、エンジン３９の回転動力を、ベルト２７ｆと、伝動装置２６の伝動軸２７ａと、前・後排藁ギャーケース２４，２９の個別の各伝動機構２４ｂ，２９ａ等とにより、回転駆動される構成である。排藁は、機外へ移送排出、又はカッタ装置、及び結束機（共に図示せず）へ供給され、切断、及び結束されて排出される構成である。
【００４９】
前記フィードチェン６ａの回転駆動を支持するチェンレール４２の移送始端部側の支持板４２ａには、図８、及び図９で示す如く支持ピン４２ｂを設け、この支持ピン４２ｂには、入口チェンスプロケット４２ｃを軸支して設けた構成である。
【００５０】
排塵ギャーケース４３のカップリング４３ａ部には、図９で示す如く穀稈の巻き付き防止用の円形状の防止円盤４４を設けた構成である。この防止円盤４４は、排塵側板４３ｂ、及び排塵ギャーケース４３へ共締めすると共に、組立完成部品構成とし、フィードチェン６ａの入口チェンスプロケット４２ｃ（藁巻き付き部）の内側部へ防止円盤４４を挿入し、締付具４４ａを螺挿入して装着した構成である。
【００５１】
これにより、前記入口チェンスプロケット４２ｃへ穀稈の巻き付き防止用の防止円盤４４を設けたことにより、穀稈の巻き付きが防止できると共に、入口チェンスプロケット４２ｃがロック状態になることを防止できる。
前記脱穀機５の排塵処理胴４５、及び二番処理胴４６は、図９、及び図１０で示す如く扱胴７ａの平面視右横側の上下に分割して設けた構成である。
【００５２】
前記二番処理胴４６は、図９、及び図１０で示す如く扱胴７ａの右横側で、扱胴７ａの中心位置より、所定距離中心位置が上部で、前側板５ａと、前中側板５ｅとの間に前・後伝動軸４６ａ，４６ｂで回動自在に軸支して設けた構成であると共に、後伝動軸４６ｂは、後中側板５ｆより、後方部へ突出させて設けた構成である。
【００５３】
前記排塵処理胴４５は、図９、及び図１０で示す如く扱胴７ａの右横側で、扱胴７ａの中心位置より、所定距離中心位置が下部で、前中側板５ｅと、後側板５ｂとの間に、伝動軸４５ａで回転自在に軸支して設けた構成である。
前記排塵処理胴４５の回転駆動は、二番処理胴４６の後側部で、前中側板５ｅ外側部には、チェンケース４７を装着して設けると共に、このチェンケース４７内で後伝動軸４６ｂには、出力スプロケット４７ａを軸支して設け、又、チェンケース４７内で伝動軸４５ａには、入力スプロケット４７ｂを軸支して設け、これら入・出力スプロケット４７ｂ，４７ａには、チェン４７ｃを掛け渡した構成である。
【００５４】
前記前側板５ａの外側面には、伝動機構４８ａを内装した入力ケース４８を設け、この入力ケース４８の伝動機構４８ａへ軸支した伝動プーリ４８ｂへエンジン３９の回転動力が入力され、二番処理胴４６と、排塵処理胴４５と、詳細後述する排藁株元移送装置２４の排藁株元チェン２４ｆを回転駆動する構成である。
【００５５】
前記二番処理胴４６の後伝動軸４６ｂの後端部に排藁出力プーリ４６ｃを軸支して設けると共に、排藁ギャーケース４９へ内装した伝動機構４９ａの排藁入力プーリ４９ｂを軸支して設けた構成である。これら排藁出力プーリ４６ｃと、排藁入力プーリ４９ｂとは、ベルト４９ｃを掛け渡して、排藁株元チェン２４ｆを回転駆動して、排藁を機外へ排出、又はカッタ装置、及び結束機（共に図示せず）へ供給して、切断、及び結束する構成である。
【００５６】
これにより、前記扱胴７ａの上部に設けた二番処理胴４６の後伝動軸４６ｂより、排藁株元移送装置２４を回転駆動することにより、排藁出力プーリ４６ｃ、及びベルト４９ｃの位置が高くなることにより、これら排藁出力プーリ４６ｃ、及びベルト４９ｃへ排藁を引継ぎ時に、この排藁の巻き付きを防止することができる。
【００５７】
前記排藁移送装置２３の排藁穂先移送装置２５の上側には、図１１で示す如く排藁穂先ガイド装置５０を設けた構成である。
前記排藁穂先ガイド装置５０は、取付板５０ａへコ字形状で上側面をいずれか一方へ傾斜した受板５０ｂを装着して設け、この受板５０ｂには、前後方向に所定間隔を設けて、前・後ガイド杆５０ｃ，５０ｄを設けると共に、これら前・後ガイド杆５０ｃ，５０ｄの先端部は、排藁穂先移送装置２５へ内装された排藁穂先チェン２５ｅへ設けた移送ラグ２５ｆの移送終端部の回転外周部位置まで延長して設けた構成である。前・後ガイド杆５０ｃ，５０ｄの先端下側には、支持板５０ｅを設け、この支持板５０ｅを吸引ファン２２のケーシング２２ａへ装着した構成である。
【００５８】
前記排藁穂先ガイド装置５０の取付板５０ａを、脱穀機５の左側板５ｃの上部側へボルト、及びナット等によって装着し、前・後ガイド杆５０ｃ，５０ｂと、排藁穂先チェン２５ｅの各移送ラグ２５ｆとにより、排藁の穂先部を挟持して、移送する構成である。
【００５９】
前記排藁穂先ガイド装置５０の前・後ガイド杆５０ｃ，５０ｄの移送終端部の位置を、排藁の穂先側を移送する排藁穂先チェン２５ｅの穂先ラグ２５ｆの移送終端の回転外周部へ位置させて、設けたことにより、例えば、カッタ装置（図示せず）へ供給するとき等には、このカッタ装置のカッタ刃（図示せず）に対して略垂直に移送されることにより、排藁の切断性能の向上を図ることができる。又、排藁の穂先側の移送遅れを防止することができる。更に藁屑等の溜まりを防止することができる。前記上・下ガイド杆５１ａ，５１ｂの先端部を支持板５０ｅへ装着し、この支持板５０ｅを吸引ファン２２のケーシング２２ａの上側へ装着したことにより、強度アップを図ることができる。
【００６０】
前記脱穀機５には、図１２、及び図１３で示す如く排藁株元移送装置２４と、排藁穂先移送装置２５とを設けた構成において、左側板５ｃの内側へ設けた取付板５１には、前ガイド杆５１ａを設けると共に、後ガイド杆５１ｂを設けた構成である。又、吸引ファン２２のケーシング２２ａの上側面は、高い箇所（イ）と、低い箇所（ロ）とに二分割した構成である。前ガイド杆５１ａは、吸引ファン２２の上側面の低い方へ連なるように設けた構成である。又、吸引ファン２２のケーシング２２ａの位置を高くして設けた構成である。
【００６１】
これにより、前記排藁株元移送装置２４と、排藁穂先移送装置２５の前ガイド杆５１ａは、吸引ファン２２のケーシング２２ａへ連なるように設けると共に、このケーシング２２ａの上側面を高い位置へ設けたことにより、移送される排藁により、このケーシング２２ａの上側面が掃除されることにより、排塵物の溜まりを防止することができる。
【００６２】
前記脱穀機５には、図１４で示す如く吸引ファン２２と、フィードチェン６ａとを回転駆動する伝動機構５２ａを内装した伝動ケース５２を設け、この伝動ケース５２の伝動機構５２ａの後伝動軸５２ｂには、上プーリ５２ｃを軸支して設けると共に、下伝動軸５３には、ベルコン方式（変速機構）の下プーリ５３ａを軸支して設けた構成である。又、伝動機構５２ａの前伝動軸５２ｄには、後スプロケット５２ｅを軸支して設け、この後スプロケット５２ｅへ掛け渡した、フィードチェン６ａを回転駆動すると共に、変速回転駆動する構成である。
【００６３】
前記エンジン３９のエンジン軸３９ａには、エンジンプーリ３９ｂを回転自在に軸支して設けると共に、脱穀機５の前側板５ａに設けたカウンタメタル５４のカウンタ軸５４ａには、カウンタプーリ５４ｂを回転自在に軸支して設けた構成である。このカウンタプーリ５４ｂと、エンジンプーリ３９ｂとには、ベルト３９ｃを掛け渡した構成である。
【００６４】
前記フィードチェン６ａと、吸引ファン２２とは、変速回転駆動する構成である。
前記刈取機３の引起装置３２ｃの外側面には、図１４で示す如く穀稈の全長を検出する稈長センサ５５を設けた構成である。
【００６５】
前記ミッションケース３６内へ設けた車速センサ３６ｂで走行車速が検出され、この検出値が操作装置３７ａへ内装した制御装置３７ｃへ入力され、この入力された走行車速に基づいて、図１５で示す如くフィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度が、制御装置３７ｃで変更制御される構成である。又、刈取り穀稈の稈長は、稈長センサ５５で稈長が検出され、制御装置３７ｃへ入力され、この入力された穀稈の稈長に基づいて、図１５で示す如くこの制御装置３７ａでフィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度が変更制御される構成である。
【００６６】
これにより、前記走行装置４の走行車速により、フィードチェン６ａの回転速度が変更されることにより、脱穀室７内へ供給される穀稈を一定量にすることにより、扱ぎ残し、及び藁屑等の発生を防止することができる。又、短稈のときには、フィードチェン６ａの回転速度が遅くなることにより、穀稈の株元部の先行を防止することができる。
【００６７】
前記操作装置３７ａには、図１４で示す如く走行車速を変更するときに操作する主変速レバー３７ｄを設け、この主変速レバー３７ｄを後進走行側へ操作すると、この操作が制御装置３７ｃへ入力され、この入力により、図１６で示す如く一定の遅い走行車速で走行するように、この制御装置３７ｃで変更制御される構成である。又、主変速レバー３７ｄを前進走行側へ順次倒し操作すると、この倒し操作角度が制御装置３７ｃへ入力され、この入力に基づいて、吸引ファン２２と、フィードチェン６ａとの回転速度は、変更制御される構成である。主変速レバー３７ｄのアーム３７ｅと、ベルコン方式（変速機構）の下プーリ５３ａのアーム５３ｃとは、ワイヤー５３ｄで接続した構成である。又、伝動ケース５２の上プーリ５２ｃと、下伝動軸５３の下プーリ５３ａとには、ベルト５３ｂを掛け渡した構成である。
【００６８】
これにより、前記主変速レバー３７ｄの倒し操作角度により、フィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度が変更制御されることにより、常に穀稈の層厚が同じとなり、扱ぎ残し発生、及び藁屑発生の減少を図ることができる。又、選別性能の向上を図ることができる。
【００６９】
前記走行装置４の走行車速を、変更するときに操作する。図１４で示す如く操作装置３７ａに設けた主変速レバー３７ｄの操作位置が制御装置３７ｃへ入力され、この入力により、低車速と、中車速と、高車速とに、図１７で示す如く区分される構成である。この区分により、フィードチェン６ａと、走行装置４との回転速度が制御装置３７ｃで制御される構成である。
【００７０】
検出された走行車速が低車速の範囲内であると、制御装置３７ｃで判定されたときは、フィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度は、一定の低回転速度に制御装置３７ｃで制御される。又、検出された走行車速は、中車速の範囲内であると、制御装置３７ｃで判定されたときには、この制御装置３７ｃにより、フィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度は、順次標準回転速度に変更制御される構成である。更に、検出された走行車速は、高車速の範囲内であると、制御装置３７ｃで判定されたときには、フィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度は、一定の高回転速度に制御装置３７ｃで制御される構成である。
【００７１】
これにより、前記脱穀機５のフィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度は、走行装置４の走行車速の低速、中速、高速により、制御されることで、移送される排藁量が一定となり、脱穀性能、選別性能を向上を図ることができる。又、扱ぎ残しの発生、及び藁屑発生を減少させることができる。
【００７２】
前記脱穀機５のフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで挟持移送される穀稈の層厚を検出する。図１４で示す如くＯＮ−ＯＦＦ方式の層厚センサ５６を設けた構成である。この層厚センサ５６は、挟持杆６ａの上下移動により、ＯＮ−ＯＦＦする構成である。
【００７３】
前記脱穀機５の制御装置３７ａには、図１４で示す如く層厚センサ５６の識位値を設定記憶させた構成である。又、層厚センサ５６の所定識位値の近傍の所定範囲内（Ｌ）は、フィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度の変更制御は、制御装置３７ｃにより、緩い傾斜角度で変更制御される構成である。所定範囲内（Ｌ）以外は、フィードチェン６ａと、吸引ファン２２との回転速度の変更制御は、制御装置３７ｃにより、急な傾斜角度で変更制御される構成である。
【００７４】
これにより、前記フィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとによって、挟持移送される穀稈の層厚は、常に一定となり、このために、穀稈の扱ぎ残し粒、及び藁屑等の発生を減少させることができる。又、各揺動選別装置１２，１５での処理物が少ないときには、吸引ファン２２の回転速度は遅くなること等により、選別性能の向上、及び三番飛散粒の減少を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】脱穀機と、排藁移送装置との一部断面した平面図
【図２】脱穀機と、排藁移送装置との一部断面した正面図
【図３】脱穀機の全体側断面図
【図４】脱穀機の全体平断面図
【図５】脱穀機の全体正断面図
【図６】コンバインの左側全体側面図
【図７】他の実施例を示す図で、入口スプロケットの防止盤部の拡大側面斜視図
【図８】他の実施例を示す図で、入口スプロケットの防止盤部の拡大側面斜視図
【図９】他の実施例を示す図で、脱穀機の平断面図
【図１０】他の実施例を示す図で、脱穀機の側断面図
【図１１】他の実施例を示す図で、前・後ガイド杆の取付部の拡大側面図
【図１２】他の実施例を示す図で、前・後ガイド杆と、吸引ファンのケーシングとの取付部の平面図
【図１３】他の実施例を示す図で、前・後ガイド杆のケーシングとの取付部の側面図
【図１４】他の実施例を示す図で、コンバインの左側全体側面図
【図１５】他の実施例を示す図で、フィードチェンの回転速度、及び吸引ファンの回転速度と、走行車速との関係図
【図１６】他の実施例を示す図で、フィードチェンの回転速度、及び吸引ファンの回転速度と、主変速レバーとの関係図
【図１７】他の実施例を示す図で、フィードチェンの回転速度、及び吸引ファンの回転速度と、走行車速との関係図
【図１８】他の実施例を示す図で、フィードチェンの回転速度、及び吸引ファンの回転速度と、層厚センサの識位値との関係図
【符号の説明】
５ 脱穀機
５ａ 前側板
５ｂ 後側板
６ａ フィードチェン
６ｂ 挟持杆
７ 脱穀室
７ａ 扱胴
２３ 排藁移送装置
２６ 伝動機構
２７ａ 伝動軸
２７ｂ 接続パイプ
２８ 接続具
Claims (3)
- 脱穀機５に設けたフィードチェン６ａと、挟持杆６ｂとで穀稈を挟持して脱穀機５の脱穀室７内を移送中に脱穀する回転自在に軸支した扱胴７ａと、脱穀済み穀稈を移送する排藁移送装置２３等とを設けたコンバインにおいて、前記排藁移送装置２３を回転駆動する伝動装置２６は、扱胴７ａの左側で、フィードチェン６ａの上方へ設けたことを特徴とするコンバインの排藁装置。
- 前記伝動装置２６の伝動軸２７ａの外周外側部で、脱穀機５の前・後側板５ａ，５ｂ間を接続させる接続パイプ２７ｂを設けたことを特徴とする請求項１に記載のコンバインの排藁装置。
- 前記伝動軸２７ａと、排藁移送装置２３とを接続、又は離脱自在に接続具２８を設けたことを特徴とする請求項１、又は請求項２に記載のコンバインの排藁装置。
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