JP2004356810A - タンデム画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】CPM等が異なる画像形成装置で構成されるタンデム出力可能な画像形成システムで、効率よく短時間で出力することを可能にする。
【解決手段】互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、各画像形成装置のCPMに応じて出力部数を割り振る機能を設ける。また、省電力モードからの立ち上がり時間やCPMに応じて、最短時間で出力終了できる画像形成装置のみで画像出力を行う機能を設ける。
【効果】煩雑な予測計算や修正の為の通信を行うことなく、効率よく短時間で画像出力することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、各画像形成装置のCPMに応じて出力部数を割り振る機能を設ける。また、省電力モードからの立ち上がり時間やCPMに応じて、最短時間で出力終了できる画像形成装置のみで画像出力を行う機能を設ける。
【効果】煩雑な予測計算や修正の為の通信を行うことなく、効率よく短時間で画像出力することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の画像形成装置を連動させてタンデム出力可能としたタンデム画像形成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高度情報化技術の進展により、複写機、プリンターや複合機のデジタル化及びネットワーク化に伴い、複数のデジタル複写機を連結して、ある1つの画像読み取り装置で読み取った原稿画像を複数のデジタル複写機で高速複写したり、また、コンピューターからの送信された画像データを複数のプリンターで高速出力する事により、多数枚の画像出力を短時間で得られる技術が実用化されている。
従来実用化されている連結画像形成システムは、多量かつ高速に画像出力する事が重要視され、特許文献1や特許文献2の様に画像出力処理を同機種間で分散分担して効率良く画像形成する方法が提案されている。しかし、これらは同機種間のタンデム接続システムが念頭に提案されてきている。つまり、異なる機種の画像形成装置が連結されている場合は、ほとんど考慮されていない。
また、異機種間タンデムを行う場合は、出力完了までの時間を短縮し、よりユーザーの利便性を向上させるためには、高度な手法で進める必要がある。より高度な手法の一例として、特許文献3のように、残り部数に関する通信を繰り返すことで印刷速度を上げる手法が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−261395号公報
【特許文献2】
特開平11−127290号公報
【特許文献3】
特開2001−273112号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献3のように異機種間タンデムにおいて短時間出力を可能にするためには、原理的に通信が煩雑になり通信を行うネットワークに負荷をかけることは避けられないという問題がある。
【0005】
また、近年ますます重要視されている環境問題への対応として、エネルギー消費量の削減が求められている。この一つの手段として、一定時間、画像形成装置を使用しない場合、定着部の温度を下げたり定着ヒーター、モーター、ファン、CPU等の一部部品への電力の供給を減少させたり停止させたりする省電力モード(省エネルギーモードともいう)の搭載がある。省電力モードからの画像出力開始は、通常時に比べて長くなるという欠点も持っている。そのため、タンデム出力機は速度優先とし、省エネルギーに関する発明があまり行われておらず、少部数の原稿ではCPMの低い装置を選択したほうが、省エネルギーモードから画像出力可能になる時間の長い高速機から出力するより早いという逆転現象が起きるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、タンデム画像形成システムにおいて、ネットワークへの負荷を増大させることなく短時間での画像形成出力を可能にする画像形成システムを提供することを目的とする。さらに、本発明では、タンデム画像形成システムの画像形成装置が省電力モードを備える場合にも、省電力モードからの立ち上げ時間を考慮して短時間での画像形成出力を可能にする画像形成システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の画像形成システムのうち、請求項1記載の発明は、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記複数の画像形成装置の少なくとも一つが、他の前記画像形成装置とCPMの異なる機種であり、かつ、それぞれのCPMに応じて各画像形成装置に対する出力部数を割り振る機能を有することを特徴とする。
【0008】
すなわち上記本発明によれば、画像形成装置のCPMに応じて出力部数を分配することで、煩雑な予測計算や修正の為の通信を行う必要がなく効率よく画像出力することができる。タンデム画像出力は、入力された高画質の画像を送信するため通信手段にかける負担や処理が少ないほど好ましい。本発明は、特に3個以上の機種をタンデム接続した場合に通信料の削減に有効である。
なお、CPMは、”Copy per minute:定格サイズ紙の一分間あたりの画像出力枚数”を意味している。定格サイズ紙は、システム全体において共通するものであればよく、本発明として特定のものに限定されるものではない。なお、CPMを考慮する際には、ファーストコピー時間を付加的に考慮しても良い。
【0009】
また、請求項2記載の画像形成システムの発明は、請求項1記載の発明において、前記割り振りは、CPMに比例するように出力部数を設定することを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の画像形成システムの発明は、請求項1または2に記載の発明において、出力を行った全ての画像形成装置と、該画像形成装置におけるそれぞれの出力部数の表示が可能であることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の画像形成システムの発明は、請求項3記載の発明において、前記表示は、画像入力を行った画像形成装置、出力指示を行った手段、出力をした全ての画像形成装置にて、実行可能であることを特徴とする。
【0012】
上記したように、出力を行った全ての画像形成装置と、該画像形成装置におけるそれぞれの出力部数の表示を可能にすることで、ユーザーは画像の出力先と出力部数とが分かるためユーザーの利便性を損なわない。
【0013】
次に、請求項5記載の画像形成システムの発明は、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記複数の画像形成装置の少なくとも一つが、省電力モードを備える機種であり、該省電力モードから画像出力可能になるまでの時間が最短である画像形成装置のみで画像出力を行う機能を有することを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の画像形成システムの発明は、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記複数の画像形成装置の少なくとも一つが、省電力モードを備え、熱及び圧力を用いて記録材に画像の定着を行う画像定着部を有する機種であり、前記各画像形成装置で画像出力開始になるまでの時間を定着部の温度をパラメータとして計算し、計算の結果、画像出力可能になるまでの時間が最短になる画像形成装置のみで画像出力を行う機能を有することを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の画像形成システムの発明は、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記画像形成装置の少なくとも一つが省電力モードを備える機種であり、かつ前記画像形成装置の少なくとも一つがCPMの異なる機種であり、省電力モードから画像出力可能になるまでの時間とCPMに基づく画像出力に要する時間とからなる出力終了時間が最短になる画像形成装置のみで画像出力を行う機能を有することを特徴とする。
【0016】
上記請求項5〜7に記載の発明では、タンデム機能を使用しないことで、出力終了までの時間を最短にできる。特に、出力開始時間までの待ち時間の占める割合の高い、少部数のときにも早期出力完了を達成することができる。また、この機能を搭載することで、頻繁に省電力モードに移行してもユーザーの利便性が妨げられなくなり、システムの消費電力の削減を抑えることが可能になる。
一般に、省エネルギーモードからの復帰時、画像出力開始までの時間を決める支配的な要因は、定着部の予備加熱であることから、請求項6記載の発明では、定着部の温度を測定することにより簡易的に画像出力開始までの時間を決定でき、特に時間効率の良い画像形成装置を選択することが可能になる。
【0017】
次に、請求項8記載の画像形成システムの発明は、請求項5〜7のいずれかに記載の発明において、前記画像出力が終了する前に、出力を行わない他の画像形成装置を省電力モードにする機能を有することを特徴とする。
請求項9記載の画像形成システムの発明は、請求項5〜7のいずれかに発明において、指示されるページ出力枚数が規定値以下の時に、出力を行わない画像形成装置を省電力モードにする機能を有することを特徴とする。
【0018】
上記請求項8、9記載の発明によれば、使用しない画像形成装置で使用する消費電力を削減し、タンデム制御システム全体のより効果的な省エネルギーが達成される。
【0019】
次に、請求項10記載の画像形成システムの発明は、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記画像形成装置の少なくとも一つが省電力モードを備える機種であり、かつ前記画像形成装置の少なくとも一つがCPMの異なる機種であり、省電力モードから画像出力可能になるまでの時間と画像出力に要する時間とからなり、出力を行う複数の画像形成装置のうちで最終の出力終了時間が最短になるように複数の前記画像形成装置に出力枚数を割り振る機能を有することを特徴とする。
【0020】
請求項10記載の発明によれば、各画像形成装置の立ち上がり時間とCPMとが考慮されるので、省電力モード状態からのジョブの受付でも、より素早く出力を行って終了することが可能になる。
【0021】
請求項11記載の画像形成システムによれば、請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、前記通信手段を介して各画像形成装置のCPMデータを一括して取得する機能を有することを特徴とする。
【0022】
請求項12記載の画像形成システムによれば、請求項1〜11のいずれかに記載の発明において、前記通信手段を介して各画像形成装置の省電力モードから画像出力可能になるまでの立ち上げ時間データを一括して取得する機能を有することを特徴とする。
【0023】
請求項13記載の画像形成システムによれば、請求項6記載の発明において、前記通信手段を介して各画像形成装置の定着部の省電力モード時の現温度データと出力可能時の規定温度データを一括して取得し、各画像形成装置において出力可能となるまでの時間を算出する機能を有することを特徴とする。
【0024】
上記のように各画像形成装置のCPMデータや立ち上げ時間データ、温度データを一括して取得することにより、CPM等に基づいた出力部数の割り振りや出力する画像形成装置の選定を効率よく行うことができる。
【0025】
次に、請求項14記載の画像形成システムの発明は、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、ユーザーの指示によってタンデム画像出力を禁止する手段を有し、タンデム画像出力の禁止が指示された場合、タンデム機能を使わず任意の一台の画像形成装置から画像出力可能であることを特徴とする。
【0026】
請求項15記載の画像形成システムの発明は、請求項5〜9のいずれかに記載の発明において、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、ユーザーの指示によってタンデム画像出力を禁止する手段を有し、タンデム画像出力の禁止が指示された場合に、画像出力可能になるまでの時間が最短または出力終了時間が最短になる特定の画像形成装置で画像出力可能であることを特徴とする。
【0027】
請求項16記載の画像形成システムの発明は、請求項1または10に記載の発明において、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、ユーザーの指示によってタンデム画像出力を禁止する手段を有し、タンデム画像出力の禁止が指示された場合に、最終の出力終了時間が最短になるように複数の画像形成装置に出力枚数を割り振って画像出力可能であることを特徴とする。
【0028】
請求項17記載の画像形成システムの発明は、請求項1〜16に記載の発明において、ユーザの操作によって、タンデム出力と、出力時間を優先した出力画像形成装置の選択が可能になっていることを特徴とする。
【0029】
請求項14〜17記載の発明によれば、コスト、出力物をまとめる手間等、速度より優先する項目がある場合でも、タンデム機のシステムを、構成を変更することなく使用できるため、より細かいユーザーのニーズに応えることができる。特に、請求項12記載の発明によれば、斯かる状況においても時間的に効率の良い出力を可能にする。請求項16記載の発明によれば、必要に応じてタンデム出力や出力時間を優先した特定画像形成装置(1台または複数台)での出力を選択することが可能になる。
【0030】
なお、本発明の画像形成装置では、前記したように互いを接続する通信手段を備えている。該通信手段は、接続方法によって適宜の構成を採用することができる。例えばネットワークを介して接続する場合には、ネットワークに接続するインターフェースとネットワークでの通信プロトコルに対応するプログラムとにより通信手段を構成することができる。また、USBケーブルやシリアルケーブルによる接続を行うものとして、これらケーブルに対応するインターフェースを通信手段として備えるものであってもよい。要は、通信手段としては、画像形成装置間でデータの送受信を行えるように互いの接続を可能とするものであればよい。
【0031】
また、画像形成装置の少なくとも1つでは、省電力モードを備えたものとすることができる。省電力モードは、定着部の加熱温度を低下させるなどして消費電力を低減した待機状態にし、画像出力の必要性が生じた際に、通常の電力消費状態にして省電力を図るものであり、画像形成装置の電源ON時や、画像出力を終了した後、所定時間経過した後などに、省電力モードに移行する。なお、省電力モード時における制御内容は、各画像形成装置において異なっていてもよく、また、省電力モードを有しない画像形成装置を含むものであってもよい。
【0032】
なお、本発明において出力部数を割り振る機能や、省電力モードから画像出力可能になるまでの時間が最短である画像形成装置を選択する機能や、省電力モードから画像出力可能になるまでの時間と画像出力に要する時間とからなる出力終了時間が最短になる画像形成装置を選択する機能は、例えば、画像形成装置の制御系などにあるCPUとこれを制御するプログラムとによって構成することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下に、本発明の一実施形態を説明する。
図1に示すように、少なくとも1つは機能、CPMが異なる複数の複写機からなる画像形成装置100〜n00が、HUB10を介してネットワーク11に接続されており、各画像形成装置100〜n00は該ネットワーク11を通して互いに通信可能になっている。該ネットワーク接続では、それぞれの画像形成装置100〜n00に個別にIPアドレス(例えば192.168.1.100…192.168.1.xxx)が付与されて経路情報、すなわちTCP/IPによるネットワークが構築されている。なお、この実施形態では、ネットワーク11内に、独立した管理サーバを有しないものとして説明する。
【0034】
各画像形成装置100…n00は、図2に示すように、画像読取装置101、プリンター102、画像作像系103、本体主記憶104、画像用記録部105、画像処理系106、操作部107を有しており、さらに通信手段としてNIC(ネットワークインターフェースカード)108を備えている。これらの各部は制御管理系110に接続されており、制御管理系110では、画像形成装置におけるこれら各部の制御を行う。また、各部の状態(例えば定着部である定着器の温度など)をデータとして取得することができる。なお、制御管理系110は、CPUおよびこれを制御するプログラムによって構成することができる。プログラムや上記状態データは、RAMや不揮発メモリなどで構成される本体主記録104に格納される。
【0035】
また、制御管理系110は、他の画像形成装置の機種・状態データを一括して取得することができる。機種・状態データは、例えば、上記した各部の状態、機械処理能力、画像出力可否状態、画像出力可能になるまでの時間などのデータが含まれる。また、機械処理能力は、CPMの他、その画像形成装置が備える機能などが含まれ、例えば、各トレイ毎のトレイ紙情報として、(1)厚紙・薄紙やOHPなどの紙種情報、(2)紙長さ、幅のサイズ情報を含み、処理機能情報として、CPM、両面出力可否、ステイプル枚数上限、パンチ処理可否、三つ折り機能などが含まれる。また、制御管理系110は、自機の機種・状態データをNIC108、ネットワーク11を介してネットワーク内の他の画像形成装置に送信することができる。また、制御管理系110は、NIC108、ネットワーク11を介して、自機で得た画像データをネットワーク内の他の画像形成装置に送信したり、他の画像形成装置から送信される画像データを受信したりすることができる。
【0036】
上記画像読取装置101は、原稿の光学読み取りを行うCCDやADF(図示しない)を備え、前記した制御管理系110によって制御されながら、画像データを出力する。また、画像読取装置101で出力される画像データは、圧縮ICなどを備える画像処理系106において圧縮処理などの画像処理がなされて制御管理系110に送信される。制御管理系110では必要に応じて、RAM、HDD等で構成される画像用記録部105に、自機で得た上記画像データやネットワークを介して得た画像データを記録する。
【0037】
画像作像系103は、画像形成に際し画像データを処理するものであり、圧縮されたデータを伸張する伸張ICやプリンターのLD(レーザダイオード)などへのデータ送出に合わせてデータ処理を行う。
プリンター102は、通常、給紙系と画像形成系と出力系とに区分できる。
給紙系には、記録材である記録紙を1つまたは複数サイズについて収納する給紙トレイ、手差しトレイなどが設けられ、さらにこれらのトレイから画像形成系に給紙し、さらに画像形成がなされた記録紙を出力系に送り出す給紙手段を備える。
画像形成系は、通常、LDなどを備える原稿書き込み部、感光体、帯電手段、現像手段、転写ユニット、定着器などを備えている。また、該画像形成系において記録紙を反転させて両面印刷を可能にする両面印刷ユニットを備えるものであってもよい。
画像形成系では、画像形成指令に従って、上記原稿書き込みユニットによって形成された画像が、前記感光体、帯電手段、現像手段、転写ユニット、定着器などを介して記録紙に転写、定着されて記録紙への画像形成がなされる。上記動作においては、制御管理系110によって感光体や帯電手段や現像手段、定着器等が制御される。
また、出力系では、画像形成された記録紙をそのまま排紙したり、ソータ、ステイプル、パンチ機能などを備える場合には、指令によってこれら機能を用いた出力がなされる。
【0038】
操作部107は、例えばタッチパネルで構成することができ、必要な設定入力や操作指示を入力することができ、また、入力内容や必要な情報を表示してユーザーに示すことができる。操作部107から入力された情報は、制御管理系110へと送出され、制御管理系110では入力内容に従って必要な処理がなされる。
【0039】
なお、制御管理系110では、電源オン時や、画像形成処理後、所定時間画像形成処理がなされない場合、省電力を図るため、画像形成系や操作部107への通電量を減らしたり、一部で通電を停止する省電力モードに移行することができる。特に定着器は、動作時に高温に保持することが必要なため、省電力モードにおいて通電量を減らして加熱温度を低く抑えることで省電力効果が大きくなる。
そして制御管理系110では、画像形成処理の指令を操作部107やネットワークを介して受信すると省電力モードを抜けて画像形成処理が可能になるように通電量を復帰させる。また、必要に応じて立ち上げ時に通電量を通常より多くすることも可能である。
【0040】
なお、画像形成装置100〜n00の構成については、上記で共通して説明したが、各画像形成装置においては、処理能力(CPM等)、機能、省電力モードの制御内容、省電力モードの有無等が異なるものであってもよい。
【0041】
次に、上記画像形成装置100〜n00における出力制御について説明する。
先ず、画像形成装置100〜n00のうち、画像形成装置Aで画像読み取りがなされ、他の画像形成装置Bとの間で通信がなされるものとして説明する。なお、画像形成装置A、Bは、画像形成装置100〜n00を概念的に示すものであり、画像形成装置Bは複数の画像形成装置を包含するものとして示すこともできる。
画像形成装置Aでは、図3、4に示すように、画像読み取り(ステップs1)などに伴ってサーバー宣言がなされ、該宣言は、他の画像形成装置Bにネットワーク11を介して送信される(ステップs2)。なお、サーバー宣言は、自機で画像読み取りを行った場合の他、ネットワークを介して画像データが新規に入力された場合にも発行することができる。
【0042】
サーバー宣言を受けた画像形成装置Bでは、出力可能な画像形成装置についてサーバー了承をし、該了承をネットワーク11を介して画像形成装置Aへ送信する。サーバー了承に際しては、他のJOB処理中や故障中の画像形成装置は除かれる。
さらにサーバー了承を行った画像形成装置Bでは、自機の機種・状態データをサーバー宣言を行った画像形成装置Aへと送信する。画像形成装置Aでは、他機の機種・状態データを一括して取得し(ステップs3)、そのうちで機種・状態データを基に、入力されたJOBを出力可能な画像形成装置を選択する。そして選択された画像形成装置に対し、CPMに従って出力部数の割り振りを行う(ステップs4)。このようにJOB割り当てをCPMに応じて行っているため、用紙不足、JAM等の異常事態が発生しないかぎり、出力早期完了のための新たなJOBの指示は必要ない。
2機接続時の割り振り(配分枚数)の計算式の一例を以下に示す。画像形成装置AのCPM>=画像形成装置BのCPMとして、
Aの出力部数=(出力部数)×(AのCPM)/{(AのCPM)+(BのCPM)} ※計算結果の少数点以下切り捨て。
Bの出力部数=(出力部数)−(Aの出力部数)
なお、計算結果の少数点以下を切り上げ、割り切れない部数をAの出力部数に加えることも可能である。
【0043】
また、3機での接続が行われた場合も下記式で計算できる。画像形成装置AのCPM>=画像形成装置BのCPM>=画像形成装置CのCPMとして、
Aの出力部数=(出力部数)×(AのCPM)/{(AのCPM)+(BのCPM)+(CのCPM)}
Bの出力部数=(出力部数)×(BのCPM)/{(AのCPM)+(BのCPM)+(CのCPM)}
Cの出力部数=(出力部数)−(Aの出力部数)−(Bの出力部数)
※計算結果の少数点以下切り捨て。
すなわち、任意の数の機械を接続した場合でも、簡単に一意的に出力部数の割り振りが可能になる。
【0044】
上記のようにして出力部数の割り振りを決定した後、画像形成装置Bに対し、割り振りを指示するとともに、画像データを送信する(ステップs5)。そして、画像データA、Bでは、割り振られた部数によって画像出力を行う(ステップs6)。出力が完了した場合、出力完了通知が画像形成装置A、B間で互いに送受信される(ステップs7)。また、出力が行われた画像形成装置A、Bでは、上記出力完了通知に従って、出力がなされた画像形成装置と出力部数とが表示されてユーザーに通知がなされる(ステップs8)。
上記手順によって、CPMに基づいて簡易に割り振り数を設定して効率よく短時間での画像形成出力が可能になっている。
【0045】
(実施形態2)
次に、出力を行う画像形成装置の選択において、省電力モードからの立ち上げ時間を考慮して選択を行う場合について説明する。なお、この実施形態では、画像形成装置A、Bともに省電力モードを備えているものとし、それぞれ立ち上げ時間が異なるものとする。
この実施形態2においても、上記実施形態1と同様に、画像形成装置A、B間で、図5に示すように、画像読み込み、サーバー宣言、サーバー了承、機種・状態データ送受信がなされる。この際には、画像形成装置A、Bでは、省電力モードから必要な処理を行うためにウォーミングアップが開始される。なお、機種・情報データ内には、省電力モードから画像出力可能になるまでの立ち上げ時間データが含まれており、画像形成装置Aでは、機種・情報データに基づいて出力可能な画像形成装置を選別し、さらに立ち上げ時間データに基づいて出力可能な画像形成装置中で、最も短時間で出力可能になる画像形成装置を選択する。この例では、画像形成装置Bの立ち上げ時間が最も短いとする。すると、画像形成装置Aでは、画像形成装置Bに画像出力指示を行うとともに、画像データの送信を行う。画像形成装置Aにおいて必要な処理を終了すると、画像形成装置Aは省電力モードに移行し、電力消費を抑える。一方、画像形成装置Bでは、画像形成装置Aよりもウォーミングアップ時間(立ち上がり時間)が短いので、出力可能になった時点から、画像形成出力を開始する。このため、短時間で画像形成出力を行うことが可能になる。画像形成装置Bにおいても画像形成出力が終了した後は、省電力モードに移行することができる。なお、この実施形態2においても出力がなされた画像形成装置と出力部数とを各画像形成装置に表示することができる。
【0046】
なお、この実施形態では、予め画像形成装置に登録されている立ち上がり時間によって画像形成出力可能になるまでの時間を比較したが、同一の画像形成装置においても省電力モードに移行してからの時間によっては立ち上がり時間に差異が生じてくる。これは、定着器への通電量を減少させた後も、しばらくは通常時の加熱温度からの余熱があり、次第に温度が低下するため、その過程では立ち上がり時間が異なってくる。すなわち、省電力モードに移行した短時間の内には、早期に画像形成出力可能になる。この実施形態では、このような誤差をなくすために、定着器の温度を管理して、これをパラメータにして画像出力可能になる時間を評価することができる。
【0047】
すなわち、各画像形成装置の制御管理系では、各部の状態が把握されており、その1つとして定着器の温度管理もなされている。定常状態に至った省電力モードから画像形成出力可能状態に至る迄は、定着器の温度と加熱時間との間には相関関係があり、画像形成出力可能状態での定着器の定格温度も各画像形成装置によって定められている。したがって、定着器の現温度が分かれば定格温度に至るまでの加熱時間、すなわち画像形成出力可能状態に至るまでの時間を算出することができる。該算出は、各画像形成装置の制御管理系によって行うことができる。また、定着器現温度、定着器定格温度を含む機種・状態データに基づいてサーバー宣言を行った画像形成装置Aで算出することも可能である。
上記のように、定着器の温度をパラメータにして画像形成出力可能になるまでの時間を評価して出力する画像形成装置を選択することで、より的確に短時間出力が可能な画像形成装置を選択することができる。
【0048】
上記実施形態の画像形成装置A、Bにおいて所定の定着器温度から画像形成処置可能になるまでの時間は、下記表1に示すことができる。なお、この時間は、原稿読みとり開始から読みとり完了までの時間、画像送信時間などを含む値である。表に示されるように画像形成装置Bの方が画像形成処理可能になるまでの時間は遥かに短く、したがって、画像形成装置Bを選択することによって短時間で画像形成出力を行うことが期待できる。
【0049】
【表1】
【0050】
なお、上記実施形態では、画像形成装置A、BのCPMが同等であるものとして出力に要する時間を評価したが、両者でCPMに大きな差異があると、立ち上がり時間の比較のみによっては処理時間の大小を比較することは難しくなる。したがって、必要な出力部数に基づいて、立ち上がり時間とCPMとを比較して出力する画像形成装置を選択するのが望ましい。
例えば、画像形成装置A、Bにおける立ち上がり時間が表1で示される通りで定着部の温度がいずれも50℃以下で、画像形成装置AのCPMが65枚/min、画像形成装置BのCPMが35枚/minとすると、所定の出力部数が分かれば、出力終了時間を算出することができる。出力部数が多いほど画像形成装置Aが有利になる傾向があるが、出力部数が約341枚以下であれば、画像形成装置Bの方が短時間で出力終了することができる。
また、上記の場合、出力部数が80枚以下の出力であれば、画像形成装置Aが出力可能になる前に、画像形成装置Bからの画像出力が終了するため、画像入力が終了した時点で画像形成装置Aのウォーミングアップを停止して、再び省電力モードに移行できるため、ウォーミングアップに必要な電力消費量の削減がより効果的にできる。
なお、CPMは、記録紙サイズ、片面印刷か両面印刷によっても異なるため、これら条件に基づくCPMデータを有する場合には、これらの印刷条件に適合したCPMデータを利用する。
【0051】
(実施形態3)
上記各実施形態では、出力部数の割り振りや、出力する画像形成装置の選択手順について説明したが、この実施形態では、出力方法を選択可能にする手順について説明する。
先ず、実施形態1、2と同様にして、画像形成装置A、B間で、図6、7に示すように、画像読み込み、サーバー宣言(ステップs1)、サーバー了承、機種・状態データ送受信がなされる(ステップs2、3)。次いで、機種・状態データに基づいて出力可能な画像形成装置への割り振り数を決定する(ステップs4)。
【0052】
その後、画像形成装置Aでは、ユーザーに対し、出力方法の選択を要求する(ステップs10)。図8は、操作部であるタッチパネルに該要求のための表示を行っている画面を示す図である。先ず、図8(a)では、タンデム出力を行うか、タンデム出力を禁止するかの選択を要求している。この図では、タンデム出力の禁止が選択されて図8(b)のサブ画面が表示される。図8(b)のサブ画面では、時間優先、他条件優先(例えば画質優先など)、指定出力A、Bの選択が可能になっている。
ここで、図8(a)に示すようにタンデム出力が選択されると、通常のタンデム出力がなされる(ステップs11→ステップss1)。一方、タンデム禁止が選択され、図8(b)に示す時間優先が選択された場合(ステップs12)、前記で決定した割り振り数によって出力対象の画像形成装置に割り振り数を指示するとともに画像データを送信する(ステップs13)。画像データおよび割り振り数の指示を受けた画像形成装置では、必要な画像形成出力が効率よくなされる。なお、ステップS12で時間優先が選択されず、その他優先や指定出力が選択された場合には、所定の画像形成装置において画像出力がなされる(ステップss2)。
【0053】
この実施形態3によれば、ユーザーが適宜望む出力方法によって画像形成出力を行うことができ、利便性が増すとともに、必要に応じて短時間での効率的な画像形成出力を可能にする。
なお、この実施形態では、複数の画像形成装置を選定して出力部数を割り振る場合について説明したが、実施形態2に示すように最も短時間で出力することができる1台の画像形成装置のみを選択して出力することも可能である。
また、上記各実施形態では、1つの画像形成装置でサーバー宣言をすることによって該画像形成装置において出力制御を行うものとしたが、本発明としては、ネットワーク内に独立した管理サーバーを設け、該管理サーバーによって出力制御を行うものとしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のタンデム画像形成システムによれば、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記複数の画像形成装置の少なくとも一つが、他の前記画像形成装置とCPMの異なる機種であり、かつ、それぞれのCPMに応じて各画像形成装置に対する出力部数を割り振る機能を有するので、煩雑な予測計算や修正の為の通信を行うことなく、効率よく短時間で画像出力することができる。
【0055】
また、本発明の画像形成システムによれば、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記複数の画像形成装置の少なくとも一つが、省電力モードを備える機種であり、該省電力モードから画像出力可能になるまでの時間が最短である画像形成装置のみで画像出力を行う機能を有するので、立ち上がり時間を考慮して効率よく短時間で画像出力することができる。
【0056】
さらに、本発明の画像形成システムによれば、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記画像形成装置の少なくとも一つが省電力モードを備える機種であり、かつ前記画像形成装置の少なくとも一つがCPMの異なる機種であり、省電力モードから画像出力可能になるまでの時間と画像出力に要する時間とからなる出力終了時間が最短になる画像形成装置のみで画像出力を行う機能を有するので、省電力モードからの立ち上がり時間とCPMが異なる機種間において、最も短時間で出力終了する装置を選択して、最も短時間で画像出力することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の画像形成システムにおけるネットワーク構成を示す図である。
【図2】同じく、画像形成装置を機能的に示すブロック図である。
【図3】同じく、画像形成装置間での通信手順を示す図である。
【図4】同じく、画像形成装置における処理手順を示すフロー図である。
【図5】他の実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置間での通信手順を示す図である。
【図6】さらに他の実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置間での通信手順を示す図である。
【図7】同じく、画像形成装置における処理手順を示すフロー図である。
【図8】同じく、操作部に表示される画面を示す図である。
【符号の説明】
10 HUB
11 ネットワーク
100、200…n00 画像形成装置
101 画像読取装置
102 プリンター
103 画像作像系
104 本体主記憶
105 画像用記録部
106 画像処理系
107 操作部
108 NIC
110 制御管理系
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の画像形成装置を連動させてタンデム出力可能としたタンデム画像形成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高度情報化技術の進展により、複写機、プリンターや複合機のデジタル化及びネットワーク化に伴い、複数のデジタル複写機を連結して、ある1つの画像読み取り装置で読み取った原稿画像を複数のデジタル複写機で高速複写したり、また、コンピューターからの送信された画像データを複数のプリンターで高速出力する事により、多数枚の画像出力を短時間で得られる技術が実用化されている。
従来実用化されている連結画像形成システムは、多量かつ高速に画像出力する事が重要視され、特許文献1や特許文献2の様に画像出力処理を同機種間で分散分担して効率良く画像形成する方法が提案されている。しかし、これらは同機種間のタンデム接続システムが念頭に提案されてきている。つまり、異なる機種の画像形成装置が連結されている場合は、ほとんど考慮されていない。
また、異機種間タンデムを行う場合は、出力完了までの時間を短縮し、よりユーザーの利便性を向上させるためには、高度な手法で進める必要がある。より高度な手法の一例として、特許文献3のように、残り部数に関する通信を繰り返すことで印刷速度を上げる手法が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−261395号公報
【特許文献2】
特開平11−127290号公報
【特許文献3】
特開2001−273112号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献3のように異機種間タンデムにおいて短時間出力を可能にするためには、原理的に通信が煩雑になり通信を行うネットワークに負荷をかけることは避けられないという問題がある。
【0005】
また、近年ますます重要視されている環境問題への対応として、エネルギー消費量の削減が求められている。この一つの手段として、一定時間、画像形成装置を使用しない場合、定着部の温度を下げたり定着ヒーター、モーター、ファン、CPU等の一部部品への電力の供給を減少させたり停止させたりする省電力モード(省エネルギーモードともいう)の搭載がある。省電力モードからの画像出力開始は、通常時に比べて長くなるという欠点も持っている。そのため、タンデム出力機は速度優先とし、省エネルギーに関する発明があまり行われておらず、少部数の原稿ではCPMの低い装置を選択したほうが、省エネルギーモードから画像出力可能になる時間の長い高速機から出力するより早いという逆転現象が起きるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、タンデム画像形成システムにおいて、ネットワークへの負荷を増大させることなく短時間での画像形成出力を可能にする画像形成システムを提供することを目的とする。さらに、本発明では、タンデム画像形成システムの画像形成装置が省電力モードを備える場合にも、省電力モードからの立ち上げ時間を考慮して短時間での画像形成出力を可能にする画像形成システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の画像形成システムのうち、請求項1記載の発明は、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記複数の画像形成装置の少なくとも一つが、他の前記画像形成装置とCPMの異なる機種であり、かつ、それぞれのCPMに応じて各画像形成装置に対する出力部数を割り振る機能を有することを特徴とする。
【0008】
すなわち上記本発明によれば、画像形成装置のCPMに応じて出力部数を分配することで、煩雑な予測計算や修正の為の通信を行う必要がなく効率よく画像出力することができる。タンデム画像出力は、入力された高画質の画像を送信するため通信手段にかける負担や処理が少ないほど好ましい。本発明は、特に3個以上の機種をタンデム接続した場合に通信料の削減に有効である。
なお、CPMは、”Copy per minute:定格サイズ紙の一分間あたりの画像出力枚数”を意味している。定格サイズ紙は、システム全体において共通するものであればよく、本発明として特定のものに限定されるものではない。なお、CPMを考慮する際には、ファーストコピー時間を付加的に考慮しても良い。
【0009】
また、請求項2記載の画像形成システムの発明は、請求項1記載の発明において、前記割り振りは、CPMに比例するように出力部数を設定することを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の画像形成システムの発明は、請求項1または2に記載の発明において、出力を行った全ての画像形成装置と、該画像形成装置におけるそれぞれの出力部数の表示が可能であることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の画像形成システムの発明は、請求項3記載の発明において、前記表示は、画像入力を行った画像形成装置、出力指示を行った手段、出力をした全ての画像形成装置にて、実行可能であることを特徴とする。
【0012】
上記したように、出力を行った全ての画像形成装置と、該画像形成装置におけるそれぞれの出力部数の表示を可能にすることで、ユーザーは画像の出力先と出力部数とが分かるためユーザーの利便性を損なわない。
【0013】
次に、請求項5記載の画像形成システムの発明は、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記複数の画像形成装置の少なくとも一つが、省電力モードを備える機種であり、該省電力モードから画像出力可能になるまでの時間が最短である画像形成装置のみで画像出力を行う機能を有することを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の画像形成システムの発明は、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記複数の画像形成装置の少なくとも一つが、省電力モードを備え、熱及び圧力を用いて記録材に画像の定着を行う画像定着部を有する機種であり、前記各画像形成装置で画像出力開始になるまでの時間を定着部の温度をパラメータとして計算し、計算の結果、画像出力可能になるまでの時間が最短になる画像形成装置のみで画像出力を行う機能を有することを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の画像形成システムの発明は、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記画像形成装置の少なくとも一つが省電力モードを備える機種であり、かつ前記画像形成装置の少なくとも一つがCPMの異なる機種であり、省電力モードから画像出力可能になるまでの時間とCPMに基づく画像出力に要する時間とからなる出力終了時間が最短になる画像形成装置のみで画像出力を行う機能を有することを特徴とする。
【0016】
上記請求項5〜7に記載の発明では、タンデム機能を使用しないことで、出力終了までの時間を最短にできる。特に、出力開始時間までの待ち時間の占める割合の高い、少部数のときにも早期出力完了を達成することができる。また、この機能を搭載することで、頻繁に省電力モードに移行してもユーザーの利便性が妨げられなくなり、システムの消費電力の削減を抑えることが可能になる。
一般に、省エネルギーモードからの復帰時、画像出力開始までの時間を決める支配的な要因は、定着部の予備加熱であることから、請求項6記載の発明では、定着部の温度を測定することにより簡易的に画像出力開始までの時間を決定でき、特に時間効率の良い画像形成装置を選択することが可能になる。
【0017】
次に、請求項8記載の画像形成システムの発明は、請求項5〜7のいずれかに記載の発明において、前記画像出力が終了する前に、出力を行わない他の画像形成装置を省電力モードにする機能を有することを特徴とする。
請求項9記載の画像形成システムの発明は、請求項5〜7のいずれかに発明において、指示されるページ出力枚数が規定値以下の時に、出力を行わない画像形成装置を省電力モードにする機能を有することを特徴とする。
【0018】
上記請求項8、9記載の発明によれば、使用しない画像形成装置で使用する消費電力を削減し、タンデム制御システム全体のより効果的な省エネルギーが達成される。
【0019】
次に、請求項10記載の画像形成システムの発明は、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記画像形成装置の少なくとも一つが省電力モードを備える機種であり、かつ前記画像形成装置の少なくとも一つがCPMの異なる機種であり、省電力モードから画像出力可能になるまでの時間と画像出力に要する時間とからなり、出力を行う複数の画像形成装置のうちで最終の出力終了時間が最短になるように複数の前記画像形成装置に出力枚数を割り振る機能を有することを特徴とする。
【0020】
請求項10記載の発明によれば、各画像形成装置の立ち上がり時間とCPMとが考慮されるので、省電力モード状態からのジョブの受付でも、より素早く出力を行って終了することが可能になる。
【0021】
請求項11記載の画像形成システムによれば、請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、前記通信手段を介して各画像形成装置のCPMデータを一括して取得する機能を有することを特徴とする。
【0022】
請求項12記載の画像形成システムによれば、請求項1〜11のいずれかに記載の発明において、前記通信手段を介して各画像形成装置の省電力モードから画像出力可能になるまでの立ち上げ時間データを一括して取得する機能を有することを特徴とする。
【0023】
請求項13記載の画像形成システムによれば、請求項6記載の発明において、前記通信手段を介して各画像形成装置の定着部の省電力モード時の現温度データと出力可能時の規定温度データを一括して取得し、各画像形成装置において出力可能となるまでの時間を算出する機能を有することを特徴とする。
【0024】
上記のように各画像形成装置のCPMデータや立ち上げ時間データ、温度データを一括して取得することにより、CPM等に基づいた出力部数の割り振りや出力する画像形成装置の選定を効率よく行うことができる。
【0025】
次に、請求項14記載の画像形成システムの発明は、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、ユーザーの指示によってタンデム画像出力を禁止する手段を有し、タンデム画像出力の禁止が指示された場合、タンデム機能を使わず任意の一台の画像形成装置から画像出力可能であることを特徴とする。
【0026】
請求項15記載の画像形成システムの発明は、請求項5〜9のいずれかに記載の発明において、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、ユーザーの指示によってタンデム画像出力を禁止する手段を有し、タンデム画像出力の禁止が指示された場合に、画像出力可能になるまでの時間が最短または出力終了時間が最短になる特定の画像形成装置で画像出力可能であることを特徴とする。
【0027】
請求項16記載の画像形成システムの発明は、請求項1または10に記載の発明において、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、ユーザーの指示によってタンデム画像出力を禁止する手段を有し、タンデム画像出力の禁止が指示された場合に、最終の出力終了時間が最短になるように複数の画像形成装置に出力枚数を割り振って画像出力可能であることを特徴とする。
【0028】
請求項17記載の画像形成システムの発明は、請求項1〜16に記載の発明において、ユーザの操作によって、タンデム出力と、出力時間を優先した出力画像形成装置の選択が可能になっていることを特徴とする。
【0029】
請求項14〜17記載の発明によれば、コスト、出力物をまとめる手間等、速度より優先する項目がある場合でも、タンデム機のシステムを、構成を変更することなく使用できるため、より細かいユーザーのニーズに応えることができる。特に、請求項12記載の発明によれば、斯かる状況においても時間的に効率の良い出力を可能にする。請求項16記載の発明によれば、必要に応じてタンデム出力や出力時間を優先した特定画像形成装置(1台または複数台)での出力を選択することが可能になる。
【0030】
なお、本発明の画像形成装置では、前記したように互いを接続する通信手段を備えている。該通信手段は、接続方法によって適宜の構成を採用することができる。例えばネットワークを介して接続する場合には、ネットワークに接続するインターフェースとネットワークでの通信プロトコルに対応するプログラムとにより通信手段を構成することができる。また、USBケーブルやシリアルケーブルによる接続を行うものとして、これらケーブルに対応するインターフェースを通信手段として備えるものであってもよい。要は、通信手段としては、画像形成装置間でデータの送受信を行えるように互いの接続を可能とするものであればよい。
【0031】
また、画像形成装置の少なくとも1つでは、省電力モードを備えたものとすることができる。省電力モードは、定着部の加熱温度を低下させるなどして消費電力を低減した待機状態にし、画像出力の必要性が生じた際に、通常の電力消費状態にして省電力を図るものであり、画像形成装置の電源ON時や、画像出力を終了した後、所定時間経過した後などに、省電力モードに移行する。なお、省電力モード時における制御内容は、各画像形成装置において異なっていてもよく、また、省電力モードを有しない画像形成装置を含むものであってもよい。
【0032】
なお、本発明において出力部数を割り振る機能や、省電力モードから画像出力可能になるまでの時間が最短である画像形成装置を選択する機能や、省電力モードから画像出力可能になるまでの時間と画像出力に要する時間とからなる出力終了時間が最短になる画像形成装置を選択する機能は、例えば、画像形成装置の制御系などにあるCPUとこれを制御するプログラムとによって構成することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下に、本発明の一実施形態を説明する。
図1に示すように、少なくとも1つは機能、CPMが異なる複数の複写機からなる画像形成装置100〜n00が、HUB10を介してネットワーク11に接続されており、各画像形成装置100〜n00は該ネットワーク11を通して互いに通信可能になっている。該ネットワーク接続では、それぞれの画像形成装置100〜n00に個別にIPアドレス(例えば192.168.1.100…192.168.1.xxx)が付与されて経路情報、すなわちTCP/IPによるネットワークが構築されている。なお、この実施形態では、ネットワーク11内に、独立した管理サーバを有しないものとして説明する。
【0034】
各画像形成装置100…n00は、図2に示すように、画像読取装置101、プリンター102、画像作像系103、本体主記憶104、画像用記録部105、画像処理系106、操作部107を有しており、さらに通信手段としてNIC(ネットワークインターフェースカード)108を備えている。これらの各部は制御管理系110に接続されており、制御管理系110では、画像形成装置におけるこれら各部の制御を行う。また、各部の状態(例えば定着部である定着器の温度など)をデータとして取得することができる。なお、制御管理系110は、CPUおよびこれを制御するプログラムによって構成することができる。プログラムや上記状態データは、RAMや不揮発メモリなどで構成される本体主記録104に格納される。
【0035】
また、制御管理系110は、他の画像形成装置の機種・状態データを一括して取得することができる。機種・状態データは、例えば、上記した各部の状態、機械処理能力、画像出力可否状態、画像出力可能になるまでの時間などのデータが含まれる。また、機械処理能力は、CPMの他、その画像形成装置が備える機能などが含まれ、例えば、各トレイ毎のトレイ紙情報として、(1)厚紙・薄紙やOHPなどの紙種情報、(2)紙長さ、幅のサイズ情報を含み、処理機能情報として、CPM、両面出力可否、ステイプル枚数上限、パンチ処理可否、三つ折り機能などが含まれる。また、制御管理系110は、自機の機種・状態データをNIC108、ネットワーク11を介してネットワーク内の他の画像形成装置に送信することができる。また、制御管理系110は、NIC108、ネットワーク11を介して、自機で得た画像データをネットワーク内の他の画像形成装置に送信したり、他の画像形成装置から送信される画像データを受信したりすることができる。
【0036】
上記画像読取装置101は、原稿の光学読み取りを行うCCDやADF(図示しない)を備え、前記した制御管理系110によって制御されながら、画像データを出力する。また、画像読取装置101で出力される画像データは、圧縮ICなどを備える画像処理系106において圧縮処理などの画像処理がなされて制御管理系110に送信される。制御管理系110では必要に応じて、RAM、HDD等で構成される画像用記録部105に、自機で得た上記画像データやネットワークを介して得た画像データを記録する。
【0037】
画像作像系103は、画像形成に際し画像データを処理するものであり、圧縮されたデータを伸張する伸張ICやプリンターのLD(レーザダイオード)などへのデータ送出に合わせてデータ処理を行う。
プリンター102は、通常、給紙系と画像形成系と出力系とに区分できる。
給紙系には、記録材である記録紙を1つまたは複数サイズについて収納する給紙トレイ、手差しトレイなどが設けられ、さらにこれらのトレイから画像形成系に給紙し、さらに画像形成がなされた記録紙を出力系に送り出す給紙手段を備える。
画像形成系は、通常、LDなどを備える原稿書き込み部、感光体、帯電手段、現像手段、転写ユニット、定着器などを備えている。また、該画像形成系において記録紙を反転させて両面印刷を可能にする両面印刷ユニットを備えるものであってもよい。
画像形成系では、画像形成指令に従って、上記原稿書き込みユニットによって形成された画像が、前記感光体、帯電手段、現像手段、転写ユニット、定着器などを介して記録紙に転写、定着されて記録紙への画像形成がなされる。上記動作においては、制御管理系110によって感光体や帯電手段や現像手段、定着器等が制御される。
また、出力系では、画像形成された記録紙をそのまま排紙したり、ソータ、ステイプル、パンチ機能などを備える場合には、指令によってこれら機能を用いた出力がなされる。
【0038】
操作部107は、例えばタッチパネルで構成することができ、必要な設定入力や操作指示を入力することができ、また、入力内容や必要な情報を表示してユーザーに示すことができる。操作部107から入力された情報は、制御管理系110へと送出され、制御管理系110では入力内容に従って必要な処理がなされる。
【0039】
なお、制御管理系110では、電源オン時や、画像形成処理後、所定時間画像形成処理がなされない場合、省電力を図るため、画像形成系や操作部107への通電量を減らしたり、一部で通電を停止する省電力モードに移行することができる。特に定着器は、動作時に高温に保持することが必要なため、省電力モードにおいて通電量を減らして加熱温度を低く抑えることで省電力効果が大きくなる。
そして制御管理系110では、画像形成処理の指令を操作部107やネットワークを介して受信すると省電力モードを抜けて画像形成処理が可能になるように通電量を復帰させる。また、必要に応じて立ち上げ時に通電量を通常より多くすることも可能である。
【0040】
なお、画像形成装置100〜n00の構成については、上記で共通して説明したが、各画像形成装置においては、処理能力(CPM等)、機能、省電力モードの制御内容、省電力モードの有無等が異なるものであってもよい。
【0041】
次に、上記画像形成装置100〜n00における出力制御について説明する。
先ず、画像形成装置100〜n00のうち、画像形成装置Aで画像読み取りがなされ、他の画像形成装置Bとの間で通信がなされるものとして説明する。なお、画像形成装置A、Bは、画像形成装置100〜n00を概念的に示すものであり、画像形成装置Bは複数の画像形成装置を包含するものとして示すこともできる。
画像形成装置Aでは、図3、4に示すように、画像読み取り(ステップs1)などに伴ってサーバー宣言がなされ、該宣言は、他の画像形成装置Bにネットワーク11を介して送信される(ステップs2)。なお、サーバー宣言は、自機で画像読み取りを行った場合の他、ネットワークを介して画像データが新規に入力された場合にも発行することができる。
【0042】
サーバー宣言を受けた画像形成装置Bでは、出力可能な画像形成装置についてサーバー了承をし、該了承をネットワーク11を介して画像形成装置Aへ送信する。サーバー了承に際しては、他のJOB処理中や故障中の画像形成装置は除かれる。
さらにサーバー了承を行った画像形成装置Bでは、自機の機種・状態データをサーバー宣言を行った画像形成装置Aへと送信する。画像形成装置Aでは、他機の機種・状態データを一括して取得し(ステップs3)、そのうちで機種・状態データを基に、入力されたJOBを出力可能な画像形成装置を選択する。そして選択された画像形成装置に対し、CPMに従って出力部数の割り振りを行う(ステップs4)。このようにJOB割り当てをCPMに応じて行っているため、用紙不足、JAM等の異常事態が発生しないかぎり、出力早期完了のための新たなJOBの指示は必要ない。
2機接続時の割り振り(配分枚数)の計算式の一例を以下に示す。画像形成装置AのCPM>=画像形成装置BのCPMとして、
Aの出力部数=(出力部数)×(AのCPM)/{(AのCPM)+(BのCPM)} ※計算結果の少数点以下切り捨て。
Bの出力部数=(出力部数)−(Aの出力部数)
なお、計算結果の少数点以下を切り上げ、割り切れない部数をAの出力部数に加えることも可能である。
【0043】
また、3機での接続が行われた場合も下記式で計算できる。画像形成装置AのCPM>=画像形成装置BのCPM>=画像形成装置CのCPMとして、
Aの出力部数=(出力部数)×(AのCPM)/{(AのCPM)+(BのCPM)+(CのCPM)}
Bの出力部数=(出力部数)×(BのCPM)/{(AのCPM)+(BのCPM)+(CのCPM)}
Cの出力部数=(出力部数)−(Aの出力部数)−(Bの出力部数)
※計算結果の少数点以下切り捨て。
すなわち、任意の数の機械を接続した場合でも、簡単に一意的に出力部数の割り振りが可能になる。
【0044】
上記のようにして出力部数の割り振りを決定した後、画像形成装置Bに対し、割り振りを指示するとともに、画像データを送信する(ステップs5)。そして、画像データA、Bでは、割り振られた部数によって画像出力を行う(ステップs6)。出力が完了した場合、出力完了通知が画像形成装置A、B間で互いに送受信される(ステップs7)。また、出力が行われた画像形成装置A、Bでは、上記出力完了通知に従って、出力がなされた画像形成装置と出力部数とが表示されてユーザーに通知がなされる(ステップs8)。
上記手順によって、CPMに基づいて簡易に割り振り数を設定して効率よく短時間での画像形成出力が可能になっている。
【0045】
(実施形態2)
次に、出力を行う画像形成装置の選択において、省電力モードからの立ち上げ時間を考慮して選択を行う場合について説明する。なお、この実施形態では、画像形成装置A、Bともに省電力モードを備えているものとし、それぞれ立ち上げ時間が異なるものとする。
この実施形態2においても、上記実施形態1と同様に、画像形成装置A、B間で、図5に示すように、画像読み込み、サーバー宣言、サーバー了承、機種・状態データ送受信がなされる。この際には、画像形成装置A、Bでは、省電力モードから必要な処理を行うためにウォーミングアップが開始される。なお、機種・情報データ内には、省電力モードから画像出力可能になるまでの立ち上げ時間データが含まれており、画像形成装置Aでは、機種・情報データに基づいて出力可能な画像形成装置を選別し、さらに立ち上げ時間データに基づいて出力可能な画像形成装置中で、最も短時間で出力可能になる画像形成装置を選択する。この例では、画像形成装置Bの立ち上げ時間が最も短いとする。すると、画像形成装置Aでは、画像形成装置Bに画像出力指示を行うとともに、画像データの送信を行う。画像形成装置Aにおいて必要な処理を終了すると、画像形成装置Aは省電力モードに移行し、電力消費を抑える。一方、画像形成装置Bでは、画像形成装置Aよりもウォーミングアップ時間(立ち上がり時間)が短いので、出力可能になった時点から、画像形成出力を開始する。このため、短時間で画像形成出力を行うことが可能になる。画像形成装置Bにおいても画像形成出力が終了した後は、省電力モードに移行することができる。なお、この実施形態2においても出力がなされた画像形成装置と出力部数とを各画像形成装置に表示することができる。
【0046】
なお、この実施形態では、予め画像形成装置に登録されている立ち上がり時間によって画像形成出力可能になるまでの時間を比較したが、同一の画像形成装置においても省電力モードに移行してからの時間によっては立ち上がり時間に差異が生じてくる。これは、定着器への通電量を減少させた後も、しばらくは通常時の加熱温度からの余熱があり、次第に温度が低下するため、その過程では立ち上がり時間が異なってくる。すなわち、省電力モードに移行した短時間の内には、早期に画像形成出力可能になる。この実施形態では、このような誤差をなくすために、定着器の温度を管理して、これをパラメータにして画像出力可能になる時間を評価することができる。
【0047】
すなわち、各画像形成装置の制御管理系では、各部の状態が把握されており、その1つとして定着器の温度管理もなされている。定常状態に至った省電力モードから画像形成出力可能状態に至る迄は、定着器の温度と加熱時間との間には相関関係があり、画像形成出力可能状態での定着器の定格温度も各画像形成装置によって定められている。したがって、定着器の現温度が分かれば定格温度に至るまでの加熱時間、すなわち画像形成出力可能状態に至るまでの時間を算出することができる。該算出は、各画像形成装置の制御管理系によって行うことができる。また、定着器現温度、定着器定格温度を含む機種・状態データに基づいてサーバー宣言を行った画像形成装置Aで算出することも可能である。
上記のように、定着器の温度をパラメータにして画像形成出力可能になるまでの時間を評価して出力する画像形成装置を選択することで、より的確に短時間出力が可能な画像形成装置を選択することができる。
【0048】
上記実施形態の画像形成装置A、Bにおいて所定の定着器温度から画像形成処置可能になるまでの時間は、下記表1に示すことができる。なお、この時間は、原稿読みとり開始から読みとり完了までの時間、画像送信時間などを含む値である。表に示されるように画像形成装置Bの方が画像形成処理可能になるまでの時間は遥かに短く、したがって、画像形成装置Bを選択することによって短時間で画像形成出力を行うことが期待できる。
【0049】
【表1】
【0050】
なお、上記実施形態では、画像形成装置A、BのCPMが同等であるものとして出力に要する時間を評価したが、両者でCPMに大きな差異があると、立ち上がり時間の比較のみによっては処理時間の大小を比較することは難しくなる。したがって、必要な出力部数に基づいて、立ち上がり時間とCPMとを比較して出力する画像形成装置を選択するのが望ましい。
例えば、画像形成装置A、Bにおける立ち上がり時間が表1で示される通りで定着部の温度がいずれも50℃以下で、画像形成装置AのCPMが65枚/min、画像形成装置BのCPMが35枚/minとすると、所定の出力部数が分かれば、出力終了時間を算出することができる。出力部数が多いほど画像形成装置Aが有利になる傾向があるが、出力部数が約341枚以下であれば、画像形成装置Bの方が短時間で出力終了することができる。
また、上記の場合、出力部数が80枚以下の出力であれば、画像形成装置Aが出力可能になる前に、画像形成装置Bからの画像出力が終了するため、画像入力が終了した時点で画像形成装置Aのウォーミングアップを停止して、再び省電力モードに移行できるため、ウォーミングアップに必要な電力消費量の削減がより効果的にできる。
なお、CPMは、記録紙サイズ、片面印刷か両面印刷によっても異なるため、これら条件に基づくCPMデータを有する場合には、これらの印刷条件に適合したCPMデータを利用する。
【0051】
(実施形態3)
上記各実施形態では、出力部数の割り振りや、出力する画像形成装置の選択手順について説明したが、この実施形態では、出力方法を選択可能にする手順について説明する。
先ず、実施形態1、2と同様にして、画像形成装置A、B間で、図6、7に示すように、画像読み込み、サーバー宣言(ステップs1)、サーバー了承、機種・状態データ送受信がなされる(ステップs2、3)。次いで、機種・状態データに基づいて出力可能な画像形成装置への割り振り数を決定する(ステップs4)。
【0052】
その後、画像形成装置Aでは、ユーザーに対し、出力方法の選択を要求する(ステップs10)。図8は、操作部であるタッチパネルに該要求のための表示を行っている画面を示す図である。先ず、図8(a)では、タンデム出力を行うか、タンデム出力を禁止するかの選択を要求している。この図では、タンデム出力の禁止が選択されて図8(b)のサブ画面が表示される。図8(b)のサブ画面では、時間優先、他条件優先(例えば画質優先など)、指定出力A、Bの選択が可能になっている。
ここで、図8(a)に示すようにタンデム出力が選択されると、通常のタンデム出力がなされる(ステップs11→ステップss1)。一方、タンデム禁止が選択され、図8(b)に示す時間優先が選択された場合(ステップs12)、前記で決定した割り振り数によって出力対象の画像形成装置に割り振り数を指示するとともに画像データを送信する(ステップs13)。画像データおよび割り振り数の指示を受けた画像形成装置では、必要な画像形成出力が効率よくなされる。なお、ステップS12で時間優先が選択されず、その他優先や指定出力が選択された場合には、所定の画像形成装置において画像出力がなされる(ステップss2)。
【0053】
この実施形態3によれば、ユーザーが適宜望む出力方法によって画像形成出力を行うことができ、利便性が増すとともに、必要に応じて短時間での効率的な画像形成出力を可能にする。
なお、この実施形態では、複数の画像形成装置を選定して出力部数を割り振る場合について説明したが、実施形態2に示すように最も短時間で出力することができる1台の画像形成装置のみを選択して出力することも可能である。
また、上記各実施形態では、1つの画像形成装置でサーバー宣言をすることによって該画像形成装置において出力制御を行うものとしたが、本発明としては、ネットワーク内に独立した管理サーバーを設け、該管理サーバーによって出力制御を行うものとしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のタンデム画像形成システムによれば、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記複数の画像形成装置の少なくとも一つが、他の前記画像形成装置とCPMの異なる機種であり、かつ、それぞれのCPMに応じて各画像形成装置に対する出力部数を割り振る機能を有するので、煩雑な予測計算や修正の為の通信を行うことなく、効率よく短時間で画像出力することができる。
【0055】
また、本発明の画像形成システムによれば、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記複数の画像形成装置の少なくとも一つが、省電力モードを備える機種であり、該省電力モードから画像出力可能になるまでの時間が最短である画像形成装置のみで画像出力を行う機能を有するので、立ち上がり時間を考慮して効率よく短時間で画像出力することができる。
【0056】
さらに、本発明の画像形成システムによれば、互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記画像形成装置の少なくとも一つが省電力モードを備える機種であり、かつ前記画像形成装置の少なくとも一つがCPMの異なる機種であり、省電力モードから画像出力可能になるまでの時間と画像出力に要する時間とからなる出力終了時間が最短になる画像形成装置のみで画像出力を行う機能を有するので、省電力モードからの立ち上がり時間とCPMが異なる機種間において、最も短時間で出力終了する装置を選択して、最も短時間で画像出力することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の画像形成システムにおけるネットワーク構成を示す図である。
【図2】同じく、画像形成装置を機能的に示すブロック図である。
【図3】同じく、画像形成装置間での通信手順を示す図である。
【図4】同じく、画像形成装置における処理手順を示すフロー図である。
【図5】他の実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置間での通信手順を示す図である。
【図6】さらに他の実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置間での通信手順を示す図である。
【図7】同じく、画像形成装置における処理手順を示すフロー図である。
【図8】同じく、操作部に表示される画面を示す図である。
【符号の説明】
10 HUB
11 ネットワーク
100、200…n00 画像形成装置
101 画像読取装置
102 プリンター
103 画像作像系
104 本体主記憶
105 画像用記録部
106 画像処理系
107 操作部
108 NIC
110 制御管理系
Claims (17)
- 互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記複数の画像形成装置の少なくとも一つが、他の前記画像形成装置とCPMの異なる機種であり、かつ、それぞれのCPMに応じて各画像形成装置に対する出力部数を割り振る機能を有することを特徴とするタンデム画像形成システム。
- 前記割り振りは、CPMに比例するように出力部数を設定することを特徴とする請求項1記載のタンデム画像形成システム。
- 出力を行った全ての画像形成装置と、該画像形成装置におけるそれぞれの出力部数の表示が可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のタンデム画像形成システム。
- 前記表示は、画像入力を行った画像形成装置、出力指示を行った手段、出力をした全ての画像形成装置にて、実行可能であることを特徴とする請求項3記載のタンデム画像形成システム。
- 互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記複数の画像形成装置の少なくとも一つが、省電力モードを備える機種であり、該省電力モードから画像出力可能になるまでの時間が最短である画像形成装置のみで画像出力を行う機能を有することを特徴とするタンデム画像形成システム。
- 互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記複数の画像形成装置の少なくとも一つが、省電力モードを備え、熱及び圧力を用いて記録材に画像の定着を行う画像定着部を有する機種であり、前記各画像形成装置で画像出力開始になるまでの時間を定着部の温度をパラメータとして計算し、計算の結果、画像出力可能になるまでの時間が最短になる画像形成装置のみで画像出力を行う機能を有することを特徴とするタンデム画像形成システム。
- 互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記画像形成装置の少なくとも一つが省電力モードを備える機種であり、かつ前記画像形成装置の少なくとも一つがCPMの異なる機種であり、省電力モードから画像出力可能になるまでの時間とCPMに基づく画像出力に要する時間とからなる出力終了時間が最短になる画像形成装置のみで画像出力を行う機能を有することを特徴とするタンデム画像形成システム。
- 前記画像出力が終了する前に、出力を行わない他の画像形成装置を省電力モードにする機能を有することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のタンデム画像形成システム。
- 指示されるページ出力枚数が規定値以下の時に、出力を行わない画像形成装置を省電力モードにする機能を有することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のタンデム画像形成システム。
- 互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、前記画像形成装置の少なくとも一つが省電力モードを備える機種であり、かつ前記画像形成装置の少なくとも一つがCPMの異なる機種であり、省電力モードから画像出力可能になるまでの時間と画像出力に要する時間とからなり、出力を行う複数の画像形成装置のうちで最終の出力終了時間が最短になるように複数の前記画像形成装置に出力枚数を割り振る機能を有することを特徴とするタンデム画像形成システム。
- 前記通信手段を介して各画像形成装置のCPMデータを一括して取得する機能を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の画像形成システム。
- 前記通信手段を介して各画像形成装置の省電力モードから画像出力可能になるまでの立ち上げ時間データを一括して取得する機能を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の画像形成システム。
- 前記通信手段を介して各画像形成装置の定着部の省電力モード時の現温度データと出力可能時の規定温度データを一括して取得し、各画像形成装置において出力可能となるまでの時間を算出する機能を有することを特徴とする請求項6記載の画像形成システム。
- 互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、ユーザーの指示によってタンデム画像出力を禁止する手段を有し、タンデム画像出力の禁止が指示された場合、タンデム機能を使わず任意の一台の画像形成装置から画像出力可能であることを特徴とするタンデム画像形成システム。
- 互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、ユーザーの指示によってタンデム画像出力を禁止する手段を有し、タンデム画像出力の禁止が指示された場合に、画像出力可能になるまでの時間が最短または出力終了時間が最短になる特定の画像形成装置で画像出力可能であることを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載のタンデム画像形成システム。
- 互いに接続する通信手段を有し、入力画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する電子写真方式の画像形成装置を、前記通信手段により互いに複数台接続してなるタンデム画像形成システムにおいて、ユーザーの指示によってタンデム画像出力を禁止する手段を有し、タンデム画像出力の禁止が指示された場合に、最終の出力終了時間が最短になるように複数の画像形成装置に出力枚数を割り振って画像出力可能であることを特徴とする請求項1または10に記載のタンデム画像形成システム。
- ユーザの操作によって、タンデム出力と、出力時間を優先した出力画像形成装置の選択が可能になっていることを特徴とする請求項1〜16に記載の画像形成システム。
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