JP2004355746A - ディスクチェンジャーにおけるディスク再生時の駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスクを載置する複数のサブトレイを備えたディスクチェンジャーであって、1個のモータを使用して動力の切り換えを行い、しかもプランジャを使用しないことで静かな切り換え操作が行ない得て、製作コストが安いディスクチェンジャーにおける再生時の動力駆動装置の提供。
【解決手段】単一のモータ6でもってトラバースユニット39の移動手段とサブトレイ3a,3b,3cの搬送手段、及びディスク再生手段とをギアの切り換え機構を介して選択的に駆動するように構成している。
【選択図】 図2
【解決手段】単一のモータ6でもってトラバースユニット39の移動手段とサブトレイ3a,3b,3cの搬送手段、及びディスク再生手段とをギアの切り換え機構を介して選択的に駆動するように構成している。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はCDやDVD等の光ディスク記録媒体を複数枚収納し、選択された1枚の記録媒体を自動的に記録又は再生を行なうディスクチェンジャー装置であり、該記録媒体を載置して搬送する複数枚のトレイを備えたトレイ方式のディスクチェンジャーの再生時における駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディスクチェンジャー装置とは、CD等の光ディスク記録媒体を複数枚収納することが出来、収納されている複数枚の光ディスク記録媒体の1枚を選択して記録及び再生を行なうことが出来、この種のディスクチェンジャー装置は広く使用され、その形態も色々ある。ところが、ディスクチェンジャー装置は複数のディスクを収容し、これを選択して記録・再生が行われる為に、又選択されたディスクを交換しなくてはならない為に、数多くの動作が必要となり、必然的にモータの個数が多くなる。一方、該モータの個数を限定した構造とするならば、各動作を選択して行なう為に動力の切り換え機構が必要に成る。
【0003】
例えば、特開2002−243015号に係る「回転伝達切換機構」は、キャリッジ(サブトレイ)のイジェクト動作(ディスク交換位置へ搬送する動作)とプレイ動作(ディスク再生位置へ搬送する動作)を単一モータで行い、駆動経路の切換にプランジャを用いて構成したものであり、「回転ギアを回転軸方向へ移動させるレバーを備えたプランジャと、選択された場合にイジェクト動作あるいはプレイ動作が可能となるように重ねて設置されたキャリッジと、イジェクト動作及びプレイ動作の駆動手段と、イジェクト動作とプレイ動作の何れか選択された側に動作伝達を切り換える動作切換手段と、イジェクト動作又はプレイ動作を行なう動作伝達手段を備え、第1のギア及び第2のギアの何れか一方を動作切換系統に接続し、もう一方を動作伝達系統に接続する。そして、回転ギアの回転位置を切換第1のギア或いは第2のギアの何れかに噛み合うように係脱させる。」
【0004】
しかし、上記プランジャを使用することで切り換える度に騒音が発生し、プランジャの部品コストが高くなり、消費電力は増加し、発熱及び火災の要因となる。又電気配線及び回路基板が増加し、装置は必然的に大型化し、該プランジャから発生する磁界の他の部品への影響が懸念される。
【0005】
特開平10−134474号に係る「ディスクチェンジャー付きディスク再生装置」は、ディスク交換の為のディスクトレイ移送動作とディスクローディングの為のディスクトレイ移送動作を1つのモータを駆動源として行い、動力伝達切替機構を簡素化したもので、「ディスクトレイをディスク収納位置と装置外の位置との間で水平に移動する第1移送手段と、ディスクトレイをディスク収納位置と再生位置との間で移送する第2移送手段とは第1駆動手段で選択的に駆動され、第1駆動手段の動力伝達先は第1駆動手段の初期状態での回転方向により決定される。」
ところが、トレイの搬送動作以外に、トラバースユニットの昇降動作、ピックアップの駆動動作に夫々モータが必要になり、合計3個のモータで構成している。その為に、ディスクチェンジャーの製作コストはその分だけ高く成ってしまい、サイズも大型化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のディスクチェンジャーの駆動装置には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、1個のモータを使用して動力の切り換えを行い、しかもプランジャを使用しないことで静かな切り換え操作が行ない得て、製作コストが安いディスクチェンジャーにおける再生時の動力駆動装置を提供する。
【0007】
【課題を解決する為の手段】
本発明のディスクチェンジャー装置は2個のモータを備え、メイントレイの搬送、サブトレイの搬送、トラバースユニットの垂直移動(上下動)、ピックアップの駆動動作などを動力を切り換えて2個のモータにて行なうように構成している。そして、ディスク待機位置にあるサブトレイを再生するディスクの位置(ディスク再生位置)までトラバースユニットを垂直に移動させる動作と、サブトレイをディスク再生位置へ搬送する動作と、そしてディスクをクランプしてピックアップの駆動動作を単一のモータ(第2モータ)にて行なうように、ギアの切り換え機構を備えている。
【0008】
一方、ディスク交換位置とディスク待機位置との間で、複数枚のサブトレイを収容しているメイントレイを搬送する動作に別のモータ(第1モータ)を用いるが、第1モータの動力を利用してトラバースユニットの移動手段とサブトレイの搬送手段の駆動を切り換える切り換え手段(レバークラッチ)を動かし、駆動経路の切り換えを行なうように構成している。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
【実施例】
図1はディスクチェンジャーの一部外観図を示し、メイントレイが引き出されている場合を示している。同図の1は本体フレーム、2はメイントレイ、3はサブトレイを各々示し、3枚のサブトレイ3a,3b,3cはメイントレイ2に積み重ねられて収容されている。そして、サブトレイ3a,3b,3cには大小2種類のディスクが載置出来るように、同心を成した外周縁4a,4bが段差をもつて形成されている。
【0010】
そして、各サブトレイ3a,3b,3cにディスクを載置する場合、又ディスクを取外す場合には、上側に位置するサブトレイはロックされて本体フレーム1に止まり、下側に位置するサブトレイと共にメイントレイ2がディスク交換位置へ搬送される。このように、サブトレイ3a,3b,3cはメイントレイ2に収容されて、該メイントレイ2と共に本体フレーム1からの出し入れが行なわれる。
【0011】
同図はメイントレイ2が突出してディスク交換位置(ディスク取出し位置)とディスク待機位置の間に位置し、該メイントレイ2には3枚のサブトレイ3a,3b,3cが収容され、上段に位置するサブトレイ3aにディスクを載置することが出来る。そして、ディスク交換位置からメイントレイ2が後退して本体フレーム1に収容され、ディスク待機位置へ搬送される。
【0012】
中段サブトレイ3bに載置されているディスクを交換する際には、上段サブトレイ3aは本体フレーム1にロックされ、又下段サブトレイ3cに載置されているディスク交換を行なう場合には、上段サブトレイ3aと中段サブトレイ3bがロックされてメイントレイ2によってディスク交換位置へ搬送されない。
【0013】
図2はディスクチェンジャーの内部構造図を示している。同図はメイントレイ2が本体フレーム1から引き出された状態であり、ディスクの位置に応じて3つの領域に区分することが出来る。すなわち、同図の手前側からディスク取出し位置、ディスク待機位置、及びディスク再生位置に区分され、サブトレイ3a,3b,3cに各ディスクをセットした状態でメイントレイ2が後退して本体フレーム1に収容されるならば、ディスク待機位置となる。
【0014】
ディスク待機位置にある各ディスクは、サブトレイと共に後方のディスク再生位置へ搬送されて、トラバースユニット39のターンテーブル40に装着される。そして、ディスクの記録・再生が行なわれる。その為に、ターンテーブル40を備えているトラバースユニット39を搬送されるサブトレイの位置に合うように垂直方向に移動し、選択して後退した所定のサブトレイのディスクを装着することが出来る。
【0015】
ところで、本発明のディスクチェンジャー装置は、備えた2個のモータでこれらの駆動を行なうことが出来る。すなわち、第1モータ5と第2モータ6を有している。図3は第1モータ5の駆動経路を示し、メイントレイ2はオープン状態にある。第1モータ5はベルト7を介してプーリー8を回転し、該プーリー8と同心を成して取着しているギア9が回転し、該ギア9はギア10に噛み合い、ギア10と同心を成しているギア11が回転する。
【0016】
そして、ギア11はギアカム12と噛み合い、ギアカム12はギア13と噛み合っている。さらに、ギア13はメイントレイ2の側縁に設けているラック14と噛み合っている。従って、第1モータ5が回転駆動するならば、メイントレイ2はスライドして本体ケース1内へ搬送される。図4はメイントレイ2が後退して本体ケース1内に収納された状態を示している。
【0017】
図5は第2モータ6の駆動経路を示している。第2モータ6はギア15を回転し、ギア15にはギア16が噛み合い、ギア16はギア17と噛み合い、ギア17はギア18と噛み合い、ギア18はギアメイン19と噛み合っている。そして、ギアメイン19はギア20と噛み合い、ギア20はギアクラッチ21と噛み合っている。さらに、ギアクラッチ21はギアカム22に噛み合っている。
【0018】
ここで、ギアクラッチ21はレバークラッチ23の先端に軸支されていて、該レバークラッチ23が前記第1モータ5にて回転駆動されるギアカム12によって揺動することで上下動し、同図に示すギアクラッチ21はダウン位置にあって、ギアカム22と噛み合っている。そこで、該ギアカム22が回転することで、レバースライダー24が軸25を中心として左右に揺動することが出来る。
【0019】
レバースライダー24に設けているピン26はギアカム22のカム溝27に嵌っていて、ギアカム22が回転することでカム溝27に沿ってピン26が移動し、その結果、レバースライダー24は左右に揺動することが出来る。レバースライダー24の左右端にはスライダー28a,28bが連結している為に、レバースライダー24の左右揺動によってスライダー28a,28bはスライドすることが出来、その結果トラバースユニット39は上下動する。
【0020】
図6はレバークラッチ23の先端に軸支されているギアクラッチ21がトップに位置している場合の駆動経路を示している。ギアクラッチ21はギア29と噛み合い、ギア29はギア30と噛み合っている。さらにギア30はギア31と噛み合い、ギア31はサブトレイラック32に噛み合っている。従って、ギア31が第2モータ6にて回転するならば、待機位置にあるサブトレイ3は奥へ後退・搬送されて再生位置へ移動する。
【0021】
図7はレバークラッチの切り換え動作を示している。(a)はギアクラッチ21がギアカム22と噛み合っている場合で、トラバースユニット39を上下動させることが出来る。又(b)はギアクラッチ21がギア29と噛み合っている場合であり、サブトレイの再生位置への搬送が行なわれる。
【0022】
図8はレバースライダー24の揺動状態を示しているが、該レバースライダー24が左右に揺動することで、左右端に連結しているスライダー28a,28bは本体フレーム1に形成しているガイドに沿ってスライド移動する。そして該スライダー28a,28bにはカム溝33,33・・が階段状に形成され、トラバースユニット39の両側に突出したピン(図示なし)は該カム溝33,33・・に遊嵌している。従って、スライダー28a,28bがスライドするならば、トラバースユニット39は上下動することが出来る(図5参照)。
【0023】
そして、該トラバースユニット39の上下動に合わせて、サブトレイ3を再生位置へ搬送するサブトレイラック32が上下動することが出来る。図9はサブトレイラック32によるサブトレイ3の搬送機構を示している具体例であり、該サブトレイラック32は前記図6に示しているギア31と噛み合っている。そして、サブトレイラック32の先端には牽引部34を垂直に起立すると共に、牽引部先端にはツメ35を形成している。
【0024】
一方のサブトレイ3のコーナーには嵌入穴36が貫通して設けられ、しかも該嵌入穴36の開口37には係止片38を設けている。そこで、上記サブトレイラック32が上昇して牽引部34が嵌入穴36に嵌り、そして先端に形成しているツメ35が係止片38に係止する。この状態でギア31が回転してサブトレイラック32がスライドするならば、牽引部34に引かれてサブトレイ3は再生位置へ搬送される。そこで、最も上側に位置するサブトレイ3aを搬送する場合、サブトレイラック32はトラバースユニット39と共に上昇し、牽引部34は下側に位置するサブトレイ3b,3cの嵌入穴36,36を挿通してサブトレイ3aに達する。
【0025】
この状態でギア31が回転してサブトレイラック32がスライドするならば、ツメ35に係止した上段のサブトレイ3aだけが搬送される。下側に位置するサブトレイ3b,3cは嵌入穴36,36に形成している開口37,37を牽引部34が通過して、搬送されることなく静止している。ところで、第2モータ6の主軸に設けているギアは、図2に示しているようにラック41に噛み合ってディスクの再生(ピックアップの駆動)を行なうことが出来る。
【0026】
以上述べたように、本発明の再生時の駆動装置は単一のモータでもって、トラバースユニットの昇降動、サブトレイの搬送、及びディスクの再生動作等をギアの切り換え機構にて行なうようにしたものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0027】
【発明の効果】
本発明のディスクチェンジャーは2個のモータを使用して、トラバースユニットの昇降動、メイントレイ及びサブトレイの搬送、ピックアップの駆動動作などを行なうことが出来る。そして、これら各動作はモータからの動力を伝達するギアを切り換えることで行なわれ、プランジャを用いていない。従って、部品点数の削減による安価な装置の供給が可能となる。又、動力の切り換えに伴う騒音を防止し、消費電力を削減し、発熱や火災を防止することが出来る。さらには、電気配線や回路基板を削減でき、製品は小型化及び薄型化され、磁界の影響によるトラブルが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクチェンジャーの外観図の一部。
【図2】ディスクチェンジャーの内部構造図。
【図3】第1モータの駆動経路。
【図4】第1モータによるメイントレイの搬送機構。
【図5】第2モータの駆動経路。
【図6】第2モータによるサブトレイの搬送機構。
【図7】レバークラッチの切り換え動作。
【図8】トラバースユニットを昇降動させるレバースライダー機構。
【図9】サブトレイの搬送機構。
【符号の説明】
1 本体フレーム
2 メイントレイ
3 サブトレイ
4 外周縁
5 第1モータ
6 第2モータ
12 ギアカム
14 ラック
21 ギアクラッチ
22 ギアカム
23 レバークラッチ
24 レバースライダー
28 スライダー
32 サブトレイラック
【発明の属する技術分野】
本発明はCDやDVD等の光ディスク記録媒体を複数枚収納し、選択された1枚の記録媒体を自動的に記録又は再生を行なうディスクチェンジャー装置であり、該記録媒体を載置して搬送する複数枚のトレイを備えたトレイ方式のディスクチェンジャーの再生時における駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディスクチェンジャー装置とは、CD等の光ディスク記録媒体を複数枚収納することが出来、収納されている複数枚の光ディスク記録媒体の1枚を選択して記録及び再生を行なうことが出来、この種のディスクチェンジャー装置は広く使用され、その形態も色々ある。ところが、ディスクチェンジャー装置は複数のディスクを収容し、これを選択して記録・再生が行われる為に、又選択されたディスクを交換しなくてはならない為に、数多くの動作が必要となり、必然的にモータの個数が多くなる。一方、該モータの個数を限定した構造とするならば、各動作を選択して行なう為に動力の切り換え機構が必要に成る。
【0003】
例えば、特開2002−243015号に係る「回転伝達切換機構」は、キャリッジ(サブトレイ)のイジェクト動作(ディスク交換位置へ搬送する動作)とプレイ動作(ディスク再生位置へ搬送する動作)を単一モータで行い、駆動経路の切換にプランジャを用いて構成したものであり、「回転ギアを回転軸方向へ移動させるレバーを備えたプランジャと、選択された場合にイジェクト動作あるいはプレイ動作が可能となるように重ねて設置されたキャリッジと、イジェクト動作及びプレイ動作の駆動手段と、イジェクト動作とプレイ動作の何れか選択された側に動作伝達を切り換える動作切換手段と、イジェクト動作又はプレイ動作を行なう動作伝達手段を備え、第1のギア及び第2のギアの何れか一方を動作切換系統に接続し、もう一方を動作伝達系統に接続する。そして、回転ギアの回転位置を切換第1のギア或いは第2のギアの何れかに噛み合うように係脱させる。」
【0004】
しかし、上記プランジャを使用することで切り換える度に騒音が発生し、プランジャの部品コストが高くなり、消費電力は増加し、発熱及び火災の要因となる。又電気配線及び回路基板が増加し、装置は必然的に大型化し、該プランジャから発生する磁界の他の部品への影響が懸念される。
【0005】
特開平10−134474号に係る「ディスクチェンジャー付きディスク再生装置」は、ディスク交換の為のディスクトレイ移送動作とディスクローディングの為のディスクトレイ移送動作を1つのモータを駆動源として行い、動力伝達切替機構を簡素化したもので、「ディスクトレイをディスク収納位置と装置外の位置との間で水平に移動する第1移送手段と、ディスクトレイをディスク収納位置と再生位置との間で移送する第2移送手段とは第1駆動手段で選択的に駆動され、第1駆動手段の動力伝達先は第1駆動手段の初期状態での回転方向により決定される。」
ところが、トレイの搬送動作以外に、トラバースユニットの昇降動作、ピックアップの駆動動作に夫々モータが必要になり、合計3個のモータで構成している。その為に、ディスクチェンジャーの製作コストはその分だけ高く成ってしまい、サイズも大型化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のディスクチェンジャーの駆動装置には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、1個のモータを使用して動力の切り換えを行い、しかもプランジャを使用しないことで静かな切り換え操作が行ない得て、製作コストが安いディスクチェンジャーにおける再生時の動力駆動装置を提供する。
【0007】
【課題を解決する為の手段】
本発明のディスクチェンジャー装置は2個のモータを備え、メイントレイの搬送、サブトレイの搬送、トラバースユニットの垂直移動(上下動)、ピックアップの駆動動作などを動力を切り換えて2個のモータにて行なうように構成している。そして、ディスク待機位置にあるサブトレイを再生するディスクの位置(ディスク再生位置)までトラバースユニットを垂直に移動させる動作と、サブトレイをディスク再生位置へ搬送する動作と、そしてディスクをクランプしてピックアップの駆動動作を単一のモータ(第2モータ)にて行なうように、ギアの切り換え機構を備えている。
【0008】
一方、ディスク交換位置とディスク待機位置との間で、複数枚のサブトレイを収容しているメイントレイを搬送する動作に別のモータ(第1モータ)を用いるが、第1モータの動力を利用してトラバースユニットの移動手段とサブトレイの搬送手段の駆動を切り換える切り換え手段(レバークラッチ)を動かし、駆動経路の切り換えを行なうように構成している。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
【実施例】
図1はディスクチェンジャーの一部外観図を示し、メイントレイが引き出されている場合を示している。同図の1は本体フレーム、2はメイントレイ、3はサブトレイを各々示し、3枚のサブトレイ3a,3b,3cはメイントレイ2に積み重ねられて収容されている。そして、サブトレイ3a,3b,3cには大小2種類のディスクが載置出来るように、同心を成した外周縁4a,4bが段差をもつて形成されている。
【0010】
そして、各サブトレイ3a,3b,3cにディスクを載置する場合、又ディスクを取外す場合には、上側に位置するサブトレイはロックされて本体フレーム1に止まり、下側に位置するサブトレイと共にメイントレイ2がディスク交換位置へ搬送される。このように、サブトレイ3a,3b,3cはメイントレイ2に収容されて、該メイントレイ2と共に本体フレーム1からの出し入れが行なわれる。
【0011】
同図はメイントレイ2が突出してディスク交換位置(ディスク取出し位置)とディスク待機位置の間に位置し、該メイントレイ2には3枚のサブトレイ3a,3b,3cが収容され、上段に位置するサブトレイ3aにディスクを載置することが出来る。そして、ディスク交換位置からメイントレイ2が後退して本体フレーム1に収容され、ディスク待機位置へ搬送される。
【0012】
中段サブトレイ3bに載置されているディスクを交換する際には、上段サブトレイ3aは本体フレーム1にロックされ、又下段サブトレイ3cに載置されているディスク交換を行なう場合には、上段サブトレイ3aと中段サブトレイ3bがロックされてメイントレイ2によってディスク交換位置へ搬送されない。
【0013】
図2はディスクチェンジャーの内部構造図を示している。同図はメイントレイ2が本体フレーム1から引き出された状態であり、ディスクの位置に応じて3つの領域に区分することが出来る。すなわち、同図の手前側からディスク取出し位置、ディスク待機位置、及びディスク再生位置に区分され、サブトレイ3a,3b,3cに各ディスクをセットした状態でメイントレイ2が後退して本体フレーム1に収容されるならば、ディスク待機位置となる。
【0014】
ディスク待機位置にある各ディスクは、サブトレイと共に後方のディスク再生位置へ搬送されて、トラバースユニット39のターンテーブル40に装着される。そして、ディスクの記録・再生が行なわれる。その為に、ターンテーブル40を備えているトラバースユニット39を搬送されるサブトレイの位置に合うように垂直方向に移動し、選択して後退した所定のサブトレイのディスクを装着することが出来る。
【0015】
ところで、本発明のディスクチェンジャー装置は、備えた2個のモータでこれらの駆動を行なうことが出来る。すなわち、第1モータ5と第2モータ6を有している。図3は第1モータ5の駆動経路を示し、メイントレイ2はオープン状態にある。第1モータ5はベルト7を介してプーリー8を回転し、該プーリー8と同心を成して取着しているギア9が回転し、該ギア9はギア10に噛み合い、ギア10と同心を成しているギア11が回転する。
【0016】
そして、ギア11はギアカム12と噛み合い、ギアカム12はギア13と噛み合っている。さらに、ギア13はメイントレイ2の側縁に設けているラック14と噛み合っている。従って、第1モータ5が回転駆動するならば、メイントレイ2はスライドして本体ケース1内へ搬送される。図4はメイントレイ2が後退して本体ケース1内に収納された状態を示している。
【0017】
図5は第2モータ6の駆動経路を示している。第2モータ6はギア15を回転し、ギア15にはギア16が噛み合い、ギア16はギア17と噛み合い、ギア17はギア18と噛み合い、ギア18はギアメイン19と噛み合っている。そして、ギアメイン19はギア20と噛み合い、ギア20はギアクラッチ21と噛み合っている。さらに、ギアクラッチ21はギアカム22に噛み合っている。
【0018】
ここで、ギアクラッチ21はレバークラッチ23の先端に軸支されていて、該レバークラッチ23が前記第1モータ5にて回転駆動されるギアカム12によって揺動することで上下動し、同図に示すギアクラッチ21はダウン位置にあって、ギアカム22と噛み合っている。そこで、該ギアカム22が回転することで、レバースライダー24が軸25を中心として左右に揺動することが出来る。
【0019】
レバースライダー24に設けているピン26はギアカム22のカム溝27に嵌っていて、ギアカム22が回転することでカム溝27に沿ってピン26が移動し、その結果、レバースライダー24は左右に揺動することが出来る。レバースライダー24の左右端にはスライダー28a,28bが連結している為に、レバースライダー24の左右揺動によってスライダー28a,28bはスライドすることが出来、その結果トラバースユニット39は上下動する。
【0020】
図6はレバークラッチ23の先端に軸支されているギアクラッチ21がトップに位置している場合の駆動経路を示している。ギアクラッチ21はギア29と噛み合い、ギア29はギア30と噛み合っている。さらにギア30はギア31と噛み合い、ギア31はサブトレイラック32に噛み合っている。従って、ギア31が第2モータ6にて回転するならば、待機位置にあるサブトレイ3は奥へ後退・搬送されて再生位置へ移動する。
【0021】
図7はレバークラッチの切り換え動作を示している。(a)はギアクラッチ21がギアカム22と噛み合っている場合で、トラバースユニット39を上下動させることが出来る。又(b)はギアクラッチ21がギア29と噛み合っている場合であり、サブトレイの再生位置への搬送が行なわれる。
【0022】
図8はレバースライダー24の揺動状態を示しているが、該レバースライダー24が左右に揺動することで、左右端に連結しているスライダー28a,28bは本体フレーム1に形成しているガイドに沿ってスライド移動する。そして該スライダー28a,28bにはカム溝33,33・・が階段状に形成され、トラバースユニット39の両側に突出したピン(図示なし)は該カム溝33,33・・に遊嵌している。従って、スライダー28a,28bがスライドするならば、トラバースユニット39は上下動することが出来る(図5参照)。
【0023】
そして、該トラバースユニット39の上下動に合わせて、サブトレイ3を再生位置へ搬送するサブトレイラック32が上下動することが出来る。図9はサブトレイラック32によるサブトレイ3の搬送機構を示している具体例であり、該サブトレイラック32は前記図6に示しているギア31と噛み合っている。そして、サブトレイラック32の先端には牽引部34を垂直に起立すると共に、牽引部先端にはツメ35を形成している。
【0024】
一方のサブトレイ3のコーナーには嵌入穴36が貫通して設けられ、しかも該嵌入穴36の開口37には係止片38を設けている。そこで、上記サブトレイラック32が上昇して牽引部34が嵌入穴36に嵌り、そして先端に形成しているツメ35が係止片38に係止する。この状態でギア31が回転してサブトレイラック32がスライドするならば、牽引部34に引かれてサブトレイ3は再生位置へ搬送される。そこで、最も上側に位置するサブトレイ3aを搬送する場合、サブトレイラック32はトラバースユニット39と共に上昇し、牽引部34は下側に位置するサブトレイ3b,3cの嵌入穴36,36を挿通してサブトレイ3aに達する。
【0025】
この状態でギア31が回転してサブトレイラック32がスライドするならば、ツメ35に係止した上段のサブトレイ3aだけが搬送される。下側に位置するサブトレイ3b,3cは嵌入穴36,36に形成している開口37,37を牽引部34が通過して、搬送されることなく静止している。ところで、第2モータ6の主軸に設けているギアは、図2に示しているようにラック41に噛み合ってディスクの再生(ピックアップの駆動)を行なうことが出来る。
【0026】
以上述べたように、本発明の再生時の駆動装置は単一のモータでもって、トラバースユニットの昇降動、サブトレイの搬送、及びディスクの再生動作等をギアの切り換え機構にて行なうようにしたものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0027】
【発明の効果】
本発明のディスクチェンジャーは2個のモータを使用して、トラバースユニットの昇降動、メイントレイ及びサブトレイの搬送、ピックアップの駆動動作などを行なうことが出来る。そして、これら各動作はモータからの動力を伝達するギアを切り換えることで行なわれ、プランジャを用いていない。従って、部品点数の削減による安価な装置の供給が可能となる。又、動力の切り換えに伴う騒音を防止し、消費電力を削減し、発熱や火災を防止することが出来る。さらには、電気配線や回路基板を削減でき、製品は小型化及び薄型化され、磁界の影響によるトラブルが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクチェンジャーの外観図の一部。
【図2】ディスクチェンジャーの内部構造図。
【図3】第1モータの駆動経路。
【図4】第1モータによるメイントレイの搬送機構。
【図5】第2モータの駆動経路。
【図6】第2モータによるサブトレイの搬送機構。
【図7】レバークラッチの切り換え動作。
【図8】トラバースユニットを昇降動させるレバースライダー機構。
【図9】サブトレイの搬送機構。
【符号の説明】
1 本体フレーム
2 メイントレイ
3 サブトレイ
4 外周縁
5 第1モータ
6 第2モータ
12 ギアカム
14 ラック
21 ギアクラッチ
22 ギアカム
23 レバークラッチ
24 レバースライダー
28 スライダー
32 サブトレイラック
Claims (4)
- ディスクを載置するサブトレイと、複数のサブトレイを並べた状態で保持するメイントレイと、該メイントレイをディスク交換位置とディスク待機位置との間で水平移動させるメイントレイ搬送手段と、再生されるディスクを載置したサブトレイを選択してトラバースユニットを該サブトレイの位置まで垂直に移動させるトラバースユニット移動手段と、サブトレイをディスク待機位置とディスク再生位置との間で水平移動させるサブトレイ搬送手段と、ディスク再生位置にあるサブトレイのディスクをクランプして再生するディスク再生手段とを備えたディスクチェンジャーにおいて、単一のモータでもって上記トラバースユニットの移動手段とサブトレイ搬送手段、及びディスク再生手段とをギアの切り換え機構を介して選択的に駆動することを特徴とするディスクチェンジャーにおけるディスク再生時の駆動装置。
- 上記トラバースユニットの垂直移動手段として、ギアカムに形成したカム溝と係合することでレバースライダーが該ギアカムの回転に伴って揺動出来るように設け、該レバースライダーの両端にはガイドに沿ってスライドするスライダーを連結し、該スライダーと上記トラバースユニットを互いに係合することでスライダーのスライドによりトラバースユニットを垂直に移動可能とした請求項1記載のディスクチェンジャーにおけるディスク再生時の駆動装置。
- 上記サブトレイ搬送手段として、トラバースユニットに追従して垂直方向に移動するサブトレイラックを備え、該サブトレイラックには先端にツメを形成した牽引部を起立し、サブトレイラックが昇降動することにより牽引部のツメがサブトレイに設けている係止片に係止して、ギアの回転に伴うサブトレイラックの移動によりサブトレイを搬送するようにした請求項1、又は請求項2記載のディスクチェンジャーにおけるディスク再生時の駆動装置。
- ギアカムの回転に伴って揺動するレバークラッチを備えると共に、該レバークラッチ先端にはクラッチギアを軸支し、該クラッチギアの切り換えによりトラバースユニットの垂直移動を行なうギアカム又はサブトレイを搬送する為にサブトレイラックに噛み合うギアを回転する動力の切り換えを可能とした請求項1記載のディスクチェンジャーにおけるディスク再生時の駆動装置。
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-
2003
- 2003-05-30 JP JP2003153598A patent/JP2004355746A/ja active Pending
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