JP2004355310A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】専用のアドレス変換回路を設ける必要なく、また、効率的にブートプログラムの書き換えを行うことができる画像処理装置を提供すること。
【解決手段】画像処理装置1において、メモリ3が、ブートプログラムを記憶するための領域である第1のブートプログラム部12および第2のブートプログラム部13と、第1のブートプログラム部12および第2のブートプログラム部13のどちらに記憶してあるブートプログラムを用いて起動するかを示す判別フラグを記憶する判別フラグ部11と、判別フラグ部11に記憶された判別フラグに基づいて第1のブートプログラム部12に記憶してあるブートプログラムまたは第2のブートプログラム部13に記憶してあるブートプログラムを実行するプログラムである判別プログラムを記憶してある領域である判別プログラム部10とを有し、起動時に、CPU2が、判別プログラム部10に記憶してある判別プログラムを実行する。
【選択図】 図2
【解決手段】画像処理装置1において、メモリ3が、ブートプログラムを記憶するための領域である第1のブートプログラム部12および第2のブートプログラム部13と、第1のブートプログラム部12および第2のブートプログラム部13のどちらに記憶してあるブートプログラムを用いて起動するかを示す判別フラグを記憶する判別フラグ部11と、判別フラグ部11に記憶された判別フラグに基づいて第1のブートプログラム部12に記憶してあるブートプログラムまたは第2のブートプログラム部13に記憶してあるブートプログラムを実行するプログラムである判別プログラムを記憶してある領域である判別プログラム部10とを有し、起動時に、CPU2が、判別プログラム部10に記憶してある判別プログラムを実行する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理装置に関し、特に、起動時のブートプログラムに特徴を有する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、いわゆるCPU(中央演算処理装置)を有して、このCPUによって制御されて動作し、画像データを取り扱う画像処理装置が知られている。その一例としては、原稿の画像を読み取って画像データとして出力する画像読取手段や、画像データに対して様々な画像処理を施す画像処理手段や、画像データに基づいて用紙に画像形成を行う画像形成手段を備えたスキャナやプリンタやディジタル複写機等が挙げられる。
【0003】
このような画像処理装置では、電源投入がされて起動する際に、一般にブートプログラムと呼ばれるソフトウェアプログラムがCPUにおいて動作し、他の動作の準備が行われる。このブートプログラムは、画像処理装置が有する不揮発性の記憶手段に記憶され、必要に応じて読み出されて実行される。
【0004】
ところで、このようなブートプログラムにもバグがあったり、仕様変更等のためなどで書き換える必要が生じることがある。
【0005】
特許文献1に記載の発明では、このような場合に対応し、メモリ装置に格納されているブートプログラムを書き換える際に、書き換えの手順を効率化し、ブートプログラムの書き換えの際に用いるフラッシュメモリに対するストレスを減らし、フラッシュメモリの寿命を延ばすことができるようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−209543号公報
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述の従来技術においては、以下のような問題があった。
【0007】
特許文献1に記載の発明では、ブートプログラムを格納する不揮発メモリエリアを2つ有し、ブートプログラム書き換え時には、使用されていないエリアに対して書き換えを行った後に、専用のアドレス変換回路を使用して以前のブートプログラム格納アドレスとアドレス変換を行うことで、次回の起動には更新後のブートプログラムを起動するようにしている。
【0008】
このため、特許文献1に記載の発明では、専用のアドレス変換回路が必要となり、その分コストが高くなってしまうという問題があった。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、専用のアドレス変換回路を設ける必要なく、また、効率的にブートプログラムの書き換えを行うことができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために、CPUと、起動時に前記CPUによって実行されるブートプログラムを記憶するメモリとを有する画像処理装置において、前記メモリが、ブートプログラムを記憶するための領域である第1のブートプログラム部および第2のブートプログラム部と、前記第1のブートプログラム部および前記第2のブートプログラム部のどちらに記憶してあるブートプログラムを用いて起動するかを示す判別フラグを記憶する判別フラグ部と、前記判別フラグ部に記憶された判別フラグに基づいて前記第1のブートプログラム部に記憶してあるブートプログラムまたは前記第2のブートプログラム部に記憶してあるブートプログラムを実行するプログラムである判別プログラムを記憶してある領域である判別プログラム部とを有し、起動時に、前記CPUが、前記判別プログラム部に記憶してある判別プログラムを実行することを特徴とする。
【0011】
また本発明は請求項1に記載の発明において、ブートプログラムの書き換え時には、前記CPUが、前記判別フラグ部に記憶された判別フラグに基づいて前記第1のブートプログラム部または前記第2のブートプログラム部に新たなブートプログラムを書き込むとともに、前記判別フラグ部に記憶された判別フラグが前記第1のブートプログラム部および前記第2のブートプログラム部のどちらに記憶してあるブートプログラムを用いて起動するかを示すように前記判別フラグを更新することを特徴とする。
【0012】
また本発明は請求項1または2に記載の発明において、前記判別プログラム部の先頭アドレスは、前記CPUが起動時に最初にプログラムコードをフェッチするアドレスであることを特徴とする。
【0013】
また本発明は請求項1または2に記載の発明において、前記メモリがフラッシュメモリであることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明による画像処理装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0016】
図1に示すように、本実施の形態の画像処理装置は、CPU2とメモリ3とフラッシュメモリ4とデバイスコントローラ5とをシステムバス6で接続して構成される。
【0017】
CPU2は画像処理装置1全体の制御を行うためのCPU(中央演算処理装置)であり、メモリ3は新しいブートプログラムを一時的に格納するためのメモリであり、フラッシュメモリ4は不揮発性のメモリであって起動の際に用いるブートプログラムやブートプログラムの書き換えに際して用いる後述の各種エリアを有するメモリであり、デバイスコントローラ5は書き換えに用いる新しいブートプログラムを外部のパソコン等から取り込む際に用いられるものであってたとえばUSB/IEEE1284等である。また、フラッシュメモリ4は、電気的に消去、書き込みが可能なメモリであり、ROMであってもかまわない。
【0018】
図2は、図1に示した画像処理装置1のメモリマッピングおよびそれぞれの格納内容を示す図であり、(a)はフラッシュメモリ4のマッピングを示す図、(b)はメモリ3のマッピングを示す図である。
【0019】
図2(a)に示すように、フラッシュメモリ4のアドレスAから始まる領域10は後述する判別プログラムが格納されている判別プログラム部10であり、アドレスBから始まる領域11は後述する判別フラグが格納される判別フラグ部11であり、アドレスCから始まる領域12は起動に用いるブートプログラムを格納しておく第1の領域である第1のブートプログラム部12であり、アドレスDから始まる領域13は起動に用いるブートプログラムを格納しておく第2の領域である第2のブートプログラム部13である。
【0020】
また、図2(b)に示すように、メモリ3のアドレスEから始まる領域14は書き換えに用いる新たなブートプログラムが一時的に格納される新ブートプログラム領域14である。
【0021】
画像処理装置1の電源投入時やリセット実行時には、CPU2は、フラッシュメモリ4のアドレスAからプログラムコードをフェッチして実行するように設定されている。
【0022】
次に、本実施の形態の動作について説明する。
【0023】
図3は、本実施の形態の画像処理装置1において、電源投入またはリセットがされたときの起動処理を示すフローチャートである。
【0024】
まず、画像処理装置1の電源を投入したり、リセットを実行すると(A−1)、CPU2は、フラッシュメモリ4のアドレスAからプログラムコードをフェッチし(A−2)、そこからプログラムを実行する。
【0025】
判別プログラム部10には、本実施の形態にかかる判別プログラムが格納されており、ステップ(A−2)においてはCPU2によってこの判別プログラムが実行されることになる。
【0026】
判別プログラムでは、フラッシュメモリ4のアドレスBから判別フラグとして先頭4バイトの読み出しを行う(A−3)。
【0027】
判別プログラムでは、その後、ステップ(A−3)において読み出した判別フラグの値が0xFFFFFFFFであるか否かを判別し(A−4)、判別フラグの値が0xFFFFFFFFであれば、フラッシュメモリ4のアドレスCをCPU2のプログラムカウンタに設定し(A−5)、これによってCPU2では第1のブートプログラム部12に格納されているブートプログラムを実行する(A−6)。
【0028】
一方、ステップ(A−4)において判別フラグの値が0xFFFFFFFFでなければ、フラッシュメモリ4のアドレスDをCPU2のプログラムカウンタに設定し(A−7)、これによってCPU2では第2のブートプログラム部13に格納されているブートプログラムを実行する(A−8)。
【0029】
次に、ブートプログラムの更新すなわち書き換えの場合の処理について説明する。
【0030】
図4は、本実施の形態の画像処理装置において、電源投入またはリセットがされたときの起動処理を示すフローチャートである。
【0031】
まず、デバイスコントローラ5を介してパソコン等の外部機器から書き換えるべき新たなブートプログラムを受信した画像処理装置1では、CPU2によって制御されて、その新ブートプログラムをメモリ3のアドレスEから始まる新ブートプログラム領域14に一時的に保持する(B−1)。
【0032】
続いてCPU2では、フラッシュメモリ4のアドレスBから判別フラグとして先頭4バイトの読み出しを行う(B−2)。
【0033】
CPU2では、その後、ステップ(B−2)において読み出した判別フラグの値が0xFFFFFFFFであるか否かを判別し(B−3)、判別フラグの値が0xFFFFFFFFであれば、現在起動時に使用しているブートプログラムはフラッシュメモリ4のアドレスCから始まる第1のブートプログラム部12に格納してあるものであると判断できるため、現在使用していないフラッシュメモリ4のアドレスDから始まる第2のブートプログラム部13のフラッシュメモリ領域を消去する(B−4)。
【0034】
その後、ステップ(B−1)においてメモリ3に保持した新ブートプログラムデータを第2のブートプログラム部13に書き込む(B−5)。ステップ(B−5)において新ブートプログラムデータの第2のブートプログラム部13への書き込みが正常に完了したならば、判別フラグを更新するため、フラッシュメモリ4のアドレスBから始まる判別フラグ部11の先頭4バイトに0x00000000を書き込む(B−6)。
【0035】
一方、ステップ(B−3)において判別フラグの値が0xFFFFFFFFでなければ、現在起動時に使用しているブートプログラムはフラッシュメモリ4のアドレスDから始まる第2のブートプログラム部13に格納してあるものであると判断できるため、現在使用していないフラッシュメモリ4のアドレスCから始まる第1のブートプログラム部12のフラッシュメモリ領域を消去する(B−7)。
【0036】
その後、ステップ(B−1)においてメモリ3に保持した新ブートプログラムデータを第1のブートプログラム部12に書き込む(B−8)。ステップ(B−8)において新ブートプログラムデータの第1のブートプログラム部12への書き込みが正常に完了したならば、判別フラグを更新するため、フラッシュメモリ4のアドレスBから始まる判別フラグ部11の先頭4バイトのフラッシュメモリ領域に対して消去を行う(B−9)。これは、フラッシュメモリ領域に対して消去を行うとフラッシュメモリの特性上消去されたエリアが0xFFFFFFFFになることを利用したものである。
【0037】
以上の手順によって、新しいブートプログラムの書き込み時には、2つあるブートプログラムエリアを交互に書き換えることによって効率的に書き換えを行うことができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、専用のアドレス変換回路を設ける必要なく、また、効率的にブートプログラムの書き換えを行うことができる画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像処理装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した画像処理装置1のメモリマッピングおよびそれぞれの格納内容を示す図であり、(a)はフラッシュメモリ4のマッピングを示す図、(b)はメモリ3のマッピングを示す図である。
【図3】本実施の形態の画像処理装置において、電源投入またはリセットがされたときの起動処理を示すフローチャートである。
【図4】本実施の形態の画像処理装置において、電源投入またはリセットがされたときの起動処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像処理装置
2 CPU
3 メモリ
4 フラッシュメモリ
5 デバイスコントローラ
6 システムバス
10 判別プログラム部
11 判別フラグ部
12 第1のブートプログラム部
13 第2のブートプログラム部
14 新ブートプログラム領域
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理装置に関し、特に、起動時のブートプログラムに特徴を有する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、いわゆるCPU(中央演算処理装置)を有して、このCPUによって制御されて動作し、画像データを取り扱う画像処理装置が知られている。その一例としては、原稿の画像を読み取って画像データとして出力する画像読取手段や、画像データに対して様々な画像処理を施す画像処理手段や、画像データに基づいて用紙に画像形成を行う画像形成手段を備えたスキャナやプリンタやディジタル複写機等が挙げられる。
【0003】
このような画像処理装置では、電源投入がされて起動する際に、一般にブートプログラムと呼ばれるソフトウェアプログラムがCPUにおいて動作し、他の動作の準備が行われる。このブートプログラムは、画像処理装置が有する不揮発性の記憶手段に記憶され、必要に応じて読み出されて実行される。
【0004】
ところで、このようなブートプログラムにもバグがあったり、仕様変更等のためなどで書き換える必要が生じることがある。
【0005】
特許文献1に記載の発明では、このような場合に対応し、メモリ装置に格納されているブートプログラムを書き換える際に、書き換えの手順を効率化し、ブートプログラムの書き換えの際に用いるフラッシュメモリに対するストレスを減らし、フラッシュメモリの寿命を延ばすことができるようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−209543号公報
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述の従来技術においては、以下のような問題があった。
【0007】
特許文献1に記載の発明では、ブートプログラムを格納する不揮発メモリエリアを2つ有し、ブートプログラム書き換え時には、使用されていないエリアに対して書き換えを行った後に、専用のアドレス変換回路を使用して以前のブートプログラム格納アドレスとアドレス変換を行うことで、次回の起動には更新後のブートプログラムを起動するようにしている。
【0008】
このため、特許文献1に記載の発明では、専用のアドレス変換回路が必要となり、その分コストが高くなってしまうという問題があった。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、専用のアドレス変換回路を設ける必要なく、また、効率的にブートプログラムの書き換えを行うことができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために、CPUと、起動時に前記CPUによって実行されるブートプログラムを記憶するメモリとを有する画像処理装置において、前記メモリが、ブートプログラムを記憶するための領域である第1のブートプログラム部および第2のブートプログラム部と、前記第1のブートプログラム部および前記第2のブートプログラム部のどちらに記憶してあるブートプログラムを用いて起動するかを示す判別フラグを記憶する判別フラグ部と、前記判別フラグ部に記憶された判別フラグに基づいて前記第1のブートプログラム部に記憶してあるブートプログラムまたは前記第2のブートプログラム部に記憶してあるブートプログラムを実行するプログラムである判別プログラムを記憶してある領域である判別プログラム部とを有し、起動時に、前記CPUが、前記判別プログラム部に記憶してある判別プログラムを実行することを特徴とする。
【0011】
また本発明は請求項1に記載の発明において、ブートプログラムの書き換え時には、前記CPUが、前記判別フラグ部に記憶された判別フラグに基づいて前記第1のブートプログラム部または前記第2のブートプログラム部に新たなブートプログラムを書き込むとともに、前記判別フラグ部に記憶された判別フラグが前記第1のブートプログラム部および前記第2のブートプログラム部のどちらに記憶してあるブートプログラムを用いて起動するかを示すように前記判別フラグを更新することを特徴とする。
【0012】
また本発明は請求項1または2に記載の発明において、前記判別プログラム部の先頭アドレスは、前記CPUが起動時に最初にプログラムコードをフェッチするアドレスであることを特徴とする。
【0013】
また本発明は請求項1または2に記載の発明において、前記メモリがフラッシュメモリであることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明による画像処理装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0016】
図1に示すように、本実施の形態の画像処理装置は、CPU2とメモリ3とフラッシュメモリ4とデバイスコントローラ5とをシステムバス6で接続して構成される。
【0017】
CPU2は画像処理装置1全体の制御を行うためのCPU(中央演算処理装置)であり、メモリ3は新しいブートプログラムを一時的に格納するためのメモリであり、フラッシュメモリ4は不揮発性のメモリであって起動の際に用いるブートプログラムやブートプログラムの書き換えに際して用いる後述の各種エリアを有するメモリであり、デバイスコントローラ5は書き換えに用いる新しいブートプログラムを外部のパソコン等から取り込む際に用いられるものであってたとえばUSB/IEEE1284等である。また、フラッシュメモリ4は、電気的に消去、書き込みが可能なメモリであり、ROMであってもかまわない。
【0018】
図2は、図1に示した画像処理装置1のメモリマッピングおよびそれぞれの格納内容を示す図であり、(a)はフラッシュメモリ4のマッピングを示す図、(b)はメモリ3のマッピングを示す図である。
【0019】
図2(a)に示すように、フラッシュメモリ4のアドレスAから始まる領域10は後述する判別プログラムが格納されている判別プログラム部10であり、アドレスBから始まる領域11は後述する判別フラグが格納される判別フラグ部11であり、アドレスCから始まる領域12は起動に用いるブートプログラムを格納しておく第1の領域である第1のブートプログラム部12であり、アドレスDから始まる領域13は起動に用いるブートプログラムを格納しておく第2の領域である第2のブートプログラム部13である。
【0020】
また、図2(b)に示すように、メモリ3のアドレスEから始まる領域14は書き換えに用いる新たなブートプログラムが一時的に格納される新ブートプログラム領域14である。
【0021】
画像処理装置1の電源投入時やリセット実行時には、CPU2は、フラッシュメモリ4のアドレスAからプログラムコードをフェッチして実行するように設定されている。
【0022】
次に、本実施の形態の動作について説明する。
【0023】
図3は、本実施の形態の画像処理装置1において、電源投入またはリセットがされたときの起動処理を示すフローチャートである。
【0024】
まず、画像処理装置1の電源を投入したり、リセットを実行すると(A−1)、CPU2は、フラッシュメモリ4のアドレスAからプログラムコードをフェッチし(A−2)、そこからプログラムを実行する。
【0025】
判別プログラム部10には、本実施の形態にかかる判別プログラムが格納されており、ステップ(A−2)においてはCPU2によってこの判別プログラムが実行されることになる。
【0026】
判別プログラムでは、フラッシュメモリ4のアドレスBから判別フラグとして先頭4バイトの読み出しを行う(A−3)。
【0027】
判別プログラムでは、その後、ステップ(A−3)において読み出した判別フラグの値が0xFFFFFFFFであるか否かを判別し(A−4)、判別フラグの値が0xFFFFFFFFであれば、フラッシュメモリ4のアドレスCをCPU2のプログラムカウンタに設定し(A−5)、これによってCPU2では第1のブートプログラム部12に格納されているブートプログラムを実行する(A−6)。
【0028】
一方、ステップ(A−4)において判別フラグの値が0xFFFFFFFFでなければ、フラッシュメモリ4のアドレスDをCPU2のプログラムカウンタに設定し(A−7)、これによってCPU2では第2のブートプログラム部13に格納されているブートプログラムを実行する(A−8)。
【0029】
次に、ブートプログラムの更新すなわち書き換えの場合の処理について説明する。
【0030】
図4は、本実施の形態の画像処理装置において、電源投入またはリセットがされたときの起動処理を示すフローチャートである。
【0031】
まず、デバイスコントローラ5を介してパソコン等の外部機器から書き換えるべき新たなブートプログラムを受信した画像処理装置1では、CPU2によって制御されて、その新ブートプログラムをメモリ3のアドレスEから始まる新ブートプログラム領域14に一時的に保持する(B−1)。
【0032】
続いてCPU2では、フラッシュメモリ4のアドレスBから判別フラグとして先頭4バイトの読み出しを行う(B−2)。
【0033】
CPU2では、その後、ステップ(B−2)において読み出した判別フラグの値が0xFFFFFFFFであるか否かを判別し(B−3)、判別フラグの値が0xFFFFFFFFであれば、現在起動時に使用しているブートプログラムはフラッシュメモリ4のアドレスCから始まる第1のブートプログラム部12に格納してあるものであると判断できるため、現在使用していないフラッシュメモリ4のアドレスDから始まる第2のブートプログラム部13のフラッシュメモリ領域を消去する(B−4)。
【0034】
その後、ステップ(B−1)においてメモリ3に保持した新ブートプログラムデータを第2のブートプログラム部13に書き込む(B−5)。ステップ(B−5)において新ブートプログラムデータの第2のブートプログラム部13への書き込みが正常に完了したならば、判別フラグを更新するため、フラッシュメモリ4のアドレスBから始まる判別フラグ部11の先頭4バイトに0x00000000を書き込む(B−6)。
【0035】
一方、ステップ(B−3)において判別フラグの値が0xFFFFFFFFでなければ、現在起動時に使用しているブートプログラムはフラッシュメモリ4のアドレスDから始まる第2のブートプログラム部13に格納してあるものであると判断できるため、現在使用していないフラッシュメモリ4のアドレスCから始まる第1のブートプログラム部12のフラッシュメモリ領域を消去する(B−7)。
【0036】
その後、ステップ(B−1)においてメモリ3に保持した新ブートプログラムデータを第1のブートプログラム部12に書き込む(B−8)。ステップ(B−8)において新ブートプログラムデータの第1のブートプログラム部12への書き込みが正常に完了したならば、判別フラグを更新するため、フラッシュメモリ4のアドレスBから始まる判別フラグ部11の先頭4バイトのフラッシュメモリ領域に対して消去を行う(B−9)。これは、フラッシュメモリ領域に対して消去を行うとフラッシュメモリの特性上消去されたエリアが0xFFFFFFFFになることを利用したものである。
【0037】
以上の手順によって、新しいブートプログラムの書き込み時には、2つあるブートプログラムエリアを交互に書き換えることによって効率的に書き換えを行うことができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、専用のアドレス変換回路を設ける必要なく、また、効率的にブートプログラムの書き換えを行うことができる画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像処理装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した画像処理装置1のメモリマッピングおよびそれぞれの格納内容を示す図であり、(a)はフラッシュメモリ4のマッピングを示す図、(b)はメモリ3のマッピングを示す図である。
【図3】本実施の形態の画像処理装置において、電源投入またはリセットがされたときの起動処理を示すフローチャートである。
【図4】本実施の形態の画像処理装置において、電源投入またはリセットがされたときの起動処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像処理装置
2 CPU
3 メモリ
4 フラッシュメモリ
5 デバイスコントローラ
6 システムバス
10 判別プログラム部
11 判別フラグ部
12 第1のブートプログラム部
13 第2のブートプログラム部
14 新ブートプログラム領域
Claims (4)
- CPUと、起動時に前記CPUによって実行されるブートプログラムを記憶するメモリとを有する画像処理装置において、
前記メモリが、ブートプログラムを記憶するための領域である第1のブートプログラム部および第2のブートプログラム部と、前記第1のブートプログラム部および前記第2のブートプログラム部のどちらに記憶してあるブートプログラムを用いて起動するかを示す判別フラグを記憶する判別フラグ部と、前記判別フラグ部に記憶された判別フラグに基づいて前記第1のブートプログラム部に記憶してあるブートプログラムまたは前記第2のブートプログラム部に記憶してあるブートプログラムを実行するプログラムである判別プログラムを記憶してある領域である判別プログラム部とを有し、
起動時に、前記CPUが、前記判別プログラム部に記憶してある判別プログラムを実行する
ことを特徴とする画像処理装置。 - ブートプログラムの書き換え時には、前記CPUが、前記判別フラグ部に記憶された判別フラグに基づいて前記第1のブートプログラム部または前記第2のブートプログラム部に新たなブートプログラムを書き込むとともに、前記判別フラグ部に記憶された判別フラグが前記第1のブートプログラム部および前記第2のブートプログラム部のどちらに記憶してあるブートプログラムを用いて起動するかを示すように前記判別フラグを更新する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記判別プログラム部の先頭アドレスは、前記CPUが起動時に最初にプログラムコードをフェッチするアドレスであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記メモリがフラッシュメモリであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003151857A JP2004355310A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003151857A JP2004355310A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 画像処理装置 |
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JP2004355310A true JP2004355310A (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=34047227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003151857A Withdrawn JP2004355310A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004355310A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007148695A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 情報処理装置およびブートプログラムの書き換え方法 |
JP2010198155A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-09-09 | Fujitsu Ten Ltd | プログラム更新装置、プログラム更新方法、及び情報処理装置 |
WO2016136014A1 (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | 三菱電機株式会社 | 監視レコーダ |
WO2021166603A1 (ja) * | 2020-02-21 | 2021-08-26 | 株式会社日立製作所 | 情報処理装置、プログラム更新システム、及びプログラム更新方法 |
-
2003
- 2003-05-29 JP JP2003151857A patent/JP2004355310A/ja not_active Withdrawn
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