JP2004354749A - 電磁波遮蔽部材、電磁波遮蔽方法、及び基板処理システム - Google Patents

電磁波遮蔽部材、電磁波遮蔽方法、及び基板処理システム Download PDF

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Toshiji Tanaka
利治 田中
Itsushi Iio
逸史 飯尾
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Abstract

【課題】装置及び制御の複雑化を招くことなく、電磁波遮蔽性能に優れ、且つ振動伝搬を抑制することが可能な電磁波遮蔽部材、電磁波遮蔽方法、及び基板処理システムを提供する。
【解決手段】電磁波遮蔽部材70は、基板部80及び屈曲板部82を有する導電性の第1ブラケット72と、基板部88を有する導電性の第2ブラケット74とを備える。第1ブラケット72の基板部80には長穴84が設けられ、屈曲板部82にはネジ穴86が設けられている。第2ブラケット74の基板部88には長穴94が設けられている。第2ブラケット74の縁部には、弾性及び導電性を有するガスケット76が設けられている。第2ブラケット74の基板部88に設けられた長穴94を通して、第1ブラケット72の屈曲板部82に設けられたネジ穴86に雄ネジ78が噛合されて、第1及び第2ブラケット72,74が連結されている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁波遮蔽部材、電磁波遮蔽方法、及び基板処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
高度にデジタル制御された機器は、他からの電磁波の影響を受けやすく、誤動作の原因となっている。そこで、他からの電磁波の影響を受けないように進入を抑えたり、自機で発生した電磁波を外部に漏れないようにしたりして、電子機器に電磁波対策を施す必要がある。
【0003】
基板処理システムとしての露光システムも電磁波の影響を受けるため、誤動作等を抑制して信頼性の向上を図るべく、電磁波対策が施される。例えば、特許文献1に開示の露光システムでは、レクチルのパターンを基板に露光する露光部、及びレクチルや基板を露光部に搬送する搬送部をそれぞれ第1及び第2遮蔽壁(特許文献1では、第1及び第2チャンバと呼んでいる)で包囲し、これら第1及び第2遮蔽壁の間に形成される隙間を導電性ゴムにより遮蔽している。これにより、電磁波遮蔽と振動伝搬の抑制とを図っている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−135422号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した露光システムの電磁波遮蔽構造では、第1及び第2遮蔽壁の間に形成される隙間を完全に遮蔽するために、第1及び第2遮蔽壁内の圧力を正圧とし、この圧力によって第1遮蔽壁に固定された導電性ゴムを第2遮蔽壁に押し付ける必要があった。従って、第1及び第2遮蔽壁内の圧力を制御する装置が必要となり、装置及び制御の複雑化を招くという問題があった。
【0006】
本発明は、上記した課題を解決するために為されたものであり、装置及び制御の複雑化を招くことなく、電磁波遮蔽性能に優れ、且つ振動伝搬を抑制することが可能な電磁波遮蔽部材、電磁波遮蔽構造及び基板処理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電磁波遮蔽部材は、(1)第1の方向に沿って延びる基板部、及び基板部の縁部に屈曲して設けられた第1の方向に沿って延びる屈曲板部を有する導電性の第1ブラケットと、(2)第1の方向に沿って延びる基板部を有する導電性の第2ブラケットと、(3)第1の方向に沿って延びるように設けられており、第2ブラケットに連結される弾性及び導電性を有するガスケットと、(4)第1ブラケットの屈曲板部に対して第2ブラケットの基板部を連結する連結手段であって、第1の方向と交差する第2の方向に屈曲板部と基板部とを相対的にスライド可能に連結固定する固定手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る電磁波遮蔽方法は、第1物体と第2物体との間に形成された第1の方向に延びる間隙を、上記した電磁波遮蔽部材を用いて遮蔽する電磁波遮蔽方法である。この方法では、(1)第1ブラケットの屈曲板部に第2ブラケットの基板部を連結固定するとき、屈曲板部に対して基板部を第2の方向にスライドさせて位置決めし、(2)第1物体に第1ブラケットの基板部を連結固定するとき、第1物体に対して基板部を第1及び第2の方向と交差する第3の方向にスライドさせて位置決めして、(3)ガスケットが第1の方向に沿って第2物体と接触するようにすることを特徴とする。
【0009】
この電磁波遮蔽部材及び方法によれば、第1の方向と交差する異なる二方向(第2及び第3の方向)についてガスケットを位置決めすることができる。これにより、装置及び制御の複雑化を招くことなく、電磁波遮蔽部材を介して第1物体と第2物体とを弾性的に接触させることができ、振動伝搬を抑制した状態で電磁波遮蔽を図ることができる。
【0010】
本発明に係る電磁波遮蔽部材において、固定手段は、第2ブラケットの基板部に板面を貫通するように設けられており、長軸が第2の方向に沿う長穴と、第1ブラケットの屈曲板部に板面を貫通するように設けられた孔と、第2ブラケットの基板部に設けられた長穴を通して、第1ブラケットの屈曲板部に設けられた孔に嵌められて、第1及び第2ブラケットを連結固定する連結ピンと、を有することを特徴としてもよい。このようにすれば、第2ブラケットの長穴を利用して、第2の方向にガスケットを位置決めすることができる。
【0011】
本発明に係る電磁波遮蔽部材は、第1ブラケットの基板部に板面を貫通するように設けられており、長軸が第1及び第2の方向と交差する第3の方向に沿う長穴を更に備えることを特徴としてもよい。このようにすれば、第1ブラケットの長穴を利用して、第3の方向にガスケットを位置決めすることができる。
【0012】
本発明に係る電磁波遮蔽部材は、(1)第1の方向に沿って延びる基板部を有する導電性のブラケットと、(2)第1の方向に沿って延びるように設けられており、ブラケットに連結される弾性及び導電性を有するガスケットと、を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明に係る電磁波遮蔽方法は、第1物体と第2物体との間に形成された第1の方向に延びる間隙を、上記した電磁波遮蔽部材を用いて遮蔽する電磁波遮蔽方法である。この方法では、(1)第1物体にブラケットの基板部を連結固定するとき、第1物体に対して基板部を第1の方向と交差する第2の方向にスライドさせて位置決めして、(2)ガスケットが第1の方向に沿って第2物体と接触するようにすることを特徴とする。
【0014】
この電磁波遮蔽部材及び方法によれば、第1の方向と交差する第2の方向についてガスケットを位置決めすることができる。これにより、装置及び制御の複雑化を招くことなく、電磁波遮蔽部材を介して第1物体と第2物体とを弾性的に接触させることができ、振動伝搬を抑制した状態で電磁波遮蔽を図ることができる。
【0015】
本発明に係る電磁波遮蔽部材は、ブラケットの基板部に板面を貫通するように設けられており、長軸が第1の方向と交差する第2の方向に沿う長穴を更に備えることを特徴としてもよい。このようにすれば、ブラケットの長穴を利用して、第2の方向にガスケットを位置決めすることができる。
【0016】
本発明に係る電磁波遮蔽部材において、ガスケットは、弾性体の表面を金属箔により被覆して構成されていることを特徴としてもよい。このようにすれば、弾性体の弾性を利用して振動伝搬の抑制を図ることができ、また金属箔の導電性を利用して電磁波遮蔽を図ることができる。
【0017】
本発明に係る電磁波遮蔽方法は、上記した電磁波遮蔽部材を第1の方向に複数配置して、間隙を遮蔽することを特徴としてもよい。このようにすれば、間隙の幅が第1の方向に変化する場合であっても、間隙をより確実に電磁波遮蔽することができる。
【0018】
本発明に係る基板処理システムは、(1)基板の処理を行うためのチャンバと、(2)チャンバを包囲して電磁的に遮蔽するチャンバ用遮蔽壁と、(3)チャンバ内での処理の制御を行う制御装置と、(4)制御装置を包囲して電磁的に遮蔽する制御装置用遮蔽壁と、(5)チャンバ用遮蔽壁と制御装置用遮蔽壁との間に形成された間隙を遮蔽する上記した電磁波遮蔽部材と、を備えることを特徴とする。
【0019】
この基板処理システムでは、チャンバと制御装置とが、振動伝搬を抑制された状態で内外部から電磁波遮蔽されるため、信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0021】
図1は、本実施形態に係る基板処理システムとしての電子ビーム露光システム(以下、単に「露光システム」ともいう)の構成を示す斜視図である。また図2は、メンテナンス時における露光システムの各装置ブロックの配置を示す斜視図である。なお、図1及び図2に示すように、本実施形態では説明の便宜のためxyz座標系を設定する。
【0022】
図1及び図2に示すように、露光システム1は複数の装置ブロックを統合して構成されている。具体的には、露光装置ブロック2、メイン制御ブロック3、マスクストッカーブロック4、ミニエンバイロメントブロック5、サブ制御ブロック6、及び操作盤ブロック7を統合して、露光システム1が構成されている。図1及び図2に示すように、ミニエンバイロメントブロック5、露光装置ブロック2、及びメイン制御ブロック3の並び方向を、x方向と設定する。また、鉛直方向をz方向と設定する。そして、これらx方向及びz方向と直交する方向を、y方向と設定する。
【0023】
露光装置ブロック2は、図2に示すように、電子ビーム露光装置(以下、単に「露光装置」ともいう)10を備えている。この露光装置10は、真空チャンバ12を有している。真空チャンバ12は、図3に示すように、上端が開口した容器本体16と、この容器本体16の上部開口を塞ぐ上蓋18とを有している。
【0024】
上蓋18は、平断面が矩形状をなし、中央に電子ビームを照射するための電子ビーム照射部20が設けられている。電子ビーム照射部20は、上壁部と側壁部とを含む電子鏡筒22と、電子鏡筒22内で上壁部に設けられた電子銃24と、電子銃24から出射された電子ビームをコリメートするレンズ26と、偏光器28とを有している。これら電子銃24、レンズ26、及び偏光器28は、鉛直下方に向かってこの順に配置されており、電子銃24から出射された電子ビームは、レンズ26によりコリメートされ、偏光器28により走査されて半導体ウェハW上に照射される。
【0025】
容器本体16は、図3に示すように、平断面が矩形状をなす底壁部16aとこの底壁部16aの縁部に立設された2組の側壁部16bとを有する。この容器本体16内には、露光処理を行うための半導体ウェハWを保持するウェハステージ30が収容されている。ウェハステージ30は、半導体ウェハWの位置決めを行う位置決めステージ32と、この位置決めステージ32上に搭載され半導体ウェハWを吸着して保持する静電チャック34とを有している。従って、半導体ウェハWは静電チャック34により吸着された状態で、位置決めステージ32により位置決めがなされる。
【0026】
また容器本体16内には、図3に示すように、所望パターンが形成されたマスクMを位置決め保持するためのマスクステージ36が収容されている。このマスクステージ36は、真空チャンバ12内に固定された基準ベース35上に搭載されている。
【0027】
また容器本体16内には、マスクM上及び半導体ウェハW上に光を照射し、図示しないアライメントマークによって散乱された光を検出する白色光顕微鏡などの光検出器37が設けられている。この光検出器37は、基準ベース35上に搭載されている。この光検出器37により検出されたデータは、メイン制御ブロック3に含まれる図示しない画像処理装置に送られて処理され、アライメントマークの重なり具合からマスクMと半導体ウェハWとの位置関係が求められる。そして、マスクMと半導体ウェハWとに位置ズレがあるときには、マスクM及び/又は半導体ウェハWの位置を修正する信号が生成され、この信号に基づいてマスクM及び/又は半導体ウェハWの位置が微修正される。このようにして、マスクMと半導体ウェハWとの精密な位置決めがなされる。なお本実施形態では、マスクMは半導体ウェハWに近接(マスクMと半導体ウェハWとの間隙が50μm程度)して配置される。
【0028】
この真空チャンバ12は、図示しない真空ポンプにより内部空間が減圧される。この減圧環境下において、電子ビーム照射部20から出射された電子ビームによりマスクMの全面を走査することで、所望パターンが半導体ウェハW上のレジストに等倍で転写される。
【0029】
この真空チャンバ12は、図3に示すように、底壁部16aの下方に設けられた除震台38上に搭載されている。また、真空チャンバ12の右側壁部には、開閉可能な開閉扉40が設けられている。従って、この開閉扉40を開き、ウェハステージ30を水平方向(x方向)にスライドさせて引き出すことで、ウェハステージ30のメンテナンスを行うことが可能となっている。
【0030】
上記した構成の露光装置10は、筐体(チャンバ用遮蔽壁)42に包囲されている。この筐体42は、真空チャンバ12の4つの角に対応して立設された四本の縦枠43,44,45,46と、この縦枠43,44,45,46の上端に横架された天板47とを含んでいる。これら縦枠43,44,45,46及び天板47は、SUS等の導電性を有する材料から形成されている。図2において、手前の二本の縦枠43,44及び天板47により規定される前部開口は、一対の扉48により開閉可能とされている。また、後ろの二本の縦枠45,46及び天板47により規定される後部開口も、一対の扉48により開閉可能とされている。これら扉48も、SUS等の導電性を有する材料から形成されている。これら扉48の内側の表面の縁部には、導電性のガスケットによりライニングが施されており、導通が取れるようになっている。なお、筐体42の右部開口及び左部開口には扉が設けられることなく、開放されている。
【0031】
メイン制御ブロック3は、図1に示すように、通常運転時において、真空チャンバ12の開閉扉40が設けられた右側壁部に沿うように、露光装置ブロック2の右隣に隣接して配置されている。このメイン制御ブロック3は、半導体ウェハWとマスクMとの位置決めや、露光補正を行うための画像処理等の、真空チャンバ12内で半導体ウェハWに露光処理を施すに際して必要な制御を行うための種々の制御装置(制御装置)を含んでいる。そして、これら制御装置は外形が直方体状をなす筐体(制御装置用遮蔽壁)50内に収容されている。この筐体50は、SUS等の導電性を有する材料から形成されている。図2に示すように、筐体50の下部は空洞とされて空間部52が形成されており、真空チャンバ12と制御装置とを繋ぐケーブル54の余長部を収容可能になっている。
【0032】
このメイン制御ブロック3は、図2に示すように、ウェハステージ30の引き出し方向(x方向)に沿って移動可能に設けられている。すなわち、メイン制御ブロック3は、真空チャンバ12の右側壁部に沿う通常運転位置と、ウェハステージ30の引き出し方向に沿って真空チャンバ12から所定距離だけ離れたメンテナンス位置との間を、ガイド機構により案内されて移動可能に設けられている。ガイド機構は、上記した通常運転位置とメンテナンス位置との間で互いに平行に敷設される一対のレール56を有している。そして、メイン制御ブロック3は、筐体50下部に設けられた図示しない車輪を介して、レール56上を案内されるようになっている。
【0033】
マスクストッカーブロック4は、図1に示すように、通常運転時において、露光装置ブロック2の右隣に隣接して、かつメイン制御ブロック2に隣接して配置されている。マスクストッカーブロック4は、マスクストッカーを含んでいる。マスクストッカーは、所望パターンが形成された複数のマスクMからなるマスクセットを貯蔵する。このマスクストッカーから、真空チャンバ12の後壁部に設けられた図示しないマスクローダに、マスクMが順次供給される。そして、マスクローダは、マスクストッカーから受け取ったマスクMを真空チャンバ内に供給する。このマスクストッカーは、外形が直方体状をなす筐体60内に収容されている。この筐体60は、SUS等の導電性を有する材料から形成されている。筐体60下部には、図示しない車輪が設けられており、マスクストッカーブロック4は、図2に示すように、ウェハステージ30の引き出し方向(x方向)に沿って移動可能になっている。
【0034】
ミニエンバイロメントブロック5は、図1に示すように、通常運転時において、サブ制御ブロック6及び操作盤ブロック7に挟まれた状態で、露光装置ブロック2の左隣に隣接して配置されている。ミニエンバイロメントブロック5は、真空チャンバ12の左側壁部に設けられた図示しないウェハローダに対し、半導体ウェハWの供給及び引き取りを行うI/O部を、外形が直方体状をなす筐体62で囲った局所的高清浄度空間である。筐体62は、SUS等の導電性を有する材料から形成されている。このミニエンバイロメントブロック5は、図2に示すように、露光装置ブロック2の左隣に隣接した状態で固定されている。
【0035】
サブ制御ブロック6は、図1に示すように、通常運転時において、露光装置ブロック2の左隣に隣接して、かつミニエンバイロメントブロック5に隣接して配置されている。サブ制御ブロック6は、露光装置10の電子ビーム照射部20を制御する制御装置を含んでいる。この制御装置は、外形が直方体状をなす筐体64内に収容されている。筐体64は、SUS等の導電性を有する材料から形成されている。筐体64下部には、図示しない車輪が設けられており、サブ制御ブロック6は、図2に示すように、xy平面内で自由に移動可能になっている。
【0036】
操作盤ブロック7は、図1に示すように、通常運転時において、露光装置ブロック2の左隣に隣接して、かつミニエンバイロメントブロック5に隣接して配置されている。操作盤ブロック7は、この露光システム1を操作するための操作盤を含んでいる。この操作盤を介して、作業者は露光システム1による露光処理の条件を設定する。この操作盤は、外形が直方体状をなす筐体66内に収容されている。筐体66は、SUS等の導電性を有する材料から形成されている。筐体66下部には、図示しない車輪が設けられており、操作盤ブロック7は、図2に示すように、xy平面内で自由に移動可能になっている。
【0037】
このように、上記した露光装置ブロック2、メイン制御ブロック3、マスクストッカーブロック4、ミニエンバイロメントブロック5、サブ制御ブロック6、及び操作盤ブロック7を統合することで、露光システム1が構成されている。図1に示すように、通常運転時には、露光システム1全体として外形が略直方体状をなすように、これら各装置ブロックが隣接して配置される。そして、メンテナンス時においてミニエンバイロメントブロック5を除く各装置ブロックは、図2に示すように、xy平面内において所望方向に移動される。
【0038】
なお、この露光システム1では、高精度位置決め技術を使ってナノメートルの微細加工を行っている。従って、半導体ウェハWの処理の信頼性を向上させるためには、可能な限り振動を排除する必要がある。このことから、露光装置ブロック2は、図1に示すように、他の装置ブロックが載置される床面と分離された床面Fに載置されている。この床面Fは、スラブ(建屋)に直接建立された剛性架台(嫌震架台)上に設けられており、振動が抑制されている。
【0039】
ここで、電磁波の影響による誤動作等を抑制して信頼性の向上を図るためには、外部からの露光システム1内への電磁波の進入を阻止する必要がある。従って、通常運転時には、図1に示すように、各装置ブロックは統合され、互いに隣接するように配置される。このとき、完全な電磁波遮蔽を実現するためには、各装置ブロック間に隙間ができないように、各装置ブロック2,3,4,5,6,7を直接接触させて導通を図るのが好ましい。しかしながら、各装置ブロック2,3,4,5,6,7を直接接触させたのでは、露光装置ブロック2周辺の装置ブロック3,4,5,6,7の振動が露光装置ブロック2に伝搬されてしまうため、各装置ブロックは離間させるのが好ましい。
【0040】
このような相反する要求を充足するため、各装置ブロック2,3,4,5,6,7間に意図的に間隙を設け、この間隙を電磁波遮蔽部材により遮蔽している。
【0041】
図4は、第1実施形態に係る電磁波遮蔽部材の構成を示す断面図である。また図5は、この電磁波遮蔽部材の構成を示す分解斜視図である。この電磁波遮蔽部材70は、図1においてIV−IV線で示すように、露光装置ブロック2の縦枠43とメイン制御ブロック3との間隙Sを電磁波遮蔽するものである。
【0042】
図4及び図5に示すように、電磁波遮蔽部材70は、第1ブラケット72、第2ブラケット74、ガスケット76、及び雄ネジ78を備えている。
【0043】
第1ブラケット72は、基板部80と、基板部80の縁部を90度屈曲して設けられた屈曲板部82とを有する。これら基板部80及び屈曲板部82はz方向(第1の方向)に沿って延びており、第1ブラケット72はz方向に垂直な断面がL字状をなす。この第1ブラケット72は、ステンレス鋼板等の導電性を有する材料から形成されている。基板部80には、板面を貫通するように複数の長穴84が設けられている。長穴84の長軸は、x方向(第3の方向)に沿っている。これら長穴84は、基板部80においてz方向に所定間隔をおいて設けられている。屈曲板部82には、板面を貫通するように複数のネジ穴(孔)86が設けられている。これらネジ穴86は、屈曲板部82においてz方向に所定間隔をおいて設けられている。
【0044】
第2ブラケット74は、基板部88と、基板部88の両縁部をそれぞれ逆方向に90度屈曲して設けられた屈曲板部90,92とを有する。これら基板部88及び屈曲板部90,92はz方向に沿って延びており、第2ブラケット74はz方向に垂直な断面が略Z字状をなす。この第2ブラケット74は、ステンレス鋼板等の導電性を有する材料から形成されている。基板部88には、板面を貫通するように複数の長穴94が設けられている。長穴94の長軸は、y方向(第2の方向)に沿っている。これら長穴94は、第1ブラケット72の屈曲板部82に設けられたネジ穴86に対応するように、基板部88においてz方向に所定間隔をおいて設けられている。
【0045】
ガスケット76は、z方向に沿って延びており、第2ブラケット74の屈曲板部90に固着されている。このガスケット76は、弾性及び導電性を有する。ガスケット76は、EPDM(ethylene−propylene−dien−methylene)スポンジ等の材料からなる弾性体96の表面を、アルミ箔等の材料からなる金属箔98により被覆して構成すると好ましい。
【0046】
雄ネジ(連結ピン)78は、第2ブラケット74の基板部88に設けられた長穴94を通して、第1ブラケット72の屈曲板部82に設けられたネジ穴86に噛合される。これにより、屈曲板部82と基板部88とが重なり合った状態で、第1ブラケット72と第2ブラケット74とが連結されている。なお、雄ネジ78、長穴94、及びネジ穴86により、第1ブラケット72と第2ブラケットとを連結固定する固定手段が構成されている。
【0047】
次に、かかる構造の電磁波遮蔽部材70を利用した電磁波遮蔽方法について説明する。この電磁波遮蔽部材70は、露光装置ブロック2の縦枠43に固定される。縦枠43には、図5に示すように、第1ブラケット72の基板部80に設けられた複数の長穴84に対応するように、所定間隔でネジ穴100が設けられている。第1ブラケット72は、基板部80に設けられた長穴84を通して、雄ネジ102が縦枠43のネジ穴100に噛合されることで、縦枠43に対してネジ止めされる。この状態で、基板部80はxz平面に沿っている。このとき、図6に示すように、長穴84の長軸方向(x方向)に第1ブラケット72をシフトさせて位置決めする。
【0048】
また第2ブラケット74は、基板部88に設けられた長穴94を通して、第1ブラケット72の屈曲板部82に設けられたネジ穴86に雄ネジ78を噛合させることで、屈曲板部86に対してネジ止めされる。この状態で、基板部88はyz平面に沿っている。このとき、図6に示すように、長穴94の長軸方向(y方向)に第2ブラケット74をシフトさせて位置決めする。図4に示すように、メイン制御ブロック3はx方向に移動可能であり、確実に固定されている場合と比べて間隙Sの遮蔽が難しいが、この電磁波遮蔽部材70によれば、ガスケット76をx方向及びy方向に位置決め調整できるため、ガスケット76をメイン制御ブロック3(より詳細には筐体50の枠の角)に確実に線接触させて導通を取ることができる。このとき、メイン制御ブロック3の振動はガスケット76の弾性により吸収されるため、振動の伝搬を抑制することができる。
【0049】
なお、この電磁波遮蔽部材70は、図7に示すように、第1ブラケット72に対して第2ブラケット74をyz平面内で傾斜させることができ、隙間Sの状態に応じて第2ブラケット74を傾斜させてもよい。また、縦枠43に対して第1ブラケット72をxz平面内で傾斜させることができ、隙間Sの状態に応じて第1ブラケット72を傾斜させてもよい。
【0050】
また、図8に示すように、上記した電磁波遮蔽部材70をz方向に複数配置して、間隙Sを遮蔽してもよい。このようにすれば、間隙Sの幅がz方向に変化する場合であっても、各々の電磁波遮蔽部材70を調整することで、間隙Sをより確実に電磁波遮蔽することができる。このとき、ガスケット76は間隙Sの方向に連続して設けると好ましい。このようにすれば、間隙Sをより一層確実に電磁波遮蔽することができる。なお、本実施形態に係る電磁波遮蔽部材70は、上記説明したように枠との線接触を図る場合に好適である。
【0051】
次に、第2実施形態に係る電磁波遮蔽部材について説明する。尚、第1実施形態で説明した要素と同一の要素には同一の符号を附し、重複する説明を省略する。図9は、第2実施形態に係る電磁波遮蔽部材の構成を示す断面図である。また図10は、この電磁波遮蔽部材の構成を示す分解斜視図である。この電磁波遮蔽部材110は、図1においてIX−IX線で示すように、露光装置ブロック2の縦枠44とサブ制御ブロック6との間隙Sを電磁波遮蔽するものである。
【0052】
図9及び図10に示すように、電磁波遮蔽部材110は、ブラケット102、及びガスケット76を備えている。ブラケット102は、基板部104と、基板部104の縁部を90度屈曲して設けられた屈曲板部106とを有する。これら基板部104及び屈曲板部106はz方向(第1の方向)に沿って延びており、ブラケット102はz方向に垂直な断面がL字状をなす。このブラケット102は、ステンレス鋼板等の導電性を有する材料から形成されている。基板部104には、板面を貫通するように複数の長穴108が設けられている。長穴108の長軸は、x方向(第2の方向)に沿っている。これら長穴108は、基板部104においてz方向に所定間隔をおいて設けられている。
【0053】
ガスケット76は、z方向に沿って延びており、ブラケット102の屈曲板部106に固着されている。このガスケット76は、第1実施形態と同様のものである。
【0054】
次に、かかる構造の電磁波遮蔽部材110を利用した電磁波遮蔽方法について説明する。この電磁波遮蔽部材110は、露光装置ブロック2の縦枠44に固定される。縦枠44には、図10に示すように、ブラケット102の基板部104に設けられた複数の長穴108に対応するように、所定間隔でネジ穴111が設けられている。ブラケット102は、基板部104に設けられた長穴108を通して、雄ネジ112が縦枠44のネジ穴111に噛合されることで、縦枠44に対してネジ止めされる。この状態で、基板部104はxz平面に沿っている。このとき、図10に示すように、長穴108の長軸方向(x方向)にブラケット102をシフトさせて位置決めする。図9に示すように、サブ制御ブロック6はx方向及びy方向に移動可能であり、確実に固定されている場合と比べて間隙Sの遮蔽が難しいが、この電磁波遮蔽部材110によれば、ガスケット76をx方向に位置決め調整できるため、ガスケット76をサブ制御ブロック6(より詳細には筐体64の壁面)に確実に面接触させて導通を取ることができる。このとき、サブ制御ブロック6の振動はガスケット76の弾性により吸収されるため、振動の伝搬を抑制することができる。
【0055】
なお、この電磁波遮蔽部材110でも、第1実施形態で図7を参照して説明したのと同様に、縦枠44に対してブラケット102をxz平面内で傾斜させることができ、隙間Sの状態に応じてブラケット102を傾斜させてもよい。また、第1実施形態で図8を参照して説明したのと同様に、上記した電磁波遮蔽部材110をz方向に複数配置して、間隙Sを遮蔽してもよい。このようにすれば、間隙Sの幅がz方向に変化する場合であっても、各々の電磁波遮蔽部材110を調整することで、間隙Sをより確実に電磁波遮蔽することができる。なお、本実施形態に係る電磁波遮蔽部材110は、上記説明したように壁面との面接触を図る場合に好適である。
【0056】
上記した第2実施形態に係る電磁波遮蔽部材110は、図1においてXI−XI線で示すように、露光装置ブロック2の縦枠45とマスクストッカーブロック4との間隙Sを電磁波遮蔽するのにも利用できる。この場合、図11に示すように、電磁波遮蔽部材110は露光装置ブロック2の縦枠45に固定される。この利用例では、縦枠45に固定されるブラケット102の基板部104の面として、図9に示す場合とは逆の面を利用する。
【0057】
この利用例においても、縦枠45にはブラケット102の基板部104に設けられた複数の長穴108に対応するように、所定間隔でネジ穴111が設けられている。ブラケット102は、基板部104に設けられた長穴108を通して、雄ネジ112が縦枠45のネジ穴111に噛合されることで、縦枠45に対してネジ止めされる。この状態で、基板部104はxz平面に沿っている。このとき、図11に示すように、長穴108の長軸方向(x方向)にブラケット102をシフトさせて位置決めする。図11に示すように、マスクストッカーブロック4はx方向に移動可能であり、確実に固定されている場合と比べて間隙Sの遮蔽が難しいが、この電磁波遮蔽部材110によれば、ガスケット76をx方向に位置決め調整できるため、ガスケット76をマスクストッカーブロック4(より詳細には筐体60の壁面)に確実に面接触させて導通を取ることができる。このとき、マスクストッカーブロック4の振動はガスケット76の弾性により吸収されるため、振動の伝搬を抑制することができる。
【0058】
次に、第3実施形態に係る電磁波遮蔽部材について説明する。尚、第1及び第2実施形態で説明した要素と同一の要素には同一の符号を附し、重複する説明を省略する。図12は、第3実施形態に係る電磁波遮蔽部材の構成を示す断面図である。この電磁波遮蔽部材120は、図1においてXII−XII線で示すように、露光装置ブロック2の縦枠46と操作盤ブロック7との間隙Sの上端付近を電磁波遮蔽するものである。
【0059】
図12に示すように、電磁波遮蔽部材120は、第1ブラケット72、第2ブラケット122、ガスケット76、及び雄ネジ78を備えている。第1ブラケット72は、第1実施形態に係る電磁波遮蔽部材70が備える第1ブラケット72と同様である。
【0060】
第2ブラケット122は、z方向に沿って延びる基板部124を有する。この第2ブラケット122は、z方向に垂直な断面がI字状をなす。この第2ブラケット122は、ステンレス鋼板等の導電性を有する材料から形成されている。基板部124には、板面を貫通するように複数の長穴126が設けられている。長穴126の長軸は、y方向に沿っている。これら長穴126は、第1ブラケット72の屈曲板部82に設けられたネジ穴86に対応するように、基板部124においてz方向に所定間隔をおいて設けられている。
【0061】
ガスケット76は、z方向に沿って延びており、第2ブラケット122の縁部に固着されている。このガスケット76は、第1実施形態に係る電磁波遮蔽部材70が備えるガスケット76と同様である。
【0062】
雄ネジ78は、第2ブラケット122の基板部124に設けられた長穴126を通して、第1ブラケット72の屈曲板部82に設けられたネジ穴86に噛合される。これにより、屈曲板部82と基板部124とが重なり合った状態で、第1ブラケット72と第2ブラケット122とが連結されている。
【0063】
次に、かかる構造の電磁波遮蔽部材120を利用した電磁波遮蔽方法について説明する。この電磁波遮蔽部材120は、露光装置ブロック2の縦枠46に固定される。縦枠46には、第1ブラケット72の基板部80に設けられた複数の長穴84に対応するように、所定間隔でネジ穴100が設けられている。第1ブラケット72は、基板部80に設けられた長穴84を通して、雄ネジ102が縦枠46のネジ穴100に噛合されることで、縦枠46に対してネジ止めされる。この状態で、基板部80はxz平面に沿っている。このとき、図12に示すように、長穴84の長軸方向(x方向)に第1ブラケット72をシフトさせて位置決めする。
【0064】
また第2ブラケット122は、基板部124に設けられた長穴126を通して、第1ブラケット72の屈曲板部82に設けられたネジ穴86に雄ネジ78を噛合させることで、屈曲板部82に対してネジ止めされる。この状態で、基板部124はyz平面に沿っている。このとき、図12に示すように、長穴126の長軸方向(y方向)に第2ブラケット122をシフトさせて位置決めする。図12に示すように、操作盤ブロック7はx方向及びy方向に移動可能であり、確実に固定されている場合と比べて間隙Sの遮蔽が難しいが、この電磁波遮蔽部材120によれば、ガスケット76をx方向及びy方向に位置決め調整できるため、ガスケット76を操作盤ブロック7(より詳細には筐体66の壁面)に確実に面接触させて導通を取ることができる。このとき、操作盤ブロック7の振動はガスケット76の弾性により吸収されるため、振動の伝搬を抑制することができる。
【0065】
なお、この電磁波遮蔽部材120は、第1実施形態で図7を参照して説明したのと同様に、第1ブラケット72に対して第2ブラケット122をyz平面内で傾斜させることができ、隙間Sの状態に応じて第2ブラケット122を傾斜させてもよい。また、縦枠46に対して第1ブラケット72をxz平面内で傾斜させることができ、隙間Sの状態に応じて第1ブラケット72を傾斜させてもよい。
【0066】
本実施形態に係る電磁波遮蔽部材120は、上記説明したように壁面との面接触を図る場合に好適である。なお、図1においてIVa−IVa線で示すように、露光装置ブロック2の縦枠46と操作盤ブロック7との間隙Sの残り部分を電磁波遮蔽する電磁波遮蔽部材70は、第1実施形態において図4を参照して説明したものと同様のものを用いる。
【0067】
上記した第3実施形態に係る電磁波遮蔽部材120は、図1においてXIII−XIII線で示すように、露光装置ブロック2の天板47とサブ制御ブロック6との間隙Sを電磁波遮蔽するのにも利用できる。この場合、図13に示すように、電磁波遮蔽部材120は露光装置ブロック2の天板47に固定される。この利用例では、天板47に固定される第1ブラケット72の基板部80の面として、図12に示す場合とは逆の面を利用する。
【0068】
この利用例においても、天板47には第1ブラケット72の基板部80に設けられた複数の長穴84に対応するように、所定間隔でネジ穴100が設けられている。第1ブラケット72は、基板部80に設けられた長穴84を通して、雄ネジ102が天板47のネジ穴100に噛合されることで、天板47に対してネジ止めされる。この状態で、基板部80はyz平面に沿っている。このとき、図13に示すように、長穴84の長軸方向(z方向)に第1ブラケット72をシフトさせて位置決めする。
【0069】
また第2ブラケット122は、基板部124に設けられた長穴126を通して、第1ブラケット72の屈曲板部82に設けられたネジ穴86に雄ネジ78を噛合させることで、屈曲板部82に対してネジ止めされる。この状態で、基板部124はxy平面に沿っている。このとき、図13に示すように、長穴126の長軸方向(x方向)に第2ブラケット122をシフトさせて位置決めする。図13に示すように、サブ制御ブロック6はx方向及びy方向に移動可能であり、確実に固定されている場合と比べて間隙Sの遮蔽が難しいが、この電磁波遮蔽部材120によれば、ガスケット76をx方向及びz方向に位置決め調整できるため、ガスケット76をサブ制御ブロック6(より詳細には筐体64の壁面)に確実に面接触させて導通を取ることができる。このとき、サブ制御ブロック6の振動はガスケット76の弾性により吸収されるため、振動の伝搬を抑制することができる。
【0070】
なお、図1においてXIIIa−XIIIa線で示すように、露光装置ブロック2の天板47と操作盤ブロック7との間隙Sの電磁波遮蔽であるが、この部分の電磁波遮蔽にも、上記した第3実施形態に係る電磁波遮蔽部材120と同様のものが用いられている。
【0071】
次に、第4実施形態に係る電磁波遮蔽部材について説明する。尚、第1〜第3実施形態で説明した要素と同一の要素には同一の符号を附し、重複する説明を省略する。図14は、第4実施形態に係る電磁波遮蔽部材の構成を示す断面図である。この電磁波遮蔽部材130は、図1においてXIV−XIV線で示すように、露光装置ブロック2の天板47とメイン制御ブロック3との間隙Sを電磁波遮蔽するものである。
【0072】
図14に示すように、電磁波遮蔽部材130は、ブラケット132、及びガスケット76を備えている。ブラケット132は、基板部134と、基板部134の縁部を反時計回りに30度程度屈曲して設けられた屈曲板部136とを有する。屈曲板部136は、その縁部が時計回りに30度程度屈曲されている。これら基板部134及び屈曲板部136はy方向に沿って延びており、ブラケット132はy方向に垂直な断面が略ステップ状をなす。このブラケット132は、ステンレス鋼板等の導電性を有する材料から形成されている。基板部134には、板面を貫通するように複数の長穴138が設けられている。長穴138の長軸は、z方向に沿っている。これら長穴138は、基板部134においてy方向に所定間隔をおいて設けられている。
【0073】
ガスケット76は、y方向に沿って延びており、ブラケット132の屈曲板部136に固着されている。このガスケット76は、第1実施形態に係る電磁波遮蔽部材70のガスケット76と同様のものである。
【0074】
次に、かかる構造の電磁波遮蔽部材130を利用した電磁波遮蔽方法について説明する。この電磁波遮蔽部材130は、露光装置ブロック2の天板47に固定される。天板47には、ブラケット132の基板部134に設けられた複数の長穴138に対応するように、所定間隔でネジ穴140が設けられている。ブラケット132は、基板部134に設けられた長穴138を通して、雄ネジ142が天板47のネジ穴140に噛合されることで、天板47に対してネジ止めされる。この状態で、基板部134はyz平面に沿っている。このとき、図14に示すように、長穴138の長軸方向(z方向)にブラケット132をシフトさせて位置決めする。図14に示すように、メイン制御ブロック3はx方向に移動可能であり、確実に固定されている場合と比べて間隙Sの遮蔽が難しいが、この電磁波遮蔽部材130によれば、ガスケット76をz方向に位置決め調整できるため、ガスケット76をメイン制御ブロック3(より詳細には筐体50の枠の角)に確実に線接触させて導通を取ることができる。このとき、メイン制御ブロック3の振動はガスケット76の弾性により吸収されるため、振動の伝搬を抑制することができる。
【0075】
なお、この電磁波遮蔽部材130でも、第1実施形態で図7を参照して説明したのと同様に、天板47に対してブラケット132をyz平面内で傾斜させることができ、隙間Sの状態に応じてブラケット132を傾斜させてもよい。また、第1実施形態で図8を参照して説明したのと同様に、上記した電磁波遮蔽部材130をy方向に複数配置して、間隙Sを遮蔽してもよい。このようにすれば、間隙Sの幅がy方向に変化する場合であっても、各々の電磁波遮蔽部材130を調整することで、間隙Sをより確実に電磁波遮蔽することができる。なお、本実施形態に係る電磁波遮蔽部材130は、上記説明したように枠との線接触を図る場合に好適である。
【0076】
上記した第4実施形態に係る電磁波遮蔽部材130は、図1においてXV−XV線で示すように、露光装置ブロック2の天板47とミニエンバイロメントブロック5との間隙Sを電磁波遮蔽するのにも利用できる。この場合、図15に示すように、電磁波遮蔽部材130は露光装置ブロック2の天板47に固定される。
【0077】
この利用例においても、天板47にはブラケット132の基板部134に設けられた複数の長穴138に対応するように、所定間隔でネジ穴140が設けられている。ブラケット132は、基板部134に設けられた長穴138を通して、雄ネジ142が天板47のネジ穴140に噛合されることで、天板47に対してネジ止めされる。この状態で、基板部134はyz平面に沿っている。このとき、図15に示すように、長穴138の長軸方向(z方向)にブラケット132をシフトさせて位置決めする。図15に示すように、この電磁波遮蔽部材130によれば、ガスケット76をz方向に位置決め調整できるため、ガスケット76をミニエンバイロメントブロック5(より詳細には筐体62の枠の角)に確実に線接触させて導通を取ることができる。このとき、ミニエンバイロメントブロック5の振動はガスケット76の弾性により吸収されるため、振動の伝搬を抑制することができる。
【0078】
次に、第5実施形態に係る電磁波遮蔽部材について説明する。尚、第1〜第4実施形態で説明した要素と同一の要素には同一の符号を附し、重複する説明を省略する。図16は、第5実施形態に係る電磁波遮蔽部材の構成を示す断面図である。この電磁波遮蔽部材150は、図1においてXVI−XVI線で示すように、露光装置ブロックの天板とマスクストッカーブロックとの間隙Sを電磁波遮蔽するものである。
【0079】
図16に示すように、電磁波遮蔽部材は、第1ブラケット、第2ブラケット、ガスケット、及び雄ネジを備えている。
【0080】
第1ブラケット72は、第1実施形態に係る電磁波遮蔽部材70の第1ブラケット72と同様のものである。
【0081】
第2ブラケット152は、基板部154と、基板部154の縁部を90度屈曲して設けられた屈曲板部156とを有する。これら基板部154及び屈曲板部156はy方向に沿って延びており、第2ブラケット152はy方向に垂直な断面が略L字状をなす。この第2ブラケット152は、ステンレス鋼板等の導電性を有する材料から形成されている。基板部154には、板面を貫通するように複数の長穴158が設けられている。長穴158の長軸は、x方向に沿っている。これら長穴158は、第1ブラケット72の屈曲板部82に設けられたネジ穴86に対応するように、基板部154においてy方向に所定間隔をおいて設けられている。
【0082】
ガスケット76は、y方向に沿って延びており、第2ブラケット152の屈曲板部156に固着されている。このガスケット76は、第1実施形態に係る電磁波遮蔽部材70のガスケット76と同様のものである。
【0083】
雄ネジ78は、第2ブラケット152の基板部154に設けられた長穴158を通して、第1ブラケット72の屈曲板部82に設けられたネジ穴86に噛合される。これにより、屈曲板部82と基板部154とが重なり合った状態で、第1ブラケット72と第2ブラケット152とが連結されている。このとき、第1ブラケット72の基板部80と第2ブラケット152の屈曲板部156とは対面した状態にある。
【0084】
次に、かかる構造の電磁波遮蔽部材150を利用した電磁波遮蔽方法について説明する。この電磁波遮蔽部材150は、露光装置ブロック2の天板47に固定される。天板47には、図16に示すように、第1ブラケット72の基板部80に設けられた複数の長穴84に対応するように、所定間隔でネジ穴162が設けられている。第1ブラケット72は、基板部80に設けられた長穴84を通して、雄ネジ160が天板47のネジ穴162に噛合されることで、天板47に対してネジ止めされる。この状態で、基板部80はyz平面に沿っている。このとき、図16に示すように、長穴84の長軸方向(z方向)に第1ブラケット72をシフトさせて位置決めする。
【0085】
また第2ブラケット152は、基板部154に設けられた長穴158を通して、第1ブラケット72の屈曲板部82に設けられたネジ穴86に雄ネジ78を噛合させることで、屈曲板部82に対してネジ止めされる。この状態で、基板部154はxy平面に沿っている。また屈曲板部156はyz平面に沿っている。このとき、図16に示すように、長穴158の長軸方向(x方向)に第2ブラケット152をシフトさせて位置決めする。図16に示すように、マスクストッカーブロック4はx方向に移動可能であり、確実に固定されている場合と比べて間隙Sの遮蔽が難しいが、この電磁波遮蔽部材150によれば、ガスケット76をx方向及びz方向に位置決め調整できるため、ガスケット76をマスクストッカーブロック4(より詳細には筐体60の壁面)に確実に面接触させて導通を取ることができる。このとき、マスクストッカーブロック4の振動はガスケット76の弾性により吸収されるため、振動の伝搬を抑制することができる。
【0086】
なお、この電磁波遮蔽部材150は、第1実施形態において図7を参照して説明したのと同様に、第1ブラケット72に対して第2ブラケット152をxy平面内で傾斜させることができ、隙間Sの状態に応じて第2ブラケット152を傾斜させてもよい。また、天板47に対して第1ブラケット72をyz平面内で傾斜させることができ、隙間Sの状態に応じて第1ブラケット72を傾斜させてもよい。なお、本実施形態に係る電磁波遮蔽部材150は、上記説明したように筐体との面接触を図る場合に好適である。
【0087】
ここで、本実施形態に係る露光システム1では、メイン制御ブロック3とマスクストッカーブロック4との間には、シールドのための導電性の板が挟まれている。また、ミニエンバイロメントブロック5とサブ制御ブロック6との間、及びミニエンバイロメントブロック5と操作盤ブロック7との間にも、シールドのための導電性の板が挟まれている。
【0088】
このようにして、本実施形態に係る露光システム1では、露光装置ブロック2への振動の伝搬を抑制した状態で、各装置ブロックの間の間隙Sが確実に電磁波遮蔽されており、半導体ウェハWの処理の信頼性が高い。
【0089】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、基板処理システムとして電子ビーム露光システム1の実施形態について説明したが、これに限定されない。例えば、紫外線を用いた露光システムなどにも適用可能である。また、露光システムに限定されることなく、半導体基板上に成膜する成膜システム(例えば、CVD装置やPVD装置)やエッチングシステムなどにも適用可能である。更に、半導体基板の処理に限らず、ガラス基板上にITO膜などの成膜処理等を行う液晶パネル製造システムなどにも適用可能である。
【0090】
また、電磁波遮蔽部材のブラケットに設けられる長穴の形状は、長円に限らず矩形であってもよい。また長穴は、一方向に間隙を設けて複数配列された円孔の集合であってもよく、このような円孔の集合も本発明における「長穴」に含まれる。
【0091】
また、ガスケットは弾性体の表面を金属箔で被覆したものに限定されず、例えば、所定軸を中心として細い金属板を螺旋状に巻いて形成される、いわゆるエラストマーシールドスパイラルと呼ばれるものを利用してもよい。
【0092】
【発明の効果】
本発明によれば、装置及び制御の複雑化を招くことなく、電磁波遮蔽性能に優れ、且つ振動伝搬を抑制することが可能な電磁波遮蔽部材、電磁波遮蔽方法、及び基板処理システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子ビーム露光システムの構成を示す斜視図である(通常運転状態)。
【図2】電子ビーム露光システムの構成を示す斜視図である(メンテナンス状態)。
【図3】真空チャンバ内の構成を説明する断面図である。
【図4】第1実施形態に係る電磁波遮蔽部材の構成を示す断面図である。
【図5】第1実施形態に係る電磁波遮蔽部材の構成を示す分解斜視図である。
【図6】第1及び第2ブラケットの位置決めの様子を説明する斜視図である。
【図7】第1及び第2ブラケットの位置決めの様子を説明する斜視図である。
【図8】電磁波遮蔽部材を複数配列して電磁波遮蔽を図る様子を説明する斜視図である。
【図9】第2実施形態に係る電磁波遮蔽部材の構成を示す断面図である。
【図10】第2実施形態に係る電磁波遮蔽部材の構成を示す分解斜視図である。
【図11】第2実施形態に係る電磁波遮蔽部材の異なる利用例を示す断面図である。
【図12】第3実施形態に係る電磁波遮蔽部材の構成を示す断面図である。
【図13】第3実施形態に係る電磁波遮蔽部材の異なる利用例を示す断面図である。
【図14】第4実施形態に係る電磁波遮蔽部材の構成を示す断面図である。
【図15】第4実施形態に係る電磁波遮蔽部材の異なる利用例を示す断面図である。
【図16】第5実施形態に係る電磁波遮蔽部材の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1…電子ビーム露光システム、12…真空チャンバ、W…半導体ウェハ、42,50,60,62,64,66…筐体、70,110,120,130,150…電磁波遮蔽部材、72…第1ブラケット、74,122,152…第2ブラケット、84,94,108,138…長穴、86…ネジ穴、76…ガスケット、78…雄ネジ、102,132…ブラケット、96…弾性体、98…金属箔、2…露光装置ブロック、3…メイン制御ブロック、4…マスクストッカーブロック、5…ミニエンバイロメントブロック、6…サブ制御ブロック、7…操作盤ブロック。

Claims (6)

  1. 第1の方向に沿って延びる基板部、及び該基板部の縁部に屈曲して設けられた該第1の方向に沿って延びる屈曲板部を有する導電性の第1ブラケットと、
    前記第1の方向に沿って延びる基板部を有する導電性の第2ブラケットと、
    前記第1の方向に沿って延びるように設けられており、前記第2ブラケットに連結される弾性及び導電性を有するガスケットと、
    前記第1ブラケットの前記屈曲板部に対して前記第2ブラケットの前記基板部を連結する連結手段であって、前記第1の方向と交差する第2の方向に該屈曲板部と該基板部とを相対的にスライド可能に連結固定する固定手段と、
    を備えることを特徴とする電磁波遮蔽部材。
  2. 第1の方向に沿って延びる基板部を有する導電性のブラケットと、
    前記第1の方向に沿って延びるように設けられており、前記ブラケットに連結される弾性及び導電性を有するガスケットと、
    を備えることを特徴とする電磁波遮蔽部材。
  3. 第1物体と第2物体との間に形成された第1の方向に延びる間隙を、請求項1に記載の電磁波遮蔽部材を用いて遮蔽する電磁波遮蔽方法であって、
    前記第1ブラケットの前記屈曲板部に前記第2ブラケットの前記基板部を連結固定するとき、該屈曲板部に対して該基板部を前記第2の方向にスライドさせて位置決めし、
    前記第1物体に前記第1ブラケットの前記基板部を連結固定するとき、該第1物体に対して該基板部を前記第1及び第2の方向と交差する第3の方向にスライドさせて位置決めして、
    前記ガスケットが前記第1の方向に沿って前記第2物体と接触するようにすることを特徴とする電磁波遮蔽方法。
  4. 請求項1に記載の電磁波遮蔽部材を前記第1の方向に複数配置して、前記間隙を遮蔽することを特徴とする請求項3に記載の電磁波遮蔽方法。
  5. 第1物体と第2物体との間に形成された第1の方向に延びる間隙を、請求項2に記載の電磁波遮蔽部材を用いて遮蔽する電磁波遮蔽方法であって、
    前記第1物体に前記ブラケットの前記基板部を連結固定するとき、該第1物体に対して該基板部を前記第1の方向と交差する第2の方向にスライドさせて位置決めして、
    前記ガスケットが前記第1の方向に沿って前記第2物体と接触するようにすることを特徴とする電磁波遮蔽方法。
  6. 基板の処理を行うためのチャンバと、
    前記チャンバを包囲して電磁的に遮蔽するチャンバ用遮蔽壁と、
    前記チャンバ内での処理の制御を行う制御装置と、
    前記制御装置を包囲して電磁的に遮蔽する制御装置用遮蔽壁と、
    前記チャンバ用遮蔽壁と前記制御装置用遮蔽壁との間に形成された間隙を遮蔽する請求項1又は2に記載の電磁波遮蔽部材と、
    を備えることを特徴とする基板処理システム。
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