JP2007234741A - 露光装置 - Google Patents

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晶規 加藤
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Abstract

【課題】 マスク上にウェハを固定し、ウェハの位置ズレを防ぐ。
【解決手段】 上下一対のマスク1で挟まれたウェハWに対して該マスク1の両主面側から露光させる光源8を有する露光装置10であって、マスク1の縁部が載置されるようにその中央部分が開口した開口部2Aを有するテーブル部2と、開口部2A内に嵌合し、マスク1側に縮径するように形成されている透明部材3と、外部からマスク1とテーブル部2の開口部2Aと透明部材3とで囲まれて形成される吸引空間部Bまで貫通する第一の吸引孔部4と、マスク1が載置される位置におけるテーブル部2の載置面に環状に設けられた溝部5と、外部から溝部5まで貫通する第二の吸引孔部6と、第一の吸引孔部4と第二の吸引孔部6とに接続される吸引手段7とを備え、テーブル部2に載置されるマスク1が、吸引空間部Bと連通する貫通孔9を有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ウェハを露光させる露光装置に関する。
従来よりフォトリソグラフィ技術によるウェハ表面へのパターン(例えば、微細な回路パターン)形成は、各種電子製品の製造に欠かせないものとなっている。
このフォトリソグラフィ技術は、以下の手順により行われる。まず、レジストが表面に塗布されたウェハに所定のパターンが施されてそのパターン部分が透明となっているマスクを重ねた状態で露光装置に固定し、光源より当該マスクに向けて光照射する。そして、マスクの透明となる部分を透過してウェハ上のレジストが感光する。その後、ウェハを取り出して現像液に浸して現像し、パターン部分に対応してレジストのパターンを得る。次にエッチングを行ってレジストがない部分を除去する。その後、アッシング等によってレジストを除去する。これにより、マスクのパターン部分に対応した凹凸形状を得ることができる。
このように、フォトリソグラフィ技術には露光装置を用いた露光工程がある。この露光装置の光源は、レジストの感光波長を含む光を照射することができる。
また、ウェハの両主面を露光させる露光装置による露光は、マスクを露光装置のステージに固定し、そのマスクの上にウェハを載置し、さらにウェハの上にマスクを載置し、該マスクを固定することで行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−155430号公報(段落0002〜0004)
しかしながら、ウェハが帯状ではなく矩形形状や略円形形状となる場合、ウェハを固定する機構がないため、固定した上下のマスクの間をウェハが微小に移動してしまい、正確な露光がしにくいという問題があった。
これは、ウェハの表面もマスクの表面が滑らかなために、ステージの上下やマスクの移動による振動、外部(ポンプ)からの振動等でマスクの表面をウェハが滑ってしまうことにある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、マスク上にウェハを固定し、ウェハの位置ズレを防ぐ露光装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、上下一対のマスクで挟まれたウェハに対して該マスクの両主面側から露光させる光源を有する露光装置であって、このマスクの縁部が載置されるようにその中央部分が開口した開口部を有するテーブル部と、その開口部内に嵌合し、前記マスク側に縮径するように形成されている透明部材と、外部から前記マスクと前記テーブル部の開口部と前記透明部材とで囲まれて形成される吸引空間部まで貫通する第一の吸引孔部と、前記マスクが載置される位置における前記テーブル部の載置面に環状に設けられた溝部と、外部からこの溝部まで貫通する第二の吸引孔部と、前記第一の吸引孔部と前記第二の吸引孔部とに接続される吸引手段とを備え、前記テーブル部に載置される前記マスクが、前記吸引空間部と連通する貫通孔を有することを特徴とする。
また、本発明は、前記貫通孔が前記吸引空間部の位置に対応して複数設けても良い。
このような露光装置によれば、マスクに貫通孔が設けられているので、吸引手段によりマスクを吸引して固定しつつ、貫通孔を介してウェハも吸引してマスク上に固定することができ、ウェハの位置ズレを防ぐことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施形態」という。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る露光装置の一例を示す断面図である。図2は、テーブル部にマスクとウェハとを載置した状態を示す平面図である。なお、ウェハは、円板状に形成されている場合について説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る露光装置10は、上下一対のマスクのうちの下側(テーブル部3に載置・固定される側)のマスク1と、マスク1の縁部が載置されるようにその中央部分が開口した開口部2Aを有するテーブル部2と、その開口部2A内に嵌合し、マスク1側に縮径するように形成されている透明部材3と、外部からマスク1とテーブル部2の開口部2Aと透明部材3とで囲まれて形成される吸引空間部Bまで貫通する第一の吸引孔部4と、マスク1が載置される位置におけるテーブル部2の載置面に環状に設けられた溝部5と、外部からこの溝部5まで貫通する第二の吸引孔部6と、第一の吸引孔部4と第二の吸引孔部6とに接続される吸引手段7と、光源8と、から主に構成されている。
マスク1は、ガラス板からなり、ウェハWに所定のパターンを形成するためのそのパターン(図示せず)が施されている。このマスク1の縁側であって、後述するテーブル部2の載置面と接触する部分に貫通孔9が設けられている。例えば、貫通孔9は、マスクを穿孔する加工により設けることができる。
図1に示すように、この貫通孔9は、マスク1と後述するテーブル部2、透明部材3とで囲まれることで形成される吸引空間部Bと連通している。
なお、貫通孔9は、吸引空間部Bの上に位置するように、マスク1に複数設けても良い。これにより、ウェハWの吸引・固定を強固にすることができる。
したがって、このマスク1の上にウェハWを載置することで貫通孔9がウェハWによって塞がれるようになる。これにより、後述する吸引手段7で吸引すると、第一の吸引孔部4と吸引空間部Bと貫通孔9とを介してウェハWを吸引し、マスク1上にウェハWを固定することができる。
図1に示すように、テーブル部2は、このテーブル部2の平行状態を調節する平行調節部Aに固定され、その上面が、マスク1を載置・固定するために平坦に形成され、さらに、その平面内の中央の部分が平面視矩形状(図2参照)で前記上面と直交する側面となるように開口部2Aが設けられている。
また、このテーブル部2には、外部からこの開口部2Aまで貫通する第一の吸引孔部4が形成されている。この第一の吸引孔部4は、開口部2Aまで貫通するが、その位置は、マスク1とテーブル部2の開口部2Aと後述する透明部材3とで囲まれて形成される吸引空間部Bと連通するようにテーブル部2に形成される。
また、このテーブル部2には、図2に示すように、マスク1が載置される位置におけるテーブル部2の載置面に円環状に溝部5が設けられている。また、テーブル部2には、外部からこの溝部5まで貫通する第二の吸引孔部6が設けられている。したがって、マスク1をテーブル部2に載置することで、後述する吸引手段により、溝部5と第二の吸引孔部6とを介してそのマスクを吸引し、固定することができる。
図1に示すように、透明部材3は、テーブル部2の開口部2A内部に嵌合し、マスク1の方向に2段の階段状に縮径して形成されている。したがって、透明部材3とマスク1とテーブル部2とで囲まれた部分が吸引空間部Bとすることができる。
この透明部材3は、後述する光源8からの光を透過するようになっている。そのため、光源8からの光がマスク1及びウェハWまで届かせることができる。
なお、透明部材3は、ウェハWを吸引する際に撓まないように、このウェハWと重なっているマスク1と面で接触してしる。したがって、強く吸引してもマスク1もウェハWも撓むことがない。
図1に示すように、吸引手段7は、従来公知の吸引ポンプを用いることができ、第一の吸引孔部4と第二の吸引孔部6とに接続されており、吸引を行うと、第一の吸引孔部4と吸引空間部Bと貫通孔9とを介してウェハWを吸引し固定することができ、第二の吸引孔部6と溝部5とを介してマスク1を吸引し固定することができる。
なお、接続している吸引手段7と第一の吸引孔部4との間、接続している吸引手段7と第二の吸引孔部6との間にそれぞれ開閉バルブ(図示せず)を設けても良い。具体的には、吸引手段7と第二の吸引孔部6との間の開閉バルブを開けてマスク1を吸引・固定し、その上にウェハWを載置して位置が決まったら、吸引手段7と第一の吸引孔部4との間の開閉バルブを開けてウェハWを吸引・固定することができる。つまり、マスク1を吸引する系とウェハWを吸引する系とを分けて設ければ、マスク1の位置決定とウェハWの位置決定とを別々に行うことができる。
光源8は、従来周知の光源が用いられ、ウェハWの表面に設けたレジストの感光波長を含む光を照射することができる。
また、この光源8は、図1に示すように、テーブル部2に対して、下側と上側に所定の間隔をあけて2つ一対で設けられている。これにより、ウェハWの上面と下面とを同時に露光させることができる。
なお、固定されたマスク1の上にウェハWを載置して吸引固定した後、そのウェハWの上にマスクCを載置し固定する。この状態で光源8により光をウェハWに向けて照射すると、ウェハWの両主面が露光することとなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、ウェハWの形状は矩形形状であっても良い。また、吸引空間部Bの平面視における形状は、矩形環状の他に円形環状となるように、テーブル部2の開口部2A、透明部材3の平面視の形状を円形にしても良い。
また、本発明の実施形態に係る露光装置にマスク1を固定する前の位置あわせ(以下、「アライメント」という。)機構を取り付けても良い。このアライメント機構は、自動と手動(マニュアル)とに分けられる。自動アライメント機構の場合は、カメラが上マスクCのマーク位置を検出し、位置情報を覚え、その軸上に下マスクとなるマスク1に吸着された基板を移動させて、あらかじめ保存した上マスクCのマーク画像と下マスク(マスク1)のマークでアライメントを行なう。また、マニュアルアライメント機構の場合は、まず上下面のマスクをギャップをあけた状態で重ね、上マスクC側より顕微鏡を用いて位置を合わせる。その後、上マスクCを移動させて下マスク(マスク1)上に基板をセットする。上マスクCを元の位置に戻し、アライメントを完了させる。
これにより、正確な位置にマスク1と上マスクCとを載置することができる。
本発明の実施形態に係る露光装置の一例を示す断面図である。 テーブル部にマスクとウェハとを載置した状態を示す平面図である。
符号の説明
10 露光装置
1 マスク1
2 テーブル部
2A 開口部
3 透明部材
4 第一の貫通孔部
5 溝部
6 第二の貫通孔部
7 吸引手段
8 光源
9 貫通孔

Claims (2)

  1. 上下一対のマスクで挟まれたウェハに対して該マスクの両主面側から露光させる光源を有する露光装置であって、
    このマスクの縁部が載置されるようにその中央部分が開口した開口部を有するテーブル部と、
    その開口部内に嵌合し、前記マスク側に縮径するように形成されている透明部材と、
    外部から前記マスクと前記テーブル部の開口部と前記透明部材とで囲まれて形成される吸引空間部まで貫通する第一の吸引孔部と、
    前記マスクが載置される位置における前記テーブル部の載置面に環状に設けられた溝部と、
    外部からこの溝部まで貫通する第二の吸引孔部と、
    前記第一の吸引孔部と前記第二の吸引孔部とに接続される吸引手段とを備え、
    前記テーブル部に載置される前記マスクが、前記吸引空間部と連通する貫通孔を有することを特徴とする露光装置。
  2. 前記貫通孔が前記吸引空間部の位置に対応して複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9343896B2 (en) 2009-11-23 2016-05-17 Pilz Gmbh & Co. Kg Safety circuit arrangement and method for the fail-safe monitoring of a movement variable

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