JP2004353342A - 外壁パネル間の縦目地部分の止水構造 - Google Patents
外壁パネル間の縦目地部分の止水構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004353342A JP2004353342A JP2003153284A JP2003153284A JP2004353342A JP 2004353342 A JP2004353342 A JP 2004353342A JP 2003153284 A JP2003153284 A JP 2003153284A JP 2003153284 A JP2003153284 A JP 2003153284A JP 2004353342 A JP2004353342 A JP 2004353342A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- wall panels
- water
- external wall
- cut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】隣り合う左右の外壁パネル1,1間部分において、その背後に建物躯体の柱2が備えられると共に、各外壁パネル1,1の側部の縦パネルフレーム4に上下方向に延びる止水兼用のスペーサー5が設けられ、該スペーサー5が縦パネルフレーム4と柱2との間に止水状態となるように挟み込まれてスペーサー5,5間に上下方向に延びる排水用空間部9を形成し、また、各外壁パネル1,1において、縦パネルフレーム4と外壁面材3との間は第2止水材としての防水シート8で止水されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外壁パネル間の縦目地部分の止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
隣り合う左右の外壁パネル間部分の止水は、従来より、外壁パネルの建方を行った後に、隣り合う外壁パネルの外壁面材間を湿式にてシーリングしたり、外壁面材間に乾式のガスケットを嵌め込むことなどによって行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような止水工法では、止水の施工を、外壁パネルの建方を行った後に早急に行っておかなければ建物内部に水が侵入してしまうため、現場での施工が厄介であるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、外壁パネルの建方を行えば、同時に左右の隣り合う外壁パネル間部分を止水状態にすることができて、現場での施工を容易にすることができる外壁パネル間の縦目地部分の止水構造を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、隣り合う左右の外壁パネル間部分において、その背後に建物躯体の柱が備えられると共に、各外壁パネルの側部の縦パネルフレームに上下方向に延びる止水兼用のスペーサーが設けられ、該スペーサーが縦パネルフレームと柱との間に止水状態となるように挟み込まれて縦パネルフレームと柱とを離間させ、スペーサー間に上下方向に延びる排水用空間部を形成しており、かつ、
各外壁パネルにおいて、前記縦パネルフレームと外壁面材との間が第2止水材で止水されていることを特徴とする外壁パネル間の縦目地部分の止水構造によって解決される。
【0006】
この止水構造では、隣り合う左右の各外壁パネルが、縦パネルフレームと外壁面材との間を第2止水材で止水したものからなっており、そして、外壁パネルの建方を行えば、同時に、各外壁パネルのスペーサーが背後の柱に止水状態に当接してスペーサー間に上下方向に延びる排水用空間部が形成されて、外壁パネル間部分が止水状態となり、そのため、外壁パネルの建方後に早急に外壁パネル間を止水する工事を行う必要がなくなり、現場での施工を容易にすることができる。
【0007】
上記の止水構造において、各外壁パネルの外壁面材が複数枚の面材で構成され、前記第2止水材が防水シートからなり、該防水シートは、各外壁パネルに備えられ、外壁面材の背面側をカバーし、外壁面材と縦パネルフレームとの間を通じて前記スペーサーに止水状態に連結されているとよい。
【0008】
この場合は、各外壁パネルの外壁面材を構成する面材間を通じて内部に侵入した水が屋内側に更に侵入していくのを防水シートで阻止することができ、しかも、この防水シートに外壁面材と縦パネルフレームとの間を止水する機能も併せもたせた構造であるので、外壁面材と縦パネルフレームとの間を簡素な構造で止水することができる。加えて、この防水シートは、外壁面材と縦パネルフレームとの間を通じて前記スペーサーに止水状態に直接連結されているので、外壁面材と縦パネルフレームとの間を通じた水の侵入を確実性高く阻止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1及び図2に示す実施形態の止水構造において、1,1は隣り合う左右の外壁パネル、2は建物躯体の柱であり、柱2は、屋外側の面部が閉じられた面からなる鋼材、例えば角形鋼管材などからなっている。
【0011】
左右の外壁パネル1,1には、外壁パネル間部分において、外壁面材3の背面側に縦パネルフレーム4が備えられている。縦パネルフレーム4は、上下方向に延びる鋼材、例えば図示するようなアングル材からなっており、その一辺が外壁面材3と平行に向けられ、その辺の内面部に上下方向に延びる止水兼用のスペーサー5が取り付けられている。なお、スペーサー5は、例えば疎水性ウレタン発砲体などからなる。
【0012】
一方、縦パネルフレーム4を構成するアングル材の他辺は、屋内方向に向けられ、該他辺には補助材6を介して面材保持金物7が取り付けられ、この面材保持金物7に外壁面材3の上下の縁部を保持させることで、外壁面材3が縦パネルフレーム4に保持されている。本実施形態では、外壁面材3は、詳しく図示しないけれども、複数枚の面材を上下方向に隣接状態に配列したものからなっていて、各面材の上下の縁部が面材保持金物7で保持された構造となっている。
【0013】
また、各外壁パネル1の背面側には、図3に示すように、第2止水材としての防水シート8、例えば透湿防水シートが備えられ、該防水シート8は、外壁面材3の背面側をカバーし、外壁面材3を構成する面材間を通じて内部に侵入する水を止めるようになされていると共に、外壁面材3と縦パネルフレーム4との間を通じてスペーサー5に止水状態に連結されている。
【0014】
そして、両外壁パネル1,1の建方を行うことにより、図2に示すように、各外壁パネル1,1の縦パネルフレーム4に備えられているスペーサー5が、背後の柱2の屋外側の面部に当接し、縦パネルフレーム4と柱2との間に止水状態となるように挟み込まれ、縦パネルフレーム4と柱2とが離間し、スペーサー5,5間に上下方向に延びる排水用空間部9が形成されるようになされている。
【0015】
上記の構造では、隣り合う左右の各外壁パネル1,1が、縦パネルフレーム4と外壁面材3との間を防水シート8で止水したものからなっており、そして、左右の外壁パネル1,1の建方を行えば、同時に、各外壁パネル1,1のスペーサー5,5が背後の柱2に止水状態に当接してスペーサー5,5間に上下方向に延びる排水用空間部9が形成されて、外壁パネル1,1間部分が止水状態となり、そのため、外壁パネル1,1の建方後に早急に外壁パネル1,1間を止水する工事を行わなくてもよくなり、現場での施工を容易にすることができる。
【0016】
しかも、各外壁パネル1,1において外壁面材3を構成する面材間を通じて内部に侵入した水が屋内側に更に侵入していくのを阻止する防水シート8が第2止水材として用いられ、この防水シート8に外壁面材3と縦パネルフレーム4との間を止水する機能も併せもたせた構造であるので、外壁面材3と縦パネルフレーム4との間を簡素な構造で止水することができる。加えて、この防水シート8は、外壁面材3と縦パネルフレーム4との間を通じてスペーサー5に止水状態に直接連結されているので、外壁面材3と縦パネルフレーム4との間を通じた水の侵入を確実性高く阻止することができる。
【0017】
こうして外壁パネル1,1の建方を終えた後、必要に応じて、図4(イ)(ロ)に示すように、隣り合う外壁パネル1,1の外壁面材3,3間の縦目地内を湿式シーリング材10で止水するのもよいし、乾式ガスケットで止水するのもよいし、オープンにしておくのもよいし、目地幅ゼロないしは目地幅ゼロ近似にするのもよい。11は、湿式あるいは乾式のシーリングをする場合のバックアップ用の下地鋼板である。
【0018】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、外壁面材3の背面側をカバーし外壁面材3を構成する面材間を通じて内部に侵入する水を止める防水シート8を第2止水材として兼用して用いた場合を示したが、外壁面材3を一枚ものとし、そのような防水シートはなくし、あるいは防水シートとは別に、縦パネルフレーム4と外壁面材3との間を止水する止水材を外壁パネルに組み込み、その止水材で縦パネルフレーム4と外壁面材3との間を止水するようにしてもよい。また、外壁パネルに備えられる縦パネルフレームの形態に特別の制限はなく、各種形態の縦パネルフレームであってよく、柱2についても種々の形態の柱であってよい。また、外壁面材と縦パネルフレームとは金具を用いた接合のほか、ビス等で接合したものであってもよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、外壁パネルの建方を行えば、同時に左右の隣り合う外壁パネル間部分を止水状態にすることができて、現場での施工を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の止水構造を示すもので、柱と外壁パネルを分離状態にして示す平面断面図である。
【図2】外壁パネルの建方後における止水構造を示す平面断面図である。
【図3】外壁パネルの平面断面図である。
【図4】図(イ)(ロ)はそれぞれ、外壁面材間の立て目地部分を拡大して示す平面断面図である。
【符号の説明】
1…外壁パネル
2…柱
3…外壁面材
4…縦パネルフレーム
5…スペーサー
8…防水シート(第2止水材)
9…排水用空間部
Claims (2)
- 隣り合う左右の外壁パネル間部分において、その背後に建物躯体の柱が備えられると共に、各外壁パネルの側部の縦パネルフレームに上下方向に延びる止水兼用のスペーサーが設けられ、該スペーサーが縦パネルフレームと柱との間に止水状態となるように挟み込まれて縦パネルフレームと柱とを離間させ、スペーサー間に上下方向に延びる排水用空間部を形成しており、かつ、
各外壁パネルにおいて、前記縦パネルフレームと外壁面材との間が第2止水材で止水されていることを特徴とする外壁パネル間の縦目地部分の止水構造。 - 前記各外壁パネルの外壁面材が複数枚の面材で構成され、前記第2止水材が防水シートからなり、該防水シートは、各外壁パネルに備えられ、外壁面材の背面側をカバーし、外壁面材と縦パネルフレームとの間を通じて前記スペーサーに止水状態に連結されている請求項1に記載の外壁パネル間の縦目地部分の止水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003153284A JP4056931B2 (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 外壁パネル間の縦目地部分の止水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003153284A JP4056931B2 (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 外壁パネル間の縦目地部分の止水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004353342A true JP2004353342A (ja) | 2004-12-16 |
JP4056931B2 JP4056931B2 (ja) | 2008-03-05 |
Family
ID=34048281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003153284A Expired - Fee Related JP4056931B2 (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 外壁パネル間の縦目地部分の止水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4056931B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007039959A (ja) * | 2005-08-03 | 2007-02-15 | Daiwa House Ind Co Ltd | 外壁パネルおよびその製作方法 |
JP2014066037A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Daiwa House Industry Co Ltd | サイディング外壁パネルおよびこれを用いた外壁構造 |
-
2003
- 2003-05-29 JP JP2003153284A patent/JP4056931B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007039959A (ja) * | 2005-08-03 | 2007-02-15 | Daiwa House Ind Co Ltd | 外壁パネルおよびその製作方法 |
JP2014066037A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Daiwa House Industry Co Ltd | サイディング外壁パネルおよびこれを用いた外壁構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4056931B2 (ja) | 2008-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6054117B2 (ja) | サイディング外壁パネル仕様の外壁構造 | |
KR20180002258A (ko) | 단열드레인보드를 이용한 지하 방습벽 시공방법 및 그 구조 | |
JP2004353342A (ja) | 外壁パネル間の縦目地部分の止水構造 | |
JP5356304B2 (ja) | 建物 | |
JP6933974B2 (ja) | 建具の排水構造 | |
JP2002188279A (ja) | リフォーム時における開口部周り施工方法及び該施工方法に用いる開口部周り化粧部材 | |
JP6541446B2 (ja) | 引戸装置の製造方法 | |
JP4313105B2 (ja) | 外壁パネル間の縦目地止水構造 | |
JP5312276B2 (ja) | 腰壁・土間構造 | |
JP2979896B2 (ja) | 外壁パネルのシール構造 | |
JPS6143499B2 (ja) | ||
JP4139271B2 (ja) | サッシの取付方法 | |
JP6905403B2 (ja) | パネル材及びそれを用いた建築物 | |
JP3578633B2 (ja) | クリーンルーム | |
JPH07189384A (ja) | ユニット式カーテンウォールにおける突出棒の取付構造 | |
JP3326284B2 (ja) | 建造物用外装パネル | |
JP2004353335A (ja) | 外壁パネル間の縦目地部分の止水構造 | |
JP3122296B2 (ja) | ドーマ付建物およびその施工方法 | |
KR20040093587A (ko) | 오픈조인트식 외벽 패널 | |
JP2004353341A (ja) | 外壁パネル及び外壁パネル間の縦目地止水構造 | |
JPS5856253Y2 (ja) | カ−テンウオ−ルにおける雨仕舞構造 | |
JPH07180318A (ja) | 壁パネル、及びこの壁パネルの接合方法 | |
WO2011125146A1 (ja) | 建築物の設計方法 | |
JPH08239843A (ja) | 地下室の防水装置 | |
JP2019078007A (ja) | パネル構造体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060508 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071002 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071115 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071211 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071212 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4056931 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131221 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |