JP5312276B2 - 腰壁・土間構造 - Google Patents

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Description

この発明は、店舗建物、老人ホームや他の施設建物、集合住宅等の各種の建物、特に外壁パネル構造を有する建物等に適用され、コンクリート製の土間の屋外側の縁に沿って、上端が土間の上面よりも上方に突出した腰壁を有する腰壁・土間構造に関する。
図22のように、コンクリート製の土間50の屋外側の縁に沿って腰壁51を構成する場合、腰壁51と土間50の間に立ち上がり部52を設けることで、室内側への水の浸入を防いでいる。外壁パネル53は、モルタル等の封止層55を介在させて、下枠材54を立ち上がり部52に一体化させている。
特開2000−001937号公報
建物にこのような腰壁51を構成する場合、複雑な形状の型枠を用いて土間と腰壁を一体に形成するか、土間50と立ち上がり部52の二回に分けてコンクリートを打設する必要がある。これらを二回のコンクリート打設に分けて施工する場合、型枠設置、コンクリート打設、コンクリートの養生、脱型を二度繰り返すことになり、工期がかかってしまう。また、一回で打設しようとした場合、立ち上がり部52の形成のための複雑な形状の型枠を建物躯体に取付けるなどの工種が増えてしまう場合もある。また、土間50と腰壁51を一体形成する場合、腰壁51にコンクリート硬化後のひび割れが起こる場合がある。
この発明の目的は、腰壁上端での止水性能を確保しながら、品質の安定と工期の短縮が可能な腰壁・土間構造を提供することである。
この発明の腰壁・土間構造は、コンクリート製の土間の屋外側の縁に沿って、上端が前記土間の上面よりも上方に突出した腰壁を有する腰壁・土間構造であって、前記腰壁がプレキャストコンクリート版からなり、前記土間が現場打ちコンクリート製であり、外壁パネルのパネルフレームを構成する下枠材が、前記プレキャストコンクリート版の腰壁における前記土間よりも立ち上がった部分の屋内側の側面に沿って位置し、前記下枠材と前記腰壁の前記屋内側の側面との間に、乾式の止水材を圧縮状態に介在させたことを特徴とする。
この構成によると、腰壁をプレキャストコンクリート版とし、このプレキャストコンクリート版と外壁パネルの下枠材との間に乾式の止水材を介在させたため、乾式止水材により止水性能が確保され、屋外側から屋内側への水の浸入が防止される。これにより、従来の止水構造である腰壁面と土間面との間にコンクリートで作成する立ち上がりが不要となり、現場打ちコンクリートの打設範囲は土間のみとなる。そのため、コンクリートの二度打ちによってかかる工期と、複雑な形状の型枠を建物躯体に取付けるなどの工種を削減することができる。プレキャストコンクリート版の採用により、品質が安定し、腰壁のコンクリート硬化後のひび割れ等の問題もなくなる。また、腰壁にプレキャストコンクリート版を用い、乾式の止水材を介在させる構成としたため、外壁パネルが土間と一体化された構成とならず、土間を、柱・梁、外壁パネルよりも先行して施工することが可能になる。これにより、工場で、柱や梁となる鉄骨材や外壁パネルを製造する納期が長くかかる場合においても、工事を進めることができ、無駄な待ち時間が不要となって、工期が短縮される。
この発明において、前記腰壁の屋内側の側面の近傍に形鋼製の柱を建て、この柱の両側に沿って前記外壁パネルである一対の外壁パネルを設置し、前記プレキャストコンクリート版からなる腰壁と前記柱との間に圧縮状態に介在する止水材を、前記柱の両側の外壁パネルと前記腰壁との間の前記止水材に続けて設けても良い。なお、ここで言う「止水材を続けて設け」とは、例えば両止水材を互いに接して並べて設けることを言う。
このように、腰壁と柱との間に介在する止水材を設けることにより、複数の外壁パネルおよびその間の柱にわたって、腰壁上端における止水性能を確保することができる。
この発明の腰壁・土間構造は、コンクリート製の土間の屋外側の縁に沿って、上端が前記土間の上面よりも上方に突出した腰壁を有する腰壁・土間構造であって、前記腰壁がプレキャストコンクリート版からなり、前記土間が現場打ちコンクリート製であり、外壁パネルのパネルフレームを構成する下枠材が、前記プレキャストコンクリート版の腰壁における前記土間よりも立ち上がった部分の屋内側の側面に沿って位置し、前記下枠材と前記腰壁の前記屋内側の側面との間に乾式の止水材を圧縮状態に介在させたため、腰壁上端での止水性能を確保しながら、品質の安定と工期の短縮を図ることができる
この発明の一実施形態にかかる腰壁・土間構造の斜視図である。 図1におけるII−II矢視断面図である。 図1におけるIII −III 矢視断面図である。 図1におけるIV−IV矢視断面図である。 図2〜図4におけるV−V矢視断面図である。 図2〜図4におけるVI−VI矢視断面図である。 (A)は柱間にわたる腰壁・土間構造の平面図、(B)は同正面図である。 図7におけるA部での腰壁への止水材取り付け構造を示す斜視図である。 同止水材取り付け構造の正面図である。 (A),(B),(C)は図9におけるXa−Xa矢視断面図、Xb−Xb矢視断面図、Xc−Xc矢視断面図である。 図7におけるA部での柱への腰壁の取り付け構造を示す分解斜視図である。 (A)はストレートパネルとなるプレキャストコンクリート版の一例の平面図、(B)は同正面図である。 (A)は出隅用のプレキャストコンクリート版の一例の平面図、(B)は同側面図、(C)は同正面図である。 (A)は出隅を含む柱間にわたる腰壁・土間構造の平面図、(B)は同正面図である。 (A)は外壁パネルの下枠材と腰壁との周辺を示す分解斜視図、(B)は同平面図である。 (A)は基礎天端への腰壁の設置構造を示す斜視図、(B)は同平面図である。 (A)は隣り合う腰壁の接合構造を示す分解平面図、(B)は同接合構造を示す平面図である。 (A)は腰壁の下端での止水材の取り付け構造を示す平面図、(B)は同正面図である。 外壁パネルのパネルフレームの正面図である。 図19におけるC部の拡大図である。 腰壁における目地処理の各例を示す説明図である。 従来例の断面図である。
この発明の一実施形態を図1ないし図21と共に説明する。この腰壁・土間構造は、図2に示すように、コンクリート製の土間1の屋外側の縁に沿って、上端が土間1の上面よりも上方に突出した腰壁2を有する構造であり、腰壁2は、図1のように複数枚のプレキャストコンクリート版2A,2B…を、幅方向に並べて構成される。図2において、土間1は、基礎3の上にコンクリートを打設した現場打ちコンクリート製である。土間1は、図示の例では腰壁2の屋内側の側面に接する位置まで打設している。なお、土間1は、必ずしも腰壁2に接していなくても良い。腰壁2の表面には、アクリル樹脂エナメルペイント等で塗装が施される。
土間1の腰壁2に沿う部分の上方には外壁パネル5が設置され、外壁パネル5のパネルフレーム6を構成する下枠材9が、腰壁2における土間1よりも立ち上がった部分2cの屋内側の側面に沿って位置する。下枠材9は角パイプからなる。前記下枠材9と腰壁2の屋内側の側面との間に、定型止水材とも呼ばれる乾式の止水材14を圧縮状態に介在させる。
外壁パネル5は、パネルフレーム6の屋外側面に外装面材7を張り付けて構成される。外壁パネル5のパネルフレーム6は、図19に示すように、上縁の上枠材8,下縁の下枠材9、両側縁の縦枠材10、上下左右の中間に位置する縦桟11、横桟12などを枠組して構成されている。各枠材8,9,10,および各桟11,12は、軽量形鋼や形鋼等の鋼材からなる。下枠材9は、上記のように角パイプが用いられ、上枠材8、側枠材10、縦横の桟11,12等には山形鋼等が用いられている。横枠材10には外装面材7(図2)を取付ける面材留付用下地42が設けられ、下枠材9には土台水切下地受41が設けられている。これら面材留付用下地42および土台水切下地受41は、亜鉛メッキ鋼板の折り曲げ品等からなる。また、パネルフレーム6の隅部には取付片43が設けられている。
図1のように、腰壁2の屋内側の側面の近傍には、腰壁2の幅方向に互いに離れて複数本の柱4(図1には1本のみ図示)を建て、隣り合う柱4間に外壁パネル5を配置する。これにより、各柱4の両側に沿って外壁パネル5が設置される。柱4は、軽量形鋼等の形鋼製であり、図示の例では角パイプが用いられている。外壁パネル5の建物躯体への取付けは、例えば、両側の縦枠材10を柱4にボルト等の固着具(図示せず)で取付けることにより行われ、あるいは隣合う柱4間に設けた土台または梁等の横架材にパネルフレーム6が取付けられる。この例では、隣合う柱4間に、図2のように断面L字形の形鋼製の横架材13を設け、この横架材13に外壁パネル5の下枠材9を取付けている。横架材13は土台となる。図1において、外壁パネル5の縦枠材10は、上記のように山形鋼からなり、この山形鋼からなる縦枠材10は、一方のフランジ10aがパネル前面で外周側へ張り出すように外向きに設けられる。この縦枠材10の外周に張り出すフランジ10aは、柱4の前方に位置させる。
図2は、図1におけるII−II矢視断面図、すなわち柱4がない箇所の断面を示す。上記のように、外壁パネル5の下枠材9と、腰壁2の立ち上り部分2cの間には、乾式の止水材14を圧縮状態に介在させる。この止水材14は、断面が矩形で横方向に延びる棒状ないし紐状の部材である。止水材14としては、弾性を有する材質、例えば樹脂製またはゴム製等の発泡体、特に、水膨張性発泡体が好適である。止水材14は、例えば腰壁2を構成するプレキャストコンクリート版に両面粘着テープや接着剤で貼り付けておき、外壁パネル5の建込み時にその下枠材9を押し付けて圧縮状態とする。また、設置された外壁パネル5にプレキャストコンクリート版を設置するときに、下枠材9に押し付けて圧縮状態としても良い。
腰壁2を構成するプレキャストコンクリート版2A,2B…は、下端が基礎3の天端上に配置され、プレキャストコンクリート版2A,2B…の下端と基礎3の天端との間にも乾式の止水材19を介在させる。この止水材19の介在により、基礎天端面での不陸を吸収できて、プレキャストコンクリート版2A,2B…を水平に設置することが可能である。この止水材19には、上端の止水材14と同様な材質のものが使用される。
腰壁2を構成する各プレキャストコンクリート版2A,2B…は、互いの接合部において、一対の固定金具17により挟み込み状態に基礎3の天端に固定されている。各プレキャストコンクリート版2A,2B…の上端は、互いの接合部において、断面Z字状の固定金具15により接合されている。固定金具15は、プレキャストコンクリート版2A,2B…の前面および上端面に接して配置されて、前面にビス等の固着具16により固定される。固定金具15の屋内側端は上方に立ち上がり、外壁パネル5の設置後に外壁パネル5の下枠材9にビス等の固着具で固定される。
外壁パネル5の下枠材9の前面には、縦断面がZ字状の土台水切26を配置してビス等の固着具27で固定し、この土台水切26により腰壁2の前面の上縁部を覆う。土台水切26の上部は、下枠材9上の土台水切下地受41に取付けられた土台水切下地28によって覆う。土台水切下地28は、土台水切下地受41に取付けられて外装面材7の下端を受ける外装面材取付金具39と土台水切下地受41との間に介在させる。なお、外装面材7の裏面には、図示しない防水シートが設けられているが、防水シートの下端は、土台水切下地28と外装面材取付金具39との間に挟み込まれ、防水シート表面に伝って流れる水を、土台水切26へ導くようにしている。外装面材7の室内側へ入った水は、土台水切下地28および土台水切26の表面を通って排水される。土台水切26の材質としては、例えばアルミニウム合金メッキ鋼板が好適である。このように、土台水切26で腰壁2の上端を覆うことにより、腰壁2の上端から屋内側への雨水の浸入を防止することができる。
腰壁2を構成するプレキャストコンクリート版としては、図12等に示す各種幅寸法のストレートパネルとしたプレキャストコンクリート版2A,2Bや、図13に示す出隅用のプレキャストコンクリート版2C、および入隅用のプレキャストコンクリート版(図示せず)等を用意する。これらの各プレキャストコンクリート版2A〜2Dは、相じゃくり接合用の継手部として、その一側端に前面側が凹陥した段部2aを有し、他側端に背面側が凹陥した段部2bを有している。これらのプレキャストコンクリート版2A〜2Dを、例えば図7または図14等に示すように組み合わせることにより、各種寸法,平面形状の腰壁2を構成することが可能である。図7は、2つの柱4,4間に2種のプレキャストコンクリート版2A,2Bを組み合わせて連続する腰壁2を構成した例を示す。図14は、2つの柱4,4間に3種のプレキャストコンクリート版2A,2B,2Cを組み合わせて連続する腰壁2を構成した例を示す。
図15(B)のように、隣り合うプレキャストコンクリート版2A,2Bは、前記段部2a,2bで相じゃくり接合する。この場合、図17のように、背面側が凹陥した段部2bに別の乾式の止水材14Aを配置することにより、両段部2a,2bが突き合わされた状態で、両段部2a,2bの間に前記止水材14Aを圧縮状態に介在させる。他のプレキャストコンクリート版2C等を用いる箇所においても、上記と同様に乾式の止水材14Aを配置する。
図16に示すように、腰壁2の各プレキャストコンクリート版2A,2B,…の接合部の下端は、上記のように固定金具17を用いて、基礎3の天端に固定する。具体的には、プレキャストコンクリート版2A,2B,…の接合部の前後両側面に断面L字形の固定金具17を配置し、固定金具17の立片17aを腰壁2の前後両側面に、固定金具17の横片17bを基礎3の天端に当接させた状態で、各固定金具17を基礎3にビス18で固定する。
図15に示すように、腰壁2の各プレキャストコンクリート版2A,2B,…の接合部の上端は、上記のように固定金具15で接合する。具体的には、固定金具15の上方に延びる上片15aを下枠材9の前面に、上片15aから前方に延びる横片15bをプレキャストコンクリート版2A,2B,…の上端に、横片15bから下方に延びる下片15cプレキャストコンクリート版2A,2B,…の前面にそれぞれに当接させた状態で、固定金具15を下枠材9およびプレキャストコンクリート版2A,2B,…にビス16で固定する。
図1におけるIII − III矢視断面図、すなわち柱4のある箇所の断面図を図3に示す。柱4の設置位置では、腰壁2の上端部における屋内側の側面とこれに対向する柱4の前面との間に、図8,図9および図11に斜視図,正面図および分解斜視図で示す乾式のブロック状の止水材20,21,22を介在させる。これらの止水材20,21,22と、図2の腰壁2と下枠材9間の止水材14とで、互いに押し付け状態に接して続く連続した止水材配列を構成する。
柱4の設置位置のうちの一つの止水材20は、柱4の前面の幅方向中央に位置し、その左右両隣に別の止水材21が位置する。これら2つの止水材21の上面に他の止水材22が位置する。中央の止水材20はその上端を腰壁2の上端に揃えて配置し、その左右の止水材21はその上端が腰壁2の上端より若干低くなるように配置する。これら2つの止水材21の上面に位置する止水材22は、その上端が腰壁2の上端よりも若干高くなるように配置する。また、止水材20,21の屋内側に向く厚み寸法は、止水材22の屋内側に向く厚み寸法よりも厚く設定している。止水材22は、図4のように固定金具23を用いて腰壁2に固定する。具体的には、図9におけるXb−Xb矢視断面図を示す図10(B)のように、固定金具23の断面コ字状部23aを腰壁2の上端に嵌合させて、そのコ字状部23aの腰壁2前面に接する立片23aaで腰壁2にビス止めすると共に、そのコ字状部23aの他方の立片23abの先端から止水材21の上面に沿って屋内側に延びる横片23bの上に止水材22を載置する。この場合の止水材20,21としては疎水性ウレタン発泡体が好適であり、止水材22としては水膨張性発泡体が好適である。なお、図4は、図1におけるIV−IV矢視断面図を示す。
図1のように、外壁パネル5の縦枠材10は山形鋼からなり、上記のように、そのフランジ部10aが柱4の前面に沿うように配置される。柱4の前面に配置する上記した3つの止水材20,21,22のうち、中央の止水材20は、図6や図9におけるXc−Xc矢視断面図を示す図10(C)のように、柱4の前面と腰壁2の屋内側の側面との間に圧縮状態で介在する。その左右の止水材21も、図6や図10(B)のように柱4の前面と腰壁2の屋内側の側面との間に圧縮状態で介在する。これに対して、固定金具23を介して2つの止水材21の上面に位置する止水材22は、図4や図10(B)のように前記縦枠材10の下端と固定金具23との間に圧縮状態で介在する。これにより、柱4とその前面に配置される腰壁2との間での止水性能を確保することができる。
さらに、図1、図3および図4に示すように、山形鋼からなる縦枠材10と柱4との間には、弾性を有する乾式の止水材24と圧縮下地25を介在させる。止水材24は、柱4の前面と縦枠材10の背面との間に、縦枠材10の長手方向全長にわたって配置する。この場合の止水材24としては、疎水性ウレタン発泡体が好適である。これにより、柱4を挟んで隣り合う外壁パネル5の縦枠材10の間に、図1のように柱4の前面と左右の縦枠材10と前記止水材24とで囲まれる縦長の排水溝が構成され、外壁パネル5と柱4との間での止水性能を確保することができる。前記圧縮下地25は断面L字状の部材であって、図5のように柱4の角部に対向する縦枠材10の背面の入隅部の長手方向の下端位置に接合する。この場合の圧縮下地25としては、例えばEPDM(エチレン・プロピレン・ターポリマー)が好適である。これにより、外壁パネル5の縦枠材10と柱4の間の止水材22の圧縮を図ることができる。図20では、図19におけるパネルフレーム6のC部を拡大して、縦枠材10の背面に配置した前記止水材24と圧縮下地25を示している。
図21には、腰壁2の隣り合うプレキャストコンクリート版2A,2B,…の相じゃくり接合部にできる目地29の各処理例を示している。図21(A)は、目地29に湿式シーリング材30を充填した処理例を示す。図21(B)は、片方のプレキャストコンクリート版2Bの段部2aの屋外側を向く凹陥面と、これに対向するもう片方プレキャストコンクリート版2Aの段部2bの屋内側を向く凹陥面との間に、定型の止水材である乾式の止水材31を介在させた処理例を示す。図21(C)は、片方のプレキャストコンクリート版2Bの段部2aの端面と、これに対向するもう片方のプレキャストコンクリート版2Aの段部2bの凹陥面との間に、乾式の止水材31を介在させた処理例を示す。乾式の止水材31を用いた処理の場合は、乾式の目地29とすることができる。
上記構成の腰壁・土間構造によると、腰壁2をプレキャストコンクリート版2A,2B,…とし、このプレキャストコンクリート版2A,2B,…と外壁パネル5の下枠材9との間に乾式の止水材14を介在させたため、乾式止水材14により止水性能が確保され、屋外側から屋内側への水の浸入が防止される。これにより、従来の止水構造である腰壁面と止め面との間にコンクリートで作成する立ち上がりが不要となり、現場打ちコンクリートの打設範囲は土間1のみとなる。そのため、コンクリートの二度打ちによってかかる工期と、複雑な形状の型枠を建物躯体に取付けるために必要な工種を削減することができる。プレキャストコンクリート版2A,2B,…の採用により、品質が安定し、腰壁2のコンクリート硬化後のひび割れ等の問題もなくなる。また、腰壁2にプレキャストコンクリート版2A,2B,…を用い、乾式の止水材14を介在させる構成としたため、外壁パネル5が土間1と一体化された構成とならず、土間1を、柱4や、梁(図示せず)、外壁パネル5よりも先行して施工することが可能になる。これにより、工場で、柱4や梁となる鉄骨材や外壁パネル5を製造する納期が長くかかる場合においても、工事を進めることができ、無駄な待ち時間が不要となって、工期が短縮される。なお、プレキャストコンクリート版2A,2B,…の接合部には、シーリングによる湿式の目地と乾式の止水材による目地とのいずれでも可能であり、プレキャストコンクリート版2A,2B,…の接合部の止水性も容易に確保できる。
土間1の先行した施工を行い、土間コンクリートを腰壁2のプレキャストコンクリート版2A,2B,…に接するまで打たない場合は、建物撤去時に、プレキャストコンクリート版2A,2B,…を取り外し、別の建物に再利用することができる。
1…土間
2…腰壁
2A,2B…プレキャストコンクリート版
4…柱
5…外壁パネル
6…パネルフレーム
9…下枠材
10…縦枠材
14…乾式の止水材

Claims (2)

  1. コンクリート製の土間の屋外側の縁に沿って、上端が前記土間の上面よりも上方に突出した腰壁を有する腰壁・土間構造であって、
    前記腰壁がプレキャストコンクリート版からなり、前記土間が現場打ちコンクリート製であり、外壁パネルのパネルフレームを構成する下枠材が、前記プレキャストコンクリート版の腰壁における前記土間よりも立ち上がった部分の屋内側の側面に沿って位置し、前記下枠材と前記腰壁の前記屋内側の側面との間に、乾式の止水材を圧縮状態に介在させた腰壁・土間構造。
  2. 請求項1において、前記腰壁の屋内側の側面の近傍に形鋼製の柱を建て、この柱の両側に沿って前記外壁パネルである一対の外壁パネルを設置し、前記プレキャストコンクリート版からなる腰壁と前記柱との間に圧縮状態に介在する止水材を、前記柱の両側の外壁パネルと前記腰壁との間の前記止水材に続けて設けた腰壁・土間構造。
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