JP2004352356A - 紙箱入りラップフィルム用の蓋体補強カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】紙箱入りラップフィルム6の切断時における蓋体5前面のふくらみや紙容器の変形を防止し、その切断性能と耐久性と使い勝手を向上させる蓋体補強カバーを提供する。
【解決手段】上板1と前板2からなるL型チャンネル状体の両端に係止部4、4′を有する側面板3、3′を設け、適切な剛性と弾性を有する合成樹脂などで成型して、紙箱入りラップフィルム6の蓋体5に着脱自在に係止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は紙箱入りラップフィルム用の蓋体補強カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の紙箱入りラップフィルムにおいては、使い切りの消耗品としての制約から紙箱に十分な耐久性を与えられたものが少なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのために、従来の紙箱入りラップフィルムにおいては、フィルム切断時にしばしば蓋体前面の切断刃取り付け部がふくらんで切れ味が悪くなったり、紙箱が変形して使いにくくなるという問題が生じた。
【0004】
本発明は従来の紙箱入りラップフィルムに見られるこのような問題点を補い、その剛性を高めて切断性能と耐久性と使い勝手を向上させる紙箱入りラップフィルム用の蓋体補強カバーを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明における蓋体補強カバーにおいては、上板1と前板2からなるL型チャンネル状体の両端に係止部4、4′を有する側面板3、3′を設け、適切な剛性と弾性を有する合成樹脂などで成型して紙箱入りラップフィルム6の蓋体5に着脱自在に係止できるようにしてある。
【0006】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
図1に示す実施例において、上板1と前板2からなるL型チャンネル状体の両端に係止部4、4′を有する側面板3、3′を設け、適切な剛性と弾性を有する合成樹脂などで成型する。上板1と両側面板3、3′は紙箱入りラップフィルム6の蓋体5の上面と側面の全面又は大半を覆って密着するようにし、側面板3、3′には係止部4、4′を設ける。上板1の丁番部に接する縁は、適宜丸めるか中央部をわずかに円弧状に切り欠くなどして持ちやすくする。前板2は紙箱入りラップフィルム6の蓋体5前面を覆って密着し、切断刃を適宜露出させるようにする。前板2の縁は直線切り又は中央切り用のいずれの切断刃にも対応できるように山型に形成してもよい。
【0007】
係止部4、4′は両端の側面板3、3′のほぼ中央に逆U字型又は開口部を下向きにしたコに字型の切り込みを入れ、該切り込みによって形成された舌状弾性体を適度に内側へ屈曲させて対向させ、上板1の裏面から舌状弾性体の先端までのあいだに数ミリの空間を設ける。該舌状弾性体の先端は蓋体5側面の板紙に食い込みやすい形状とし、適宜肉薄に形成する。
【0008】
本発明のカバーを取り付けるには、カバー本体を紙箱入りラップフィルム6の蓋体5にかぶせて両端を垂直に押し込めばよい。取り外すときは片側ずつ前方へスライドさせる。カバー両端が押し込まれると係止部4、4′の舌状弾性体が蓋体5両端の角に押しやられて外方へ撓み、蓋体5の貫入を許したのち折り線直近の板紙に食い込んで係止される。食い込みが足りないときは、舌状弾性体をやや強めに押し込んでやればよい。該舌状弾性体は横方向へはスライドしやすいが、先端部に食い込まれて窪んだ折り線直近の板紙に阻まれて上方へは抜け出しにくくなる。カバーの上板1は蓋体5の上面のみを覆っているので、蓋体5の開閉動作を妨げない。
【0009】
実施に当たっては、各銘柄ともにフィルム幅ごとに紙箱の規格がほぼ統一されているので、それぞれ専用のものを用意すれば共用が可能となる。同一幅用のものなら長尺物の箱にも共用できるが、専用のものを用意すればなおよい。
【0010】
本発明を化粧カバーとして用いたり、アルミ箔やクッキングペーパーなどの他のロール状シート状体の紙箱用として用いることも可能である。
【0011】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0012】
適切な剛性と弾性を有する合成樹脂製のカバーで補強されることにより、蓋体5前面のふくらみや紙箱の変形が防止され、切断性能と耐久性と使い勝手が向上する。
【0013】
対向する舌状弾性体により、着脱が容易で、係止が確実である。
【0014】
樹脂製のカバーで覆われることにより、デザイン性が向上し、見た目がよくなる。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋体5に係止した本発明の実施例を示す斜視図である
【符号の説明】
1 上板
2 前板
3、3′側面板
4、4′係止部
5 蓋体
6 紙箱入りラップフィルム

Claims (2)

  1. 上板(1)と前板(2)からなるL型チャンネル状体の両端に係止部(4、4′)を有する側面板(3、3′)を設けた紙箱入りラップフィルム用の蓋体補強カバー。
  2. 前記係止部(4、4′)が対向する舌状弾性体からなる請求項1記載の紙箱入りラップフィルム用の蓋体補強カバー。
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