JP4207183B2 - 化粧料のカバーシート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器、例えばコンパクト等に収納された化粧料の表面を覆うカバーシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、化粧用コンパクトの化粧料収納皿に収納した化粧料化粧料表面には、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)等の合成樹脂製の薄い透明なシート若しくはフィルム等が載置されている。
【0003】
これらのシートは、化粧料を保護して化粧料の崩れを防止し、また、未使用時の化粧料を外気に触れないようにして化粧料を清潔に保護するために用いられている。そして、使用時には、化粧料の表面からシート若しくはフィルムを取り除き、化粧料の表面を露出させてパフ等を用いて化粧料を使用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の化粧料表面に載置したカバーシートは、化粧料を収納した化粧料収納皿の側壁に周端部が密着してしまい、化粧料表面からカバーシートを外しにくい、と云う問題があった。
【0005】
カバーシートを化粧料表面から取り外し易くするため、カバーシートに、突出した摘みを設ける場合がある。しかし、図4に示すように、摘み10をカバーシート9に設けた場合であっても、化粧料Aを収納している容器4の化粧料収納皿7の側壁にカバーシート9の周囲が密着してしまうと、摘み10も化粧料収納皿7の側壁に密着してしまい、突出している摘み10を把持しにくい、と云う問題があった。
【0006】
特に、円形状の化粧料収納皿7の形状に合せて、カバーシート9を円形状とした場合、化粧料収納皿7の側壁の曲率に沿ってカバーシート9の周端部が化粧料収納皿7の側壁へ密着していくため、摘み10も化粧料収納皿7の側壁にぴったりと密着してしまい、化粧料収納皿7の周端部から僅かに突き出た摘み10のみを把持しなくてはならず、摘み10が非常に把持しにくく、カバーシート9の取り外しが困難である、と云う問題が生じる。
【0007】
また、使用を開始した化粧料であっても、使用者によっては、化粧料表面を保護するため、使用時に化粧料の表面から取り外したカバーシートを利用して、再び化粧料表面にカバーシートを載置し、コンパクトを持ち歩く場合がある。外出時においては、通常、化粧室等で立ったままコンパクトを使用するため、カバーシートが外しにくいと、コンパクトの使い勝手が悪い、と云う問題があった。
【0008】
カバーシートの再利用を考慮して、実開64−23906号公報記載の考案にあっては、化粧料の表面を覆うためのシートをスライド自在に取り付けたコンパクトが開示されている。このようなコンパクトにあっては、シートをスライド自在とするために、コンパクト容器の構造を変更しなければならず、コンパクト容器形成のためのコストが高騰するとともに、コンパクト容器の汎用性が低減する、と云う問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、化粧用の表面に載置するカバーシートにおいて、カバーシートを化粧料の表面から簡単に取り外すことができるようにすることを技術的課題とし、もって容器に収納した化粧料の使い勝手を良くすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
容器に収納された化粧料表面を覆うカバーシートであること、
化粧料表面を覆う被覆部と、該被覆部の周囲の少なくとも一部に突出した摘み片とを一体的に設けたこと、
該摘み片の両側から、被覆部に切り込みを入れて、スリットを形成したこと、にある。
【0011】
請求項1記載の発明にあっては、カバーシートの化粧料表面を覆う、被覆部の周囲の少なくとも一部に、突出した摘み片を一体的に設けるとともに、該摘み片の側部から被覆部に切り込みを入れてスリットを形成したため、化粧料の表面に載置した被覆部の周端部が容器の化粧料収納皿の側壁に密着した場合であっても、被覆部の周端部よりも突出している摘み片が、化粧料収納皿の側壁に当接して、スリットの基端部から立ち上がり、化粧料収納皿の側壁から隙間を空けて、摘み片が化粧料収納皿の側壁に傾倒することになる。
【0012】
このため、使用者は、容器の化粧料収納皿に密着することなく、該化粧料収納皿の側壁に隙間を空けて傾倒している摘み片全体を、確実に把持することでき、化粧料表面に密着している被覆部を容易に剥がして、簡単に化粧料の表面からカバーシートを取り外すことができる。
【0013】
カバーシートは、被覆部と摘み片とを一体的に設けるとともに、摘み片の側部の被覆部に切り込みを入れてスリットを形成しただけであるため、容器やカバーシート等を複雑な構造とすることなく、簡単な加工で、取り外し操作の容易なカバーシートを形成することができる。
【0014】
請求項2記載の発明の手段は、請求項1記載の発明の構成に、カバーシートを、柔軟性のある発泡樹脂製としたこと、を加えたものである。
【0015】
請求項2記載の発明にあっては、摘み片の側部の被覆部にスリットを形成したカバーシートを、柔軟性のある発泡樹脂製としたため、被覆部の周端部から突出している摘み片が、化粧料収納皿の側壁に当接すると、カバーシートが柔軟に撓んで、摘み片がスリットの基端部から立ち上がり、容器の化粧料収納皿の側壁から隙間を空けて、該側壁に傾倒し、簡単に、摘み片全体を把持することができる。
【0016】
また、カバーシートを発泡樹脂製としたため、カバーシートがパッキンとして機能し、化粧料を安定に保護する。
【0017】
請求項3記載の発明の手段は、請求項1記載の発明の構成に、カバーシートを、柔軟性のある合成樹脂製のフィルムとしたこと、を加えたものである。
【0018】
請求項3記載の発明にあっては、カバーシートを、化粧料表面及び化粧料収納皿の側壁に被覆部が密着しやすい柔軟性のある合成樹脂製のフィルムとした場合であっても、カバーシートの被覆部の周端部から突出している摘み片が、化粧料収納皿の側壁に当接すると、スリットの基端部が柔軟に撓んで、摘み片がスリットの基端部から立ち上がって、化粧料収納皿の側壁から隙間を開けて傾倒するため、摘み片全体を確実に把持することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1は、化粧用コンパクト容器4の開放状態を示す斜視図である。
【0020】
図1に示すように、化粧用コンパクト容器4は、ケース本体5と、該ケース本体5に固着した支持枠6と、該支持枠6内に設けた化粧料収納皿7と、該化粧料収納皿7に収納した化粧料Aと、ケース本体5の後端部に蝶番結合された、ケース本体5対して開閉回動自在な蓋体8とから構成している。
【0021】
化粧料A表面には、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、NBR(二トリルゴム)、ウレタン等の柔軟性のある発泡樹脂製のカバーシート1を載置している。このカバーシート1は、発泡樹脂製であるため、化粧料Aのパッキンとしての機能を発揮する。また、発泡樹脂に限らず、カバーシート1は、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)等の合成樹脂製の薄いフィルムとしても良い。
【0022】
図2は、カバーシート1の平面図である。カバーシート1は、コンパクト容器4に収納された化粧料A表面を覆う被覆部1aと、その被覆部1aの周端部の一部から突出した半円形状の摘み片2を一体的に設け、該摘み片2の両側部から被覆部1aに切り込みを入れて、二つのスリット3を形成している。
【0023】
図3は、図1の一部縦断面図を示す。図3に示すように、化粧料Aの表面に載置したカバーシート1は、化粧料Aの表面に被覆部1aの裏面が密着するとともに、化粧料収納皿7の側壁に沿って被覆部1aの周端部が密着する。
【0024】
カバーシート1に設けた摘み片2は、カバーシート1の被覆部1aの周端部が他の部位よりも突出しているため、摘み片2の先端部が化粧料収納皿7の側壁に当接し、カバーシート1が柔軟に撓んで、スリット3の基端部から摘み片2が立ち上がり、摘み片2が、化粧料収納皿7の側壁から隙間を空けて、該側壁に傾倒することになる。
【0025】
摘み片2が、化粧料Aの表面及び化粧料収納皿7に密着せず、化粧料収納皿7の側壁から隙間を空けて傾倒していると、スリット3の基端部から立ち上がって傾倒した状態の摘み片2全体を、確実に把持することができ、化粧料A表面及び化粧料収納皿7の側壁に密着している被覆部1aを剥が易くなり、簡単に、カバーシート1を化粧料Aの表面から取り外すことができる。
【0026】
円形状のカバーシート1の場合であっても、カバーシート1の被覆部1aの周端部から突出している摘み片2が、化粧料収納皿7の側壁に当接すると、必ず、摘み片2がスリット3の基端部から立ち上がって、化粧料収納皿7の側壁から隙間を空けて、該側壁に傾倒するため、摘み片2全体を確実に把持して、簡単にカバーシート1を化粧料Aの表面から取り外すことができ、コンパクト容器4に収納した化粧料Aの使い勝手が良くなる。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、カバーシートの化粧料表面を覆う、被覆部の周囲の少なくとも一部に、突出した摘み片を一体的に設けるとともに、該摘み片の側部の被覆部に切り込みを入れてスリットを形成したため、カバーシートの被覆部の周端部から突出している摘み片が、化粧料及び化粧料収納皿の側壁に密着することなく、必ず、化粧料収納皿の側壁から隙間を空けて、該側壁に傾倒することになる。
【0028】
このため、使用者が確実に摘み片全体を把持することができ、化粧料表面及び化粧料収納皿の側壁に密着している被覆部を剥がし易くなり、簡単にカバーシートを化粧料の表面から取り外すことができる。
【0029】
カバーシートは、被覆部と摘み片とを一体的に設け、該摘み片の側部の被覆部に切り込みを入れてスリットを形成しただけであるため、形成が容易である。
【0030】
請求項2記載の発明にあっては、カバーシートを柔軟性のある発泡樹脂製としたため、スリットの基端部が容易に撓み、確実に容器の化粧料収納皿の側壁から隙間を空けて摘み片が傾倒するため、容易に摘み片全体を把持することができ、カバーシートの取り外しが簡単になるとともに、カバーシートがパッキンとなって化粧料の表面を保護する。
【0031】
請求項3記載の発明にあっては、カバーシートを、化粧料収納皿の側壁に被覆部の周端部が密着しやすい、柔軟性のある合成樹脂製のフィルムとした場合であっても、スリットの基端部が柔軟に撓んで、摘み片が、必ず、容器の化粧料収納皿の側壁から隙間を開けて傾倒するため、確実に摘み片全体を把持することができ、容易に被覆部を剥がして、カバーシートを化粧料の表面から簡単に取り外すことができ、化粧料の使い勝手が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカバーシートを載置した化粧料コンパクト容器の開放状態を示す斜視図。
【図2】本発明のカバーシートの平面図。
【図3】図1に示す、カバーシートを載置した化粧料コンパクト容器の一部を示す縦断面図。
【図4】従来例を示し、カバーシートを載置した化粧料コンパクト容器の一部を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 ; カバーシート
1a ; 被覆部
2 ; 摘み片
3 ; スリット
4 ; 化粧料コンパクト容器
5 ; ケース本体
6 ; 支持枠
7 ; 化粧料収納皿
8 ; 蓋体
9 ; カバーシート
10 ; 摘み
Claims (3)
- 容器に収納された化粧料表面を覆うカバーシートにおいて、化粧料表面を覆う被覆部と、該被覆部の周囲の少なくとも一部に突出した摘み片とを一体的に設け、該摘み片の両側から、前記被覆部に切り込みを入れて、スリットを形成した化粧料のカバーシート。
- カバーシートを、柔軟性のある発泡樹脂製とした請求項1記載の化粧料のカバーシート。
- カバーシートを、柔軟性のある合成樹脂製のフィルムとした請求項1記載の化粧料のカバーシート。
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JP2002160207A JP4207183B2 (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 化粧料のカバーシート |
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JP2003339430A JP2003339430A (ja) | 2003-12-02 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11647824B2 (en) | 2019-09-04 | 2023-05-16 | Lg Household & Health Care Ltd. | Cosmetic container |
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- 2002-05-31 JP JP2002160207A patent/JP4207183B2/ja not_active Expired - Fee Related
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