JP2004352152A - 産業車両の安全装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メインスイッチのオフ後も駐車ブレーキかけ忘れを警報できる産業車両の安全装置を提供する。
【解決手段】駐車ブレーキがかけられたか否かを検知する駐車ブレーキオンスイッチ(接点A−B)および駐車ブレーキがかけられていないことを検知する駐車ブレーキオフスイッチ(接点A−C)と、運転席のシートに作業者が座っているか否かを検知するシートスイッチ5と、メインスイッチ1投入時に、前記駐車ブレーキオンスイッチ4および前記シートスイッチ5により駐車ブレーキをかけずにオペレータがシートから離れたことを検知して警告装置8、9を作動させる制御手段3と、メインスイッチ3の非投入時に駐車ブレーキオフスイッチ(接点A−C)により駐車ブレーキがかけられていないことを検知して警告装置8、9を作動させるスイッチ手段11とを備えるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】駐車ブレーキがかけられたか否かを検知する駐車ブレーキオンスイッチ(接点A−B)および駐車ブレーキがかけられていないことを検知する駐車ブレーキオフスイッチ(接点A−C)と、運転席のシートに作業者が座っているか否かを検知するシートスイッチ5と、メインスイッチ1投入時に、前記駐車ブレーキオンスイッチ4および前記シートスイッチ5により駐車ブレーキをかけずにオペレータがシートから離れたことを検知して警告装置8、9を作動させる制御手段3と、メインスイッチ3の非投入時に駐車ブレーキオフスイッチ(接点A−C)により駐車ブレーキがかけられていないことを検知して警告装置8、9を作動させるスイッチ手段11とを備えるようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォークリフト等の産業車両の安全装置に関し、特にオペレータが駐車ブレーキをかけ忘れて運転席を離れることを防止する産業車両の安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からオペレータが駐車ブレーキをかけ忘れて運転席を離れることを防止するフォークリフトの安全装置は提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
これは、オペレータが駐車ブレーキをかけずにシートを離れると、駐車ブレーキスイッチが閉成したままシートスイッチも閉成されるので、バッテリから警告ブザー及び警告灯に電流が流れ、警告ブザーから警報が発せられると共に警告灯が点灯してオペレータに駐車ブレーキのかけ忘れを知らせるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−79697号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、車両のバッテリにメインスイッチを介して、シートスイッチ、駐車ブレーキスイッチ、警告ブザーおよび警告灯を直列に接続する構成となっていたため、作業終了後に駐車ブレーキをかけ忘れた状態で車両のメインスイッチをオフした場合には、シートを離れても警告ブザーおよび警告灯からは警告が発せられない不具合があった。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、メインスイッチのオフ後も警報を発することができる産業車両の安全装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、駐車ブレーキがかけられたか否かを検知する駐車ブレーキオンスイッチおよび駐車ブレーキがかけられていないことを検知する駐車ブレーキオフスイッチと、運転席のシートに作業者が座っているか否かを検知するシートスイッチと、メインスイッチ投入時に、前記駐車ブレーキオンスイッチおよび前記シートスイッチにより駐車ブレーキをかけずにオペレータがシートから離れたことを検知して警告装置を作動させる制御手段と、メインスイッチ非投入時に駐車ブレーキオフスイッチにより駐車ブレーキがかけられていないことを検知して警告装置を作動させるスイッチ手段とを備えるようにした。
【0008】
【発明の効果】
したがって、本発明では、駐車ブレーキがかけられていないことを検知する駐車ブレーキオフスイッチと、メインスイッチ非投入時に駐車ブレーキオフスイッチにより駐車ブレーキがかけられていないことを検知して警告装置を作動させるスイッチ手段とを備え、メインスイッチ非投入時に、駐車ブレーキオフスイッチとスイッチ手段により警告装置を作動させるため、メインスイッチのオフ後にも、駐車ブレーキのかけ忘れによる暴走等を防止することが可能となる。また、制御手段とスイッチ手段とは同じ警告装置を作動させるため、安価に構成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係るフォークリフト等の産業車両の安全装置の概略構成図を示す。本実施形態の産業車両の安全装置は、メインスイッチ1を介してバッテリ電源2に接続された制御手段としての走行コントローラ3を備え、走行コントローラ3には駐車ブレーキスイッチ4、シートスイッチ5、車速センサ6、前後進シフトレバー位置センサ7よりの各信号が入力され、走行コントローラ3はこれらの信号に基づき、バッテリ2に接続された警報ブザー8および警告灯9を作動させ、他の機器、例えば、変速機10等を作動制御する。
【0011】
前記駐車ブレーキスイッチ4は、駐車ブレーキレバーを操作して駐車ブレーキをかけた時に駐車ブレーキオンスイッチとしての端子A−B間を閉成し且つ駐車ブレーキオフスイッチとしての端子A−C間を開放し、駐車ブレーキを解除した時に端子A−C間を閉成し且つ端子A−B間を開放する切換えスイッチにより構成している。走行コントローラ3は、端子A−B間が閉成して端子電圧が低下されることで駐車ブレーキ作動中であり、端子A−B間が開放して端子電圧が低下されないことで駐車ブレーキ解除中であると判断する。
【0012】
前記シートスイッチ5は、常閉スイッチであり、シートにオペレータが座っていないときには閉成し、シートにオペレータが座るとオペレータの体重に連動して開放し、オペレータがシートを離れるとシートスイッチ5は再び閉成する。走行コントローラ3は、シートスイッチ5が閉成して端子電圧が低下することでオペレータが不在であり、シートスイッチ5が開放して端子電圧が低下されないことでオペレータが着座していると判断する。
【0013】
前記車速センサ6は、終減速機に設けた回転数センサ等で構成され、回転数パルスによる車両速度信号を走行コントローラ3に入力し、前後進シフトレバー位置センサ7は、前後進レバー(シフトレバー)の操作位置(前進、中立、後進)信号を走行コントローラ3に入力する。
【0014】
前記走行コントローラ3は、シートスイッチ5が閉成し且つ駐車ブレーキスイッチ4の端子A−Bが開放される場合に、警報ブザー8および警告灯9を作動させ、オペレータに駐車ブレーキが作動されていないことを警報する。走行コントローラ3は、また、走行中に車速センサ6よりの車速信号が予め設定した速度を超えている場合に、警報ブザー8および警告灯9を作動させて、オペレータに設定速度を超えていることを警報する。走行コントローラ3は、さらに、例えば、前後進シフトレバー位置センサ7よりの位置信号、車速センサ6よりの車速信号および図示しないアクセルペダルよりのアクセル開度信号に基づいて、前後進レバー位置に応じて図示しない前進ソレノイドまたは後進ソレノイドを作動させ、車速信号およびアクセル開度信号に応じた変速段となるよう変速機10を制御する。また、車両を前進状態若しくは後進状態としたままオペレータが車両停止状態と判断してシートから離れた場合には、前後進レバー位置が中立状態でなく且つシートスイッチ5が閉成されていることを条件として、変速機10の前進ソレノイドおよび後進ソレノイドをオフ状態として車両走行を停止させ、図示しない計器盤に前後進インターロック中であることを点灯表示させる。
【0015】
前記駐車ブレーキスイッチ4の端子Cは、リレースイッチ11を介して警報ブザー8および警告灯9に接続され、端子A−Cが閉成される駐車ブレーキの解除時に、リレースイッチ11を介して警報ブザー8および警告灯9を作動可能としている。リレースイッチ11はリレーコイル12が励磁される際に開放する常閉のスイッチであり、リレーコイル12はメインスイッチ1が投入されることにより励磁される。
【0016】
以上の構成よりなる産業車両の安全装置の動作について説明する。
【0017】
メインスイッチ1が投入されていない駐車状態では、車両コントローラ3は非作動状態にあり、リレースイッチ11は閉じており、駐車ブレーキは作動されて駐車ブレーキスイッチ4の駐車ブレーキオフスイッチとしての端子A−Cは開放され且つ駐車ブレーキオンスイッチとしての端子A−Bが閉成されているため、警報ブザー8および警告灯9は非作動状態となっている。
【0018】
オペレータがシートに着座してメインスイッチ1を投入すると、リレーコイル12が励磁されてリレースイッチ11が開放される一方、車両コントローラ3が作動して各種警報動作、および、走行制御が可能となる。オペレータがシートに着座しているので、シートスイッチ5は開放し、警告ブザー8および警告灯9から警告を発することはない。
【0019】
オペレータはシートに座った状態で産業車両の走行及び荷役作業を行うが、例えば、走行中にブレーキペダルを踏み込む際や路面の凹凸等によりオペレータの腰が瞬間的にシート上に浮いてシートスイッチ5が一時的に閉成する場合には、走行コントローラ3は予め設定した遅延時間が経過するまでの間にシートスイッチ5が再び開成することを条件として、警告ブザー8および警告灯9を非作動として誤って警告を発することを防止する。
【0020】
また、オペレータはシートに座った状態で産業車両の走行及び荷役作業を行うが、例えば、パレット上で荷崩れが発生したり、フォーク幅を変更する際等には、オペレータはシートを離れて作業を行うこととなる。このとき、オペレータは駐車ブレーキレバーを引いて駐車ブレーキをかけた後に、シートから離れる。駐車ブレーキをかけることにより駐車ブレーキスイッチ4の端子A−Bが閉成するので、その後オペレータがシートを離れてシートスイッチ5が閉成しても、警告ブザー8および警告灯9から警告を発することはない。
【0021】
ここで、オペレータの不注意等により万一駐車ブレーキをかけ忘れてシートを離れると、駐車ブレーキスイッチ4の端子A−Bが開放したまま(端子A−Cは閉成)シートスイッチ5も閉成されるので、走行コントローラ3はバッテリ2から警告ブザー8及び警告灯9に電流を流し、警告ブザー8から警報を発すると共に警告灯9を点灯させる。これにより、オペレータは駐車ブレーキのかけ忘れを認知し、すぐに駐車ブレーキをかけることができる。このようにして、駐車ブレーキのかけ忘れによる暴走等を防止することが可能となる。
【0022】
パレット上の荷崩れを直したり、フォーク幅を変更した後、オペレータが運転席に戻ってシートに座ると、シートスイッチ5が開成するので、その後駐車ブレーキを解除しても、走行コントローラ3は警告ブザー8および警告灯9を作動させることがなく、産業車両の走行及び荷役作業を続けることができる。走行中に車両速度が予め設定した速度を超えていることを車速センサ6よりの車速信号により確認した場合には、走行コントローラ3は警報ブザー8および警告灯9を作動させて、オペレータに設定速度を超えていることを警報する。
【0023】
産業車両の走行及び荷役作業が終了して車両を停止させて駐車させる場合には、オペレータは駐車ブレーキレバーを引いて駐車ブレーキをかけた後にメインスイッチ1をオフさせ、シートから離れる。駐車ブレーキをかけることにより駐車ブレーキスイッチ4の端子A−Cが開放し、端子A−Bが閉成するので、その後メインスイッチ1がオフされ、リレーコイル12の励磁が解かれ、リレースイッチ5は閉状態となっても、警告ブザー8及び警告灯9から警告は発せられない。
【0024】
ここで、オペレータの不注意等により万一駐車ブレーキをかけ忘れてメインスイッチ1をオフしてシートを離れると、駐車ブレーキスイッチ4の端子A−Cが閉成したまま(端子A−Bは開放)リレースイッチ11も閉成されるので、バッテリ2から警告ブザー8および警告灯9に電流が流れ、警告ブザー8から警報が発せられると共に警告灯9が点灯する。これにより、オペレータは駐車ブレーキのかけ忘れを認知し、すぐに駐車ブレーキをかけることができる。このようにして、メインスイッチ1をオフしての駐車時においても、駐車ブレーキのかけ忘れによる暴走等を防止することが可能となる。
【0025】
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
【0026】
(ア)駐車ブレーキがかけられていないことを検知する駐車ブレーキオフスイッチ(駐車ブレーキスイッチ4の端子A−B)と、メインスイッチ1非投入時に駐車ブレーキオフスイッチ(駐車ブレーキスイッチ4の端子A−C)により駐車ブレーキがかけられていないことを検知して警告装置としての警告ブザー8及び警告灯9を作動させるスイッチ手段11とを備え、メインスイッチ1非投入時に、駐車ブレーキオフスイッチとスイッチ手段11により警告装置8、9を作動させるため、メインスイッチ1のオフ後も駐車ブレーキのかけ忘れによる暴走等を防止することが可能となる。
【0027】
(イ)メインスイッチ1の投入時には、駐車ブレーキがかけられたか否かを検知する駐車ブレーキオンスイッチ(駐車ブレーキスイッチ4の端子A−B)と、運転席のシートに作業者が座っているか否かを検知するシートスイッチ5と、前記駐車ブレーキオンスイッチおよび前記シートスイッチ5により駐車ブレーキをかけずにオペレータがシートから離れたことを検知して警告装置8、9を作動させる制御手段としての走行コントローラ3とにより、警告装置8、9を作動させるため、駐車ブレーキのかけ忘れによる暴走等を防止することが可能となる。また、制御手段としての走行コントローラ3とスイッチ手段11とは同じ警告装置8、9を作動させるため、安価に構成することができる。
【0028】
(ウ)駐車ブレーキオンスイッチおよび駐車ブレーキオフスイッチは、駐車ブレーキレバーによる駐車ブレーキ操作に連動して切換る切換えスイッチにより構成されているため、構成が簡単で安価に構成できる。
【0029】
なお、上記実施形態において、警告ブザー8及び警告灯9の双方を警告装置として用いたが、これに限るものではなく、警告ブザー8または警告灯9のいずれか一方のみでも構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す産業車両の安全装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 メインスイッチ
2 バッテリ
3 制御手段としての走行コントローラ
4 駐車ブレーキオンスイッチおよび駐車ブレーキオフスイッチとしての駐車ブレーキスイッチ
5 シートスイッチ
6 車速センサ
7 前後進シフトレバー位置センサ
8 警報ブザー
9 警告灯
10 変速機
11 スイッチ手段としてのリレースイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォークリフト等の産業車両の安全装置に関し、特にオペレータが駐車ブレーキをかけ忘れて運転席を離れることを防止する産業車両の安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からオペレータが駐車ブレーキをかけ忘れて運転席を離れることを防止するフォークリフトの安全装置は提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
これは、オペレータが駐車ブレーキをかけずにシートを離れると、駐車ブレーキスイッチが閉成したままシートスイッチも閉成されるので、バッテリから警告ブザー及び警告灯に電流が流れ、警告ブザーから警報が発せられると共に警告灯が点灯してオペレータに駐車ブレーキのかけ忘れを知らせるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−79697号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、車両のバッテリにメインスイッチを介して、シートスイッチ、駐車ブレーキスイッチ、警告ブザーおよび警告灯を直列に接続する構成となっていたため、作業終了後に駐車ブレーキをかけ忘れた状態で車両のメインスイッチをオフした場合には、シートを離れても警告ブザーおよび警告灯からは警告が発せられない不具合があった。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、メインスイッチのオフ後も警報を発することができる産業車両の安全装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、駐車ブレーキがかけられたか否かを検知する駐車ブレーキオンスイッチおよび駐車ブレーキがかけられていないことを検知する駐車ブレーキオフスイッチと、運転席のシートに作業者が座っているか否かを検知するシートスイッチと、メインスイッチ投入時に、前記駐車ブレーキオンスイッチおよび前記シートスイッチにより駐車ブレーキをかけずにオペレータがシートから離れたことを検知して警告装置を作動させる制御手段と、メインスイッチ非投入時に駐車ブレーキオフスイッチにより駐車ブレーキがかけられていないことを検知して警告装置を作動させるスイッチ手段とを備えるようにした。
【0008】
【発明の効果】
したがって、本発明では、駐車ブレーキがかけられていないことを検知する駐車ブレーキオフスイッチと、メインスイッチ非投入時に駐車ブレーキオフスイッチにより駐車ブレーキがかけられていないことを検知して警告装置を作動させるスイッチ手段とを備え、メインスイッチ非投入時に、駐車ブレーキオフスイッチとスイッチ手段により警告装置を作動させるため、メインスイッチのオフ後にも、駐車ブレーキのかけ忘れによる暴走等を防止することが可能となる。また、制御手段とスイッチ手段とは同じ警告装置を作動させるため、安価に構成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係るフォークリフト等の産業車両の安全装置の概略構成図を示す。本実施形態の産業車両の安全装置は、メインスイッチ1を介してバッテリ電源2に接続された制御手段としての走行コントローラ3を備え、走行コントローラ3には駐車ブレーキスイッチ4、シートスイッチ5、車速センサ6、前後進シフトレバー位置センサ7よりの各信号が入力され、走行コントローラ3はこれらの信号に基づき、バッテリ2に接続された警報ブザー8および警告灯9を作動させ、他の機器、例えば、変速機10等を作動制御する。
【0011】
前記駐車ブレーキスイッチ4は、駐車ブレーキレバーを操作して駐車ブレーキをかけた時に駐車ブレーキオンスイッチとしての端子A−B間を閉成し且つ駐車ブレーキオフスイッチとしての端子A−C間を開放し、駐車ブレーキを解除した時に端子A−C間を閉成し且つ端子A−B間を開放する切換えスイッチにより構成している。走行コントローラ3は、端子A−B間が閉成して端子電圧が低下されることで駐車ブレーキ作動中であり、端子A−B間が開放して端子電圧が低下されないことで駐車ブレーキ解除中であると判断する。
【0012】
前記シートスイッチ5は、常閉スイッチであり、シートにオペレータが座っていないときには閉成し、シートにオペレータが座るとオペレータの体重に連動して開放し、オペレータがシートを離れるとシートスイッチ5は再び閉成する。走行コントローラ3は、シートスイッチ5が閉成して端子電圧が低下することでオペレータが不在であり、シートスイッチ5が開放して端子電圧が低下されないことでオペレータが着座していると判断する。
【0013】
前記車速センサ6は、終減速機に設けた回転数センサ等で構成され、回転数パルスによる車両速度信号を走行コントローラ3に入力し、前後進シフトレバー位置センサ7は、前後進レバー(シフトレバー)の操作位置(前進、中立、後進)信号を走行コントローラ3に入力する。
【0014】
前記走行コントローラ3は、シートスイッチ5が閉成し且つ駐車ブレーキスイッチ4の端子A−Bが開放される場合に、警報ブザー8および警告灯9を作動させ、オペレータに駐車ブレーキが作動されていないことを警報する。走行コントローラ3は、また、走行中に車速センサ6よりの車速信号が予め設定した速度を超えている場合に、警報ブザー8および警告灯9を作動させて、オペレータに設定速度を超えていることを警報する。走行コントローラ3は、さらに、例えば、前後進シフトレバー位置センサ7よりの位置信号、車速センサ6よりの車速信号および図示しないアクセルペダルよりのアクセル開度信号に基づいて、前後進レバー位置に応じて図示しない前進ソレノイドまたは後進ソレノイドを作動させ、車速信号およびアクセル開度信号に応じた変速段となるよう変速機10を制御する。また、車両を前進状態若しくは後進状態としたままオペレータが車両停止状態と判断してシートから離れた場合には、前後進レバー位置が中立状態でなく且つシートスイッチ5が閉成されていることを条件として、変速機10の前進ソレノイドおよび後進ソレノイドをオフ状態として車両走行を停止させ、図示しない計器盤に前後進インターロック中であることを点灯表示させる。
【0015】
前記駐車ブレーキスイッチ4の端子Cは、リレースイッチ11を介して警報ブザー8および警告灯9に接続され、端子A−Cが閉成される駐車ブレーキの解除時に、リレースイッチ11を介して警報ブザー8および警告灯9を作動可能としている。リレースイッチ11はリレーコイル12が励磁される際に開放する常閉のスイッチであり、リレーコイル12はメインスイッチ1が投入されることにより励磁される。
【0016】
以上の構成よりなる産業車両の安全装置の動作について説明する。
【0017】
メインスイッチ1が投入されていない駐車状態では、車両コントローラ3は非作動状態にあり、リレースイッチ11は閉じており、駐車ブレーキは作動されて駐車ブレーキスイッチ4の駐車ブレーキオフスイッチとしての端子A−Cは開放され且つ駐車ブレーキオンスイッチとしての端子A−Bが閉成されているため、警報ブザー8および警告灯9は非作動状態となっている。
【0018】
オペレータがシートに着座してメインスイッチ1を投入すると、リレーコイル12が励磁されてリレースイッチ11が開放される一方、車両コントローラ3が作動して各種警報動作、および、走行制御が可能となる。オペレータがシートに着座しているので、シートスイッチ5は開放し、警告ブザー8および警告灯9から警告を発することはない。
【0019】
オペレータはシートに座った状態で産業車両の走行及び荷役作業を行うが、例えば、走行中にブレーキペダルを踏み込む際や路面の凹凸等によりオペレータの腰が瞬間的にシート上に浮いてシートスイッチ5が一時的に閉成する場合には、走行コントローラ3は予め設定した遅延時間が経過するまでの間にシートスイッチ5が再び開成することを条件として、警告ブザー8および警告灯9を非作動として誤って警告を発することを防止する。
【0020】
また、オペレータはシートに座った状態で産業車両の走行及び荷役作業を行うが、例えば、パレット上で荷崩れが発生したり、フォーク幅を変更する際等には、オペレータはシートを離れて作業を行うこととなる。このとき、オペレータは駐車ブレーキレバーを引いて駐車ブレーキをかけた後に、シートから離れる。駐車ブレーキをかけることにより駐車ブレーキスイッチ4の端子A−Bが閉成するので、その後オペレータがシートを離れてシートスイッチ5が閉成しても、警告ブザー8および警告灯9から警告を発することはない。
【0021】
ここで、オペレータの不注意等により万一駐車ブレーキをかけ忘れてシートを離れると、駐車ブレーキスイッチ4の端子A−Bが開放したまま(端子A−Cは閉成)シートスイッチ5も閉成されるので、走行コントローラ3はバッテリ2から警告ブザー8及び警告灯9に電流を流し、警告ブザー8から警報を発すると共に警告灯9を点灯させる。これにより、オペレータは駐車ブレーキのかけ忘れを認知し、すぐに駐車ブレーキをかけることができる。このようにして、駐車ブレーキのかけ忘れによる暴走等を防止することが可能となる。
【0022】
パレット上の荷崩れを直したり、フォーク幅を変更した後、オペレータが運転席に戻ってシートに座ると、シートスイッチ5が開成するので、その後駐車ブレーキを解除しても、走行コントローラ3は警告ブザー8および警告灯9を作動させることがなく、産業車両の走行及び荷役作業を続けることができる。走行中に車両速度が予め設定した速度を超えていることを車速センサ6よりの車速信号により確認した場合には、走行コントローラ3は警報ブザー8および警告灯9を作動させて、オペレータに設定速度を超えていることを警報する。
【0023】
産業車両の走行及び荷役作業が終了して車両を停止させて駐車させる場合には、オペレータは駐車ブレーキレバーを引いて駐車ブレーキをかけた後にメインスイッチ1をオフさせ、シートから離れる。駐車ブレーキをかけることにより駐車ブレーキスイッチ4の端子A−Cが開放し、端子A−Bが閉成するので、その後メインスイッチ1がオフされ、リレーコイル12の励磁が解かれ、リレースイッチ5は閉状態となっても、警告ブザー8及び警告灯9から警告は発せられない。
【0024】
ここで、オペレータの不注意等により万一駐車ブレーキをかけ忘れてメインスイッチ1をオフしてシートを離れると、駐車ブレーキスイッチ4の端子A−Cが閉成したまま(端子A−Bは開放)リレースイッチ11も閉成されるので、バッテリ2から警告ブザー8および警告灯9に電流が流れ、警告ブザー8から警報が発せられると共に警告灯9が点灯する。これにより、オペレータは駐車ブレーキのかけ忘れを認知し、すぐに駐車ブレーキをかけることができる。このようにして、メインスイッチ1をオフしての駐車時においても、駐車ブレーキのかけ忘れによる暴走等を防止することが可能となる。
【0025】
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
【0026】
(ア)駐車ブレーキがかけられていないことを検知する駐車ブレーキオフスイッチ(駐車ブレーキスイッチ4の端子A−B)と、メインスイッチ1非投入時に駐車ブレーキオフスイッチ(駐車ブレーキスイッチ4の端子A−C)により駐車ブレーキがかけられていないことを検知して警告装置としての警告ブザー8及び警告灯9を作動させるスイッチ手段11とを備え、メインスイッチ1非投入時に、駐車ブレーキオフスイッチとスイッチ手段11により警告装置8、9を作動させるため、メインスイッチ1のオフ後も駐車ブレーキのかけ忘れによる暴走等を防止することが可能となる。
【0027】
(イ)メインスイッチ1の投入時には、駐車ブレーキがかけられたか否かを検知する駐車ブレーキオンスイッチ(駐車ブレーキスイッチ4の端子A−B)と、運転席のシートに作業者が座っているか否かを検知するシートスイッチ5と、前記駐車ブレーキオンスイッチおよび前記シートスイッチ5により駐車ブレーキをかけずにオペレータがシートから離れたことを検知して警告装置8、9を作動させる制御手段としての走行コントローラ3とにより、警告装置8、9を作動させるため、駐車ブレーキのかけ忘れによる暴走等を防止することが可能となる。また、制御手段としての走行コントローラ3とスイッチ手段11とは同じ警告装置8、9を作動させるため、安価に構成することができる。
【0028】
(ウ)駐車ブレーキオンスイッチおよび駐車ブレーキオフスイッチは、駐車ブレーキレバーによる駐車ブレーキ操作に連動して切換る切換えスイッチにより構成されているため、構成が簡単で安価に構成できる。
【0029】
なお、上記実施形態において、警告ブザー8及び警告灯9の双方を警告装置として用いたが、これに限るものではなく、警告ブザー8または警告灯9のいずれか一方のみでも構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す産業車両の安全装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 メインスイッチ
2 バッテリ
3 制御手段としての走行コントローラ
4 駐車ブレーキオンスイッチおよび駐車ブレーキオフスイッチとしての駐車ブレーキスイッチ
5 シートスイッチ
6 車速センサ
7 前後進シフトレバー位置センサ
8 警報ブザー
9 警告灯
10 変速機
11 スイッチ手段としてのリレースイッチ
Claims (3)
- 駐車ブレーキがかけられたか否かを検知する駐車ブレーキオンスイッチと、
駐車ブレーキがかけられていないことを検知する駐車ブレーキオフスイッチと、
運転席のシートに作業者が座っているか否かを検知するシートスイッチと、
メインスイッチ投入時に、前記駐車ブレーキオンスイッチおよび前記シートスイッチにより駐車ブレーキをかけずにオペレータがシートから離れたことを検知して警告装置を作動させる制御手段と、
メインスイッチ非投入時に、駐車ブレーキオフスイッチにより駐車ブレーキがかけられていないことを検知して警告装置を作動させるスイッチ手段と、を備えたことを特徴とする産業車両の安全装置。 - 前記駐車ブレーキオンスイッチおよび駐車ブレーキオフスイッチは、駐車ブレーキレバーによる駐車ブレーキ操作に連動して切換る切換えスイッチにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の産業車両の安全装置。
- 前記警告装置は、警告ブザーまたは警告灯、または警告ブザーおよび警告灯の双方からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の産業車両の安全装置。
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JP2003154430A JP2004352152A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 産業車両の安全装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003154430A JP2004352152A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 産業車両の安全装置 |
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---|---|
JP (1) | JP2004352152A (ja) |
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