JP2004350867A - 軽石 - Google Patents

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和生 竹本
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Abstract

【課題】肌に過度な力をかけなくても滑り性に優れた軽石を提供することを主たる目的とする。
【解決手段】本発明の軽石は、硬質合成樹脂発泡体中にスクワラン類を含有している。また、本発明の軽石は、気孔径が50〜500μmであることが好ましく、圧縮強度が0.2〜1.4N/mmであることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製の軽石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、軽石は、かかと、肘、膝等の角質を除去する目的で用いられており、通常、前記部位および軽石を水等で濡らし使用される。人工の軽石としては、ポリウレタン等の硬質合成樹脂発泡体が用いられている。しかし、これらは、角質の除去性が強く、肌を傷つけてしまうという欠点があった。そこで、硬質合成樹脂発泡体から形成される軽石に、保湿効果を有するシルクパウダーやセリシンを含有させた軽石が開示されている。(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第3008950号公報
【特許文献2】
特開2000−14592号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記で開示されている軽石は、肌にあてて摩擦する際、滑り性に欠けるため、肌へ過度な力がかかり肌を傷つけてしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、肌に過度な力をかけなくても滑り性に優れた軽石を提供することを主たる目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明の軽石は硬質合成樹脂発泡体中にスクワラン類を含有することを特徴とする。また、本発明の軽石は、気孔径が50〜500μmであることが好ましく、圧縮強度が0.2〜1.4N/mmであることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の軽石は、疎水性のスクワラン類を硬質合成樹脂発泡体中に含有してなるものである。このような構成にすることにより、軽石と肌との間にスクワラン類による油膜が均一に形成されるので、軽石による肌への摩擦抵抗感を低減し滑り性を向上させることができる。また、スクワラン類は肌へのなじみに優れるので、使用後には、肌に保湿効果を与えることができる。
【0008】
また、軽石の気孔径を50〜500μmにすることで、滑り性を向上させるとともに、肌への負担が軽減され優れた角質除去性が発現される。さらに、軽石の圧縮強度を0.2〜1.4N/mmにすることで、肌への負担が少なく適度な角質除去性が発現される。
【0009】
なお、本発明で「滑り性」とは、軽石を肌にあて摩擦する際の軽石の摩擦抵抗の低減具合をいい、滑り性に優れるほど、肌への摩擦抵抗感が小さく使用感に優れる。また、「肌への負担」とは、軽石を用いて角質除去を行った後の肌の荒れ具合をいい、肌への負担が小さいほど、肌が傷つかずスベスベした状態となる。
【0010】
本発明において、スクワラン類とは、スクワレン(squalene)若しくはスクワレンを水素添加して得られるスクワラン(squalane)をいい、これらは単独で、または混合して用いることができる。スクワラン類は、常温で液状の油性成分であり、人の皮脂成分に存在するので、人肌へのなじみに優れる。
【0011】
スクワラン類としては、深海産のサメ類の肝油、オリーブ油、綿実油等から精製された天然物でもよく、化学合成品でもよい。
【0012】
スクワラン類の含有量は、軽石の滑り性および経済性の観点から、軽石中に、0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%、より好ましくは0.5〜10重量%である。
【0013】
本発明の軽石を構成する硬質合成樹脂発泡体は、液状の樹脂材料を発泡、硬化させて得られるものであり、例えば、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の一般の熱硬化性樹脂の発泡体が挙げられる。本発明では、これらの中でも、得られる軽石の滑り性の観点から、ポリウレタン樹脂発泡体が好ましく用いられる。
【0014】
ポリウレタン樹脂発泡体は、ポリオールを含むプレミックスとイソシアネートを反応させることによって得られる。
【0015】
ポリオールとしては、分子中にヒドロキシル基を2個以上有するものであれば特に限定されず、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリブタジエンポリオール、アクリルポリオール、エチレン性不飽和単量体で変性された重合体ポリオール等が挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0016】
上記ポリエーテルポリオールとしては、例えば、多価アルコール、ビスフェノール類、脂肪族アミン、芳香族アミンなどの活性水素化合物にアルキレンオキサイドを開環付加反応させて得られる化合物が挙げられる。
【0017】
ポリエーテルポリオールに用いられる多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、メチルペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロへキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、蔗糖等が挙げられる。ビスフェノール類としては、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等が挙げられる。脂肪族アミンとしては、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン等が挙げられる。芳香族アミンとしては、例えば、2,4−ジアミノトルエン(TDA)、1,2−フェニレンジアミン、1,3−フェニレンジアミン、1,4−フェニレンジアミン、ジエチルトリレンジアミン、1,2−キシレンジアミン、1,3−キシレンジアミン、1,4−キシレンジアミン、2,4’−ジアミノジフェニルメタン(MDA)、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、ナフチレン−1,5−ジアミン、3, 3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン等が挙げられる。上記の活性水素化合物は、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0018】
ポリエーテルポリオールに用いられるアルキレンオキサイドとしては、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等が挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0019】
上記ポリエステルポリオールとしては、ポリカルボン酸と多価アルコールを縮合反応させて得られる化合物が挙げられる。
【0020】
ポリエステルポリオールに用いられるポリカルボン酸としては、例えば、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、酒石酸、セバシン酸、シュウ酸、フタル酸、テレフタル酸、アゼライン酸、トリメリット酸等が挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0021】
ポリエステルポリオールに用いられる多価アルコールとしては、上記で記載したポリエーテルポリオールで用いられる多価アルコールと同様のものを用いることができる。
【0022】
上記プレミックスには、ポリオール以外に発泡剤、整泡剤、触媒、添加剤が必要に応じて適宜含まれていてもよい。
【0023】
発泡剤としては、樹脂材料を発泡させる性質を有するものであれば特に限定されず、例えば、水、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム等の無機系発泡剤や、n−ペンタン、イソペンタン、シクロペンタン、塩化メチレン、フロン134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)、フロン245fa(1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン)、フロン365mfc(1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン)、フロン356、フロン141b(1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン)、フロン22(クロロジフルオロメタン)、アゾジカルボンアミド、アゾビスホルムアミド、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン等の有機系発泡剤が挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。これらの中でも、安全性および経済性の観点から水が好ましく用いられる。
【0024】
発泡剤の配合量は、その種類や目的とする軽石の圧縮強度によって異なるが、上記ポリオール100重量部に対して、好ましくは0.5〜10重量部、より好ましくは0.5〜6重量部である。
【0025】
発泡剤を使用しない場合は、機械的攪拌により気泡を混入させる方法が用いられる。また、発泡剤と機械的攪拌を併用する方法も用いることができる。
【0026】
整泡剤は、発泡の際に泡の均一な生成を目的とする場合に必要に応じて添加する助剤であり、例えば、ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン系界面活性剤、または、脂肪酸塩、硫酸エステル塩、燐酸エステル塩、スルホン酸塩等の陰イオン界面活性剤等が挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0027】
整泡剤の配合量は、その種類や目的とする軽石の気孔径および圧縮強度によって異なるが、上記ポリオール100重量部に対して、好ましくは0.1〜10重量部、より好ましくは0.5〜5重量部である。
【0028】
なお、軽石中のスクワラン類の含有量が10重量%を越える場合、製造過程で発泡体の気泡の保持力が低下してしまうおそれがあるので、このような場合は、用いる発泡剤および整泡剤の種類、配合量を調整する必要がある。
【0029】
触媒は、樹脂材料の硬化反応を効率的に進めるために必要に応じて用いられるものであり、例えば、スタナスオクトエート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレート、ニッケルアセチルアセトネート、オクチル亜鉛等の有機金属化合物や、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアミノメチルフェノール、1,2−ジメチルイミダゾール等の第3級アミン系触媒およびこれらとカルボン酸や炭酸等の酸との塩が挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0030】
触媒の配合量は、その種類によって異なるが、上記ポリオール100重量部に対して、好ましくは0.01〜10重量部、より好ましくは0.01〜5重量部である。
【0031】
添加剤としては、例えば、鎖長剤、酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤、充填剤、着色防止剤、防菌防かび剤、顔料、その他、アロエエキス、備長炭、トルマリン、マイナスイオンセラミックス等が挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。なお、上記添加剤は本発明の目的を損なわない範囲で必要に応じて添加されるものである。
【0032】
上記イソシアネートとしては、末端にイソシアネート基を2つ以上有するものであれば特に限定されず、例えば、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、4, 4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2, 2’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2, 4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、粗製ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネートや、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネートや、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート等の脂環族ポリイソシアネートや、イソシアヌレート結合、カルボジイミド結合、ウレタン結合、尿素結合、ビューレット結合、アロファネート結合等の1種以上を有する前記ポリイソシアネート変性物等が挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0033】
ポリウレタン樹脂からなる軽石の製造方法としては、公知の製造方法であれば特に限定されず、例えば、スクワラン類、ポリオール、必要であればその他の成分を適宜添加し混合したプレミックスに、イソシアネートを、イソシアネートインデックス70〜140、好ましくは90〜120で配合し、瞬間混合機(ミキシングヘッド)等により、混合、攪拌を行った後、成形型に流し込み発泡温度20〜100℃で発泡、硬化させる方法、または、スクワラン類を添加しないプレミックスを用いること以外は上記と同様の方法によりポリウレタン樹脂発泡体を製造し、得られた発泡体をスクワラン類に浸漬等することにより製造する方法が挙げられる。
【0034】
後者の製造方法により得られた軽石は、スクワラン類が軽石全体に均一に存在せず、かつ、発泡体骨格中に保持されていないのに対し、前者の製造方法により得られた軽石は、スクワラン類が軽石全体に均一に存在し、かつ、発泡体骨格中に保持されているので、繰り返し使用しても本発明の目的とする滑り性が減少することがなくより好ましい。
【0035】
なお、本発明の軽石を構成する硬質合成樹脂発泡体として、ポリウレタン樹脂発泡体以外の合成樹脂発泡体を用いる場合においても、公知の原料および公知の製造方法を用いればよい。
【0036】
このようにして得られる本発明の軽石の気孔径は、軽石の滑り性向上、肌への負担軽減および角質除去性の向上の観点から、好ましくは50〜500μm、より好ましくは100〜400μm、特に好ましくは100〜200μmである。
【0037】
気孔径は、用いる整泡剤の種類、配合量を調整することで、制御することができる。例えば、気孔径を小さくしたい場合は、表面張力低下能の高い整泡剤を選択すればよい。
【0038】
本発明の軽石の圧縮強度は、肌への負担が小さく、適度な角質の除去性が得られるという観点から、好ましくは0.2〜1.4N/mm、より好ましくは0.3〜1.2N/mm、特に好ましくは0.4〜1.1N/mmである。
【0039】
圧縮強度は、発泡体の比重および骨格並びに発泡体原料の分子構造に関係する。このことから、得られる軽石の圧縮強度は、発泡剤の配合量、整泡剤の分子構造および配合量、用いるポリオールおよびイソシアネートの分子構造を調整することで制御することができる。
【0040】
軽石の見かけ密度は、軽石の圧縮強度にほぼ比例し、好ましくは30〜140kg/m、より好ましくは45〜120kg/m、特に好ましくは60〜110kg/mである。
【0041】
軽石の磨耗減量は、軽石の圧縮強度にほぼ反比例し、圧縮強度が小さいと磨耗減量は多くなる傾向にある。軽石による角質の除去において、軽石自身が研磨石として作用するだけでなく、軽石の磨耗粉が研磨剤として作用する。この磨耗粉は微細であるので、肌表面の角質除去だけではなく、しわや皮溝内の角質除去効果も発現される。これらのことから、軽石の磨耗減量は、好ましくは8〜39%、より好ましくは9〜35%、特に好ましくは10〜31%である。
【0042】
【実施例】
以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
【0043】
(実施例1〜9および比較例1〜2)
ポリオール成分としてポリエーテルポリオール〔旭電化工業株式会社製、商品名:SC−1000、水酸基価:445mgKOH/g〕、発泡剤として水、整泡剤としてシリコーン系界面活性剤〔東レ・ダウコーニング株式会社製、商品名:SH−192〕、触媒として2種類の第3級アミン系触媒〔三共エアプロダクツ株式会社製、商品名:DABCO 33LV〕および〔サンアプロ株式会社、商品名:U−CAT 2024〕、およびスクワラン〔マルハ株式会社製〕を表1に示す配合割合で配合し、ベビーモーターで30秒攪拌しプレミックスを作製した。
【0044】
次に、得られたプレミックスに、イソシアネート成分〔日本ポリウレタン株式会社製、商品名:MR−100〕を表1に示す配合割合(イソシアネートインデックス=110)で配合し、ベビーモーターで15秒攪拌後、あらかじめ40℃に温度調節した成形型に注入し、発泡、硬化させ、軽石を得た。
【0045】
【表1】
Figure 2004350867
【0046】
軽石の物性として、気孔径、圧縮強度、見かけ密度および磨耗減量を以下の方法に基づいて調べた。
【0047】
[A.気孔径]
得られた軽石を、デジタルマイクロスコープ〔株式会社キーエンス製、型番:VH6300〕を用いて観察し、気孔径を実測した。実測した値の平均値を計算し気孔径とした。
【0048】
[B.圧縮強度]
得られた軽石から、縦40mm×横40mm×厚み10mmの大きさの試験片を切り出し、万能引張圧縮試験機〔新興通信工業株式会社製、型番:TCM1000〕にて測定した。万能引張圧縮試験機に設置した平行板型圧縮治具(試験有効面積:100mm×100mm)に、圧縮方向が試験片の厚さ方向になるように固定し、試験片を2mm/minの速度で圧縮し、圧縮強度を連続的に測定した。圧縮距離が試験片の厚みの10%(1.0mm圧縮時)圧縮したときの強度を用い、式:〔圧縮強度(N/mm)〕=〔10%圧縮強度(N)〕÷〔試験片の面積(mm)〕に基づいて圧縮強度を求めた。
【0049】
[C.見かけ密度]
得られた軽石から、縦50mm×横50mm×厚み50mmの大きさの試験片を切り出し、試験片の重量を測定し、式:〔見かけ密度(kg/m)〕=〔試験片の重量(kg)〕÷〔試験片の体積(m)〕に基づいて見かけ密度を求めた。
【0050】
[D.磨耗減量]
得られた軽石から、縦40mm×横40mm×厚み10mmの大きさの試験片を切り出し、サンドペーパー(目の粗さ:240番)の上に試験片を40mm×40mmの面が接するように設置し、試験片の上に300gの重りを載せ、1往復80mmの距離を80mm/secの速度でサンドペーパー上の試験片を300回往復させ摩擦後の重量を測定し、式:〔磨耗減量(%)〕=(〔摩擦前の重量(g)〕−〔摩擦後の重量(g)〕)÷〔摩擦前の重量(g)〕×100に基づいて磨耗減量を求めた。
【0051】
また、以下の方法で、実施例1〜9で得られた軽石の使用感(滑り性、肌への負担、角質除去性)を、比較例1〜2で得られた軽石と比較して調べた。
【0052】
[使用感評価]
20〜40代のパネラー10名に対し、足と軽石を水で充分に濡らした後、かかと部に軽石を当て擦ることにより、軽石の滑り性および角質の除去性を、また、使用後の肌への負担を以下の評価基準に基づいて5段階で評価した。評価の平均値を軽石の物性値とともに表2に示す。
【0053】
[評価基準]
▲1▼滑り性(5:よく滑る、4:滑る、3:普通、2:あまり滑らない、1:滑らない)
▲2▼肌への負担(5:小さく肌が荒れない、4:やや小さく肌が少し赤くなる、3:普通、2:やや大きく肌がガサガサする、1:大きく軽い出血がある)
▲3▼角質除去性(5:よくとれる、4:とれる、3:普通、2:あまりとれない、1:とれない)
なお、本発明では、評価基準が3.0以上であれば商品価値がある。
【0054】
【表2】
Figure 2004350867
【0055】
表2から、実施例1〜9の軽石の滑り性の評価値は全て3.0以上となり、比較例1、2に比べ優れていることがわかる。スクワランの含有量は滑り性に大きく影響を与えていないことがわかる。
【0056】
また、気孔径以外の物性値がほぼ同じである実施例2と実施例8の結果から、全ての項目(滑り性、肌への負担、角質除去性)において、気孔径の小さい実施例2の方が評価の値が高いことがわかる。
【0057】
次に、実施例1〜3、実施例6および実施例7について、圧縮強度と肌への負担、角質除去性の関係を図1に示す。
【0058】
図1から、実施例6においては、圧縮強度が比較的大きいため、角質除去性が肌への負担に比べて評価値が高い傾向を示した。一方、実施例7においては、圧縮強度が比較的小さいため、肌への負担が角質除去性に比べて評価値が高い傾向を示した。実施例1〜3においては、肌への負担、角質除去性ともに良好な評価値が得られた。これらのことから、圧縮強度を調整することにより、肌への負担と角質除去性のバランスに優れた軽石が得られることがわかる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の軽石は、硬質合成樹脂発泡体中にスクワラン類を含有させることにより構成されるので、使用時に肌に過度な力をかけなくても滑り性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧縮強度と使用感評価値の関係を示す図である。

Claims (3)

  1. 硬質合成樹脂発泡体中にスクワラン類を含有することを特徴とする軽石。
  2. 気孔径が50〜500μmである請求項1に記載の軽石。
  3. 圧縮強度が0.2〜1.4N/mmである請求項1または請求項2に記載の軽石。
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