JP2004350167A - 映像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】すべての字幕を表示させ、ストーリーの概要を手早く把握せしめる映像処理装置を提供する。
【解決手段】副映像復号部7により副映像の更新時刻情報を抽出し、該更新時刻情報に対応する主映像が含まれるVOBUを入力して、該更新時刻情報に対応する主映像と副映像が合成部8へ出力されるようにする。以上の動作を副映像(字幕)が更新される毎に連続して行う。
【選択図】 図1
【解決手段】副映像復号部7により副映像の更新時刻情報を抽出し、該更新時刻情報に対応する主映像が含まれるVOBUを入力して、該更新時刻情報に対応する主映像と副映像が合成部8へ出力されるようにする。以上の動作を副映像(字幕)が更新される毎に連続して行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばDVD(Digital Versatille Disk)等に記録された映像を再生する映像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスクに関する技術の発達により、大容量の画像データを記録することができるDVDが普及してきた。DVDは、その記録能力を生かして、例えば映画用メディアとして使用されている。
【0003】
DVDに記録されている映画を再生する際、例えば、途中で視聴を中断し、ある程度の期間をおいてからその続きを見るとき、ストーリーの展開を思い出すために、先に見た部分の概要を手早く知りたい場合がある。また、単に全体のストーリーの概要を手早く知りたい場合もある。
【0004】
そこで、DVDに記録されている映像を再生する従来の装置は、DVDデータの最小データ管理単位であるVOBU内において字幕データ(副映像データ)が占める割合(密度)を計算し、設定時間内で再生するVOBUを副映像データ密度順に選択し時間軸に沿って並び替えて再生することにより、映画のストーリー上重要な場面と考えられる会話量の多い場面を選択して再生するようにしていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
しかしながら、このように会話量の多い場面を選択して再生する従来の再生方式では、会話量の多い場面の動画像のみが表示されることになるため、映画のストーリーを把握するのに重要な要素である字幕を全ては表示させることができないという問題があった。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−251580号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑み、少なくとも主映像と主映像に付随する副映像よりなるデジタル動画像の符号列を入力とし、この符号列から副映像(字幕)の更新を検出する毎に連続して、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画を再生していくことにより、すべての字幕を表示させ、ストーリーの概要を手早く把握せしめる映像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の映像処理装置は、少なくとも主映像と主映像に付随する副映像よりなるデジタル動画像の符号列を入力する第1の手段と、前記デジタル動画像の符号列から副映像の更新を検出する第2の手段と、前記第2の手段により副映像の更新が検出される毎に、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画のデータを出力する第3の手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項2記載の映像処理装置は、請求項1記載の映像処理装置であって、静止画表示モードと通常再生モードを切り替える表示モード切替信号に基づき、前記第3の手段により出力中の静止画から通常再生に復帰することを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項3記載の映像処理装置は、請求項1もしくは2のいずれかに記載の映像処理装置であって、前記第3の手段により出力される静止画を縮小した縮小画像の一覧表示画像を生成する第4の手段と、前記第3の手段により出力される静止画のデータと前記第4の手段により生成される縮小画像の一覧表示画像のデータとを切り替えて出力する第5の手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項4記載の映像処理装置は、請求項3記載の映像処理装置であって、前記第4の手段により出力中の縮小画像の一覧表示画像から選択された縮小画像に対応する静止画から通常再生に復帰することを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項5記載の映像処理装置は、少なくとも主映像と主映像に付随する副映像よりなるデジタル動画像が記録されているDVDを再生する映像処理装置であって、DVDより再生したストリームデータの入力をVOBU単位で制御する制御手段と、VOBUに含まれる主映像データと副映像データを分離する分離手段と、前記分離手段から出力された副映像データを復号するとともに、副映像更新時刻情報を抽出する副映像復号手段と、前記分離手段から出力された主映像データを復号するとともに、主映像表示時刻情報を抽出する主映像復号手段と、前記副映像復号手段により抽出された副映像更新時刻と前記主映像復号手段により抽出される主映像表示時刻とを比較していき、一致すると、主映像と副映像の出力を指示する信号を前記副映像復号手段と前記主映像復号手段に対して出力する表示制御手段と、前記副映像復号手段より出力される副映像と前記主映像復号手段より出力される主映像を合成した静止画を出力する合成手段とを備え、前記分離手段は副映像データが含まれるVOBUが入力されると該副映像データを前記副映像復号手段へ出力し、前記制御手段は該副映像データから抽出された副映像更新時刻に対応する主映像データを含むVOBUを前記分離手段へ入力させ、前記分離手段は該主映像データを前記主映像復号手段へ出力し、前記表示制御手段は、該主映像データから抽出される主映像表示時刻を、先行して得た副映像更新時刻と比較していき、一致すると、主映像と副映像の出力を指示する信号を前記副映像復号手段と前記主映像復号手段に対して出力し、前記合成手段は、表示時刻が副映像更新時刻と一致する主映像を該副映像更新時刻における副映像と合成することを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項6記載の映像処理装置は、請求項5記載の映像処理装置であって、前記合成手段より出力された静止画を縮小する縮小手段と、前記縮小手段により生成された縮小画像を所定の位置に配置して記憶する記憶手段と、前記記憶手段より出力される前記所定の位置に配置された縮小画像の一覧表示画像と前記合成手段より出力される前記静止画とを切り替えて出力する切替手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
以上のように、本発明によれば、副映像(字幕)が更新される度に連続して、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画を再生するので、映画のストーリーを把握するのに重要な要素である字幕をすべて表示させ、ストーリーの概要を手早く把握せしめることができる。
【0015】
また、副映像(字幕)が更新される度に連続して生成する静止画を縮小した縮小画像の一覧表示画像を再生するので、映画のストーリーを把握するのに重要な要素である字幕をすべて表示させ、ストーリーの概要を手早く把握せしめることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしも以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0017】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係る映像処理装置のブロック図である。図1において、1は少なくとも主映像と主映像に付随する副映像よりなるデジタル動画像を所定のフォーマットに従い符号化して得られた2値化記録データ(DVDデータ)が記録されているDVDである。
【0018】
DVD1には所定のフォーマットに沿ったDVDデータ、例えばビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)単位で構成されるDVDデータが記録されている。また、DVD1には、VOBUの管理データが記録されている。VOBU内には、MPEG2のフォーマットにおける複数のグループ・オブ・ピクチャーが含まれ、VOBU内に含まれる全主映像の再生時間は0.4秒から1.2秒となる。以下、DVDデータがVOBU単位で構成されているものとして説明する。また、DVDには、VOBUの管理データが記録されている。
【0019】
また、2はDVD1に記録されているDVDデータ(2値化記録データ)を読み取りRF信号を生成して出力するディスク再生部、3はディスク再生部2が出力したRF信号を復調した後、2値化処理して再生データを生成し、その再生データに対してエラー訂正等の処理を行ってストリームデータ(デジタル動画像の符号列)を出力する復調訂正部、4は復調訂正部3が出力するストリームデータを主映像データと字幕等の副映像データに分離するストリーム分離部、5はディスク再生部2、復調訂正部3、ストリーム分離部4を制御するシステム制御部である。
【0020】
また、6は主映像データを復号するとともに、主映像データに含まれる主映像表示時刻情報を抽出する主映像復号部である。主映像表示時刻情報は、主映像を構成する複数枚の画像それぞれの表示時刻を示す情報である。主映像復号部6は、静止画表示モードにおいては、後述する表示制御部から出力される表示制御信号に応じて主映像の画像データを出力し、通常再生モードにおいては、後述する基準時刻生成部から出力される基準時刻と表示時刻が一致する主映像の画像データを出力する。
【0021】
また、7は副映像データを復号するとともに、副映像データに含まれる副映像表示時刻情報を抽出し、さらにこの副映像表示時刻情報から副映像更新時刻情報を抽出する副映像復号部である。副映像表示時刻情報は、副映像(字幕)が表示される時間帯を示す情報であり、副映像更新時刻情報は副映像の表示開始時刻を示す情報である。副映像復号部7は、静止画表示モードにおいては、後述する表示制御部から出力される表示制御信号に応じて副映像の画像データを出力し、通常再生モードにおいては、後述する基準時刻生成部から出力される基準時刻と表示時刻が一致している間、副映像の画像データを出力し続ける。
【0022】
また、8は主映像復号部6から出力された主映像の画像データと副映像復号部7から出力された副映像の画像データを合成する合成部である。
また、9は副映像復号部7から出力された副映像更新時刻と主映像復号部6から出力される主映像表示時刻とを比較していき、一致すると、主映像復号部6と副映像復号部7に対して画像データの出力を指示する表示制御信号を出力する表示制御部である。
【0023】
また、10は通常再生時の基準時刻情報を生成する基準時刻生成部であり、生成した基準時刻情報を主映像復号部6と副映像復号部7へ出力する。
次に、当該映像処理装置の動作について説明する。ディスク再生部2はDVD1に記録されているDVDデータ(2値化記録データ)を読み取り、RF信号を生成して復調訂正部3へ入力する。復調訂正部3はRF信号を復調した後、2値化処理して再生データを生成し、その再生データに対してエラー訂正等の処理を行ってストリームデータ(デジタル動画像の符号列)をストリーム分離部4へ出力する。本実施の形態1では、ディスク再生部2と復調訂正部3とシステム制御部5により、デジタル動画像の符号列を入力する第1の手段が構成される。
【0024】
システム制御部5は、静止画表示モードと通常再生モードを切り替える表示モード切替信号により静止画表示モードに設定されると、ディスク再生部2、復調訂正部3を制御し、ストリームデータがVOBU単位でストリーム分離部4へ入力されるようにする。また、システム制御部5は、VOBUから分離された副映像データが副映像復号部7へ出力されるようにストリーム分離部4を制御する。副映像データが存在しない場合、ストリーム分離部4は、システム制御部5に次のVOBUの入力を要求し、システム制御部5は、ストリーム分離部4に次のVOBUが入力されるようにディスク再生部2、復調訂正部3を制御する。本実施の形態1では、ストリーム分離部4とシステム制御部5により、デジタル動画像の符号列から副映像の更新を検出する第2の手段が構成される。
【0025】
副映像復号部7は、入力された副映像データより抽出した副映像更新時刻情報を表示制御部9とシステム制御部5に出力する。システム制御部5は、ディスク上に記録されている管理データを参照してディスク再生部2を制御し、入力された副映像更新時刻情報に対応する主映像データを含むVOBUをストリーム分離部4に入力させ、ストリーム分離部4を制御してVOBUから分離された主映像データが主映像復号部6へ出力されるようにする。なお、管理データは、該映像出力装置内の記憶領域に予め読み出しておいてもよい。
【0026】
主映像復号部6は、この主映像データより主映像表示時刻情報を抽出し、表示制御部9に出力する。表示制御部9は、主映像復号部6が出力する主映像表示時刻を副映像更新時刻と比較していき、一致すると、表示制御信号を副映像復号部7と主映像復号部6に対して出力する。合成部8は、表示時刻が副映像更新時刻と一致する主映像の画像と該副映像更新時刻における副映像の画像を合成した静止画のデータを出力する。
【0027】
本実施の形態1では、ディスク再生部2、復調訂正部3、ストリーム分離部4、システム制御部5、主映像復号部6、副映像復号部7、合成部8、表示制御部9により、副映像の更新が検出される毎に、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画のデータを出力する第3の手段が構成される。
【0028】
上記処理を繰り返すことにより、副映像の更新毎に連続して、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画のデータを出力し続ける。
このように、本実施の形態1によれば、副映像の更新毎に連続して、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画を表示させることができるので、映画のストーリー把握に重要な字幕をすべて表示させることができ、ストーリーの概要を手早く把握せしめることができる。
【0029】
続いて、静止画表示モードから、通常再生モードに復帰する際の動作について説明する。システム制御部5は、表示モード切替信号により静止画表示モードから通常再生モードに設定されると、出力中の静止画における副映像更新時刻情報を基準時刻生成部10へ入力する。また、システム制御部5は、ディスク上に記録されている管理データを参照してディスク再生部2を制御し、この副映像更新時刻情報に対応する主映像データを含むVOBUからストリームデータの入力が行われるようにするとともに、ストリーム分離部4を制御して、ストリームデータ(VOBU)から分離された主映像データと副映像データが主映像復号部6と副映像復号部7へそれぞれ出力されるようにする。
【0030】
基準時刻生成部10は、入力された副映像更新時刻情報を基準時刻情報の初期値とし、順次更新して主映像復号部6と副映像復号部7へ入力する。主映像復号部6は、入力された基準時刻と抽出した主映像表示時刻を比較していき、一致したらその表示時刻における主映像の画像データを合成部8へ出力する。副映像復号部7も同じく、入力された基準時刻と副映像表示時刻を比較していき、一致したらその副映像の画像データを合成部8へ出力する。合成部8は、入力された主映像と副映像を合成して出力する。
【0031】
以後、順次更新される基準時刻との比較を行いながら主映像及び副映像の復号、出力を行っていく。
このように、本実施の形態1によれば、出力中の静止画から通常再生に復帰することができるので、視聴者の利便性を向上させることができる。
【0032】
なお、本実施の形態1では、静止画表示モードから通常再生モードに復帰する際に、出力中の静止画における副映像更新時刻情報を用いたが、これに限らず、出力中の静止画における主映像表示時刻情報を用いるようにしてもよい。
【0033】
(実施の形態2)
図2は、本実施の形態2に係る映像処理装置のブロック図である。なお、前述した実施の形態1と同じ構成を有する部材には同一の番号を付記して、説明を省略する。
【0034】
当該映像処理装置は、合成部8から出力される静止画データがサムネイル画像生成部11と切替部12へ出力され、サムネイル画像生成部11が、静止画を縮小したサムネイル画像(縮小画像)を一覧表示する画像のデータを生成して切替部12へ出力し、切替部12が、合成部8から出力される静止画データとサムネイル画像生成部11から出力されるサムネイル画像の一覧表示画像データとを切り替えて出力する点が、実施の形態1と異なる。本実施の形態2では、サムネイル画像生成部11により、静止画を縮小した縮小画像の一覧表示画像を生成する第4の手段が構成され、切替部12により、静止画のデータと縮小画像の一覧表示画像を切り替えて出力する第5の手段が構成される。
【0035】
次に、サムネイル画像生成部11について説明する。図3はサムネイル画像生成部11のブロック図である。図3において、20は合成部8から出力される静止画データを1ライン毎に蓄積するラインメモリ部、21はラインメモリ部20から出力されるライン信号をフィルタリングしてサムネイル画像信号を得るフィルタ部、22はフィルタ部21から出力されるサムネイル画像信号を所定の位置に記憶するフレームメモリ部であり、例えば図4に示すように1フレーム内に複数のサムネイル画像が並んで表示されるように記憶する。また、23はラインメモリ部20、フィルタ部21、フレームメモリ部22に対するデータの入出力を制御する制御部である。
【0036】
次に、このサムネイル画像生成部の動作について説明する。まず、合成部8から出力される静止画データを1ライン毎にラインメモリ部20へ蓄積し、フィルタ部21によりライン信号をフィルタリングすることにより、静止画を水平、垂直方向に縮小したサムネイル画像を得る。なお、フィルタリング処理としては、例えば垂直方向に1/4倍する場合には、4ラインを1/4ずつ加算して1ラインを生成するなどの処理を行う。
【0037】
フレームメモリ部22内には、例えば図4に示すように1フレーム内に複数のサムネイル画像が並んで表示されるようにサムネイル画像が記憶される。本実施の形態2では、ラインメモリ部20、フィルタ部21、制御部23により、静止画を縮小する縮小手段が構成され、フレームメモリ部22と制御部23により、縮小画像(サムネイル画像)を所定の位置に配置して記憶する記憶手段が構成される。
【0038】
このとき、システム制御部5は、各サムネイル画像毎にその副映像更新時刻情報を記憶する。
サムネイル画像の一覧を表示するときには、サムネイル画像の一覧表示画像のデータをフレームメモリ部22より切替部12へ出力する。切替部12は、サムネイル画像生成部11より入力されたサムネイル画像の一覧表示画像のデータを出力する。
【0039】
このように、本実施の形態2によれば、副映像の更新毎に連続して生成される、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画の縮小画像を一覧表示させることができるので、映画のストーリー把握に重要な字幕をすべて表示させることができ、ストーリーの概要を手早く把握せしめることができる。
【0040】
出力中のサムネイル画像の一覧表示画像の中から任意の1枚が選択されると、システム制御部5によって記憶されていたその選択されたサムネイル画像における副映像更新時刻情報が基準時刻生成部10へ入力される。また、システム制御部5は、ディスク上に記録されている管理データを参照してディスク再生部2を制御し、この副映像更新時刻情報に対応する主映像データを含むVOBUからストリームデータの入力が行われるようにするとともに、ストリーム分離部4を制御して、ストリームデータ(VOBU)から分離された主映像データと副映像データが主映像復号部6と副映像復号部7へそれぞれ出力されるようにする。なお、管理データは、該映像出力装置内の記憶領域に予め読み出しておいてもよい。
【0041】
以降、実施の形態1と同様に、基準時刻生成部10は、入力された副映像更新時刻情報を基準時刻情報の初期値とし、順次更新して主映像復号部6と副映像復号部7へ入力する。主映像復号部6は、入力された基準時刻と抽出した主映像表示時刻を比較していき、一致したらその表示時刻における主映像の画像データを合成部8へ出力する。副映像復号部7も同じく、入力された基準時刻と副映像表示時刻を比較していき、一致したらその副映像の画像データを合成部8へ出力する。合成部8は、入力された主映像と副映像を合成して切替部12へ出力する。
【0042】
以後、順次更新される基準時刻との比較を行いながら主映像及び副映像の復号、出力を行っていく。
このように、本実施の形態2によれば、サムネイル画像の一覧表示から通常再生に復帰することができるので、視聴者の利便性を向上させることができる。
【0043】
なお、本実施の形態2では、サムネイル画像をフィルタリング処理によって生成したが、単にラインを間引くなど他の方法によってサムネイル画像を生成してもよい。
【0044】
また、サムネイル画像毎にその副映像更新時刻情報を記憶するようにしたが、これに限らず、サムネイル画像毎にその主映像表示時刻情報を記憶するようにしてもよい。
【0045】
また、実施の形態1及び2では、音声データの復号処理に関して記載していないが、音声データの復号処理の有無は、なんら本発明を制限するものではない。また、実施の形態1及び2では、副映像更新時刻情報を用いたが、これに限らず、副映像表示時刻内の任意の時刻情報を用いるようにしてもよい。
【0046】
また、実施の形態1及び2では、DVDに記録されているデジタル動画像を再生する装置を例に説明を行ったが、デジタル動画像の符号列が入力される構成であればよく、DVDに限るものではない。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、副映像(字幕)が更新される度に連続して、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画を再生するので、映画のストーリーを把握するのに重要な要素である字幕をすべて表示させ、ストーリーの概要を手早く把握せしめることができる。
【0048】
また、副映像(字幕)が更新される度に連続して生成する静止画を縮小した縮小画像の一覧表示画像を再生するので、映画のストーリーを把握するのに重要な要素である字幕をすべて表示させ、ストーリーの概要を手早く把握せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る映像処理装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態2に係る映像処理装置のブロック図
【図3】本発明の実施の形態2に係る映像処理装置におけるサムネイル画像生成部のブロック図
【図4】本発明の実施の形態2に係る映像処理装置におけるサムネイル画像の一覧表示の一例図
【符号の説明】
1 DVD
2 ディスク再生部
3 復調訂正部
4 ストリーム分離部
5 システム制御部
6 主映像復号部
7 副映像復号部
8 合成部
9 表示制御部
10 基準時刻生成部
11 サムネイル画像生成部
12 切替部
20 ラインメモリ部
21 フィルタ部
22 フレームメモリ部
23 制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばDVD(Digital Versatille Disk)等に記録された映像を再生する映像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスクに関する技術の発達により、大容量の画像データを記録することができるDVDが普及してきた。DVDは、その記録能力を生かして、例えば映画用メディアとして使用されている。
【0003】
DVDに記録されている映画を再生する際、例えば、途中で視聴を中断し、ある程度の期間をおいてからその続きを見るとき、ストーリーの展開を思い出すために、先に見た部分の概要を手早く知りたい場合がある。また、単に全体のストーリーの概要を手早く知りたい場合もある。
【0004】
そこで、DVDに記録されている映像を再生する従来の装置は、DVDデータの最小データ管理単位であるVOBU内において字幕データ(副映像データ)が占める割合(密度)を計算し、設定時間内で再生するVOBUを副映像データ密度順に選択し時間軸に沿って並び替えて再生することにより、映画のストーリー上重要な場面と考えられる会話量の多い場面を選択して再生するようにしていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
しかしながら、このように会話量の多い場面を選択して再生する従来の再生方式では、会話量の多い場面の動画像のみが表示されることになるため、映画のストーリーを把握するのに重要な要素である字幕を全ては表示させることができないという問題があった。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−251580号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑み、少なくとも主映像と主映像に付随する副映像よりなるデジタル動画像の符号列を入力とし、この符号列から副映像(字幕)の更新を検出する毎に連続して、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画を再生していくことにより、すべての字幕を表示させ、ストーリーの概要を手早く把握せしめる映像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の映像処理装置は、少なくとも主映像と主映像に付随する副映像よりなるデジタル動画像の符号列を入力する第1の手段と、前記デジタル動画像の符号列から副映像の更新を検出する第2の手段と、前記第2の手段により副映像の更新が検出される毎に、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画のデータを出力する第3の手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項2記載の映像処理装置は、請求項1記載の映像処理装置であって、静止画表示モードと通常再生モードを切り替える表示モード切替信号に基づき、前記第3の手段により出力中の静止画から通常再生に復帰することを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項3記載の映像処理装置は、請求項1もしくは2のいずれかに記載の映像処理装置であって、前記第3の手段により出力される静止画を縮小した縮小画像の一覧表示画像を生成する第4の手段と、前記第3の手段により出力される静止画のデータと前記第4の手段により生成される縮小画像の一覧表示画像のデータとを切り替えて出力する第5の手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項4記載の映像処理装置は、請求項3記載の映像処理装置であって、前記第4の手段により出力中の縮小画像の一覧表示画像から選択された縮小画像に対応する静止画から通常再生に復帰することを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項5記載の映像処理装置は、少なくとも主映像と主映像に付随する副映像よりなるデジタル動画像が記録されているDVDを再生する映像処理装置であって、DVDより再生したストリームデータの入力をVOBU単位で制御する制御手段と、VOBUに含まれる主映像データと副映像データを分離する分離手段と、前記分離手段から出力された副映像データを復号するとともに、副映像更新時刻情報を抽出する副映像復号手段と、前記分離手段から出力された主映像データを復号するとともに、主映像表示時刻情報を抽出する主映像復号手段と、前記副映像復号手段により抽出された副映像更新時刻と前記主映像復号手段により抽出される主映像表示時刻とを比較していき、一致すると、主映像と副映像の出力を指示する信号を前記副映像復号手段と前記主映像復号手段に対して出力する表示制御手段と、前記副映像復号手段より出力される副映像と前記主映像復号手段より出力される主映像を合成した静止画を出力する合成手段とを備え、前記分離手段は副映像データが含まれるVOBUが入力されると該副映像データを前記副映像復号手段へ出力し、前記制御手段は該副映像データから抽出された副映像更新時刻に対応する主映像データを含むVOBUを前記分離手段へ入力させ、前記分離手段は該主映像データを前記主映像復号手段へ出力し、前記表示制御手段は、該主映像データから抽出される主映像表示時刻を、先行して得た副映像更新時刻と比較していき、一致すると、主映像と副映像の出力を指示する信号を前記副映像復号手段と前記主映像復号手段に対して出力し、前記合成手段は、表示時刻が副映像更新時刻と一致する主映像を該副映像更新時刻における副映像と合成することを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項6記載の映像処理装置は、請求項5記載の映像処理装置であって、前記合成手段より出力された静止画を縮小する縮小手段と、前記縮小手段により生成された縮小画像を所定の位置に配置して記憶する記憶手段と、前記記憶手段より出力される前記所定の位置に配置された縮小画像の一覧表示画像と前記合成手段より出力される前記静止画とを切り替えて出力する切替手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
以上のように、本発明によれば、副映像(字幕)が更新される度に連続して、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画を再生するので、映画のストーリーを把握するのに重要な要素である字幕をすべて表示させ、ストーリーの概要を手早く把握せしめることができる。
【0015】
また、副映像(字幕)が更新される度に連続して生成する静止画を縮小した縮小画像の一覧表示画像を再生するので、映画のストーリーを把握するのに重要な要素である字幕をすべて表示させ、ストーリーの概要を手早く把握せしめることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしも以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0017】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係る映像処理装置のブロック図である。図1において、1は少なくとも主映像と主映像に付随する副映像よりなるデジタル動画像を所定のフォーマットに従い符号化して得られた2値化記録データ(DVDデータ)が記録されているDVDである。
【0018】
DVD1には所定のフォーマットに沿ったDVDデータ、例えばビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)単位で構成されるDVDデータが記録されている。また、DVD1には、VOBUの管理データが記録されている。VOBU内には、MPEG2のフォーマットにおける複数のグループ・オブ・ピクチャーが含まれ、VOBU内に含まれる全主映像の再生時間は0.4秒から1.2秒となる。以下、DVDデータがVOBU単位で構成されているものとして説明する。また、DVDには、VOBUの管理データが記録されている。
【0019】
また、2はDVD1に記録されているDVDデータ(2値化記録データ)を読み取りRF信号を生成して出力するディスク再生部、3はディスク再生部2が出力したRF信号を復調した後、2値化処理して再生データを生成し、その再生データに対してエラー訂正等の処理を行ってストリームデータ(デジタル動画像の符号列)を出力する復調訂正部、4は復調訂正部3が出力するストリームデータを主映像データと字幕等の副映像データに分離するストリーム分離部、5はディスク再生部2、復調訂正部3、ストリーム分離部4を制御するシステム制御部である。
【0020】
また、6は主映像データを復号するとともに、主映像データに含まれる主映像表示時刻情報を抽出する主映像復号部である。主映像表示時刻情報は、主映像を構成する複数枚の画像それぞれの表示時刻を示す情報である。主映像復号部6は、静止画表示モードにおいては、後述する表示制御部から出力される表示制御信号に応じて主映像の画像データを出力し、通常再生モードにおいては、後述する基準時刻生成部から出力される基準時刻と表示時刻が一致する主映像の画像データを出力する。
【0021】
また、7は副映像データを復号するとともに、副映像データに含まれる副映像表示時刻情報を抽出し、さらにこの副映像表示時刻情報から副映像更新時刻情報を抽出する副映像復号部である。副映像表示時刻情報は、副映像(字幕)が表示される時間帯を示す情報であり、副映像更新時刻情報は副映像の表示開始時刻を示す情報である。副映像復号部7は、静止画表示モードにおいては、後述する表示制御部から出力される表示制御信号に応じて副映像の画像データを出力し、通常再生モードにおいては、後述する基準時刻生成部から出力される基準時刻と表示時刻が一致している間、副映像の画像データを出力し続ける。
【0022】
また、8は主映像復号部6から出力された主映像の画像データと副映像復号部7から出力された副映像の画像データを合成する合成部である。
また、9は副映像復号部7から出力された副映像更新時刻と主映像復号部6から出力される主映像表示時刻とを比較していき、一致すると、主映像復号部6と副映像復号部7に対して画像データの出力を指示する表示制御信号を出力する表示制御部である。
【0023】
また、10は通常再生時の基準時刻情報を生成する基準時刻生成部であり、生成した基準時刻情報を主映像復号部6と副映像復号部7へ出力する。
次に、当該映像処理装置の動作について説明する。ディスク再生部2はDVD1に記録されているDVDデータ(2値化記録データ)を読み取り、RF信号を生成して復調訂正部3へ入力する。復調訂正部3はRF信号を復調した後、2値化処理して再生データを生成し、その再生データに対してエラー訂正等の処理を行ってストリームデータ(デジタル動画像の符号列)をストリーム分離部4へ出力する。本実施の形態1では、ディスク再生部2と復調訂正部3とシステム制御部5により、デジタル動画像の符号列を入力する第1の手段が構成される。
【0024】
システム制御部5は、静止画表示モードと通常再生モードを切り替える表示モード切替信号により静止画表示モードに設定されると、ディスク再生部2、復調訂正部3を制御し、ストリームデータがVOBU単位でストリーム分離部4へ入力されるようにする。また、システム制御部5は、VOBUから分離された副映像データが副映像復号部7へ出力されるようにストリーム分離部4を制御する。副映像データが存在しない場合、ストリーム分離部4は、システム制御部5に次のVOBUの入力を要求し、システム制御部5は、ストリーム分離部4に次のVOBUが入力されるようにディスク再生部2、復調訂正部3を制御する。本実施の形態1では、ストリーム分離部4とシステム制御部5により、デジタル動画像の符号列から副映像の更新を検出する第2の手段が構成される。
【0025】
副映像復号部7は、入力された副映像データより抽出した副映像更新時刻情報を表示制御部9とシステム制御部5に出力する。システム制御部5は、ディスク上に記録されている管理データを参照してディスク再生部2を制御し、入力された副映像更新時刻情報に対応する主映像データを含むVOBUをストリーム分離部4に入力させ、ストリーム分離部4を制御してVOBUから分離された主映像データが主映像復号部6へ出力されるようにする。なお、管理データは、該映像出力装置内の記憶領域に予め読み出しておいてもよい。
【0026】
主映像復号部6は、この主映像データより主映像表示時刻情報を抽出し、表示制御部9に出力する。表示制御部9は、主映像復号部6が出力する主映像表示時刻を副映像更新時刻と比較していき、一致すると、表示制御信号を副映像復号部7と主映像復号部6に対して出力する。合成部8は、表示時刻が副映像更新時刻と一致する主映像の画像と該副映像更新時刻における副映像の画像を合成した静止画のデータを出力する。
【0027】
本実施の形態1では、ディスク再生部2、復調訂正部3、ストリーム分離部4、システム制御部5、主映像復号部6、副映像復号部7、合成部8、表示制御部9により、副映像の更新が検出される毎に、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画のデータを出力する第3の手段が構成される。
【0028】
上記処理を繰り返すことにより、副映像の更新毎に連続して、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画のデータを出力し続ける。
このように、本実施の形態1によれば、副映像の更新毎に連続して、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画を表示させることができるので、映画のストーリー把握に重要な字幕をすべて表示させることができ、ストーリーの概要を手早く把握せしめることができる。
【0029】
続いて、静止画表示モードから、通常再生モードに復帰する際の動作について説明する。システム制御部5は、表示モード切替信号により静止画表示モードから通常再生モードに設定されると、出力中の静止画における副映像更新時刻情報を基準時刻生成部10へ入力する。また、システム制御部5は、ディスク上に記録されている管理データを参照してディスク再生部2を制御し、この副映像更新時刻情報に対応する主映像データを含むVOBUからストリームデータの入力が行われるようにするとともに、ストリーム分離部4を制御して、ストリームデータ(VOBU)から分離された主映像データと副映像データが主映像復号部6と副映像復号部7へそれぞれ出力されるようにする。
【0030】
基準時刻生成部10は、入力された副映像更新時刻情報を基準時刻情報の初期値とし、順次更新して主映像復号部6と副映像復号部7へ入力する。主映像復号部6は、入力された基準時刻と抽出した主映像表示時刻を比較していき、一致したらその表示時刻における主映像の画像データを合成部8へ出力する。副映像復号部7も同じく、入力された基準時刻と副映像表示時刻を比較していき、一致したらその副映像の画像データを合成部8へ出力する。合成部8は、入力された主映像と副映像を合成して出力する。
【0031】
以後、順次更新される基準時刻との比較を行いながら主映像及び副映像の復号、出力を行っていく。
このように、本実施の形態1によれば、出力中の静止画から通常再生に復帰することができるので、視聴者の利便性を向上させることができる。
【0032】
なお、本実施の形態1では、静止画表示モードから通常再生モードに復帰する際に、出力中の静止画における副映像更新時刻情報を用いたが、これに限らず、出力中の静止画における主映像表示時刻情報を用いるようにしてもよい。
【0033】
(実施の形態2)
図2は、本実施の形態2に係る映像処理装置のブロック図である。なお、前述した実施の形態1と同じ構成を有する部材には同一の番号を付記して、説明を省略する。
【0034】
当該映像処理装置は、合成部8から出力される静止画データがサムネイル画像生成部11と切替部12へ出力され、サムネイル画像生成部11が、静止画を縮小したサムネイル画像(縮小画像)を一覧表示する画像のデータを生成して切替部12へ出力し、切替部12が、合成部8から出力される静止画データとサムネイル画像生成部11から出力されるサムネイル画像の一覧表示画像データとを切り替えて出力する点が、実施の形態1と異なる。本実施の形態2では、サムネイル画像生成部11により、静止画を縮小した縮小画像の一覧表示画像を生成する第4の手段が構成され、切替部12により、静止画のデータと縮小画像の一覧表示画像を切り替えて出力する第5の手段が構成される。
【0035】
次に、サムネイル画像生成部11について説明する。図3はサムネイル画像生成部11のブロック図である。図3において、20は合成部8から出力される静止画データを1ライン毎に蓄積するラインメモリ部、21はラインメモリ部20から出力されるライン信号をフィルタリングしてサムネイル画像信号を得るフィルタ部、22はフィルタ部21から出力されるサムネイル画像信号を所定の位置に記憶するフレームメモリ部であり、例えば図4に示すように1フレーム内に複数のサムネイル画像が並んで表示されるように記憶する。また、23はラインメモリ部20、フィルタ部21、フレームメモリ部22に対するデータの入出力を制御する制御部である。
【0036】
次に、このサムネイル画像生成部の動作について説明する。まず、合成部8から出力される静止画データを1ライン毎にラインメモリ部20へ蓄積し、フィルタ部21によりライン信号をフィルタリングすることにより、静止画を水平、垂直方向に縮小したサムネイル画像を得る。なお、フィルタリング処理としては、例えば垂直方向に1/4倍する場合には、4ラインを1/4ずつ加算して1ラインを生成するなどの処理を行う。
【0037】
フレームメモリ部22内には、例えば図4に示すように1フレーム内に複数のサムネイル画像が並んで表示されるようにサムネイル画像が記憶される。本実施の形態2では、ラインメモリ部20、フィルタ部21、制御部23により、静止画を縮小する縮小手段が構成され、フレームメモリ部22と制御部23により、縮小画像(サムネイル画像)を所定の位置に配置して記憶する記憶手段が構成される。
【0038】
このとき、システム制御部5は、各サムネイル画像毎にその副映像更新時刻情報を記憶する。
サムネイル画像の一覧を表示するときには、サムネイル画像の一覧表示画像のデータをフレームメモリ部22より切替部12へ出力する。切替部12は、サムネイル画像生成部11より入力されたサムネイル画像の一覧表示画像のデータを出力する。
【0039】
このように、本実施の形態2によれば、副映像の更新毎に連続して生成される、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画の縮小画像を一覧表示させることができるので、映画のストーリー把握に重要な字幕をすべて表示させることができ、ストーリーの概要を手早く把握せしめることができる。
【0040】
出力中のサムネイル画像の一覧表示画像の中から任意の1枚が選択されると、システム制御部5によって記憶されていたその選択されたサムネイル画像における副映像更新時刻情報が基準時刻生成部10へ入力される。また、システム制御部5は、ディスク上に記録されている管理データを参照してディスク再生部2を制御し、この副映像更新時刻情報に対応する主映像データを含むVOBUからストリームデータの入力が行われるようにするとともに、ストリーム分離部4を制御して、ストリームデータ(VOBU)から分離された主映像データと副映像データが主映像復号部6と副映像復号部7へそれぞれ出力されるようにする。なお、管理データは、該映像出力装置内の記憶領域に予め読み出しておいてもよい。
【0041】
以降、実施の形態1と同様に、基準時刻生成部10は、入力された副映像更新時刻情報を基準時刻情報の初期値とし、順次更新して主映像復号部6と副映像復号部7へ入力する。主映像復号部6は、入力された基準時刻と抽出した主映像表示時刻を比較していき、一致したらその表示時刻における主映像の画像データを合成部8へ出力する。副映像復号部7も同じく、入力された基準時刻と副映像表示時刻を比較していき、一致したらその副映像の画像データを合成部8へ出力する。合成部8は、入力された主映像と副映像を合成して切替部12へ出力する。
【0042】
以後、順次更新される基準時刻との比較を行いながら主映像及び副映像の復号、出力を行っていく。
このように、本実施の形態2によれば、サムネイル画像の一覧表示から通常再生に復帰することができるので、視聴者の利便性を向上させることができる。
【0043】
なお、本実施の形態2では、サムネイル画像をフィルタリング処理によって生成したが、単にラインを間引くなど他の方法によってサムネイル画像を生成してもよい。
【0044】
また、サムネイル画像毎にその副映像更新時刻情報を記憶するようにしたが、これに限らず、サムネイル画像毎にその主映像表示時刻情報を記憶するようにしてもよい。
【0045】
また、実施の形態1及び2では、音声データの復号処理に関して記載していないが、音声データの復号処理の有無は、なんら本発明を制限するものではない。また、実施の形態1及び2では、副映像更新時刻情報を用いたが、これに限らず、副映像表示時刻内の任意の時刻情報を用いるようにしてもよい。
【0046】
また、実施の形態1及び2では、DVDに記録されているデジタル動画像を再生する装置を例に説明を行ったが、デジタル動画像の符号列が入力される構成であればよく、DVDに限るものではない。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、副映像(字幕)が更新される度に連続して、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画を再生するので、映画のストーリーを把握するのに重要な要素である字幕をすべて表示させ、ストーリーの概要を手早く把握せしめることができる。
【0048】
また、副映像(字幕)が更新される度に連続して生成する静止画を縮小した縮小画像の一覧表示画像を再生するので、映画のストーリーを把握するのに重要な要素である字幕をすべて表示させ、ストーリーの概要を手早く把握せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る映像処理装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態2に係る映像処理装置のブロック図
【図3】本発明の実施の形態2に係る映像処理装置におけるサムネイル画像生成部のブロック図
【図4】本発明の実施の形態2に係る映像処理装置におけるサムネイル画像の一覧表示の一例図
【符号の説明】
1 DVD
2 ディスク再生部
3 復調訂正部
4 ストリーム分離部
5 システム制御部
6 主映像復号部
7 副映像復号部
8 合成部
9 表示制御部
10 基準時刻生成部
11 サムネイル画像生成部
12 切替部
20 ラインメモリ部
21 フィルタ部
22 フレームメモリ部
23 制御部
Claims (6)
- 少なくとも主映像と主映像に付随する副映像よりなるデジタル動画像の符号列を入力する第1の手段と、前記デジタル動画像の符号列から副映像の更新を検出する第2の手段と、前記第2の手段により副映像の更新が検出される毎に、副映像と該副映像が付随する主映像の静止画のデータを出力する第3の手段と、を備えることを特徴とする映像処理装置。
- 静止画表示モードと通常再生モードを切り替える表示モード切替信号に基づき、前記第3の手段により出力中の静止画から通常再生に復帰することを特徴とする請求項1記載の映像処理装置。
- 請求項1もしくは2のいずれかに記載の映像処理装置であって、前記第3の手段により出力される静止画を縮小した縮小画像の一覧表示画像を生成する第4の手段と、前記第3の手段により出力される静止画のデータと前記第4の手段により生成される縮小画像の一覧表示画像のデータとを切り替えて出力する第5の手段と、を備えることを特徴とする映像処理装置。
- 前記第4の手段により出力中の縮小画像の一覧表示画像から選択された縮小画像に対応する静止画から通常再生に復帰することを特徴とする請求項3記載の映像処理装置。
- 少なくとも主映像と主映像に付随する副映像よりなるデジタル動画像が記録されているDVDを再生する映像処理装置であって、
DVDより再生したストリームデータの入力をVOBU単位で制御する制御手段と、
VOBUに含まれる主映像データと副映像データを分離する分離手段と、
前記分離手段から出力された副映像データを復号するとともに、副映像更新時刻情報を抽出する副映像復号手段と、
前記分離手段から出力された主映像データを復号するとともに、主映像表示時刻情報を抽出する主映像復号手段と、
前記副映像復号手段により抽出された副映像更新時刻と前記主映像復号手段により抽出される主映像表示時刻とを比較していき、一致すると、主映像と副映像の出力を指示する信号を前記副映像復号手段と前記主映像復号手段に対して出力する表示制御手段と、
前記副映像復号手段より出力される副映像と前記主映像復号手段より出力される主映像を合成した静止画を出力する合成手段と
を備え、前記分離手段は副映像データが含まれるVOBUが入力されると該副映像データを前記副映像復号手段へ出力し、前記制御手段は該副映像データから抽出された副映像更新時刻に対応する主映像データを含むVOBUを前記分離手段へ入力させ、前記分離手段は該主映像データを前記主映像復号手段へ出力し、前記表示制御手段は、該主映像データから抽出される主映像表示時刻を、先行して得た副映像更新時刻と比較していき、一致すると、主映像と副映像の出力を指示する信号を前記副映像復号手段と前記主映像復号手段に対して出力し、前記合成手段は、表示時刻が副映像更新時刻と一致する主映像を該副映像更新時刻における副映像と合成することを特徴とする映像処理装置。 - 請求項5記載の映像処理装置であって、前記合成手段より出力された静止画を縮小する縮小手段と、前記縮小手段により生成された縮小画像を所定の位置に配置して記憶する記憶手段と、前記記憶手段より出力される前記所定の位置に配置された縮小画像の一覧表示画像と前記合成手段より出力される前記静止画とを切り替えて出力する切替手段と、を備えることを特徴とする映像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003147057A JP2004350167A (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 映像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003147057A JP2004350167A (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 映像処理装置 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2003147057A Withdrawn JP2004350167A (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 映像処理装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004350167A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009188827A (ja) * | 2008-02-07 | 2009-08-20 | Toshiba Corp | 電子機器装置 |
JP2010081323A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Kddi Corp | 要約コンテンツ生成装置およびコンピュータプログラム |
KR101443962B1 (ko) | 2011-05-27 | 2014-09-23 | 닛본 덴끼 가부시끼가이샤 | 비디오-사운드 파일 갱신 시스템 및 비디오-사운드 파일 갱신 방법 |
-
2003
- 2003-05-26 JP JP2003147057A patent/JP2004350167A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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