JP2004349379A - 凹凸基板の製造方法 - Google Patents
凹凸基板の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004349379A JP2004349379A JP2003143183A JP2003143183A JP2004349379A JP 2004349379 A JP2004349379 A JP 2004349379A JP 2003143183 A JP2003143183 A JP 2003143183A JP 2003143183 A JP2003143183 A JP 2003143183A JP 2004349379 A JP2004349379 A JP 2004349379A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- adhesive
- manufacturing
- uneven
- alkaline solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
【課題】表面に光り閉じ込め用の凹凸構造を有する結晶系半導体基板のテクスチャのサイズを小さくする簡便な製造方法を提供すること。
【解決手段】界面活性剤を含むアルカリ性溶液中に結晶系半導体基板1を浸漬し、該基板の表面をエッチングすることによって凹凸構造を形成する凹凸基板の製造方法において、前記基板1をアルカリ性溶液中に浸漬する前に、基板1の表面に点状に粘着剤2を付ける。
【選択図】 図1
【解決手段】界面活性剤を含むアルカリ性溶液中に結晶系半導体基板1を浸漬し、該基板の表面をエッチングすることによって凹凸構造を形成する凹凸基板の製造方法において、前記基板1をアルカリ性溶液中に浸漬する前に、基板1の表面に点状に粘着剤2を付ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池等に用いられる、表面に光閉じ込め用の凹凸構造を有する単結晶或いは多結晶シリコン等の結晶系半導体基板を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
太陽電池を用いた太陽光発電システムは、クリーンで無尽蔵のエネルギー源である太陽からの光を直接電気に変換できることから新しいエネルギー変換装置として期待され、近年においては一般家庭用の電源としての利用が盛んに進められている。
【0003】
図7は、単結晶シリコンを基板として使用した従来の太陽電池の構造を示す素子構造断面図である。
【0004】
同図において11は膜厚約500μmのp型の単結晶シリコンからなる基板である。そして、この基板11は、本来のp型の導電性を示すp型領域11pと、受光面側の約0.5μmの深さにまでP(リン)を熱拡散させることで形成されたn型領域11nとを有している。
【0005】
そして、上記n型領域11n上にはAg等の金属からなり櫛型状の形状をした集電用の集電極12が設けられ、そして上記基板11の背面にはAlからなる裏面電極13が形成されている。また、基板11の背面側にはAlが高濃度にドープされてなるp型のBSF領域14が設けてある。
【0006】
かかる従来の太陽電池においては、集電極12側から入射した光は基板11中においてp型領域11pとn型領域11nとの界面近傍に形成される空乏層で吸収されると共に電子・正孔対が生成され、そしてこの電子・正孔対が夫々裏面電極13及び集電極12から外部に取り出されることとなる。
【0007】
ところで、一般にかかる構成の太陽電池においては、入射した光を太陽電池内に閉じ込め光の有効活用を図るために、基板11の表面にテクスチャと呼ばれる微細なピラミッド状(四角錐)の凹凸構造を備えている。
【0008】
図8に示すように、光がテクスチャの斜面に当たると、光の屈折率の差からシリコン内部では光が斜めに進むことになる。シリコンは光を吸収しにくい為、光を斜めに進ませることにより光路長がL1からL2へと長くなり、長くなった距離だけより多くの光を吸収させることができる。
【0009】
このように単結晶或いは多結晶シリコン等の結晶系半導体基板の表面に、表面光反射率の抑制および半導体基板内の光路長の拡大のための凹凸構造を形成する方法としては、アルカリ性溶液を用いて半導体基板をエッチングすることにより、半導体基板の表面にテクスチャを形成する方法がある。代表的には、単結晶シリコン基板に、水酸化カリウム(KOH)又は苛性ソーダ(NaOH)を含む溶液を用いて湿式エッチングを施す方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
ところで、従来、テクスチャのサイズを制御する為には、レジスト液を使用したフォトリソグラフィの技術が用いられてきた。まず、シリコン表面にアルカリ性溶液と反応しない膜を形成し、フォトリソグラフィ技術により、その膜の一部をパターン化して溶かす。その基板をイソプロピルアルコールまたは界面活性剤を含むアルカリ性溶液に浸漬することにより、シリコンが現れている箇所からエッチングが行なわれる。その為、規則正しくテクスチャが形成され、テクスチャのサイズを制御することができる。
【0011】
一方、簡便にテクスチャを形成する場合においては、基板表面には何の付着物も付けずに、イソプロピルアルコールまたは界面活性剤を含むアルカリ性溶液に半導体基板を浸漬し、エッチングすることから、ランダムにテクスチャを形成し、凹凸基板を形成する方法が採られてきた。
【0012】
【特許文献1】
特開平11−233484号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、問題点として、上記フォトリソグラフィを用いる技術では、テクスチャのサイズを制御することができ、10μm以下のテクスチャを再現性良く形成することができるものの、アルカリ性溶液と反応しない膜を形成し、フォトリソグラフィを行なわなければならず、プロセス工程が複雑になってしまう。
【0014】
一方、基板表面に何の付着物も付けずにアルカリ性溶液に浸漬した場合には、テクスチャ構造の形成が基板表面の状態に依存してしまい、テクスチャ構造のサイズが大きくなる場合がある。
【0015】
そこで、本発明の目的は、前記した従来技術の問題点を解消し、表面に光り閉じ込め用の凹凸構造を有する結晶系半導体基板のテクスチャのサイズを小さくする簡便な製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成したものである。
【0017】
請求項1の発明に係る凹凸基板の製造方法は、界面活性剤を含むアルカリ性溶液中に結晶系半導体基板を浸漬し、該基板の表面をエッチングすることによって凹凸構造を形成する凹凸基板の製造方法において、前記基板をアルカリ性溶液中に浸漬する前に、基板の表面に点状に粘着剤を付けることを特徴とする。
【0018】
請求項2の発明は、請求項1記載の凹凸基板の製造方法において、前記基板をアルカリ性溶液中に浸漬する前に、不定形な凹凸を有する基板の表面に粘着剤を付け、その後に有機溶剤等により洗浄して大部分の粘着剤を基板表面からとることによって、基板の表面に点状に粘着剤を残すことを特徴とする。
【0019】
請求項3の発明は、請求項2記載の凹凸基板の製造方法において、前記基板の表面に粘着剤を付ける方法として、該基板に粘着シートを貼り付け、後に該粘着シートを剥がし、該基板の表面に該粘着剤を付着させることを特徴とする。
【0020】
請求項4の発明は、請求項2記載の凹凸基板の製造方法において、前記基板の表面に粘着剤を付ける方法として、予め粘着剤を表面に転写させたローラーを前記基板の表面に押し付けながら回転させることにより、該基板の表面に該粘着剤を付着させることを特徴とする。
【0021】
請求項5の発明は、請求項2記載の凹凸基板の製造方法において、前記基板の表面に粘着剤を付ける方法として、該粘着剤の溶けた溶液の中に該基板を入れることによって、該基板の表面に該粘着剤を付着させることを特徴とする。
【0022】
請求項6の発明に係る凹凸基板の製造方法は、請求項1記載の凹凸基板の製造方法において、前記基板をアルカリ性溶液中に浸漬する前に、針状の部品の先端に粘着剤を付着させて基板の表面に押し付けることで、前記基板の表面に該粘着剤を点状に付着させることを特徴とする。
【0023】
請求項7の発明に係る凹凸基板の製造方法は、請求項1記載の凹凸基板の製造方法において、前記基板をアルカリ性溶液中に浸漬する前に、粘着シートを基板の上に触れない状態に位置させ、該粘着シートの上から加工部品を基板に押し付けることで、該基板の表面に該粘着剤を点状に付着させることを特徴とする。
【0024】
請求項8の発明は、請求項7記載の凹凸基板の製造方法において、前記加工部品の基板に押し付ける部分が、針状であることを特徴とする。
【0025】
請求項9の発明は、請求項7記載の凹凸基板の製造方法において、前記加工部品が表面に凹凸構造を有するローラーであることを特徴とする。
【0026】
<発明の要点>
本発明の要点は、基板の表面に点状に粘着剤を付着させ、その後にアルカリ性溶液に浸漬させることにある(請求項1)。
【0027】
その具体的方法の一つは、不定形な凹凸を有する基板の表面に粘着剤を付け、その後に有機溶剤等により洗浄して大部分の粘着剤を基板表面からとることによって、基板の表面に点状に粘着剤を残し、その後にアルカリ性溶液に浸漬させる方法である(請求項2)。結晶系半導体基板は結晶面によってアルカリ性溶液に溶け出す速度が異なっており、(100)面は溶ける速度が速く、逆に(111)面は遅いため、エッチングが進むにつれて(111)面のみが残り、テクスチャが形成される。その際、粘着剤の付着部分はアルカリ性溶液によるエッチングを阻害させるため、この粘着剤の付着部分がテクスチャ生成の起点となる。この微小なサイズの粘着剤の付着部分を、基板表面上に密度濃く形成することで、テクスチャ生成の起点を多く作り、テクスチャサイズを小さくすることができる。
【0028】
上記請求項2の粘着剤を付着させる方法として、粘着シートを基板表面に貼り付けて剥がす方法がある(請求項3)。しかし、基板表面全体に粘着剤が覆った状態でアルカリ性溶液に浸漬してもエッチングは行なわれないことから、有機溶剤等を使用して大部分の粘着剤を基板表面からとる必要がある。但し、基板表面が鏡面であるとほぼ全ての粘着剤がとれてしまうので、使用する基板の表面は荒れている状態とする。基板表面が荒れていることで粘着剤が基板表面の窪みに点状に残留し易くなり、アルカリ性溶液に浸漬することで、テクスチャが小さく形成することができる。
【0029】
上記の粘着剤を付着させる方法は、上記粘着シートを貼り付けて剥がす方法に限られない。その他の手段として、予め粘着剤を表面に転写させたローラーを基板の表面に押し付けながら回転させることにより、基板の表面に粘着剤を付着させる(請求項4)。または、粘着剤が溶けた溶液の中に基板を入れることによって、粘着剤を基板表面に付ける(請求項5)。しかし上記手段と同様に、有機溶剤等を使用して大部分の粘着剤を基板表面からとる必要がある。有機溶剤による洗浄後、アルカリ性溶液に浸漬しエッチングをする。
【0030】
次に、基板の表面に点状に粘着剤を付着させる具体的方法として、上記請求項2〜5の他に、最初から点状に付着させる方法もある。すなわち、針状の部品の先端に粘着剤を付着させ、基板表面に押し付けることで粘着剤を基板表面に付け、アルカリ性溶液に浸漬しエッチングをしても良い(請求項6)。または、粘着シートを基板の上に触れない状態に位置させ、その粘着シートの上から針状の加工部品を押し付けることで、基板の表面に粘着剤を点状に付着させ、アルカリ性溶液に浸漬しエッチングをしても良い(請求項7)。この加工部品は、基板に押し付ける部分が、針状である形態であっても良いし(請求項8)、表面に凹凸構造を有するローラーであっても良い(請求項9)。加工部品が表面に凹凸構造を有するローラーである場合、その表面の凹部と凸部の高さの差は、点状の粘着剤を有効に形成するために0.2mm以上あることが好ましい。
【0031】
いずれにしても本発明においては、基板表面に点状に存在する粘着剤のサイズを2μm×2μm以下とし、且つ隣の粘着剤との距離を10μm以下とすることで、粘着剤を起点として生成されるテクスチャのサイズを10μm以下にすることができる。
【0032】
本発明においては、基板の表裏両面に粘着剤を付着させ、アルカリ性溶液に浸漬することによって、両面同時にテクスチャを形成しても良い。
【0033】
また、本発明において用いる粘着剤のベースポリマーは、ゴム系、または、アクリル系、または、シリコーン系、または、ポリビニルエーテル系のいずれかであれば良い。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
【0035】
図1は、本発明の実施例に係る凹凸基板の製造方法と、その凹凸基板の断面を示している。
【0036】
シリコン基板による凹凸基板の製造方法としては、まず、比抵抗8Ω・cmのp型単結晶シリコン基板1の表面に粘着シートを貼り付け、その後基板から剥がした(図1(a)(b))。その際、アクリル系粘着剤2が基板表面の大部分を覆ってしまう為、アセトンによって基板を洗浄した(図1(c))。この有機溶剤洗浄によって多くの粘着剤をシリコン基板1から取り除き、基板表面に点状に粘着剤2を残留させた。使用したシリコン基板1の表面は鏡面研磨などの処理は施されておらず、不定形な凹凸になっており、窪んだ箇所に粘着剤2が点状に残留し易くなっている。
【0037】
この粘着剤2を表面につけた状態で、シリコン基板1を、苛性ソーダを含むアルカリ性溶液に浸漬した(図1(d))。エッチング条件は、界面活性剤を含んだアルカリ性溶液を80℃に昇温し、粘着剤が付着した基板を30分浸漬することによって、シリコン基板1の表面にテクスチャと呼ばれる微細なピラミッド状(四角錐)の凹凸構造を形成した(図1(e))。
【0038】
このテクスチャの形成は、Si結晶面によってアルカリ性溶液に溶け出す速度が違うことを利用している。すなわち、図1において、平らな面1aは溶ける速度が速く、逆に斜めの面1bは遅いために、エッチングが進むにつれて斜めの面のみが残り、テクスチャが形成される。
【0039】
本実施例において、点状に残留させた粘着剤2のサイズは2μm×2μm以下であり、付着した隣の粘着剤との距離が10μm以下であることから、点状の粘着剤2が起点となってテクスチャが生成された場合、10μm以下の小サイズのテクスチャが生成される。
【0040】
図2は、比較例として、粘着剤を基板表面に付着せずに、アルカリ性溶液に浸漬し、凹凸構造を形成した場合を示している。この場合には、テクスチャのサイズが図1の場合より大きくなってしまう。
【0041】
図3は、本実施例(図1)の製造方法によって作製した凹凸基板の表面を、走査型電子顕微鏡(Scannig Electron Microscope;以下、“SEM”と呼ぶ)で観察した結果を示す顕微鏡写真である。このSEM写真のスケールは一辺70μmである。テクスチャのサイズは、3.5μm程度のものを形成することができた。
【0042】
図4は、従来(図2)の製造方法によって作製した凹凸基板表面のSEM写真を示している。このSEM写真のスケールも一辺70μmである。テクスチャのサイズはバラツキが大きく、20μmを越えるサイズのテクスチャが形成してしまっていた。
【0043】
図5に、上記実施例(図1)による製造方法によって作製したシリコンの凹凸基板を用いて作製した太陽電池の断面の模式図を示す。
【0044】
まず上記実施例(図1)による製造方法よって、比抵抗8Ω・cmのp型シリコン基板1の表面に、ピラミッド形状のテクスチャ構造を形成した。このシリコンの凹凸基板の片面に、熱拡散によってp+拡散層6を形成し、同様に反対側の面に熱拡散によってn型拡散層5を形成した。さらに、n型拡散層5側に、プラズマCVD法により、光反射防止膜としてTiO2膜3を形成した。その後、スクリーン印刷法により、n型拡散層5側にAg電極4を、p+拡散層6側にAl電極7を形成した。Ag電極の厚さは15μm程度であり、良好な電極を形成することができた。
【0045】
作製した太陽電池のI−V特性を測定した結果を、図6に示す。測定の結果、変換効率18.1%の太陽電池を作製することができた。
【0046】
<他の実施例>
上記実施例では、半導体基板上に粘着シートを貼り付けることによって基板表面に粘着剤を付着させたが、粘着シートの替わりに、粘着剤が溶け込んだ溶液に基板を入れることによっても、基板表面に粘着剤を付着させることができた。粘着剤を付着後、基板をアセトンによって洗浄し、苛性ソーダを含むアルカリ性溶液に浸漬することによって、微小なテクスチャを形成することができた。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、基板の表面に点状に粘着剤を付着させ、その後にアルカリ性溶液に浸漬させるため、この点状の粘着剤を起点としてエッチングが進み、半導体基板上に10μm以下のピラミッド形状の凹凸構造を形成することができる。また、この形成した凹凸基板上にペーストによって電極を形成した場合に、凹凸構造による電極の断線や、電極部のくびれによる高抵抗化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の凹凸基板の製造方法を示す図である。
【図2】従来の凹凸基板の製造方法を示す図である。
【図3】本発明による製造方法によって作製した凹凸基板の表面を示す図面代用の走査型電子顕微鏡写真である。
【図4】従来の製造方法によって作製した凹凸基板の表面を示す図面代用の走査型電子顕微鏡写真である。
【図5】本発明の方法によって作製した太陽電池の断面を示す模式図である。
【図6】本発明によって作製したシリコン太陽電池のI−V測定結果を示す図である。
【図7】従来の方法によって作製した太陽電池の断面を示す模式図である。
【図8】テクスチャによる反射率低減メカニズムの説明に供する図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板
2 粘着剤
3 光反射防止膜
4 Ag電極
5 n型拡散層
6 p+拡散層
7 Al電極
11 結晶系半導体基板
11p p型領域
11n n型領域
12 集電極
13 裏面電極
14 p型BSF領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池等に用いられる、表面に光閉じ込め用の凹凸構造を有する単結晶或いは多結晶シリコン等の結晶系半導体基板を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
太陽電池を用いた太陽光発電システムは、クリーンで無尽蔵のエネルギー源である太陽からの光を直接電気に変換できることから新しいエネルギー変換装置として期待され、近年においては一般家庭用の電源としての利用が盛んに進められている。
【0003】
図7は、単結晶シリコンを基板として使用した従来の太陽電池の構造を示す素子構造断面図である。
【0004】
同図において11は膜厚約500μmのp型の単結晶シリコンからなる基板である。そして、この基板11は、本来のp型の導電性を示すp型領域11pと、受光面側の約0.5μmの深さにまでP(リン)を熱拡散させることで形成されたn型領域11nとを有している。
【0005】
そして、上記n型領域11n上にはAg等の金属からなり櫛型状の形状をした集電用の集電極12が設けられ、そして上記基板11の背面にはAlからなる裏面電極13が形成されている。また、基板11の背面側にはAlが高濃度にドープされてなるp型のBSF領域14が設けてある。
【0006】
かかる従来の太陽電池においては、集電極12側から入射した光は基板11中においてp型領域11pとn型領域11nとの界面近傍に形成される空乏層で吸収されると共に電子・正孔対が生成され、そしてこの電子・正孔対が夫々裏面電極13及び集電極12から外部に取り出されることとなる。
【0007】
ところで、一般にかかる構成の太陽電池においては、入射した光を太陽電池内に閉じ込め光の有効活用を図るために、基板11の表面にテクスチャと呼ばれる微細なピラミッド状(四角錐)の凹凸構造を備えている。
【0008】
図8に示すように、光がテクスチャの斜面に当たると、光の屈折率の差からシリコン内部では光が斜めに進むことになる。シリコンは光を吸収しにくい為、光を斜めに進ませることにより光路長がL1からL2へと長くなり、長くなった距離だけより多くの光を吸収させることができる。
【0009】
このように単結晶或いは多結晶シリコン等の結晶系半導体基板の表面に、表面光反射率の抑制および半導体基板内の光路長の拡大のための凹凸構造を形成する方法としては、アルカリ性溶液を用いて半導体基板をエッチングすることにより、半導体基板の表面にテクスチャを形成する方法がある。代表的には、単結晶シリコン基板に、水酸化カリウム(KOH)又は苛性ソーダ(NaOH)を含む溶液を用いて湿式エッチングを施す方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
ところで、従来、テクスチャのサイズを制御する為には、レジスト液を使用したフォトリソグラフィの技術が用いられてきた。まず、シリコン表面にアルカリ性溶液と反応しない膜を形成し、フォトリソグラフィ技術により、その膜の一部をパターン化して溶かす。その基板をイソプロピルアルコールまたは界面活性剤を含むアルカリ性溶液に浸漬することにより、シリコンが現れている箇所からエッチングが行なわれる。その為、規則正しくテクスチャが形成され、テクスチャのサイズを制御することができる。
【0011】
一方、簡便にテクスチャを形成する場合においては、基板表面には何の付着物も付けずに、イソプロピルアルコールまたは界面活性剤を含むアルカリ性溶液に半導体基板を浸漬し、エッチングすることから、ランダムにテクスチャを形成し、凹凸基板を形成する方法が採られてきた。
【0012】
【特許文献1】
特開平11−233484号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、問題点として、上記フォトリソグラフィを用いる技術では、テクスチャのサイズを制御することができ、10μm以下のテクスチャを再現性良く形成することができるものの、アルカリ性溶液と反応しない膜を形成し、フォトリソグラフィを行なわなければならず、プロセス工程が複雑になってしまう。
【0014】
一方、基板表面に何の付着物も付けずにアルカリ性溶液に浸漬した場合には、テクスチャ構造の形成が基板表面の状態に依存してしまい、テクスチャ構造のサイズが大きくなる場合がある。
【0015】
そこで、本発明の目的は、前記した従来技術の問題点を解消し、表面に光り閉じ込め用の凹凸構造を有する結晶系半導体基板のテクスチャのサイズを小さくする簡便な製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成したものである。
【0017】
請求項1の発明に係る凹凸基板の製造方法は、界面活性剤を含むアルカリ性溶液中に結晶系半導体基板を浸漬し、該基板の表面をエッチングすることによって凹凸構造を形成する凹凸基板の製造方法において、前記基板をアルカリ性溶液中に浸漬する前に、基板の表面に点状に粘着剤を付けることを特徴とする。
【0018】
請求項2の発明は、請求項1記載の凹凸基板の製造方法において、前記基板をアルカリ性溶液中に浸漬する前に、不定形な凹凸を有する基板の表面に粘着剤を付け、その後に有機溶剤等により洗浄して大部分の粘着剤を基板表面からとることによって、基板の表面に点状に粘着剤を残すことを特徴とする。
【0019】
請求項3の発明は、請求項2記載の凹凸基板の製造方法において、前記基板の表面に粘着剤を付ける方法として、該基板に粘着シートを貼り付け、後に該粘着シートを剥がし、該基板の表面に該粘着剤を付着させることを特徴とする。
【0020】
請求項4の発明は、請求項2記載の凹凸基板の製造方法において、前記基板の表面に粘着剤を付ける方法として、予め粘着剤を表面に転写させたローラーを前記基板の表面に押し付けながら回転させることにより、該基板の表面に該粘着剤を付着させることを特徴とする。
【0021】
請求項5の発明は、請求項2記載の凹凸基板の製造方法において、前記基板の表面に粘着剤を付ける方法として、該粘着剤の溶けた溶液の中に該基板を入れることによって、該基板の表面に該粘着剤を付着させることを特徴とする。
【0022】
請求項6の発明に係る凹凸基板の製造方法は、請求項1記載の凹凸基板の製造方法において、前記基板をアルカリ性溶液中に浸漬する前に、針状の部品の先端に粘着剤を付着させて基板の表面に押し付けることで、前記基板の表面に該粘着剤を点状に付着させることを特徴とする。
【0023】
請求項7の発明に係る凹凸基板の製造方法は、請求項1記載の凹凸基板の製造方法において、前記基板をアルカリ性溶液中に浸漬する前に、粘着シートを基板の上に触れない状態に位置させ、該粘着シートの上から加工部品を基板に押し付けることで、該基板の表面に該粘着剤を点状に付着させることを特徴とする。
【0024】
請求項8の発明は、請求項7記載の凹凸基板の製造方法において、前記加工部品の基板に押し付ける部分が、針状であることを特徴とする。
【0025】
請求項9の発明は、請求項7記載の凹凸基板の製造方法において、前記加工部品が表面に凹凸構造を有するローラーであることを特徴とする。
【0026】
<発明の要点>
本発明の要点は、基板の表面に点状に粘着剤を付着させ、その後にアルカリ性溶液に浸漬させることにある(請求項1)。
【0027】
その具体的方法の一つは、不定形な凹凸を有する基板の表面に粘着剤を付け、その後に有機溶剤等により洗浄して大部分の粘着剤を基板表面からとることによって、基板の表面に点状に粘着剤を残し、その後にアルカリ性溶液に浸漬させる方法である(請求項2)。結晶系半導体基板は結晶面によってアルカリ性溶液に溶け出す速度が異なっており、(100)面は溶ける速度が速く、逆に(111)面は遅いため、エッチングが進むにつれて(111)面のみが残り、テクスチャが形成される。その際、粘着剤の付着部分はアルカリ性溶液によるエッチングを阻害させるため、この粘着剤の付着部分がテクスチャ生成の起点となる。この微小なサイズの粘着剤の付着部分を、基板表面上に密度濃く形成することで、テクスチャ生成の起点を多く作り、テクスチャサイズを小さくすることができる。
【0028】
上記請求項2の粘着剤を付着させる方法として、粘着シートを基板表面に貼り付けて剥がす方法がある(請求項3)。しかし、基板表面全体に粘着剤が覆った状態でアルカリ性溶液に浸漬してもエッチングは行なわれないことから、有機溶剤等を使用して大部分の粘着剤を基板表面からとる必要がある。但し、基板表面が鏡面であるとほぼ全ての粘着剤がとれてしまうので、使用する基板の表面は荒れている状態とする。基板表面が荒れていることで粘着剤が基板表面の窪みに点状に残留し易くなり、アルカリ性溶液に浸漬することで、テクスチャが小さく形成することができる。
【0029】
上記の粘着剤を付着させる方法は、上記粘着シートを貼り付けて剥がす方法に限られない。その他の手段として、予め粘着剤を表面に転写させたローラーを基板の表面に押し付けながら回転させることにより、基板の表面に粘着剤を付着させる(請求項4)。または、粘着剤が溶けた溶液の中に基板を入れることによって、粘着剤を基板表面に付ける(請求項5)。しかし上記手段と同様に、有機溶剤等を使用して大部分の粘着剤を基板表面からとる必要がある。有機溶剤による洗浄後、アルカリ性溶液に浸漬しエッチングをする。
【0030】
次に、基板の表面に点状に粘着剤を付着させる具体的方法として、上記請求項2〜5の他に、最初から点状に付着させる方法もある。すなわち、針状の部品の先端に粘着剤を付着させ、基板表面に押し付けることで粘着剤を基板表面に付け、アルカリ性溶液に浸漬しエッチングをしても良い(請求項6)。または、粘着シートを基板の上に触れない状態に位置させ、その粘着シートの上から針状の加工部品を押し付けることで、基板の表面に粘着剤を点状に付着させ、アルカリ性溶液に浸漬しエッチングをしても良い(請求項7)。この加工部品は、基板に押し付ける部分が、針状である形態であっても良いし(請求項8)、表面に凹凸構造を有するローラーであっても良い(請求項9)。加工部品が表面に凹凸構造を有するローラーである場合、その表面の凹部と凸部の高さの差は、点状の粘着剤を有効に形成するために0.2mm以上あることが好ましい。
【0031】
いずれにしても本発明においては、基板表面に点状に存在する粘着剤のサイズを2μm×2μm以下とし、且つ隣の粘着剤との距離を10μm以下とすることで、粘着剤を起点として生成されるテクスチャのサイズを10μm以下にすることができる。
【0032】
本発明においては、基板の表裏両面に粘着剤を付着させ、アルカリ性溶液に浸漬することによって、両面同時にテクスチャを形成しても良い。
【0033】
また、本発明において用いる粘着剤のベースポリマーは、ゴム系、または、アクリル系、または、シリコーン系、または、ポリビニルエーテル系のいずれかであれば良い。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
【0035】
図1は、本発明の実施例に係る凹凸基板の製造方法と、その凹凸基板の断面を示している。
【0036】
シリコン基板による凹凸基板の製造方法としては、まず、比抵抗8Ω・cmのp型単結晶シリコン基板1の表面に粘着シートを貼り付け、その後基板から剥がした(図1(a)(b))。その際、アクリル系粘着剤2が基板表面の大部分を覆ってしまう為、アセトンによって基板を洗浄した(図1(c))。この有機溶剤洗浄によって多くの粘着剤をシリコン基板1から取り除き、基板表面に点状に粘着剤2を残留させた。使用したシリコン基板1の表面は鏡面研磨などの処理は施されておらず、不定形な凹凸になっており、窪んだ箇所に粘着剤2が点状に残留し易くなっている。
【0037】
この粘着剤2を表面につけた状態で、シリコン基板1を、苛性ソーダを含むアルカリ性溶液に浸漬した(図1(d))。エッチング条件は、界面活性剤を含んだアルカリ性溶液を80℃に昇温し、粘着剤が付着した基板を30分浸漬することによって、シリコン基板1の表面にテクスチャと呼ばれる微細なピラミッド状(四角錐)の凹凸構造を形成した(図1(e))。
【0038】
このテクスチャの形成は、Si結晶面によってアルカリ性溶液に溶け出す速度が違うことを利用している。すなわち、図1において、平らな面1aは溶ける速度が速く、逆に斜めの面1bは遅いために、エッチングが進むにつれて斜めの面のみが残り、テクスチャが形成される。
【0039】
本実施例において、点状に残留させた粘着剤2のサイズは2μm×2μm以下であり、付着した隣の粘着剤との距離が10μm以下であることから、点状の粘着剤2が起点となってテクスチャが生成された場合、10μm以下の小サイズのテクスチャが生成される。
【0040】
図2は、比較例として、粘着剤を基板表面に付着せずに、アルカリ性溶液に浸漬し、凹凸構造を形成した場合を示している。この場合には、テクスチャのサイズが図1の場合より大きくなってしまう。
【0041】
図3は、本実施例(図1)の製造方法によって作製した凹凸基板の表面を、走査型電子顕微鏡(Scannig Electron Microscope;以下、“SEM”と呼ぶ)で観察した結果を示す顕微鏡写真である。このSEM写真のスケールは一辺70μmである。テクスチャのサイズは、3.5μm程度のものを形成することができた。
【0042】
図4は、従来(図2)の製造方法によって作製した凹凸基板表面のSEM写真を示している。このSEM写真のスケールも一辺70μmである。テクスチャのサイズはバラツキが大きく、20μmを越えるサイズのテクスチャが形成してしまっていた。
【0043】
図5に、上記実施例(図1)による製造方法によって作製したシリコンの凹凸基板を用いて作製した太陽電池の断面の模式図を示す。
【0044】
まず上記実施例(図1)による製造方法よって、比抵抗8Ω・cmのp型シリコン基板1の表面に、ピラミッド形状のテクスチャ構造を形成した。このシリコンの凹凸基板の片面に、熱拡散によってp+拡散層6を形成し、同様に反対側の面に熱拡散によってn型拡散層5を形成した。さらに、n型拡散層5側に、プラズマCVD法により、光反射防止膜としてTiO2膜3を形成した。その後、スクリーン印刷法により、n型拡散層5側にAg電極4を、p+拡散層6側にAl電極7を形成した。Ag電極の厚さは15μm程度であり、良好な電極を形成することができた。
【0045】
作製した太陽電池のI−V特性を測定した結果を、図6に示す。測定の結果、変換効率18.1%の太陽電池を作製することができた。
【0046】
<他の実施例>
上記実施例では、半導体基板上に粘着シートを貼り付けることによって基板表面に粘着剤を付着させたが、粘着シートの替わりに、粘着剤が溶け込んだ溶液に基板を入れることによっても、基板表面に粘着剤を付着させることができた。粘着剤を付着後、基板をアセトンによって洗浄し、苛性ソーダを含むアルカリ性溶液に浸漬することによって、微小なテクスチャを形成することができた。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、基板の表面に点状に粘着剤を付着させ、その後にアルカリ性溶液に浸漬させるため、この点状の粘着剤を起点としてエッチングが進み、半導体基板上に10μm以下のピラミッド形状の凹凸構造を形成することができる。また、この形成した凹凸基板上にペーストによって電極を形成した場合に、凹凸構造による電極の断線や、電極部のくびれによる高抵抗化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の凹凸基板の製造方法を示す図である。
【図2】従来の凹凸基板の製造方法を示す図である。
【図3】本発明による製造方法によって作製した凹凸基板の表面を示す図面代用の走査型電子顕微鏡写真である。
【図4】従来の製造方法によって作製した凹凸基板の表面を示す図面代用の走査型電子顕微鏡写真である。
【図5】本発明の方法によって作製した太陽電池の断面を示す模式図である。
【図6】本発明によって作製したシリコン太陽電池のI−V測定結果を示す図である。
【図7】従来の方法によって作製した太陽電池の断面を示す模式図である。
【図8】テクスチャによる反射率低減メカニズムの説明に供する図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板
2 粘着剤
3 光反射防止膜
4 Ag電極
5 n型拡散層
6 p+拡散層
7 Al電極
11 結晶系半導体基板
11p p型領域
11n n型領域
12 集電極
13 裏面電極
14 p型BSF領域
Claims (9)
- 界面活性剤を含むアルカリ性溶液中に結晶系半導体基板を浸漬し、該基板の表面をエッチングすることによって凹凸構造を形成する凹凸基板の製造方法において、
前記基板をアルカリ性溶液中に浸漬する前に、基板の表面に点状に粘着剤を付けることを特徴とする凹凸基板の製造方法。 - 請求項1記載の凹凸基板の製造方法において、
前記基板をアルカリ性溶液中に浸漬する前に、不定形な凹凸を有する基板の表面に粘着剤を付け、その後に有機溶剤等により洗浄して大部分の粘着剤を基板表面からとることによって、基板の表面に点状に粘着剤を残すことを特徴とする凹凸基板の製造方法。 - 請求項2記載の凹凸基板の製造方法において、
前記基板の表面に粘着剤を付ける方法として、該基板に粘着シートを貼り付け、後に該粘着シートを剥がし、該基板の表面に該粘着剤を付着させることを特徴とする凹凸基板の製造方法。 - 請求項2記載の凹凸基板の製造方法において、
前記基板の表面に粘着剤を付ける方法として、予め粘着剤を表面に転写させたローラーを前記基板の表面に押し付けながら回転させることにより、該基板の表面に該粘着剤を付着させることを特徴とする凹凸基板の製造方法。 - 請求項2記載の凹凸基板の製造方法において、
前記基板の表面に粘着剤を付ける方法として、該粘着剤の溶けた溶液の中に該基板を入れることによって、該基板の表面に該粘着剤を付着させることを特徴とする凹凸基板の製造方法。 - 請求項1記載の凹凸基板の製造方法において、
前記基板をアルカリ性溶液中に浸漬する前に、針状の部品の先端に粘着剤を付着させて基板の表面に押し付けることで、前記基板の表面に該粘着剤を点状に付着させることを特徴とする凹凸基板の製造方法。 - 請求項1記載の凹凸基板の製造方法において、
前記基板をアルカリ性溶液中に浸漬する前に、粘着シートを基板の上に触れない状態に位置させ、該粘着シートの上から加工部品を基板に押し付けることで、該基板の表面に該粘着剤を点状に付着させることを特徴とする凹凸基板の製造方法。 - 請求項7記載の凹凸基板の製造方法において、
前記加工部品の基板に押し付ける部分が、針状であることを特徴とする凹凸基板の製造方法。 - 請求項7記載の凹凸基板の製造方法において、
前記加工部品が表面に凹凸構造を有するローラーであることを特徴とする凹凸基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003143183A JP2004349379A (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | 凹凸基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003143183A JP2004349379A (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | 凹凸基板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004349379A true JP2004349379A (ja) | 2004-12-09 |
Family
ID=33531042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003143183A Pending JP2004349379A (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | 凹凸基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004349379A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1826829A2 (en) * | 2006-02-23 | 2007-08-29 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Method for making irregularly surfaced substrate and method for fabricating photovoltaic device |
WO2009120631A2 (en) * | 2008-03-25 | 2009-10-01 | Applied Materials, Inc. | Surface cleaning and texturing process for crystalline solar cells |
JP5945066B2 (ja) * | 2013-03-19 | 2016-07-05 | 長州産業株式会社 | 光起電力素子の製造方法 |
JP2017092502A (ja) * | 2009-02-24 | 2017-05-25 | 浜松ホトニクス株式会社 | フォトダイオードの製造方法 |
US9972729B2 (en) | 2009-02-24 | 2018-05-15 | Hamamatsu Photonics K.K. | Photodiode and photodiode array |
-
2003
- 2003-05-21 JP JP2003143183A patent/JP2004349379A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1826829A2 (en) * | 2006-02-23 | 2007-08-29 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Method for making irregularly surfaced substrate and method for fabricating photovoltaic device |
EP1826829A3 (en) * | 2006-02-23 | 2010-07-28 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Method for making irregularly surfaced substrate and method for fabricating photovoltaic device |
WO2009120631A2 (en) * | 2008-03-25 | 2009-10-01 | Applied Materials, Inc. | Surface cleaning and texturing process for crystalline solar cells |
WO2009120631A3 (en) * | 2008-03-25 | 2010-01-07 | Applied Materials, Inc. | Surface cleaning and texturing process for crystalline solar cells |
CN102017176A (zh) * | 2008-03-25 | 2011-04-13 | 应用材料股份有限公司 | 结晶太阳能电池的表面清洁与纹理化工艺 |
JP2011515872A (ja) * | 2008-03-25 | 2011-05-19 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 結晶太陽電池の表面クリーニング及び凹凸形成プロセス |
US8129212B2 (en) | 2008-03-25 | 2012-03-06 | Applied Materials, Inc. | Surface cleaning and texturing process for crystalline solar cells |
JP2017092502A (ja) * | 2009-02-24 | 2017-05-25 | 浜松ホトニクス株式会社 | フォトダイオードの製造方法 |
US9972729B2 (en) | 2009-02-24 | 2018-05-15 | Hamamatsu Photonics K.K. | Photodiode and photodiode array |
JP5945066B2 (ja) * | 2013-03-19 | 2016-07-05 | 長州産業株式会社 | 光起電力素子の製造方法 |
JPWO2014148443A1 (ja) * | 2013-03-19 | 2017-02-16 | 長州産業株式会社 | 光起電力素子の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3271990B2 (ja) | 光起電力素子及びその製造方法 | |
JP4473349B2 (ja) | 層状構造体製造方法、及び半導体基板 | |
US9680041B2 (en) | Three-dimensional thin-film semiconductor substrate with through-holes and methods of manufacturing | |
JP4838409B2 (ja) | 支持基板上に薄い層を形成するための方法 | |
JP3672436B2 (ja) | 太陽電池セルの製造方法 | |
TW480737B (en) | Solar cell and method of manufacture thereof | |
US20130153025A1 (en) | Method for producing a solar cell having a textured front face and corresponding solar cell | |
JP2004235274A (ja) | 多結晶シリコン基板およびその粗面化法 | |
JP2000332270A (ja) | 光電変換装置の製造方法及び該方法により製造された光電変換装置 | |
JP2010520629A (ja) | 太陽電池の製造方法ならびに生成太陽電池 | |
JP2011512687A (ja) | 非対称ウエーハのエッチング方法、非対称エッチングのウエーハを含む太陽電池、及び太陽電池の製造方法 | |
JP2012064839A (ja) | 結晶シリコン系太陽電池およびその製造方法 | |
JP2007299844A (ja) | 光電変換素子の製造方法 | |
CN114843368A (zh) | 太阳电池及其制备方法和应用 | |
JP2015185808A (ja) | 光電変換装置およびその製造方法 | |
JP3695932B2 (ja) | 凹凸基板の製造方法 | |
Altinoluk et al. | Light trapping by micro and nano-hole texturing of single-crystalline silicon solar cells | |
TW201448244A (zh) | 光伏電力元件及其製造方法 | |
JP2006156646A (ja) | 太陽電池の製造方法 | |
JP4339990B2 (ja) | シリコン基板の粗面化法 | |
JP2004349379A (ja) | 凹凸基板の製造方法 | |
TW201041172A (en) | Manufacturing method of the solar cell | |
JP2011181620A (ja) | 結晶シリコン系太陽電池 | |
JP2010021424A (ja) | 太陽電池用拡散層の製造方法および太陽電池セルの製造方法 | |
CN113013293A (zh) | 一种异质结电池的制备方法 |