JP2004349164A - リチウムイオン二次電池用負極活物質、リチウムイオン二次電池用負極、およびリチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池用負極活物質、リチウムイオン二次電池用負極、およびリチウムイオン二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】リチウムイオン二次電池の電池特性を向上させる。
【解決手段】リチウムイオン二次電池の負極16において、負極活物質は、Li吸蔵材料含有炭素粒子30および炭素粒子36を含む。Li吸蔵材料含有炭素粒子30は、炭素材料と、炭素材料のリチウム吸蔵の理論容量より多くのリチウムを吸蔵可能なLi吸蔵材料34とを含む。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リチウムイオン二次電池用負極活物質、リチウムイオン二次電池用負極、およびリチウムイオン二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話や携帯型ノートパソコン等のモバイル端末の普及により、その電力源となる電池の役割が重要視されている。これら電池には小型・軽量化が求められると共に、高容量であり、充放電を繰り返しても、劣化しにくい性能が求められる。リチウムイオン二次電池は、動作電圧が高く、エネルギー密度の高いため、このようなモバイル端末の電池として好適に用いられる。
【0003】
リチウムイオン二次電池において、正極材料としてはLiCoOやマンガンスピネルを主成分とするものが使用されており、負極材料としては黒鉛をはじめとする炭素材料が使用されるようになってきた。しかし、黒鉛を負極の炭素材料として用いた場合、理論充放電容量に上限があり、さらにサイクル特性が乏しく、電池特性が低いという問題があった。
【0004】
そのため、炭素材料と、炭素材料よりも充放電容量の高い金属とを組み合わせて負極材料とする試みが種々行われている。
【0005】
たとえば、特許文献1には、金属粒子が炭素質物質粒子内に埋設された負極材料が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−243396号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、炭素材料よりも充放電容量の高い金属においては、充放電時のLi吸蔵量が多いため、充放電に伴う体積変化率も大きくなる。そのため、充放電時の体積変化の際に生じる応力により集電性の劣化や微粉化による容量劣化が大きく、金属の容量劣化が大きいという問題があった。
【0008】
また、集電性の劣化により電池の内部抵抗が上昇するため、良好なサイクル特性が得られないという問題もあった。これは、炭素材料に含有された金属の膨張収縮によって電極を構成する粒子間の密度が疎になり、その結果導電パスが減少し、さらにそれを繰り返すと導電パスが不完全になり充放電に寄与できない部分が発生するためだと考えられる。
【0009】
本発明は上記事情を踏まえてなされたものであり、高容量かつ良好なサイクル特性を有するリチウムイオン二次電池用負極活物質、リチウムイオン二次電池用負極、およびリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、第一の炭素材料と、第一の炭素材料のリチウム吸蔵の理論容量より多くのリチウムを吸蔵可能なLi吸蔵材料粒子とを含み、リチウム吸蔵材料粒子が第一の炭素材料中に埋設された第一の炭素粒子と、第二の炭素材料を含み、Li吸蔵材料粒子を含まない第二の炭素粒子と、を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質が提供される。
【0011】
ここで、第一の炭素材料と第二の炭素材料は同じであっても異なるものであってもどちらでもよい。本発明の負極活物質は、第一の炭素粒子と第二の炭素粒子を結着剤等の溶剤と混合して塗布液を形成し、当該塗布液を負極集電体上に塗布して形成することができる。
【0012】
炭素材料中にLi吸蔵材料粒子を含有させることで、Li吸蔵材料粒子間の導電パスを維持することができ、サイクル特性を向上させることができる。また、このように、リチウムイオン二次電池用負極活物質にLi吸蔵材料粒子を含まない第二の炭素粒子を含めることにより、負極活物質の塗布液を負極集電体上に塗布した後にプレスする際に第二の炭素粒子がつぶれることにより、粒子間に隙間が生じないため、負極活物質の密度を高めることができる。これにより、本発明の負極活物質を用いた負極において、電極密度を高めることができる。
【0013】
さらに、リチウムイオン二次電池用負極活物質にLi吸蔵材料粒子を含まない第二の炭素粒子を含めることにより、第二の炭素粒子が第一の炭素粒子中のLi吸蔵材料粒子のリチウム吸蔵放出による体積膨張の応力を緩和し、第一の炭素粒子同士が互いに離れてしまい、電気的接触が低下するのを防ぐことができる。
【0014】
本発明のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、第二の炭素粒子の平均粒子径を、第一の炭素粒子の平均粒子径よりも小さくすることができる。これにより、第一の炭素粒子間に第二の炭素粒子が入り込み、粒子間の隙間を良好に埋めることができる。
【0015】
本発明のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、第一の炭素粒子の平均半径A(D50)とLi吸蔵材料粒子の平均半径B(D50)との関係が、0.01≦B/A≦0.3とすることができる。このように、第一の炭素粒子の平均半径に対するLi吸蔵材料粒子の平均半径を小さくすることにより、Li吸蔵材料粒子の表面積を広く保つことができ、第一の炭素粒子において、Li吸蔵材料粒子とこれらを含有する第一の炭素材料の電気的接触を良好に保つことができる。
【0016】
リチウムイオン二次電池では、充電時には正極から負極に、放電時には正極から負極にLiイオンが移動する。このとき、第一の炭素粒子に含まれるLi吸蔵材料粒子は、充電時に体積膨張を伴い、また放電時には再び元の体積まで収縮しようとする。この際の体積変化に伴う応力によってLi吸蔵材料粒子は微細化してしまう。またLi吸蔵材料粒子の膨張・収縮によって粒子間の結合は疎となり、この結果電池内部の抵抗が上昇し、サイクルが進むに従い容量劣化が生じてしまう。しかし、負極活物質に第二の炭素粒子を含めることにより、このような粒子間の結合が疎となる減少を防ぐことができ、サイクル特性を向上することができる。また、第一の炭素粒子において、第一の炭素粒子の粒子径と第一の炭素粒子に含まれるLi吸蔵材料粒子の粒子径を制御することによりこれら容量劣化を防ぐこともできる。第一の炭素粒子の粒子径に対するLi吸蔵材料粒子の粒子径を小さくすることにより、Li吸蔵材料粒子に微粉化が発生しても、第一の炭素粒子に含まれる第一の炭素材料とLi吸蔵材料粒子との集電性を保つことができる。これにより、Li吸蔵材料粒子に発生する微粉化に伴う集電性不良が抑制され、サイクル特性を向上することができる。
【0017】
本発明のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、第一の炭素粒子において、Li吸蔵材料粒子の容積が第一の炭素材料の10%以上60%以下とすることができる。Li吸蔵材料粒子の容積比を10%以上とすることにより、容量増加を充分にすることができる。また、Li吸蔵材料粒子の容量比を60%以下とすることにより、Li吸蔵材料粒子が微粉化した際にも集電性を充分に保つことができ、サイクル特性を向上することができる。
【0018】
本発明のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、Li吸蔵材料粒子は、Si、Ge、Sn、Al、Pb、Pd、Ag、InおよびCdの少なくとも1つの金属またはその酸化物を含むことができる。ここで、本発明のリチウムイオン二次電池用負極活物質は、第二の炭素粒子を含む構成となっているため、Li吸蔵材料粒子としてSi粒子やGe粒子等の充放電容量が大きい材料を用いた場合にLi吸蔵材料粒子が微粉化した際にも炭素材料によって電気的接触を良好に保つことができ、サイクル特性を向上することができる。
【0019】
本発明のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、Li吸蔵材料粒子がSi、Sn、Ag、SiO、SnO、Li−Si合金、Li−Al合金、Li−Sn合金、Si−Sn合金、Si−Ge合金、Si−Al合金、Si−Fe合金、Si−Ni合金、またはSi−Cu合金のいずれかを含むことができる。
【0020】
本発明のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、Li吸蔵材料粒子は、非晶質構造とすることができる。
【0021】
本発明のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、第一の炭素材料は、黒鉛、フラーレン、カーボンナノチューブ、DLC、アモルファスカーボン、またハードカーボンを含むことができる。
【0022】
本発明のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、第二の炭素材料は、黒鉛、フラーレン、カーボンナノチューブ、DLC、アモルファスカーボン、またはハードカーボンを含むことができる。
【0023】
本発明のリチウムイオン二次電池用負極活物質は、第一の炭素粒子を含む第一の層と、第二の炭素粒子を主成分として構成された第二の層と、を含むことができる。このように、第二の炭素粒子を主成分として構成された第二の層を設けることにより、第二の層に含まれる第二の炭素粒子が第一の層中のLi吸蔵材料粒子のリチウム吸蔵放出による体積膨張の応力を緩和し、第一の層中の第一の炭素粒子が互いに離れてしまい、電気的接触が低下するのを防ぐことができる。第一の層は、第二の炭素粒子をさらに含むこともできる。
【0024】
本発明によれば、Sn、Al、Pb、Pd、Ag、In、Cdの少なくとも1つの金属またはその酸化物、Siの合金または酸化物、あるいはGeの合金または酸化物を含むLi吸蔵材料粒子が炭素材料中に埋設された炭素粒子を含み、炭素粒子の平均半径A(D50)とLi吸蔵材料粒子の平均半径B(D50)との関係が、0.01≦B/A≦0.3であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質が提供される。炭素材料中にLi吸蔵材料粒子を含有させることで、Li吸蔵材料粒子間の導電パスを維持することができ、サイクル特性を向上させることができる。
【0025】
本発明のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、Li吸蔵材料粒子がSn、Ag、SiO、SnO、Li−Si合金、Li−Al合金、Li−Sn合金、Si−Sn合金、Si−Ge合金、Si−Al合金、Si−Fe合金、Si−Ni合金、またはSi−Cu合金のいずれかを含むことができる。
【0026】
本発明のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、炭素粒子において、Li吸蔵材料粒子の容積が炭素材料の10%以上60%以下とすることができる。
【0027】
本発明のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、Li吸蔵材料粒子は、非晶質構造とすることができる。
【0028】
本発明のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、炭素材料が、黒鉛、フラーレン、カーボンナノチューブ、DLC、アモルファスカーボン、またハードカーボンを含むことができる。
【0029】
本発明によれば、以上の構成のリチウムイオン二次電池用負極活物質と、負極集電体とを含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極が提供される。
【0030】
本発明によれば、第一の炭素粒子を含む第一の層と、第二の炭素粒子を主成分として構成された第二の層と、を含むリチウムイオン二次電池用負極活物質と、負極集電体とを含み、第一の層が、第二の層と負極集電体との間に配設されたことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極が提供される。
【0031】
本発明によれば、第一の炭素粒子を含む第一の層と、第二の炭素粒子を主成分として構成された第二の層と、を含むリチウムイオン二次電池用負極活物質と、負極集電体とを含み、第二の層が、第一の層と負極集電体との間に配設されたことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極が提供される。
【0032】
本発明によれば、以上の構成のリチウムイオン二次電池用負極を含むリチウムイオン二次電池が提供される。
【0033】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるリチウムイオン二次電池の構成を示す概略図である。リチウムイオン二次電池10は、負極活物質12および負極集電体14により構成される負極16と、正極活物質18および正極集電体20により構成される正極22と、電解液24と、ならびにセパレータ26とを含む。負極16および正極22は、図1(a)に示すように、負極集電体14および正極集電体20の片面だけに負極活物質12および正極活物質18がそれぞれが形成された構造とすることもでき、図1(b)に示すように、負極集電体14および正極集電体20の両面に負極活物質12および正極活物質18がそれぞれが形成された構造とすることもできる。
【0034】
(第一の実施の形態)
図2は、本発明の第一の実施の形態における負極活物質12および負極集電体14の構成を示す断面図である。図3は、図2に示すLi吸蔵材料含有炭素粒子30を詳細に示す拡大断面図である。
【0035】
Li吸蔵材料含有炭素粒子30は充放電の際リチウムを吸蔵または放出する負極材料である。Li吸蔵材料含有炭素粒子30は、炭素材料32およびLi吸蔵材料34により構成される。炭素材料32は、たとえば人造黒鉛、天然黒鉛、フラーレン、カーボンナノチューブ、DLC、アモルファスカーボン、ハードカーボン等を1種類または2種類以上含む。Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均粒径はたとえば1μm以上60μm以下である。Li吸蔵材料34は、炭素の理論容量である372mAh/gより大きいLi吸蔵量を持つ。Li吸蔵材料34は、たとえばSi、Ge、Sn、Al、Pb、Pd、Ag、InおよびCdからなる群から選択される少なくとも一種以上の元素を含む。またとくに、Si、Sn、Ag、SiO、SnO、Li−Si合金、Li−Al合金、Li−Sn合金、Si−Sn合金、Si−Ge合金、Si−Al合金、Si−Fe合金、Si−Ni合金、またはSi−Cu合金を好ましく用いることができる。Li吸蔵材料34の平均粒径はたとえば0.01μm以上20μm以下である。Li吸蔵材料34の平均半径B(D50)とLi吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径B(D50)との関係が、0.01≦B/A≦0.3以下であることが好ましい。このように、Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径に対するLi吸蔵材料34の平均粒径を小さくすることにより、Li吸蔵材料34の体積あたりの表面積を広く保つことができ、Li吸蔵材料含有炭素粒子30において、Li吸蔵材料34とこれらを含有する炭素材料32の電気的接触を良好に保つことができる。充放電時の容量を上昇するためには、Li吸蔵材料34としてSi等の充放電容量の高い材料を用いるのが好ましいが、充放電時の体積の膨張収縮の変化率を小さくするためには、SiOやSiと他の金属との合金を用いるのが好ましい。たとえば、Si−Fe合金を用いることにより、電気伝導性を向上することができるとともに、充放電に伴う体積膨張収縮を抑制することができる。
【0036】
負極集電体14は充放電の際電流を電池の外部に取り出したり、外部から電池内に電流を取り込む電極である。負極集電体14は導電性を有する金属箔であればどのような材料により構成してもよい。負極集電体14は、たとえばアルミニウム、銅、ステンレス、金、タングステン、モリブデンにより構成される。好ましくは、負極集電体14は、圧延銅箔または電解銅箔により構成される。負極集電体14は、たとえば約5μm以上25μm以下の厚さを有する。
【0037】
負極活物質12は、たとえば以下のようにして製造することができる。まず、Li吸蔵材料含有炭素粒子30、カーボンブラック等の導電性物質、およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の結着剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の溶剤と分散混練して塗布液とする。次いで、この塗布液を負極集電体14上に塗布する。塗布方法としてはドクターブレード法やスプレー塗布等を用いることができる。これにより、図1(a)に示す構成の負極16が製造される。また、図4に示すように、負極集電体14の両面に塗布液を塗布することにより、図1(b)に示す構成の負極16が製造される。
【0038】
図1に戻り、正極22において、正極活物質18は、たとえば、LiCoO、LiCo1−y、LiNiO、LiMnO、LiMnF、LiMnS、LiMn1−y、LiMn1−y、LiMn1−y2−z、LiMn1−yMyO2−z、LiMn、LiMn、LiMn、LiMn2−y、LiMn2−y4−zまたはLiMn2−yMyO4−z(0<x≦1.5、0<y<1.0、Z≦1.0、Mは、少なくとも1つ以上の遷移金属を表す)等の正極活物質材料により構成することができる。正極活物質18は、たとえば、10μm以上500μm以下の厚さを有する。
【0039】
正極集電体20は、負極集電体14と同様、充放電の際電流を電池の外部に取り出したり、外部から電池内に電流を取り込む電極である。正極集電体20は、負極集電体14と同様の材料により構成することもでき、負極集電体14の材料として例示した他の材料により構成することもできる。
【0040】
正極22は、たとえば以下のようにして製造することができる。まず、正極活物質材料、カーボンブラック等の導電性物質、およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の結着剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の溶剤と分散混練して塗布液とする。次いで、この塗布液を正極集電体20上に塗布する。ここでも、塗布方法としてはドクターブレード法やスプレー塗布等を用いることができる。これにより、図1(a)に示す構成の正極22が製造される。また、正極集電体20の両面に塗布液を塗布することにより、図1(b)に示す構成の正極22が製造される。
【0041】
正極活物質18としては、たとえばポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン孔性フィルムイオン等の導電性を有する材料を用いることができる。
【0042】
電解質24としては、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート(BC)、ビニレンカーボネート(VC)等の環状カーボネート類、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジプロピルカーボネート(DPC)等の鎖状カーボネート類、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸エチル等の脂肪族カルボン酸エステル類、γ−ブチロラクトン等のγ−ラクトン類、1,2−エトキシエタン(DEE)、エトキシメトキシエタン(EME)等の鎖状エーテル類、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン等の環状エーテル類、ジメチルスルホキシド、1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジオキソラン、アセトニトリル、プロピルニトリル、ニトロメタン、エチルモノグライム、リン酸トリエステル、トリメトキシメタン、ジオキソラン誘導体、スルホラン、メチルスルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、プロピレンカーボネート誘導体、テトラヒドロフラン誘導体、エチルエーテル、1,3−プロパンサルトン、アニソール、N−メチルピロリドン、などの非プロトン性有機溶媒を一種または二種以上混合して用いることができる。
【0043】
電解質24は、さらに、これらの有機溶媒に溶解するリチウム塩を溶解させて用いることもできる。リチウム塩としては、たとえばLiPF、LiAsF、LiAlCl、LiClO、LiBF、LiSbF、LiCFSO、LiCFCO、Li(CFSO、LiN(CFSO、LiB10Cl10、低級脂肪族カルボン酸リチウム、クロロボランリチウム、四フェニルホウ酸リチウム、LiBr、LiI、LiSCN、LiCl、イミド類等を用いることができる。また、上述した電解液にかえてポリマー電解質を用いることもできる。
【0044】
リチウムイオン二次電池10は、負極16、正極活物質18、および正極22を積層させ、または積層したものを巻回した後に、電池缶に収容したり、合成樹脂と金属箔との積層体からなる可とう性フィルム等によって封口することにより製造することができる。
【0045】
次に、図2および図4に示す負極16の動作について詳細に説明する。充電の際、負極16は正極22側から電解質24を介してリチウムイオンを受け取る。次いで、リチウムイオンは負極活物質12に含まれるLi吸蔵材料含有炭素粒子30中の炭素材料32およびLi吸蔵材料34に吸蔵される。逆に、放電の際、炭素材料32とLi吸蔵材料34から充電時に吸蔵したリチウムイオンが放出される。充電時において、Li吸蔵材料34は吸蔵量が大きいため、炭素材料と比較して体積膨張率が大きくなる。そのため、Li吸蔵材料34を含有するLi吸蔵材料含有炭素粒子30も体積膨張する。逆に、放電時はLi吸蔵材料34からLiが放出されることにより、Li吸蔵材料34は元の体積に戻るように収縮する。リチウムイオンの吸蔵と放出を繰り返すと、Li吸蔵材料34は体積膨張・収縮による応力によって徐々に微粉化してしまう。しかし、本実施の形態において、Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径に対するLi吸蔵材料34の平均半径が小さいため、Li吸蔵材料34とこれらを含有する炭素材料32の電気的接触を良好に保つことができる。これにより、負極16の集電性劣化を阻止することができる。
【0046】
(第二の実施の形態)
図5は、本発明の第二の実施の形態における負極活物質12および負極集電体14の構造を示す図である。負極集電体14は、第一の実施の形態で説明したのと同様の構成を有する。本実施の形態において、負極活物質12がLi吸蔵材料含有炭素粒子30に加えて、炭素粒子36をさらに含む点で第一の実施の形態と異なる。Li吸蔵材料含有炭素粒子30は、第一の実施の形態と同様に構成される。炭素粒子36はLiを吸蔵放出できる材料である。炭素粒子36としては、たとえば、人造黒鉛、天然黒鉛、フラーレン、カーボンナノチューブ、DLC、アモルファスカーボン、ハードカーボン等が挙げられる。炭素粒子36の平均粒径はたとえば0.5μm以上50μm以下である。
【0047】
Li吸蔵材料含有炭素粒子30は、金属または半金属であるLi吸蔵材料34を含むため、負極集電体14上にLi吸蔵材料含有炭素粒子30を含む塗布液を塗布した後、プレスしても、Li吸蔵材料34がつぶれず、粒子間に隙間が存在しやすい。そのため、負極16における負極活物質12の密度が上がりにくく、電極密度が上がりにくいという問題がある。そのためLi吸蔵材料含有炭素粒子30をそのまま使用した場合、体積エネルギーあたりの容量をロスしてしまう。負極活物質12にLi吸蔵材料含有炭素粒子30と共に炭素粒子36を含めることにより、Li吸蔵材料含有炭素粒子30を含む負極活物質12の密度を高めることができる。この隙間を埋めるため炭素粒子36の平均粒径はLi吸蔵材料含有炭素粒子30の平均粒径より小さい方が好ましい。
【0048】
また、炭素粒子36がLi吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34のリチウム吸蔵放出による体積膨張の応力を緩和し、Li吸蔵材料含有炭素粒子30が互いに離れてしまい、電気的接触が低下するのを防ぐことができる。このような問題は、とくにLi吸蔵材料34として充放電容量の高い金属を用いた場合に発生しやすい。Li吸蔵材料34としてSi粒子やGe粒子を用いた場合、重量当たりの充放電容量が高いため、充放電に伴う体積膨張が大きくなり、Li吸蔵材料34の微細化が起こりやすい。このような場合に、負極活物質12中に炭素粒子36を含めることにより、Li吸蔵材料含有炭素粒子30が互いに離れてしまい、電気的接触が低下するのを防ぐことができる。
【0049】
本実施の形態においても、負極活物質12は、第一の実施の形態と同様に製造することができる。また、負極集電体14の両面にLi吸蔵材料含有炭素粒子30および炭素粒子36等を含む塗布液を塗布することにより、図6に示す構成の負極16が製造される。
【0050】
本実施の形態においても、正極22、電解質24、およびセパレータ26は第一の実施の形態において例示したのと同様の構成とすることができ、リチウムイオン二次電池10も、第一の実施の形態で説明したのと同様に製造することができる。
【0051】
次に、図5および図6に示す負極16の動作について詳細に説明する。充電の際、負極16は正極22側から電解質24(図1参照)を介してリチウムイオンを受け取る。リチウムイオンは負極活物質12に含まれるLi吸蔵材料含有炭素粒子30中の炭素材料32およびLi吸蔵材料34、ならびに炭素粒子36に吸蔵される。逆に、放電の際、炭素材料32、Li吸蔵材料34、および炭素粒子36から充電時に吸蔵したリチウムイオンが放出される。充電時において、Li吸蔵材料34は吸蔵量が大きいため、炭素材料と比較して体積膨張率が大きくなる。そのため、Li吸蔵材料34を含有するLi吸蔵材料含有炭素粒子30も体積膨張する。逆に、放電時はLi吸蔵材料34からLiが放出されることにより、Li吸蔵材料34は元の体積に戻るように収縮する。これを繰り返すと、Li吸蔵材料34は体積膨張・収縮による応力によって徐々に微粉化してしまう。本実施の形態において、負極活物質12が炭素粒子36を含有して構成されるので、Li吸蔵材料含有炭素粒子30間の電気的接触をさらに強固にすることができる。
【0052】
(第三の実施の形態)
図7は本発明の第二の実施の形態における負極活物質12および負極集電体14の構成を示す断面図である。負極集電体14は、第一の実施の形態で説明したのと同様の構成を有する。本実施の形態において、負極活物質12がLi吸蔵材料含有炭素層38および炭素層40により構成される点で第一および第二の実施の形態と異なる。
【0053】
Li吸蔵材料含有炭素層38は、Li吸蔵材料含有炭素粒子30により構成される。Li吸蔵材料含有炭素粒子30は、第一の実施の形態と同様に構成される。炭素層40は、炭素粒子36を主成分として構成される。炭素粒子36は、第二の実施の形態で説明したのと同様、Liを吸蔵放出できる材料により構成される。炭素粒子36としては、人造黒鉛、天然黒鉛、フラーレン、カーボンナノチューブ、DLC、アモルファスカーボン、ハードカーボン等が挙げられる。本実施の形態において、炭素層40は、負極集電体14に接するように設けられ、炭素層40上にLi吸蔵材料含有炭素層38が設けられる。炭素層40は、約1μm以上30μm以下の厚さに形成される。このように、負極集電体14とLi吸蔵材料含有炭素層38との間に炭素層40を設けることにより、炭素層40に含まれる炭素粒子36がLi吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34のリチウム吸蔵放出による体積膨張の応力を緩和し、Li吸蔵材料含有炭素層38中のLi吸蔵材料含有炭素粒子30が互いに離れてしまい、電気的接触が低下するのを防ぐことができる。
【0054】
本実施の形態において、負極活物質12はたとえば以下のようにして製造することができる。まず、炭素粒子36、カーボンブラック等の導電性物質、およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の結着剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の溶剤と分散混練した第一の塗布液を負極集電体14上に塗布する。つづいて、Li吸蔵材料含有炭素粒子30、カーボンブラック等の導電性物質、およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の結着剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の溶剤と分散混練した第二の塗布液を第一の塗布液上に塗布する。塗布方法としてはドクターブレード法やスプレー塗布等を用いることができる。これにより、図7に示す構成の負極16が製造される。また、負極集電体14の両面に第一の塗布液および第二の塗布液をそれぞれ塗布することにより図8に示す構成の負極16が製造される。
【0055】
本実施の形態においても、正極22、電解質24、およびセパレータ26は第一の実施の形態において例示したのと同様の構成とすることができ、リチウムイオン二次電池10も、第一の実施の形態で説明したのと同様に製造することができる。
【0056】
次に、図7および図8に示す負極16の動作について詳細に説明する。充電の際、負極16は正極22側から電解質24(図1参照)を介してリチウムイオンを受け取る。リチウムイオンは負極活物質12に含まれるLi吸蔵材料含有炭素粒子30中の炭素材料32およびLi吸蔵材料34、ならびに炭素粒子36に吸蔵される。逆に、放電の際、炭素材料32、Li吸蔵材料34、および炭素粒子36から充電時に吸蔵したリチウムイオンが放出される。充電時において、Li吸蔵材料34は吸蔵量が大きいため、炭素材料と比較して体積膨張率が大きくなる。そのため、Li吸蔵材料34を含有するLi吸蔵材料含有炭素粒子30も体積膨張する。逆に、放電時はLi吸蔵材料34からLiが放出されることにより、Li吸蔵材料34は元の体積に戻るように収縮する。本実施の形態において、リチウムイオンの吸蔵放出時に発生する応力を炭素層40が緩和するため、電池材料へのダメージをさらに軽減することができる。また炭素層40はLi吸蔵材料含有炭素粒子30を含むLi吸蔵材料含有炭素層38と負極集電体14との密着性を向上させる役割も持つ。
【0057】
(第四の実施の形態)
図9は本発明の第四の実施の形態における負極活物質12および負極集電体14の構成を示す図である。負極集電体14は、第一の実施の形態で説明したのと同様の構成を有する。本実施の形態においても、第三の実施の形態と同様、負極活物質12がLi吸蔵材料含有炭素層38および炭素層40により構成される。本実施の形態において、Li吸蔵材料含有炭素層38は負極集電体14に接するように設けられ、Li吸蔵材料含有炭素層38上に炭素層40が設けられる。Li吸蔵材料含有炭素層38および炭素層40は、第三の実施の形態で説明したのと同様に構成される。炭素層40は、約1μm以上60μm以下の厚さに形成される。このように、Li吸蔵材料含有炭素層38上に炭素層40を設けることにより、炭素層40に含まれる炭素粒子36がLi吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34のリチウム吸蔵放出による体積膨張の応力を緩和し、Li吸蔵材料含有炭素層38中のLi吸蔵材料含有炭素粒子30が互いに離れてしまい、電気的接触が低下するのを防ぐことができる。
【0058】
本実施の形態において、負極活物質12はたとえば以下のようにして製造することができる。まず、第三の実施の形態で説明したのと同様、炭素粒子36、カーボンブラック等の導電性物質、およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の結着剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の溶剤と分散混練した第一の塗布液およびLi吸蔵材料含有炭素粒子30、カーボンブラック等の導電性物質、およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の結着剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の溶剤と分散混練した第二の塗布液を準備する。次いで、第二の塗布液を負極集電体14上に塗布し、第二の塗布液状に第一の塗布液を塗布する。塗布方法としてはドクターブレード法やスプレー塗布等を用いることができる。これにより、図9に示す構成の負極16が製造される。また、負極集電体14の両面に第二の塗布液および第一の塗布液をそれぞれ塗布することにより図10に示す構成の負極16が製造される。
【0059】
本実施の形態においても、正極22、電解質24、およびセパレータ26は第一の実施の形態において例示したのと同様の構成とすることができ、リチウムイオン二次電池10も、第一の実施の形態で説明したのと同様に製造することができる。
【0060】
次に、図9および図10に示す負極16の動作について詳細に説明する。充電の際、負極16は正極22側から電解質24(図1参照)を介してリチウムイオンを受け取る。リチウムイオンは負極活物質12に含まれるLi吸蔵材料含有炭素粒子30中の炭素材料32およびLi吸蔵材料34、ならびに炭素粒子36に吸蔵される。逆に、放電の際、炭素材料32、Li吸蔵材料34、および炭素粒子36から充電時に吸蔵したリチウムイオンが放出される。充電時において、Li吸蔵材料34は吸蔵量が大きいため、炭素材料と比較して体積膨張率が大きくなる。そのため、Li吸蔵材料34を含有するLi吸蔵材料含有炭素粒子30も体積膨張する。逆に、放電時はLi吸蔵材料34からLiが放出されることにより、Li吸蔵材料34は元の体積に戻るように収縮する。本実施の形態において、炭素層40がLi吸蔵材料含有炭素層38を被覆しているため、Li吸蔵材料含有炭素層38中のLi吸蔵材料含有炭素粒子30同士の結合を強めることができる。これにより、Li吸蔵材料含有炭素層38中のLi吸蔵材料含有炭素粒子30が互いに離れてしまい、電気的接触が低下するのを防ぐことができる。
【0061】
(第五の実施の形態)
図11は本発明の第五の実施の形態における負極活物質12および負極集電体14の構成を示す断面図である。負極集電体14は、第一の実施の形態で説明したのと同様の構成を有する。本実施の形態において、負極活物質12が炭素層40および混合層42により構成される点で第一〜第四の実施の形態と異なる。
【0062】
炭素層40は、第三の実施の形態で説明したのと同様、炭素粒子36を主成分として構成される。混合層42は、炭素粒子36およびLi吸蔵材料含有炭素粒子30により構成される。
【0063】
本実施の形態において、負極活物質12は、たとえば以下のようにして製造することができる。まず、炭素粒子36、カーボンブラック等の導電性物質、およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の結着剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の溶剤と分散混練した第一の塗布液を負極集電体14上に塗布する。つづいて、つづいて、Li吸蔵材料含有炭素粒子30、炭素粒子36、カーボンブラック等の導電性物質、およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の結着剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の溶剤と分散混練した第三の塗布液を第一の塗布液上に塗布する。塗布方法としてはドクターブレード法やスプレー塗布等を用いることができる。これにより、図11に示す構成の負極16が製造される。また、負極集電体14の両面に第一の塗布液および第三の塗布液をそれぞれ塗布することにより、図12に示す構成の負極16が製造される。
【0064】
本実施の形態においても、正極22、電解質24、およびセパレータ26は第一の実施の形態において例示したのと同様の構成とすることができ、リチウムイオン二次電池10も、第一の実施の形態で説明したのと同様に製造することができる。
【0065】
次に、図11および図12に示す負極16の動作について詳細に説明する。充電の際、負極16は正極22側から電解質24(図1参照)を介してリチウムイオンを受け取る。リチウムイオンは負極活物質12に含まれるLi吸蔵材料含有炭素粒子30中の炭素材料32およびLi吸蔵材料34、ならびに炭素粒子36に吸蔵される。逆に、放電の際、炭素材料32、Li吸蔵材料34、および炭素粒子36から充電時に吸蔵したリチウムイオンが放出される。充電時において、Li吸蔵材料34は吸蔵量が大きいため、炭素材料と比較して体積膨張率が大きくなる。そのため、Li吸蔵材料34を含有するLi吸蔵材料含有炭素粒子30も体積膨張する。逆に、放電時はLi吸蔵材料34からLiが放出されることにより、Li吸蔵材料34は元の体積に戻るように収縮する。本実施の形態において、リチウムイオンの吸蔵放出時に発生する応力を炭素層40が緩和するため、電池材料へのダメージを軽減することができる。また、混合層42中に炭素粒子36が含まれるため、混合層42の膨張収縮が和らげられ、また電気伝導性を維持することができる。
【0066】
(第六の実施の形態)
図13は本発明の第六の実施の形態における負極活物質12および負極集電体14の構成を示す図である。負極集電体14は、第一の実施の形態で説明したのと同様の構成を有する。本実施の形態においても、第五の実施の形態と同様、負極活物質12が炭素層40および混合層42により構成される。本実施の形態において、混合層42は負極集電体14に接するように設けられ、混合層42上に炭素層40が設けられる。炭素層40および混合層42は、第五の実施の形態で説明したのと同様に構成される。炭素層40は、約1μm以上60μm以下の厚さに形成される。
【0067】
本実施の形態において、負極活物質12はたとえば以下のようにして製造することができる。まず、第五の実施の形態で説明したのと同様、炭素粒子36、カーボンブラック等の導電性物質、およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の結着剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の溶剤と分散混練した第一の塗布液、およびLi吸蔵材料含有炭素粒子30、炭素粒子36、カーボンブラック等の導電性物質、およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の結着剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の溶剤と分散混練した第三の塗布液を準備する。次いで、第三の塗布液を負極集電体14上に塗布し、第三の塗布液状に第一の塗布液を塗布する。塗布方法としてはドクターブレード法やスプレー塗布等を用いることができる。これにより、図13に示す構成の負極16が製造される。また、負極集電体14の両面に第三の塗布液および第一の塗布液をそれぞれ塗布することにより図14に示す構成の負極16が製造される。
【0068】
本実施の形態においても、正極22、電解質24、およびセパレータ26は第一の実施の形態において例示したのと同様の構成とすることができ、リチウムイオン二次電池10も、第一の実施の形態で説明したのと同様に製造することができる。
【0069】
次に、図13および図14に示す負極16の動作について詳細に説明する。充電の際、負極16は正極22側から電解質24(図1参照)を介してリチウムイオンを受け取る。リチウムイオンは負極活物質12に含まれるLi吸蔵材料含有炭素粒子30中の炭素材料32およびLi吸蔵材料34、ならびに炭素粒子36に吸蔵される。逆に、放電の際、炭素材料32、Li吸蔵材料34、および炭素粒子36から充電時に吸蔵したリチウムイオンが放出される。充電時において、Li吸蔵材料34は吸蔵量が大きいため、炭素材料と比較して体積膨張率が大きくなる。そのため、Li吸蔵材料34を含有するLi吸蔵材料含有炭素粒子30も体積膨張する。逆に、放電時はLi吸蔵材料34からLiが放出されることにより、Li吸蔵材料34は元の体積に戻るように収縮する。本実施の形態において、炭素層40が混合層42を被覆しているため、混合層42中の粒子同士の結合を強めることができる。また、混合層42中に炭素粒子36が含まれるため、混合層42の膨張収縮が和らげられ、また電気伝導性を維持することができる。
【0070】
【実施例】
以下に、本発明の実施の形態の実施例を示し、本発明を詳細に説明する。
【0071】
(実施例1)
本発明の第一の実施の形態で説明したのと同様の構成の負極16を含むリチウムイオン二次電池10を製造した。
負極集電体14としては圧延銅箔(厚さ10μm)を用いた。炭素材料32としては、人造黒鉛を用いた。Li吸蔵材料34としては、平均半径(D50)がそれぞれ0.1μm、0.3μm、1μm、3μm、5μm、9μm、10μm、および20μmであるSiO粒子を用いた。これらの炭素材料32とLi吸蔵材料34とを組み合わせてLi吸蔵材料含有炭素粒子30を製造した。また、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34と炭素材料32との容積比は6:4とした。Li吸蔵材料含有炭素粒子30は、人造黒鉛とSiO粒子をメカニカルアロイまたはメカニカルミリングを行うことにより得た。メカニカルアロイまたはメカニカルミリングは、Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径(D50)がそれぞれ30μmおよび15μmとなるように行った。このようにして得られたLi吸蔵材料含有炭素粒子30の断面をTEMで観測したところ、SiO粒子が炭素粒子内に均一に分布していることが確認できた。このメカニカルアロイまたはメカニカルミリング工程において、結着材を用いることもできる。
【0072】
Li吸蔵材料含有炭素粒子30、導電付与材としてカーボンブラック、およびポリフッ化ビニリデンを結着材として機能するN−メチル−2−ピロリドンに溶解して混合し、ペースト状にした塗布液を負極集電体14上に塗布した。つづいて、塗布液を乾燥させ、プレスすることにより負極16を製造した。
【0073】
正極集電体20としては、アルミニウム箔(厚さ約15μm)を用いた。正極活物質18としてはLiCoOを用い、正極集電体20上に片面50μmの厚さに形成した。セパレータ26としては、ポリプロピレンとポリエチレンが層状に重なったものを用いた。電解質24としては、EC/DEC=3:7で混合したものに支持塩としてLiPFを加えたものを用いた。
【0074】
このような材料から角形電池を作製し、電気化学特性評価を行った。なお、正極22と負極16の容量バランスは、負極16の初回充電容量/正極22の初回充電容量が1.02程度になるようにした。
【0075】
表1に評価結果を示す。表1にはLi吸蔵材料34のD50と100サイクル後の容量維持率の関係を示す。ここで、Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径(A=D50)がそれぞれ15μmおよび30μmの場合のSiO粒子の平均半径(B=D50)と100サイクル後の容量維持率との関係を示す。容量維持率はnサイクル後の放電容量を1回目のサイクルの放電容量で割った値に100を乗じた値である。またサイクル1回目とは電池の初期評価におけるエージングによる充放電は含まず、サイクル試験をはじめる状態(=工場出荷時)のことである。充放電の評価は充電放電とも電流レートを1.0Cで行い、充電終止電圧を4.2V、放電終止電圧を3.0Vとした。
【0076】
【表1】
Figure 2004349164
【0077】
表1に示した結果から、Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径AとSiO粒子の平均半径Bの関係を
0.01≦B/A≦0.3
とすることで100サイクル後の容量維持率を90%以上とすることができたことがわかる。
【0078】
(実施例2)
本発明の第一の実施の形態で説明したのと同様の構成の負極16を含むリチウムイオン二次電池10を製造した。
負極集電体14としては銅箔(厚さ10μm)を用いた。炭素材料32としては、人造黒鉛を用いた。Li吸蔵材料34としては、平均半径(D50)が1μmのSi−Fe(Si62wt%、Fe38wt%)アモルファス合金粒子を用いた。これらの炭素材料32とLi吸蔵材料34とを組み合わせてLi吸蔵材料含有炭素粒子30を製造した。Li吸蔵材料含有炭素粒子30は、人造黒鉛とSiO粒子をメカニカルアロイまたはメカニカルミリングを行うことにより得た。Li吸蔵材料含有炭素粒子30内のLi吸蔵材料34と炭素材料32との容積比は1:9〜9:1とした。メカニカルアロイまたはメカニカルミリングは、Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径(D50)が20μmとなるように行った。
【0079】
Li吸蔵材料含有炭素粒子30、導電付与材としてカーボンブラック、およびポリフッ化ビニリデンを結着材として機能するN−メチル−2−ピロリドンに溶解して混合し、ペースト状にした塗布液を負極集電体14上に塗布した。つづいて、塗布液を乾燥させ、プレスすることにより負極16を製造した。
【0080】
正極集電体20としては、アルミニウム箔(厚さ約15μm)を用いた。正極活物質18としてはLiCoOを用い、正極集電体20上に片面50μmの厚さに形成した。セパレータ26としては、ポリプロピレンとポリエチレンが層状に重なったものを用いた。電解質24としては、EC/DEC=3:7で混合したものに支持塩としてLiClOを加えたものを用いた。
【0081】
このような材料から電池を作製し、電気化学特性評価を行った。なお、正極22と負極16の容量バランスは、負極16の初回充電容量/正極22の初回充電容量が1.02程度になるようにした。
【0082】
表2に評価結果を示す。ここで、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34と炭素材料32との容積比を種々に変更したときの100サイクル後の容量維持率および負極16の初回充電容量をそれぞれ示す。100サイクル後の容量維持率の評価方法は実施例1と同一方法である。
【0083】
【表2】
Figure 2004349164
【0084】
表2に示すように、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中におけるLi吸蔵材料34(本実施例においてSi−Feアモルファス合金粒子)の含有量が体積比60vol%以下であれば100サイクル後の容量維持率が90%以上となることが判明した。また、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中におけるLi吸蔵材料34の含有量が体積比10vol%以上であれば、グラファイトの理論容量(372mAh/g)の1.5倍以上となることが判明した。以上の結果により、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中におけるLi吸蔵材料34と炭素材料32との容積比が1:9〜6:4の範囲であるのが好適であることが示された。
【0085】
(実施例3)
第一の実施の形態で説明したのと同様の構成の負極16を含むリチウムイオン二次電池10を製造した。
負極集電体14としては圧延銅箔(厚さ10μm)を用いた。炭素材料32としては、人造黒鉛を用いた。Li吸蔵材料34としては、平均半径(D50)がそれぞれ0.1μm、0.3μm、1μm、3μm、5μm、9μm、10μm、および20μmであるSi粒子を用いた。また、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34と炭素材料32との容積比は6:4とした。
【0086】
これらの炭素材料32と各Li吸蔵材料34とを組み合わせてLi吸蔵材料含有炭素粒子30を製造した。Li吸蔵材料含有炭素粒子30は、人造黒鉛とSi粒子をメカニカルアロイまたはメカニカルミリングを行うことにより得た。メカニカルアロイまたはメカニカルミリングは、Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径(D50)がそれぞれ30μmおよび15μmとなるように行った。このようにして得られたLi吸蔵材料含有炭素粒子30の断面をTEMで観測したところ、Si粒子が炭素粒子内に均一に分布していることが確認できた。このメカニカルアロイまたはメカニカルミリング工程において、結着材を用いることもできる。
【0087】
Li吸蔵材料含有炭素粒子30、導電付与材としてカーボンブラック、およびポリフッ化ビニリデンを結着材として機能するN−メチル−2−ピロリドンに溶解して混合し、ペースト状にした塗布液を負極集電体14上に塗布した。つづいて、塗布液を乾燥させ、プレスすることにより負極16を製造した。
【0088】
正極集電体20としては、アルミニウム箔(厚さ約15μm)を用いた。正極活物質18としてはLiCoOを用い、正極集電体20上に片面50μmの厚さに形成した。セパレータ26としては、ポリプロピレンとポリエチレンが層状に重なったものを用いた。電解質24としては、EC/DEC=3:7で混合したものに支持塩としてLiPFを加えたものを用いた。
【0089】
このような材料から角形電池を作製し、電気化学特性評価を行った。なお、正極22と負極16の容量バランスは、負極16の初回充電容量/正極22の初回充電容量が1.02程度になるようにした。
【0090】
表3に評価結果を示す。ここで、Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径(A=D50)がそれぞれ15μmおよび30μmの場合のSi粒子の平均半径(B=D50)と100サイクル後の容量維持率との関係を示す。容量維持率はnサイクル後の放電容量を1回目のサイクルの放電容量で割った値に100を乗じた値である。またサイクル1回目とは電池の初期評価におけるエージングによる充放電は含まず、サイクル試験をはじめる状態(=工場出荷時)のことである。充放電の評価は充電放電とも電流レートを1.0Cで行い、充電終止電圧を4.2V、放電終止電圧を3.0Vとした。
【0091】
【表3】
Figure 2004349164
【0092】
表3に示した結果から、Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径AとSi粒子の平均半径Bの関係を
0.01≦B/A≦0.3
とすることで100サイクル後の容量維持率を90%以上とすることができたことがわかる。
【0093】
(実施例4)
本実施例でも、第一の実施の形態で説明したのと同様の構成の負極16を含むリチウムイオン二次電池10を製造した。
負極集電体14としては銅箔(厚さ10μm)を用いた。炭素材料32としては、人造黒鉛を用いた。Li吸蔵材料34としては、平均半径(D50)が1μmのSiアモルファス粒子を用いた。また、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34と炭素材料32との容積比は1:9〜9:1とした。
【0094】
これらの炭素材料32とLi吸蔵材料34との容積比を適宜変更してLi吸蔵材料含有炭素粒子30を製造した。Li吸蔵材料含有炭素粒子30は、人造黒鉛とSi粒子をメカニカルアロイまたはメカニカルミリングを行うことにより得た。メカニカルアロイまたはメカニカルミリングは、Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径(D50)が20μmとなるように行った。Li吸蔵材料含有炭素粒子30、カーボンブラック、およびポリフッ化ビニリデンを結着材として機能するN−メチル−2−ピロリドンに溶解して混合し、ペースト状にした塗布液を負極集電体14上に塗布した。つづいて、塗布液を乾燥させ、プレスすることにより負極16を製造した。
【0095】
正極集電体20としては、アルミニウム箔(厚さ約15μm)を用いた。正極活物質18としてはLiCoOを用い、正極集電体20上に片面50μmの厚さに形成した。セパレータ26としては、ポリプロピレンとポリエチレンが層状に重なったものを用いた。電解質24としては、EC/DEC=3:7で混合したものに支持塩としてLiBFを加えたものを用いた。
【0096】
このような材料から電池を作製し、電気化学特性評価を行った。表4に評価結果を示す。ここで、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34と炭素材料32との容積比を種々に変更したときの100サイクル後の容量維持率および負極16の初回充電容量をそれぞれ示す。100サイクル後の容量維持率の評価方法は実施例1と同一方法である。
【0097】
【表4】
Figure 2004349164
【0098】
表4に示すように、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中におけるLi吸蔵材料34(本実施例においてSiアモルファス粒子)の含有量が体積比60vol%以下であれば100サイクル後の容量維持率が90%以上となることが判明した。また、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中におけるLi吸蔵材料34(本実施例においてSiアモルファス粒子)の含有量が体積比10vol%以上であればグラファイトの理論容量(372mAh/g)の2倍以上となることが判明した。以上の結果により、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中におけるLi吸蔵材料34と炭素材料32との容積比が1:9〜6:4の範囲であるのが好適であることが示された。
【0099】
(比較例1)
次に、比較例を説明する。図15は、比較例1における負極116を示す断面図である。負極116は、負極集電体114および負極活物質112により構成される。負極集電体114としては圧延銅箔(厚さ10μm)を用いた。負極活物質112は、炭素粒子136およびLi吸蔵材料134により構成される。炭素粒子136としては、粒径が20μmの人造黒鉛を用いた。Li吸蔵材料134としては、粒径が1μmのSi粒子を用いた。炭素粒子136およびLi吸蔵材料134を混合して構成された負極活物質112(厚さ40μm)を負極集電体114上に形成した。ここで、炭素粒子136およびLi吸蔵材料134は、容積比で1:9〜9:1となるようにした。正極集電体20、正極活物質18、セパレータ26、および電解質24(図1参照)は実施例1と同様のものを用いた。正極22と負極16の容量バランスを1.03とした。
【0100】
表5に評価結果を示す。ここで、炭素粒子136とLi吸蔵材料134との容積比を種々に変更したときの100サイクル後の容量維持率および負極116の初回充電容量をそれぞれ示す。
【0101】
【表5】
Figure 2004349164
【0102】
以上の結果、比較例においても、負極の初回充放電効率は表4に示した実施例4の結果と同様であった。しかし、100サイクル後の容量維持率は、本発明の実施例における結果が比較例に比べて向上していることが判明した。これは、実施例においては、Li吸蔵材料34が炭素材料32炭素に包まれ粒子を形成しているため、充放電時の応力による集電性の劣化やLi吸蔵材料34の微細化による容量劣化を防ぐことができたためと考えられる。
【0103】
(比較例2)
図16は、比較例2における負極116を示す断面図である。負極116は、負極集電体114および負極活物質112により構成される。負極集電体114としては圧延銅箔(厚さ10μm)を用いた。負極活物質112は、炭素粒子136により構成される。炭素粒子136としては、粒径が22μmの人造黒鉛を用いた。を用いた。炭素粒子136により構成された負極活物質112(厚さ70μm)を負極集電体114上に形成した。正極集電体20、正極活物質18、セパレータ26、および電解質24(図1参照)は実施例1と同様のものを用いた。正極22と負極16の容量バランスを1.03とした。
【0104】
このようにして構成した負極116の初回充電容量は365mAh/g、100サイクル後の容量維持率は92%であった。100サイクル後の容量維持率は本発明と同等であったが、負極電極の重量あたりの容量密度は本発明と比較して1/2以下であった。
【0105】
以上の結果から、炭素粒子だけだと初回充電容量が向上せず、Li吸蔵材料を単に加えただけでは初回充電容量は向上するが、サイクル特性が悪化することがわかった。
【0106】
(実施例5)
本実施例において、第二の実施の形態で説明したのと同様の構成の負極16を含むリチウムイオン二次電池10を製造した。
負極集電体14としては、電解銅箔(厚さ8μm)を用いた。炭素材料32としては、天然黒鉛を用いた。Li吸蔵材料34としては、平均半径(D50)が5μmのSn粒子を用いた。また、炭素粒子36としては、平均半径(D50)が10μmの人造黒鉛を用いた。Li吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34と炭素材料32との容積比を5:5とした。Li吸蔵材料含有炭素粒子30は、天然黒鉛とSn粒子をメカニカルアロイまたはメカニカルミリングすることにより得た。メカニカルアロイまたはメカニカルミリングは、Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径(D50)が30μmとなるように行った。Li吸蔵材料含有炭素粒子30の断面をTEMで観測したところ、Li吸蔵材料34が炭素材料32の炭素粒子内に均一に分布していることが確認できた。メカニカルアロイまたはメカニカルミリング工程において、結着材を用いることもできる。
【0107】
以上のようにして製造したLi吸蔵材料含有炭素粒子30、炭素粒子36、結着材としてのゴム系バインダー、およびカーボンブラックを混合し、ペースト状にした塗布液を負極集電体14上に塗布した。つづいて、塗布液を乾燥させ、プレスすることにより負極16を製造した。ここで、負極活物質12におけるLi吸蔵材料含有炭素粒子30と炭素粒子36との容積比を1:9〜9:1とした。このようにして形成した負極活物質12の断面をTEMで観測したところ、Li吸蔵材料含有炭素粒子30の間に炭素粒子36が分散していることが確認できた。
【0108】
正極集電体20としては、アルミニウム箔(厚さ約15μm)を用いた。正極活物質18としては、LiMnOを用い、正極集電体20上に片面50μmの厚さに形成した。セパレータ26としては、ポリプロピレンとポリエチレンが層状に重なったものを用いた。電解質24としては、EC/DEC=3:7で混合したものに支持塩としてLiPFを加えたものを用いた。
【0109】
このような材料から円筒形電池を作製し、電気化学特性評価を行った。なお、正極22と負極16の容量バランスは、負極16の初回充電容量/正極の初回充電容量が1.02程度になるようにした。
【0110】
表6に評価結果を示す。ここで、Li吸蔵材料含有炭素粒子30と炭素粒子36との容積比を種々に変更したときの100サイクル後の容量維持率をそれぞれ示す。100サイクル後の容量維持率の評価方法は実施例1と同一方法である。充放電の評価は充電放電とも電流レートを1.0Cで行い、充電終止電圧を4.3V、放電終止電圧を3.0Vとした。
【0111】
【表6】
Figure 2004349164
【0112】
表6に示すように、本実施例の100サイクル後の容量維持率は比較例1と比較して容量維持率が高いことが判明した。
【0113】
(実施例6)
本実施例において、第三の実施の形態において図7を参照して説明したのと同様の構成の負極16を含むリチウムイオン二次電池10を製造した。
負極集電体14としては、圧延銅箔(厚さ10μm)を用いた。炭素材料32としては、カーボンナノチューブ粒子を用いた。Li吸蔵材料34としては、平均半径(D50)が5μmのSi−Ni合金粒子、Si−Fe合金粒子、およびSn−Cu合金粒子をそれぞれ用いた。炭素粒子36としては、平均半径(D50)が5μmの人造黒鉛を用いた。
【0114】
Li吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34と炭素材料32の容積比は2:8とした。Li吸蔵材料含有炭素粒子30は、カーボンナノチューブ粒子とSi−Ni合金粒子をメカニカルアロイまたはメカニカルミリングすることにより得た。メカニカルアロイまたはメカニカルミリングは、Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径(D50)が30μmとなるように行った。
【0115】
まず、炭素粒子36、結着材としてのポリフッ化ビニリデン、およびカーボンブラックを混合し、ペースト状にした第一の塗布液を負極集電体14上に塗布し、炭素層40(厚さ10μm)を形成した。つづいて、Li吸蔵材料含有炭素粒子30、ポリフッ化ビニリデン、および導電付与材を混合し、ペースト状にした第二の塗布液を炭素層40上に塗布し、Li吸蔵材料含有炭素層38を形成した。つづいて、これらを乾燥させ、プレスすることにより負極16を製造した。
【0116】
正極集電体20としては、アルミニウム箔(厚さ約15μm)を用いた。正極活物質18としては、LiCoOを用い、正極集電体20上に片面50μmの厚さに形成した。セパレータ26としては、ポリプロピレンとポリエチレンが層状に重なったものを用いた。電解質24としては、EC/DEC=3:7で混合したものに支持塩としてLiBFを加えたものを用いた。
【0117】
このような材料から角形積層ラミネート電池を作製し、電気化学特性評価を行った。なお、正極22と負極16の容量バランスは、負極16の初回充電容量/正極の初回充電容量が1.02程度になるようにした。
【0118】
表7に評価結果を示す。ここでは、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34の種類と100サイクル後の容量維持率との関係を示す。100サイクル後の容量維持率の評価方法は実施例1と同一方法である。充放電の評価は充電放電とも電流レートを1.0Cで行い、充電終止電圧を4.3V、放電終止電圧を3.0Vとした。
【0119】
【表7】
Figure 2004349164
【0120】
表7に示すように、Li吸蔵材料34としてSi−Ni合金粒子、Si−Fe合金粒子、およびSn−Cu合金粒子のいずれを用いた場合も、100サイクル後の容量維持率は比較例1と比較して容量維持率が向上した。
【0121】
(実施例7)
本実施例において、第四の実施の形態において図9を参照して説明したのと同様の構成の負極16を含むリチウムイオン二次電池10を製造した。
負極集電体14としては、電解銅箔(厚さ12μm)を用いた。炭素材料32としては、ハードカーボンを用いた。Li吸蔵材料34としては、平均半径(D50)が5μmのSi−Sn合金粒子、Si−Ge合金粒子、Sn−Al合金粒子をそれぞれ用いた。炭素粒子36としては、平均半径(D50)が5μmの人造黒鉛を用いた。
【0122】
Li吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34と炭素材料32の容積比は2:8とした。Li吸蔵材料含有炭素粒子30は、ハードカーボンの粒子とSi−Sn合金粒子をメカニカルアロイまたはメカニカルミリングすることにより得た。メカニカルアロイまたはメカニカルミリングは、Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径(D50)が25μmとなるように行った。
【0123】
ここで、炭素粒子36、ポリフッ化ビニリデン、およびカーボンブラックを混合し、ペースト状にした第一の塗布液と、Li吸蔵材料含有炭素粒子30、ポリフッ化ビニリデン、および導電付与材を混合し、ペースト状にした第二の塗布液とを準備した。まず、第二の塗布液を負極集電体14上に塗布してLi吸蔵材料含有炭素層38を形成し、つづいて第二の塗布液上に第一の塗布液を塗布して炭素層40(厚さ10μm)を形成した。
【0124】
正極集電体20としては、アルミニウム箔(厚さ約15μm)を用いた。正極活物質18としては、LiCoOを用い、正極集電体20上に片面50μmの厚さに形成した。セパレータ26としては、ポリプロピレンとポリエチレンが層状に重なったものを用いた。電解質24としては、EC/DEC=3:7で混合したものに支持塩としてLiBFを加えたものを用いた。
【0125】
このような材料から角形捲回ラミネート電池を作製し、電気化学特性評価を行った。なお、正極22と負極16の容量バランスは、負極16の初回充電容量/正極の初回充電容量が1.02程度になるようにした。
【0126】
表8に評価結果を示す。ここでは、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34の種類と100サイクル後の容量維持率の関係を示す。100サイクル後の容量維持率の評価方法は実施例1と同一方法である。充放電の評価は充電放電とも電流レートを1.0Cで行い、充電終止電圧を4.3V、放電終止電圧を3.0Vとした。
【0127】
【表8】
Figure 2004349164
【0128】
表8に示すように、Li吸蔵材料34としてSi−Sn合金粒子、Si−Ge合金粒子、およびSn−Al合金粒子のいずれを用いた場合も、100サイクル後の容量維持率は比較例1と比較して容量維持率が向上した。
【0129】
(実施例8)
本実施例において、第五の実施の形態において図11を参照して説明したのと同様の構成の負極16を含むリチウムイオン二次電池を製造した。
【0130】
負極集電体14としては、圧延銅箔(厚さ約15μm)を用いた。炭素材料32としては、人造黒鉛を用いた。Li吸蔵材料34としては、平均半径(D50)が3μmのLi−Si合金粒子、Li−Al合金粒子、Li−Sn合金粒子をそれぞれ用いた。炭素粒子36としては、カーボンナノチューブを用いた。Li吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34と炭素材料32の容積比は4:6とした。Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径(D50)が18μmとなるようにメカニカルアロイまたはメカニカルミリングを行った。
【0131】
ここで、炭素粒子36、ポリフッ化ビニリデン、およびカーボンブラックを混合し、ペースト状にした第一の塗布液と、Li吸蔵材料含有炭素粒子30、炭素粒子36、ポリフッ化ビニリデン、および導電付与材を混合し、ペースト状にした第三の塗布液を準備した。まず、第一の塗布液を負極集電体14上に塗布して炭素層40(厚さ約2μm)を形成し、つづいて第一の塗布液上に第三の塗布液を塗布して混合層42(厚さ約20μm)を形成した。
【0132】
正極集電体20としては、アルミニウム箔(厚さ約15μm)を用いた。正極活物質18としては、LiCoOを用い、正極集電体20上に片面約50μmの厚さに形成した。セパレータ26としては、ポリプロピレンとポリエチレンが層状に重なったものを用いた。電解質24としては、EC/DEC=3:7で混合したものに支持塩としてLiBFを加えたものを用いた。
【0133】
このような材料から角形積層電池を作製し、電気化学特性評価を行った。なお、正極22と負極16の容量バランスは、負極16の初回充電容量/正極の初回充電容量が1.02程度になるようにした。
【0134】
表9に評価結果を示す。ここでは、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34の種類と100サイクル後の容量維持率の関係を示す。100サイクル後の容量維持率の評価方法は実施例1と同一方法である。充放電の評価は充電放電とも電流レートを1.0Cで行い、充電終止電圧を4.3V、放電終止電圧を3.0Vとした。
【0135】
【表9】
Figure 2004349164
【0136】
表9に示すように、Li吸蔵材料34としてLi−Si合金粒子、Li−Al合金粒子、Li−Sn合金粒子のいずれを用いた場合も、100サイクル後の容量維持率は比較例1と比較して容量維持率が向上した。
【0137】
(実施例9)
本実施例において、第六の実施の形態において図13を参照して説明したのと同様の構成の負極16を含むリチウムイオン二次電池を製造した。
【0138】
負極集電体14としては圧延銅箔(厚さ約15μm)を用いた。炭素材料32としては、人造黒鉛を用いた。Li吸蔵材料34としては、平均半径(D50)が3μmのSiO粒子、SnO粒子、Ag粒子をそれぞれ用いた。炭素粒子36としては、平均半径(D50)が15μmの天然黒鉛を用いた。Li吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34と炭素材料32の容積比は3:7とした。Li吸蔵材料含有炭素粒子30の平均半径(D50)が25μmとなるようにメカニカルアロイまたはメカニカルミリングを行った。
【0139】
ここで、炭素粒子36、ポリフッ化ビニリデン、および導電付与材を混合し、ペースト状にした第一の塗布液と、Li吸蔵材料含有炭素粒子30、炭素粒子36、ポリフッ化ビニリデン、および導電付与材を混合し、ペースト状にした第三の塗布液を準備した。まず、第三の塗布液を負極集電体14上に塗布して混合層42(厚さ約30μm)を形成し、つづいて第三の塗布液上に第一の塗布液を塗布して炭素層40(厚さ約2μm)を形成した。
【0140】
正極集電体20としては、アルミニウム箔(厚さ約15μm)を用いた。正極活物質18としては、LiCoOを用い、正極集電体20上に片面約50μmの厚さに形成した。セパレータ26としては、ポリプロピレンとポリエチレンが層状に重なったものを用いた。電解質24としては、EC/DEC=3:7で混合したものに支持塩としてLiBFを加えたものを用いた。
【0141】
このような材料から角形捲回電池を作製し、電気化学特性評価を行った。なお、正極22と負極16の容量バランスは、負極16の初回充電容量/正極の初回充電容量が1.02程度になるようにした。
【0142】
表10に評価結果を示す。ここでは、Li吸蔵材料含有炭素粒子30中のLi吸蔵材料34の種類と100サイクル後の容量維持率の関係を示す。100サイクル後の容量維持率の評価方法は実施例1と同一方法である。充放電の評価は充電放電とも電流レートを1.0Cで行い、充電終止電圧を4.3V、放電終止電圧を3.0Vとした。
【0143】
【表10】
Figure 2004349164
【0144】
表10に示すように、Li吸蔵材料34としてSiO粒子、SnO粒子、Ag粒子のいずれを用いた場合も、100サイクル後の容量維持率は比較例1と比較して容量維持率が向上した。
【0145】
【発明の効果】
本発明によれば、高容量かつ良好なサイクル特性を有するリチウムイオン二次電池用負極活物質、リチウムイオン二次電池用負極、およびリチウムイオン二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるリチウムイオン二次電池の構成を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態における負極活物質および負極集電体の構成を示す断面図である。
【図3】図2に示すLi吸蔵材料含有炭素粒子を詳細に示す拡大断面図である。
【図4】本発明の実施の形態における負極活物質および負極集電体の構成を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態における負極活物質および負極集電体の構成を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態における負極活物質および負極集電体の構成を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態における負極活物質および負極集電体の構成を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態における負極活物質および負極集電体の構成を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態における負極活物質および負極集電体の構成を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態における負極活物質および負極集電体の構成を示す断面図である。
【図11】本発明の実施の形態における負極活物質および負極集電体の構成を示す断面図である。
【図12】本発明の実施の形態における負極活物質および負極集電体の構成を示す断面図である。
【図13】本発明の実施の形態における負極活物質および負極集電体の構成を示す断面図である。
【図14】本発明の実施の形態における負極活物質および負極集電体の構成を示す断面図である。
【図15】比較例における負極活物質および負極集電体の構成を示す断面図である。
【図16】比較例における負極活物質および負極集電体の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10 リチウムイオン二次電池
12 負極活物質
14 負極集電体
16 負極
18 正極活物質
20 正極集電体
22 正極
24 電解質
26 セパレータ
30 Li吸蔵材料含有炭素粒子
32 炭素材料
34 Li吸蔵材料
36 炭素粒子
38 Li吸蔵材料含有炭素層
40 炭素層
42 混合層

Claims (20)

  1. 第一の炭素材料と、前記第一の炭素材料のリチウム吸蔵の理論容量より多くのリチウムを吸蔵可能なLi吸蔵材料粒子とを含み、前記リチウム吸蔵材料粒子が前記第一の炭素材料中に埋設された第一の炭素粒子と、
    第二の炭素材料を含み、前記Li吸蔵材料粒子を含まない第二の炭素粒子と、を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  2. 請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、
    前記第二の炭素粒子は、前記第一の炭素粒子よりも平均粒子径が小さいことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  3. 請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、
    前記第一の炭素粒子の平均半径A(D50)と前記Li吸蔵材料粒子の平均半径B(D50)との関係が、
    0.01≦B/A≦0.3
    であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、
    前記第一の炭素粒子において、前記Li吸蔵材料粒子の容積が前記第一の炭素材料の10%以上60%以下であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、
    前記Li吸蔵材料粒子が、Si、Ge、Sn、Al、Pb、Pd、Ag、InおよびCdの少なくとも1つの金属またはその酸化物を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  6. 請求項1乃至5いずれかに記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、
    Li吸蔵材料粒子がSi、Sn、Ag、SiO、SnO、Li−Si合金、Li−Al合金、Li−Sn合金、Si−Sn合金、Si−Ge合金、Si−Al合金、Si−Fe合金、Si−Ni合金、またはSi−Cu合金のいずれかを含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  7. 請求項1乃至6いずれかに記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、
    Li吸蔵材料粒子が非晶質構造であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  8. 請求項1乃至7いずれかに記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、
    前記第一の炭素材料が、黒鉛、フラーレン、カーボンナノチューブ、DLC、アモルファスカーボン、またハードカーボンを含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  9. 請求項1乃至8いずれかに記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、
    前記第二の炭素材料が、黒鉛、フラーレン、カーボンナノチューブ、DLC、アモルファスカーボン、またはハードカーボンを含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  10. 請求項1乃至9いずれかに記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、
    前記第一の炭素粒子を含む第一の層と、
    前記第二の炭素粒子を主成分として構成された第二の層と、を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  11. 請求10に記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、
    前記第一の層は、前記第二の炭素粒子をさらに含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  12. Sn、Al、Pb、Pd、Ag、In、Cdの少なくとも1つの金属またはその酸化物、Siの合金または酸化物、あるいはGeの合金または酸化物を含むLi吸蔵材料粒子が炭素材料中に埋設された炭素粒子を含み、
    前記炭素粒子の平均半径A(D50)と前記Li吸蔵材料粒子の平均半径B(D50)との関係が、
    0.01≦B/A≦0.3
    であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  13. 請求項12に記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、
    Li吸蔵材料粒子がSn、Ag、SiO、SnO、Li−Si合金、Li−Al合金、Li−Sn合金、Si−Sn合金、Si−Ge合金、Si−Al合金、Si−Fe合金、Si−Ni合金、またはSi−Cu合金のいずれかを含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  14. 請求項12または13に記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、
    前記炭素粒子において、前記Li吸蔵材料粒子の容積が前記炭素材料の10%以上60%以下であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  15. 請求項12乃至14いずれかに記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、
    Li吸蔵材料粒子が非晶質構造であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  16. 請求項12乃至15いずれかに記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質において、
    前記炭素材料が、黒鉛、フラーレン、カーボンナノチューブ、DLC、アモルファスカーボン、またハードカーボンを含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極活物質。
  17. 請求項1乃至16いずれかに記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質と、負極集電体とを含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極。
  18. 請求項10または11に記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質と、負極集電体とを含み、
    前記第一の層が、前記第二の層と前記負極集電体との間に配設されたことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極。
  19. 請求項10または11に記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質と、負極集電体とを含み、
    前記第二の層が、前記第一の層と前記負極集電体との間に配設されたことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極。
  20. 請求項17乃至19いずれかに記載のリチウムイオン二次電池用負極を含むリチウムイオン二次電池。
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