JP2004348280A - ペダル補助装置 - Google Patents

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Kiyomi Hirasuna
清美 平砂
Keijiro Iwao
桂二郎 巖
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Abstract

【課題】簡易な構成によりペダル操作を最適に補助するペダル補助装置を提供する。
【解決手段】運転席のフロア上に車両左右方向にわたってフットレスト1を延設する。フットレスト1は、踏面1aと、フロア接触面1bと、踏面1aとフロア接触面1bとを連結する連結面1cの少なくとも三面を有し、フロア接触面1bと連結面1cの接合部に形成された回転軸1dを支点に回転可能に支持されるとともに、回転軸1d、および踏面1aと連結面1cの接合部で形成される稜線1eの少なくとも一方を、車両前後方向に傾斜させる。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレーキペダルやアクセルペダル等の操作を容易にするペダル補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のペダル装置として、従来、ドライバの体格に合わせてペダルの前後位置および高さを調整可能としたものが知られている(例えば特許文献1参照)。また、ブレーキペダル下方のフロア面またはフロアマットにドライバの踵位置を規制するための規制部を設け、ブレーキペダルの踏み込み時に踵が車体前方にずれることを防止するようにしたペダル装置も知られている(例えば特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平2002−358131号公報
【特許文献2】
特開平2002−347589号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1記載のペダル装置は、四節リンク機構によりブレーキペダルを形成するため、構成が煩雑になり、高コストになるという問題があった。また、上記特許文献2記載のペダル装置は、フロア面に踵を付けた状態でのペダル操作を前提とするものであり、例えば足の小さいドライバが踵をフロア面から離してペダル操作する場合には、機能しないばかりか、規制部がかえって邪魔になる。
【0005】
本発明は、ドライバの体格差等の影響を受けず、簡易な構成によりペダル操作を最適に補助するペダル補助装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によるペダル補助装置は、ペダル操作時に運転者の踵部を支持するように、運転席のフロア上に車両左右方向にわたって延設されるフットレストを備え、このフットレストは、踏面と、フロア接触面と、踏面とフロア接触面とを連結する連結面の少なくとも三面を有し、フロア接触面と連結面の接合部に形成された回転軸を支点に回転可能に支持されるとともに、回転軸、および踏面と連結面の接合部で形成される稜線の少なくとも一方を、車両前後方向に傾斜させたことを特徴とする。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、踏面とフロア接触面と連結面の少なくとも三面によりフットレストを形成し、フロア接触面と連結面の接合部に形成された回転軸を支点にフットレストを回転可能に支持するとともに、回転軸、および踏面と連結面の接合部で形成される稜線の少なくとも一方を、車両前後方向に傾斜させるようにした。これにより足が小さい場合であっても、ペダル操作の際にドライバの踵をフットレストで支持することができ、微小なペダル操作が容易になるとともに、ペダルを深く踏み込んだ場合にはフットレストが回転するので、フットレストに拘束されることなくペダルを踏み抜くことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
−第1の実施の形態−
以下、図1〜図5を参照して本発明によるペダル補助装置の第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係わるペダル補助装置の構成を示す斜視図であり、図2は、このペダル補助装置の取付状態を示す図である。ペダル補助装置は、車両左右方向にわたって延設され、ブレーキペダル5やアクセルペダル6の操作の際にドライバの踵を支持するフットレスト1と、ヒンジなどの回転機構3を介し、フットレスト1をフロアに回転可能に支持する固定部2と、フットレスト1を図2の初期位置に戻す初期位置戻し機構4とを有する。なお、アクセルペダル6の踏面はブレーキペダル5の踏面よりも下方まで延在している。そのため、フロア面に踵を付けた状態でアクセルペダル6を操作することは比較的容易である。これに対して足の小さいドライバがフロア面に踵を付けた状態でブレーキペダル5を操作することは困難であり、本実施の形態では主にブレーキペダル5の操作を補助するためにペダル補助装置を設ける。
【0009】
図3(a)は第1の実施の形態に係わるフットレスト1の正面図(車両後方から見た図)であり、図3(b)は平面図(上方から見た図)、図3(c)は車両前後方向の鉛直面内の断面図(図3(c)のc−c線断面図)である。フットレスト1は、初期位置でフロア面に接触するフロア接触面1bと、フロア接触面1bの後縁部から前方に向けて斜めに立ち上がる踏面1aと、フロア接触面の前縁部と踏面1aの上縁部とを連結する連結面1cとを有し、全体が略三角柱形状を呈する。フロア接触面1bと連結面1cの接合部には回転軸1dが設けられ、この回転軸1dを支点にフットレスト1は回転可能である。
【0010】
図3(b)に示すように、回転軸1dの右端部は左端部よりも後方に位置し、回転軸1dは上方から見ると車両前後方向に傾斜している。また、踏面1aと連結面1cの接合部で形成される稜線1eの右端部は左端部よりも前方に位置し、稜線1eは上方から見ると車両前後方向に傾斜している。これにより左側(ブレーキペダル5側)から右側(アクセルペダル6側)にかけてフットレスト1の鉛直面内の断面積が小さくなっている。
【0011】
初期位置戻し機構4の構成を図4に示す。図4(a)は、フットレスト1内の踏面1aとフロア接触面1bの接合部近傍に錘7を内蔵したものである。これによりフットレスト1には回転軸1dを支点に矢印方向のモーメントが戻り力として作用し、フットレスト1は初期位置に戻る。また、図4(b)は、フロア接触面1bとフロア面の間にばね8を介装したものである。これによりフットレスト1にはばね8の引張力が戻し力として作用し、フットレスト1は初期位置に戻る。初期位置戻し機構4の戻し力に抗して踏面1aに所定値以上の踏力が作用すると、フットレスト1は回転軸1dを支点に前方に回転する。
【0012】
次に、第1の実施の形態に係わるペダル補助装置の動作を説明する。
ブレーキペダル5の非操作時には、初期位置戻し機構4による戻し力がフットレスト1に作用し、フットレスト1は初期位置にある。この状態で、例えば車速コントロールを目的としてブレーキペダル5を微小に操作する場合、ドライバは図5(b)の状態Aに示すようにフットレスト1の踏面1aに踵を当接し、踵を固定した状態でつま先側を回転させ、ブレーキペダル5を操作する。これにより足の小さいドライバであってもフットレスト1により踵が支持され、微小な車速コントロールを安定して行うことができる。
【0013】
車両を停止するためにブレーキペダル5を深く踏み込むと(図5(b)の状態B)、踏面1aに車両前方への所定値以上の踏力が作用する。これによりにフットレスト1は回転軸1dを支点に前方に回転する。したがって、ドライバは踵の位置を拘束されることなく、ブレーキペダル5を踏み抜くことができる。ブレーキペダル5の踏み抜き後は、図5(a)に示すように初期位置戻し機構4の戻し力によりフットレスト1は初期位置に戻る。
【0014】
ブレーキペダル5からアクセルペダル6に踏み替える場合は、例えばフットレスト1に沿って踵を左右方向にずらす。この場合、フットレスト1の回転軸1dと稜線1eが車両前後方向に傾斜し、フットレスト1の車両前後方向の鉛直断面積はブレーキペダル5側からアクセルペダル6側にかけて徐々に小さくなっている。そのため、ブレーキペダル5からアクセルペダル6に踏み替える際に、フットレスト1に対する踵の引っ掛かりが徐々に小さくなり、ペダルの踏み替えをスムーズに行うことができる。また、アクセルペダル近傍のフットレスト1の回転量は小さいので、アクセルペダル6の操作時にドライバの踵が踏面1aに接触しても、ドライバはそれほど違和感を感じることなくアクセルペダル6を操作することができる。すなわち足の大きいドライバは、踵の位置をずらさずに、踵を支点につま先側を左右方向に回転してペダルを踏み替えることがあるが、そのような踏み替え操作も違和感なく行うことができる。
【0015】
第1の実施の形態のペダル補助装置によれば、次のような作用効果を奏する。
(1)運転席足下のフロア面上に、踏面1aとフロア接触面1bと連結面1cからなる略三角柱上のフットレスト1を車両左右方向にわたって延設するとともに、フロア接触面1bと連結面1cの接合部の回転軸1dを支点にフットレスト1を前後方向に回転可能に設けた。これにより足の小さいドライバであってもフットレスト1により踵が支持された状態でブレーキペダル5を操作することができ、ブレーキペダル5の操作による車速コントロールが容易となる。また、ブレーキペダル5の踏み込み時にはフットレスト1が前方に回転するので、フットレスト1に足の位置が拘束されずにブレーキペダル5を踏み抜くことができる。
(2)フットレスト1の回転軸1dと稜線1eを車両前後方向に傾斜させたので、ブレーキペダル5からアクセルペダル6に踏み替える際にフットレスト1と踵の接触面積が徐々に小さくなり、ペダルの踏み替えをスムーズに行うことができる。
(3)フットレスト1に初期位置戻し機構4を設けるので、ブレーキペダル5の踏み抜き後にフットレスト1は初期位置に戻り、ブレーキペダル5を容易に反復操作することができる。
【0016】
−第1の実施の形態の変形例−
次に、図6〜図12を参照して第1の実施の形態の変形例について説明する。
図6はフットレスト1の変形例を示す車両前後方向の鉛直断面図である。図6において、フットレスト11の踏面11aとフロア接触面11bは二面(連結面11c,11f)で連結されている。連結面11fは踏面11aと平行であり、フットレスト11の鉛直面内の断面形状は台形状をなしている。これにより回転軸11dを支点にフットレスト11が前方に回転すると、踏面11aが水平となって踏面11aの高さが最低となり、ブレーキペダル5の踏み抜きの際にフットレスト1に踵が引っ掛かることを防止できる。
【0017】
図7に示すように、フットレスト1の前方にストッパ12を設け、ストッパ12の斜面12aとフットレスト1の連結面1cを当接させて、フットレスト1の回転量を規制することもできる。この場合、最大回転時に踏面1aが水平となるようにストッパ12の傾斜角θsを設定することが好ましい。
【0018】
図8,9は、固定部2の変形例を示す正面図および車両前後方向の鉛直断面図である。図8,9に示すように、フロアマットには、回転軸1dの左右両端部の位置に対応して半リング状の一対の固定部12が取り付けられ、この固定部12の内側に回転軸1dが挿入されている。なお、回転軸1dの両端部を固定部12により支持するのではなく、回転軸1dの一端部を固定部12により片持ち支持するようにしてもよい。
【0019】
図10は、固定部2および初期位置戻し機構4の変形例を示す正面図である。図10に示すようにフットレスト1の回転軸1dは、回転軸1dの側方の車体15から回転可能に支持されている。また、回転軸1dにはばね14が装着され、このばね14により回転軸1dの回転に応じた付勢力がフットレスト1に戻し力として作用する。
【0020】
第1の実施の形態では、フットレスト1の稜線1eを車両前後方向に傾斜させたが、この傾斜角は次のように設定することが好ましい。すなわちブレーキペダル5とアクセルペダル6とフットレスト1の配置を示す図11の平面図に示すように、稜線を水平面内に投影した線L1が、ブレーキペダル5の踏面の中心点とアクセルペダル6の踏面の中心点を結ぶ線を水平面内に投影した仮想線L2に対し、略平行となるようにすることが好ましい。これにより踏面1aに沿って踵を移動することでブレーキペダル5からアクセルペダル6に足の位置が移動し、ペダルの踏み替え時に踏面1aがガイドとして機能する。
【0021】
また、フットレスト1の正面図である図12(a)に示すように、稜線1eを車両前後方向だけでなくフロアに対する垂直面内で上下方向にも傾斜させ、ブレーキペダル5側からアクセルペダル6側にかけて稜線1の高さを低くすることが好ましい。これにより図12(b)に示すように足の大きさに応じて踵の位置をずらすことで、足の大きさに拘わらずフットレスト1により踵を支持することができる。
【0022】
−第2の実施の形態−
図13〜15を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第2の実施の形態では、フットレストの踏面に踵位置案内用の溝を設ける。図13(a)は、第2の実施の形態に係わるフットレスト21の正面図であり、図13(b)は図13(a)のb−b線断面図である。
【0023】
図13に示すように、フットレスト21の踏面21aには車両左右方向にわたって溝21gが設けられている。溝21gはドライバの踵の位置を案内するものであり、図14に示すようにドライバはフットレスト21の溝21gに踵を位置させ、溝21gの位置を力点としてフットレスト21に踏力を及ぼす。溝21gの幅wは左右方向にわたって一定であり、溝21gの形状(回転軸21dと溝21gの角度θ)は以下のように決定される。
【0024】
図15に示すように回転軸21dから力点aまでの水平方向距離をs、鉛直方向距離をhとすると、
s・tanθ=h (I)
となる。一方、力点aにおいて水平方向前方にかかる踏力をF、足の重みにより鉛直下方にかかる重力をMgとすると、モーメントが釣り合っている状態では、
Mg・s=F・h (II)
が成り立つ。上式(I),(II)より
F・h=Mg・h/tanθ (III)
が成り立ち、さらに次式(IV)が成立する。
F=Mg/tanθ (IV)
【0025】
ここで、力点aの位置に拘わらず常に略一定の踏力Fおよび重力Mgが力点aにかかると仮定すると、tanθは略一定となり、角度θも略一定となる。そこで、第2の実施の形態では、力点aの左右方向の位置に拘わらず常に角度θが一定となるように溝21gを設ける。これにより溝21gに沿って踵の位置をずらせば、常に一定の踏力Fでフットレスト21を回転させることができる。
【0026】
このように第2の実施の形態では、踏面21aに踵の位置を案内するための溝21gを設けるとともに、フロア接触面21bに対し回転軸21dと溝21gのなす角度θが一定となるようにした。これにより溝21gの位置に沿って踵をずらすことにより、常に一定の踏力でフットレスト21を回転させ、ブレーキペダル5を踏み抜くことができる。なお、踵の案内部として、踏面21aに溝21gの代わりに凸状のラインを施すなどしても同様の効果が得られる。すなわち踵の位置を案内するのであれば、踏面21a上の案内部の形状はいかなるものであってもよい。
【0027】
−第3の実施の形態−
図16,17を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第3の実施の形態では、フロアに窪みを設け、窪みにフットレストの回転軸を設置する。図16(a)は、第3の実施の形態に係わるフットレスト31の初期位置における正面図であり、図16(b),(c)はフットレスト31の左端部および右端部における車両前後方向の鉛直断面図である。また、図17(a)は、ブレーキペダル5の踏み抜き時におけるフットレスト31の正面図であり、図17(b),(c)はフットレスト31の左端部および右端部における車両前後方向の鉛直断面図である。
【0028】
フロアには車両左右方向にかけて断面略V字状の窪み32が形成され、窪み32の底部に回転軸31dが設置されている。窪み32は左方から右方にかけて浅くなり、右端部において窪み32の深さは0となっている。左端部における窪み32の深さは、図16に示すようにフットレスト31の左端部における回転軸31dから踏面31aまでの距離s1と右端部における回転軸31から踏面31aまでの距離s2の差(s1−s2)に等しくなっている。また、初期位置、すなわち図16(b)に示すようにフロア接触面31bと窪み32の後面32bが接触している状態において、窪み32の前面32aは踏面31aと平行となるように形成され、かつ、連結面31cと前面32aのなす角度θ2は、前面32aの水平面に対するなす角度θ1と等しくなっている。
【0029】
これにより回転軸31dを支点にフットレスト31が回転すると、図17に示すように連結面31cと窪み32の前面32が当接し、フットレスト31の回転が制限される。このとき踏面31aは水平となり、ブレーキペダル5の踏み抜き時のフットレスト31の高さを低くすることができる。また、フットレスト31の一部は窪み32に収容されるので、踏み抜き後の踏面31aの高さを一層低くすることができる。
【0030】
このように第3の実施の形態によると、車両左右方向にわたってフロアに断面略V字状の窪み32を設けるとともに、左方から右方にかけて窪み32の深さを浅くし、この窪み32の底部にフットレスト31の回転軸31dを設置するようにした。すなわち窪み32の形状に沿って回転軸31dを下向に傾斜させるようにしたので、ブレーキペダル5の踏み抜き後のフットレスト31の高さを低くすることができる。また、窪み32の前面32aによりフットレスト31の回転が制限され、窪み32がストッパとして機能するので、別途ストッパを設けなくても踏面31aを水平とした状態でフットレスト31の回転を停止することができる。
【0031】
なお、窪み32を断面V字状としたが、断面形状はV字状に限らない。窪み32の形状と回転軸31dの傾斜角は一致しなくてもよい。すなわち車両左右方向に沿って深さ一定の窪みを設け、この窪みの内側に回転軸31dを上下方向に傾斜した状態で収容してもよい。
【0032】
−第4の実施の形態−
図18を参照して本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第4の実施の形態では、フットレストの回転に伴いその回転中心が徐々に移動するように構成する。図18は第4の実施の形態に係わるフットレスト41の車両前後方向の鉛直面内の断面図である。
【0033】
図18に示すようにフットレスト41のフロア接触面41bと連結面41cの接合部は曲面状に形成され、この接合部はゴムなどの弾性材42を介してフロア面から支持されている。これによりフットレスト41の踏面41aに踏力が作用すると、フットレスト41は弾性体42を圧縮しながら前方に回転する。このときフットレスト41の回転に伴いその回転中心は下方に移動し、踏み抜き後のフットレスト41の高さを低くすることができる。
【0034】
このように第4の実施の形態では、弾性体42を介してフットレスト41を支持し、弾性体42の圧縮によりフットレスト41の回転中心を移動するようにしたので、ブレーキペダル5の踏み抜き後のフットレスト41の高さを低くすることができる。
【0035】
なお、フロア接触面41bと連結面41cの接合部を曲面状としたが、図3と同様、角状に形成してもよい。この場合も、フットレスト1の回転に伴い弾性体42が圧縮し、回転中心(回転軸1d)の位置が下方に移動する。
【0036】
なお、踏面とフロア接触面と連結面の少なくとも三面によりフットレストを構成するのであれば、それ以上の多面でフットレストを構成してもよい。また、図3では回転軸1dと稜線1eの両方を前後方向に傾斜させるようにしたが、いずれか一方を前後方向に傾斜させることもできる。すなわち本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態のペダル補助装置に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるペダル補助装置の構成を示す斜視図。
【図2】図1のペダル補助装置の車両への取付状態を示す図。
【図3】第1の実施の形態に係わるペダル補助装置を構成するフットレストの構成を示す図。
【図4】第1の実施の形態に係わるペダル補助装置を構成する初期位置戻し機構の構成を示す図。
【図5】第1の実施の形態に係わるペダル補助装置の動作の一例を示す図。
【図6】第1の実施の形態に係わるフットレストの変形例を示す図。
【図7】第1の実施の形態に係わるフットレストの別の変形例を示す図。
【図8】第1の実施の形態に係わるペダル補助装置を構成する固定部の変形例を示す正面図。
【図9】図8の車両前後方向断面図。
【図10】第1の実施の形態に係わる初期位置戻し機構の変形例を示す図。
【図11】第1の実施の形態に係わるフットレストの稜線の形状の一例を示す平面図。
【図12】第1の実施の形態に係わるフットレストの稜線の形状の一例を示す正面図。
【図13】第2の実施の形態に係わるフットレストの構成を示す図。
【図14】図13のフットレストに踵を当てた状態を示す図。
【図15】図13のフットレストの溝形状を説明するための図。
【図16】第3の実施の形態に係わるフットレストの構成を示す図(初期位置)。
【図17】図16のフットレストの踏み抜き後の位置を示す図。
【図18】第4の実施の形態に係わるフットレストの構成を示す図。
【符号の説明】
1 フットレスト 1a 踏面
1b フロア接触面 1c 連結面
1d 回転軸 1e 稜線
5 ブレーキペダル 6 アクセルペダル
21 フットレスト 21g 溝
31 フットレスト 31d 回転軸
32 窪み 41 フットレスト
42 弾性材

Claims (6)

  1. ペダル操作時に運転者の踵部を支持するように、運転席のフロア上に車両左右方向にわたって延設されるフットレストを備え、
    前記フットレストは、踏面と、フロア接触面と、前記踏面とフロア接触面とを連結する連結面の少なくとも三面を有し、前記フロア接触面と連結面の接合部に形成された回転軸を支点に回転可能に支持されるとともに、前記回転軸、および前記踏面と連結面の接合部で形成される稜線の少なくとも一方を、車両前後方向に傾斜させたことを特徴とするペダル補助装置。
  2. 請求項1に記載のペダル補助装置において、
    前記踏面に車両左右方向にわたって溝部を有し、車両前後方向の鉛直面内において前記フロア接触面に対して前記回転軸と前記溝部とを結んだ線のなす角度が、車両左右方向にわたって略一定となるようにしたことを特徴とするペダル補助装置。
  3. 請求項1または2に記載のペダル補助装置において、
    前記稜線を、前記フロアに対する垂直面内で上下方向に傾斜させたことを特徴とするペダル補助装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のペダル補助装置において、
    前記稜線を水平面内に投影した線が、アクセルペダルの踏面の中心点とブレーキペダルの踏面の中心点とを結ぶ仮想線を水平面内に投影した線に対し、略平行となるようにしたことを特徴とするペダル補助装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載のペダル補助装置において、
    前記フロアに車両左右方向にわたって窪みを設けるとともに、前記回転軸を上下方向に傾斜させて前記窪みに設置することを特徴とするペダル補助装置。
  6. 請求項1に記載のペダル補助装置において、
    前記フットレストの回転に伴い、回転中心の上下位置が移動可能となるように構成したことを特徴とするペダル補助装置。
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