以下では、本発明の一実施形態に係るトラクタ1のアクセル操作機構20について説明する。
まず、図1から図5を用いてトラクタ1の全体構成について説明する。
トラクタ1は、主として機体フレーム2、エンジン3、ボンネット4、マフラ5、トランスミッションケース6、前輪7、後輪8、フェンダ9、昇降装置10、キャビン11、ステアリングホイール12、座席13、ステップ14、アームレスト15、サイドコンソール16等を具備する。
機体フレーム2は、複数の板材を適宜組み合わせて形成される枠状の部材である。機体フレーム2は、平面視略矩形状に形成される。機体フレーム2は、その長手方向を前後方向に向けてトラクタ1の前部に配置される。機体フレーム2の後部にはエンジン3が固定される。エンジン3はボンネット4に覆われる。ボンネット4の右側方には、エンジン3の排気ガスを排出するマフラ5が配置される。エンジン3の後部には、トランスミッションケース6が固定される。
機体フレーム2の前部は、フロントアクスル機構(不図示)を介して左右一対の前輪7に支持される。トランスミッションケース6の後部は、リアアクスル機構(不図示)を介して左右一対の後輪8に支持される。左右一対の後輪8は、概ね上方からフェンダ9によって覆われる。
トランスミッションケース6の後部には、昇降装置10が設けられる。昇降装置10には、各種の作業装置(例えば、耕運機等)を装着することができる。昇降装置10は油圧シリンダ等のアクチュエータによって、装着された作業装置を昇降させることができる。当該昇降装置10には、図示せぬPTO軸を介してエンジン3の動力を伝達することができる。
エンジン3の動力は、トランスミッションケース6に収容された変速装置(不図示)で変速された後、前記フロントアクスル機構を経て前輪7に伝達可能とされると共に、前記リアアクスル機構を経て後輪8に伝達可能とされる。エンジン3の動力によって前輪7及び後輪8が回転駆動され、トラクタ1は走行することができる。またエンジン3の動力によって、昇降装置10に装着された作業装置を駆動させることができる。
エンジン3の後方にはキャビン11が設けられる。キャビン11の内部には、運転者が搭乗する居住空間が形成される。キャビン11の前部には、前輪7の切れ角を調節するためのステアリングホイール12が配置される。キャビン11の略中央には、運転者が着座するための座席13が配置される。キャビン11の下部には、座席13に着座した運転者が足を置くためのステップ14(図4参照)が配置される。座席13のすぐ右側方には、アームレスト15が配置される。また、キャビン11の右側部(アームレスト15よりも右外側)には、サイドコンソール16が配置される。アームレスト15及びサイドコンソール16には、各種の操作具が適宜配置されている。また、図5に示すように、サイドコンソール16には、その左側面から前側面までに亘って開口された開口部16aが形成される。サイドコンソール16は、開口部16aを介して、内部に設けられたリレーボックス16b及びヒューズボックス16c等の電装機器をメンテナンス可能に構成される。なお、サイドコンソール16の開口部16aは、メンテナンス時を除いて、図4に示すカバー部16dによって閉塞されている。
また、図4及び図5に示すように、ステアリングホイール12の下方には、エンジン3の回転数を調整するアクセルペダル30等、各種のペダルが配置される。
次に、図6から図10を用いて、アクセルペダル30の踏み込み操作に応じてエンジン3の回転数を調整するアクセル操作機構20の構成について説明する。なお、以下においては、アクセルペダル30が踏み込まれていない状態を基準として、アクセル操作機構20の構成について説明する。
アクセル操作機構20は、アクセルペダル30、検知機構60及び調整機構70を具備する。
図6及び図7に示すアクセルペダル30は、エンジン3の回転数を調整する際に運転者により踏み込まれるものである。アクセルペダル30は、キャビン11の右部(平面視でステアリングホイール12よりも右方)に配置されると共に、前部がトラクタ1の左右外側を向いた姿勢で配置される(図3参照)。
このように、本実施形態においては、アクセルペダル30が傾いている(前部が左右外側を向いている)ため、以下では、説明の便宜上、アクセルペダル30(後述する回動支持部51の軸線方向)を基準に、上下方向、前後方向及び左右方向を定義して、アクセル操作機構20の説明を行う。具体的には、図6から図13に示す矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義する。なお、矢印L及び矢印Rは、回動支持部51の軸線方向であり、矢印F及び矢印Bは、当該矢印L及び矢印Rに対して平面視で直交する方向である。
図9及び図10に示すように、アクセルペダル30は、操作部40、回動支持部51及び当接部52を具備する。
操作部40は、運転者が踏み付けるための略板状の部分である。操作部40は、側面視において、前上方へ延びるように形成される。操作部40は、その板面を後上方(前下方)に向けて配置される。操作部40の形状については後で詳述する。
回動支持部51は、操作部40を回動可能に支持する部分である。回動支持部51は、軸線方向を左右方向に向けた略筒状に形成される。回動支持部51は、操作部40の下面のうち、後下端部と接するように形成される。回動支持部51は、その上端部がステップ14の表面(上面)よりも僅かに上方に位置する(図7参照)。図6及び図7に示すように、回動支持部51には、ピン51aが挿通される。回動支持部51は、当該ピン51aを介して車体に回動可能に支持される。また、本実施形態に係るピン51aは、ステップ14よりも低い位置(下方)に配置される。
図9及び図10に示す当接部52は、操作部40の下面から略下方(前下方)へ突出する部分である。当接部52は、下方へ突出した端部が左方(トラクタ1の左右内側)へ延出するような略L字状に形成される。
図6及び図7に示す検知機構60は、アクセルペダル30の踏み込みを検知するためのものである。検知機構60は、回動支持部51の前方に配置される。また、検知機構60は、一部の部材(後述する第一連結軸64)を除いてステップ14よりも低い位置に配置される。検知機構60は、固定部材61、シャフト62、第一回動部材63、第一連結軸64、第二回動部材65、第二連結軸66、戻しバネ67及びポテンショメータ68を具備する。
固定部材61は、ステップ14に下方から固定される背面視略逆U字状の部材である。固定部材61は、上面がステップ14の裏面(ステップ14を構成する床板の下面)に当接した状態で、上方からボルトが締結されることで、当該ステップ14に固定される。こうして、本実施形態に係る固定部材61は、ステップ14(床板)に吊られるようにして設けられる。固定部材61は、軸部61aを具備する。
図7及び図8に示す軸部61aは、その軸線方向を左右方向に向けて配置される。軸部61aは、固定部材61の右部から右方へ突出するように形成される。
シャフト62は、後述する第一回動部材63等を回動可能に支持する部材である。シャフト62は、その軸線方向を左右方向(回動支持部51の軸線方向と同一方向)に向けて配置される。シャフト62は、固定部材61の右部に挿通され、当該固定部材61に固定される。
図6から図8に示す第一回動部材63は、アクセルペダル30が踏み込まれるのに伴って回動する部材である。第一回動部材63は、固定部材61の右方に配置される。第一回動部材63は、筒状部63a及び突出部63bを具備する。
筒状部63aは、その軸線方向を左右方向に向けて配置される。筒状部63aは、シャフト62に挿通され、当該シャフト62に相対的に回動可能に支持される。
突出部63bは、筒状部63aの外周面から後上方へと突出する部分である。突出部63bは、板面を左右方向へ向けた略板状に形成される。
図6及び図7に示す第一連結軸64は、アクセルペダル30の踏み込みに伴って第一回動部材63を回動させるための部材である。第一連結軸64は、その軸線方向を前下方(後上方)に向けて配置される。第一連結軸64は、その後上端部がアクセルペダル30の当接部52に揺動可能に連結される。第一連結軸64は、その前下端部が第一回動部材63の突出部63bの後上部に揺動可能に連結される。
第二回動部材65は、第一回動部材63の回動に伴って回動する部材である。第二回動部材65は、第一回動部材63の左方に配置される。第二回動部材65は、筒状部65a及び突出部65bを具備する。
図6及び図8に示す筒状部65aは、その軸線方向を左右方向に向けて配置される。筒状部65aは、その右部にシャフト62の左端部が挿入されて当該シャフト62に回動可能に支持される。
突出部65bは、筒状部65aの外周面から後上方へと突出する部分である。突出部65bは、板面を左右方向へ向けた略板状に形成され、第一回動部材63の突出部63bと対向する。
第二連結軸66は、第一回動部材63と第二回動部材65とを連結する部材である。第二連結軸66は、その軸線方向を左右方向に向けて配置される。第二連結軸66は、左端部が第二回動部材65の突出部65bに連結されると共に、右端部が第一回動部材63の突出部63bに連結される。
戻しバネ67は、アクセルペダル30を踏まれる前の位置に戻すためのものである。戻しバネ67は、シャフト62及び第二回動部材65の筒状部65aに外嵌される。戻しバネ67は、その左端部が第二連結軸66に引っ掛けられる。また、戻しバネ67は、その右端部が固定部材61に適宜取り付けられる。戻しバネ67は、第二連結軸66を図7における時計回り方向へ付勢する。
ポテンショメータ68は、第一回動部材63の回動量を検知するためのものである。ポテンショメータ68は、固定部材61の左部に固定され、第二回動部材65の左方に配置される。ポテンショメータ68は、軸部68aを具備する。
軸部68aは、ポテンショメータ68において回動角度が検出される部分である。軸部68aは、その軸線方向を左右方向に向けて配置され、第二回動部材65の筒状部65a(左部)に固定される。
このように構成される検知機構60は、ポテンショメータ68によって第一回動部材63の回動量を検知することで、アクセルペダル30の踏み込みを検知する。トラクタ1は、当該ポテンショメータ68の検知結果に基づいて、エンジン3の回転数を制御可能に構成される。
調整機構70は、アクセルペダル30の踏み付けに要する操作力を調整するためのものである。調整機構70は、固定部材61の右方に配置される。調整機構70は、摩擦板71、バネ受け部材72、調整バネ73、キャップ74、プレート75及びナット76を具備する。
摩擦板71は、第一回動部材63との間で摩擦力を発生させるための略板状の部材である。摩擦板71は、略円環状に形成されると共に、シャフト62に挿通される。摩擦板71は、第一回動部材63(筒状部63a)を挟むように、左右一対設けられる。
図6から図8に示すバネ受け部材72は、後述する調整バネ73を受けるための略板状の部材である。バネ受け部材72は、シャフト62に挿通され、右側の摩擦板71の右方に配置される。バネ受け部材72は、シャフト62に対して左右方向に摺動可能に構成される。また、バネ受け部材72は、その上端部及び下端部が凹んだ凹状に形成され、当該凹状の部分(上端部)に固定部材61の軸部61aが挿通されることにより、シャフト62に対して回動不能に構成される。
図6及び図8に示す調整バネ73は、摩擦板71を左方へ付勢するためのものである。調整バネ73は、シャフト62に外嵌されてバネ受け部材72と後述するキャップ74との間に配置される。
キャップ74は、調整バネ73を受けるための略カップ状の部材である。キャップ74は、シャフト62に挿通されて調整バネ73と当接する。キャップ74は、シャフト62に対して左右方向に摺動可能に構成される。
プレート75は、キャップ74の右方に配置される略板状の部材である。プレート75は、シャフト62に挿通されてキャップ74の右面と当接する。プレート75は、シャフト62に対して左右方向に摺動可能に構成される。
ナット76は、シャフト62の右端部に螺合される。ナット76は、プレート75の右方に配置され、左端部がプレート75と当接する。ナット76は、調整機構70を構成する各部材(摩擦板71等)のうち、最もトラクタ1の左右外側に配置される。
このように、調整機構70の各部材は、シャフト62の軸線方向に並んで配置されている。また、検知機構60を構成する各部材は、一部の部材(第一連結軸64及び第二連結軸66)を除いて、シャフト62の軸線方向に並んで配置されている。これによって、アクセル操作機構20は、調整機構70及び検知機構60の各部材を極力横に並べて、シャフト62の軸線方向に集約することができる。これにより、調整機構70及び検知機構60の組み付けやメンテナンスを行い易くすることができる。
また、調整機構70の各部材、検知機構60の第一回動部材63、第二回動部材65及び戻しバネ67は、シャフト62を介して固定部材61に取り付けられている。また、ポテンショメータ68は、固定部材61に直接(シャフト62を介さずに)取り付けられている。このように、本実施形態においては、シャフト62の軸線方向に並んで配置される部材(第一回動部材63等)が、固定部材61を介してステップ14にまとめて吊られるようにして設けられている。このような構成により、固定部材61を介して、第一回動部材63等をステップ14にまとめて取り付けることができる。これにより、調整機構70及び検知機構60の組み付けをより行い易くすることができる。また、固定部材61をステップ14から取り外すことで、第一回動部材63等をステップ14からまとめて取り外すこともできる。これにより、調整機構70及び検知機構60のメンテナンスをより行い易くすることができる。
以下では、図9から図11を用いて、アクセルペダル30の操作部40の形状について詳細に説明する。
前述の如く、操作部40は、運転者が踏み付けるための略板状の部分であり、板面を後上方(前下方)に向けて配置される。操作部40は、その後下端部がステップ14の下方に配置され、当該ステップ14から前上方へ突出するように設けられる(図7参照)。操作部40は、操作面41及び孔部44を具備する。
操作面41は、操作部40の後上面である。操作面41は、左右方向を短手方向とすると共に、前上方(後下方)を長手方向とする略矩形状に形成される。操作面41は、平坦部42及び凸状部43を具備する。
平坦部42は、平らな平面状に形成される部分である。平坦部42は、操作面41の後下部に形成される。より詳細には、平坦部42は、操作面41の後下端から中途部(長手方向中央部よりも後方)までの範囲の全域に亘って形成される。平坦部42は、その前上部がステップ14よりも高い位置(上方)に位置すると共に、その前上端がサイドコンソール16の開口部16aの下端と略同一の高さ位置に位置する(図5参照)。また、平坦部42は、その後下端がステップ14よりも低い位置(下方)に位置する(図7参照)。
図11に示すように、凸状部43は、上に凸のR形状(曲面状)に形成される部分である。ここで、図11に示す点P1は、平坦部42の前上端を示すものである。また、図11に示す直線L11は、側面視において平坦部42に沿う直線である。また、図11には、点P1において直線L11に接する円周Cを示している。凸状部43は、側面視において当該円周Cに沿うR形状に形成されている。
このような凸状部43は、平坦部42の前上端と連続するように形成されると共に、平坦部42との境界が極力滑らかとなるように形成される。また、凸状部43は、前上端部へ向かうにつれて直線L11から離間するように形成される。凸状部43は、操作面41の前上端から中途部(長手方向中央部よりも後方)までの範囲の全域に亘って形成される。こうして、操作面41においては、長手方向の半分以上の広い範囲に亘って凸状部43が形成されると共に、残りの部分に平坦部42が形成される。
このように形成される操作面41の凸状部43には、図9及び図10に示すように、左側突出部43a及び右側突出部43bが形成される。
ここで、左側突出部43a及び右側突出部43bの説明に際して、操作面41の外縁の形状(平面視における形状)について説明する。図10(a)に示すように、操作面41の外縁は、後辺B1と、前辺F1と、左辺L1・L2と、右辺R1・R2と、を有する。
後辺B1は、操作面41の後側の縁部であり、左右に平行に延びるように形成される。前辺F1は、操作面41の前側の縁部であり、略左右方向(左右方向に対して僅かに傾斜する方向)へ延びるように形成される。前辺F1の左端は、後辺B1の左端よりもやや左方に位置するように形成される。また、前辺F1の右端は、後辺B1の右端よりもやや左方に位置するように形成される。
左辺L1・L2は、操作面41の左側の縁部であると共に、後辺B1の左端と前辺F1の左端とを結ぶ辺である。左辺L1は、後辺B1の左端から左前方へ延びるように形成される。左辺L1の左前端は、操作面41の前部(凸状部43が形成される部分)に位置する。左辺L2は、前辺F1の左端から左後方へ延びるように形成される。左辺L2の左後端は、左辺L1の左前端と接続される。
右辺R1・R2は、操作面41の右側の縁部であると共に、後辺B1の右端と前辺F1の右端とを結ぶ辺である。右辺R1は、後辺B1の右端から略前方へ延びるように形成される。右辺R1の前端は、操作面41の前部に位置すると共に、前後方向において、左辺L1の前端よりも前方に位置する。右辺R2は、前辺F1の右端から右後方へ延びるように形成される。右辺R2の右後端は、右辺R1の前端と接続される。
このように構成される操作面41は、前辺F1(左端)から、左辺L1・L2の接続部分へ向けて徐々に左方へ広がるように形成される。また、操作面41は、前辺F1(右端)から、右辺R1・R2の接続部分へ向けて徐々に右方へ広がるように形成される。また、各辺B1・F1・L1・L2・R1・R2の接続部分は、角が丸まった形状(平面視略円弧状)に形成される。
次に、左側突出部43a及び右側突出部43bについて説明する。
左側突出部43aは、操作面41の外縁のうち、左方に最も突出する(広がった)部分である。具体的には、左側突出部43aは、左辺L1の右後端と左辺L2の右前端とを結ぶ直線L0に対して、左方へ最も突出する部分、すなわち左辺L1・L2の接続部分である。本実施形態において、左側突出部43aは、操作面41の前部(凸状部43の前後中途部)に形成される。
右側突出部43bは、操作面41の外縁のうち、右方に最も突出する部分である。具体的には、右側突出部43bは、右辺R1の後端と右辺R2の左前端とを結ぶ直線R0に対して、右方へ最も突出する部分、すなわち右辺R1・R2の接続部分である。本実施形態において、右側突出部43bは、操作面41の前部(凸状部43の前後中途部)に形成される。また、右側突出部43bは、左側突出部43aよりも前方に位置するように形成される。
本実施形態では、このように前後にずれた左側突出部43aと右側突出部43bとの間に位置するように、当接部52が形成されている。具体的には、当接部52は、上端(操作部40の下面と繋がる部分)の少なくとも一部が、左側突出部43aと右側突出部43bとの間に位置するように形成される(図10(b)参照)。
孔部44は、操作部40の板面を貫通する孔である。孔部44は、操作部40の長手方向及び短手方向(左右方向)に適宜間隔をあけて複数形成される。また、孔部44は、当接部52に対して、長手方向に位置をずらして形成される。
次に、図12及び図13を用いて、以上の如く構成されたアクセル操作機構20の動作について説明する。
図12に示す運転者の足A1によってアクセルペダル30の操作面41が踏み込まれると、操作部40は、回動支持部51(ピン51a)を中心に下方へ揺動する。これに伴って、第一連結軸64は、第一回動部材63の突出部63bを下方へ押圧する。これにより、第一回動部材63の突出部63bは、シャフト62を中心に下方へ揺動する。
このとき、第二連結軸66を介して第一回動部材63と連結された第二回動部材65(図6参照)は、突出部65bが第一回動部材63の突出部63bと一体的に下方へ揺動する。これによって、第二回動部材65の筒状部65aが回動し、当該筒状部65aに固定されたポテンショメータ68の軸部68aも回動する(図8参照)。
ポテンショメータ68は、当該軸部68aの回動量を検知する。エンジン3の回転数は、当該回動量の検知結果に基づいて適宜制御される。これによって、アクセル操作機構20は、アクセルペダル30の踏み込み操作に応じてエンジン3の回転数を調整することができる。また、運転者がアクセルペダル30(操作面41)から足A1を離すと、戻しバネ67の付勢力によって、アクセルペダル30は踏み込み前の位置(初期位置)に戻される。
ここで、アクセルペダル30を踏み込む場合、足A1(右足)の親指の付け根付近で強くアクセルペダル30を押し込むこととなる。また、踏み込みを深くするために、さらに足A1のつま先側でアクセルペダル30を押し込むようにすると、小指側でも強くアクセルペダル30を押し込むようになる。このように、アクセルペダル30の踏み込み操作においては、親指の付け根付近(左前部)及び小指側(右前部)からアクセルペダル30へ力を加え易い。本実施形態に係る操作部40は、図10に示すように、操作面41に左側突出部43a及び右側突出部43bを形成することで、操作面41の前部における左右方向幅が、前端や後端の左右方向幅よりも広くなるように構成されている。このような構成によれば、足A1の左前部及び右前部(アクセルペダル30へ力を加え易い部分)が操作面41からはみ出し難くなる。これによって、足A1からアクセルペダル30へ力を加え易くすることができるため、操作部40の操作性を向上することができる。
また、前述の如く、足A1のつま先側でアクセルペダル30を押し込むようにすると、小指側でも強くアクセルペダル30を押し込むようになる。この状態からさらに踏み込みを深くするために、さらにつま先側でアクセルペダル30を押し込むようにすると、小指の先端付近(親指の付け根より前後位置が前の部分)でもアクセルペダル30を押し込むようになる。特に、本実施形態のように、アクセルペダル30が傾いている(前部が左右外側を向いている)場合、つま先側でアクセルペダル30を押し込むようにすると、足A1の小指の先端付近でアクセルペダル30を押し込み易くなる。本実施形態に係る右側突出部43bは、左側突出部43aよりも前方に位置するように形成されている。このような構成によれば、小指の先端付近が、操作面41からはみ出し難くなる。これによって、アクセルペダル30を深く踏み込んだ場合に、足A1の外側からアクセルペダル30へ力を加え易くすることができるため、操作部40の操作性を向上することができる。
また、図12に示すように、本実施形態に係るアクセルペダル30は、操作面41に凸状部43が形成されている。このような構成によれば、運転者は、アクセルペダル30(操作面41)を踏み込むときに、平面ではなく、曲面(凸状部43)を前下方へ押し込むことができる。これにより、運転者の足A1と操作面41との接触面積を小さくし、足A1を操作面41に対して滑り易くすることができる。このため、アクセルペダル30(操作部40)を滑らかに操作することができる。
また、アクセルペダル30は、踏み込み角度(操作部40の回動角度)が大きくなるにつれて、徐々に下方へ揺動する。当該アクセルペダル30は、図13に示すように、当接部52がステップ14に設けられた規制部材14aと当接することで操作部40の回動が規制される。こうして、アクセルペダル30は、所定の角度で踏み込みが規制され、最も踏み込まれた状態となる。
ここで、図13に示す点P2は、操作面41の前上端を示すものである。また、図13に示す直線L12は、側面視において点P2(操作面41の前上端)を接点とする円周Cの接線である。アクセルペダル30が最も踏み込まれた状態において、直線L12は、側面視において前後方向に沿った直線(水平)となる。
このように本実施形態では、アクセルペダル30が最も踏み込まれた状態において、当該アクセルペダル30(操作面41)の前上端部(前上端を含む所定の範囲(前上端近傍))は略水平となるように構成されている。すなわち、仮に当該前上端部に接線を引いたとすると、当該接線は略水平となる。特に、当該状態において、操作面41の前端(点P2における接線L12)は水平となる。
このように構成することで、アクセルペダル30を最も踏み込むときに、操作面41(凸状部43)に対して真上から体重をかけて、当該操作面41を踏み込み易くすることができる。
また、アクセルペダル30の踏み込み操作においては、足A1の親指の付け根付近(足A1の左前部)からアクセルペダル30へ最も強い力がかかり易い。そこで、図9及び図10に示すように、本実施形態に係るアクセルペダル30は、操作部40の左前部(操作面41の左前部の裏側)に当接部52を形成している。より詳細には、アクセルペダル30は、操作部40のうち、長手方向の中央部よりも前上側(平面視で左側突出部43aと右側突出部43bとの間)に、かつ、左右中央部よりも左側に当接部52を形成している。これによれば、アクセルペダル30が最も踏み込まれたときに、親指の付け根付近(最も強い力がかかり易い部分)を当接部52で受けることができるため、操作部40の変形や破損等を抑制することができる。
また、本実施形態においては、孔部44を、当接部52に対して操作部40の長手方向に位置をずらして形成している。このような構成により、孔部44でアクセルペダル30の軽量化を図りながらも、操作部40のうち、当接部52が形成される部分の周辺の強度を確保して、操作部40の変形や破損等を抑制することができる。
また、前述の如く、アクセルペダル30が踏み込まれると、第一回動部材63が揺動する。このとき、第一回動部材63(筒状部63a)は、摩擦板71に対して摺動する(図8参照)。このような構成によって、アクセルペダル30が踏み込まれたときに、第一回動部材63と摩擦板71との間で摩擦力を発生させ、踏み込み時に抵抗を生じさせることができる。これによれば、アクセルペダル30の踏み付けに要する操作力を高くして、アクセルペダル30の操作感を向上させることができる。
また、摩擦板71と第一回動部材63との間で発生する摩擦力は、調整バネ73の圧縮量に応じて変動する。そこで、本実施形態においては、調整バネ73の圧縮量を調整機構70によって調整可能に構成している。
具体的には、調整機構70は、ナット76が締め付けられることで、プレート75を左方へ移動させてバネ受け部材72とキャップ74との間隔(左右方向の間隔)を狭くすることができる。これにより、調整バネ73の圧縮量を大きくし、摩擦板71と第一回動部材63との間で発生する摩擦力を高くすることができる。これによって、アクセルペダル30の踏み付けに要する操作力を高くすることができる。また、調整機構70は、ナット76が緩められることで、プレート75を右方へ移動させてバネ受け部材72とキャップ74との間隔を広くすることができる。これにより、調整バネ73の圧縮量を小さくし、摩擦板71と第一回動部材63との間で発生する摩擦力を低くすることができる。これによって、アクセルペダル30の踏み付けに要する操作力を低くすることができる。
このように、調整機構70は、ナット76を締め付けたり緩めたりするだけで、摩擦板71と第一回動部材63との間で発生する摩擦力を簡単に調整することができる。
また、調整バネ73の調整に用いる部材、具体的には、キャップ74、プレート75及びナット76は、検知機構60(第一回動部材63やポテンショメータ68等)よりもトラクタ1の左右外側に配置されている。このような構成によって、摩擦力を調整するときに検知機構60が邪魔になるのを抑制することができる。特に、本実施形態に係るナット76は、調整機構70の各部材のうち、最も左右外側に配置されていることから、摩擦力を調整するときに調整機構70の他の部材も邪魔になり難く、摩擦力の調整をより簡単に行うことができる。
また、前述の如く、操作面41が踏み込まれたときに、操作部40及び第一回動部材63が回動支持部51に対して揺動する。第一連結軸64は、操作面41の踏み込みが開始されてから所定の間(初期位置からある角度までの範囲において)、操作部40及び第一回動部材63の揺動に伴って前下端部が後方へ揺動する(図12に示す第一連結軸64と重なる矢印参照)。このような構成によれば、操作面41が踏み込まれたときの、アクセルペダル30に対する第一連結軸64の前方への揺動量を減らして、当該第一連結軸64が他の部材と接触するのを抑制することができる。
また、本実施形態に係る平坦部42は、アクセルペダル30が踏み込まれる前の状態において、図5に示すように、上端(稜線で示す部分)がサイドコンソール16の開口部16aの下端と略同一の高さに位置するように構成されている。また、平坦部42は、アクセルペダル30が踏み込まれると、上端がサイドコンソール16の下端よりも低い位置に位置するように構成されている。このような構成により、サイドコンソール16内のリレーボックス16bやヒューズボックス16c(電装機器)をメンテナンスするときに、アクセルペダル30を前方へ押し込めば(踏み込んだ状態にすれば)、メンテナンス時にアクセルペダル30が邪魔になるのを抑制することができる。
以上の如く、本実施形態に係るトラクタ1(作業車)のアクセル操作機構20(操作機構)は、運転者の足A1によって踏み込み操作される操作面41を有する操作部40と、前記操作部40を、左右に延びる軸線まわりに回動可能に支持する回動支持部51と、を具備し、前記操作面41は、前記操作面41の左部に形成されると共に、左方へ突出するように形成される左側突出部43aと、前記操作面41の右部に形成されると共に、右方へ突出するように形成される右側突出部43bと、を具備するものである。
このように構成することにより、足A1の左前部及び右前部(力を加え易い部分)が操作面41からはみ出し難くなるため、操作部40の操作性を向上することができる。
また、前記右側突出部43bは、前記左側突出部43aよりも前方に位置するものである。
このように構成することにより、足A1の小指の先端付近(力を加え易い部分)が操作面41からはみ出し難くなるため、操作部40の操作性を効果的に向上することができる。
また、前後方向における前記左側突出部43aと前記右側突出部43bとの間の部分に位置すると共に前記操作部40から下方へ延出し、前記操作面41が所定の角度だけ踏み込まれたときに規制部材14a(所定の部材)と当接する当接部52をさらに具備するものである。
このように構成することにより、足A1の左前部及び右前部(力を加え易い部分)の前後位置に対して、当接部52の前後位置を合わせる(近付ける)ことができる。このため、操作面41が所定の角度だけ踏み込まれたときに、足A1の左前部及び右前部を当接部52で受けることができるため、操作部40の変形や破損等を抑制することができる。
また、前記当接部52は、前記操作部40の左前部に位置するものである。
このように構成することにより、操作面41が所定の角度だけ踏み込まれたときに、親指の付け根付近を当接部52で受けることができるため、操作部40の変形や破損等を抑制することができる。
また、前記操作面41は、前記操作面41の少なくとも前上端部(前端部)に形成されると共に、上に凸のR形状に形成される凸状部43と、前記凸状部43を除く部分に形成されると共に、平坦状に形成された平坦部42と、をさらに具備し、前記凸状部43は、前記平坦部42に沿う直線L11に対して当該平坦部42の前上端(前端)において接する円周Cに沿ったR形状に形成されるものである。
このように構成することにより、運転者が操作面41を踏み込むのに伴って、運転者の足A1を当該操作面41(凸状部43)に対して滑り易くすることができる。これによって、操作部40を滑らかに操作することができる。
また、操作面41の形状を、1つの平面(平坦部42)と1つの曲面(凸状部43)と、からなるシンプルな形状にすることができる。これにより、操作面41の形状を簡素化することができる。
また、凸状部43が円周Cに沿ったR形状に形成されることで、凸状部43と平坦部42との境界を滑らかにすることができる。
また、前記左側突出部43a及び前記右側突出部43bは、前記凸状部43に形成されるものである。なお、本実施形態において、「前記左側突出部43a及び前記右側突出部43bが前記凸状部43に形成される」とは、左側突出部43a及び右側突出部43bの前後方向における位置が、凸状部43の前後方向における位置と重複するように形成されていることを指す。
このように構成することにより、左側突出部43a及び右側突出部43bを曲面状に形成することができ、足A1の左前部及び右前部(力を加え易い部分)を左側突出部43a及び右側突出部43bに対して滑り易くすることができる。これによって、操作部40をより滑らかに操作することができる。
また、前記凸状部43は、前記操作面41の前上端部(前端部)から後下部(後部)までに亘って形成されるものである。
このように構成することにより、操作面41の前半分よりも広い範囲に凸状部43を形成する(凸状部43の形成範囲を広げる)ことができる。これにより、運転者が操作面41を踏み込むのに伴って、運転者の足A1を当該操作面41に対してより滑り易くすることができる。これによって、操作部40をより滑らかに操作することができる。
また、前記凸状部43は、前記操作面41が前記所定の角度だけ踏み込まれたときに、自身の前上端部(前端部)を通る直線L12(接線)の向きが水平方向(前後方向)と略一致するものである。
このように構成することにより、操作面41を所定の角度だけ踏み込むときに、当該操作面41の真上から体重をかけて踏み込み易くすることができる。
また、前記平坦部42の前上端(前端)は、運転者が足A1を置くステップ14よりも高い位置に位置すると共に、後下端(後端)が前記ステップ14よりも低い位置に位置するものである。
このように構成することにより、足A1に対して滑り難い平坦部42を運転者の踵に当てることができる。これによって、アクセルペダル30に足A1をセットし易くすることができる。
また、前記操作面41が踏み込まれるのに伴って回動する第一回動部材63(回動部材)と、前記第一回動部材63が回動しようとすると、当該第一回動部材63との間で摩擦力を発生させる摩擦板71(摩擦部材)と、をさらに具備するものである。
このように構成することにより、操作部40の操作感を向上させることができる。
また、前記摩擦板71は、左右方向(前記第一回動部材63の回動軸線)において、当該第一回動部材63を挟むように一対設けられるものである。
このように構成することにより、一対の摩擦板71によって、第一回動部材63の左右両側で摩擦力を発生させることができ、操作面41を踏み込んだ際に生じる抵抗を効果的に増やすことができる。
また、上側(一側)が前記操作部40対して揺動可能に連結されると共に、下側(他側)が前記第一回動部材63と連結され、前記操作面41が踏み込まれるのに伴って前記第一回動部材63を回動させる第一連結軸64(連結部材)をさらに具備し、前記第一連結軸64は、前記操作面41が踏み込まれると、前記回動支持部51の軸線に近接するように前記操作部40に対して揺動するものである。
なお、上記構成においては、初期位置から最も踏み込まれた状態(当接部52が規制部材14aと当接した状態)となるまでの範囲のうち、少なくとも一部の範囲において、第一連結軸64が回動支持部51の軸線に近接するように揺動すればよい。
このように構成することにより、第一連結軸64が周囲の部材と接触するのを抑制することができる。
また、前記摩擦板71を前記第一回動部材63へ押し付ける調整バネ73(第一付勢部材)と、前記調整バネ73の付勢力を調整するキャップ74、プレート75及びナット76(調整部材)と、をさらに具備するものである。
このように構成することにより、操作面41を踏み込んだ際に生じる抵抗を調整することができる。
また、前記操作面41が踏み込まれるのに伴って前記第一回動部材63が回動する方向とは反対方向に、前記第一回動部材63を付勢する戻しバネ67(第二付勢部材)をさらに具備し、前記第一回動部材63、前記調整バネ73及び前記戻しバネ67は、所定方向(シャフト62の軸線方向)に並ぶように配置されるものである。
このように構成することにより、操作部40が踏み込まれる前の位置(初期位置)に戻るような付勢力を発揮する戻しバネ67と、第一回動部材63及び調整バネ73を一列に並べて、第一回動部材63等の組み付け及びメンテナンスを行い易くすることができる。また、本実施形態においては、戻しバネ67、第一回動部材63及び調整バネ73に加えて、第二回動部材65、ポテンショメータ68、キャップ74、プレート75及びナット76も、所定方向(シャフト62の軸線方向)に並ぶように配置されている。このような構成によれば、一列に並べる部材を増やして、第一回動部材63等の組み付け及びメンテナンスをより行い易くすることができる。
また、前記キャップ74、プレート75及びナット76よりも前記トラクタ1の左右内側に配置されると共に、前記第一回動部材63の回動量を検知するポテンショメータ68(検知部材)をさらに具備するものである。
このように構成することにより、キャップ74、プレート75及びナット76による調整バネ73の付勢力の調整時に、ポテンショメータ68が邪魔になるのを抑制することができる。
また、前記第一回動部材63、前記調整バネ73及び前記戻しバネ67が取り付けられると共に、運転者が足を置くステップ14に固定される固定部材61をさらに具備するものである。
このように構成することにより、第一回動部材63、調整バネ73及び戻しバネ67をまとめてステップ14に取り付けたり、ステップ14から取り外したりすることができる。これによって、第一回動部材63等の組み付け及びメンテナンスをより行い易くすることができる。また、本実施形態においては、第一回動部材63、調整バネ73及び戻しバネ67に加えて、第二回動部材65、ポテンショメータ68、摩擦板71、バネ受け部材72、キャップ74、プレート75及びナット76も、固定部材61に取り付けられている。このような構成によれば、ステップ14にまとめて取り付けたり、当該ステップ14から取り外したりする部材を増やして、第一回動部材63等の組み付け及びメンテナンスをより行い易くすることができる。
なお、本実施形態に係るトラクタ1は、本発明に係る作業車の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るアクセル操作機構20は、本発明に係る操作機構の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第一回動部材63は、本発明に係る回動部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る摩擦板71は、本発明に係る摩擦部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第一連結軸64は、本発明に係る連結部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る調整バネ73は、本発明に係る第一付勢部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るキャップ74、プレート75及びナット76は、本発明に係る調整部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る戻しバネ67は、本発明に係る第二付勢部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るポテンショメータ68は、本発明に係る検知部材の実施の一形態である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態に係る作業車はトラクタ1であるものとしたが、本発明に係る作業車の種類はこれに限定されるものでない。本発明に係る作業車は、その他の農業車両、建設車両、産業車両等であってもよい。
また、右側突出部43bは、左側突出部43aよりも前方に位置するものとしたが、左右の突出部43a・43bの前後における位置関係はこれに限定されるものではなく、任意の位置関係とすることができる。例えば、右側突出部43bは、左側突出部43aと前後における位置が一致するように形成されていてもよく、また、左側突出部43aよりも後方に位置するものであってもよい。
また、左右の突出部43a・43b(左辺L1・L2の接続部分及び右辺R1・R1の接続部分)は、角が丸まった形状(平面視略円弧状)に形成されるものとしたが、左右の突出部43a・43bの形状はこれに限定されるものではなく、例えば、尖った形状であってもよい。
また、凸状部43は、前上端から後下部までに亘って形成されるものとしたが、少なくとも操作面41の前上端部に形成されていれば、形成される範囲は問わない。
また、平坦部42は、前上端がステップ14よりも高い位置に形成されるものとしたが、前上端とステップ14との位置関係は、任意に設定することができる。平坦部42は、例えば、前上端がステップ14よりも低い位置にあってもよい。
また、本実施形態に係るピン51aは、ステップ14よりも下方に配置されるものとしたが、ピン51aとステップ14との位置関係は、任意に設定することができる。例えば、ピン51aは、ステップ14と同一の高さ位置又はステップ14よりも上方に配置することができる。ただし、ピン51aは、ステップ14よりも下方に配置されるのが望ましい。これによって、ピン51aを隠す(見え難くする)ことができる。また、ピン51aの上端部は、ステップ14に対して10~40mm下方に配置されることが望ましい。このような構成によって、ピン51aを隠しながらも、当該ピン51aを脱着し易くすることができる。
また、当接部52は、操作部40の左前部に形成されるものとしたが、当接部52が形成される箇所は、これに限定されるものではなく、例えば、右前部等であってもよい。また、当接部52は、左右の突出部43a・43bの間に位置するものとしたが、左右の突出部43a・43bに対する前後の位置関係はこれに限定されるものではなく、任意の位置関係とすることができる。例えば、当接部52は、左右の突出部43a・43bよりも前方又は後方に位置していてもよい。
また、凸状部43は、アクセルペダル30が最も踏み込まれたときに、前上端が水平となる(直線L12が前後方向と一致する)ものとしたが、これに限定されるものではない。凸状部43は、例えば、前上端を通る直線L12(接線)が水平方向に対して僅かに上下に傾斜していてもよい。すなわち、凸状部43は、直線L12の向きが水平方向と略一致していればよい。
また、アクセルペダル30は、必ずしも凸状部43を具備する必要はなく、例えば、平板状に形成されるものであってもよい。
また、ポテンショメータ68は、第一回動部材63の回動量を検知可能であれば、その配置位置は本実施形態に限定されるものではない。
また、戻しバネ67、第一回動部材63及び調整バネ73は、左右方向(シャフト62の軸線方向)に並んで配置されるものとしたが、戻しバネ67、第一回動部材63及び調整バネ73が並ぶ方向は左右方向に限定されるものではなく、他の方向であってもよい。また、戻しバネ67、第一回動部材63及び調整バネ73は、必ずしも所定方向に並んでいる必要はない。また、戻しバネ67、第一回動部材63及び調整バネ73は、必ずしも固定部材61に取り付けられている必要はない。
また、摩擦板71は、第一回動部材63との間で摩擦力を発生可能であれば、その形状は、本実施形態のような円環状に限定されるものではなく、例えば、矩形環状等であってもよい。また、摩擦板71は、必ずしも左右一対設けられる必要はなく、例えば、第一回動部材63の左方にだけ設けられていてもよい。
また、アクセル操作機構20は、必ずしも調整機構70を具備している必要はない。
また、アクセルペダル30の当接部52と当接する規制部材14aは、その高さ位置を調整可能に構成されていてもよい。このような構成により、当接部52と規制部材14aとの当接位置(操作部40の揺動範囲)を簡単に調整することができる。