JP2004347028A - ベルト式伝動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テンションローラにVベルトが接触する際、ブロックの凸部が隣合うブロックの主面に乗り上げる現象をなくし、張力帯の異常張力の発生を防止したベルト式伝動装置を提供する。
【解決手段】駆動プーリと従動プーリとの間にVベルトを巻き掛けるとともに、テンションローラでVベルトの背面を押圧してベルト張力を付与するように構成したベルト式伝動装置において、Vベルトは、無端状の一対の張力帯10と、張力帯を嵌合する左右一対の嵌合溝2を両側部に形成し、張力帯に長手方向に等ピッチ間隔で係止された多数のブロック1Aとからなる。ブロックは、上下方向中央部が厚肉で、上下両端部にかけて漸次薄肉に形成されており、ブロックの一主面の上下方向中央部に上下方向の長穴状凹部7aが形成され、他主面の上下方向中央部に隣合うブロックの凹部に対して上下方向に余裕度をもって嵌合する凸部8aが形成されている
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用無段変速機などに用いられるベルト式伝動装置、特にブロック式Vベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特許第3267596号公報
【特許文献2】特許第3290647号公報
【特許文献3】特開2001−159453号公報
現在、自動車用変速機としてVベルト式無段変速機の開発が進められ、一部実用化されている。このようなVベルト式無段変速機には、湿式の金属Vベルトを用いたものと、乾式のVベルトを用いたものとがある。乾式の変速機は、Vベルトとプーリとの摩擦を利用して駆動する方式のため、湿式に比べて伝達効率がよい反面、高負荷伝動に適さないという欠点がある。
【0003】
特許文献1,2には、高負荷伝動に優れた乾式Vベルトを用いた自動車用無段変速機が提案されている。この無段変速機は、図1に示すように駆動プーリDRと従動プーリDNとの間にVベルトAを巻き掛けるとともに、テンションローラTでVベルトAの背面を押圧してベルト張力を付与するように構成したものである。テンションローラTの押し付け力をスプリングで与えるものや、スプリングの他にアシストモータを設けてベルト張力を可変としたものなどがある。いずれも比較的低いベルト張力でトルクを効率よく伝達でき、騒音の低減、伝達効率の向上を実現できる。
【0004】
VベルトAは、図2〜図4に示すように、両側部に左右一対の嵌合溝2が形成された複数のブロック1を備えており、これら一対の嵌合溝2にそれぞれ無端状の張力帯10が嵌合され、複数のブロック1が一対の張力帯10によって長手方向に等ピッチPで係止されている。張力帯10のゴム部の内部には、複数のエンドレスの芯線11が幅方向に平行に埋め込まれている。
【0005】
ブロック1は、補強材である金属製のコアと、このコアの周囲を被覆する耐摩耗性樹脂とで構成されたものであり、少なくともプーリと接触する両側面3は樹脂で被覆されている。嵌合溝2の上下内面には、コグと呼ばれる突起部4,5が嵌合溝2の奥部から開口部に向かって連続的に設けられ、これら突起部4,5が張力帯10の表裏面に形成された凹溝12,13に係合することで、ブロック1はベルト長手方向に係止されている。なお、ここでは上側の突起部4は断面方形であり、下側の突起部5は断面円弧状に形成されている。
【0006】
ブロック1は、その上下方向中央部が最も厚肉であり、上下両端部にかけて漸次薄肉に形成されている。線6はブロック1の稜線を示す。そして、ブロック1の一主面の上下方向中央部に凹部7が形成され、他主面の上下方向中央部に隣合うブロック1の凹部7に対して嵌合する凸部8が形成されている。これら凹凸部7,8の嵌合によって、隣合うブロック1同士が上下,左右方向に位置決めされる。VベルトAの背面を構成するブロック1の頂面9は、全幅に比べて幅狭に形成されており、テンションローラTと接触する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、テンションローラでVベルトを押圧する方式として、上記のようにVベルトの背面を内側に向かって押圧する方式と、Vベルトの内面を外側に向かって押圧する方式とがある。前者の方式は後者の方式に比べて、伝達効率が良好である点で有利である反面、Vベルトがプーリの巻き掛け部とテンションローラとの接触部とで逆曲げされるので、張力帯の耐久性が低下するという問題がある。
【0008】
VベルトAがテンションローラTに接触する際、図4の(a)に示すようにブロック1がテンションローラTに対して正規の姿勢で接触しておれば、ブロック1同士の滑りがなく、凹部7と凸部8とが嵌合した状態が維持される。そのため、損失馬力の発生がなく、異常発熱もない。
ところが、経時変化などによりブロック1と張力帯10との間にガタが生じると、図4の(b)のようなブロック倒れが生じ、凸部8が凹部7から外れてブロック1の主面に乗り上げることがある。このような乗り上げが生じると、ブロック1同士を位置決めしている張力帯10に異常張力が発生し、異常発熱したり、張力帯10の芯線11が疲労し、最悪の場合には張力帯10が断裂する恐れがある。
【0009】
特許文献3には、テンションローラによってVベルトの背面を内側に向かって押圧する方式のベルト式伝動装置において、ベルトとテンションローラに関する条件を最適化することにより、張力帯の耐久性を向上させた伝動装置も提案されている。しかし、図4の(b)のようなブロック倒れが発生した場合には、必ずしも有効に発熱や芯線の疲労を防止できるものではなかった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、テンションローラにVベルトが接触する際、ブロック倒れやブロックの凸部が隣合うブロックの主面に乗り上げる現象をなくし、張力帯の異常張力の発生を防止したベルト式伝動装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、駆動プーリと従動プーリとの間にVベルトを巻き掛けるとともに、テンションローラでVベルトの背面を押圧してベルト張力を付与するように構成したベルト式伝動装置において、上記Vベルトは、無端状の一対の張力帯と、上記張力帯を嵌合する左右一対の嵌合溝を両側部に形成し、上記張力帯に長手方向に等ピッチ間隔で係止された多数のブロックとからなり、上記ブロックは、上下方向中央部が厚肉で、上下両端部にかけて漸次薄肉に形成されており、上記ブロックの一主面の上下方向中央部に上下方向の長穴状凹部が形成され、他主面の上下方向中央部に隣合うブロックの長穴状凹部に対して上下方向に余裕度をもって嵌合する凸部が形成されていることを特徴とするベルト式伝動装置を提供する。
【0012】
請求項2に記載の発明は、駆動プーリと従動プーリとの間にVベルトを巻き掛けるとともに、テンションローラでVベルトの背面を押圧してベルト張力を付与するように構成したベルト式伝動装置において、上記Vベルトは、無端状の一対の張力帯と、上記張力帯を嵌合する左右一対の嵌合溝を両側部に形成し、上記張力帯に長手方向に等ピッチ間隔で係止された多数のブロックとからなり、上記ブロックは、上下方向中央部が厚肉で、上下両端部にかけて漸次薄肉に形成されており、上記ブロックの上部主面に高摩擦係数を持つ面が形成されていることを特徴とするベルト式伝動装置を提供する。
【0013】
請求項3に記載の発明は、駆動プーリと従動プーリとの間にVベルトを巻き掛けるとともに、テンションローラでVベルトの背面を押圧してベルト張力を付与するように構成したベルト式伝動装置において、上記Vベルトは、無端状の一対の張力帯と、上記張力帯を嵌合する左右一対の嵌合溝を両側部に形成し、上記張力帯に長手方向に等ピッチ間隔で係止された多数のブロックとからなり、上記ブロックは、上下方向中央部が厚肉で、上下両端部にかけて漸次薄肉に形成されており、上記ブロックの一主面の上下方向中央部に上下方向の長穴状凹部が形成され、他主面の上下方向中央部に隣合うブロックの長穴状凹部に対して上下方向に余裕度をもって嵌合する凸部が形成され、上記ブロックの上部主面に高摩擦係数を持つ面が形成されていることを特徴とするベルト式伝動装置を提供する。
【0014】
経時変化などによりブロックと張力帯との間にガタが生じると、テンションローラにVベルトが巻きつく際にブロックの倒れが生じ、隣合うブロックが上下方向に相対ずれを生じる。請求項1では、ブロックの凹部に対して隣合うブロックの凸部が上下方向に余裕度をもって嵌合しているので、倒れに伴う上下方向の相対ずれを吸収できる。そのため、凸部が凹部から外れてブロックの主面に乗り上げる現象を回避でき、ブロック同士を位置決めしている張力帯に異常張力が発生しない。その結果、異常発熱や張力帯の芯線疲労といった不具合を解消できる。
【0015】
請求項2では、テンションローラにVベルトが巻きつく際、隣合うブロックの間で上部主面同士が摺接する。この上部主面には高摩擦係数面が形成されているので、隣合うブロック同士の上下方向の相対ずれが防止され、ブロック倒れを防止できる。そのため、ブロックを係止している張力帯に異常張力が発生せず、異常発熱や張力帯の疲労といった不具合を解消できる。
なお、請求項2に係る発明では、ブロック位置決め用の凹部および凸部を廃止することも可能である。
【0016】
請求項3は、請求項1における長孔状の凹部と凸部との嵌合と、請求項2におけるブロックの上部主面に設けた高摩擦係数面とを組み合わせたものである。そのため、テンションローラにVベルトが巻きつく際にブロックに倒れが生じようとした時、隣合うブロック間に設けた高摩擦係数面同士が接触するので、ブロック同士の上下方向の相対ずれが防止され、ブロック倒れが防止される。また、たとえ上下方向に相対ずれが生じても、凸部が長孔状の凹部に嵌合した状態を維持するので、凸部が隣のブロックの主面に乗り上げる現象を回避できる。そのため、ブロック同士を位置決めしている張力帯に異常張力が発生せず、異常発熱や張力帯の疲労といった不具合を解消できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図5は本発明にかかるベルト式伝動装置におけるVベルトの第1実施例、特にブロックの構造を示す。
この実施例のVベルトの基本構造は、図1〜図3に示した従来構造と同様であるから、同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
ブロック1Aは、その上下方向中央部が最も厚肉であり、上下両端部にかけて漸次薄肉に形成されている。Vベルトが駆動プーリおよび従動プーリと巻きつく時には、ブロック1Aの下部主面が接触し、Vベルトがテンションローラに巻きつく時には、ブロック1Aの上部主面が接触する。
ブロック1Aの一主面の上下方向中央部に上下方向に長孔状の凹部7aが形成され、他主面の上下方向中央部に凸部8aが形成されている。凸部8aは凹部7aに対して上下方向に余裕度をもって嵌合しており、左右方向には余裕が殆どない。そのため、隣合うブロック1A同士の上下方向の相対ずれが許容され、左右方向のずれは防止される。
【0018】
経時変化などによりブロック1Aと張力帯10との間にガタが生じると、Vベルトがテンションローラに巻きつく時、図6のようにブロック倒れが生じ、隣合うブロックが上下方向に相対ずれを生じることがある。しかし、ブロック1Aの凹部7aに対して隣合うブロック1Aの凸部8aが上下方向に余裕度をもって嵌合しているので、倒れに伴う上下方向の相対ずれを吸収できる。そのため、凸部8aが凹部7aから外れてブロック1Aの主面に乗り上げる現象を回避でき、ブロック同士を位置決めしている張力帯10に異常張力が発生しない。その結果、異常発熱や張力帯の芯線疲労といった不具合を解消できる。
【0019】
図7は本発明にかかるVベルトの第2実施例のブロックを示す。
この実施例のVベルトの基本構造も、図1〜図3に示した従来構造と同様であるから、同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
ブロック1Bは、その上下方向中央部が最も厚肉であり、上下両端部にかけて漸次薄肉に形成されている。そして、ブロック1Bの一主面の上下方向中央部に凹部7が形成され、他主面の上下方向中央部に凸部8が形成されている。これら凸部8と凹部7とは上下,左右方向に殆ど余裕がなく嵌合しており、隣合うブロック1B同士が上下,左右方向に位置決めされる。
ブロック1Bの上部主面には高摩擦係数を持つ面1aが形成されている。具体的には、幅方向(横方向)のスリット溝を設ける方法や、ジボ処理によって微小な凹凸を設ける方法などがあるが、これらには限定されない。高摩擦係数面1aによって、隣合うブロック1Bの上下方向の相対ずれを防止できる。
【0020】
経時変化などによりブロック1Bと張力帯10との間にガタが生じると、Vベルトがテンションローラに巻きつく時、ブロック倒れが生じ、隣合うブロックが上下方向に相対ずれを生じることがある。しかし、ブロック1Bの上部主面に高摩擦係数面1aが形成されているので、隣合うブロック同士の上下方向の相対ずれが防止され、ブロック倒れを防止できる。そのため、ブロックを係止している張力帯に異常張力が発生せず、異常発熱や張力帯の疲労といった不具合を解消できる。
この実施例では、ブロック1Bの表裏面に位置決め用の凹凸部5,6を設けたが、必ずしも凹凸部5,6を設ける必要はない。
【0021】
図8は本発明にかかるベルト式伝動装置におけるVベルトの第3実施例、特にそのブロックを示す。
このブロック1Cは、第1実施例のブロック1Aと第2実施例のブロック1Bとを組み合わせたものである。すなわち、ブロック1Cの一主面の上下方向中央部に上下方向に長孔状の凹部7aが形成され、他主面の上下方向中央部に、凹部7aに対して上下方向に余裕度をもって嵌合する凸部8aが形成されている。ブロック1Cの上部主面には、高摩擦係数を持つ面1aが形成されている。
【0022】
この実施例では、経時変化などによりブロック1Cと張力帯10との間にガタが生じると、Vベルトがテンションローラに巻きつく時、ブロック倒れが生じる恐れがあるが、ブロック1Cの上部主面に高摩擦係数面1aが形成されているので、隣合うブロック同士の上下方向の相対ずれが防止され、ブロック倒れを防止できる。また、たとえブロック倒れが発生しても、凹部7aに対して隣合うブロック1Cの凸部8aが上下方向に余裕度をもって嵌合しているので、倒れに伴う上下方向の相対ずれを吸収できる。そのため、凸部8aが凹部7aから外れてブロック1Aの主面に乗り上げる現象を回避でき、ブロック同士を位置決めしている張力帯10に異常張力が発生しない。その結果、異常発熱や張力帯の芯線疲労といった不具合を解消できる。
【0023】
本発明は上記実施例に限定されるものではない。
ブロックの表裏面に形成された位置決め用の凸部を円形凸部としたが、角形凸部であってもよい。また、長孔形状の凹部も、凸部に応じて変形可能である。
ブロックの上下方向中央部に稜線6を持つようにしたが、上下方向中央部に一定厚みの厚肉部分を設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1に係る発明によれば、経時変化などによりブロックと張力帯との間にガタが生じた時、Vベルトがテンションローラに巻きつく際にブロックの倒れが生じるが、ブロックの凹部に対して隣合うブロックの凸部が上下方向に余裕度をもって嵌合するので、凸部が凹部から外れてブロックの主面に乗り上げる現象を回避できる。そのため、ブロック同士を位置決めしている張力帯に異常張力が発生せず、異常発熱や張力帯の芯線疲労といった不具合を解消でき、耐久性を向上させることができる。
【0025】
請求項2によれば、ブロックの上部主面に高摩擦係数面が形成されているので、テンションローラにVベルトが巻きつく際のブロック同士の上下方向の相対ずれを防止でき、ブロック倒れを防止できる。そのため、ブロックを係止している張力帯に異常張力が発生せず、異常発熱や張力帯の疲労といった不具合を解消できる。
【0026】
さらに、請求項3によれば、請求項1の長孔状の凹部と凸部との嵌合と、請求項2のブロックの上部主面に設けた高摩擦係数面とを組み合わせたので、テンションローラにVベルトが巻きつく際のブロック倒れを防止できると同時に、たとえブロック倒れが生じても、凸部が凹部から外れてブロックの主面に乗り上げる現象を回避できる。そのため、ブロック同士を位置決めしている張力帯に異常張力が発生せず、異常発熱や張力帯の疲労といった不具合を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Vベルトの背面を内側に向かって押圧する方式のベルト式伝動装置の概略図である。
【図2】従来のVベルトを構成するブロックの正面図および側面図である。
【図3】従来の張力帯にブロックを係止したVベルトの状態の側面図である。
【図4】従来のVベルトがテンションローラに接触した状態を示す図である。
【図5】本発明にかかるVベルトの第1実施例のブロックの正面図、背面図および側面図である。
【図6】図5に示すVベルトがテンションローラに接触した状態を示す図である。
【図7】本発明にかかるVベルトの第2実施例のブロックの正面図および側面図である。
【図8】本発明にかかるVベルトの第3実施例のブロックの正面図および側面図である。
【符号の説明】
1A〜1C ブロック
2 嵌合溝
7 凹部
7a 長穴状凹部
8,8a 凸部
9 背面(頂面)
10 張力帯
DR 駆動プーリ
DN 従動プーリ
T テンションローラ

Claims (3)

  1. 駆動プーリと従動プーリとの間にVベルトを巻き掛けるとともに、テンションローラでVベルトの背面を押圧してベルト張力を付与するように構成したベルト式伝動装置において、
    上記Vベルトは、無端状の一対の張力帯と、上記張力帯を嵌合する左右一対の嵌合溝を両側部に形成し、上記張力帯に長手方向に等ピッチ間隔で係止された多数のブロックとからなり、
    上記ブロックは、上下方向中央部が厚肉で、上下両端部にかけて漸次薄肉に形成されており、
    上記ブロックの一主面の上下方向中央部に上下方向の長穴状凹部が形成され、他主面の上下方向中央部に隣合うブロックの長穴状凹部に対して上下方向に余裕度をもって嵌合する凸部が形成されていることを特徴とするベルト式伝動装置。
  2. 駆動プーリと従動プーリとの間にVベルトを巻き掛けるとともに、テンションローラでVベルトの背面を押圧してベルト張力を付与するように構成したベルト式伝動装置において、
    上記Vベルトは、無端状の一対の張力帯と、上記張力帯を嵌合する左右一対の嵌合溝を両側部に形成し、上記張力帯に長手方向に等ピッチ間隔で係止された多数のブロックとからなり、
    上記ブロックは、上下方向中央部が厚肉で、上下両端部にかけて漸次薄肉に形成されており、
    上記ブロックの上部主面に高摩擦係数を持つ面が形成されていることを特徴とするベルト式伝動装置。
  3. 駆動プーリと従動プーリとの間にVベルトを巻き掛けるとともに、テンションローラでVベルトの背面を押圧してベルト張力を付与するように構成したベルト式伝動装置において、
    上記Vベルトは、無端状の一対の張力帯と、上記張力帯を嵌合する左右一対の嵌合溝を両側部に形成し、上記張力帯に長手方向に等ピッチ間隔で係止された多数のブロックとからなり、
    上記ブロックは、上下方向中央部が厚肉で、上下両端部にかけて漸次薄肉に形成されており、
    上記ブロックの一主面の上下方向中央部に上下方向の長穴状凹部が形成され、他主面の上下方向中央部に隣合うブロックの長穴状凹部に対して上下方向に余裕度をもって嵌合する凸部が形成され、
    上記ブロックの上部主面に高摩擦係数を持つ面が形成されていることを特徴とするベルト式伝動装置。
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