JP2004346531A - 仮設資材用解体治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】建設工事の際の仮設資材の解体を、能率的、且つ安全に行えるようにする。
【解決手段】長さを切り換え可能な操作杆2先端側に、仮設資材による足場に併設した転落防止用の手摺枠Dを結合する連結手段のロック解除をするためのロック解除具3を設ける。
前記操作杆2は、第1操作杆2aと、この第1操作杆2aに対し、折り畳み、展開可能に連結した第2操作杆2bとによって構成する。
前記第1操作杆2aに対し第2操作杆2bが折り畳んだ状態にあっては、保持手段4により保持するようにし、展開した状態にあっては、前記保持手段4を第1操作杆2aにおける第2操作杆2bの軸止箇所P近傍に嵌入した状態で、第1操作杆2a外面から内面に向かって押圧ねじ5により、第2操作杆2bを押し付けて前記保持手段4を脱落しないようにして保持する構成とする。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、建設工事の際の仮設資材の解体を、能率的、且つ安全に行えるようにした、仮設資材用解体治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、土木建設工事、修繕工事の際、施工構築物に使用される仮設資材のうち、施工者の足場は、主として所定の規格化されたユニット(建枠、布枠、ブレース等)により、施工構築物周囲に、複数列、複数段に組み上げて構成している。また、このような足場の解体は、上段から下段まで作業者の手によって、一段、一段建枠や布枠を取り外すことで行われていくため、作業者の転落防止のために、手摺枠を配置するようにしている(特開2003−120018号公報)。
この場合、手摺枠は、建枠に沿わせて設置された、互いに隣接する支柱パイプ間に、支柱パイプ側に設けた連結手段により、前記手摺枠を簡単に嵌め込む一方、脱落しないように結合する構成としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような取り付け方で前記手摺枠を取り付けるため、手摺枠の取り付け作業は容易ではあるが、撤去の際は、上記支柱パイプ側に設けた連結手段を、一つ一つ手で解除操作して、手摺枠を取り外さなくてはならない。その際、作業者は、取り外す手摺枠における足場にいて解除操作を行うため、転落のおそれがあった。
そこで、前記取り外す手摺枠より一段下の、転落するおそれのない足場にいて、当該上段の手摺枠の取り外し作業をすれば、安全に作業を遂行できるであろうという観点に至り、そのための道具を案出することとなった。
本発明は、以上のような背景から提案されたものであって、建設工事の際の仮設資材の解体を、能率的、且つ安全に行えるようにした、仮設資材用解体治具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明では、請求項1において、操作杆と、この操作杆先端側に傾斜構成したロック解除具とを有し、このロック解除具は足場における仮設資材をロック保持する連結手段に係合可能に構成し、前記操作杆を変位操作することで、前記仮設資材の連結手段のロックを解除して、前記仮設資材を取り外すようにした仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項2において、前記操作杆は、長さ寸法を調節可能に構成した仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項3において、前記操作杆は、第1の操作杆と、この第1操作杆に対し、折り畳み、展開可能に可能に連結した第2の操作杆とによって構成し、この第2操作杆先端側に前記ロック解除具を取り付け、前記第2操作杆を第1操作杆に対し折り畳んだ状態で保持する保持手段と、この保持手段に前記第2操作杆を押し付けることで第2操作杆を第1操作杆に対し展開した状態で固定する押圧手段を備えた仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項4において、前記保持手段は、第1操作杆の外形にほぼ近い環状体であり、前記第1操作杆に対し第2操作杆を折り畳んだ状態で保持するべく、前記第1操作杆外周に嵌め入れる一方、前記第1操作杆に対し第2操作杆を展開した状態において、前記保持手段を第1操作杆における第2操作杆の軸止箇所近傍に嵌入して、前記押圧手段により前記保持手段に前記第2操作杆を押し付けることで、第2操作杆を第1操作杆に対し展開した状態で固定する構成とした仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項5において、前記押圧手段は、前記第1操作杆における第2操作杆の軸止箇所近傍において、第1操作杆外面から内面に向かって螺入して、前記第2操作杆を押し付けて前記保持手段を脱落しないように押圧する押圧ねじによって構成した仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項6において、前記ロック解除具は、前記連結手段に嵌入可能な中空パイプ材で構成し、前記操作杆に対して鈍角をなすように操作杆に接続した仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項7において、前記ロック解除具の中間に、携帯用フックロッドを突設した仮設資材用解体治具を提案する。
さらに本発明では、請求項8において、前記操作杆に、落下防止用ロープを連結する連結具を設けた仮設資材用解体治具を提案する。
【0005】
請求項1によれば、作業者は、操作杆先端側のロック解除具を、連結手段に係合して前記操作杆を変位操作させることで、前記連結手段のロック作用を解除することができ、仮設資材を取り外すことができる。
【0006】
請求項2によれば、必要において、操作杆の長さを変えることで、作業者は、取り外すべき足場ユニットの下側の足場ユニットの位置において、仮設資材の連結手段のロック解除操作が可能である。
【0007】
請求項3によれば、使用状況に応じて、第1操作杆に対し、第2操作杆を折り畳んだ状態で、第2操作杆先端側のロック解除具を連結手段に係合して解除操作したり、第1操作杆に対し第2保持手段により、第2操作杆を展開した状態で保持して、解除操作が可能である。
【0008】
請求項4によれば、第1操作杆に対し第2操作杆を展開した状態で、保持手段を第1操作杆における第2操作杆の軸止箇所近傍に嵌入し、押圧手段により前記保持手段に、第2操作杆を押し付けることで、前記第1操作杆に対し第2操作杆を固定することができる。
【0009】
請求項5によれば、第1操作杆に対し第2操作杆を展開した状態で、保持手段を第1操作杆における第2操作杆の軸止箇所近傍に嵌入し、第1操作杆外面から内面に向かって押圧ねじを螺入することで、第2操作杆を押し付けて前記保持手段を脱落しないようにして、前記第1操作杆に対し第2操作杆を固定することができる。
【0010】
請求項6によれば、操作杆先端側のロック解除具における開口部を、連結手段に係合して前記操作杆の手元側を押し込むことで連結手段のロック解除がなされる。
【0011】
請求項7によれば、解体作業にするにあたり、解体治具を作業服の腰のベルト部分にフックロッドを引っ掛けた状態で足場を移動して、解体箇所に移動することができる。
【0012】
請求項8によれば、移動中に、解体治具が作業服の腰のベルト部分からフックロッドから外れても、落下を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる仮設資材用解体治具につき、一つの実施の形態を示し、添付の図面に基づいて説明する。
図1、図2に仮設資材用解体治具1を示し、この仮設資材用解体治具1は、長さを切り換え可能な操作杆2と、この操作杆2先端側に、仮設資材による足場に併設した転落防止用の手摺枠(後述)を結合する連結手段(後述)のロック解除をするためのロック解除具3を設けている。
このロック解除具3は、前記連結手段に係合して前記操作杆2を変位操作させることで、前記連結手段のロック作用を解除する構成としている。
【0014】
前記解体治具1は、全体が例えばアルミニウム等の軽金属で構成することができる。もちろん、所定の強度があれば、合成樹脂も可能である。
【0015】
前記操作杆2は、断面コ形形状に加工したもので、第1の操作杆2aと、この第1操作杆2aに対し、折り畳み、展開可能に連結した第2の操作杆2bとによって構成している。この場合、第1操作杆2aと第2操作杆2bとは、前記第2操作杆2bが、第1操作杆2a内側に埋没する状態で折り畳まれる寸法設定である。
【0016】
前記第1操作杆2aに対し第2操作杆2bが折り畳んだ状態にあっては、保持手段4により、折り畳んだ状態に保持するようにしている。この保持手段4は、第1操作杆2aの外形にほぼ近い方形環状体であり、第1操作杆2aに対し第2操作杆2bを折り畳んだ状態で保持するために、前記保持手段4を第1操作杆2a外周に嵌め入れるようにしている(図3参照)。
【0017】
一方、前記第1操作杆2aに対し第2操作杆2bを展開した状態にあっては、図4に示すように前記保持手段4を第1操作杆2aにおける第2操作杆2bの軸止箇所P近傍に嵌入した状態で、前記第2操作杆2bの軸止箇所近傍に設けた、第1操作杆2a外面から内面に向かって螺入した押圧ねじ5により、第2操作杆2bを押し付けて前記保持手段4を脱落しないようにして、前記第1操作杆2aに対し第2操作杆2bを保持する構成である。
前記押圧ねじ5には、操作しやすいように蝶ボルトを用いており、第1操作杆2a外面に設けた補強部材6を介し螺着して、第1操作杆2a内面に押圧ねじ5の軸5a先端を臨入している(図5参照)。なお、前記軸5a先端には、抜け止防止用のかしめ加工を施すことができる。
【0018】
そして、前記第2操作杆2b先端側のロック解除具3は、所定長さの中空パイプ材で構成し、前記第2操作杆2bに対して120度程度の鈍角で溶着している(図3参照)。この場合、ロック解除具3の内径は、後述する手摺枠を結合する連結手段に対応して嵌入可能に設定している。
また前記ロック解除具3の中間には、携帯用フックロッド7を突設している。このフックロッド7は、適宜な軸部材を用いて構成し、中間から先端にかけて、前記第2操作杆2bに略平行になるように屈曲させている。これによって、前記フックロッド7は、作業服の腰ベルト等に引っ掛けやすく、前記解体治具1に携帯性をもたらしている(図6参照)。
【0019】
さらに前記操作杆2のうちの第1操作杆2aには、作業服の腰ベルト等に設けた落下防止用ロープLを連結する連結リング8を設けている。
【0020】
ここで、仮設資材による足場Fについて説明する。
足場Fは、図7に示すように、建枠A、布枠B、3角枠C等により、施工構築物周囲に、複数列、複数段に組み上げて構成しており、さらに、転落防止用の手摺枠Dを設けている。この手摺枠Dは、建枠Aに、連結手段9によって取り付けている(図8参照)。
【0021】
前記連結手段9は、建枠Aに突設した突部10に、ばね部材によって突出する側に付勢したロック手段11を設けて構成している。この突部10を、手摺枠Dの四隅に設けた受具12の係止穴hに挿通することで、前記ロック手段11を前記突部10の径方向に突出させて、手摺枠Dを、受具12を介して脱落しないように保持するようにしている。
【0022】
このような連結手段9における突部10のロック手段11は、前記ロック解除具3先端の開口端からロック解除具3内面に嵌入させて、ロック解除具3を変位させることで、ロック解除具3内壁により、突部10内にロック手段11をばね力に抗して押し込むことでロック解除して、前記手摺枠Dを手摺枠Dの四隅に設けた受具12を突部10から離脱させて、取り外す構成である。
【0023】
本発明にかかる仮設資材用解体治具1は、以上のように構成されるものであり、次に仮設資材用解体治具1による足場F、手摺枠Dの解体手順を説明する。
土木工事、建築工事、修繕工事等が終了し、施工構築物に使用されている仮設資材は、最上部から順に外していくようにする。そのために、作業者は、足場Fを伝って最上部まで上っていき、建枠A、布枠B、3角枠Cを一つ一つ、外していくことになる。この際、作業者は解体治具1を、作業服の腰ベルト等に第2操作杆2b先端のロック解除具3に設けたフックロッド7を引っ掛けて携帯することができる。また、第1操作杆2aの連結リング8に、作業服の腰ベルト等に設けた落下防止用ロープLを連結すれば解体治具1を落としてしまうようなことはない(図6参照)。
【0024】
先ず、作業者は、外すべき最上部の足場Fにきて、その位置の布枠Bに乗り、最上部の足場Fを構成する建枠Aと共に3角枠Cを外し、その最上部の足場Fの一段下の位置にきて、前記布枠Bを外す。
次いで、前記最上部の手摺枠Dを外すわけだが、手摺枠Dの下側の双方の受具12における連結手段9の突部10のロック手段11を押し込んでそれぞれ取り外し、再びロックされないように手摺枠Dの下側を引き離す(図7、図9参照)。
【0025】
次に、腰ベルトに引っ掛けた折り畳んだ状態にある解体治具1を手にとり、第2操作杆2b先端のロック解除具3が、手摺枠Dの上側の受具12における連結手段9に届くかどうか確かめる。
前記ロック解除具3が前記手摺枠Dの上側の受具12における連結手段9に届けばそのまま、前記ロック解除具3先端の開口端に、連結手段9の突部10、およびロック手段11に嵌め入れていき解除操作を開始する。
【0026】
また、ロック解除具3が、手摺枠Dの上側の受具12における連結手段9に届かないときは、折り畳んだ状態にある解体治具1の操作杆2の長さを変える。すなわち、第1操作杆2aに対し第2操作杆2bが折り畳んだ状態に保持する保持手段4を、前記第1操作杆2a外周から引き抜き(図3参照)、第2操作杆2bを第1操作杆2aに対し展開する(図4参照)。
次に、前記保持手段4を第1操作杆2aにおける第2操作杆2bの軸止箇所近傍に嵌入すると共に、前記第2操作杆2bの軸止箇所近傍に設けた押圧ねじ5により、第2操作杆2bを押し付けて前記保持手段4を脱落しないようにして、前記第1操作杆2aに対し第2操作杆2bを展開した状態で保持する(図5参照)。このようにすることで、第1操作杆2aと第2操作杆2bとは、一つの杆のごとくぐらつくことなく固定される。
【0027】
以上のように操作杆2の長さを合わせることで、解除操作を行うことができる。前記ロック解除具3先端の開口端に、連結手段9の突部10、およびロック手段11に嵌め入れた状態で、操作杆2の握り箇所側を建枠Aに向かって押し込むことで、ロック解除具3内壁によって、連結手段9のロック手段がばね力に抗して押し込まれ、これにより前記連結手段9のロック作用を解除することができ、手摺枠Dを建枠Aから取り外すことができる(図10、図11、図12参照)。
そして、もう一方の連結手段9を同様にして解体治具1により取り外せば、その手摺枠Dの解体が完了する。
このようにして、足場Fの上部側から順次、取り外しにかかる足場Fの一段下の布枠Bに乗った状態で、手摺枠Dの解体作業を行うことができ、簡単で速やかに、しかも一段下の手摺枠Dで囲まれた状態で作業を遂行することができるので、転落のおそれはない。
なお、上記解体治具1は、アルミニウム等の軽金属によって構成しているので、上腕に対する負担を軽減し、長時間に亘る作業が可能となる。
【0028】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば
(1)作業者は、操作杆先端側のロック解除具を、連結手段に係合して前記操作杆を変位操作させることで、前記連結手段のロック作用を解除することができ、足場ユニットを取り外すことができる。
(2)足場の構造に応じて、第1操作杆に対し、第2操作杆を折り畳んだ状態で、第2操作杆先端側のロック解除具を連結手段に係合して解除操作したり、第1操作杆に対し第2保持手段により、第2操作杆を展開した状態で保持して、解除操作が可能である。
(3)操作杆先端側のロック解除具における開口部を、連結手段に係合して前記操作杆の手元側を押し込むことで連結手段のロック解除を行うことができ、解体作業が容易となる。
(4)解体作業にするにあたり、解体治具を作業服の腰のベルト部分にフックロッドを引っ掛けた状態で足場を移動して、解体箇所に移動することができる。
(5)移動中に、解体治具が作業服の腰のベルト部分からフックロッドから外れても、落下を防止することができる。
(6)取り外しにかかる足場の一段下の、手摺枠で囲まれた状態の足場において仮設資材の解体作業を行うので、転落のおそれなく作業を遂行することができる
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる仮設資材用解体治具の一例を示す、外観斜視図である。
【図2】図1に示す仮設資材用解体治具の一側面図である。
【図3】図1に示す仮設資材用解体治具の操作杆を展開して拡張した状態を示す、外観斜視図である。
【図4】図3に示す拡張した状態にある仮設資材用解体治具の一側面図である。
【図5】図1に示す仮設資材用解体治具を用いて足場を解体作業を行うところをしめす、説明図である。
【図6】本発明にかかる仮設資材用解体治具のフックロッドを、作業服の腰ベルト等に引っ掛け、落下防止用ロープを連結したところを示す説明図である。
【図7】足場において解体作業をする際の説明図である。
【図8】足場に敷設された手摺枠の保持構造を示した要部説明図である。
【図9】足場に敷設された手摺枠の解体作業の説明図である。
【図10】足場に敷設された手摺枠の上部側を、仮設資材用解体治具を用いて解体する際の説明図である。
【図11】仮設資材用解体治具におけるロック解除具を、連結手段に係合したところを示す要部断面説明図である。
【図12】仮設資材用解体治具におけるロック解除具を、連結手段に係合して操作杆を変位操作させるところを示す要部断面説明図である。
【符号の説明】
1 仮設資材用解体治具
2 操作杆
2a 第1操作杆
2b 第2操作杆
3 ロック解除具
4 保持手段
5 押圧ねじ
5a 軸
6 補強部材
7 フックロッド
8 連結リング
9 支柱パイプ
10 連結手段
11 突部
12 ロック手段
13 受具
P 軸止箇所
L 落下防止用ロープ
F 足場
A 建枠
B 布枠
C 3角枠
D 手摺枠
h 係止穴

Claims (8)

  1. 操作杆と、この操作杆先端側に傾斜構成したロック解除具とを有し、このロック解除具は足場における仮設資材をロック保持する連結手段に係合可能に構成し、前記操作杆を変位操作することで、前記仮設資材の連結手段のロックを解除して、前記仮設資材を取り外すようにしたことを特徴とする仮設資材用解体治具。
  2. 前記操作杆は、長さ寸法を調節可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の仮設資材用解体治具。
  3. 前記操作杆は、第1の操作杆と、この第1操作杆に対し、折り畳み、展開可能に可能に連結した第2の操作杆とによって構成し、この第2操作杆先端側に前記ロック解除具を取り付け、前記第2操作杆を第1操作杆に対し折り畳んだ状態で保持する保持手段と、この保持手段に前記第2操作杆を押し付けることで第2操作杆を第1操作杆に対し展開した状態で固定する押圧手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の仮設資材用解体治具。
  4. 前記保持手段は、第1操作杆の外形にほぼ近い環状体であり、前記第1操作杆に対し第2操作杆を折り畳んだ状態で保持するべく、前記第1操作杆外周に嵌め入れる一方、前記第1操作杆に対し第2操作杆を展開した状態において、前記保持手段を第1操作杆における第2操作杆の軸止箇所近傍に嵌入して、前記押圧手段により前記保持手段に前記第2操作杆を押し付けることで、第2操作杆を第1操作杆に対し展開した状態で固定する構成としたことを特徴とする請求項3記載の仮設資材用解体治具。
  5. 前記押圧手段は、前記第1操作杆における第2操作杆の軸止箇所近傍において、第1操作杆外面から内面に向かって螺入して、前記第2操作杆を押し付けて前記保持手段を脱落しないように押圧する押圧ねじによって構成したことを特徴とする請求項4記載の仮設資材用解体治具。
  6. 前記ロック解除具は、前記連結手段に嵌入可能な中空パイプ材で構成し、前記操作杆に対して鈍角をなすように操作杆に接続したことを特徴とする請求項1または3記載の仮設資材用解体治具。
  7. 前記ロック解除具の中間に、携帯用フックロッドを突設したことを特徴とする請求項1または3、6記載の仮設資材用解体治具。
  8. 前記操作杆に、落下防止用ロープを連結する連結具を設けたことを特徴とする請求項1ないし5記載のうち、いずれか1記載の仮設資材用解体治具。
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