JP2007177502A - 金網パネルおよび金網パネルの取付方法 - Google Patents

金網パネルおよび金網パネルの取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 枠組足場の組立作業負担を軽減できるとともに部品点数を削減できる金網パネルを提供することであり、また、枠組足場の組立作業における安全性を向上することが可能な金網パネルの取付方法を提供することである。
【解決手段】 一対の建枠T,Tの縦材10,10に架け渡して固定される金網パネル1において、金網2と、金網2の外縁を囲むようにして金網2を支持する枠体3と、枠体3に取付けられた一つ以上の斜材4とを備えた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、金網パネルの改良および改良された金網パネルの取付方法に関する。
従来から建物等の建築の際には枠組足場が設置され、この枠組足場上で作業者が歩行し、作業を行うが、作業者の安全や工具等の落下を防止するため枠組足場の外方面、すなわち、建物側を内方として外側を向く面に、パネル状の金網を取付けるようにしている(たとえば、特許文献1,2,3参照)。
また、枠組足場にあっては、隣り合う建枠間に架け渡したブレスで補強されるとしており、金網は、枠組足場が組みあがりブレスで補強した後に、取付けられるようになっていた。
実開昭53−163833号公報(図3) 実開昭56−145555号公報(図1) 実開昭58−110140号公報(図2)
しかしながら、この従来金網は、パネル状とされているが、構造上、枠組足場を補強することができず、ブレスと併設されることから、枠組足場全体としての部品点数が多くなり、枠組足場の組立作業の負担が大きかった。
また、枠組足場を組立る際には、一階層ずつ上方に付け足すようにして枠組足場を組んでいくようにしており、すでに完成した階層の枠組足場から上方に建枠を連結し、この上方に連結した建枠に完成した階層の足場板上から先行手摺を取付けて、作業員の安全を確保しつつ組立作業が進行していくが、先行手摺は、その階層の作業が完了すると、その上方の階層の建枠に盛りかえることから、手摺が存在しない状態となる。
そして、上記した従来の金網は完成後に取付けられるようにしており、先行手摺は上述のように組立作業中の最上階の枠組足場のみに設置されることになるから、完成済みの階層の枠組足場における安全性に問題がある。
そこで、本発明は上記した不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、枠組足場の組立作業負担を軽減できるとともに部品点数を削減できる金網パネルを提供することであり、また、枠組足場の組立作業における安全性を向上することが可能な金網パネルの取付方法を提供することである。
本発明の課題解決手段は、一対の建枠の縦材に架け渡して固定される金網パネルであって、金網と、金網の外縁を囲むようにして金網を支持する枠体と、枠体に取付けられた一つ以上の斜材とを備えた。
また、本発明の他の課題解決手段は、縦材と横材からなる建枠を横方向に複数整列させて起立し、各横材間に足場板を架設してなる枠組足場における縦材に金網パネルを取付ける金網パネルの取付方法であって、金網パネルが、金網と、金網の外縁を囲むようにして金網を支持する枠体と、枠体に取付けられた一つ以上の斜材とを備えてなり、先行手摺より縦材側に配置されるとともに枠体の下端が足場板の上端より上方に位置するように取付けられるようにした。
そして、本発明のさらに他の課題解決手段は、縦材と横材からなる建枠を横方向に複数整列させて起立し、各横材間に足場板を架設してなる枠組足場における縦材に金網パネルを取付ける金網パネルの取付方法であって、金網パネルが、金網と、金網の外縁を囲むようにして金網を支持する枠体と、枠体に取付けられた一つ以上の斜材とを備えてなり、先行手摺より外方に配置されて取付けられるようにした。
さらに、本発明の別の課題解決手段は、縦材と横材からなる建枠を横方向に複数整列させて起立し、各横材間に足場板を架設してなる枠組足場における縦材に金網パネルを取付ける金網パネルの取付方法であって、金網パネルが、金網と、金網の外縁を囲むようにして金網を支持する枠体と、枠体に取付けられた一つ以上の斜材とを備えるとともに、枠体の上下方向長さは上下に配置される足場板間の間隔長と同じに設定されてなり、枠体の下端が足場板間の中央付近に位置するように取付けられるようにした。
本発明の金網パネルによれば、枠組足場の組立作業負担を軽減できるとともに部品点数を削減できる。
また、本発明の金網パネルの取付方法によれば、枠組足場の組立作業における安全性を向上することが可能である。
以下、図1から図23に基づいて本発明の実施の形態について説明する。本発明には、図1から図13に示す第1の実施の形態と、図14から図17に示す第2の実施の形態と、図18から図23に示す第3の実施の形態とがある。
第1の実施の形態における金網パネル1は、図1に示すように、長方形の金網2と、金網2の外縁を囲むようにして金網を支持する枠体3と、枠体3に取付けられた一対の斜材4とを備えて構成され、図2に示すように、枠組足場を構成する隣り合う建枠T,Tの縦材10,10間に架け渡して取付けられる。
なお、建枠Tは、図2中、紙面に向かって前後方向に並べて配置される一対の縦材10,10(前後方向に並べられているので、図2中には手前の縦材10の背後にある縦材10は手前の縦材10に後ろに隠れているので図示されていない)と、縦材10,10を連結する横材11とを備えて構成されており、枠組足場は、これら建枠Tを図2中左右方向に整列配置して起立させ、隣り合う建枠T,Tの横材11,11間に足場板Aを架け渡す、すなわち、架設することによって構成される。
金網パネル1について、説明を戻すと、金網2は、複数の交差する金属線を織るようにして形成されるものであってもよいし、金属板を打ち抜き加工等によって金網状とされることによって形成されてもよく、長方形状とされている。
そして、この金網2の四方の外縁を囲んで金網2を支持する枠体3は、上枠3aと、下枠3bと、左枠3cと、右枠3dとで構成されて、ちょうど金網2の外縁に沿う形状とされており、金網2の外縁が枠体3に溶接等によって取付けられている。
また、枠体3の上下方向長さは、上下に配置される足場板A,Aの間隔長の2分の1の長さに設定されている。
さらに、この枠体3の左右枠3c,3dに一対の斜材4,4が斜めに架け渡されて固定されており、この斜材4,4は、図2に示すように、枠体3を縦材10,10間に架け渡して固定することで、建枠T,Tと、足場板Aとで構成される枠組足場を補強するブレスとして機能する。
また、左右枠3c,3dは、それぞれ、図1中、中間部上方に枠体3の外方に突出するプレート5,5を備えるともに、下端にも、枠体3の外方に突出するプレート6,6を備えている。
プレート5は、長方形状をしており、左右枠3c,3dの上下方向に沿うように取付けられており、その上下方向に並べて三つの孔5aを有している。他方のプレート6には、孔6aが一つ設けてある。
また、建枠Tの縦材10の中間部には、図2および図3に示すように、金具12が取付けられており、この金具12は、ボルト12bがヒンジ結合された金具本体12aと、金具本体12aに対してヒンジ結合されるとともに上記ボルト12bが挿入される切欠12dを備えた遥動片12cと、金具本体12aから起立されるピン12eと、ボルト12bに螺合するナット12fとを備えて構成されている。
そして、上記金具本体12aと遥動片12cとで縦材10を挟み込むとともに、ボルト12bを切欠12d内に挿入して、遥動片12cの上からボルト12bにナット12fを捻じ込むことによって、金具本体12aと遥動片12cとをヒンジ結合点を支点として接近せしめ、金具本体12aと遥動片12cとで縦材10と締め付けて縦材10に金具12を強固に取付けることができるようになっている。なお、上記金具12は、図2に示すように、縦材10にピン12eを横材11の軸線に沿うように建枠Tの内方を向けて取付けられる。
また、ピン12eは、その先端にヒンジ結合される係止片12gを備えており、係止片12gは、図3に示すように、重力の作用によって、ピン12eから突出する状態に維持される。
なお、建枠Tの縦材10の上下にも、係止片12gを備えたピン12eと同様の構成のピン10a(ピン10aの係止片については図示せず)が設けられており、そのピン10aも上記ピン12eと同様に横材11の軸線に沿い建枠Tの内方を向いている。
つづいて、この金網パネル1を縦材10,10に取付けるには、図2に示すように、縦材10,10に設けたピン10aと、金具12のピン12eを利用して取付けられ、金網パネル1は上下2枚で縦材10と足場板Aとで作られるラーメンの略全部を覆うようになっている。つまり、この金網パネル1は、ピン10a,12eが建枠Tの内方を向いているので、足場板A側から縦材10,10に取り付けられることになる。
そして、下方側に配置される金網パネル1は、図1の姿勢から転地逆向きにしてプレート5の孔5a内に縦材10の下方側のピン10aを挿入し、プレート6の孔6a内に金具12のピン12eを挿入することで縦材10,10に取付けられる。ここで、下方側に配置される金網パネル1の下端となる上枠3aは、足場板Aの上端より上方に位置するように配置され、足場板Aと枠体3との間には所定に隙間が形成されるようになっている。なお、孔5aにピン10aを挿入し、孔6aにピン12eを挿入すると、上記したピン10とピン12eの各係止片12gの突出によって金網パネル1は、縦材10から脱落することがない。
他方、上方側に配置される金網パネル1は、図1の姿勢のままにしてプレート5の孔5a内に縦材10の上方側のピン10aを挿入し、プレート6の孔6a内に金具12のピン12eを挿入することで縦材10,10に取付けられる。
すると、上方側に配置される金網パネル1の上端となる上枠3aは、上の階の足場板Aの上端より上方側に位置するように配置されることになり、この金網パネル1が2枚一組としてさらに上の階の縦材10,10に取付けられることによって、結果、最下階の枠組足場における縦材10,10の下方側に隙間ができる以外には、全て金網パネル1で枠組足場の外周を覆うことができる。
また、この金網パネル1に設けたプレート5には、三つの孔5aが設けられているので、ピン10aの位置が異なる規格の縦材10にも、ピン10aを挿入する孔5aを適宜選択することによって、金網パネル1を取付けることが可能であるので、縦材10の規格に合わせて異なる規格の金網パネル1を用意する必要が無く、金網パネル1の汎用性、実用性および経済性を向上することができる。
つづき、この金網パネル1の取付方法について図4を参照しながら説明する。なお、図4の矢印は取付けて順を示している。まず、図4に示すように、完成済みの階層における枠組足場の建枠Tの縦材10,10に下方側の金網パネル1を取付ける。つづき、完成済みの階層における枠組足場の建枠Tの縦材10,10の上端に先行手摺20を完成済みの階層から操作して取付ける。先行手摺20は、このようにして、完成済みの階層の上に組立てられる枠組足場用の手摺とされる。
上記先行手摺20は、具体的にはたとえば、図5に示すように、上下一対の桟20a,20bと、上下の桟20a,20bの左右端にそれぞれヒンジ結合される支柱20c,20dとを備えて構成されており、上記上下の桟20a,20bは、それぞれ二つのパイプからなっており、一方のパイプ内に他方のパイプが入り込むことによって伸縮自在とされている。
また、上記支柱20c,20dの下端には、それぞれ、図6に示すように、建枠10への先行手摺20の固定を可能とする取付金具21が設けられており、この取付金具21は、建枠10を抱き込むことが可能なように板を湾曲させて断面U字状とした取付金具本体21aと、取付金具本体21aと支柱20c,20dを連結する上下一対のプレート21b,21cと、プレート21bに支持された楔21dとを備えて構成され、取付金具本体21aで縦材10を抱き込んだ状態で側方から楔21dを打ち込むことによって、縦材10を取付金具本体21aと楔21dとで挟み込んで、支柱20c,20dを強固に縦材10に取付けることが可能となっている。
また、取付金具本体21aの側部には、切欠21eが設けられており、この切欠21e内に上記した縦材10のピン10eを挿入することによって、先行手摺20の縦材10に対して下方へのずり下がりが防止されるようになっている。
そして、この先行手摺20は、以下の手順で下階層から建枠Tの縦材10の上端に取付けられることになる。この手順について説明すると、図5に戻って、下階層の縦材10の上端に取付けられている取付金具21を操作して楔21dを抜き、支柱20cと支柱20dうち一方の取付金具21を下階層の縦材10の上端から取り外し、二点差線で示すがごとくに、縦材10から取外した支柱20cと支柱20dうち一方を、上下の桟20a,20bを伸張させつつ上方に持ち上げて、建枠Tの縦材10の上端に取付金具21を固定して、建枠Tの縦材10の上端に取付ける。
つづき、今度は、下階層の建枠Tの縦材10の上端に取り残された支柱20cと支柱20dのうち他方を上記と同様の手順で建枠Tの縦材10の上端に取付ける。
以上の手順で、作業員は、完成済みの枠組足場における足場板A上に居ながらにして簡単に先行手摺20を上階層の枠組足場用の手摺とする、すなわち、先行手摺20の盛り代えを行うことが可能である。
なお、先行手摺としては、上記構成以外のものを採用することができ、たとえば、図7に示した先行手摺23は、上下の伸縮不能な桟23a,23bと、上下の桟23a,23bの左右端にそれぞれヒンジ結合される支柱23c,23dとを備えて構成されており、図7中二点差線で示すように、この先行手摺23にあっても、左右の支柱23c,23dのうち一方を上方に持ち上げて、完成済みの枠組足場における建枠Tの縦材10の上端に取付けることが可能であり、その後、左右の支柱23c,23dのうち他方を上方に持ち上げて、現階層の建枠Tの縦材10の上端に取付けることによって、先行手摺23を上階層の枠組足場用の手摺とすることが可能である。
この先行手摺23を縦材10に取付ける取付金具24は、上述した取付金具21と構成が異なり、この取付金具24は、縦材10の上方に着脱自在に取付けられる取付金具本体24aと、この取付金具本体24aの図7中両側に設けた支柱23c,23dがそれぞれ挿入されるソケット24b,24bとを備えて構成されている。
取付金具24にソケット24bが二つ設けられているのは、一つ隣の縦材10,10間に取付けられる先行手摺23の支柱23c,23dを支持するようになっているためであって、このソケット24bは、支柱23c,23dを保持できるようになっている。
したがって、この先行手摺23においても、作業員は、完成済みの枠組足場における足場板A上に居ながらにして簡単に先行手摺23を上階層の枠組足場用の手摺とする、すなわち、先行手摺23の盛り代えを行うことが可能である。なお、この場合、取付金具24を用いて縦材10に先行手摺23を取付けるようにしているが、取付金具21を用いるようにしてもよく、このことは先行手摺20においても同様である。
さらに、先行手摺は、図8に示すような先行手摺26であってもよい。この先行手摺26は、枠26aと、枠26aの左右下端にヒンジ結合された左右の支柱26b,26cとを備えて構成され、右側の支柱26cは、上下に二分割されてヒンジ結合されて中間部で折れ曲がることが可能となっている。
また、この先行手摺26にあっては、左右の支柱26b,26cの下端に上記した取付金具22がそれぞれ設けられている。したがって、この先行手摺26にあっても、図8中破二点差線で示すように、右側の支柱26cを上方に持ち上げることによって下方の建枠10の上端から該支柱26cを取外して完成済みの枠組足場における建枠Tの縦材10の上端に取り付け、その後、左側の支柱26bを同様に完成済みの枠組足場における建枠Tの縦材10の上端に取付けることで、完成済みの枠組足場における足場板A上に居ながらにして簡単に先行手摺26を上階層の枠組足場用の手摺とする、すなわち、先行手摺26の盛り代えを行うことが可能である。
なお、上記したところでは、先行手摺20,23,26を階下から階上の枠組足場へ付け替える手順について説明したが、枠組足場を解体する場合には、上記手順とまったく反対の手順を踏むことで、先行手摺20,23,26を階上から階下の枠組足場へ移動させることが可能である。
つづき、図4に戻って、上階の枠組足場用の先行手摺20が取付けられた状態下で、上階の足場板Aの設置や、完成済みの建枠Tの上方にその上の階の枠組足場を構成する建枠Tを連結して、上階の枠組足場を完成させ、先行手摺20をそのままにした状態で、その階の縦材10,10に下方側の金網パネル1を取付ける。このとき、金網パネル1は、先行手摺20より足場板A側、すなわち、先行手摺20より枠組足場の内側に金網パネル1が取付けられる。
したがって、この縦材10の下方側に取付けられる金網パネル1の取付作業時には、先行手摺20が存在した状態であるので、作業員は、安全に金網パネル1の取付作業を行うことが可能であり、ひとたびこの下方側の金網パネル1が縦材10に取付けられると、今度は、この金網パネル1が手摺として機能することになるので、組立作業時に各階の枠組足場においてまったく手摺が存在しない状態となることがない。
そして、この金網パネル1は、縦材10,10の構造を補強するブレスとして機能する斜材4を備えているので、手摺としても強度が十分であるので、作業員が誤って金網パネル1にもたれかかるような状況となっても、作業員が枠組足場から落下してしまうといった危険もない。
また、金網パネル1の斜材4は、ブレスとして機能するので、縦材10,10間に別途ブレスを設ける必要がなくなるので、部品点数が減少し、枠組足場の組立作業が容易となり作業負担が軽減される。
さらに、この金網パネル1の下端は、上述したように、その階の足場板Aの上端より上方に位置するように配置される。したがって、この後に続く、枠組足場の最外方に配置される先行手摺20の取り外しと再設置における作業にあたり、作業員は、上記隙間を利用して容易に先行手摺の盛り代え作業を行うことが可能となる。
そして、この先行手摺20の盛り代え作業が終了すると、最初に完成済みであった枠組足場の階層における縦材10,10の上方に上方側に配置される金網パネル1を取付ける。
以上の手順を順に繰り返すことによって、枠組足場を上方に組み上げつつ、養生金網として機能する金網パネル1も設置することができ、上述したように、枠組足場の全体が完成してから養生金網を設置するような危険な作業を強いられることなく、作業員の安全を確保しつつ枠組足場を組み上げつつ養生金網としても機能する金網パネル1を設置することが可能である。
そして、完成済みの枠組足場の階層の全面に上下の金網パネル1が設置されると、この金網パネル1は、爪先板としても機能することができ、別途、爪先板を設ける必要が無いので、この点でも枠組足場の部品点数を削減することが可能である。
なお、枠組足場を解体する場合には、先ほどとは手順をまったく逆にして先行手摺20を下階の枠組足場へ移動しつつ、金網パネル1を縦材10から取外していくことになるが、先行手摺20の下階への移動に先んじて金網パネル1が縦材10から取り除かれるが先行手摺20は、必ず、作業中の階層の枠組足場に残すようにしておくことができるので、解体作業においても作業の安全性が向上することになる。
ここで、上記した金網パネル1のバリエーションについて説明する。図9(A)に示すように、上枠3aと下枠3bとを垂直材3eで連結して、より一層金網パネル1の強度向上を図るようにしてもよく、また、図9(B)に示すように、さらに、左枠3cと右枠3dとを水平材3fで連結するとして、金網パネル1のさらなる強度向上を図るようにしてもよい。なお、水平材3fのみを金網パネル1に追加するようにしてもよいことは勿論である。
また、図10に示すような金網パネル31を採用することができる。この金網パネル31における金網31aは、長方形の上端右隅の一箇所を四角く切り取って長方形の上左端に上方に切り取った四角をくっ付けた形状をしており、枠体31bもその金網31aの外縁と同様の形状とされている。そして、この枠体31bの左右に二つの斜材31c,31cが互いに交差して架け渡されて取付けられており、この斜材31c,31cは、縦材10,10のブレスとして機能する。また、この枠体31bの左右には、上述の金網パネル1と同様のプレート5,5,6,6が設けられており、この金網パネル31もやはり上述の金網パネル1と同様に一対で縦材10,10間を覆うような構成とされており、縦材10の上方側に取付ける金網パネル31は図10に示した姿勢で取付けられ、他方の縦材10の下方側に取付ける金網パネル31は図10と転地逆の姿勢で取付けられるようになっている。
この対を成す金網パネル31のうち下方側の金網パネル31の下端となる部位Xは、足場板Aの上端と同じ位置になるように配置されて縦材10に取付けられる点で、上述の金網パネル1の取付け方と異なるが、この違いにより、足場板Aとの間にできる隙間の長さ(図10中左右長さ)を短くすることができ、より作業員の安全を確保することが可能である。
さらに、金網パネル1を縦材10に取付けるために建枠Tの縦材10の中間部に設けられる金具のバリエーションについて説明する。すなわち、上記した金具12に代えて、図11に示す金具33を用いてもよい。この金具33は、建枠10を抱き込むことが可能なように板を湾曲させて断面U字状とした金具本体33aと、金具本体33aに設けた一対の孔33e,33fに挿入される楔33bと、金具本体33aから起立され金網パネル1,33の孔6a内に挿入されるピン33cとを備えて構成されている。
そして、金具本体33aで縦材10を抱き込んだ状態で側方から楔33bを打ち込むことによって、縦材10を金具本体33aと楔33bとで挟み込んで、該金具33を強固に縦材10に取付けることが可能となっている。
また、ピン33cは、ピン12eと同様の構成であって、その先端にヒンジ結合される係止片33dを備えている。したがって、この金具33によっても金網パネル1,31を縦材10に脱落することがないように取付けることが可能である。
さらに、図12に示した金具34では、金具本体34a、遥動片34bの構成は金具12と同様の構成として、孔6aに挿入されるピン34cとプレート6の抜止めの構成が異なる。異なる部分について説明すると、ピン34cは金具本体34aから起立されるとともに、その先端と基端に孔が設けられ、この孔に挿入されるJ字状のロック片34dが設けられている。
このロック片34dは、ピン34aをプレート6の孔6aに挿入する際には、図12(c)中の二点差線に示すように、上方に引き上げられた位置に保持しておき、ピン34cが孔6aに完全に挿入された後、ロック片34dを上記した位置から落としこむことで、ロック片34dは、重力の作用によって図12(c)の実線で示す状態に維持され、プレート6がロック片34dの湾曲部分で挟まれる格好となって、金網パネル1,31の金具34からの脱落が防止されるようになっている。したがって、この金具34によっても金網パネル1,31を縦材10に脱落することがないように取付けることが可能である。
さらに、図13に示した金具35では、C型に湾曲された胴部36aと胴部36aの図13(B)中上下から延びて胴部36aとは逆向きに折り曲げられて矩形環を成す一対の環部36b,36cを備えた一方部材36と、C型に湾曲された胴部37aと胴部37aの図13(B)中中央部から延びて胴部37aとは逆向きに折り曲げられて矩形環を成すとともに上記一方部材36における環部36bと環部36cとの間に入子式に入り込む環部37bとを備えた他方部材37と、上記環部36b,36c,37b内を貫く楔38と、他方部材37の環部37bから起立する金具34におけるロック片34dを備えたピン34cと同様の構成のU字状のロック片40を有するピン39とを備えて構成されている。
この金具35では、一方部材36における胴部36aと他方部材37における胴部37aとで縦材10を挟み込んだ後に、環部36b,36c,37b内に楔38を打ち込み、一方部材36と他方部材37とに互いに引き寄せる方向に力を作用させることで、一方部材36における胴部36aと他方部材37における胴部37aとで縦材10を強固に挟み込むことができるとともに、上記ピン39とロック片40の構成で、金網パネル1,31の金具35からの脱落が防止されるので、この金具35によっても金網パネル1,31を縦材10に脱落することがないように取付けることが可能である。
つづいて、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態における金網パネル50は、図14,15に示すように、上述の第1の実施の形態における金網パネル1と略同様に、長方形の金網51と、金網51の外縁を囲う枠体52と、斜材53,53とを備えており、異なる点は、プレート5,6の代わりにその左右上端にそれぞれフック54が、左右下端にそれぞれフック55が設けられている点である。
このフック54は、図15(B)に示すように、U字状とされて枠体52の上端側であって紙面に向かって手前側となる面に固定されており、その先端は、図15(A)に示すように内側に湾曲されて枠体52の軸線上に位置するようになっており、また、該先端には、ピン12eに設けられる係止片12gと同様の構成となる係止片54aが設けられている。
他方、フック55は、図15(B)に示すように、S字状とされて枠体52の下端側であって紙面に向かって手前側となる面に固定されており、その先端は、図15(A)に示すように内側に湾曲されて枠体52の軸線上に位置するようになっている。
そして、この金網パネル50にあっても、第1の実施の形態における金網パネル1と同様に、その上下方向長さは、また、上下に配置される足場板A,Aの間隔長の2分の1の長さに設定されており、金網パネル50は上下2枚で縦材10と足場板Aとで作られるラーメンの略全部を覆うようになっている。
この金網パネル50を縦材10に取付けるには、図15に示した縦材10に予め設けられる円周上に複数の孔57を備えた円環状のブラケット56を用いる。
このブラケット56は、縦材10の上端、下端および中間部に取付けられており、このブラケット56の孔57の一つに上記フック54,55を引っ掛けることで金網パネル50を縦材10,10間に取付けることが可能である。
なお、図15(A)に示すように、上方側と下方側の金網パネル50をブラケット56に固定する際に、上方側の金網パネル50の下端に設けたフック55と下方側の金網パネル50の上端に設けたフック54とが干渉しないように、それぞれ同一ブラケット56の異なる二箇所の孔57に挿入されるとともに、上方側の金網パネル50と下方側の金網パネル50は、裏返しとなるような配置で縦材10に取付けられることになる。
そして、この金網パネル50は、図16に示すように、先行手摺20より外側の枠組足場の最外方となる位置に配置して取付けられることになる。この場合の先行手摺20における支柱20c,20dの下端には、それぞれ、ブラケット56の孔57に引っかかるフック61と、該支柱20c,20dの中間部には、ブラケット56の上下を挟み込む腕と腕を貫通するとともにブラケット56の孔57内に挿入される楔とを備えた取付金具60が設けられており、この取付金具60とフック61を縦材10のブラケット56に取付けることで先行手摺20を縦材10に固定することが可能なようになっている。なお、この場合、足場板Aは、図中左側に配置される内側の縦材10に設けられるブラケット56と図中右側に配置される外側の縦材10に設けられるブラケット56を利用して架け渡される横材11に架け渡されて架設されることになる。
そして、この実施の形態の場合、先行手摺20は、金網パネル50より足場板A側に配置されることから、先行手摺20の盛り代えには、金網パネル50が邪魔とはならないので、下方側に配置される金網パネル50の下端は足場板Aの上端と同一のレベルに位置させることができることから、先行手摺20を設置した状態で下方側の金網パネル50はもとより上方側の金網パネル50をも設置することができ、縦材10と足場板Aで作られるラーメン全体を金網パネル50で覆ってしまうことができ、その階層における枠組足場全体を金網パネル50で覆った後に先行手摺20をこれから組立てる上階の枠組足場用の手摺として盛り代えるようにすることができる。
したがって、この第2の実施の形態における金網パネル50の取付方法は、第1の実施の形態のように、先行手摺20を設置後、先行手摺20が設置された階層の枠組足場の外周全部を金網パネル50で覆ってしまってから、さらに、上の階の枠組足場の組立作業に移る点で異なる。なお、この第2の実施の形態の金網パネル50にあっても、第1の実施の形態と同様の取付方法を採用することは可能である。
具体的には、まず、完成済みの階層における枠組足場の建枠Tの縦材10,10に上下の金網パネル50を取付けて、完成済みの枠組足場の外面全部を金網パネル50で覆う。つづき、完成済みの階層における枠組足場の建枠Tの縦材10,10の上端に先行手摺20を完成済みの階層から操作して取付ける。
そして、上階の枠組足場用の先行手摺20が取付けられた状態下で、上階の足場板Aの設置や、完成済みの建枠Tの上方にその上の階の枠組足場を構成する建枠Tを連結して、上階の枠組足場を完成させ、先行手摺20をそのままにした状態で、その階の縦材10,10に上下の金網パネル50を取付ける。
したがって、この縦材10の上下に取付けられる金網パネル50の取付作業時には、先行手摺20が存在した状態であるので、作業員は、安全に金網パネル50の取付作業を行うことが可能であり、金網パネル50が縦材10に取付けられると、今度は、この金網パネル50が手摺として機能することになるので、組立作業時にまったく手摺が存在しない状態となることがない。
そして、この金網パネル50は、縦材10,10の構造を補強するブレスとして機能する斜材53を備えているので、手摺としても強度が十分であるので、作業員が誤って金網パネル50にもたれかかるような状況となっても、作業員が枠組足場から落下してしまうといった危険もない。
また、金網パネル50の斜材53は、ブレスとして機能するので、縦材10,10間に別途ブレスを設ける必要がなくなるので、部品点数が減少し、枠組足場の組立作業が容易となり作業負担が軽減される。
この第2の実施の形態では、金網パネル50越しに先行手摺20の取り外し作業を行う必要がなくなるので、枠組足場の組立作業がさらに容易となる。また、先行手摺20をこれから組立てる枠組足場用の手摺として上方に移動させる際には、金網パネル50で完成済みの枠組足場の外周を全て覆ってしまうことができるのでより安全に枠組足場の組立作業を行うことが可能であり、さらに、階下に戻って上記ラーメン内の上方を覆うために金網パネル50を設置するといった煩わしさも無いので、作業負担が第1の実施の形態にも増して軽減されることになる。
以上の手順を順に繰り返すことによって、枠組足場を上方に組み上げつつ、養生金網として機能する金網パネル50も設置することができ、上述したように、枠組足場の全体が完成してから養生金網を設置するような危険な作業を強いられることなく、作業員の安全を確保しつつ枠組足場を組み上げつつ養生金網としても機能する金網パネル50を設置することが可能である。
そして、完成済みの枠組足場の階層の縦材10の下方に取付けられる金網パネル50が設置されると、この金網パネル50は、爪先板としても機能することができ、別途、爪先板を設ける必要が無いので、この点でも枠組足場の部品点数を削減することが可能であり、必ず完成済みの枠組足場における爪先板として機能する金網パネル50を設置してから上階の枠組足場を組立てることができるので、より安全性が向上する。
なお、枠組足場を解体する場合には、先ほどとは手順をまったく逆にして先行手摺20を下階の枠組足場へ移動しつつ、金網パネル50を縦材10から取外していくことになるが、先行手摺20の下階への移動に先んじて金網パネル50が縦材10から取り除かれるが先行手摺20は、必ず、作業中の階層の枠組足場に残すようにしておくことができるので、解体作業においても作業の安全性が向上することになる。
なお、この第2の実施の形態における金網パネル50は、フック54,55と、縦材10に取付けたブラケット56を用いて、縦材10に取付けられるようにしていたが、これを、図17に示すように、縦材10側に複数のソケット65を設けておき、金網パネル50の枠体52の上下左右に、フック54,55の代わりに前期ソケット65に挿入可能なフック66を設けるようにしておいてもよい。
また、ソケット65は、二つのフック66が重ねて挿入されることを許容できるようになっており、フック66は、図17(A)に示すように、図中上側に示した上方側の金網パネル50と、図中下側に示した下方側の金網パネル50の枠体52同士およびフック66同士が干渉しないように、枠体52の厚み方向の図中上端または下端に設けられるようにされ、この場合も、金網パネル50は上下で裏返しとなる配置で縦材10に取付けられることになる。
最後に、第3の実施の形態における金網パネル70について説明する。この第3の実施の形態における金網パネル70は、図18に示すように、方形の金網71と、金網71の外縁を囲う枠体72と、斜材73,73とを備えており、この枠体72の上下方向長さは、また、上下に配置される足場板A,Aの間隔長と同じ長さに設定されており、金網パネル70は1枚で縦材10と足場板Aとで作られるラーメンの略全部を覆うようになっている。
さらに、この枠体72の上下左右端の四箇所には、第1の実施の形態の枠体3に設けられていたプレート6と同様の構成のプレート74が設けられているととともに、枠体72の左右の中間部には、建枠Tの横材11に引っかかるフック75が取付けられている。
そして、この金網パネル70は、図18に示したように、その下端が縦材10の中央付近に配置されるようにして、取付けられる。この金網パネル70は、その下端が縦材10の中央付近に配置されるようにして取付けられると、上階層の手摺として機能することが可能である。つまり、先行手摺を利用せずとも、完成済みの枠組足場の縦材10,10間に上記金網パネル70を取付けると、金網パネル70の上端部は、これから組立てられる上階の枠組足場に突出することになるので、上階層の枠組足場おける先行手摺として機能することになる。なお、金網パネル70の下端が位置する縦材10の中央付近は、具体的には、金網パネル70が上階の枠組足場の先行手摺が機能できるように取付けられればよいので、金網パネル70の上下長さによって縦材10の中央に対して上下にある程度の範囲を有する。
なお、プレート74の縦材10への取付けは、縦材10に取付けられる第1の実施の形態と同様の金具34を利用して行われることになるが、他の金具12,33,35を用いてもよい。
フック75は、具体的には、図19に示すように、枠体72の左右に上下方向に並べて穿った複数の孔76のうち一つにボルト結合され、このようにフック75の枠体72への取付位置は、孔76が複数設けられているので、変更することが可能となっている。
そして、このようにフック75の枠体72への取付け位置が変更可能とされており、ピン10aの位置が異なる規格の縦材10にも、横材11に引っ掛かるフック75の位置を適宜選択することによって、金網パネル70を取付けることが可能であるので、縦材10の規格に合わせて異なる規格の金網パネル70を用意する必要が無く、金網パネル70の汎用性、実用性および経済性を向上することができる。
まず、図完成済みの階層における枠組足場の建枠Tの縦材10,10に金網パネル70を取付ける。すると、上述したように、この金網パネル70の上部は、完成済みの枠組足場の先行手摺として機能する。
そして、上階の枠組足場用の先行手摺として機能する金網パネル70が取付けられた状態下で、上階の足場板Aの設置や、完成済みの建枠Tの上方にその上の階の枠組足場を構成する建枠Tを連結し、金網パネル70の上端側のプレート74を上階の建枠10に金具34を利用して取り付ける。その後、上階の枠組足場を完成させ、その階の縦材10,10に金網パネル70を取付ける。
したがって、この縦材10に取付けられる金網パネル70の取付作業時には、先行手摺として機能する下階の金網パネル70が存在した状態であるので、作業員は、安全に金網パネル70の取付作業を行うことが可能である。そして、金網パネル70は、先行手摺としてだけではなく、枠組足場の手摺としても機能することになるので、組立作業時にまったく手摺が存在しない状態となることがない。
すなわち、この金網パネル70を使用して枠組足場を組立てる際には、先行手摺の設置が不要となるので、枠組足場の組立作業が飛躍的に簡略化され、作業負担の軽減効果が高い。
そして、この金網パネル70は、縦材10,10の構造を補強するブレスとして機能する斜材73を備えているので、手摺としても強度が十分であるので、作業員が誤って金網パネル70にもたれかかるような状況となっても、作業員が枠組足場から落下してしまうといった危険もない。
また、金網パネル70の斜材73は、ブレスとして機能するので、縦材10,10間に別途ブレスを設ける必要がなくなるので、部品点数が減少し、枠組足場の組立作業が容易となり作業負担が軽減される。
以上の手順を順に繰り返すことによって、枠組足場を上方に組み上げつつ、養生金網として機能する金網パネル70も設置することができ、上述したように、枠組足場の全体が完成してから養生金網を設置するような危険な作業を強いられることなく、作業員の安全を確保しつつ枠組足場を組み上げつつ養生金網としても機能する金網パネル70を設置することが可能である。
そして、完成済みの枠組足場の階層の縦材10に金網パネル70が設置されると、この金網パネル70は、上階の枠組足場の爪先板として機能することができ、別途、爪先板を設ける必要が無いので、この点でも枠組足場の部品点数を削減することが可能である。この第3の実施の形態では、第1の実施の形態の金網パネル1のように縦材10の上方側に取り付けないと爪先板として機能しなかったが、この金網パネル70の場合、金網パネル70の設置が爪先板の設置となるので、より安全性が向上されることになる。
なお、枠組足場を解体する場合には、先ほどとは手順をまったく逆にして金網パネル70を縦材10から取外していくことになるが、この場合にも、先行手摺を利用せずして解体作業を行うことができ、非常に便利である。また、手摺と機能する金網パネル70は、必ず、作業中の階層の枠組足場に残ることになるので、解体作業においても作業の安全性が向上することになる。
この第3の実施の形態では、階下に戻って上記ラーメン内の上方を覆うために金網パネル70を設置するといった煩わしさも無いので、作業負担が第1の実施の形態にも増して軽減されることになる。
なお、第3の実施の形態の金網パネルは、図21に示すように、持ち運びに便利なように、折り畳みが可能なように、中央で上下に分割してヒンジ結合される構成とされてもよい。この図21に示す金網パネル80は、上部パネル81と、上部パネル81にヒンジ結合される下部パネル82とを備え、上部パネル81および下部パネル82は、それぞれ、長方形の金網83と、金網83の外縁を囲んで金網83に取付けられる枠体84と、枠体84にトラス状に取付けられる一対の斜材85とを備えて構成されており、また、上部パネル81の枠体84には、その上端左右にプレート74が設けられ、他方の下部パネル82の枠体84には、下端左右にプレート74と、左右にフック75が設けられている。
この金網パネル80にあっては、中央部で折りたたむことが可能であるので、持ち運ぶ際にはコンパクトにすることができることから、運搬、保管の点で有利となる。
さらに、第3の実施の形態の金網パネルは、図22に示すように、持ち運びに便利なように、分割が可能なように、中央で上下に分割される構成とされてもよい。この図22に示す金網パネル90は、上部パネル91と、下部パネル92とを備え、上部パネル91および下部パネル92は、それぞれ、長方形の金網93と、金網93の外縁を囲んで金網93に取付けられる枠体94と、枠体94にトラス状に取付けられる斜材95と、枠体94の上下中央部を連結する垂直材96と、枠体94の一端に設けた差込軸97とを備えて構成されており、上部パネル91と下部パネル92にそれぞれ設けた差込軸97を互いに相手方の枠体94に設けた図示しない孔に差し込むことで上部パネル91と下部パネル92とが一体化されるようになっている。
また、上部パネル91と下部パネル92の枠体94には、その左右に第1の実施の形態におけるプレート5と同様の構成のプレート98が設けられており、このプレート98は、縦材10のピン10aに取付けられることになる。
この金網パネル90にあっては、中央部で二分割することが可能であるので、持ち運ぶ際にはコンパクトにすることができることから、運搬、保管の点で有利となる。
なお、この金網パネル90の上部パネル91と下部パネル92とを強固に一体化するために、図23に示すような、把持具100を利用すると、強度上の観点からの有利となる。
この把持具100は、先端に爪を備えた本体101と、本体101に挿入され本体101に設けた爪に対面する爪102と、本体101の一端に形成した螺子部103に螺合するナット104とを備えて構成され、図に示すように、上部パネル91と下部パネル92の枠体94同士を本体101の爪と爪102とで把持し、ナット104で各枠体94を接近するように締め上げることで強固に上部パネル91と下部パネル92とを一体化することが可能である。
なお、各実施の形態において金網パネルを枠組足場に取り付ける際に使用される先行手摺については、他の構成の先行手摺を使用することも可能である。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
(A)第1の実施の形態における金網パネルの正面図である。(B)第1の実施の形態における金網パネルの一部拡大図である。 第1の実施の形態における金網パネルを縦材に取付けた状態を示す図である。 (A)金網パネルを縦材に取付ける金具の正面図である。(B)金網パネルを縦材に取付ける金具の右側面図である。(C)金網パネルを縦材に取付ける金具の底面図である。 第1の実施の形態における金網パネルを枠組足場へ取付ける手順を示した図である。 先行手摺の正面図である。 (A)先行手摺の取付金具の平面図である。(B)先行手摺の取付金具の正面図である。(C)先行手摺の取付金具の右側面である。 他の先行手摺の正面図である。 別の先行手摺の正面図である。 (A)第1の実施の形態における金網パネルのバリエーションを示す正面図である。(B)第1の実施の形態における金網パネルの他のバリエーションを示す正面図である。 第1の実施の形態における金網パネルの別のバリエーションを示す正面図である。 (A)金網パネルを縦材に取付ける金具のバリエーションを示す平面図である。(B)金網パネルを縦材に取付ける金具のバリエーションを示す正面図である。(C)金網パネルを縦材に取付ける金具のバリエーションを示す右側面図である。 (A)金網パネルを縦材に取付ける金具の他のバリエーションを示す平面図である。(B)金網パネルを縦材に取付ける金具の他のバリエーションを示す正面図である。(C)金網パネルを縦材に取付ける金具の他のバリエーションを示す右側面図である。 (A)金網パネルを縦材に取付ける金具の別のバリエーションを示す平面図である。(B)金網パネルを縦材に取付ける金具の別のバリエーションを示す正面図である。(C)金網パネルを縦材に取付ける金具の別のバリエーションを示す右側面図である。 第2の実施の形態における金網パネルの正面図である。 (A)第2の実施の形態における金網パネルの一部拡大平面図である。(B)第2の実施の形態における金網パネルの一部拡大正面図である。 第2の実施の形態における金網パネルを枠組足場へ取付けた状態を示す側面図である。 (A)第2の実施の形態の一変形例における金網パネルの一部拡大平面図である。(B)第2の実施の形態の一変形例における金網パネルの一部拡大正面図である。 第3の実施の形態における金網パネルの正面図である。 第3の実施の形態における金網パネルの一部拡大図である。 第3の実施の形態における金網パネルを枠組足場へ取付ける手順を示した図である。 第3の実施の形態の一変形例における金網パネルの一部拡大図である。 第3の実施の形態の他の変形例における金網パネルの一部拡大図である。 第3の実施の形態の他の変形例における金網パネルに使用される把持具の正面図である。
符号の説明
1,31,50,70,80,90 金網パネル
2,51,71,83,93 金網
3,52,72,84,94 枠体
4,53,73,85,95 斜材
T 建枠
10 縦材
11 横材
A 足場板
5,6 プレート
12,33,34,35 金具
10a,12e ピン
20,23,26 先行手摺
56 ブラケット
81,91 上部パネル
82,92 下部パネル
100 把持具

Claims (4)

  1. 一対の建枠の縦材に架け渡して固定される金網パネルにおいて、金網と、金網の外縁を囲むようにして金網を支持する枠体と、枠体に取付けられた一つ以上の斜材とを備えたことを特徴とする金網パネル。
  2. 縦材と横材からなる建枠を横方向に複数整列させて起立し、各横材間に足場板を架設してなる枠組足場における縦材に金網パネルを取付ける金網パネルの取付方法において、金網パネルが、金網と、金網の外縁を囲むようにして金網を支持する枠体と、枠体に取付けられた一つ以上の斜材とを備えてなり、先行手摺より縦材側に配置されるとともに枠体の下端が足場板の上端より上方に位置するように取付けられることを特徴とする金網パネルの取付方法。
  3. 縦材と横材からなる建枠を横方向に複数整列させて起立し、各横材間に足場板を架設してなる枠組足場における縦材に金網パネルを取付ける金網パネルの取付方法において、金網パネルが、金網と、金網の外縁を囲むようにして金網を支持する枠体と、枠体に取付けられた一つ以上の斜材とを備えてなり、先行手摺より外方に配置されて取付けられることを特徴とする金網パネルの取付方法。
  4. 縦材と横材からなる建枠を横方向に複数整列させて起立し、各横材間に足場板を架設してなる枠組足場における縦材に金網パネルを取付ける金網パネルの取付方法において、金網パネルが、金網と、金網の外縁を囲むようにして金網を支持する枠体と、枠体に取付けられた一つ以上の斜材とを備えるとともに、枠体の上下方向長さは上下に配置される足場板間の間隔長と同じに設定されてなり、枠体の下端が足場板間の中央付近に位置するように取付けられることを特徴とする金網パネルの取付方法。
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