JP2003129654A - 防音補助パネル - Google Patents
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Abstract
場の外面に隙間が発生することを防止する防音補助パネ
ルを提供することを目的とする。 【解決手段】 建物の外周を覆うように設けられた仮設
足場に取り付けられ、防音性能を備えた板材5と、板材
5の外周を固定する枠部材4とを含んで構成され、隣り
合う他の防音パネル101と、そのスパン方向において
重複するように仮設足場に取り付けるために枠部材4に
対して回動可能なブラケット6を有する防音補助パネル
1とした。
Description
足場に取り付けられる防音パネルであって、特に防音パ
ネル間に生じた隙間を覆う防音補助パネルに関する。
むように組まれた仮設足場の外面には、建設現場の養生
や、防音のために防音パネルが取り付けられることがあ
る。このような防音パネルは、養生、防音の他にも建設
現場の採光、保温の役割も有すると共に、建築現場の景
観を整える役割も有している。このため、防音パネルは
仮設足場の外周を隙間無く覆うことが好ましいので、ス
パン側や妻側のそれぞれの寸法に合うように、数種類の
サイズの異なる防音パネルが規格化されており、作業者
は、仮設足場の寸法に合わせて、適宜、サイズの異なる
防音パネルを組み合わせて使用している。
等の形状は一様ではないために、サイズが数種類に規格
化されている防音パネルでは、スパン方向に隣り合う二
枚の防音パネルの間に生じた隙間が一枚の防音パネルの
スパン長に満たない場合があった。このように隣り合う
二枚の防音パネルの間に隙間が生じると、建築現場の防
音や保温に支障をきたしたり、景観を損ねるので好まし
くない。また、隙間を埋めるためにシート生地を用いる
こともあるが、景観の維持や採光の確保の観点からは好
ましくなく、シート生地の取り付けに手間がかかるとい
う問題も有している。一方、防音パネルのサイズの種類
を多くすることは、防音パネルの生産性や、建築現場に
おける防音パネルの管理の観点からは好ましくない。従
って、本発明は、取り付け位置を調整することにより、
仮設足場の外面における隙間の形成を防止できる防音補
助パネルを提供することを目的とする。また、寸法の異
なる隙間にも容易に対応可能な防音補助パネルを提供す
ることを目的とする。
発明の請求項1に係る発明は、建物に周設される仮設足
場に防音パネルを取り付けた際に生じるスパン方向の隙
間を覆うために仮設足場に取り付けられる防音補助パネ
ルであって、防音性能を備え周縁部に枠部材を備える板
材と、枠部材を防音パネルに重複するように仮設足場に
取り付けるためのブラケットと、ブラケットを枠部材に
連結させる連結手段とを有する防音補助パネルとした。
は、ブラケットを介して枠部材が仮設足場に固定される
ので、その分だけ、仮設足場と枠部材とを離間させるこ
とができる。これを利用して、防音補助パネルを他の防
音パネルと重複するように取り付けることで、仮設足場
において防音パネル一枚分に満たないスパン長を有する
隙間を確実に覆うことができる。なお、この防音補助パ
ネルは、防音の他に、保温や、景観の維持といった役割
を担わせることが可能である。
求項1に記載の防音補助パネルにおいて、ブラケット
は、連結手段を回動中心として回動可能に構成されてい
る構成とした。
は、枠部材に対するブラケットの角度を変化させること
で、スパン方向のブラケットと仮設足場の取り付け位置
とを微調整させたり、前方向(防音補助パネルが重複す
る方向)の防音補助パネルの突出量を微調整させたりで
きる。また、回動させることによりブラケットを枠部材
内に収容させると、防音補助パネルの搬送や保管が容易
になる。
請求項1又は請求項2に記載の防音補助パネルにおい
て、連結手段は、枠部材のスパン方向に沿って形成され
たスライド溝にスライド可能に構成されている構成とし
た。
は、ブラケットをスパン方向に沿ってスライドさせるこ
とで、スパン方向のブラケットと仮設足場の取り付け位
置とを調整できる。これにより、防音パネルを取り付け
た際に生じるスパン方向の隙間の大きさが異なる場合で
あっても、一枚の防音補助パネルで対応することが可能
になる。
請求項2又は請求項3に記載の防音補助パネルにおい
て、枠部材に対するブラケットの位置を固定するための
係止手段を枠部材に備えている構成とした。
は、係止手段がブラケットを係止することで、ブラケッ
トのスライドを抑制させたり、ブラケットを特定の回動
角度において保持させたりして、ブラケットの所定位置
に固定することができる。これにより、仮設足場の取り
付けスパンに合わせて調整したブラケットの位置ずれ防
止や、枠部材に収容したブラケットを枠部材内に固定さ
せて搬送時や、保管時の取り扱いを容易にすることがで
きる。
参照して詳細に説明する。図1は本実施形態における防
音補助パネルの斜視図であり、図2は防音補助パネルの
一部拡大斜視図、図3は防音補助パネルの一部拡大断面
図である。さらに、図4及び図5は防音補助パネルの仮
設足場への組み付けを説明する説明図である。
建築現場の仮設足場において、パネル一枚分に満たない
隙間S1を覆うように建枠2に固定されたクランプ3に
取り付けられるものであり、枠部材4と、枠部材4に固
定され、防音特性を備える板材5とを有し、枠部材4か
らはクランプ3に連結させるためのブラケット6が、上
下にそれぞれ二本ずつ配設されている。このブラケット
6は、防音補助パネル1のスパン方向にスライド可能で
あり、かつ、運搬時等には、枠部材4に収容可能な構成
を有しているが、その詳細は後に説明する。
成する枠部材4は、スパン方向に平行な上枠部材41及
び下枠部材42と、上枠部材41と下枠部材42のそれ
ぞれの両端を連結する二本の側枠部材43とから構成さ
れている。
て説明する。なお、上枠部材41は、上下が反転するの
みで同一の構成を有しているので、その説明は省略す
る。下枠部材42は、板体5を挟持する断面コ字状の挟
持部44と、挟持部44から仮設足場に向かって延設さ
れた延設部45とを有している。また、下枠部材42に
は、ゴムパッキン7aを嵌合するための嵌合溝46が挟
持部44の下面から延設部45にかけて形成されてい
る。
当接する前面部44aと、内部枠8を介して板材5の後
面5bを支える後面部44bとを有し、前面部44aと
後面部44bとが連結部44cで連結された構成を有し
ている。このような構成を有する挟持部44は、前面部
44aと後面部44bとに形成された貫通穴(不図示)
に挿通させた固定ボルトにより板体5を固定している。
ライド溝45aが形成されている。このスライド溝45
aにはボルト9が、その頭部9aをスライド溝45aの
つばに掛合させるようにして挿入されている。従って、
ボルト9は、スライド溝45aから抜け落ちることはな
いが、スライド溝45aに沿って摺動することが可能で
ある。なお、スライド溝45aの底部に穿設されている
孔10は、水抜きのために用いられている。
ための断面コ字状の挟持部47と、挟持部47から仮設
足場に向かって延設される延設部48とを有している。
また、側枠部材43は、化粧枠11を嵌合させるための
嵌合溝49が挟持部47の連結部47cから延設部48
にかけて形成されている。側枠部材43の挟持部47
は、板材5の前面5aに直接に当接する前面部47a
と、内部枠8を介して板材5の後面5bを支える後面部
47bとを有し、前面部47aと後面部47bとが連結
部47cにより連結された構成を有している。
り、側面に突部11aと不図示のネジ穴とを有してい
る。化粧枠11は、突部11aを嵌合溝49に嵌合させ
ると共に、ネジ穴に螺入したネジ12で延設部48とネ
ジ留めすることで側枠部材43に固定されている。ま
た、化粧枠11の後面11bには、嵌合溝11cを有
し、ゴムパッキン7bが嵌合されている。
材5は、アクリル板等の樹脂板である。この板材5は、
採光のために半透明であることが望ましいが、光を透過
しなくても良い。また、板材5は、金属板を用いても良
いし、例えばガラスクロスをポリカーボネイト板とパン
チングメタルで挟持させた複合パネルとしたり、FRP
(Fiber Reinforced Plastic)から構成しても良い。ま
た、板材5を平板とする替わりに、波板としたり、凸部
を設けたり、エキスパンドメタルを用いたりすることも
可能である。なお、本実施形態では枠部材4と板材5と
は別体で構成されているが、枠部材4と板材5とを一体
に成形した防音補助パネルとすることも可能である。
ケット6について図3を用いて説明する。なお、図1に
示す上枠部材41から延設するように設けられているブ
ラケット6や、下枠部材42の他のブラケット6も同様
の構成を有しているので、その説明は省略する。図3に
示すように、ブラケット6は、細長形状を有し、一端6
aにクランプ3の垂直棒3aが挿入される取付手段であ
る長穴61が形成され、他端6bが下枠部材42のスラ
イド溝45aに挿入されているボルト9に固定されてい
る。前記したようにボルト9は、スライド溝45aに沿
ってスライドすることが可能であるので、ブラケット6
も図3の矢印に示すように、下枠部材42のスライド溝
45aに沿ってスライドすることが可能である。また、
ボルト9は、先端部分のみにネジ溝が切ってあり、ブラ
ケット6はネジ溝の無い部分に挿入されている。従っ
て、ブラケット6は、下枠部材42とナットに挟持され
てはいるが、ボルト9の芯を中心として回動することが
可能である。なお、ボルト9が、ブラケット6を枠部材
4に連結させる連結手段に相当する。
り加工が施された面取部62と、面取り加工されていな
い非加工部63とを有している。面取部62は、図3に
おいては、ブラケット6の長手方向の中心から、下枠部
材42の端部側(側枠部材43側)にかけて、ボルト9
を中心とする円形状にカットされており、ブラケット6
の他端6bが挟持部44の後面部44bに当接すること
で回動に支障をきたすことを防止している。非加工部6
3は、ブラケット6の回動量を規制するために設けられ
ており、非加工部63が下枠部材42の挟持部44の後
面部44bに当接することでブラケット6の回動が止め
られる。ここにおいて、非加工部63と後面部44b
は、ブラケット6の回動角度を固定するための係止手段
として機能している。なお、このときのブラケット6
は、下枠部材42に対して垂直に引き出されている。
枠部材42の延設部45の幅と同程度であることが望ま
しい。これは、ブラケット6を下枠部材42と平行にな
るように回動させると、ブラケット6が下枠部材42に
収容されることになるので、パネル1の搬送時や、保管
時の積み上げや立てかけ等の取り扱いが容易になるため
である。また、搬送時のブラケット6の回動を防止する
ために、下枠部材42には、収容したブラケット6を固
定するための係止手段であるマグネット13を備えてい
る。このマグネット13は、スライド溝45aに形成し
た切欠部45bにボルト及びホルダにより固定されてい
る。
設部45のスライド溝45aに沿ってスライド可能であ
るが、このようなブラケット6のスライドは、マグネッ
ト13のホルダと、下枠部材32の中央付近に設けられ
た図示しないストッパにより制限されている。ストッパ
は一つのスライド溝48aにスライドする二つのブラケ
ット6が衝突することを防止し、二本のブラケット6を
それぞれストッパに当接させた状態が、最もブラケット
6の長穴61の間隔が狭い状態であり、最小の取付間隔
となる。
順について図4を用いて説明する。なお、このようなパ
ネル1が適用されるのは、前記のようなブラケット6を
有しない防音パネル101をクランプ3に取り付けた際
に、隣り合う防音パネル101の間にパネル一枚分に満
たない隙間S1が生じた場合である。この防音パネル1
01は、その枠体102に形成された穴103に垂直棒
3aを直接、挿通させることにより仮設足場に取り付け
られており、防音等のための板部材105、及び、ゴム
パッキン(不図示)を有している。
1、下枠部材42に収容されているマグネット13に固
定させた状態で保管されているブラケット6を、他端6
bの非加工部63が挟持部44の後面部44bに当接す
るまで、すなわち、上枠部材41、下枠部材42のそれ
ぞれに対して垂直になるように、回動させて枠部材4か
ら引き出させる。
スライド溝45a、及び、上部枠部材41のスライド溝
(不図示)に沿ってそれぞれスライドさせて、仮設足場
に取り付けられたクランプ3の垂直棒3aのピッチとブ
ラケット6の長穴61のピッチとが等しくなるように調
整する。なお、引き出したブラケット6の他端6b側を
挟持部44の後面部44bに当接させる前にピッチの調
整を行っても良い。
長穴61に下側からクランプ3の垂直棒3aを挿通させ
る。これにより、上下左右の四つのブラケット6により
防音補助パネル1が仮設足場に取り付けられる。このと
き、防音補助パネル1は、ブラケット6のぶんだけ、前
方(仮設足場の外面方向)に突出するようにして取り付
けられるので、防音補助パネル1の枠部材4及び化粧枠
11が、すでに仮設足場に取り付けられている防音パネ
ル101と重なる(図3参照)。これにより側枠部材4
3に取り付けられている化粧枠11の背面11bに嵌合
されているゴムパッキン7bは、前後に重複する防音パ
ネル101の枠部材及び板材に当接する。
嵌合しているゴムパッキン7aは、防音補助パネル1の
下側に位置する図示しない他の防音補助パネル1の上枠
部材41のゴムパッキン7aに当接する。さらに、この
防音補助パネル1の上にさらに別の防音補助パネル1
(不図示)を取り付けると、防音補助パネル1のゴムパ
ッキン7aどうしが当接する。
上下の防音補助パネル1、及び、スパン方向において前
後に重複する防音パネル101に当接させることにより
防音や、保温が確保される。また、防音補助パネル1を
前後方向に重複するように取り付けることで、図5に示
すような仮設足場110の建枠2に防音パネル101を
取り付けた際に、スパン方向の大きさの異なる隙間S1
と隙間S2が生じた場合であっても、複数種類の大きさ
のパネルを用意しなくても、一種類のパネル1で隙間S
1、隙間S2を確実に覆うことができる。さらに、ブラ
ケット6を枠部材4に収容できる構成としたので、搬送
時や保管時にブラケット6が他のパネルを破損させるこ
とを防止できる。
ずに広く応用することができる。例えば、防音補助パネ
ル1を仮設足場に取り付ける際における、ブラケット6
の上枠部材41、下枠部材42に対する角度は、垂直に
限定されずに、任意の角度にすることができる。上枠部
材41、下枠部材42に対するブラケット6の角度を調
整することで、取り付けスパン(図4のクランプ3の間
隔)の微調整や、防音補助パネル1の前方への突出量を
微調整することができる。また、防音補助パネル1は化
粧枠11を有しない構成とすることもできる。このよう
な防音補助パネル1の構成は、例えば、建築物が看板等
の突出部を有している場合に、防音補助パネル1の側枠
部材43を突出部に当接させる場合に有効である。防
音、保温の観点から、このときの側枠部材43には嵌合
溝49にゴムパッキンを嵌合させることが望ましい。
る係止手段は、マグネット13に限定されず、上枠部材
41、下枠部材42に連結されたラッチや、フック、カ
バーとすることもできる。枠部材4に対するブラケット
6のスライド方位の位置を固定するための係止手段とし
ては、枠部材4に固定されているマグネット13のホル
ダや、下枠部材32の中央付近に設けられた図示しない
ストッパがあげられる。また、このような係止手段は、
図2に示すスライド溝45aに挿入される突起を備え、
枠部材4に着脱可能な係止部材であっても良い。係止部
材の突起がブラケット6のスライドを抑制するので、ブ
ラケット6をスパン方向の所定位置に固定させることが
できる。係止部材の枠部材4への固定は、係止部材と枠
部材4の嵌合や、ボルトにより行われることが望まし
い。そして、作業者がブラケット6の回動方向を間違え
ないように、回動方向に向けた矢印や切欠き等をブラケ
ット6に形成しても良い。また、ブラケット6が備える
取付手段は、長穴61に限定されずに、フックや、ネジ
穴等の公知の手段とすることができる。さらに、連結手
段としては、ブラケット6を回動不能に固定するボルト
や、公知の取付具を用いることができる。
防音補助パネルをブラケットを介して他の防音パネルと
重複するように取り付けることで、仮設足場にパネル一
枚分のスパン長に満たない隙間ができた場合であって
も、これを覆うことができ、景観の維持や保温の確保等
を行うことができる。また、本発明の請求項2に係る発
明によれば、枠部材に対するブラケットの角度を変化さ
せることができるので、取り付け位置の微調整ができ
る。さらに、本発明の請求項3に係る発明によれば、ブ
ラケットをスライドさせることができるので、スパン方
向の長さが異なる隙間であっても確実に覆うことができ
る。そして、本発明の請求項4に係る発明によれば、枠
部材に対してブラケットを固定させることができるの
で、防音補助パネルの搬送、保管時の取り扱いが容易に
なり、ブラケットによる他のパネルの破損も防止でき
る。また、取り付け時における位置調整を容易にするこ
とができる。
視図である。
する説明図である。
する説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 建物に周設される仮設足場に防音パネル
を取り付けた際に生じるスパン方向の隙間を覆うために
前記仮設足場に取り付けられる防音補助パネルであっ
て、 防音性能を備え周縁部に枠部材を備える板材と、前記枠
部材を前記防音パネルに重複するように前記仮設足場に
取り付けるためのブラケットと、前記ブラケットを前記
枠部材に連結させる連結手段とを有することを特徴とす
る防音補助パネル。 - 【請求項2】 前記ブラケットは、前記連結手段を回動
中心として回動可能に構成されていることを特徴とする
請求項1に記載の防音補助パネル。 - 【請求項3】 前記連結手段は、前記枠部材のスパン方
向に沿って形成されたスライド溝にスライド可能に構成
されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
載の防音補助パネル。 - 【請求項4】 前記枠部材に対する前記ブラケットの位
置を固定するための係止手段を前記枠部材に備えている
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の防音補
助パネル。
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- 2001-10-25 JP JP2001328295A patent/JP3917840B2/ja not_active Expired - Fee Related
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