JP2004344524A - 消火用送水設備の耐圧性能点検装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送水口装置3は、外部から建物内の消火用配水管系2へ消火用水を送水するための複数の口金14,15と、各口金14,15に内蔵した送水口逆止弁とを有する。送水口装置3を通じて消火用配水管系2の耐圧性能を点検する。一方の口金14には、外部から加圧供給した水を送水口装置3内に導く送水口アダプタ7を水密に接続し、他方の口金15には、開放金具アダプタ25を水密に接続する。開放金具アダプタ25は、送水口装置3の口金15に接続可能な筒状の結合金具26内から、送水口装置3に内蔵した送水口逆止弁を金具接続時に開放する逆止弁開放金具を突設している。逆止弁開放金具により送水口装置3内と連通した部分に開閉弁45を開閉自在に設け、この開閉弁45より送水口装置3側に圧力計48を設ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、消防隊が使用する消火活動用の送水設備の耐圧性能を点検するための消火用送水設備の耐圧性能点検装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は、消防隊が使用する消火活動用の送水設備としての連結送水管を示し、建物1の外部には、建物1の各フロアに設置された放水バルブなどに連通された消火用配水管系2に消火用水を送水するための送水口装置3が設置されている。
【0003】
消火用配水管系2は、そのバルブ類および継手類などから水漏れすることなく最上階でも所定の水圧が得られることが必要であり、その耐圧性能を点検するために、車両4に水槽5と共に搭載されたポンプ6より、図14に示された試験金具70および送水口装置3を経て、消火用配水管系2に所定の水圧をかけた後、試験金具70内に開閉自在に設けられた送水コック70aを閉じて、最上階に設置された最上階圧力計8で所定時間の水圧変化を見ることで、消火用配水管系2内の圧力漏れの有無を確認することが行われている。
【0004】
前記送水口装置3は、2つの口金を有し、それらの各々の口金には、外部からの水圧により開くとともに内部からの水圧により閉じる性質の逆止弁がそれぞれ設けられ、これらの逆止弁により口金から外部への漏水防止が図られている(例えば、特許文献1、2、3)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−213639号公報(第1頁、図1)
【0006】
【特許文献2】
特開平8−4060号公報(第1頁、図3)
【0007】
【特許文献3】
特開2001−49702号公報(第1頁、図3)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように、送水口装置3の口金には逆止弁が設けられ、外部への漏水防止が図られているので、圧力漏れに関する耐圧性能の点検を終了した後は、送水口装置3内に残留した水が内部に封入された状態となり、外部に排水されないため、すなわち送水口装置3内が減圧されないため、例えば図14に示されるような配管途中に設けられた配管逆止弁9に漏水などの異常が生じていても、その異常を発見できない問題がある。
【0009】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、減圧・排水機能を有する消火用送水設備の耐圧性能点検装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、消火用配水管系へ外部から消火用水を送水するための複数の口金とこれらの各口金にそれぞれ内蔵された送水口逆止弁とを有する送水口装置を通じて消火用配水管系の耐圧性能を点検するための耐圧性能点検装置であって、上記送水口装置の一の口金に水密に接続されて外部から加圧供給された水を送水口装置内に導く送水口アダプタと、上記送水口装置の他の口金に水密に接続された開放金具アダプタとを備え、この開放金具アダプタは、上記送水口装置の口金に接続可能な筒状の結合金具と、この結合金具内から突設され上記送水口装置に内蔵された上記送水口逆止弁を金具接続時に開放する逆止弁開放金具と、この逆止弁開放金具により上記送水口装置内と連通された部分に開閉自在に設けられた開閉弁と、この開閉弁より送水口装置側に設けられ開閉弁が閉じられた状態で上記送水口装置内と連通された結合金具内の水圧を測定する圧力計とを具備した消火用送水設備の耐圧性能点検装置であり、開放金具アダプタの結合金具内から突設された逆止弁開放金具により送水口装置の送水口逆止弁を開放して、送水口アダプタから送水口装置内を経て消火用配水管系へ加圧供給された水圧を、開放金具アダプタに設けられた圧力計により測定して、正確に耐圧性能を点検できる。また、この耐圧性能の点検終了後は、開放金具アダプタの開閉弁を開いて送水口装置内の残留水を外部に排水することで送水口装置内を容易に減圧でき、湿式送水口装置の配管途中に設けられた弁の漏水異常の発見、乾式送水口装置の配管からの排水、送水口装置内および近傍配管内の清掃などが可能となる。
【0011】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の耐圧性能点検装置において、開放金具アダプタの結合金具に設けられ送水口装置の口金と螺合接続されるねじ溝部を具備した消火用送水設備の耐圧性能点検装置であり、開放金具アダプタの結合金具のねじ溝部を送水口装置の口金と螺合接続することで、差込式で発生するおそれのあるパッキンの劣化による圧漏れをなくすことができ、正確な静止圧による耐圧性能の点検ができる。
【0012】
請求項3に記載された発明は、請求項1または2記載の耐圧性能点検装置において、送水口アダプタ内に開閉自在に設けられた送水側開閉弁を具備した消火用送水設備の耐圧性能点検装置であり、送水口アダプタ内の送水側開閉弁と、開放金具アダプタ内の開閉弁とにより、送水口装置の複数の口金を完全に塞ぐことで、送水口装置内の送水口逆止弁に不具合があっても、圧漏れを完全に防止でき、正確な静止圧による耐圧性能の点検ができる。
【0013】
請求項4に記載された発明は、請求項3記載の耐圧性能点検装置において、上記送水口アダプタにて上記送水側開閉弁より送水口装置側に設けられた水圧測定用の送水側圧力計を具備した消火用送水設備の耐圧性能点検装置であり、送水口アダプタから圧力をかけたときに、送水口アダプタに設けられた送水側圧力計と、開放金具アダプタに設けられた圧力計とにより、両方の圧力を比較確認することにより、信頼性の高い正確な圧力測定をでき、また、圧力計の不良を発見できる。
【0014】
請求項5に記載された発明は、請求項4記載の耐圧性能点検装置において、建物内の最上階の消火用配水管系に設けられ最上階まで供給された水圧を測定する最上階圧力計を具備した消火用送水設備の耐圧性能点検装置であり、最上階圧力計と、送水口アダプタの送水側圧力計と、開放金具アダプタの圧力計との3箇所での圧力測定に基づく、より高精度の耐圧性能の点検ができる。
【0015】
請求項6に記載された発明は、請求項5記載の消火用送水設備の耐圧性能点検装置において、上記送水口装置から建物内の消火用配水管系に至る配管途中に設けられた配管逆止弁を具備した消火用送水設備の耐圧性能点検装置であり、耐圧性能の点検終了後に、開放金具アダプタの開閉弁を開いて、送水口装置内の残留水をその口金から外部に排水することで、配管途中に設けられた配管逆止弁から送水口装置に至る配管内を容易に減圧でき、このときの配管逆止弁より上側に堰き止められた水の水圧変化を最上階圧力計により測定することで、配管逆止弁の漏水異常を容易に発見できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図1乃至図6に示された第1実施の形態、図7に示された第2実施の形態、図8および図9に示された第3実施の形態、図10乃至図12に示された第4実施の形態を参照しながら詳細に説明する。なお、配管構造および送水方法は、図13を参照する。
【0017】
先ず、図1乃至図6に示された第1実施の形態を説明する。
【0018】
図1は、本耐圧性能点検装置を示し、建物外の送水口装置3からその下部開口3aに接続された配管10a,10bを経て消火用配水管系2の末端に至るまでの配管系は、連結送水管と呼ばれているが、この連結送水管の途中には、排水弁11、配管逆止弁9および配管止水弁12が設置されている。配管逆止弁9は、消火用配水管系2から送水口装置3への逆流を防止する。配管止水弁12は、ハンドル13を回動操作することで、管路を閉じることができる。
【0019】
送水口装置3の上部には、複数すなわち2つの口金14,15が設けられている。これらの各口金14,15の内周面には、図3に示されるように雌ねじ16が形成されている。
【0020】
さらに、これらの各口金14,15の内側には、図3に示されるように送水口逆止弁17がそれぞれ内蔵されている。これらの送水口逆止弁17は、通水部18を有する筒状の弁案内体19の内部にリフト弁板21が摺動自在に嵌合され、弁案内体19内に嵌着されたスプリング22により、リフト弁板21が、弁案内体19の口金側に一体形成された弁座部23に押圧され、この弁座部23を閉止している。
【0021】
図1に示されるように、上記送水口装置3の一方の口金14には、外部から加圧供給された水を送水口装置3内に導く送水口アダプタ7が水密に接続され、また、上記送水口装置3の他方の口金15には、開放金具アダプタ25が水密に接続されている。
【0022】
一方の送水口アダプタ7には、図2に示されるように送水側開閉弁としての送水コック7aが、操作レバー7bにより開閉自在に設けられ、また、上記送水口アダプタ7にて上記送水コック7aより送水口装置3側には、水や、コンプレッサより加圧供給された圧縮空気を、供給したり排出するための枝管7cが接続され、この枝管7cの先端側には空気抜きコック7dが開閉自在に設けられ、枝管7cの付根側には空気圧および水圧測定用の送水側圧力計7eが設けられている。
【0023】
上記枝管7cは、乾式配管に対し水圧による本検査を行う前に、空圧により予備的に圧漏れを検査する際に用いるが、この枝管7cに設けられた空気抜きコック7dを閉じるとともに送水コック7aを開いて、手動ポンプおよび電動ポンプなどにて給水口7fに供給された水を送水口装置3より消火用配水管系2に送水し、送水後に送水コック7aを閉じたときは、送水側圧力計7eにより、送水口装置3内の圧力を測定することができる。
【0024】
他方の開放金具アダプタ25は、図1乃至図4に示されるように、上記送水口装置3の口金15に接続可能な筒状の結合金具26を備えている。この結合金具26の一端部の外周面には、送水口装置3の口金15と螺合接続されるねじ溝部27が設けられている。
【0025】
一方、この結合金具26の一端部内には、上記送水口装置3に内蔵された上記送水口逆止弁17のリフト弁板21を金具接続時に開放する逆止弁開放金具31が嵌着され、結合金具26内から突設されている。
【0026】
この逆止弁開放金具31は、図5に示されるように、ベル形の金具本体32の周側面に多数の通水孔33が穿設され、頂上部にナット34が固着され、このナット34に送水口逆止弁押込用の弁押込ボルト35が螺合されて深さ調整可能に設けられている。
【0027】
逆止弁開放金具31の最も大径に形成された裾部36は、図6に示されるように結合金具26内の凹部37内に嵌着され、さらに、その裾部36の上から凹部37の内周面に開放金具押えリング38が嵌着されて、この開放金具押えリング38により逆止弁開放金具31が固定されている。開放金具押えリング38には、切欠溝39が設けられ、径変化可能となっている。
【0028】
また、図4に示されるように、前記開放金具アダプタ25は、他端部にもねじ溝部41が設けられ、このねじ溝部41には圧力計取付筒体42が螺合され、この圧力計取付筒体42に一体的に接続された圧力計取付管部43には、ニップル44を介して開閉弁45が設けられている。
【0029】
この開閉弁45は、逆止弁開放金具31の弁押込ボルト35の開弁作用により上記送水口装置3内と連通された部分に操作レバー46により開閉自在に設けられたものであり、この開閉弁45には給排水管47が接続されている。
【0030】
この給排水管47には、ワンタッチでの管接続が可能なクイックカプラ用係止部47aが形成されており、この給排水管47にクイックカプラを介して接続された外部の配管より空気を供給したり、逆に空気や水を外部へ排出する。
【0031】
この開閉弁45より送水口装置3側の圧力計取付管部43には圧力計48が設けられている。この圧力計48は、開閉弁45が閉じられた状態で上記送水口装置3内と連通された結合金具26以降の配管全体の水圧および空気圧を測定するものである。
【0032】
また、建物内の最上階の消火用配水管系2には、図13に示されるように最上階まで供給された水圧および空気圧を測定する最上階圧力計8が、耐圧性能の点検時に設置される。
【0033】
次に、この実施の形態の作用効果を説明する。
【0034】
図13に示されるように、建物1内の消火用配水管系2に送水口装置3より加圧された水圧および空気圧を供給することで、この送水口装置3を通じて消火用配水管系2の耐圧性能を点検する。
【0035】
このとき、最上階の消火用配水管系2でも所定の水圧および空気圧が得られることが必要であるので、そのことを検査するために、図1に示された送水口アダプタ7の送水コック7aを開くとともに、開放金具アダプタ25の開閉弁45を閉じた状態で、車両4に水槽5と共に搭載されたポンプ6より、送水口アダプタ7および送水口装置3を介し、消火用配水管系2に所定の水圧をかける。
【0036】
その後、ポンプ6からの送水を停止するとともに、送水口アダプタ7の送水コック7aを閉じて、最上階に設置された最上階圧力計8、送水口アダプタ7の送水側圧力計7e、開放金具アダプタ25の圧力計48で所定時間の水圧変化を見ることで、消火用配水管系2内の圧力漏れの有無を確認する。
【0037】
その際、最上階圧力計8だけでなく、開放金具アダプタ25の結合金具26内から突設された逆止弁開放金具31により送水口装置3の送水口逆止弁17を開放して、送水口アダプタ7から送水口装置3内を経て建物1内の消火用配水管系2へ加圧供給された水圧を、開放金具アダプタ25に設けられた圧力計48によっても測定できるので、正確な耐圧性能の点検ができる。
【0038】
また、この耐圧性能の点検終了後は、開放金具アダプタ25の開閉弁45を開いて送水口装置3内の残留水を外部に排水することで送水口装置3内を容易に減圧でき、湿式送水口装置3の配管途中に設けられた配管逆止弁9の漏水異常の発見、あるいは乾式送水口装置の配管からの排水、送水口装置3内および近傍配管内の清掃などが可能となる。
【0039】
すなわち、耐圧性能の点検終了後に、開放金具アダプタ25の開閉弁45を開いて、送水口装置3内の残留水をその口金15から外部に排水することで、配管途中に設けられた配管逆止弁9から送水口装置3に至る配管内を容易に減圧でき、このときの配管逆止弁9より上側に堰き止められた水の水圧変化を最上階圧力計8により測定することで、配管逆止弁9の漏水異常を容易に発見できる。
【0040】
あるいは、乾式送水口装置の配管に排水弁11がない場合でも、容易に排水できる。さらには、送水口アダプタ7の送水コック7aおよび開放金具アダプタ25の開閉弁45を開いて、送水口アダプタ7から供給した水を開放金具アダプタ25の給排水管47から排水することで、送水口装置3内および近傍配管内の清掃などが可能となる。
【0041】
さらに、開放金具アダプタ25の結合金具26のねじ溝部27を送水口装置3の口金15と螺合接続することで、差込式で発生するおそれのあるパッキンの劣化による圧漏れをなくすことができ、正確な静止圧による耐圧性能の点検ができる。
【0042】
同様に、送水口アダプタ7内の送水コック7aと、開放金具アダプタ25内の開閉弁45とにより、送水口装置3の各口金14,15を完全に塞ぐことで、送水口装置3内の送水口逆止弁17に不具合があっても、圧漏れを完全に防止でき、正確な静止圧による耐圧性能の点検ができる。
【0043】
また、送水口アダプタ7から圧力をかけたときに、送水口アダプタ7に設けられた送水側圧力計7eと、開放金具アダプタ25に設けられた圧力計48とにより、両方の圧力を比較確認することにより、信頼性の高い正確な圧力測定をでき、また、これらの圧力計7e,48の不良を発見できる。
【0044】
さらに、最上階圧力計8と、送水口アダプタ7の送水側圧力計7eと、開放金具アダプタ25の圧力計48との3箇所での圧力測定に基づく、より高精度の耐圧性能の点検ができる。
【0045】
次に、図7に示された第2実施の形態を説明する。なお、図1乃至図6に示された実施の形態と同様の部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0046】
この実施形態の送水口逆止弁17は、弁座部23の内側部に、スイング弁板21aがピン21bにより揺動自在に軸支されたものであり、このスイング弁板21aが、逆止弁開放金具31の弁押込ボルト35により押圧されて開放される。逆止弁開放金具31がないときは、スイング弁板21aは自重で弁座部23を閉じる位置に復帰する。
【0047】
次に、図8および図9に示された第3実施の形態を説明する。なお、図1乃至図6に示された実施の形態と同様の部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0048】
図8に示されるように、弁案内体19の弁座部23の内側に係止部材51が設けられ、この係止部材51が、前記逆止弁開放金具31の弁押込ボルト35にとって障害物となるので、図9に示されるように、環状部52に3本の押圧ロッド53を溶接付けして立てることで、これらの押圧ロッド53の先端が係止部材51の3箇所の隙間54を挿通して、送水口逆止弁17のリフト弁板21を押圧開放できるようにした逆止弁開放金具31aを形成する。なお、この逆止弁開放金具31aの環状部52は、開放金具押えリング38により結合金具26側に固定される。
【0049】
次に、図10乃至図12に示された第4実施の形態を説明する。なお、図1乃至図6に示された実施の形態と同様の部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0050】
送水口装置3の口金15が差込式であり、複数のアダプタ保持爪56が径方向に移動可能に嵌合され、弾力性部材57により中心方向に押圧されているので、対応する開放金具アダプタ25aは、内筒体58の先端にアダプタ保持爪56の内側に係合するフランジ部59が設けられ、また、内筒体58の外側に、アダプタ保持爪56の内側に挿入移動されることでアダプタ保持爪56を外径方向に退避移動させる係合解除用の外筒体60が摺動自在に設けられている。
【0051】
なお、消防隊が使用する消火活動用の送水設備としては、図示された連結送水管の他にも、例えば連結散水管、スプリンクラの送水口装置などがあり、本発明は、これらの送水設備にも適用できる。
【0052】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、開放金具アダプタの結合金具内から突設された逆止弁開放金具により送水口装置の送水口逆止弁を開放して、送水口アダプタから送水口装置内を経て建物内の消火用配水管系へ加圧供給された水圧を、開放金具アダプタに設けられた圧力計により測定して、正確に耐圧性能を点検できる。また、この耐圧性能の点検終了後は、開放金具アダプタの開閉弁を開いて送水口装置内の残留水を外部に排水することで送水口装置内を容易に減圧でき、湿式送水口装置の配管途中に設けられた弁の漏水異常の発見、乾式送水口装置の配管からの排水、送水口装置内および近傍配管内の清掃などが可能となる。
【0053】
請求項2記載の発明によれば、開放金具アダプタの結合金具のねじ溝部を送水口装置の口金と螺合接続することで、差込式で発生するおそれのあるパッキンの劣化による圧漏れをなくすことができ、正確な静止圧による耐圧性能の点検ができる。
【0054】
請求項3記載の発明によれば、送水口アダプタ内の送水側開閉弁と、開放金具アダプタ内の開閉弁とにより、送水口装置の複数の口金を完全に塞ぐことで、送水口装置内の送水口逆止弁に不具合があっても、圧漏れを完全に防止でき、正確な静止圧による耐圧性能の点検ができる。
【0055】
請求項4記載の発明によれば、送水口アダプタから圧力をかけたときに、送水口アダプタに設けられた送水側圧力計と、開放金具アダプタに設けられた圧力計とにより、両方の圧力を比較確認することにより、信頼性の高い正確な圧力測定をでき、また、圧力計の不良を発見できる。
【0056】
請求項5記載の発明によれば、最上階圧力計と、送水口アダプタの送水側圧力計と、開放金具アダプタの圧力計との3箇所での圧力測定に基づく、より高精度の耐圧性能の点検ができる。
【0057】
請求項6記載の発明によれば、耐圧性能の点検終了後に、開放金具アダプタの開閉弁を開いて、送水口装置内の残留水をその口金から外部に排水することで、配管途中に設けられた配管逆止弁から送水口装置に至る配管内を容易に減圧でき、このときの配管逆止弁より上側に堰き止められた水の水圧変化を最上階圧力計により測定することで、配管逆止弁の漏水異常を容易に発見できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐圧性能点検装置の第1実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同上耐圧性能点検装置に係る送水口アダプタの斜視図である。
【図3】(a)は同上耐圧性能点検装置に係る送水口装置の断面図、(b)はその送水口装置に開放金具アダプタを装着した状態を示す断面図である。
【図4】同上開放金具アダプタの正面図である。
【図5】同上開放金具アダプタの逆止弁開放金具の斜視図である。
【図6】同上開放金具アダプタの結合金具に逆止弁開放金具が装着された状態を示す正面図である。
【図7】本発明に係る耐圧性能点検装置の第2実施の形態を示す断面図である。
【図8】本発明に係る耐圧性能点検装置の第3実施の形態を示す図であり、(a)は送水口装置の口金の正面図、(b)は送水口装置の断面図、(c)は送水口装置に開放金具アダプタを装着した状態を示す断面図である。
【図9】同上開放金具アダプタの逆止弁開放金具の斜視図である。
【図10】本発明に係る耐圧性能点検装置の第4実施の形態を示す図であり、(a)は送水口装置の断面図、(b)は送水口装置に開放金具アダプタを装着した状態を示す断面図である。
【図11】同上開放金具アダプタの正面図である。
【図12】(a)は同上開放金具アダプタの開放金具押えリングの平面図、(b)は同上開放金具アダプタの逆止弁開放金具の正面図、(c)は同上開放金具アダプタの結合金具に逆止弁開放金具が装着された状態を示す正面図である。
【図13】耐圧性能点検システムの概要を示す配管図である。
【図14】従来の耐圧性能点検装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 建物
2 消火用配水管系
3 送水口装置
7 送水口アダプタ
7a 送水側開閉弁としての送水コック
7e 送水側圧力計
8 最上階圧力計
9 配管逆止弁
14 口金
15 口金
17 送水口逆止弁
25 開放金具アダプタ
26 結合金具
27 ねじ溝部
31 逆止弁開放金具
45 開閉弁
48 圧力計
Claims (6)
- 消火用配水管系へ外部から消火用水を送水するための複数の口金とこれらの各口金にそれぞれ内蔵された送水口逆止弁とを有する送水口装置を通じて消火用配水管系の耐圧性能を点検するための耐圧性能点検装置であって、
上記送水口装置の一の口金に水密に接続されて外部から加圧供給された水を送水口装置内に導く送水口アダプタと、
上記送水口装置の他の口金に水密に接続された開放金具アダプタとを備え、
この開放金具アダプタは、
上記送水口装置の口金に接続可能な筒状の結合金具と、
この結合金具内から突設され上記送水口装置に内蔵された上記送水口逆止弁を金具接続時に開放する逆止弁開放金具と、
この逆止弁開放金具により上記送水口装置内と連通された部分に開閉自在に設けられた開閉弁と、
この開閉弁より送水口装置側に設けられ開閉弁が閉じられた状態で上記送水口装置内と連通された結合金具内の水圧を測定する圧力計と
を具備したことを特徴とする消火用送水設備の耐圧性能点検装置。 - 開放金具アダプタの結合金具に設けられ送水口装置の口金と螺合接続されるねじ溝部
を具備したことを特徴とする請求項1記載の消火用送水設備の耐圧性能点検装置。 - 送水口アダプタ内に開閉自在に設けられた送水側開閉弁
を具備したことを特徴とする請求項1または2記載の消火用送水設備の耐圧性能点検装置。 - 上記送水口アダプタにて上記送水側開閉弁より送水口装置側に設けられた水圧測定用の送水側圧力計
を具備したことを特徴とする請求項3記載の消火用送水設備の耐圧性能点検装置。 - 建物内の最上階の消火用配水管系に設けられ最上階まで供給された水圧を測定する最上階圧力計
を具備したことを特徴とする請求項4記載の消火用送水設備の耐圧性能点検装置。 - 上記送水口装置から建物内の消火用配水管系に至る配管途中に設けられた配管逆止弁
を具備したことを特徴とする請求項5記載の消火用送水設備の耐圧性能点検装置。
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