JP2004343163A - パイプライン型a/d変換回路 - Google Patents

パイプライン型a/d変換回路 Download PDF

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Tatsuyuki Araki
達之 荒木
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Abstract

【課題】小規模かつ簡単な回路構成で、各ステージにおけるゲインエラーを補正しリニアリティ特性の劣化を抑制することができるパイプライン型A/D変換回路を提供する。
【解決手段】複数段のステージのうち、少なくとも1つのステージが、利得が可変である演算回路210と、演算回路210の利得を調整する利得制御部225を備えた。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力されたアナログ信号のデジタル信号への変換を部分的に受け持つサブA/Dコンバータを含むステージを複数段備え、それら複数段のステージで順次に、あるステージに入力されてきた入力アナログ信号と所定のレファレンス信号Vrefとに基づいてその入力アナログ信号上位側をデジタル信号に変換するとともに下位側のデジタル信号を得るためのアナログ信号を生成して次段のステージに渡すことにより、複数段のステージ全体で、入力されたアナログ信号を最下位ビットまで含むデジタル信号に変換するパイプライン型A/D変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、上述のようなパイプライン型A/D変換回路が知られている。
【0003】
図1は従来から使用されているパイプライン型A/D変換回路の全体的な構成の一例を示すブロック図である。ここで、これから説明する従来のパイプライン型A/D変換回路の全体的な構成と、後述する本発明のパイプライン型A/D変換回路の全体的な構成は同一であり、共に図1に示すブロック図で表わされる。ここでは、まず、従来のパイプライン型A/D変換回路と本発明のパイプライン型A/D変換回路とで同一である全体的な構成について図1に示すブロック図を参照して説明する。
【0004】
図1に示すパイプライン型A/D変換回路10は、アナログ信号Ainをサンプルホールドするサンプルホールド回路11と、サンプルホールド回路11の後段に接続されている複数段のステージ12,12,…,12n−1,12と、上記のアナログ信号Ainをサンプルホールドした結果このサンプルホールド回路11から出力されたアナログ信号Aに対応するデジタル信号を複数段のステージ12,12,…,12n−1,12それぞれから出力されるデジタル信号D,D,…,Dn−1,Dに基づいて生成するデジタル信号出力回路13とを備えている。
【0005】
サンプルホールド回路11は、入力されたアナログ信号Ainを予め設定された時間間隔でサンプルホールドする。ある時間にサンプルホールド回路11がサンプルホールドし出力するアナログ信号Aは、第1ステージ12に入力される。第1ステージ12は、入力されてきたアナログ信号Aと図示しない回路部分から入力される所定のレファレンス信号とに基づいてこのアナログ信号Aの上位側をデジタル信号Dに変換し、このデジタル信号Dをデジタル信号出力回路13に出力する。さらに、第1ステージ12は、第2ステージ12が下位側のデジタル信号Dを生成するためのアナログ信号Aを生成し、第2ステージ12に渡す。このような処理が、複数段のステージ12,12,…,12n−1,12で順次実行される。ただし、最終段である第nステージ12は、前段の第n−1ステージ12n−1からのアナログ信号An−1に基づいてデジタル信号Dを生成し、デジタル信号出力回路13に出力するのみで、アナログ信号の生成は実施しない。ここで、第1ステージから第n−1ステージ12,12,…,12n−1は互いに同一の回路構成を有している。デジタル信号出力回路13は、各ステージ12,12,…,12n−1,12からのデジタル信号D,D,…,Dn−1,Dの全てに基づいて、サンプルホールド回路11が出力したアナログ信号Aをデジタル信号Dに変換し、出力する。図1に示すパイプライン型A/D変換回路10は、このような処理をサンプルホールド回路11によるサンプルホールドとともに、予め設定された時間間隔で繰り返すことにより、入力されたアナログ信号Ainを上記のデジタル信号Dに変換する回路である。
【0006】
次に、図1に示す第1ステージから第n−1ステージ12,12,…,12n−1として、従来から利用されている回路について図5を参照して説明する。
【0007】
図5は、図1に示す第1ステージから第n−1ステージとして従来から利用されている回路の一例を示す図である。
【0008】
図5に示す回路400は、レファレンス信号生成部440、演算回路410およびサブA/Dコンバータ430を備えている。
【0009】
レファレンス信号生成部440は、演算回路410およびサブA/Dコンバータ430で使用される、レファレンス信号およびそのレファレンス信号から導出される信号群を生成する部分である。ここで、図5に示すレファレンス信号生成部440で生成される信号群は、所望の値のレファレンス信号Vrefと反転レファレンス信号−Vref、およびこれら2つのレファレンス信号の1/4の値である2つの閾値Vref/4,−Vref/4である。
【0010】
演算回路410は、入力アナログ信号Vinおよび、レファレンス信号生成部440で生成された2つのレファレンス信号Vref,−Vrefに基づいて、出力アナログ信号Voutを生成する部分である。
【0011】
また、サブA/Dコンバータ430は、上記の入力アナログ信号Vinおよび、レファレンス信号生成部440で生成された2つの閾値Vref/4,−Vref/4に基づいて、図1に示すデジタル信号出力回路13に出力するデジタル信号Doutを生成する部分である。
【0012】
上記の演算回路410において、演算増幅器411のマイナス入力端子411aは第1スイッチ414を経由してグラウンドSGに接続されるよう構成され、プラス入力端子411bは直接グラウンドSGに接続されている。さらに演算増幅器411の出力端子411cはアナログ出力端子410aに接続されている。第1キャパシタ412の一端は演算増幅器411のマイナス入力端子411aに接続されている。また、第1キャパシタ412の他端は第3スイッチ416を経由してアナログ入力端子410bに接続されるとともに、第2スイッチ415を経由して演算増幅器411の出力端子411cに接続されるよう構成されている。また、第2キャパシタ413の一端は演算増幅器411のマイナス入力端子411aに接続されている。また、第2キャパシタ413の他端は第4スイッチ417を経由してアナログ入力端子410bに接続されるとともに、第5スイッチ418を経由してレファレンス信号入力端子410cに、第6スイッチ419を経由してグラウンドSGに、第7スイッチ420を経由して反転レファレンス信号入力端子410dにそれぞれ接続されるよう構成されている。そして、アナログ入力端子410bに前段の回路から出力された信号が入力アナログ信号Vinとして、またレファレンス信号入力端子410cにレファレンス信号Vrefが、反転レファレンス信号入力端子410dに反転レファレンス信号−Vrefがそれぞれ入力される。また、出力アナログ信号Voutは後段のステージに入力される。
【0013】
また、上記のサブA/Dコンバータ430において、コンパレータ431の第1入力端子430aに上記の閾値Vref/4が、第3入力端子430cに上記の反転閾値−Vref/4がそれぞれ入力される。さらにコンパレータ431の第2入力端子430bは上記のアナログ入力端子410bに接続され、この第2入力端子430bに入力アナログ信号Vinが入力される。コンパレータ431では、入力アナログ信号Vinと上記の2つの閾値Vref/4,−Vref/4とが比較され、この比較結果を表す信号がデコーダ432とレファレンス・スイッチ制御回路470に供給される。そして、デコーダ432はこの比較結果をデコードし出力デジタル信号Doutとして、デジタル出力端子430dから図1に示すデジタル信号出力回路13に出力する。また、レファレンス・スイッチ制御回路470は、上記の比較結果に応じて3つのスイッチ418,419,420のいずれかをオンする。また、この3つのスイッチ418,419,420以外のスイッチ414,415,416,417は制御回路480によりオンオフ制御される。
【0014】
ここで、以下の説明では、入力アナログ信号Vinをサンプリングする期間をサンプリングステップ、入力アナログ信号Vinに基づいて出力アナログ信号Voutを生成する期間をホールドステップと呼ぶ。図5に示す回路400では、上記のサンプリングステップにおいて2つのキャパシタ412,413に電荷が蓄積され、このサンプリングステップに蓄積された電荷は、上記のホールドステップ中保持される。
【0015】
上記のサンプリングステップ中は、第1スイッチ414、第3スイッチ416、第4スイッチ417が制御回路480の指示によりオンしている。また、これら以外のスイッチは全てオフしている。
【0016】
従って、サンプリングステップ中に上記の2つのキャパシタ412,413に蓄積される電荷量Qsamは、第1キャパシタ412の容量をCf、第2キャパシタ413の容量をCs、上記の入力アナログ信号電圧をVinとすると以下の式のように表わされる。
【0017】
Qsam=Vin×(Cf+Cs)………(1)
また、このサンプリングステップ中に、サブA/Dコンバータ430のコンパレータ431は、入力アナログ信号Vinと、2つの閾値Vref/4,−Vref/4とを比較し、比較結果に応じた信号をレファレンス・スイッチ制御回路470に出力する。さらに、デコーダ432はこの比較結果をデコードしデジタル信号Doutを出力する。図5に示す回路400においてコンパレータ431は、入力アナログ信号Vinと上記の2つの閾値Vref/4,−Vref/4との大小関係が、Vin>Vref/4の時にデジタル信号(11)を、−Vref/4≦Vin≦Vref/4の時にデジタル信号(01)を、Vin<−Vref/4の時にデジタル信号(00)を、比較結果として出力する。次に、デコーダ432はこれらコンパレータ431の出力を各々デコードし、デジタルデータ(10),(01),(00)を出力する。
【0018】
次に、上記のホールドステップ中は、第1スイッチ414、第3スイッチ416、第4スイッチ417が制御回路480の指示によりオフしており、第2スイッチ415がオンしている。また、上記のサンプリングステップ中にサブA/Dコンバータ430のコンパレータ431における入力アナログ信号Vinと上記の2つの閾値Vref/4,−Vref/4との比較結果に応じた信号に基づいたレファレンス・スイッチ制御回路470からの指示により、第5スイッチ418、第6スイッチ419、第7スイッチ420のいずれかがオンしている。すなわち、Vin>Vref/4の時は第5スイッチ418がオン状態に、−Vref/4≦Vin≦Vref/4の時は第6スイッチ419がオン状態に、Vin<−Vref/4の時は第7スイッチ420がオン状態にある。その結果、ホールドステップ中には、レファレンス信号Vref、グラウンドレベルSG、反転レファレンス信号−Vrefのいずれかが選択されて第2キャパシタ413の前述した他端に供給される。
【0019】
この結果、ホールドステップ中に上記の2つのキャパシタ412,413に保持される電荷量Qholは、演算増幅器411から出力される出力アナログ信号電圧をVout、2つのキャパシタ412,413の容量をCf,Cs、ホールドステップ中に選択的に第2キャパシタ413に供給されるレファレンス信号Vref、グラウンドレベルSG、反転レファレンス信号−Vrefのいずれかの電圧をRefとすると、以下の式のように表わされる。
【0020】
Qhol=Cf×Vout+Cs×Ref………(2)
ここで、電荷保存測により、サンプリングステップ中に2つのキャパシタ412,413に蓄積される電荷量Qsamと、ホールドステップ中に2つのキャパシタ412,413で保持される電荷量Qholとは等しく、Qsam=Qholが成り立つ。従って、上記の2式(1)および(2)により、出力アナログ信号電圧Voutを求めると以下の式のようになる。
【0021】
Vout=(1+Cs/Cf)×Vin−(Cs/Cf)×Ref………(3)
この式が図5に示す回路400の入出力特性である。
【0022】
ここで、説明の便宜上、図1に示す第1ステージから第n−1ステージ12,12,…,12n−1として、図5に示す回路400を利用しているパイプライン型A/D変換回路を従来のパイプライン型A/D変換回路と呼ぶ。
【0023】
このような従来のパイプライン型A/D変換回路では、各ステージにおける上記の式で表わされる入出力特性即ち利得(ゲイン)は、各ステージに備えられている2つのキャパシタの容量Cf,Csの比によって決定される。
【0024】
しかしながら、図5に示す回路400は、この回路400に備えられる2つのキャパシタの容量Cf,Csの比Cs/Cfが所望の比(例えば1/1)になるように設計したとしても、キャパシタ単体毎の製造誤差などに起因して、所望の入出力特性が得られなくなる可能性があるという問題がある。
【0025】
従来のパイプライン型A/D変換回路では、各ステージに備えられる2つのキャパシタの容量Cf,Csの比によって各ステージの入出力特性が決定されるが、これらのキャパシタのミスマッチによって、各ステージに利得誤差(以下ゲインエラーと呼ぶ)が生じる。各ステージ内でゲインエラーが生じた場合には、パイプライン型A/D変換回路の後段のステージになるにつれ変換誤差が大きくなり、パイプライン型A/D変換回路の直線性(以下リニアリティと呼ぶ)特性を劣化させる原因となる。
【0026】
そこで、パイプライン型A/D変換回路の各ステージから出力された出力デジタル信号に所定のデジタル補正信号を加算することにより上記のゲインエラーを補正する補正方法や、上記のレファレンス信号にアナログ的な補正を施すことにより上記のゲインエラーを補正する補正方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0027】
【特許文献1】
特開2001−313565号公報 (段落番号0002−0122
、第1図,第12図)
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の各ステージから出力された出力デジタル信号に所定のデジタル補正信号を加算してゲインエラーを補正する補正方法は、各ステージごとに上記のデジタル補正信号を記憶しておくためのメモリ回路を備えた補正回路が必要になる。また、上記のレファレンス信号にアナログ的な補正を施すことによりゲインエラーを補正する補正方法は、補正用のD/Aコンバータを備えた補正回路が必要になる。つまり、両者の補正方法とも、ゲインエラーを補正するために、回路規模が大きく構成が複雑な補正回路を必要とするという問題がある。
【0029】
本発明は、上記事情に鑑み、小規模かつ簡単な回路構成で、各ステージにおけるゲインエラーを補正しリニアリティ特性の劣化を抑制することができるパイプライン型A/D変換回路を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のパイプライン型A/D変換回路は、入力されたアナログ信号を所定のレファレンス信号に基づいて判定しデジタル信号に変換するとともに、そのデジタル信号に基づいて上記入力されたアナログ信号を演算増幅し出力するステージを複数段縦列接続したパイプライン型A/D変換回路において、
上記複数段のステージのうち、少なくとも1つのステージが上記演算増幅の利得を調整する利得調整手段を有することを特徴とする。
【0031】
本発明のパイプライン型A/D変換回路によれば、例えば、各ステージの入出力特性が、所望の入出力特性とは異なっており、そのままではゲインエラーが生じてしまう可能性がある場合、パイプライン型A/D変換回路にA/D変換を実行させる前に、各ステージにおいて所望の入出力特性が得られるように上記利得調整手段により各ステージの利得を調整することによりゲインエラーを補正することができる。このように各ステージのゲインエラーを補正することにより、リニアリティ特性の劣化を抑制することができる。
【0032】
ここで、本発明のパイプライン型A/D変換回路において、上記少なくとも1つのステージは、前記利得調整手段を制御する利得制御部をさらに有することが好ましい。
【0033】
このような利得制御部を備えることにより、各ステージの利得を調整することによりゲインエラーを補正することができる。
【0034】
また、本発明のパイプライン型A/D変換回路において、上記少なくとも1つのステージは、複数のキャパシタアレイとこれら複数のキャパシタアレイの一端が共通に入力される演算増幅器から構成される演算回路と、利得制御部とを備え、
上記演算回路は、上記入力されたアナログ信号、レファレンス信号および上記演算増幅器の出力をそれぞれサンプリングステップおよびホールドステップ時にスイッチを切り換えて各キャパシタアレイの他端へ入力することによりチャージ分配して演算増幅を行なうものであって、
上記利得制御部は、上記複数のキャパシタアレイを構成する個々のキャパシタの増減を制御することにより上記演算回路の利得を調整するものであることが好ましい。
【0035】
上記演算回路および上記利得制御部を備えるステージの利得は、この演算回路の利得であり、その利得は、上記利得制御部により上記複数のキャパシタアレイの各容量値を制御することにより調整される。これにより、上記演算回路および上記利得制御部を備えるステージのゲインエラーを補正することにより、リニアリティ特性の劣化を抑制することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0037】
ここで、これから説明する本発明のパイプライン型A/D変換回路の一実施形態とは、図1に示すパイプライン型A/D変換回路10の第1ステージから第n−1ステージ12,12,…,12n−1として、後述する図2に示す回路200を用いたパイプライン型A/D変換回路である。
【0038】
図2は、本発明のパイプライン型A/D変換回路が備えている各ステージの回路の一例を示す図である。
【0039】
図2に示す回路200は、図1に示すブロック図における前段の回路(サンプルホールド回路11あるいは前段のステージ)からの入力アナログ信号Vinと、この入力アナログ信号Vinと絶対値が同一で符号が反転している反転アナログ信号−Vinと、絶対値が相互に同一で符号が相互に反転している2つのレファレンス信号Vref,−Vrefを用い、後述する入出力特性に従って後段のステージに出力アナログ信号Voutを出力する演算回路210を備えている。ここで、入力アナログ信号Vinは、図1に示すブロック図における前段の回路(サンプルホールド回路11あるいは前段のステージ)からの出力であり、出力アナログ信号Voutは後段のステージに入力される。また、上記の反転アナログ信号−Vinは、上記の入力アナログ信号Vinの符号を反転回路230で反転させることにより生成される。
【0040】
ここで、図2に示す回路200が備えているレファレンス信号生成部は、図5を参照して説明した従来のパイプライン型A/D変換回路のステージの回路400が備えているレファレンス信号生成部440と同様に、レファレンス信号Vref、反転レファレンス信号−Vref、閾値Vref/4、反転閾値−Vref/4を生成する部分である。また、この他に、図2に示す回路200の構成要素の中で、図5に示す回路400の対応する構成要素と同様の働きをするものは、サブA/Dコンバータと、サブA/Dコンバータのコンパレータからの出力信号に応じて後述する3つのスイッチ222,223,224をオンオフ制御するレファレンス・スイッチ制御回路である。そこで、図2ではこれらの構成要素には図5と同一の符号を付し、以下の説明では詳細な説明を省略する。
【0041】
図2に示す演算回路210において、演算増幅器211のマイナス入力端子211aは第1スイッチ215を経由してグラウンドSGに接続するよう構成され、プラス入力端子211bは直接グラウンドSGに接続されている。さらに演算増幅器211の出力端子211cはアナログ出力端子210aに接続されている。
【0042】
キャパシタ212の一端は演算増幅器211のマイナス入力端子211aに接続され、他端は第3スイッチ217を経由してアナログ入力端子210bに、また第2スイッチ216を経由して演算増幅器211の出力端子211cに接続するよう構成されている。
【0043】
ここで、図2に示す回路200の他の部分を説明する前に、演算増幅器211のマイナス入力端子211aと第4スイッチ218との間に接続されている第1キャパシタアレイ213の構成について図3を参照して説明する。また、演算増幅器211のマイナス入力端子211aと第7スイッチ221との間に接続されている第2キャパシタアレイ214の構成は第1キャパシタアレイ213の構成と同一であるので、その第2キャパシタアレイ214の構成についての説明を省略する。
【0044】
図3は、図2に示す第1キャパシタアレイを示す図である。
【0045】
図3に示すように、第1キャパシタアレイ213は、相互に直列接続されたスイッチとサブキャパシタとで構成された複数のキャパシタユニット213,213…213を、第1端子213aと第2端子213bの間に相互に並列接続することにより構成されている。そして、この第1キャパシタアレイ213の容量値は、上記の複数のキャパシタユニット213,213…213のうち何個のキャパシタユニットのスイッチがオンしているかによって決定される。ここで、これら複数のキャパシタユニットがそれぞれ備えているスイッチは、後述する利得制御部225(図2参照)から第3端子213cに入力される制御信号によりオンオフ制御され、これにより、第1キャパシタアレイ213の容量値が調整される。
【0046】
ここで、再び図2を参照し、図2に示す回路200を説明する。
【0047】
第1キャパシタアレイ213の第1端子213aは演算増幅器211のマイナス入力端子211aに接続され、第2端子213bは第4スイッチ218を経由してアナログ入力端子210bに接続されるよう構成されている。また、第1キャパシタアレイ213の第2端子213bとアナログ入力端子210bとの間には、第4スイッチ218に対して並列に第5スイッチ219が接続されている。さらに、第1キャパシタアレイ213の第2端子213bは、第6スイッチ220を経由して反転アナログ入力端子210cに接続するよう構成されている。
【0048】
第2キャパシタアレイ214の第1端子214aは演算増幅器211のマイナス入力端子211aに接続され、第2端子214bは第7スイッチ221を経由してアナログ入力端子210bに接続するよう構成されている。さらに、第2キャパシタアレイ214の第2端子214bは、第8スイッチ222を経由してレファレンス信号入力端子210dに、第9スイッチ223を経由してグラウンドSGに、第10スイッチ224を経由して反転レファレンス信号入力端子210eにそれぞれ接続するよう構成されている。
【0049】
ここで、図3を参照して説明した第1キャパシタアレイ213と第2キャパシタアレイ214がそれぞれ備えている複数のスイッチと、後述する2つのスイッチ219,220は利得制御部225によりオンオフ制御される。
【0050】
さらに、演算回路210が備えている第1から第4スイッチ215,216,217,218および第7スイッチ221は、制御回路240によりオンオフ制御される。
【0051】
図2に示す演算回路210において、アナログ入力端子210bには、図1に示すブロック図において前段の回路(サンプルホールド回路11あるいは前段のステージ)の出力がアナログ入力信号Vinとして入力され、反転アナログ入力端子210cには上記の反転回路230からアナログ入力信号Vinと絶対値が同一で符号が反転した反転アナログ入力信号−Vinが入力される。また、レファレンス信号入力端子210dにはレファレンス信号Vrefが、反転レファレンス信号入力端子210eにはレファレンス信号Vrefと絶対値が同一で符号が反転した反転レファレンス信号−Vrefが、それぞれレファレンス信号生成部440から入力される。
【0052】
ここで、以下の説明ではキャパシタ212、第1キャパシタアレイ213、第2キャパシタアレイ214に電荷を蓄積(サンプリング)する期間をサンプリングステップ、これらの容量素子に蓄えられた電荷を保持(ホールド)する期間をホールドステップと呼ぶ。
【0053】
まず、サンプリング,ホールドを行うにあたり、第1キャパシタアレイ213と第2キャパシタアレイ214がそれぞれ備えている複数のスイッチのうち、指示信号S1,S2に応じた利得制御部225の指示により所定のスイッチがオンすることにより、それぞれのキャパシタアレイの容量を所望の値に設定しておく。
【0054】
次に、サンプリングステップ中は、制御回路240の指示により、第1スイッチ215と第3スイッチ217と第4スイッチ218と第7スイッチ221とをオンとする。
【0055】
図2に示す演算回路の、上記以外の全てのスイッチはサンプリングステップ中オフしている。
【0056】
この結果、サンプリングステップ中は、キャパシタ212と第1キャパシタアレイ213と第2キャパシタアレイ214のアナログ入力端子210b側に、入力アナログ信号Vinが供給される。このとき、サンプリングステップ中にキャパシタ212と第1キャパシタアレイ213と第2キャパシタアレイ214に蓄積される全電荷量Qsamは、入力アナログ信号電圧をVin、キャパシタ212の容量をCf、第1キャパシタアレイ213の容量をCs1、第2キャパシタアレイ214の容量をCs2とすると、以下の式のようになる。
【0057】
Qsam=Vin×(Cf+Cs1+Cs2)………(4)
また、このサンプリングステップ中に、図2に示すサブA/Dコンバータ430のコンパレータ431は、入力アナログ信号Vinと、2つの閾値Vref/4,−Vref/4とを比較し、比較結果に応じた信号をレファレンス・スイッチ制御回路470に出力する。さらに、この比較結果に応じた信号をデコーダ432によりデコードしデジタル信号Doutとして出力する。
【0058】
次に、上記のホールドステップ中は、制御回路240の指示により、第1スイッチ215と第3スイッチ217と第4スイッチ218と第7スイッチ221とをオフとし、第2スイッチ216をオンとする。ここで、第1キャパシタアレイ213と第2キャパシタアレイ214がそれぞれ備えている複数のスイッチそれぞれのオンオフ状態は、上記のサンプリングステップ中の状態がそのまま維持されている。さらに、ホールドステップ中は図5に示す回路400と同様、レファレンス・スイッチ制御回路470の指示により第8スイッチ222、第9スイッチ223、第10スイッチ224のいずれかがオンしている。また、ホールドステップ中は、利得制御部225の指示により、第5スイッチ219と第6スイッチ220のうちのどちらかがオンしている。ここで、第5スイッチ219と第6スイッチ220のオンオフ制御については後述する。
【0059】
この結果、ホールドステップ中は、キャパシタ212の前述した他端(アナログ入力端子210b側)に第2スイッチ216を介して回路200のアナログ出力端子210aから出力アナログ信号Voutが供給され、第1キャパシタアレイ213の第2端子213b(アナログ入力端子210b側)に第5スイッチ219と第6スイッチ220のオンオフ状態に応じて入力アナログ信号Vinと反転アナログ信号−Vinのいずれかが供給される。さらに、ホールドステップ中は、第2キャパシタアレイ214の第2端子214b(アナログ入力端子210b側)に、第8スイッチ222と第9スイッチ223と第10スイッチ224のオンオフ状態に応じてレファレンス信号Vref、グラウンドレベル、反転レファレンス信号−Vrefのいずれかが供給される。このとき、出力アナログ信号電圧をVout、キャパシタ212の容量をCf、第1キャパシタアレイ213の容量をCs1、第2キャパシタアレイ214の容量をCs2、ホールドステップ中に選択的に第2キャパシタアレイ214に供給される、レファレンス信号Vrefとグラウンドレベルと反転レファレンス信号−Vrefのうちのいずれかの電圧をRef、ホールドステップ中に選択的に第1キャパシタアレイ213に供給される、入力アナログ信号電圧をVin、反転アナログ信号電圧を−Vinとすると、キャパシタ212と第1キャパシタアレイ213と第2キャパシタアレイ214に保持されている電荷量Qholは、第1キャパシタアレイ213に入力アナログ信号電圧Vinが供給されたときには以下の式のように表わされる。
【0060】
Qhol=Vout×Cf+Ref×Cs2+Vin×Cs1………(5)
また、上記の電荷量Qholは、第1キャパシタアレイ213に反転入力アナログ信号電圧−Vinが供給されたときには以下の式のように表わされる。
【0061】
Qhol=Vout×Cf+Ref×Cs2−Vin×Cs1………(6)
ここで、電荷保存則が成り立つのでQsam=Qholとなる。従って出力アナログ信号電圧Voutは、第1キャパシタアレイ213に入力アナログ信号電圧Vinが供給されたときには、上記の(4),(5)式から以下の式のように表わされる。
【0062】
Vout=(1+(Cs1+Cs2)/Cf−Cs1/Cf)×Vin−(Cs2/Cf)×Ref………(7)
また、上記の出力アナログ信号電圧Voutは、第1キャパシタアレイ213に反転入力アナログ信号電圧−Vinが供給されたときには、上記の(5),(7)式から以下の式のように表わされる。
【0063】
Vout=(1+(Cs1+Cs2)/Cf+Cs1/Cf)×Vin−(Cs2/Cf)×Ref………(8)
ここで、本実施形態では、第1キャパシタアレイ213の容量Cs1と第2キャパシタアレイ214の容量Cs2は、両者の和Csがキャパシタ212の容量Cfと等しくなるように設定されている。即ち、Cs1+Cs2=Cs=Cfである。そこで、(7)式および(8)式はそれぞれ以下の(9)式および(10)式のようになる。
【0064】
Vout=(2−Cs1/Cs)×Vin−(Cs2/Cs)×Ref………(9)
Vout=(2+Cs1/Cs)×Vin−(Cs2/Cs)×Ref………(10)
これらの式のうち(9)式は、ホールドステップ中に図2に示す利得制御部225によって第5スイッチ219がオンされるように制御されたときの出力アナログ信号電圧Voutを示す式であり、(10)式は第6スイッチ220がオンされるように制御されたときの出力アナログ信号電圧Voutを示す式である。
【0065】
(9)式および(10)式から明らかなように、本実施形態では、まず、第1キャパシタアレイ213と第2キャパシタアレイ214を構成するキャパシタユニットのスイッチの制御によるこれら各キャパシタアレイの容量値を変更し、かつ第5スイッチ219と第6スイッチ220の制御を行うことにより、演算回路210の利得補正を行うことが可能となる。
【0066】
図4は、図2に示す第1キャパシタアレイの容量と第2キャパシタアレイの容量に応じた、図2に示す回路の入出力特性を示す表である。
【0067】
図4に示す表1には、図2に示す第1キャパシタアレイ213の容量Cs1と第2キャパシタアレイ214の容量Cs2として3つの例をあげ、それぞれ、上記のホールドステップ中に図2に示す第5スイッチ219をオンする場合と第6スイッチ220をオンする場合の、図2に示す回路200の入出力特性が記載されている。
【0068】
ここで、本実施形態では、設計時に、図2に示す第1キャパシタアレイ213の容量Cs1と第2キャパシタアレイ214の容量Cs2は、図4に示す表1におけるケース3の容量に(Cs1=0,Cs2=Cs)設定されている。さらに、図2に示す第5スイッチ219が上記のホールドステップ中にオンするように設定されている。
【0069】
このとき、例えば、製造誤差などに起因してキャパシタ212の容量Cfが、設計時に予定していた容量とは異なる容量(例えば1.25Cs)になってしまっているとする。
【0070】
このような場合、本実施形態では、図2に示す回路200の現在の入出力特性(上記の例では、1.8×Vin−0.8Ref)を補正し、設計時に予定していた、図3に示す表1におけるケース3の入出力特性(2×Vin−Ref)に設定し直す。
【0071】
この補正では、まずユーザは、図2に示す第1キャパシタアレイ213の容量Cs1と第2キャパシタアレイ214の容量Cs2を変更し(上記の例では、Cs1を0から0.25Cs、Cs2をCsから0.75Csに変更)、図2に示す第5スイッチ219と第6スイッチ220のホールドステップ中のオンオフ状態を適宜変更(上記の例では、ホールドステップ中にオンするスイッチを、第5スイッチ219から第6スイッチ220に変更)する。
【0072】
ここまでの補正で得られる入出力特性(上記の例では、2×Vin−0.6Ref)では、レファレンス信号のレベル(上記の例では、−0.6Ref)が、設計時に予定していたレベル(本実施形態では、−Ref)とは異なっている。そこで、図2に示すレファレンス信号Vrefおよび反転レファレンス信号−Vrefの値をレファレンス信号生成部440により適宜変更(上記の例では、レファレンス信号Vrefの値をVref/0.6、反転レファレンス信号−Vrefの値を−Vref/0.6に変更)する。
【0073】
本実施形態では、図1に示すパイプライン型A/D変換回路10が備えている、図2に示す回路構成の第1ステージから第n−1ステージ12,12,…,12n−1のうちで、入出力特性が、設計時に予定していた所望の入出力特性と異なっているものに対して、パイプライン型A/D変換回路10にA/D変換を実行させる前に、上記のような処理を施し各ステージの入出力特性を所望の入出力特性に設定し直すことにより、各ステージのゲインエラーを補正し、パイプライン型A/D変換回路10のリニアリティの劣化を抑制することができる。
【0074】
尚、ここまでに説明した実施形態では、シングルエンド方式のアナログ信号を処理するパイプライン型A/D変換回路を例に挙げて説明したが、これに限るものではなく、本発明は、差動方式のアナログ信号を処理するパイプライン型A/D変換回路にも適用できる。
【0075】
ここで、上記の実施形態において、パイプライン型A/D変換回路を構成する各ステージの回路は、図2に示すように、キャパシタ212および2つのキャパシタアレイ213,214を用いた回路200である。また、前述したように、従来のパイプライン型A/D変換回路を構成する各ステージの回路の一例としては、図5に示すように、第1および第2キャパシタ412,413を用いた回路400が挙げられる。ここで、図2に示す回路200と図5に示す回路400とを比較すると、図2に示す回路200は、図5に示す回路400を構成する要素のうち、第2キャパシタ413を2つのキャパシタアレイ213,214(図2参照)に置き換えて構成した例であることがわかる。しかし、本発明のパイプライン型A/D変換回路を構成する各ステージの回路は、このような実施形態に限られるものではなく、図5に示す回路400を構成する要素のうち、第1キャパシタ412をキャパシタアレイに置き換えて構成してもよい。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のパイプライン型A/D回路によれば、小規模かつ簡単な回路構成で、各ステージにおけるゲインエラーを補正しリニアリティ特性の劣化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はパイプライン型A/D変換回路の全体的な構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明のパイプライン型A/D変換回路が備えている各ステージの回路の一例を示す図である。
【図3】図3は、図2に示す第1キャパシタアレイを示す図である。
【図4】図4は、図2に示す第1キャパシタアレイの容量と第2キャパシタアレイの容量に応じた、図2に示す回路の入出力特性を示す表である。
【図5】図5は、図1に示す第1ステージから第n−1ステージとして従来から利用されている回路の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 パイプライン型A/D変換回路
11 サンプルホールド回路
12,12,…,12n−1,12 ステージ
13 デジタル信号出力回路
200,400 回路
210,410 演算回路
210a,410a アナログ出力端子
210b,410b アナログ入力端子
210c 反転アナログ入力端子
210d,410c レファレンス信号入力端子
210e,410d 反転レファレンス信号入力端子
211,411 演算増幅器
211a,411a マイナス入力端子
211b,411b プラス入力端子
211c,411c 出力端子
212 キャパシタ
213 第1キャパシタアレイ
213a,214a 第1端子
213b,214b 第2端子
213c 第3端子
213,213,…,213 キャパシタユニット
214 第2キャパシタアレイ
215,414 第1スイッチ
216,415 第2スイッチ
217,416 第3スイッチ
218,417 第4スイッチ
219,418 第5スイッチ
220,419 第6スイッチ
221,420 第7スイッチ
222 第8スイッチ
223 第9スイッチ
224 第10スイッチ
225 利得制御部
230 反転回路
240,480 制御回路
412 第1キャパシタ
413 第2キャパシタ
430 サブA/Dコンバータ
430a 第1入力端子
430b 第2入力端子
430c 第3入力端子
430d デジタル出力端子
431 コンパレータ
432 デコーダ
440 レファレンス信号生成部
470 レファレンス・スイッチ制御回路

Claims (3)

  1. 入力されたアナログ信号を所定のレファレンス信号に基づいて判定しデジタル信号に変換するとともに、そのデジタル信号に基づいて前記入力されたアナログ信号を演算増幅し出力するステージを複数段縦列接続したパイプライン型A/D変換回路において、
    前記複数段のステージのうち、少なくとも1つのステージが前記演算増幅の利得を調整する利得調整手段を有することを特徴とするパイプライン型A/D変換回路。
  2. 前記少なくとも1つのステージは、前記利得調整手段を制御する利得制御部をさらに有することを特徴とする請求項1記載のパイプライン型A/D変換回路。
  3. 前記少なくとも1つのステージは、複数のキャパシタアレイとこれら複数のキャパシタアレイの一端が共通に入力される演算増幅器から構成される演算回路と、利得制御部とを備え、
    前記演算回路は、前記入力されたアナログ信号、レファレンス信号および前記演算増幅器の出力をそれぞれサンプリングステップおよびホールドステップ時にスイッチを切り換えて各キャパシタアレイの他端へ入力することによりチャージ分配して演算増幅を行なうものであって、
    前記利得制御部は、前記複数のキャパシタアレイを構成する個々のキャパシタの増減を制御することにより前記演算回路の利得を調整するものであることを特徴とする請求項1記載のパイプライン型A/D変換回路。
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