JP2004341438A - 表示装置、プラズマ表示装置および表示データの転送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】メモリ部分から読み出されるデータの読み出し速度を速くすることができる表示装置を提供すること。
【解決手段】本発明の表示装置は、サブフィールドコーディングされたデータを記憶するフィールドメモリ(12)と、フィールドメモリ(12)から読み出されたデータを一時的に記憶する一時的メモリ(21)と、一時的メモリ(21)から読み出されたデータを表示する表示部(17)と、を具備する。
本発明の表示装置は、フィールドメモリ(12)から読み出したデータを一時的メモリ(21)の一つのアドレスに書き込む第一の動作と、一時的メモリ(21)のアドレス以外のアドレスからデータを読み出す第2の動作を、少なくとも1サブフィールドに1回は同時に行う。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の表示装置は、サブフィールドコーディングされたデータを記憶するフィールドメモリ(12)と、フィールドメモリ(12)から読み出されたデータを一時的に記憶する一時的メモリ(21)と、一時的メモリ(21)から読み出されたデータを表示する表示部(17)と、を具備する。
本発明の表示装置は、フィールドメモリ(12)から読み出したデータを一時的メモリ(21)の一つのアドレスに書き込む第一の動作と、一時的メモリ(21)のアドレス以外のアドレスからデータを読み出す第2の動作を、少なくとも1サブフィールドに1回は同時に行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に関し、特にサブフィールド方法を用いる多階調表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、多階調表示プラズマディスプレイやEL(電界発光ディスプレイ)が、平面型テレビジョン(TV)や情報表示ディスプレイ等に使用されている。プラズマディスプレイは、ガス放電により発生した紫外線で蛍光体を励起発光させることによって表示する。このようなプラズマディスプレイ等では、発光表示輝度の調整を電圧変調で行うことは困難である。このため、プラズマディスプレイでは発光・非発光の2値しか取れない。従って、輝度変調には発光回数を変える必要があり、階調を表示するためにサブフィールドシーケンスが用いられている。
【0003】
サブフィールド方法は、階調性のある一枚の画像を、複数の2値表示画像に分解し高速で連続して表示し、視覚の積分効果により多階調の画像として再現するものである。すなわち、同じ画像上でも、複数に分割されたサブフィールドのうち、点灯時間がより多いサブフィールド(重み付けの大きいサブフィールド)で点灯させた位置の輝度が高くなり、点灯時間がより少ないサブフィールド(重み付けの小さいサブフィールド)で点灯させた位置の輝度が低くなる。さらに、重み付けの異なる任意の複数のサブフィールドで点灯させることにより輝度の階調を表示することができる。
【0004】
図9は、従来のサブフィールド方法による駆動シーケンスを説明するための図である。 図9は、一番上に垂直同期信号V100、その下に1フィールドシーケンス、その下にフィールドメモリからデータ読み出し回路への転送の転送速度を示す。図9は、左側から右側へ時間の経過を示す。図9は、1つのフィールド(1画像)について記載している。
【0005】
この駆動シーケンスは、256階調の画像を8サブフィールド(SF)で表現している。画像輝度信号データを、1、2、4、8、16、32、64、128の比率のバイナリコードでデジタル化し、最下位の階調ビットをSF1、2番目の階調ビットをSF2、…、最上位の階調ビットをSF8とする。
各サブフィールドは、プライミング期間P、走査期間SCと維持期間HOに分けられている。
【0006】
図9の各サブフィールドの始めの部分は、プライミング期間Pと呼ばれ、走査期間SCの書き込みを安定させる予備放電期間である。各サブフィールド(1SF〜8SF)におけるプライミング期間Pは概ね一定である。
【0007】
プライミング期間Pの次の部分は、走査期間SCと呼ばれ、プラズマディスプレイの1ドットずつの発光・非発光を順に走査しながら決める期間である。各サブフィールド(1SF〜8SF)における走査期間SCは概ね一定である。なお、各サブフィールド(1SF〜8SF)における走査期間SCが異なる長さに設定されることもある。
【0008】
走査期間SCの次の部分は、維持期間HOと呼ばれ、走査期間SCで決められた発光部分を、各々の階調ビットに応じ、所定の輝度を与える維持パルス回数で光らせる期間である。各サブフィールド(1SF〜8SF)における維持期間HOは、階調ビットの比率(重み)により異なる。
【0009】
実用のフルカラー表示のプラズマディスプレイでは、輝度ビットの配置が256階調を表示するのに8サブフィールド以上(例えば、10や12サブフィールド)を使用する色々な方法が、検討され実用化されている。
【0010】
なお、図9において「フィールドメモリからデータ読み出し回路への転送」の項では、立ち上がっている(High)期間に、後述する図8のフィールドメモリ112から映像信号を読み出していることを示している。そして、高さ方向は、転送速度を示す。
【0011】
図8は、従来のサブフィールド方法を用いる多階調表示プラズマディスプレイの駆動装置の構成を示すブロック図である。多階調表示プラズマディスプレイの駆動装置110は、データ並び替え回路111、フィールドメモリ112、データ読み出し回路113、フィールドシーケンス発生回路114、駆動回路115を具備する。
【0012】
ここでは、駆動装置における走査期間SCに関するブロックを説明する。
入力端子116から供給される映像信号は、データ並び替え回路111で、パネルを駆動するのに適した順番に並び変えられる。データ並び替え回路111で並び替えられた映像データは、書き込みデータD101としてフィールドメモリ112に記憶される。
【0013】
フィールドシーケンス発生回路114は、図9で示された駆動シーケンスS104を生成する。フィールドシーケンス発生回路114は、駆動シーケンスS104をデータ読み出し回路113および駆動回路115に出力する。
【0014】
データ読み出し回路113が、駆動シーケンスS104に従って、フィールドメモリ112から読み出しデータD102を読み出す。データ読み出し回路113は、フィールドメモリ112に制御信号S101を送信して所定のデータの読み出しを行う。読み出しデータD102は、書き込みデータD101の入力とは非同期に読み出される。
【0015】
データ読み出し回路113は、フィールドメモリ112から読み出した読み出しデータD102を、駆動シーケンスS104の走査期間SCに、サブフィールド(SF)対応データD104として、プラズマディスプレイパネル117に出力する。
【0016】
図3は、入力される映像信号とプラズマディスプレイで表示する映像信号の概念図である。
プラズマディスプレイパネル117は、発光或いは非発光の2値しかないことから、TV画像やパーソナルコンピュータ(PC)画像等を表示するために発光時間(回数)を制御し、重み付けによるサブフィールド方法を用いて階調表示を行っている。
そのため、データ並び替え回路111とフィールドメモリ112は、プラズマディスプレイパネル117で表示できるように、水平同期信号H100と垂直同期信号V100による走査方式の映像信号(a)を、サブフィールド別、言い換えると重み付け別に並べ換える(b)。
【0017】
プラズマディスプレイの輝度向上のために図9における維持期間HOを長くすることが好ましい場合がある。さらに、画質向上のためにサブフィールド数を増加することが好ましい場合がある。
このため、1フィールドの表示時間を一定とすると、走査期間SCを短くする必要が生じる場合がある。このため、フィールドメモリ112からの映像データの読み出し速度を高く設定することが望まれる。
【0018】
また、プラズマディスプレイパネル117の高解像度化に伴い、表示ライン数が増加している。このため、画面を表示するための走査期間SCの必要時間が長くなる。しかし、駆動全体の時間を、決められた1フィールドの時間内に収める必要があることから、各サブフィールドの走査期間SCを長くすることが難しい。このため、フィールドメモリ112からの読み出し速度が速くなることが望ましい。
【0019】
維持期間HOを長くする場合、サブフィールド数を増やす場合、もしくは、表示ライン数を増やす場合、フィールドメモリ112からの読み出し速度を上げることが望ましい。
さらに、フィールドメモリ112からの読み出し速度を上げることで、フィールドメモリ112から読み出すデータタイミングのマージンが確保できることが望ましい。
しかし、フィールドメモリ112からの読み出し速度を上げることには限界がある。
【0020】
例えば、伝送距離が長く、転送速度を低く抑えなければならない多階調表示プラズマディスプレイの構造の特性上、データ読み出し回路113とプラズマディスプレイパネル117にある後述する図4のデータドライバ(33)を接続する伝送線数は多数必要である。
全画素数を1つのICで実現するには、チップサイズ・発熱・プラズマディスプレイパネルへの全データライン線の引き出しが困難なため、データドライバは、通常、あるデータライン何本かを担当するICを何十個並べる構成となる。例えば、96出力のデータドライバを用い、デュアルスキャンの1024×768のXGAパネルを想定すると、96出力データドライバの必要数は、水平画素数×3原色(R、G、B)から、1024×3÷96=32個となる。デュアルスキャンのため、プラズマパネルの上下にデータドライバを配置しなければならないので、32×2=64個となる。そして、1つのデータドライバに送る伝送線が2本必要とすると、全体の必要伝送線は、128本となる。また、伝送速度は、走査周期1μsに対して、96出力データドライバ1つに2本の線で信号を送るので、1÷(1μs÷(96÷2))=48MHzとなる。
【0021】
一方、フィールドメモリ112に用いるDRAM等のメモリは、多くて32本の入出力ピンとなっている。デュアルスキャンの1024×768のXGAパネル、信号線2本の96出力データドライバで、全画面の必要伝送信号線数が128本、走査周期1μs、転送速度48MHzを想定すると、32入出力のDRAM1個を用いる場合、128÷32×48=192MHz必要となる。
また、メモリの入出力ピンの本数を増やすには、少量のメモリサイズのフィールドメモリ112を選択し、メモリ数を増やす必要があるが、実際のDRAM等のフィールドメモリ112は、入出力ピンの本数を変えずに、高容量化の道を進んでいる。1フィールドにおいてフィールドメモリ112として必要な容量は、1024×768のXGAパネルで、最大12サブフィールドを想定すると、1024×768×3×12=28311552bit、3.375MByteとなる。
さらに、サブフィールドシーケンスの構成上、2フィールド分のフィールドメモリを備えることが好ましい。
【0022】
マトリックス型ディスプレイパネルの各画素についての1画面表示期間を表示階調に対応したビット数N(Nは2以上の整数)の表示期間に時分割し、このN個の分割表示期間に各ビットに対応した重み付けをすることによって中間調画像を表示する方法において、前記N個の分割表示期間の時系列配列を、重み付けの小さい分割表示期間が時系列的に分散する配列に形成してなることを特徴とするマトリックス型ディスプレイパネルの中間調画像表示方法が開示されている(例えば特許文献1)。
【0023】
【特許文献1】
特開平06−259033号公報
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、メモリ部分から読み出されるデータの読み出し速度を速くすることができる表示装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、フィールドメモリからの読み出し速度を抑えることができる表示装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、維持期間を長くすること、サブフィールド数を増やすこと、もしくは、表示ライン数を増やすことができる表示装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0026】
本発明の表示装置は、サブフィールドコーディングされたデータを記憶するフィールドメモリ(12)と、フィールドメモリ(12)から読み出されたデータを一時的に記憶する一時的メモリ(21)と、一時的メモリ(21)から読み出されたデータを表示する表示部(17)と、を具備する。
本発明の表示装置は、フィールドメモリ(12)から読み出したデータを一時的メモリ(21)の一つのアドレスに書き込む第一の動作と、一時的メモリ(21)のアドレス以外のアドレスからデータを読み出す第2の動作を、少なくとも1サブフィールドに1回は同時に行う。
【0027】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)へのデータの書き込み周期の平均値は、読み出し周期の平均値より長い。
【0028】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)へのデータ書き込み周期の最短値は、読み出し周期の最短値より長い。
【0029】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)からの1フィールドのデータ読み出し周期は一定でない。
【0030】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)への1フィールドのデータの書き込みは一定周期で連続的に行われる。
【0031】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)からの1フィールドのデータの読み出しは1サブフィールド毎に行われ、表示部(17)の走査期間の開始タイミングに同期してサブフィールドのデータの読み出しを開始する。
【0032】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)に書き込まれているサブフィールドコーディングされたデータのうち、既に読み出しが完了したデータがなくなったとき、一時的メモリ(21)への書き込みを中断し、既に読み出しが完了したデータが発生したら、一時的メモリ(21)への書き込みを再開する。
【0033】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)へのデータ書き込みは、第一サブフィールドの開始タイミングおよび最終サブフィールドを除く各サブフィールドの走査時間の終了タイミングに同期して開始される。
【0034】
本発明のプラズマ表示装置は、サブフィールドコーディングされたデータを記憶するフィールドメモリ(12)と、フィールドメモリ(12)から読み出されたサブフィールドコーディングされたデータを一時的に記憶する一時的メモリ(21)と、一時的メモリ(21)から読み出されたデータにより表示を行うプラズマ表示部(17)と、を具備する。
【0035】
本発明のプラズマ表示装置において、一時的メモリ(21)への1フィールドのデータの書き込みは、プラズマ表示部(17)の1フィールドの表示シーケンス開始に同期して開始され、一定周期で連続的に行われる。
【0036】
本発明のプラズマ表示装置において、一時的メモリ(21)へのデータの書き込みは、プラズマ表示部(17)のプライミング期間、または維持期間の少なくとも一部において行われる。
【0037】
本発明の表示装置は、サブフィールドに分割された映像データを記憶するフィールドメモリ(12)と、フィールドメモリ(12)から読み出された映像データを一時的に記憶する一時的メモリ(21)と、一時的メモリ(21)から読み出された映像データを表示する表示部(17)と、を具備する。
フィールドメモリ(12)からの読み出し速度より一時的メモリ(21)からの読み出し速度が速い。
【0038】
一時的メモリ(21)は、フィールドメモリ(12)より容量が小さい。
【0039】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)は、所定のデータの書き込み動作と別のデータの読み出し動作を同時に行うことができ、一時的メモリ(21)から読み出されたデータは、一時的メモリ(21)上で消去される。
【0040】
本発明の表示装置において、表示部(17)は、1フィールドデータが複数に分割されたサブフィールドを、1フィールドの表示時間を時分割して表示する。
サブフィールドは、放電期間であるプライミング期間と、走査期間と、維持期間とを含む。
フィールドメモリ(12)から一時的メモリ(21)への書き込みは、少なくともプライミング期間と維持期間の何れかの一部を含んで行われる。
【0041】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)への書き込みは、同期信号もしくは時間的に前のサブフィールドの走査期間の完了から開始される。
一時的メモリ(21)への書き込みは、1サブフィールド分のデータ転送の完了もしくは、一時的メモリ(21)に所定量のデータが転送されることで停止する。
【0042】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)への書き込みは、同期信号もしくは当該一時的メモリ(21)に所定量の空きが生じたことにより開始される。
一時的メモリ(21)への書き込みは、1サブフィールド分のデータ転送が完了すること、もしくは、一時的メモリ(21)に所定量のデータが転送されることで停止する。
【0043】
本発明の表示装置の表示部(17)は、プラズマ表示機構を具備する。
【0044】
本発明の表示装置のフィールドメモリ(12)は、DRAMを含み、一時的メモリ(21)は、SRAMもしくはASIC・ゲートウェイ内のRAMの少なくとも何れかを含む。
【0045】
本発明の表示装置における表示データの転送方法は以下のステップを含む。
サブフィールドコーディングされたデータをフィールドメモリ(12)に記憶するステップ。
フィールドメモリ(12)に記憶されたサブフィールドコーディングされたデータを一時的メモリ(21)の一つのアドレスに書き込むステップ。
一時的メモリ(21)のアドレス以外のアドレスからデータの読み出しを書き込みと同時に行うステップ。
読み出されたデータにより表示部(17)に表示を行うステップ。
【0046】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して以下に説明する。
図1は、多階調表示プラズマディスプレイの駆動装置10の構成を示すブロック図である。多階調表示プラズマディスプレイの駆動装置10は、データ並び替え回路11、フィールドメモリ12、データ読み出し回路13、フィールドシーケンス発生回路14、駆動回路15、および一時的メモリ21を具備する。
【0047】
駆動装置10には、入力端子16から、映像データおよび水平同期信号H1および垂直同期信号V1が入力される。これらの信号は、データ並び替え回路11に入力される。また、垂直同期信号V1は、フィールドシーケンス発生回路14に入力される。
【0048】
データ並び替え回路11は、入力端子16と接続される。入力端子16からデータ並び替え回路11へ、映像データと水平同期信号H1と垂直同期信号V1が入力される。
データ並び替え回路11は、水平同期信号H1と垂直同期信号V1による走査方式の映像データを、サブフィールド毎に、言い換えると重み付け別に並べ換える。データ並び替え回路11は、サブフィールド毎の映像データを、プラズマディスプレイパネル17を駆動するのに適した順番に並び変える。
データ並び替え回路11は、フィールドメモリ12へ、サブフィールド毎に並べ替えた映像データを、書き込みデータD1として出力する。
【0049】
フィールドメモリ12は、データ並び替え回路11から入力された書き込みデータD1を保存する。さらに、一時的メモリ21からの制御信号S1に応答して、入力とは非同期に、一時的メモリ21に読み出しデータD2を出力する。
【0050】
フィールドシーケンス発生回路14は垂直同期信号V1を受信して、駆動シーケンスS4を生成する。フィールドシーケンス発生回路14は、データ読み出し回路13および駆動回路15に駆動シーケンスS4を出力する。さらに、フィールドシーケンス発生回路14は、コントロール信号S3を生成し、一時的メモリ21へ出力する。
【0051】
一時的メモリ21は、フィールドシーケンス発生回路14からのコントロール信号S3に応答して、プライミング期間や維持期間などの直接プラズマディスプレイパネルにデータを書き込む走査期間以外の期間にも、次のサブフィールドの走査期間のデータを選択し、フィールドメモリ12から読み出し、記憶する。このため、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出しは、走査期間に限定されず、走査期間より長い期間で読み出しができる。このため、フィールドメモリ12からの読み出し速度を、走査期間のみで読み出すより遅くすることができる。
さらに、一時的メモリ21は、コントロール信号S3もしくはデータ読み出し回路13からの制御信号S2に応答して、読み出しデータD3をデータ読み出し回路13へ出力する。一時的メモリ21からデータ読み出し回路13へのデータの読み出しは、概ね走査期間に行われる。従って、一時的メモリ21へ入力される信号の伝送速度より、一時的メモリ21から出力される信号の速度が速い場合がある。
さらに、一時的メモリ21は、書き込みアドレスと読み出しアドレスをそれぞれ有し、書き込みと同時に読み出しを行うことができる。一時的メモリ21は、2ポートのSRAMに例示される。
また、一時的メモリ21は、データの入出力幅を、フィールドメモリ12より広くすることができる。
【0052】
データ読み出し回路13は、フィールドシーケンス発生回路14から受信する駆動シーケンスS4に応答して、制御信号S2を一時的メモリ21に出力し、一時的メモリ21から読み出しデータD3を読み出す。
データ読み出し回路13は、読み出しデータD3をサブフィールド(SF)対応データD4としてプラズマディスプレイパネル17に出力する。
データ読み出し回路13からプラズマディスプレイパネル17へのサブフィールド(SF)対応データD4の出力は、プラズマディスプレイの走査期間に行われる。
【0053】
駆動回路15は、フィールドシーケンス発生回路14から受信する駆動シーケンスS4に従って、駆動信号S5をプラズマディスプレイパネル17に出力する。
プラズマディスプレイパネル17は、データ読み出し回路13と駆動回路15に接続されている。プラズマディスプレイパネル17は、データ読み出し回路13から受信するサブフィールド対応データD4と、駆動回路15から受信する駆動信号S5により、画像を映し出す。
【0054】
上記のように、フィールドメモリ12とデータ読み出し回路13の間に一時的メモリ21を介設し、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出しを走査期間以外にも行うことでフィールドメモリ12からの読み出し速度を抑えることができる。さらに、読み出し速度の速い一時的メモリ21や読み出しデータ幅の広い一時的メモリ21を使用することで、サブフィールド数の増加、維持期間の延長、もしくは、表示ライン数の増加により求められる走査期間の短縮に対応することができる。
【0055】
次に、図2を参照してデータ転送のタイミングが説明される。
図2は、サブフィールド方法による駆動シーケンスの概略を示す図である。
図2は、一番上に「垂直同期信号V1」の波形、その下に「1フィールドシーケンス」、その下に「フィールドメモリから一時的メモリへの転送」の転送速度を示す波形、その下に「一時的メモリからデータ選択回路への転送」の転送速度を示す波形を示す。図2は、左側から右側へ時間の経過を示す。図2は、1つのフィールド(1画像)について記載している。
【0056】
この駆動シーケンスは、256階調の画像(フィールド)を8サブフィールド(SF)に分割している。画像輝度信号データを、1、2、4、8、16、32、64、128の比率のバイナリコードでデジタル化し、最下位の階調ビットをSF1、2番目の階調ビットをSF2、…、最上位の階調ビットをSF8とする。
各サブフィールドは、プライミング期間P、走査期間SCと維持期間HOに分けられている。
【0057】
図2の各サブフィールド(1SF〜8SF)の始めの部分は、プライミング期間Pと呼ばれ、走査期間SCの書き込みを安定させる予備放電期間である。各サブフィールド(1SF〜8SF)におけるプライミング期間Pは概ね一定である。
【0058】
プライミング期間Pの次の部分は、走査期間SCと呼ばれ、プラズマディスプレイの1ドットずつの発光・非発光を順に走査しながら決める期間である。
各サブフィールド(1SF〜8SF)における走査期間SCは概ね一定である。なお、各サブフィールド(1SF〜8SF)における走査期間SCが異なる長さに設定される場合もある。
【0059】
走査期間SCの次の部分は、維持期間HOと呼ばれ、走査期間SCで決められた発光部分を、各々のサブフィールドの階調ビットに応じ、所定の輝度を与える維持パルス回数で光らせる期間である。各サブフィールド(1SF〜8SF)における維持期間HOは、階調ビットの比率(重み)により異なる。具体的には、1SFの重み付けは1、2SFの重み付けは2、3SFの重み付けは4、…8SFの重み付けは128である。
【0060】
図2の各サブフィールド(1SF〜8SF)は、重み付けの小さい順に並べられているが、各サブフィールドの並べ方は他の方法でも良い。
【0061】
実用のフルカラー表示のプラズマディスプレイでは、輝度ビットの配置が256階調を表示するのに8サブフィールド以上(例えば、10や12サブフィールド)を使用する方法を使用する場合がある。
【0062】
なお、図2において「フィールドメモリから一時的メモリへの転送」および「一時的メモリからデータ選択回路への転送」の波形で、立ち上がっている(High)期間、映像データの転送が行われていることを示す。そして、高さ方向は、転送速度を示す。
【0063】
図2に示されるように、「フィールドメモリから一時的メモリへの転送」において、一時的メモリ21は、走査期間に加えプライミング期間や、維持期間にもフィールドメモリ12から、各データドライバに合う出力信号を読み出し、記憶する。
そして、サブフィールドの走査期間SCが始まると、「一時的メモリからデータ選択回路への転送」の波形で示されるように、一時的メモリ21から映像データが読み出され、データ読み出し回路13に出力される。
従って、走査期間にのみフィールドメモリ12からデータが読み出される場合よりフィールドメモリ12からの読み出し期間が長くなり、フィールドメモリ12から読み出す速度を遅く設定できるということが可能となる。
このため、本発明を用いれば、フィールドメモリ12からの映像データの読み出し速度が速くなることを抑えることができる。
また、動作速度を低減できるため、フィールドメモリ12から読み出すタイミングマージンを多く取れるようになる。
なお、図2の「フィールドメモリから一時的メモリへの転送」と「一時的メモリからデータ読み出し回路への転送」におけるHigh期間を示す時間と転送速度の積(面積)は等しくなる。これは、転送されるデータ量は同じ為である。
【0064】
図3は、入力される映像信号とプラズマディスプレイで表示する映像信号の概念図である。プラズマディスプレイパネル17は、発光或いは非発光の2値しかないことから、TV画像やパーソナルコンピュータ(PC)画像等を表示するために発光時間(回数)を制御し、重み付けによるサブフィールド方法を用いて階調表示を行っている。その為、データ並び替え回路11とフィールドメモリ12は、プラズマディスプレイパネル17で表示できるように、水平同期信号Hと垂直同期信号Vによる走査方式の映像信号(a)を、サブフィールド別、言い換えると重み付け別に並べ換えている(b)。このようにサブフィールド別に分けて並び替えを行うことをサブフィールドコーディングという場合がある。
【0065】
図4は、プラズマディスプレイパネル17の概略構成図を示す。
図4に示されるように、プラズマディスプレイパネル17は、走査ドライバ31、共通ドライバ32およびデータドライバ33の各ドライバを備える。プラズマディスプレイパネル17は、m行×n列に表示セル34を配列したドットマトリクス表示用のパネルを具備する。パネルの列方向には、赤、緑、青に発光する表示セル34が配置されている。
行電極としては、互いに平行に配置した走査電極SC1、SC2、…、SCmおよび共通電極SU1、SU2、…、SUmを備える。列電極としては、これら走査電極および共通電極と直交して配列したデータ電極D1、D2、…、Dnを備える。
走査電極に、走査ドライバ31が走査電極駆動波形を生成して印加する。
共通電極に、共通ドライバ32が共通電極駆動波形を生成して印加する。
データ電極に、データドライバ33がデータ電極駆動波形を生成して印加する。これら走査ドライバ31および共通ドライバ32に駆動信号を与えるのが、駆動回路15である。また、データドライバ33には、データ読み出し回路13が、サブフィールド対応データD4を与える。
【0066】
図5は、プラズマディスプレイパネル17を駆動する駆動波形を示す。
図5は、1サブフィールドにおける共通電極駆動波形SUx、走査電極駆動波形SC1〜SCm、データドライバ33のデータ電極Dyのデータパルスのタイミングを示している。
プラズマディスプレイパネル17を駆動する駆動波形は、駆動回路15から出力される駆動信号S5およびデータ読み出し回路13から出力されるサブフィールド対応データD4から作成される。
【0067】
本例の、一時的メモリ21の容量は、1サブフィールド分の映像データを保持する容量を考慮している。例えば、1024×768のXGAパネルを想定すると、1サブフィールドに必要な容量は、画面サイズ×3原色(R、G、B)から、1024×768×3=2359296bit、288Kbyteとなり、一時的メモリのサイズは288Kbyte必要となる。
一時的メモリについては、SRAMチップを用いて構成する方法や、ASIC・G/A内のRAMメモリを用いて構成する方法が可能である。
なお、一時的メモリ21は、一つのブロックとして記載されているが、一時的メモリ21とデータ読み出し回路13とをまとめ、データ読み出し回路13が出力するデータドライバDn毎にブロック化されたメモリ群としても良い。
【0068】
本発明は、「従来の技術」で述べたように、入出力ピンの本数が決まっていて、高容量化の道を進んでいるDRAMによって実現されるフィールドメモリ12の数を増やさず、多階調プラズマディスプレイに特有に使用されるサブフィールドを用いる方法に注目し、1サブフィールドの全部あるいは、その一部分を保存するような一時的なメモリを付加する方式としている。
【0069】
本発明の他の実施例として、データ転送方法を図6、図7に示す。図6および図7の構成は図2と同様であるので説明は省略される。また、図6、図7は後述する可変走査周期を採用している。
【0070】
図6では、1サブフィールドの映像データを、一時的メモリ21に読み出し始めるタイミングが、垂直同期信号V1後か、走査期間SCの終了後に設定されている。この場合、1サブフィールドの映像データの読み出しが完了するか、一時的メモリ21に空きが無くなれば一時的メモリ21への読み出しは停止する。
このため、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出し期間は、前のサブフィールドの維持期間HOと、当該サブフィールドのプライミング期間Pと走査期間SCの一部を使用することができる。
【0071】
図7は、1サブフィールドの映像データを、一時的メモリ21に読み出し始めるタイミングが、垂直同期信号V1後か、一時的メモリ21に空きが発生した時に設定されている。この場合、1サブフィールドの映像データの読み出しが完了するか、一時的メモリ21に空きが無くなれば一時的メモリ21の読み出しは停止する。
このため、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出し期間は、前のサブフィールドの走査期間の一部と維持期間と、当該サブフィールドのプライミング期間と走査期間の一部を使用することができる。
【0072】
これら図6、図7の方法では、フィールドメモリ12から、一時的メモリ21にデータを読み込む期間は、一時的メモリ21の容量とフィールドメモリ12から読み込む速度と、プラズマディスプレイ17に書き込みを行う走査周期によって、決定される。
【0073】
近年のプラズマディスプレイは、高精細化、輝度の確保、動画偽輪郭処理のための映像データの冗長化、すなわち、8bit信号を12サブフィールドで実現する等を行なっており、1フィールドの時間は、入力端子16に入力される映像信号によって決まる。このため、サブフィールド構成の時間確保が困難になっている。このため、各サブフィールド毎に走査周期を変える、可変走査周期が採用され、対応している。可変走査周期を採用しているサブフィールド構成は、1フィールドの先頭側のサブフィールドにおいては、走査周期の書き込みを確実に行う必要があるため、走査周期は遅い傾向があり、後ろのサブフィールドに行くほど走査周期が早くなる。また、映像データの重みを昇順のサブフィールド構成で実現する場合、1フィールドの先頭側の維持期間は短く、後ろに行くほど維持期間が長くなる。
【0074】
この関係を利用して、例えば、一時的メモリ21の容量を、1サブフィールドの映像データをフィールドメモリ12からデータ読み出し回路13にデータの欠落がないように転送するのに必要な容量とし、フィールドメモリ12から、一時的メモリ21にデータを転送する速度は、データ読み出し回路13からプラズマディスプレイ17に書き込みデータを送るのと同じとすると、この一時的メモリ21を用いたフィールドメモリ12からの映像読み出しの動作のタイミングは次のようになる。
すなわち、プラズマディスプレイ特有のプライミング期間、維持期間等を用い、フィールドメモリ12から映像データを読み出し、一時的メモリ21に記憶する。一時的メモリ21が読み出しデータによって、満たされると、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出し動作を中断する。プラズマディスプレイに書き込む走査期間が始まり、一時的メモリ21から1ライン分の書き込みデータが出力され、一時的メモリ21に空きが生じると、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出しを再開する。また、再開後、走査周期より早くフィールドメモリ12から一時的メモリ21にデータを読み出し終え、一時的メモリ21がデータによって、満たされた場合、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出し動作を停止する。
以上のように、一時的メモリ21が満たされた場合、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出し動作を中断するという動作となる。
【0075】
このようにすることにより、フィールドメモリ12から、一時的メモリ21に送るデータ転送速度が、サブフィールド1(SF1)の走査周期と同じでも、可変走査周期によって、1フィールドの後ろ側のサブフィールドの走査期間が早くなっても(例えば、SF8)、問題なく、プラズマディスプレイの走査期間に、映像データを転送することができる。
【0076】
また、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への転送速度を、映像データが欠落しないように、可変とすることも可能である。
【0077】
この実施例の、一時的メモリ21は、フィールドメモリ12からサブフィールドに合った映像データを読み込む速度と、走査期間の走査周期との兼ね合いで、容量を調整できる。走査周期の最高スピードを1μs(図6、SF8)、フィールドメモリ12から1ラインのデータを読み込む時間を最高2μs(図6、SF1)とし、走査周期1μsの走査期間の前サブフィールドの維持期間(図6、SF7)、走査周期1μsの走査期間のサブフィールドのプライミング期間(図6、SF8)に一時的メモリ21の容量を全て満たしているので、一時的メモリのサイズは、1サブフィールドの半分の容量にできる。例えば、1024×768のXGAパネルを想定すると、1サブフィールドに必要な容量は、画面サイズ×3原色(R、G、B)から、1024×768×3=2359296bit、288Kbyteとなり、一時的メモリ21のサイズは144Kbyteとなる。 また、このような1サブフィールドの半分の容量で実現できる場合、「従来の技術」で述べたDRAM等のフィールドメモリの転送速度が192MHz必要な表示装置に適用すれば、半分の96MHzでフィールドメモリから読み出すことが可能となり、100MHzのSDRAMを用いて実現できるようになる。
このように、フィールドメモリ12からサブフィールドに合った映像データを読み込む速度と、走査期間の走査周期との関係から一時的メモリ21のサイズを抑えることも可能である。従って、必ずしも一時的メモリ21が1サブフィールド分のデータを記憶する容量を持つ必要はない場合がある。
【0078】
【発明の効果】
本発明の表示装置は、メモリ部分から読み出されるデータの読み出し速度を速くことができる。
本発明の表示装置は、フィールドメモリからの読み出し速度を抑えることができる。
本発明の表示装置は、維持期間を長くすること、サブフィールド数を増やすこと、もしくは、表示ライン数を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の多階調表示プラズマディスプレイの駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明のサブフィールド方法による駆動シーケンスの概略を示す図である。
【図3】図3は、入力される映像信号とプラズマディスプレイで表示する映像信号の概念図である。
【図4】図4は、プラズマディスプレイパネルの概略構成図を示す。
【図5】図5は、プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動波形を示す。
【図6】図6は、本発明のサブフィールド方法による別の形態の駆動シーケンスの概略を示す図である。
【図7】図7は、本発明のサブフィールド方法による別の形態の駆動シーケンスの概略を示す図である。
【図8】図8は、従来のサブフィールド方法を用いる多階調表示プラズマディスプレイの駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図9】図9は、従来のサブフィールド方法による駆動シーケンスを説明するための図である。
【符号の説明】
10 駆動装置
11 データ並び替え回路
12 フィールドメモリ
13 データ読み出し回路
14 フィールドシーケンス発生回路
15 駆動回路
16 入力端子
17 プラズマディスプレイパネル
21 一時的メモリ
31 走査ドライバ
32 共通ドライバ
33 データドライバ
34 表示セル
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に関し、特にサブフィールド方法を用いる多階調表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、多階調表示プラズマディスプレイやEL(電界発光ディスプレイ)が、平面型テレビジョン(TV)や情報表示ディスプレイ等に使用されている。プラズマディスプレイは、ガス放電により発生した紫外線で蛍光体を励起発光させることによって表示する。このようなプラズマディスプレイ等では、発光表示輝度の調整を電圧変調で行うことは困難である。このため、プラズマディスプレイでは発光・非発光の2値しか取れない。従って、輝度変調には発光回数を変える必要があり、階調を表示するためにサブフィールドシーケンスが用いられている。
【0003】
サブフィールド方法は、階調性のある一枚の画像を、複数の2値表示画像に分解し高速で連続して表示し、視覚の積分効果により多階調の画像として再現するものである。すなわち、同じ画像上でも、複数に分割されたサブフィールドのうち、点灯時間がより多いサブフィールド(重み付けの大きいサブフィールド)で点灯させた位置の輝度が高くなり、点灯時間がより少ないサブフィールド(重み付けの小さいサブフィールド)で点灯させた位置の輝度が低くなる。さらに、重み付けの異なる任意の複数のサブフィールドで点灯させることにより輝度の階調を表示することができる。
【0004】
図9は、従来のサブフィールド方法による駆動シーケンスを説明するための図である。 図9は、一番上に垂直同期信号V100、その下に1フィールドシーケンス、その下にフィールドメモリからデータ読み出し回路への転送の転送速度を示す。図9は、左側から右側へ時間の経過を示す。図9は、1つのフィールド(1画像)について記載している。
【0005】
この駆動シーケンスは、256階調の画像を8サブフィールド(SF)で表現している。画像輝度信号データを、1、2、4、8、16、32、64、128の比率のバイナリコードでデジタル化し、最下位の階調ビットをSF1、2番目の階調ビットをSF2、…、最上位の階調ビットをSF8とする。
各サブフィールドは、プライミング期間P、走査期間SCと維持期間HOに分けられている。
【0006】
図9の各サブフィールドの始めの部分は、プライミング期間Pと呼ばれ、走査期間SCの書き込みを安定させる予備放電期間である。各サブフィールド(1SF〜8SF)におけるプライミング期間Pは概ね一定である。
【0007】
プライミング期間Pの次の部分は、走査期間SCと呼ばれ、プラズマディスプレイの1ドットずつの発光・非発光を順に走査しながら決める期間である。各サブフィールド(1SF〜8SF)における走査期間SCは概ね一定である。なお、各サブフィールド(1SF〜8SF)における走査期間SCが異なる長さに設定されることもある。
【0008】
走査期間SCの次の部分は、維持期間HOと呼ばれ、走査期間SCで決められた発光部分を、各々の階調ビットに応じ、所定の輝度を与える維持パルス回数で光らせる期間である。各サブフィールド(1SF〜8SF)における維持期間HOは、階調ビットの比率(重み)により異なる。
【0009】
実用のフルカラー表示のプラズマディスプレイでは、輝度ビットの配置が256階調を表示するのに8サブフィールド以上(例えば、10や12サブフィールド)を使用する色々な方法が、検討され実用化されている。
【0010】
なお、図9において「フィールドメモリからデータ読み出し回路への転送」の項では、立ち上がっている(High)期間に、後述する図8のフィールドメモリ112から映像信号を読み出していることを示している。そして、高さ方向は、転送速度を示す。
【0011】
図8は、従来のサブフィールド方法を用いる多階調表示プラズマディスプレイの駆動装置の構成を示すブロック図である。多階調表示プラズマディスプレイの駆動装置110は、データ並び替え回路111、フィールドメモリ112、データ読み出し回路113、フィールドシーケンス発生回路114、駆動回路115を具備する。
【0012】
ここでは、駆動装置における走査期間SCに関するブロックを説明する。
入力端子116から供給される映像信号は、データ並び替え回路111で、パネルを駆動するのに適した順番に並び変えられる。データ並び替え回路111で並び替えられた映像データは、書き込みデータD101としてフィールドメモリ112に記憶される。
【0013】
フィールドシーケンス発生回路114は、図9で示された駆動シーケンスS104を生成する。フィールドシーケンス発生回路114は、駆動シーケンスS104をデータ読み出し回路113および駆動回路115に出力する。
【0014】
データ読み出し回路113が、駆動シーケンスS104に従って、フィールドメモリ112から読み出しデータD102を読み出す。データ読み出し回路113は、フィールドメモリ112に制御信号S101を送信して所定のデータの読み出しを行う。読み出しデータD102は、書き込みデータD101の入力とは非同期に読み出される。
【0015】
データ読み出し回路113は、フィールドメモリ112から読み出した読み出しデータD102を、駆動シーケンスS104の走査期間SCに、サブフィールド(SF)対応データD104として、プラズマディスプレイパネル117に出力する。
【0016】
図3は、入力される映像信号とプラズマディスプレイで表示する映像信号の概念図である。
プラズマディスプレイパネル117は、発光或いは非発光の2値しかないことから、TV画像やパーソナルコンピュータ(PC)画像等を表示するために発光時間(回数)を制御し、重み付けによるサブフィールド方法を用いて階調表示を行っている。
そのため、データ並び替え回路111とフィールドメモリ112は、プラズマディスプレイパネル117で表示できるように、水平同期信号H100と垂直同期信号V100による走査方式の映像信号(a)を、サブフィールド別、言い換えると重み付け別に並べ換える(b)。
【0017】
プラズマディスプレイの輝度向上のために図9における維持期間HOを長くすることが好ましい場合がある。さらに、画質向上のためにサブフィールド数を増加することが好ましい場合がある。
このため、1フィールドの表示時間を一定とすると、走査期間SCを短くする必要が生じる場合がある。このため、フィールドメモリ112からの映像データの読み出し速度を高く設定することが望まれる。
【0018】
また、プラズマディスプレイパネル117の高解像度化に伴い、表示ライン数が増加している。このため、画面を表示するための走査期間SCの必要時間が長くなる。しかし、駆動全体の時間を、決められた1フィールドの時間内に収める必要があることから、各サブフィールドの走査期間SCを長くすることが難しい。このため、フィールドメモリ112からの読み出し速度が速くなることが望ましい。
【0019】
維持期間HOを長くする場合、サブフィールド数を増やす場合、もしくは、表示ライン数を増やす場合、フィールドメモリ112からの読み出し速度を上げることが望ましい。
さらに、フィールドメモリ112からの読み出し速度を上げることで、フィールドメモリ112から読み出すデータタイミングのマージンが確保できることが望ましい。
しかし、フィールドメモリ112からの読み出し速度を上げることには限界がある。
【0020】
例えば、伝送距離が長く、転送速度を低く抑えなければならない多階調表示プラズマディスプレイの構造の特性上、データ読み出し回路113とプラズマディスプレイパネル117にある後述する図4のデータドライバ(33)を接続する伝送線数は多数必要である。
全画素数を1つのICで実現するには、チップサイズ・発熱・プラズマディスプレイパネルへの全データライン線の引き出しが困難なため、データドライバは、通常、あるデータライン何本かを担当するICを何十個並べる構成となる。例えば、96出力のデータドライバを用い、デュアルスキャンの1024×768のXGAパネルを想定すると、96出力データドライバの必要数は、水平画素数×3原色(R、G、B)から、1024×3÷96=32個となる。デュアルスキャンのため、プラズマパネルの上下にデータドライバを配置しなければならないので、32×2=64個となる。そして、1つのデータドライバに送る伝送線が2本必要とすると、全体の必要伝送線は、128本となる。また、伝送速度は、走査周期1μsに対して、96出力データドライバ1つに2本の線で信号を送るので、1÷(1μs÷(96÷2))=48MHzとなる。
【0021】
一方、フィールドメモリ112に用いるDRAM等のメモリは、多くて32本の入出力ピンとなっている。デュアルスキャンの1024×768のXGAパネル、信号線2本の96出力データドライバで、全画面の必要伝送信号線数が128本、走査周期1μs、転送速度48MHzを想定すると、32入出力のDRAM1個を用いる場合、128÷32×48=192MHz必要となる。
また、メモリの入出力ピンの本数を増やすには、少量のメモリサイズのフィールドメモリ112を選択し、メモリ数を増やす必要があるが、実際のDRAM等のフィールドメモリ112は、入出力ピンの本数を変えずに、高容量化の道を進んでいる。1フィールドにおいてフィールドメモリ112として必要な容量は、1024×768のXGAパネルで、最大12サブフィールドを想定すると、1024×768×3×12=28311552bit、3.375MByteとなる。
さらに、サブフィールドシーケンスの構成上、2フィールド分のフィールドメモリを備えることが好ましい。
【0022】
マトリックス型ディスプレイパネルの各画素についての1画面表示期間を表示階調に対応したビット数N(Nは2以上の整数)の表示期間に時分割し、このN個の分割表示期間に各ビットに対応した重み付けをすることによって中間調画像を表示する方法において、前記N個の分割表示期間の時系列配列を、重み付けの小さい分割表示期間が時系列的に分散する配列に形成してなることを特徴とするマトリックス型ディスプレイパネルの中間調画像表示方法が開示されている(例えば特許文献1)。
【0023】
【特許文献1】
特開平06−259033号公報
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、メモリ部分から読み出されるデータの読み出し速度を速くすることができる表示装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、フィールドメモリからの読み出し速度を抑えることができる表示装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、維持期間を長くすること、サブフィールド数を増やすこと、もしくは、表示ライン数を増やすことができる表示装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0026】
本発明の表示装置は、サブフィールドコーディングされたデータを記憶するフィールドメモリ(12)と、フィールドメモリ(12)から読み出されたデータを一時的に記憶する一時的メモリ(21)と、一時的メモリ(21)から読み出されたデータを表示する表示部(17)と、を具備する。
本発明の表示装置は、フィールドメモリ(12)から読み出したデータを一時的メモリ(21)の一つのアドレスに書き込む第一の動作と、一時的メモリ(21)のアドレス以外のアドレスからデータを読み出す第2の動作を、少なくとも1サブフィールドに1回は同時に行う。
【0027】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)へのデータの書き込み周期の平均値は、読み出し周期の平均値より長い。
【0028】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)へのデータ書き込み周期の最短値は、読み出し周期の最短値より長い。
【0029】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)からの1フィールドのデータ読み出し周期は一定でない。
【0030】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)への1フィールドのデータの書き込みは一定周期で連続的に行われる。
【0031】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)からの1フィールドのデータの読み出しは1サブフィールド毎に行われ、表示部(17)の走査期間の開始タイミングに同期してサブフィールドのデータの読み出しを開始する。
【0032】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)に書き込まれているサブフィールドコーディングされたデータのうち、既に読み出しが完了したデータがなくなったとき、一時的メモリ(21)への書き込みを中断し、既に読み出しが完了したデータが発生したら、一時的メモリ(21)への書き込みを再開する。
【0033】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)へのデータ書き込みは、第一サブフィールドの開始タイミングおよび最終サブフィールドを除く各サブフィールドの走査時間の終了タイミングに同期して開始される。
【0034】
本発明のプラズマ表示装置は、サブフィールドコーディングされたデータを記憶するフィールドメモリ(12)と、フィールドメモリ(12)から読み出されたサブフィールドコーディングされたデータを一時的に記憶する一時的メモリ(21)と、一時的メモリ(21)から読み出されたデータにより表示を行うプラズマ表示部(17)と、を具備する。
【0035】
本発明のプラズマ表示装置において、一時的メモリ(21)への1フィールドのデータの書き込みは、プラズマ表示部(17)の1フィールドの表示シーケンス開始に同期して開始され、一定周期で連続的に行われる。
【0036】
本発明のプラズマ表示装置において、一時的メモリ(21)へのデータの書き込みは、プラズマ表示部(17)のプライミング期間、または維持期間の少なくとも一部において行われる。
【0037】
本発明の表示装置は、サブフィールドに分割された映像データを記憶するフィールドメモリ(12)と、フィールドメモリ(12)から読み出された映像データを一時的に記憶する一時的メモリ(21)と、一時的メモリ(21)から読み出された映像データを表示する表示部(17)と、を具備する。
フィールドメモリ(12)からの読み出し速度より一時的メモリ(21)からの読み出し速度が速い。
【0038】
一時的メモリ(21)は、フィールドメモリ(12)より容量が小さい。
【0039】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)は、所定のデータの書き込み動作と別のデータの読み出し動作を同時に行うことができ、一時的メモリ(21)から読み出されたデータは、一時的メモリ(21)上で消去される。
【0040】
本発明の表示装置において、表示部(17)は、1フィールドデータが複数に分割されたサブフィールドを、1フィールドの表示時間を時分割して表示する。
サブフィールドは、放電期間であるプライミング期間と、走査期間と、維持期間とを含む。
フィールドメモリ(12)から一時的メモリ(21)への書き込みは、少なくともプライミング期間と維持期間の何れかの一部を含んで行われる。
【0041】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)への書き込みは、同期信号もしくは時間的に前のサブフィールドの走査期間の完了から開始される。
一時的メモリ(21)への書き込みは、1サブフィールド分のデータ転送の完了もしくは、一時的メモリ(21)に所定量のデータが転送されることで停止する。
【0042】
本発明の表示装置において、一時的メモリ(21)への書き込みは、同期信号もしくは当該一時的メモリ(21)に所定量の空きが生じたことにより開始される。
一時的メモリ(21)への書き込みは、1サブフィールド分のデータ転送が完了すること、もしくは、一時的メモリ(21)に所定量のデータが転送されることで停止する。
【0043】
本発明の表示装置の表示部(17)は、プラズマ表示機構を具備する。
【0044】
本発明の表示装置のフィールドメモリ(12)は、DRAMを含み、一時的メモリ(21)は、SRAMもしくはASIC・ゲートウェイ内のRAMの少なくとも何れかを含む。
【0045】
本発明の表示装置における表示データの転送方法は以下のステップを含む。
サブフィールドコーディングされたデータをフィールドメモリ(12)に記憶するステップ。
フィールドメモリ(12)に記憶されたサブフィールドコーディングされたデータを一時的メモリ(21)の一つのアドレスに書き込むステップ。
一時的メモリ(21)のアドレス以外のアドレスからデータの読み出しを書き込みと同時に行うステップ。
読み出されたデータにより表示部(17)に表示を行うステップ。
【0046】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して以下に説明する。
図1は、多階調表示プラズマディスプレイの駆動装置10の構成を示すブロック図である。多階調表示プラズマディスプレイの駆動装置10は、データ並び替え回路11、フィールドメモリ12、データ読み出し回路13、フィールドシーケンス発生回路14、駆動回路15、および一時的メモリ21を具備する。
【0047】
駆動装置10には、入力端子16から、映像データおよび水平同期信号H1および垂直同期信号V1が入力される。これらの信号は、データ並び替え回路11に入力される。また、垂直同期信号V1は、フィールドシーケンス発生回路14に入力される。
【0048】
データ並び替え回路11は、入力端子16と接続される。入力端子16からデータ並び替え回路11へ、映像データと水平同期信号H1と垂直同期信号V1が入力される。
データ並び替え回路11は、水平同期信号H1と垂直同期信号V1による走査方式の映像データを、サブフィールド毎に、言い換えると重み付け別に並べ換える。データ並び替え回路11は、サブフィールド毎の映像データを、プラズマディスプレイパネル17を駆動するのに適した順番に並び変える。
データ並び替え回路11は、フィールドメモリ12へ、サブフィールド毎に並べ替えた映像データを、書き込みデータD1として出力する。
【0049】
フィールドメモリ12は、データ並び替え回路11から入力された書き込みデータD1を保存する。さらに、一時的メモリ21からの制御信号S1に応答して、入力とは非同期に、一時的メモリ21に読み出しデータD2を出力する。
【0050】
フィールドシーケンス発生回路14は垂直同期信号V1を受信して、駆動シーケンスS4を生成する。フィールドシーケンス発生回路14は、データ読み出し回路13および駆動回路15に駆動シーケンスS4を出力する。さらに、フィールドシーケンス発生回路14は、コントロール信号S3を生成し、一時的メモリ21へ出力する。
【0051】
一時的メモリ21は、フィールドシーケンス発生回路14からのコントロール信号S3に応答して、プライミング期間や維持期間などの直接プラズマディスプレイパネルにデータを書き込む走査期間以外の期間にも、次のサブフィールドの走査期間のデータを選択し、フィールドメモリ12から読み出し、記憶する。このため、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出しは、走査期間に限定されず、走査期間より長い期間で読み出しができる。このため、フィールドメモリ12からの読み出し速度を、走査期間のみで読み出すより遅くすることができる。
さらに、一時的メモリ21は、コントロール信号S3もしくはデータ読み出し回路13からの制御信号S2に応答して、読み出しデータD3をデータ読み出し回路13へ出力する。一時的メモリ21からデータ読み出し回路13へのデータの読み出しは、概ね走査期間に行われる。従って、一時的メモリ21へ入力される信号の伝送速度より、一時的メモリ21から出力される信号の速度が速い場合がある。
さらに、一時的メモリ21は、書き込みアドレスと読み出しアドレスをそれぞれ有し、書き込みと同時に読み出しを行うことができる。一時的メモリ21は、2ポートのSRAMに例示される。
また、一時的メモリ21は、データの入出力幅を、フィールドメモリ12より広くすることができる。
【0052】
データ読み出し回路13は、フィールドシーケンス発生回路14から受信する駆動シーケンスS4に応答して、制御信号S2を一時的メモリ21に出力し、一時的メモリ21から読み出しデータD3を読み出す。
データ読み出し回路13は、読み出しデータD3をサブフィールド(SF)対応データD4としてプラズマディスプレイパネル17に出力する。
データ読み出し回路13からプラズマディスプレイパネル17へのサブフィールド(SF)対応データD4の出力は、プラズマディスプレイの走査期間に行われる。
【0053】
駆動回路15は、フィールドシーケンス発生回路14から受信する駆動シーケンスS4に従って、駆動信号S5をプラズマディスプレイパネル17に出力する。
プラズマディスプレイパネル17は、データ読み出し回路13と駆動回路15に接続されている。プラズマディスプレイパネル17は、データ読み出し回路13から受信するサブフィールド対応データD4と、駆動回路15から受信する駆動信号S5により、画像を映し出す。
【0054】
上記のように、フィールドメモリ12とデータ読み出し回路13の間に一時的メモリ21を介設し、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出しを走査期間以外にも行うことでフィールドメモリ12からの読み出し速度を抑えることができる。さらに、読み出し速度の速い一時的メモリ21や読み出しデータ幅の広い一時的メモリ21を使用することで、サブフィールド数の増加、維持期間の延長、もしくは、表示ライン数の増加により求められる走査期間の短縮に対応することができる。
【0055】
次に、図2を参照してデータ転送のタイミングが説明される。
図2は、サブフィールド方法による駆動シーケンスの概略を示す図である。
図2は、一番上に「垂直同期信号V1」の波形、その下に「1フィールドシーケンス」、その下に「フィールドメモリから一時的メモリへの転送」の転送速度を示す波形、その下に「一時的メモリからデータ選択回路への転送」の転送速度を示す波形を示す。図2は、左側から右側へ時間の経過を示す。図2は、1つのフィールド(1画像)について記載している。
【0056】
この駆動シーケンスは、256階調の画像(フィールド)を8サブフィールド(SF)に分割している。画像輝度信号データを、1、2、4、8、16、32、64、128の比率のバイナリコードでデジタル化し、最下位の階調ビットをSF1、2番目の階調ビットをSF2、…、最上位の階調ビットをSF8とする。
各サブフィールドは、プライミング期間P、走査期間SCと維持期間HOに分けられている。
【0057】
図2の各サブフィールド(1SF〜8SF)の始めの部分は、プライミング期間Pと呼ばれ、走査期間SCの書き込みを安定させる予備放電期間である。各サブフィールド(1SF〜8SF)におけるプライミング期間Pは概ね一定である。
【0058】
プライミング期間Pの次の部分は、走査期間SCと呼ばれ、プラズマディスプレイの1ドットずつの発光・非発光を順に走査しながら決める期間である。
各サブフィールド(1SF〜8SF)における走査期間SCは概ね一定である。なお、各サブフィールド(1SF〜8SF)における走査期間SCが異なる長さに設定される場合もある。
【0059】
走査期間SCの次の部分は、維持期間HOと呼ばれ、走査期間SCで決められた発光部分を、各々のサブフィールドの階調ビットに応じ、所定の輝度を与える維持パルス回数で光らせる期間である。各サブフィールド(1SF〜8SF)における維持期間HOは、階調ビットの比率(重み)により異なる。具体的には、1SFの重み付けは1、2SFの重み付けは2、3SFの重み付けは4、…8SFの重み付けは128である。
【0060】
図2の各サブフィールド(1SF〜8SF)は、重み付けの小さい順に並べられているが、各サブフィールドの並べ方は他の方法でも良い。
【0061】
実用のフルカラー表示のプラズマディスプレイでは、輝度ビットの配置が256階調を表示するのに8サブフィールド以上(例えば、10や12サブフィールド)を使用する方法を使用する場合がある。
【0062】
なお、図2において「フィールドメモリから一時的メモリへの転送」および「一時的メモリからデータ選択回路への転送」の波形で、立ち上がっている(High)期間、映像データの転送が行われていることを示す。そして、高さ方向は、転送速度を示す。
【0063】
図2に示されるように、「フィールドメモリから一時的メモリへの転送」において、一時的メモリ21は、走査期間に加えプライミング期間や、維持期間にもフィールドメモリ12から、各データドライバに合う出力信号を読み出し、記憶する。
そして、サブフィールドの走査期間SCが始まると、「一時的メモリからデータ選択回路への転送」の波形で示されるように、一時的メモリ21から映像データが読み出され、データ読み出し回路13に出力される。
従って、走査期間にのみフィールドメモリ12からデータが読み出される場合よりフィールドメモリ12からの読み出し期間が長くなり、フィールドメモリ12から読み出す速度を遅く設定できるということが可能となる。
このため、本発明を用いれば、フィールドメモリ12からの映像データの読み出し速度が速くなることを抑えることができる。
また、動作速度を低減できるため、フィールドメモリ12から読み出すタイミングマージンを多く取れるようになる。
なお、図2の「フィールドメモリから一時的メモリへの転送」と「一時的メモリからデータ読み出し回路への転送」におけるHigh期間を示す時間と転送速度の積(面積)は等しくなる。これは、転送されるデータ量は同じ為である。
【0064】
図3は、入力される映像信号とプラズマディスプレイで表示する映像信号の概念図である。プラズマディスプレイパネル17は、発光或いは非発光の2値しかないことから、TV画像やパーソナルコンピュータ(PC)画像等を表示するために発光時間(回数)を制御し、重み付けによるサブフィールド方法を用いて階調表示を行っている。その為、データ並び替え回路11とフィールドメモリ12は、プラズマディスプレイパネル17で表示できるように、水平同期信号Hと垂直同期信号Vによる走査方式の映像信号(a)を、サブフィールド別、言い換えると重み付け別に並べ換えている(b)。このようにサブフィールド別に分けて並び替えを行うことをサブフィールドコーディングという場合がある。
【0065】
図4は、プラズマディスプレイパネル17の概略構成図を示す。
図4に示されるように、プラズマディスプレイパネル17は、走査ドライバ31、共通ドライバ32およびデータドライバ33の各ドライバを備える。プラズマディスプレイパネル17は、m行×n列に表示セル34を配列したドットマトリクス表示用のパネルを具備する。パネルの列方向には、赤、緑、青に発光する表示セル34が配置されている。
行電極としては、互いに平行に配置した走査電極SC1、SC2、…、SCmおよび共通電極SU1、SU2、…、SUmを備える。列電極としては、これら走査電極および共通電極と直交して配列したデータ電極D1、D2、…、Dnを備える。
走査電極に、走査ドライバ31が走査電極駆動波形を生成して印加する。
共通電極に、共通ドライバ32が共通電極駆動波形を生成して印加する。
データ電極に、データドライバ33がデータ電極駆動波形を生成して印加する。これら走査ドライバ31および共通ドライバ32に駆動信号を与えるのが、駆動回路15である。また、データドライバ33には、データ読み出し回路13が、サブフィールド対応データD4を与える。
【0066】
図5は、プラズマディスプレイパネル17を駆動する駆動波形を示す。
図5は、1サブフィールドにおける共通電極駆動波形SUx、走査電極駆動波形SC1〜SCm、データドライバ33のデータ電極Dyのデータパルスのタイミングを示している。
プラズマディスプレイパネル17を駆動する駆動波形は、駆動回路15から出力される駆動信号S5およびデータ読み出し回路13から出力されるサブフィールド対応データD4から作成される。
【0067】
本例の、一時的メモリ21の容量は、1サブフィールド分の映像データを保持する容量を考慮している。例えば、1024×768のXGAパネルを想定すると、1サブフィールドに必要な容量は、画面サイズ×3原色(R、G、B)から、1024×768×3=2359296bit、288Kbyteとなり、一時的メモリのサイズは288Kbyte必要となる。
一時的メモリについては、SRAMチップを用いて構成する方法や、ASIC・G/A内のRAMメモリを用いて構成する方法が可能である。
なお、一時的メモリ21は、一つのブロックとして記載されているが、一時的メモリ21とデータ読み出し回路13とをまとめ、データ読み出し回路13が出力するデータドライバDn毎にブロック化されたメモリ群としても良い。
【0068】
本発明は、「従来の技術」で述べたように、入出力ピンの本数が決まっていて、高容量化の道を進んでいるDRAMによって実現されるフィールドメモリ12の数を増やさず、多階調プラズマディスプレイに特有に使用されるサブフィールドを用いる方法に注目し、1サブフィールドの全部あるいは、その一部分を保存するような一時的なメモリを付加する方式としている。
【0069】
本発明の他の実施例として、データ転送方法を図6、図7に示す。図6および図7の構成は図2と同様であるので説明は省略される。また、図6、図7は後述する可変走査周期を採用している。
【0070】
図6では、1サブフィールドの映像データを、一時的メモリ21に読み出し始めるタイミングが、垂直同期信号V1後か、走査期間SCの終了後に設定されている。この場合、1サブフィールドの映像データの読み出しが完了するか、一時的メモリ21に空きが無くなれば一時的メモリ21への読み出しは停止する。
このため、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出し期間は、前のサブフィールドの維持期間HOと、当該サブフィールドのプライミング期間Pと走査期間SCの一部を使用することができる。
【0071】
図7は、1サブフィールドの映像データを、一時的メモリ21に読み出し始めるタイミングが、垂直同期信号V1後か、一時的メモリ21に空きが発生した時に設定されている。この場合、1サブフィールドの映像データの読み出しが完了するか、一時的メモリ21に空きが無くなれば一時的メモリ21の読み出しは停止する。
このため、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出し期間は、前のサブフィールドの走査期間の一部と維持期間と、当該サブフィールドのプライミング期間と走査期間の一部を使用することができる。
【0072】
これら図6、図7の方法では、フィールドメモリ12から、一時的メモリ21にデータを読み込む期間は、一時的メモリ21の容量とフィールドメモリ12から読み込む速度と、プラズマディスプレイ17に書き込みを行う走査周期によって、決定される。
【0073】
近年のプラズマディスプレイは、高精細化、輝度の確保、動画偽輪郭処理のための映像データの冗長化、すなわち、8bit信号を12サブフィールドで実現する等を行なっており、1フィールドの時間は、入力端子16に入力される映像信号によって決まる。このため、サブフィールド構成の時間確保が困難になっている。このため、各サブフィールド毎に走査周期を変える、可変走査周期が採用され、対応している。可変走査周期を採用しているサブフィールド構成は、1フィールドの先頭側のサブフィールドにおいては、走査周期の書き込みを確実に行う必要があるため、走査周期は遅い傾向があり、後ろのサブフィールドに行くほど走査周期が早くなる。また、映像データの重みを昇順のサブフィールド構成で実現する場合、1フィールドの先頭側の維持期間は短く、後ろに行くほど維持期間が長くなる。
【0074】
この関係を利用して、例えば、一時的メモリ21の容量を、1サブフィールドの映像データをフィールドメモリ12からデータ読み出し回路13にデータの欠落がないように転送するのに必要な容量とし、フィールドメモリ12から、一時的メモリ21にデータを転送する速度は、データ読み出し回路13からプラズマディスプレイ17に書き込みデータを送るのと同じとすると、この一時的メモリ21を用いたフィールドメモリ12からの映像読み出しの動作のタイミングは次のようになる。
すなわち、プラズマディスプレイ特有のプライミング期間、維持期間等を用い、フィールドメモリ12から映像データを読み出し、一時的メモリ21に記憶する。一時的メモリ21が読み出しデータによって、満たされると、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出し動作を中断する。プラズマディスプレイに書き込む走査期間が始まり、一時的メモリ21から1ライン分の書き込みデータが出力され、一時的メモリ21に空きが生じると、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出しを再開する。また、再開後、走査周期より早くフィールドメモリ12から一時的メモリ21にデータを読み出し終え、一時的メモリ21がデータによって、満たされた場合、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出し動作を停止する。
以上のように、一時的メモリ21が満たされた場合、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への読み出し動作を中断するという動作となる。
【0075】
このようにすることにより、フィールドメモリ12から、一時的メモリ21に送るデータ転送速度が、サブフィールド1(SF1)の走査周期と同じでも、可変走査周期によって、1フィールドの後ろ側のサブフィールドの走査期間が早くなっても(例えば、SF8)、問題なく、プラズマディスプレイの走査期間に、映像データを転送することができる。
【0076】
また、フィールドメモリ12から一時的メモリ21への転送速度を、映像データが欠落しないように、可変とすることも可能である。
【0077】
この実施例の、一時的メモリ21は、フィールドメモリ12からサブフィールドに合った映像データを読み込む速度と、走査期間の走査周期との兼ね合いで、容量を調整できる。走査周期の最高スピードを1μs(図6、SF8)、フィールドメモリ12から1ラインのデータを読み込む時間を最高2μs(図6、SF1)とし、走査周期1μsの走査期間の前サブフィールドの維持期間(図6、SF7)、走査周期1μsの走査期間のサブフィールドのプライミング期間(図6、SF8)に一時的メモリ21の容量を全て満たしているので、一時的メモリのサイズは、1サブフィールドの半分の容量にできる。例えば、1024×768のXGAパネルを想定すると、1サブフィールドに必要な容量は、画面サイズ×3原色(R、G、B)から、1024×768×3=2359296bit、288Kbyteとなり、一時的メモリ21のサイズは144Kbyteとなる。 また、このような1サブフィールドの半分の容量で実現できる場合、「従来の技術」で述べたDRAM等のフィールドメモリの転送速度が192MHz必要な表示装置に適用すれば、半分の96MHzでフィールドメモリから読み出すことが可能となり、100MHzのSDRAMを用いて実現できるようになる。
このように、フィールドメモリ12からサブフィールドに合った映像データを読み込む速度と、走査期間の走査周期との関係から一時的メモリ21のサイズを抑えることも可能である。従って、必ずしも一時的メモリ21が1サブフィールド分のデータを記憶する容量を持つ必要はない場合がある。
【0078】
【発明の効果】
本発明の表示装置は、メモリ部分から読み出されるデータの読み出し速度を速くことができる。
本発明の表示装置は、フィールドメモリからの読み出し速度を抑えることができる。
本発明の表示装置は、維持期間を長くすること、サブフィールド数を増やすこと、もしくは、表示ライン数を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の多階調表示プラズマディスプレイの駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明のサブフィールド方法による駆動シーケンスの概略を示す図である。
【図3】図3は、入力される映像信号とプラズマディスプレイで表示する映像信号の概念図である。
【図4】図4は、プラズマディスプレイパネルの概略構成図を示す。
【図5】図5は、プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動波形を示す。
【図6】図6は、本発明のサブフィールド方法による別の形態の駆動シーケンスの概略を示す図である。
【図7】図7は、本発明のサブフィールド方法による別の形態の駆動シーケンスの概略を示す図である。
【図8】図8は、従来のサブフィールド方法を用いる多階調表示プラズマディスプレイの駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図9】図9は、従来のサブフィールド方法による駆動シーケンスを説明するための図である。
【符号の説明】
10 駆動装置
11 データ並び替え回路
12 フィールドメモリ
13 データ読み出し回路
14 フィールドシーケンス発生回路
15 駆動回路
16 入力端子
17 プラズマディスプレイパネル
21 一時的メモリ
31 走査ドライバ
32 共通ドライバ
33 データドライバ
34 表示セル
Claims (20)
- サブフィールドコーディングされたデータを記憶するフィールドメモリと、
前記フィールドメモリから読み出されたデータを一時的に記憶する一時的メモリと、
前記一時的メモリから読み出されたデータを表示する表示部と、
を具備し、
前記フィールドメモリから読み出したデータを前記一時的メモリの一つのアドレスに書き込む第一の動作と、前記一時的メモリの前記アドレス以外のアドレスからデータを読み出す第2の動作を、少なくとも1サブフィールドに1回は同時に行うことを特徴とする表示装置。 - 前記一時的メモリへのデータの書き込み周期の平均値は、読み出し周期の平均値より長いことを特徴とする、
請求項1に記載された表示装置。 - 前記一時的メモリへのデータ書き込み周期の最短値は、読み出し周期の最短値より長いことを特徴とする、
請求項1に記載された表示装置。 - 前記一時的メモリからの1フィールドのデータ読み出し周期は一定でないことを特徴とする、
請求項1〜3の何れか一項に記載された表示装置。 - 前記一時的メモリへの1フィールドのデータの書き込みは一定周期で連続的に行われることを特徴とする
請求項1〜4の何れか一項に記載された表示装置。 - 前記一時的メモリからの1フィールドのデータの読み出しは1サブフィールド毎に行われ、前記表示部の走査期間の開始タイミングに同期して前記サブフィールドのデータの読み出しを開始することを特徴とする
請求項1〜5の何れか一項に記載された表示装置。 - 前記一時的メモリに書き込まれているサブフィールドコーディングされた前記データのうち、既に読み出しが完了したデータがなくなったとき、一時的メモリへの書き込みを中断し、既に読み出しが完了したデータが発生したら、一時的メモリへの書き込みを再開することを特徴とする
請求項1〜4の何れか一項に記載された表示装置。 - 前記一時的メモリへのデータ書き込みは、第一サブフィールドの開始タイミングおよび最終サブフィールドを除く各サブフィールドの走査時間の終了タイミングに同期して開始することを特徴とする、
請求項1〜4の何れか一項に記載された表示装置。 - サブフィールドコーディングされたデータを記憶するフィールドメモリと、
前記フィールドメモリから読み出された前記サブフィールドコーディングされたデータを一時的に記憶する一時的メモリと、
前記一時的メモリから読み出されたデータにより表示を行うプラズマ表示部と、
を具備することを特徴とする、
プラズマ表示装置。 - 前記一時的メモリへの1フィールドのデータの書き込みは、前記プラズマ表示部の1フィールドの表示シーケンス開始に同期して開始され、一定周期で連続的に行われることを特徴とする、
請求項9に記載されたプラズマ表示装置。 - 前記一時的メモリへのデータの書き込みは、前記プラズマ表示部のプライミング期間、または維持期間の少なくとも一部において行われることを特徴とする、請求項9に記載されたプラズマ表示装置。
- サブフィールドに分割された映像データを記憶するフィールドメモリと、
前記フィールドメモリから読み出された映像データを一時的に記憶する一時的メモリと、
前記一時的メモリから読み出された映像データを表示する表示部と、
を具備し、
前記フィールドメモリからの読み出し速度より前記一時的メモリからの読み出し速度が速い、
表示装置。 - 前記一時的メモリは、前記フィールドメモリより容量が小さい、
請求項12に記載された表示装置。 - 前記一時的メモリは、所定のデータの書き込み動作と別のデータの読み出し動作を同時に行うことができ、
前記一時的メモリから読み出されたデータは、前記一時的メモリ上で消去される、
請求項12または13に記載された表示装置。 - 前記表示部は、1フィールドデータが複数に分割されたサブフィールドを、1フィールドの表示時間を時分割して表示し、
前記サブフィールドは、放電期間であるプライミング期間と、走査期間と、維持期間とを含み、 前記フィールドメモリから前記一時的メモリへの書き込みは、少なくとも前記プライミング期間と前記維持期間の何れかの一部を含んで行われる、請求項12〜14の何れか1項に記載された表示装置。 - 前記一時的メモリへの書き込みは、同期信号もしくは時間的に前のサブフィールドの前記走査期間の完了から開始され、
前記一時的メモリへの書き込みは、1サブフィールド分のデータ転送の完了もしくは、前記一時的メモリに所定量のデータが転送されることで停止する、
請求項15に記載された表示装置。 - 前記一時的メモリへの書き込みは、同期信号もしくは当該一時的メモリに所定量空きが生じたことにより開始され、
前記一時的メモリへの書き込みは、1サブフィールド分のデータ転送が完了すること、もしくは、前記一時的メモリに所定量のデータが転送されることで停止する、
請求項15に記載された表示装置。 - 前記表示部は、プラズマ表示機構を具備する、
請求項12〜17の何れかに記載された表示装置。 - 前記フィールドメモリは、DRAMを含み、
前記一時メモリは、SRAMもしくはASIC・ゲートウェイ内のRAMの少なくとも何れかを含む、
請求項12〜18の何れかに記載された表示装置。 - サブフィールドコーディングされたデータをフィールドメモリに記憶するステップと、
前記フィールドメモリに記憶されたサブフィールドコーディングされた前記データを一時的メモリの一つのアドレスに書き込むステップと、
前記一時的メモリの前記アドレス以外のアドレスからデータの読み出しを前記書き込みと同時に行うステップと、
前記読み出されたデータにより表示部に表示を行うステップと、
を含むことを特徴とする表示装置における表示データの転送方法。
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JP2003140753A JP2004341438A (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 表示装置、プラズマ表示装置および表示データの転送方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003140753A JP2004341438A (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 表示装置、プラズマ表示装置および表示データの転送方法 |
Publications (1)
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Cited By (2)
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JP2006235601A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-09-07 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 表示装置の駆動方法 |
JP2013164508A (ja) * | 2012-02-10 | 2013-08-22 | Japan Display Inc | 表示装置 |
-
2003
- 2003-05-19 JP JP2003140753A patent/JP2004341438A/ja not_active Abandoned
Cited By (2)
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JP2013164508A (ja) * | 2012-02-10 | 2013-08-22 | Japan Display Inc | 表示装置 |
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