JP2004340998A - 携帯表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の表示素子としてMLA型液晶表示素子が、第2の表示素子としてカイラルネマチック液晶表示素子が搭載され、MLA型表示素子でキー操作の表示と、ネット接続や、ワープロ機能におけるキー操作が表示され、カイラルネマチック液晶表示素子で重要な情報をメモリし表示する携帯表示装置。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は二つの表示素子が備えられた携帯表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯表示装置が広く使用されている。特に、携帯電話の普及は著しく、さらにインターネットに接続できる機能も付加されるようになっている。
【0003】
また、静止画像や動画像をカメラで撮影し、携帯電話から他者に送信できるようにもなっている。また、PDAも広く使用されるようになっている。
【0004】
また、インターネットや、LAN等で構成したネット環境に携帯表示装置を接続し通信機能を経由することによって、表示素子の表示画面に多くの表示情報を表示させることが日常的に行われている。
【0005】
多量の表示情報を表示させるために、表示画面の書き換えを頻繁に行い、あるいは連続して表示を維持するには相応の電力を消費する。通信系回路以外に、表示を最低限行うのに必要となる照明等に電力を消費するからである。
【0006】
このように最近の携帯表示装置の利用方法は動的である。多くの情報量を短時間で書き換え、使用者が必要とする情報を次々に表示することが求められる。これに対して、公衆表示装置は一定の固定化された表示を一定の時間継続して表示することが多い。不特定多数の人々に同一の情報を半固定的に提供しようとするからである。
【0007】
いわゆる、パソコンと同等程度の使い方が始まっており、使用者の目的に応じて表示を頻繁に書き換えることが重要となる。さらに、そのような場合において、多くの表示情報のなかには性質の異なる情報が必ず含まれている。
【0008】
また、携帯表示装置の内蔵電源の電力には限界がある。そのため、使用時間の制限が不可避的に生じる。携帯表示装置を有効に活用するには、使用者が必要とする場合に、重要な情報を臨機応変に記憶回路から呼び出し、またはネット環境や第三者の端末にアクセスし即時利用できることが重要である。
【0009】
携帯電話の表示素子としては、単純マトリックス型液晶表示素子、TFT型液晶表示素子などが挙げられる。一般的に液晶表示素子の駆動回路で多くの電力が消費される。また、自発発光型の有機エレクトロルミネセンス型表示素子も使用されはじめている。表示素子の種別により、表示機能と動作仕様が異なっており、携帯表示装置として総合的な所望の機能を達成するためにさまざまな構成のものが試みられている。
【0010】
たとえば、携帯表示装置の表示部を2画面化し、表示情報や表示の使用態様に応じて表示を切り換える方法が示されている(特許文献1)。また、液晶表示素子の画面を2分割し、駆動方法を分割した各部ごとに切り換えて表示を行うことも示されている(特許文献2)。しかし、同一の液晶表示素子の各部に対して、駆動法を切り換えて表示を行っても、抜本的な低消費電力化は期待できない。
【0011】
また、携帯電話においても表示機能を複数の表示素子に分散せしめ、表示情報に応じて使い分けることが知られている。たとえば、メイン液晶表示素子(メイン表示)に対してサブ液晶表示素子(サブ表示)が搭載された携帯電話が知られている。
【0012】
しかし、表示機能と装置全体における電力消費とが統合されて管理されているわけではない。また、二つの表示素子の表示機能を表示情報に応じて高度に使い分けるまでには至っていない。
【0013】
さらに、メモリ性の動作モードを有するカイラルネマチック液晶表示素子と
TN液晶表示素子とを組み合わせ、携帯表示装置で表示を行う方法も知られている(特許文献3)。この特許文献3の実施例では、書き換え頻度の多い表示情報と不可変情報とを異なる表示素子で表示することが示されている。
【0014】
【特許文献1】
特開2002−258806号公報(図1)
【特許文献2】
特開2001−356744号公報(図1)
【特許文献3】
特開2003−29242号公報(請求項6、図5)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
たとえば、携帯表示装置において、主たる表示を行う表示素子を連続して使用した場合には、それに応じ携帯表示装置全体の電力消費が増大する。また、複数の表示素子を使用すれば電力消費が増大する。携帯表示装置における総合的な電力消費をより低減させることが難しい。
【0016】
特に、通信機能を有する携帯表示装置における表示情報の増大に伴い、より多くの電力を消費するようになり、使用者が必要とする場合に重要な情報を表示できなくなる恐れがある。また、利用しようとする複数の表示情報を分別して記憶し、状況に応じて表示させることが必要な場合がある。
【0017】
本発明の目的は、これらの課題を解決するためになされたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の態様1は、第1の表示素子と第2の表示素子と内蔵電源とが備えられた携帯表示装置において、
第1の表示素子として、単純マトリックス型液晶表示素子、TFT型液晶表示素子または有機エレクトロルミネッセンス表示素子が備えられ、
第2の表示素子として、メモリ性液晶表示素子が備えられ、
第1の表示素子の表示情報の少なくとも一部または全部が第2の表示素子でバックアップ表示されてなることを特徴とする携帯表示装置を提供する。
【0019】
態様2は、第2の表示素子の表示画面が外光またはフロントライトによって照明される態様1に記載の携帯表示装置を提供する。
【0020】
態様3は、メモリ性液晶表示素子として、カイラルネマチック液晶表示素子が用いられてなる態様1または2に記載の携帯表示装置を提供する。
【0021】
態様4は、内蔵電源の残存電力が所定の値以下になった場合に、第1の表示素子に表示された表示情報のうちの少なくとも一部が自動的にバックアップ表示されてなる態様1、2または3記載の携帯表示装置を提供する。
【0022】
態様5は、バックアップ表示される表示情報が、電話番号、人名、日時、着信情報、ネットアドレスから選ばれた少なくとも一つであって、公衆回線または専用回線を通じて電話機能を利用することができる態様1、2、3または4に記載の携帯表示装置を提供する。
【0023】
態様6は、電子文書の作成機能または電子文書の閲覧機能が備えられた態様1、2、3、4または5に記載の携帯表示装置を提供する。
【0024】
態様7は、PDAとして用いられてなる態様1〜6のいずれかに記載の携帯表示装置を提供する。
【0025】
態様8は、太陽電池が備えられてなる態様1〜7のいずれかに記載の携帯表示装置を提供する。
【0026】
さらに、上記の携帯表示装置において、通信機能が備えられてなることが好ましい。また、第1の表示素子と第2の表示素子とが表示画面上で近傍に配置されるか、または実質的に接して配置されることが好ましい。そして、二つの表示素子の表示情報を使用者が同時に視認できることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の基本的な構成を図1に示す。表示部を構成する第1の表示素子1としてTFT型液晶表示素子を備え、第2の表示素子2としてメモリ型液晶表示素子を備える携帯電話である。
【0028】
本発明では、表示機能の異なる二以上の表示素子を備えるようにし、両者による表示機能を総合的にバランスさせ、携帯表示装置全体としての性能を向上せしめるものである。第1の表示素子の表示情報の少なくとも一部または全部が第2の表示素子でバックアップ表示されるように構成する。
【0029】
たとえば、第1の表示素子で表示された表示情報の少なくとも一部を使用者が選択し、第2の表示素子の表示画面に移動させて表示できるように構成する。
【0030】
バックアップ情報を選択するための入力手段の一例として、キーボード4が挙げられる。キーボード4の代わりに画面上で操作を行うタッチ入力でもよいし、入力画面を操作しながら携帯表示装置の動作を制御する状態操作であってもよい。
【0031】
使用者は第1の表示素子の表示情報の少なくとも一部または全部を選択し、第2の表示素子で表示できるように操作すればよい。あるいは、バックアップ表示される表示情報に関して、上記の処理が半自動的に行われるようにしてもよい。携帯表示装置の基本的な性能仕様として、あらかじめこのバックアップ表示する機能を備えることが好ましい。バックアップ表示をいくつかのプリセット条件を選択することのよって、実質的に自動的に実行できるようにすることが操作性の点で好ましい。
【0032】
また、本発明の第2の表示素子においては、その表示画面が表示素子の外部から、すなわち太陽光や屋内照明、街灯などの外部から入射する外光によって照明され、使用者が表示画面からの反射光を視認できるように構成することが好ましい。また、フロントライトで表示素子の照明を行うことが好ましい。
【0033】
つまり、バックライトではなく、外光を利用した反射型表示素子またはフロントライト型の表示素子であることが好ましい。電子装置の表示部に係わる電力消費を低減でき、装置の薄型化を達成できるからである。
【0034】
さらに、通常の使用環境下において、外光を利用できる場合には、外光を用いて表示を行い、外光を利用できない場合には、フロントライトを用いることが好ましい。
【0035】
さらに、本発明の携帯表示装置に太陽電池3をさらに備えることが好ましい。内蔵電源の充電用電源として適しているからである。そして、外光により生じた起電力を効率的に蓄電できる制御回路を備えることが好ましい。携帯表示装置全体の電力マネージメントを容易にすることができる。そして、携帯表示装置としての実質的な使用時間をより延長できる。
【0036】
アモルファスシリコンや単結晶シリコンなどを使用した太陽電池を表示画面の近傍におき、外光のエネルギーを変換し内部の蓄電池に蓄積するように構成することが好ましい。
【0037】
太陽電池を携帯表示装置に搭載し、メモリ性液晶表示素子からなる第2の表示素子を常時駆動できるようにすれば、書き換え頻度を少なくするなど一定の駆動条件下で、その保持すべき表示を実質的に超長期間、たとえば、半年から1年間程度の期間、消費電力を大きく費やすことなく視認できるようにすることもできる。表示画面の一部がそのようなメモリ画面としても用いられることが好ましい。
【0038】
さらに、本発明の第2の表示素子に表示する表示情報は、半固定的な表示情報であることが好ましい。重要な情報を一定時間保持することに適しているからである。たとえば、通信する場合の相手先の情報、天気情報、交通情報、ニュースなどの半固定的な表示情報である。そして、それらの表示情報を使用者があらためて視認したい場合または確認したい場合に、使用者に対して第2の表示素子の表示画面上にタイムリーに表示することができる。
【0039】
ここで、タイムリーな表示情報とは、表示情報の提供者または表示情報の使用者が希望する時間に表示することである。または、一定の時間間隔で表示することである。たとえば、1時間間隔で表示される表示情報でよく、6時間間隔、または12時間間隔のものなどでもよい。その時間間隔は表示情報の利用目的や内容などに依存する。あるいは、それらの表示情報を使用者が意図する所定の期間、連続して表示状態を保持することである。
【0040】
たとえば、表示情報として以下のものを挙げることができる。工場、病院、デパート、流通部門などの作業現場での、当日の作業指示内容などの情報がある。逆に1、2時間程度で変化し得る表示情報として、バス、電車、客船などの大型輸送手段内の、使用者に対する情報がある。さらに、航空機、大型観光バスなどの場合は各乗客が集合する空港や発着場における各個人向けの最新情報の通知がある。
【0041】
これらの表示情報はネットに接続されている携帯表示装置に対し、無線・赤外線通信などによって、ネットから選択的にダウンロードしたり、半自動的にダウンロードすることによって、表示画面に表示できるようにすることができる。使用者がマニュアル操作によって、表示情報を選択的にダウンロードすることができることは言うまでもない。
【0042】
また、本発明の携帯表示装置を屋外で使用することも好適である。例えば、公園、動物園、遊園地などでの利用者向けの混雑状況情報を表示する場合が挙げられる。また、天気予報や交通機関の運転概況などの情報を、分散配置されたアクセスポイントに携帯表示装置を接続し、マニュアル操作により、または半自動的に、ネットからダウンロードして表示することができる。
【0043】
本発明の携帯表示装置は、表示機能の異なる少なくとも二以上の表示素子を用いるので、所望の表示情報をタイムリーにかつ大きな電力消費を回避して表示させることができる。
【0044】
第2の表示素子に半固定的な表示情報を表示させ、即時的な表示情報を第1の表示素子で表示させるようにして用いることが好ましい。また、バックアップ表示する表示情報として、ドット表示以外に、セグメント表示やアイコン表示を用いることもできる。あわせて、携帯表示装置の動作モードの、内蔵電源の残存電力、ネットへのアクセス状況、最新のアクセス履歴情報などの状態情報をアイコン等で表示することが好ましい。
【0045】
本発明において、第2の表示素子として、たとえば、メモリ性の動作モードを呈する強誘電性液晶表示素子あるいは双安定性液晶表示素子が挙げられる。また、本発明においては、さらに第3の表示素子を補助的に備えるように構成してもよい(図示を省略)。
【0046】
また、本発明の携帯表示装置はオフィスや交通機関の駅、会議場などの都市空間だけではなく、自然環境下でも大いに有効活用できる。すなわち、野外での野山探索用の携帯地図帳、携帯動植物図鑑などとしても利用できる。
【0047】
また、本発明において、太陽電池を搭載する態様においては、電力ラインを直接使用できない野外でも、また電力ラインとの接続を行って充電をすることが難しい夜間などでも、あらかじめ蓄電池に充電された電力の利用可能な範囲で、第2の表示素子の表示機能を使用できる。
【0048】
さらに、パソコンとの接続機能を携帯表示装置に備えることにより、より多面的な機能を得ることができる。たとえば、ブルートゥース、赤外線、LANまたはUSBなどの接続手段により、パソコンと連動させることができる。
【0049】
たとえば、データ交換、ソフトウェアの交換を行ったり、ネットを構築し、そのネット環境下で、他のネット接続者との間で情報交換を行ったり、データベースにアクセスすることができる。また、本発明の携帯表示装置をPDAとして使用することがより好ましい。
【0050】
また、本発明において、第1の表示素子と第2の表示素子の各表示画面の面積は、使用者が利用しようとする用途に応じて設定すればよい。高精細であって、かつ大きな表示画面を要する場合には、第2の表示素子の画面を第1の表示素子のそれよりも相対的に大きく構成すればよい。第1の表示素子の画面面積と、第2の表示画面の画面面積とを、たとえば、1:20〜20:1の範囲で設計することができる。好ましくは、主として使用する第1の表示素子のサイズの1/5〜1/2に設定する。表示部のモジュール構成を容易に組み立てることができるからである。
【0051】
第1の表示素子として、TFT型液晶表示素子(インプレーン型素子)やMLA型液晶表示素子を用いる場合には、その高速表示機能(動画対応機能)を利用できる。有機エレクトロルミネセンス表示素子を用いる場合には、その自発発光による表示機能により、高コントラストで明るい表示を利用できる。
【0052】
これに対して、本発明では第2の表示素子にメモリ性表示素子を用いているので、携帯表示装置全体としての低消費電力化を図ることができる。かつ、二つの表示素子の機能分担をバランス化することによって、総合的な機能を高めることができる。
【0053】
液晶表示素子を用いる場合、求められる表示の明るさや装置の薄型化の関係から、フロントライトやバックライトのサイズや構成を適宜設定すればよい。
【0054】
携帯表示装置として求められる用途や表示の態様に応じて、第1の表示素子と第2の表示素子の種別を選択して組み合わせて構成することが好ましい。本発明の携帯表示装置は、携帯電話、PDA、交通機関等の駅、飛行場などにおける公衆表示(公衆通知)、あるいは会議場や動物園などにおける使用者に対する場内案内、臨時情報の表示などに好適である。
【0055】
特に、第2の表示素子には暫定的な重要情報をとりあえず保持させ、しばらくの間、その表示画面で連続して表示させる使用方法が好ましい。携帯表示装置の使用者にとっての利便性がきわめて高いのである。
【0056】
携帯電話の場合には、着信情報や相手先の電話番号、顧客からの緊急呼び出しなどがあげられる。また、暗記することが難しい文字数の長いネットアドレスや氏名などを一時的に第2の表示素子で表示させておくことが挙げられる。つまり、メモリ性液晶を用いた画面記憶機能である。
【0057】
また、PDAとして用いる場合、重要な語句、難読語、文章、人名、用語解説などを第2の表示素子のメモリ性表示画面にそのまま残して表示を一定の間保持することが好ましい。あるいは、検索した結果を第2の表示素子の表示画面の画面記憶機能でそのまま保持させるのである。あるいは、試験問題のヒントや解答例をそのまま保持するような使用の態様が好ましい。使用者がそれらの表示情報を繰り返し見ることができるからである。
【0058】
【実施例】
(例1)
本発明の携帯表示装置を携帯電話10として用いる例である。その模式的平面図を図1に示す。第1の表示素子1として、MLA型液晶表示素子を用い、第2の表示素子2として、カイラルネマチック型液晶表示素子を用いる。太陽電池3とキーボード4を備えている。
【0059】
本例で用いるMLA型液晶表示素子は、単純マトリックス型で駆動することができ同時に複数行を選択し、高速かつ低電圧で駆動することができる(US5262881、US5548302、US5689280等参照)。カイラルネマチック液晶表示素子は特許文献3で示された製造方法で製造することができる。
【0060】
通常の画面操作や、ネット接続の操作、通信機能の操作などにおける表示は、第1の表示素子1で行う。また、ネットからのダウンロード情報をいったん第1の表示素子1で表示するようにする。その表示情報のなかの一部または全部を使用者がマニュアルで選択するか、あらかじめ設定した条件により半自動的に選択し、第2の表示素子2で表示できるように構成する。マイクロプロセッサ等による表示コントローラを内蔵すればよい。
【0061】
たとえば、事前に設定した符号(特定の文字情報)を含む相手先アドレスから着信した表示情報のうちの一部、たとえば、先頭の所定の文字数を切り出して第2の表示素子に自動的に表示するように構成することができる。
【0062】
たとえば、一定の時間保持しておきたい重要な表示情報を、第2の表示素子2で表示するようにする。あらかじめ設定した条件とは、天気予報や交通情報を一定の時間間隔でネットからダウンロードするようなことを意味する。所望の表示情報を半自動的に第2の表示素子で表示できるようにすると利便性がより高まる。
【0063】
本例では、着信記録の電話番号を第2の表示素子2で表示する状態を示している。携帯表示装置の主電源を切っても、その電話番号はそのまま表示画面で視認することができる。あるいは、着信したメッセージの冒頭部の一部を自動的に切り出して、第2の表示素子で表示するように構成することもできる。
【0064】
(例2)
屋外の使用に適する携帯表示装置の模式的平面図を図2に示す。本例の携帯表示装置はPDA20として使用するものであり、その第1の表示素子1としてTFT型液晶表示素子、第2の表示素子2として、カイラルネマチック液晶表示素子を備える。また、太陽電池3とキーボード4を備える。キーボード4の代わりにキーパッドでもよいし、小型のスイッチを表示画面と同じ面上にまたは携帯表示装置の側面部に配置してもよい。
【0065】
本例では、第1の表示素子1の駆動回路と、第2の表示素子2の駆動回路とは別系統で構成されている。第1の表示素子1に対する主電源の電池残量が低下しても、一定の条件下で第2の表示素子2を駆動し表示できるように構成されている。
【0066】
少なくなった内蔵電源の残存電力で、第2の表示素子を駆動し、重要な表示情報を使用者に引き続き提供できるように構成することができる。この観点においては、第1の表示素子と第2の表示素子の電源回路をさらに別系統にすることが好ましい。
【0067】
また、装置全体の電源の残存電力が所定の値に達した場合、主たる表示を第2表示素子2で行うように切り替えることができる。この場合、書き換え頻度を低下させ、重要な所望の情報のみを表示させるようにする。すると、携帯表示装置20の表示部での電力消費を大きく低減でき、表示装置として使用時間をさらに長らえることができる。これがパワーセーブモードである。
【0068】
パワーセーブモードに移行する残存電力の値として、たとえば、利用可能な最大電力の5〜20%を設定することができる。本発明の携帯表示装置の利用形態の一例として、あらかじめ使用者がパワーセーブモードに移行する基準値をプリセットできるように、装置のシステムを構成することが好ましい。ソフトウェアで自由に設定できることが使用者ごとの利用の態様に合致できるのでより好ましい。
【0069】
このように、本発明では内蔵電源の残存電力が低下しても、第2の表示素子によって表示を行うことができる。また、マニュアル操作により、第1の表示素子の画像メモリに残された表示情報の少なくとも一部または全部を、順次第2の表示素子の表示画面で表示できるように構成することが好ましい。
【0070】
あるいは、所定の表示情報を第2の表示素子で自動的にバックアップ表示情報されるように構成することが好ましい。バックアップ表示の容量は、二つの表示素子の画面サイズや、画素構成、表示させる場合のデータ容量などによって変わり得るが、用途によって適宜設定すればよい。同一の表示画面仕様とすれば、第1の表示素子の表示情報をすべて、第2の表示素子によってバックアップ表示させることができる。
【0071】
また、本例では、外光により電圧を発生する手段としてアモルファスシリコンを用いた太陽電池3と蓄電する手段としての蓄電器を携帯表示装置に内蔵しており、蛍光ランプの補助電源として使用できる。
【0072】
また、本例の第1の表示素子1は、半透過反射型表示素子で構成することが好ましい。各画素の一部に外光を入射させるための入射孔を設け、これにより、昼間は外光によって表示情報を視認することができる。夜間などの場合には、内蔵のバックライトの蛍光ランプによる照明により、表示情報を視認することができる。もちろん、RGFカラーフィルタ方式のカラー表示のものであってよい。
【0073】
これに対して、第2の表示素子2は、もっぱら反射型の表示素子またはフロントライトによる照明方式とする。
【0074】
第2の表示素子2で表示する表示情報として、たとえば、山行用の地図が挙げられる。かなり広範囲の地図であっても、その主要な山道を色付けして表示できる。また、高精細な表示機能を有するカイラルネマチック液晶表示素子を用いれば、その地図の細部まで読みとることができる。本例では、山登りの際の重要ルートに関する情報を表示する様態を示している。
【0075】
また広視野角の表示であるので、数名の山行参加者が同時に視認し、現在位置や選ぶべき山道について同時に同じ表示画面を異なった方角から視認し確認することができる。また、必要に応じてさらに部分拡大地図を表示することができる。
【0076】
また、本例のPDAにおいて、ワープロ機能を用いて文書作成を行ったり、データベースにネットを介してアクセスし、所望のデータ検索を行ったり、新たなデータの編集を行うことができる。その際に、頻度の高い表示情報や、失念しやすい表示情報を第2の表示素子の表示画面にメモリさせることができるので利便性がきわめて高いものとなる。
【0077】
【発明の効果】
本発明の携帯表示装置によると、表示機能の異なる少なくとも二つの表示素子を備えているので、両者の機能を有効活用し携帯表示装置全体としての機能をより高めることができる。表示情報の内容に応じて表示素子を変更することができる。
【0078】
また、携帯電子装置の総合的な消費電力を効率よく管理することができ、表示の態様に応じてその電力消費を低減し使用時間を長期間化することができる。
【0079】
また、携帯表示装置の内蔵電源の残存電力が一定の値以下になっても、重要な情報を携帯表示装置の表示画面上で引き続き視認できる表示画面でのメモリ機能を有することである。
【0080】
第1の表示素子に高速表示が可能な表示素子、第2の表示素子にカラー表示機能をもつメモリー性液晶を採用すると、特性の異なる複数の表示内容に対応することができる。また、あわせて低消費電力化を達成できる。
【0081】
本発明は、屋外の使用にも適するものであり、かつ連続使用時間を長くすることができる。そのため、使用者の利便性が極めて向上する。たとえば、夜間や暗所においても、高精細なメモリ性液晶表示素子に表示された表示情報を容易に視認できる。
【0082】
また、第1の表示素子を半透過反射型表示素子とすることにより、第1の表示素子の照明に外光を利用できるので、より好ましい。
【0083】
さらに、太陽電池などを搭載することによって、屋外でより長時間使用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の例1の携帯表示装置の模式的平面図。
【図2】本発明の例2の携帯表示装置の模式的平面図。
【符号の説明】
1:メモリ性液晶表示素子
2:MLA液晶表示素子
3:太陽電池
4:キーボード
10:携帯電話
20:PDA
Claims (8)
- 第1の表示素子と第2の表示素子と内蔵電源とが備えられた携帯表示装置において、
第1の表示素子として、単純マトリックス型液晶表示素子、TFT型液晶表示素子または有機エレクトロルミネッセンス表示素子が備えられ、
第2の表示素子として、メモリ性液晶表示素子が備えられ、
第1の表示素子の表示情報の少なくとも一部または全部が第2の表示素子でバックアップ表示されてなることを特徴とする携帯表示装置。 - 第2の表示素子の表示画面が外光またはフロントライトによって照明される請求項1に記載の携帯表示装置。
- メモリ性液晶表示素子として、カイラルネマチック液晶表示素子が用いられてなる請求項1または2に記載の携帯表示装置。
- 内蔵電源の残存電力が所定の値以下になった場合に、第1の表示素子に表示された表示情報のうちの少なくとも一部が自動的にバックアップ表示されてなる請求項1、2または3に記載の携帯表示装置。
- バックアップ表示される表示情報が、電話番号、人名、日時、着信情報、ネットアドレスから選ばれた少なくとも一つであって、公衆回線または専用回線を通じて電話機能を利用することができる請求項1、2、3または4に記載の携帯表示装置。
- 電子文書の作成機能または電子文書の閲覧機能が備えられた請求項1、2、3、4または5に記載の携帯表示装置。
- PDAとして用いられてなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の携帯表示装置。
- 太陽電池が備えられてなる請求項1〜7のいずれか1項に記載の携帯表示装置。
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