JP2004340480A - 畜糞処理装置 - Google Patents

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博臣 水田
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Abstract

【課題】畜糞乾燥手段に供給される熱風を最適な温度に保つことができ、未乾燥畜糞を効率よく乾燥処理することができる畜糞処理装置を提供する。
【解決手段】熱風供給装置30が発生する熱風Dを畜糞乾燥装置50の乾燥ドラム51内に直接供給し、乾燥ドラム51内に供給される未乾燥畜糞Bを乾燥処理する。且つ、乾燥ドラム51から排出される排ガスE中に含まれる微細な乾燥畜糞Aを、排ガス処理装置70のサイクロン72a,72b及び冷却分離塔74a〜74dで分離し、その微細な乾燥畜糞Aが分離された熱風Dよりも温度が低い排ガスEを、供給路73c,82cを介して、熱風供給装置30の燃焼室34に供給し、乾燥ドラム51内に供給される熱風Dを、未乾燥畜糞Bを所望する水分量に乾燥するのに最適な温度に保つ。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば鶏糞、牛糞、豚糞等の家畜が排出する畜糞を乾燥処理する作業に用いられる畜糞処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述の畜糞を乾燥処理する装置としては、例えば乾燥機4から排出される予備乾燥された原料汚泥を焼却炉8に投入して自燃焼却すると共に、焼却炉8から排出される燃焼排ガスを乾燥機4のジャケット部5に導入して熱回収し、乾燥機4に投入される原料汚泥を、ジャケット部5が熱回収した燃焼排ガスの熱により間接的に加熱して、自燃可能な水分量まで乾燥する特許文献1の家畜糞等の乾燥・焼却処理装置がある。
【0003】
【特許文献1】
特公平7−43106号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の乾燥機4から排出される排ガスには微細な乾燥汚泥が多く含まれているので、その微細な乾燥汚泥が含まれる排ガスを焼却炉8内に直接供給すると、排ガス中に含まれる微細な乾燥汚泥が効率よく燃焼するため、焼却炉8内の温度が高くなり、焼却炉8から排出される燃焼排ガス及び乾燥機4のジャケット部5に導入される燃焼排ガスを、原料汚泥が所望する水分量に乾燥される温度に保つことが難しい。且つ、焼却炉8から排出される高温の燃焼排ガスを乾燥機4のジャケット部5に導入すると、乾燥機4に投入される原料汚泥が過剰加熱及び過剰乾燥されてしまい、所望する水分量に乾燥処理することができないという問題点を有している。
【0005】
この発明は上記問題に鑑み、畜糞乾燥手段から排出される微細な畜糞が分離された熱風よりも温度が低い排ガスを熱風供給手段に供給することにより、熱風供給手段から畜糞乾燥手段に供給される熱風を、未乾燥畜糞が所望する水分量に乾燥される最適な温度に保つことができる畜糞処理装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、熱風供給手段が発生する熱風を畜糞乾燥手段内に直接供給し、該畜糞乾燥手段内に供給される未乾燥畜糞を乾燥処理する畜糞処理装置であって、上記畜糞乾燥手段から排出される排ガス中に含まれる微細な畜糞を分離する畜糞分離手段と、上記畜糞分離手段により微細な畜糞が分離された熱風よりも温度が低い排ガスを上記熱風供給手段に供給する排ガス供給手段とを備えた畜糞処理装置であることを特徴とする。
【0007】
上述の畜糞は、例えば鶏糞や牛糞、豚糞等の家畜が排出する未乾燥畜糞で構成される。また、熱風供給手段は、例えば熱風供給装置及び燃焼室内の乾燥畜糞が燃焼するときに発生する熱で加熱した熱風を供給するブロワーやコンプレッサー等で構成される。また、畜糞乾燥手段は、例えばロータリーキルン乾燥機や直接加熱式回転乾燥機など畜糞乾燥装置及び熱風を未乾燥畜糞に接触させて乾燥する乾燥ドラム、乾燥室、乾燥槽等で構成される。
【0008】
また、畜糞分離手段は、例えば排ガス処理装置及び排ガス中に含まれる微細な畜糞を遠心力及び比重差(自重差も含む)で分離するサイクロン式集塵装置や静電気式集塵装置などの集塵分離手段と、排ガス中に含まれる微細な畜糞を液体(例えば冷却水や水道水、蒸留水等の回収液)に吸着させて分離及び回収する冷却分離塔や分離室、分離槽などの吸着分離手段等で構成される。また、排ガス供給手段は、例えば畜糞乾燥手段から排出される排ガスを熱風供給手段に供給するか、熱風供給手段から畜糞乾燥手段に送られる途中の熱風に供給するバルブやブロワー、供給路、ダクト等で構成される。
【0009】
つまり、熱風供給手段が発生する熱風を畜糞乾燥手段内に直接供給し、畜糞乾燥手段内に供給される未乾燥畜糞を所望の水分量に乾燥処理する。且つ、畜糞乾燥手段から排出される排ガス中に含まれる微細な畜糞を畜糞分離手段で分離し、その微細な畜糞が分離された熱風よりも温度が低い排ガスを、排ガス供給手段により熱風供給手段内に直接供給するか、熱風供給手段から畜糞乾燥手段に送られる途中の熱風に供給する等して、熱風供給手段から畜糞乾燥手段に供給される熱風を、未乾燥畜糞が所望する水分量に乾燥される最適な温度に保つ。
【0010】
実施の形態として、上記畜糞分離手段を、上記排ガス中に含まれる微細な畜糞を集塵力により分離する集塵分離手段(例えばサイクロン)で構成することができる。また、上記畜糞分離手段を、上記排ガス中に含まれる微細な畜糞を液体に吸着させて分離する吸着分離手段(例えば冷却分離塔)で構成することができる。また、上記畜糞分離手段を、上記排ガス中に含まれる微細な畜糞を集塵力により分離する集塵分離手段と、該微細な畜糞を液体(例えば回収液)に吸着させて分離する吸着分離手段とで構成することができる。
【0011】
【作用及び効果】
この発明によれば、畜糞乾燥手段から排出される排ガス中に含まれる微細な畜糞を畜糞分離手段で分離し、その微細な畜糞が分離された熱風よりも温度の低い排ガスを排ガス供給手段により熱風供給手段に供給するので、熱風供給手段内の温度が必要以上に高くならず、過剰加熱や過剰燃焼等が起きるのを防止することができる。且つ、熱風供給手段から畜糞乾燥手段に供給される熱風を、未乾燥畜糞が所望する水分量に乾燥される最適な温度に保つことができ、未乾燥畜糞を所望の水分量に効率よく乾燥処理することができる。
【0012】
且つ、排ガス中に含まれる微細な畜糞を異なる方法で分離する場合、例えば熱吸収率や処理時間等の違いから熱風供給手段に供給される排ガスにも温度差が生じるため、集塵分離手段及び吸着分離手段の何れか一方又は両方を未乾燥畜糞の種類及び水分量に応じて選択すれば、熱風供給手段に供給される排ガスを、未乾燥畜糞が所望する水分量に乾燥される最適な温度に設定することができる。
【0013】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
【0014】
図面は、家畜が排出する畜糞を所定の水分量に乾燥処理する畜糞処理装置を示し、図1に於いて、この畜糞処理装置10は、乾燥畜糞Aを後述する畜糞乾燥装置50に供給する燃料供給装置20と、未乾燥畜糞Bを乾燥するのに最適な温度の熱風Dを畜糞乾燥装置50に供給する熱風供給装置30と、高水分量の未乾燥畜糞Bを畜糞乾燥装置50に供給する畜糞供給装置40と、未乾燥畜糞Bを熱風Dで乾燥処理する畜糞乾燥装置50と、乾燥済みの乾燥畜糞Aを集積する乾燥畜糞集積場60と、排ガスEを冷却及び微細な乾燥畜糞Aを分離する排ガス処理装置70と、排ガスEを脱臭処理する脱臭装置80とを備えている。
【0015】
上述の燃料供給装置20は、振分けコンベア21を、後述する畜糞乾燥装置50両側部に配設した熱風供給装置30のホッパー31間に架設し、供給コンベア22を、振分けコンベア21と後述する乾燥畜糞集積場60との間に斜設し、乾燥畜糞集積場60に集積された所定の水分量(例えば略45%以下)を有する乾燥畜糞Aを、人為的作業又は機械的作業により供給コンベア22のホッパー23に投入すると共に、2基配設した熱風供給装置30のホッパー31に対して振分けコンベア21及び供給コンベア22で振分け供給する。
【0016】
前述の熱風供給装置30は、図2にも示すように、後述する畜糞乾燥装置50の始端側両側部に接続され、未乾燥畜糞Bを所定の水分量に乾燥するのに最適な温度及び風量の熱風Dを、熱風供給装置30から畜糞乾燥装置50に供給される途中の熱風Dに接触させながら乾燥ドラム51内に直接供給する。また、熱風供給装置30の設置数を、例えば1基や2基以上に変更することもできる。
【0017】
且つ、乾燥畜糞A(例えば略1,750Kcal以上の熱量を有する畜糞)を拡散又は分散する拡散スクリュー32を、ホッパー31内部に対して所定間隔に隔てて複数本軸支し、その乾燥畜糞Aを、ホッパー31底部及び後述する燃焼室34側部の間に形成した出口部31a…に向けて移送する投入スクリュー33を、ホッパー31底部に沿って並列に複数本軸支し、乾燥畜糞Aが繰出される出口部31aを燃焼室34側部に連通している。なお、スクリュー32,33は、モータ(図示省略)の駆動力で回転する。
【0018】
また、熱風供給開始前において、例えばバーナーやライター、その他の火種等の点火手段で乾燥畜糞Aに点火する。また、乾燥畜糞Aの燃焼を補助するための燃焼装置(例えばアフターバーナー)を備えることもできる。
【0019】
且つ、新鮮な外気Hを吸気する吸気口35a…を、ホッパー31底部の上流側出口部31a及び燃焼室34底部の下流側排出口34bとの間に、上流側出口部31aから下流側排出口34bに向けて順に低くなるように複数段配列すると共に、外気Hが異なる方向及び角度に吹出される向きに設定している。
【0020】
一方、外気Hを送風するブロワー36を、上述の吸気口35a…と連通して燃焼室34底部に複数接続し、乾燥畜糞Aが燃焼するときに発生する熱で所定温度(例えば略850℃〜略950℃)に加熱した熱風Dを送気する送気口34aを、後述する畜糞供給装置40よりも前段で、畜糞乾燥装置50を構成する乾燥ドラム51の吸気口51bと連通して燃焼室34の上部壁面に形成している。なお、熱風Dの温度、風量、風速を、例えば畜糞の種類や水分量等に応じて変更することができる。
【0021】
且つ、乾燥畜糞Aが燃焼したときに生じる畜糞焼却灰C(肥料灰)を排出する排出口34bを、最下段の吸気口35a下流側と略対応する燃焼室34底部に形成し、排出口34bから排出される畜糞焼却灰Cを搬出する搬出コンベア37を熱風供給装置30下部に配設し、搬出コンベア37により排出される畜糞焼却灰Cを移送する移送コンベア38を、搬出コンベア37,37の間及び熱風供給装置30側部に配設した焼却灰集積場39の間に配設している。
【0022】
且つ、図7にも示すように、後述する汚水槽77及び貯留槽86から供給される回収液Wを霧状に吐出する吐出ノズル90aと、後述するダクト73及びブロワー82から排出される排ガスEを吐出する吐出ノズル90bとを、燃焼室34内壁に単数又は複数設けると共に、燃焼室34内に回収液W及び排ガスEが略均一に放出される方向及び角度に設定している。また、吐出ノズル90a,90bを、例えば燃焼室34と乾燥ドラム51との接続途中に設けてもよい。
【0023】
且つ、燃焼室34から乾燥ドラム51に供給される熱風Dの温度を検知する温度検知センサーSを、燃焼室34及び乾燥ドラム51の供給途中又は燃焼室34内部に設け、その温度検知センサーSに接続した制御装置91は、温度検知センサーSから出力される検知情報に基づいて、後述するバルブ73a,77b,82a,86aと、ブロワー73b,82,82b及びポンプ77c,86bと、吐出ノズル90a,90bとの駆動及び停止を制御する。
【0024】
前述の畜糞供給装置40は、図3にも示すように、上述の熱風供給装置30と畜糞乾燥装置50との間に接続され、所定量の未乾燥畜糞Bが投入される第1ホッパー41及び第2ホッパー42を連設し、第2ホッパー42を、畜糞乾燥装置50を構成する乾燥ドラム51の始端側上部に接続して、例えば半日分や1日分等の処理量に相当する未乾燥畜糞Bを乾燥ドラム51に対して定量供給する。
【0025】
且つ、未乾燥畜糞Bが第2ホッパー42に向けて投入される方向に回転する投入スクリュー41aを、第1ホッパー41の中央底面部に沿って供給方向に略平行して複数本軸支し、未乾燥畜糞Bが第2ホッパー42の中央底面部に向けて移送される方向に回転する撹拌スクリュー42aを、第2ホッパー42の両側斜面に沿って上流側から下流側に向けて略平行して複数本軸支している。
【0026】
且つ、未乾燥畜糞Bが畜糞乾燥装置50の乾燥ドラム51に向けて投入される方向に回転する投入スクリュー42bを、第2ホッパー42の中央底面部に沿って供給方向に略平行して複数本軸支し、未乾燥畜糞Bが撹拌及び拡散される方向に回転する複数の羽根を有する拡散羽根体42cを、撹拌スクリュー42aの下端側上部に供給方向と略平行して複数本軸支して、上述のスクリュー41a,42a,42b及び拡散羽根体42cを、モータ(図示省略)の駆動力により所定の動作パターンで回転する。また、ホッパー41,42の設置数を、例えば1台や2台以上に変更することができる。
【0027】
前述の畜糞乾燥装置50は、図4、図5にも示すように、略円筒状を有する乾燥ドラム51を略水平に軸受し、上述の第2ホッパー42底部に形成した排出口42dを、乾燥ドラム51の始端側上部に形成した供給口51aに接続し、前述の熱風供給装置30に形成した送気口34aを、乾燥ドラム51の始端側下部に形成した吸気口51bに直結接続し、高温の排ガスE及び熱風Dを排出するブロワー52を、乾燥ドラム51の終端側上部に形成した排気口51cに接続し、所定の水分量に乾燥された乾燥畜糞Aを排出する排出口51dを、乾燥ドラム51の終端側下部に形成している。また、熱風Dを、乾燥ドラム51の終端側から始端側に向けて供給することもできる。
【0028】
且つ、未乾燥畜糞Bを撹拌及び移送する羽根51eを、乾燥ドラム51の内周面に対して所定間隔に隔てて多数形成すると共に、乾燥ドラム51を、モータ(図示省略)の駆動力で未乾燥畜糞Bの種類や水分量等に応じた速度で矢印方向に回転するとき、未乾燥畜糞Bが始端側から終端側に向けて移送される角度に傾斜している。また、乾燥ドラム51を、未乾燥畜糞Bが始端側から終端側に向けて移送される角度に斜設することもできる。
【0029】
且つ、排出口51dから排出される乾燥畜糞Aを搬出する搬出コンベア53を乾燥ドラム51の終端側下部に配設し、搬出コンベア53により排出される乾燥畜糞Aを移送する移送コンベア54を、搬出コンベア53と、畜糞乾燥装置50側部に配設した乾燥畜糞集積場60との間に配設している。
【0030】
前述の排ガス処理装置70は、図6、図7にも示すように、排ガスEに含まれる大きな乾燥畜糞Aを集塵するサイクロン72a,72bを、ブロワー52及びダクト71を介して、乾燥ドラム51の排気口51cに接続し、排ガスEを冷却及び微細な乾燥畜糞Aを分離回収する冷却分離塔74a〜74dを、ダクト73を介して、サイクロン72bの排気側に接続し、冷却分離塔74a,74b間及び冷却分離塔74c,74d間をダクト74eで接続し、冷却分離塔74b上部及び冷却分離塔74c側部の間をダクト74fで接続し、後述する脱臭装置80のダクト81を冷却分離塔74d上部に接続している。
【0031】
且つ、サイクロン72bの排気側に接続したダクト73の途中を、バルブ73a及びブロワー73b、供給路73cを介して、熱風供給装置30の燃焼室34に設けた吐出ノズル90bに接続している。且つ、例えば水道水や蒸留水等の冷却水Fを噴出(シャワーリング)するための噴射ノズル75を、冷却分離塔74a〜74d内部に複数設け、例えば水道の蛇口や貯水タンク、貯水槽等の冷却水Fを供給する水源76を、バルブ76a及びポンプ76b、供給路76cを介して、噴射ノズル75に接続している。
【0032】
且つ、微細な畜糞が含まれる汚水を貯留するための汚水槽77を、排出路77aを介して、冷却分離塔74a〜74d底部に接続し、汚水槽77底部を、バルブ77b及びポンプ77c、供給路77dを介して、前述の吐出ノズル90aに接続している。また、サイクロン72a,72bの設置数を、例えば1基又は2基以上に変更することができる。且つ、汚水や汚泥に含まれる水分を、排ガスEの余熱で蒸発気化し、残った汚泥を未乾燥畜糞B又は乾燥畜糞Aに混入して再度乾燥処理するか、冷却水Fの代わりに、例えば冷却溶剤や冷却剤等を用いることができる。
【0033】
前述の脱臭装置80は、上述の冷却分離塔74dに接続されたダクト81を、ブロワー82を介して、処理槽83内部に形成した排ガス室84に接続し、排ガスEに含まれる臭いの成分を吸着分離する脱臭材G(例えば籾殻や鋸屑、活性炭、炭、多孔質物等)を、排ガス室84上部に形成した脱臭槽85に所定量収容し、微細な畜糞が含まれる汚水や汚泥を貯留するための貯留槽86を排ガス室84下部に形成し、排ガスEや液体の通過を許容する仕切り板87(例えばフィルター)を、排ガス室84と脱臭槽85との間に架設している。
【0034】
且つ、貯留槽86底部を、バルブ86a及びポンプ86b、供給路86cを介して、前述の吐出ノズル90aに接続している。且つ、前述の水源76に接続した噴射ノズル88を、バルブ88a及びポンプ88b、供給路88cを介して、脱臭槽85に収容された脱臭材G表面と対向して所定間隔に隔てて複数配設し、その噴射ノズル88から吐出される霧状の冷却水Fを、脱臭材G全体に対して略均一に散布し、脱臭材Gを、乾燥度に応じて適度に加湿及び排ガスEの温度を所定温度に低下する。
【0035】
且つ、脱臭装置80のブロワー82の排気側を、バルブ82a及びブロワー82b、供給路82cを介して、熱風供給装置30の燃焼室34に設けた吐出ノズル90bに接続し、ブロワー82,82bの何れか一方又は両方を送風時に駆動する。また、上述の供給路77d,86cを、前述のホッパー41,42に接続して、微細な畜糞が含まれる回収液Wをホッパー41又は42に供給及び供給して、畜糞乾燥装置50による乾燥処理及び焼却処理を繰り返してもよい。
【0036】
なお、上述の脱臭装置80は、屋内設置型の装置と屋外設置型の装置とで構成され、何れか一方の装置を独立して設置するか、両方の装置を組み合わせて設置する。例えば排ガスEを、屋内に設置し処理槽83に供給して一次処理後、その屋内に放出される排ガスEを、ブロワー82により次の屋内に設置した処理槽83(図1仮想線で示す)に供給して二次処理する。一次処理及び二次処理を行った後又はその処理を何回か繰り返した後、最終段階に於いて、屋外に設置された開放型の処理槽83に供給して最終処理した後、大気中に放出する。
【0037】
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、畜糞処理装置10による未乾燥畜糞Bの乾燥方法及び乾燥畜糞Aの製造方法を説明する。
【0038】
先ず、図1に示すように、乾燥畜糞集積場60に集積された乾燥畜糞Aを、燃料供給装置20の供給コンベア22及び振分けコンベア21で搬送して、熱風供給装置30,30のホッパー31,31に振分け供給する。
【0039】
次に、図2にも示すように、ホッパー31の出口部31a…から繰出される乾燥畜糞Aを、燃焼室34内で燃焼する乾燥畜糞Aの炎により燃焼させ、ブロワー36が送風する新鮮な外気Hを吸気口35a…から略均等に吹出し、乾燥畜糞Aが燃焼するときに発生する炎の熱で加熱した高温(例えば略850℃〜略950℃)の熱風Dを、ブロワー36の送風力及びブロワー52の吸引力により乾燥ドラム51内に直接供給する。且つ、排出口34bから排出される畜糞焼却灰Cを、搬出コンベア37及び移送コンベア38で焼却灰集積場39に搬送する。
【0040】
且つ、燃焼室34から乾燥ドラム51に供給される熱風Dの温度を温度検知センサーSで検知し、その検知情報に基づいて、乾燥ドラム51内に供給される熱風Dの温度が、未乾燥畜糞Bを乾燥処理するのに最適な温度であるか否かを制御装置91で判定する。
【0041】
予め設定した温度よりも高温であると判定された場合、図7にも示すように、排ガス処理装置70のサイクロン72b又は冷却分離塔74dの何れか一方から排出される熱風Dよりも温度が低い排ガスEを、供給路73c,82cを介して、熱風供給装置30の燃焼室34に設けた吐出ノズル90bに供給し、吐出ノズル90bから吐出する排ガスEを燃焼室34内に放出し、乾燥ドラム51内に供給される熱風Dの温度を低下させ、未乾燥畜糞Bを所望する水分量に乾燥するのに最適な温度に保つ。且つ、サイクロン72b及び冷却分離塔74dの両方から排出される熱風Dよりも温度が低い排ガスEを燃焼室34内に放出してもよい。
【0042】
加えて、排ガスEによる温度制御が難しい場合、汚水槽77及び脱臭装置80の貯留槽86に貯溜された回収液Wを吐出ノズル90aに供給し、吐出ノズル90aから吐出される霧状の回収液Wを燃焼室34内に放出して、熱風Dの温度を、未乾燥畜糞Bを乾燥処理するのに最適な温度に冷却してもよい。且つ、回収液Wに含まれる水分を熱風Dの熱で蒸散させ、水分が分離された微細な畜糞を乾燥処理及び焼却処理する。なお、予め設定した温度である場合、排ガスE及び回収液Wの供給を停止する。
【0043】
一方、図3乃至図5にも示すように、畜糞供給装置40の第2ホッパー42に投入された未乾燥畜糞Bを畜糞乾燥装置50の乾燥ドラム51内に定量投入し、未乾燥畜糞Bを、乾燥ドラム51の回転力で撹拌しながら終端側に向けて移送し、熱風供給装置30から供給される熱風Dを未乾燥畜糞B全体に対して略均一に接触させ、未乾燥畜糞Bに含まれる水分を熱風Dで吸着分離して所定の水分量に乾燥処理する。且つ、乾燥ドラム51の排出口51dから排出される乾燥畜糞Aを、搬出コンベア53及び移送コンベア54で乾燥畜糞集積場60に搬送する。
【0044】
且つ、乾燥ドラム51の排気口51cから排出される発生時よりも低い温度(例えば略300℃〜略200℃以下)の排ガスEに含まれる大きな乾燥畜糞Aを、排ガス処理装置70のサイクロン72a,72bで集塵及び回収し、その集塵された乾燥畜糞Aを畜糞供給装置40又は熱風供給装置30に供給して再度乾燥処理する。
【0045】
次に、図6にも示すように、サイクロン72bから排出される排ガスEを冷却分離塔74a〜74dに供給し、噴射ノズル75から吐出される冷却水Fで冷却すると共に、排ガスEに含まれる微細な乾燥畜糞Aを冷却水Fに吸着させて塔底部に分離降下及び集積させ、冷却分離塔74dから排出される排気時よりも低い温度(略70度又以下の温度)の排ガスEを脱臭装置80に供給する。且つ、冷却分離塔74a〜74dから排出される微細な乾燥畜糞Aが含まれる回収液Wを汚水槽77に貯留し、槽底部に溜まった汚泥状態の回収液Wを畜糞供給装置40に供給して再度乾燥処理する。
【0046】
次に、冷却分離塔74dから排出される排ガスEを、脱臭装置80を構成する処理槽83の排ガス室84に供給し、排ガスEに含まれる臭いの成分を、脱臭槽85の脱臭材Gで吸着分離して、脱臭処理されたクリーンな排ガスEを大気中に放出する。且つ、排ガス処理装置70で分離することができなかった排ガスEに含まれる微細な乾燥畜糞Aを、噴射ノズル75から吐出される冷却水Fに吸着させて槽底部に降下及び集積させ、貯留槽86底部に貯留及び集積される微細な乾燥畜糞Aが含まれる汚水や汚泥等の回収液Wを、畜糞供給装置40及び吐出ノズル90aに供給して再度乾燥処理する。
【0047】
以上のように、畜糞乾燥装置50の乾燥ドラム51から排出される排ガスE中に含まれる微細な乾燥畜糞Aを、排ガス処理装置70のサイクロン72a,72b及び冷却分離塔74a〜74dで分離し、その微細な乾燥畜糞Aが分離された熱風Dよりも温度の低い排ガスEを、供給路73c,82cを介して熱風供給装置30の燃焼室34内に供給するので、燃焼室34内の温度が必要以上に高くならず、過剰加熱や過剰燃焼等が起きるのを防止することができる。且つ、熱風供給装置30から畜糞乾燥装置50に供給される熱風Dを、未乾燥畜糞Bが所望する水分量に乾燥される最適な温度に保つことができ、未乾燥畜糞Bを所望の水分量に効率よく乾燥処理することができる。処理作業の安定及び能率アップを図ることができる。
【0048】
且つ、排ガスE中に含まれる微細な乾燥畜糞Aを、排ガス処理装置70を構成するサイクロン72a,72b及び冷却分離塔74a〜74dの異なる方法で分離するので、例えば熱吸収率や処理時間等の違いから熱風供給装置30に供給される排ガスEにも温度差が生じ、サイクロン72a,72b及び冷却分離塔74a〜74dの何れか一方又は両方を未乾燥畜糞Bの種類及び水分量に応じて選択すれば、熱風供給装置30に供給される排ガスEを、未乾燥畜糞Bが所望する水分量に乾燥される最適な温度に設定することができる。
【0049】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の熱風供給手段は、実施例の熱風供給装置30に対応し、
以下同様に、
畜糞乾燥手段は、畜糞乾燥装置50及び乾燥ドラム51に対応し、
畜糞分離手段は、排ガス処理装置70に対応し、
排ガス供給手段は、バルブ73a,82a及びブロワー73b,82,82b、供給路73c,82cに対応し、
集塵分離手段は、サイクロン72a,72bに対応し、
吸着分離手段は、冷却分離塔74a〜74dに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0050】
例えば排ガス処理装置70のサイクロン72b及び脱臭装置80のブロワー82から排出される排ガスEを、例えばタンクや容器等の貯蔵容器(図示省略)に一旦貯蔵して、熱風供給装置30の燃焼室34に供給するか、燃焼室34から乾燥ドラム51に供給される途中の熱風Dに供給することもできる。或いは、排ガスEが貯蔵された貯蔵容器(図示省略)を、上述の燃焼室34に供給する場所に移動することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】畜糞処理装置の全体構成を示す平面図。
【図2】熱風供給装置による熱風の供給方法を示す縦断側面図。
【図3】畜糞供給装置による畜糞の供給方法を示す平面図。
【図4】畜糞乾燥装置による畜糞の乾燥方法を示す縦断側面図。
【図5】畜糞のかき上げ状態及び撹拌状態を示す縦断正面図。
【図6】排ガス供給装置及び脱臭装置による処理状態を示す側面図。
【図7】排ガスを熱風供給装置に供給する方法を示す側面図。
【符号の説明】
A…乾燥畜糞
B…未乾燥畜糞
D…熱風
E…排ガス
10…畜糞処理装置
30…熱風供給装置
34…燃焼室
40…畜糞供給装置
50…畜糞乾燥装置
51…乾燥ドラム
70…排ガス処理装置
72a,72b…サイクロン
73c,82c…供給路
74a〜74d…冷却分離塔
80…脱臭装置

Claims (4)

  1. 熱風供給手段が発生する熱風を畜糞乾燥手段内に直接供給し、該畜糞乾燥手段内に供給される未乾燥畜糞を乾燥処理する畜糞処理装置であって、
    上記畜糞乾燥手段から排出される排ガス中に含まれる微細な畜糞を分離する畜糞分離手段と、
    上記畜糞分離手段により微細な畜糞が分離された熱風よりも温度が低い排ガスを上記熱風供給手段に供給する排ガス供給手段とを備えた
    畜糞処理装置。
  2. 上記畜糞分離手段を、上記排ガス中に含まれる微細な畜糞を集塵力により分離する集塵分離手段で構成した
    請求項1記載の畜糞処理装置。
  3. 上記畜糞分離手段を、上記排ガス中に含まれる微細な畜糞を液体に吸着させて分離する吸着分離手段で構成した
    請求項1記載の畜糞処理装置。
  4. 上記畜糞分離手段を、上記排ガス中に含まれる微細な畜糞を集塵力により分離する集塵分離手段と、該微細な畜糞を液体に吸着させて分離する吸着分離手段とで構成した
    請求項1記載の畜糞処理装置。
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JP2015004475A (ja) * 2013-06-21 2015-01-08 岡山市 浄水発生土用木質ペレットバーナ乾燥装置の運転制御方法

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