JP2003050007A - 畜糞処理方法及びその畜糞処理装置 - Google Patents

畜糞処理方法及びその畜糞処理装置

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JP2003050007A
JP2003050007A JP2001235942A JP2001235942A JP2003050007A JP 2003050007 A JP2003050007 A JP 2003050007A JP 2001235942 A JP2001235942 A JP 2001235942A JP 2001235942 A JP2001235942 A JP 2001235942A JP 2003050007 A JP2003050007 A JP 2003050007A
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livestock manure
dry
hot air
dried
livestock
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Hiroomi Mizuta
博臣 水田
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TECHNO OKURA KK
TECHNO OOKURA KK
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TECHNO OKURA KK
TECHNO OOKURA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】保管や取扱いに適した状態に処理することがで
きると共に、乾燥処理に要する経費を削減して、処理コ
ストの低減を図ることができる畜糞処理方法及びその畜
糞処理装置を提供する。 【解決手段】畜糞処理装置10を構成する熱風供給装置
30のホッパー31に投入された乾燥畜糞Aを燃焼室3
5に供給し、その乾燥畜糞Aの燃焼時に発生する熱で加
熱した乾燥熱風Dを畜糞乾燥装置50の乾燥ドラム51
内に送気する。一方、畜糞供給装置40の第2ホッパー
42に投入された未乾燥畜糞Bを乾燥ドラム51内に供
給して、未乾燥畜糞Bに含まれる水分を乾燥熱風Dによ
り吸着分離して乾燥処理する。乾燥ドラム51から排出
される乾燥畜糞Aは、熱風供給装置30のホッパー31
に投入して、熱風Dを発生させるための燃料として使用
する。燃焼室35から排出される畜糞焼却灰Cは、焼却
灰集積場39に集積する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば鶏糞、牛
糞、豚糞等の畜糞を乾燥処理する作業に用いられる畜糞
処理方法及びその畜糞処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述の畜糞を乾燥処理する装置と
しては、例えば重油が燃焼するときに発生する熱や電気
ヒーターが発熱する熱により加熱した熱風(又は雰囲
気)を、ドラム型乾燥装置の乾燥ドラム内に送風し、そ
の乾燥ドラム内に投入された高水分含有量の未乾燥畜糞
(生畜糞)を所定の水分含有量に乾燥処理する装置があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の装置
は、重油を燃焼させたり、電気ヒーターを発熱する等し
て加熱した熱風により未乾燥畜糞を乾燥処理するので、
所定の水分含有量に乾燥処理するのに時間が掛るだけで
なく、乾燥効率が悪く、燃料や電気の消費量が多くなる
ため、乾燥処理に要する経費が高くなり、処理コスト及
び製造コストが高価となる問題点を有している。
【0004】また、未乾燥畜糞に含まれる水分を熱風に
より吸着分離しても、乾燥畜糞の体積変化が小さく、広
い集積場所が必要である。また、乾燥畜糞を肥料として
出荷する場合、大きな袋や箱に充填しなければならず、
充填作業に手間及び時間が掛るという問題点も有してい
る。
【0005】この発明は上記問題に鑑み、乾燥畜糞を燃
料として使用し、該乾燥畜糞が燃焼するときに発生する
熱で加熱した熱風により未乾燥畜糞を乾燥処理するの
で、乾燥処理に要する経費を削減して、処理コスト及び
製造コストの低減を図ることができる畜糞処理方法及び
その畜糞処理装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、所定の水分
含有量に乾燥された乾燥畜糞が燃焼するときに発生する
熱で加熱した熱風を熱風供給手段により畜糞乾燥手段の
畜糞乾燥室内に対して供給し、上記畜糞乾燥室内に供給
される未乾燥畜糞を該畜糞乾燥室の回転力により特定方
向に向けて移送すると共に、該未乾燥畜糞に含まれる水
分を熱風との接触により吸着分離して所定の水分含有量
に乾燥処理する畜糞処理方法であることを特徴とする。
【0007】また、所定の水分含有量に乾燥された乾燥
畜糞を燃焼させ、該乾燥畜糞が燃焼するときに発生する
熱で加熱した熱風を畜糞乾燥室内に供給する熱風供給手
段と、上記所定の水分含有量に乾燥処理する前の未乾燥
畜糞を、上記畜糞乾燥室内に供給する畜糞供給手段と、
上記畜糞乾燥室を上記未乾燥畜糞が特定方向に向けて移
送される方向に回転させ、該未乾燥畜糞に含まれる水分
を熱風との接触により吸着分離して所定の水分含有量に
乾燥処理する畜糞乾燥手段とを備えた畜糞処理装置であ
ることを特徴とする。
【0008】上述の乾燥畜糞は、例えば鶏糞や牛糞、豚
糞等で構成することができる。畜糞乾燥室は、例えば略
円筒状や略円錐状の乾燥ドラム等で構成することができ
る。熱風供給手段は、例えば乾燥畜糞を燃料とする燃焼
装置やその乾燥畜糞が燃焼するときに発生する熱により
加熱した熱風を送風するブロワー等で構成することがで
きる。畜糞供給手段及び乾燥畜糞移送手段、乾燥畜糞供
給手段は、例えばベルトコンベアー、スクリューコンベ
アー等の搬送手段で構成することができる。畜糞乾燥手
段は、例えばロータリーキルン乾燥機、直接加熱式回転
乾燥機等で構成することができる。
【0009】つまり、所定の水分含有量に乾燥された乾
燥畜糞を燃焼させ、その燃焼時に発生する熱により加熱
された熱風を畜糞乾燥室内に供給すると共に、畜糞乾燥
室を未乾燥畜糞が特定方向に向けて移送される方向に回
転させ、未乾燥畜糞に含まれる水分を熱風との接触によ
り吸着分離して所定の水分含有量に乾燥処理する。
【0010】実施の形態として、未乾燥畜糞を畜糞乾燥
室内に供給する畜糞供給手段を、熱風供給手段と畜糞乾
燥手段との間に設けることができる。また、熱風供給手
段から排出される乾燥畜糞が燃焼したときに生じる焼却
灰を焼却灰集積場に移送する焼却灰移送手段を備えるこ
とができる。また、畜糞乾燥室から排出される乾燥畜糞
を乾燥畜糞集積場に移送する乾燥畜糞移送手段を備える
ことができる。また、乾燥畜糞集積場に集積された乾燥
畜糞を、熱風供給装置に供給する乾燥畜糞供給手段を備
えることもできる。
【0011】
【作用及び効果】この発明によれば、所定の水分含有量
に乾燥された乾燥畜糞を燃料として使用し、その乾燥畜
糞が燃焼するときに発生する熱により加熱された熱風に
より未乾燥畜糞を乾燥処理するので、畜糞乾燥用の熱風
を発生させるのに必要とする熱量が得られ、未乾燥畜糞
を効率よく乾燥処理することができる。且つ、例えば重
油を燃焼させたり、電気ヒーターを発熱したりする必要
がないため、燃料費や電気代の分だけ乾燥処理に要する
経費を削減して、処理コスト及び製造コストの低減を図
ることができる。
【0012】しかも、焼却処理した畜糞焼却灰の方が、
乾燥処理した乾燥畜糞よりも体積が極めて小さく、特定
の場所に集積したり、特定の袋や箱等に充填したり、廃
棄処分したりする作業が簡単且つ容易に行え、保管や取
扱いに大変便利である。且つ、畜糞焼却灰には、例えば
農作物や植物(花卉)等を栽培するのに適した成分が多
く含まれているので、肥料としても使用することができ
る。
【0013】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は畜糞を乾燥処理及び焼却処理する作業に
用いられる畜糞処理方法及びその畜糞処理装置を示し、
図1、図2、図3に於いて、本発明の畜糞処理方法に用
いられる畜糞処理装置10は、所定の水分含有量に乾燥
させた乾燥畜糞Aを供給する燃料供給装置20と、高水
分含有量の未乾燥畜糞Bを乾燥させるための熱風D(又
は雰囲気)を発生させる熱風供給装置30と、未乾燥畜
糞Bを定量供給する畜糞供給装置40と、乾燥畜糞Aを
熱風Dにより乾燥処理するの畜糞乾燥装置50(例えば
ロータリーキルン乾燥機)と、所定の水分含有量に乾燥
処理された乾燥畜糞Aを集積する乾燥畜糞集積場60
と、排ガスEを冷却及び微細な乾燥畜糞Aを分離回収す
る排ガス処理装置70と、排ガスEに含まれる臭いの成
分を吸着分離する脱臭装置80とで構成される。
【0014】上述の燃料供給装置20は、振分けコンベ
ア21を、後述する畜糞乾燥装置50両側部に配設した
熱風供給装置30のホッパー31間に架設し、供給コン
ベア22を、振分けコンベア21と後述する乾燥畜糞集
積場60との間に斜設して、乾燥畜糞集積場60に集積
された所定の水分含有量(例えば略45%以下)を有す
る乾燥畜糞Aを、人為的作業又は機械的作業により供給
コンベア22のホッパー23に投入し、供給コンベア2
2から振分けコンベア21に供給される乾燥畜糞Aを、
2基配設した熱風供給装置30のホッパー31に対して
振分け供給する。
【0015】前述の熱風供給装置30は、図4にも示す
ように、後述する畜糞乾燥装置50の始端側両側部に接
続され、未乾燥畜糞Bを所定の水分含有量に乾燥するの
に必要とする温度及び風量の熱風Dを、畜糞乾燥装置5
0の乾燥ドラム51内部に対して供給する。なお、実施
例では、2基の熱風供給装置30により熱風Dを発生さ
せるが、1基又は2基以上の熱風供給装置30により発
生させることもできる。
【0016】且つ、ホッパー31に投入される乾燥畜糞
A(例えば略1,750Kcal以上の熱量を有する畜糞)
を拡散又は分散するための拡散スクリュー32を、ホッ
パー31内部に対して所定間隔に隔てて複数本軸支し、
その乾燥畜糞Aを、ホッパー31底部に形成した出口部
34に向けて移送するための供給スクリュー33を、ホ
ッパー31底部に沿って並列に複数本軸支し、乾燥畜糞
Aを燃焼させるための燃焼室35を、出口部34に連設
している。
【0017】なお、作業開始時には、例えばバーナーや
ライター、その他の火種等の点火手段で点火する。ま
た、燃焼温度が低下することを考慮して、乾燥畜糞Aの
燃焼を補助するための燃焼装置(例えばアフターバーナ
ー)を備えることもできる。
【0018】且つ、装置外部の新鮮な外気(エアー)を
吸気するための吸気口35aを、燃焼室35底部に斜設
した流下板35bに対して所定間隔に隔てて複数形成す
ると共に、上流側から下流側に向けて順に低くなるよう
に配列している。且つ、装置外部の外気(エアー)を送
風するための送風ブロワー36を、上述の吸気口35a
と連通して燃焼室35底部に複数接続している。
【0019】一方、乾燥畜糞Aが燃焼するときに発生す
る熱で加熱した熱風Dを送気するための送気口35c
を、後述する畜糞供給装置40よりも前段で、畜糞乾燥
装置50を構成する乾燥ドラム51の吸気口51bと連
通して燃焼室35の上部壁面に形成している。なお、熱
風Dの温度、風量、風速は、畜糞乾燥装置50に供給さ
れる畜糞の種類や水分含有量等に応じて変更される。
【0020】且つ、乾燥畜糞Aが燃焼したときに生じる
畜糞焼却灰C(肥料灰)を排出するための排出口35d
を、流下板35bの下流側と略対応する焼却室35底部
に形成し、排出口35dから排出される畜糞焼却灰Cを
搬出するための搬出コンベア37を熱風供給装置30下
部に配設し、搬出コンベア37により排出される畜糞焼
却灰Cを移送するための移送コンベア38を、搬出コン
ベア37,37の間と、一方又は両方の熱風供給装置3
0側部に配設した焼却灰集積場39との間に配設してい
る。
【0021】前述の畜糞供給装置40は、図5にも示す
ように、上述した熱風供給装置30と畜糞乾燥装置50
との間で、熱風供給装置30の後段に配設され、所定量
の未乾燥畜糞Bが投入される第1ホッパー41と第2ホ
ッパー42とを連設し、第2ホッパー42を、畜糞乾燥
装置50を構成する乾燥ドラム51の始端側上部に接続
している。例えば半日分、1日分等の処理量に相当する
未乾燥畜糞Bを、第1ホッパー41と第2ホッパー42
とに投入しておき、第2ホッパー42に投入された未乾
燥畜糞Bが無くなったり、所定量以下に減少したとき、
未乾燥畜糞Bを、第1ホッパー41から第2ホッパー4
2に定量供給する。
【0022】且つ、未乾燥畜糞Bを第2ホッパー42に
向けて供給するための供給スクリュー41aを、第1ホ
ッパー41底部に沿って並列に複数本軸支し、未乾燥畜
糞Bを第2ホッパー42底部中央に向けて集合するため
の供給スクリュー42aを、第2ホッパー42の両側斜
面に沿って並列に複数本軸支し、その未乾燥畜糞Bを畜
糞乾燥装置50に供給するための供給スクリュー42b
を、第2ホッパー42底部中央に複数本軸支(例えば2
本)し、未乾燥畜糞Bを拡散又は分散するための拡散羽
根体42cを、両側斜面に配列した供給スクリュー42
a上方に軸支している。
【0023】なお、実施例では、2台のホッパー41,
42を配設しているが、1台又は2台以上のホッパーを
配設してもよい。また、前述のスクリュー32,33,
41a,42a,42b及び拡散羽根体42cは、減速
機付きモータ(図示省略)の駆動力により回転される。
【0024】前述の畜糞乾燥装置50は、図6にも示す
ように、略円筒状を有する乾燥ドラム51を略水平に軸
受し、上述の第2ホッパー42底部に形成した未乾燥畜
糞Bを排出するための排出口42dを、乾燥ドラム51
の始端側上部に形成した供給口51aに接続し、前述の
熱風供給装置30に形成した送気口35cを、乾燥ドラ
ム51の始端側下部に形成した吸気口51bに接続し、
高温(例えば略300℃〜略200℃以下)の排ガスE
(又は熱風D、雰囲気等)を排出するための排気ブロワ
ー52を、乾燥ドラム51の終端側上部に形成した排気
口51cに接続し、所定の水分含有量(例えば略45%
以下)に乾燥された乾燥畜糞Aを排出するための排出口
51dを、乾燥ドラム51の終端側下部に形成してい
る。
【0025】且つ、未乾燥畜糞Bを撹拌及び移送するた
めの羽根51eを、乾燥ドラム51の内周面全長と円周
方向とに対して所定間隔に隔てて多数形成すると共に、
減速機付きモータ(図示省略)の駆動力により乾燥ドラ
ム51を特定方向に回転したとき、始端側から終端側に
向けて未乾燥畜糞Bが移送される角度に傾斜している。
また、乾燥ドラム51全体を、始端側から終端側に向け
て低くなる角度に軸受してもよい。
【0026】且つ、排出口51dから排出される乾燥畜
糞Aを搬出するための搬出コンベア53を乾燥ドラム5
1の終端側下部に配設し、搬出コンベア53により排出
される乾燥畜糞Aを移送するための移送コンベア54
を、搬出コンベア53と、畜糞乾燥装置50側部に配設
した乾燥畜糞集積場60との間に配設している。なお、
乾燥ドラム51の回転速度は、畜糞の種類や水分含有量
等に応じて変更される。
【0027】前述の排ガス処理装置70は、図7にも示
すように、排ガスEに含まれる大きな乾燥畜糞Aを集塵
するためのサイクロン72a,72bを、排気ブロワー
52と排気ダクト71とを介して、乾燥ドラム51の排
気口51cに接続し、排ガスEを冷却及び微細な乾燥畜
糞Aを分離回収するための冷却分離塔74a,74b,
74c,74dを、排気ダクト73を介して、サイクロ
ン72bの排気側に接続し、冷却分離塔74a,74b
の間と冷却分離塔74c,74dの間とを排気ダクト7
4eで接続し、冷却分離塔74b上部と冷却分離塔74
c側部との間を排気ダクト74fで接続し、後述する脱
臭装置80の排気ダクト81を冷却分離塔74d上部に
接続している。また、サイクロン72a,72bの排出
側を、前述した畜糞供給装置40のホッパー41又は4
2に接続してもよい。
【0028】且つ、例えば水道水や蒸留水等の冷却水F
を噴出(シャワーリング)するための噴射ノズル75
を、冷却分離塔74a〜74d内部に複数設け、例えば
水道の蛇口や貯水タンク、貯水槽等の冷却水Fを供給す
る水源76を、バルブ76aと、ポンプ76bと、供給
路76cとを介して、噴射ノズル75に接続している。
【0029】且つ、畜糞が含まれる汚水を貯留するため
の汚水槽77を、排出路77aを介して、冷却分離塔7
4a〜74d底部に接続し、汚水槽77底部を、バルブ
77bと、ポンプ77cと、返還路77dとを介して、
前述した畜糞供給装置40のホッパー41又は42に接
続している。
【0030】なお、実施例では、2基のサイクロン72
a,72bを接続しているが、1基又は2基以上のサイ
クロンを接続してもよい。また、汚水や汚泥に含まれる
水分を、排ガスEの余熱により蒸発気化して、残った汚
泥のみを未乾燥畜糞B又は乾燥畜糞Aに混入して再度乾
燥処理することもできる。さらに、冷却水Fの代わり
に、例えば冷却溶剤や冷却剤等を用いてもよい。
【0031】前述の脱臭装置80は、上述の冷却分離塔
74dに接続された排気ダクト81を、排ガスEを供給
するための送気ブロワー82を介して、処理槽83内部
に形成した排ガス室84に接続し、排ガスEに含まれる
臭いの成分を吸着分離するための脱臭材G(例えば鋸屑
や炭等)を、排ガス室84上部に形成した脱臭槽85内
部に所定量装填(例えば略1mの厚さ)し、汚水や汚泥
を貯留するための貯留槽86を排ガス室84下部に形成
し、排ガスEや液体の通過を許容する仕切り板87(例
えばフィルター)を、排ガス室84と脱臭槽85との間
に架設している。
【0032】且つ、貯留槽86底部を、バルブ86a
と、ポンプ86bと、返還路86cとを介して、前述の
畜糞供給装置40のホッパー41又は42に接続してい
る。一方、バルブ88aと、ポンプ88bと、供給路8
8cとを介して、前述の水源76に接続した噴射ノズル
88を、脱臭槽85に装填された脱臭材G表面と対向し
て所定間隔に隔てて複数配設し、その噴射ノズル88か
ら噴出される霧状の冷却水Fを、脱臭材G全体に対して
略均一に散布し、脱臭材Gを、乾燥度に応じて適度に加
湿したり、排ガスEの温度を所定温度に低下(例えば略
60℃以下)する。
【0033】なお、上述の脱臭装置80は、屋内設置型
の装置と屋外設置型の装置とで構成され、何れか一方の
装置を独立して設置したり、両方の装置を組合わせて設
置する。例えば排ガスEを、屋内に設置された処理槽8
3に供給して一次処理した後、その屋内に放出される排
ガスEを、送気ブロワー82により次の屋内に設置され
た処理槽83(図1仮想線で示す)に供給して二次処理
する。一次処理及び二次処理を行った後又はその処理を
何回か繰り返した後、最終段階に於いて、屋外に設置さ
れた開放型の処理槽83に供給して最終処理した後、大
気中に放出する。
【0034】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、畜糞処理装置10により未乾燥畜糞Bを乾燥
処理及び焼却処理するときの動作を説明する。
【0035】先ず、図1、図2、図3、図5に示すよう
に、乾燥畜糞集積場60に集積された所定の水分含有量
(例えば略45%以下)を有する乾燥畜糞Aを、燃料供
給装置20を構成する供給コンベア22のホッパー23
に投入し、その乾燥畜糞Aを、供給コンベア22と振分
けコンベア21とで搬送して、2基配設した熱風供給装
置30のホッパー31に対して振分け供給する。
【0036】次に、図4にも示すように、ホッパー31
底部に流下した乾燥畜糞Aを、供給スクリュー33の回
転力により出口部34に連設した燃焼室35内部に対し
て連続供給し、送風ブロワー36の送風力により送風さ
れる新鮮な外気を燃焼室35底部の送気口35cから吹
出し、出口部34から押し出される乾燥畜糞Aを、燃焼
室35内で燃焼する乾燥畜糞Aの炎により連続して燃焼
させ、例えば略850℃〜略950℃の高熱を発生させ
る。但し、カロリー不足の乾燥畜糞A(例えば発酵が進
んだ畜糞等)は、例えば粉炭等の燃焼補助物を所定量混
入(例えば略3%〜略5%)して燃焼させる。
【0037】同時に、送風ブロワー36の送風力と、畜
糞乾燥装置50を構成する排気ブロワー52の吸引力と
により、乾燥畜糞Aが燃焼するときに発生する熱により
所定温度(例えば略850℃〜略950℃)に加熱され
た乾燥熱風Dを、乾燥ドラム51の吸気口51bから排
気口51cに向けて積極的に送気する。且つ、流下板3
5bに沿って流下し、排出口35dから排出される畜糞
焼却灰Cを、搬出コンベア37と移送コンベア38とで
搬送して、焼却灰集積場39に集積する。
【0038】次に、図6にも示すように、畜糞供給装置
40の第2ホッパー42に投入された未乾燥畜糞Bを、
畜糞乾燥装置50の乾燥ドラム51内部に対して連続供
給すると共に、未乾燥畜糞Bを、乾燥ドラム51の回転
力により始端側から終端側に向けて撹拌しながら移送
し、未乾燥畜糞Bに含まれる水分を、乾燥ドラム51内
に供給される乾燥熱風Dにより吸着分離し、所定の水分
含有量(例えば略45%以下)に乾燥処理する。且つ、
排出口51dから排出される乾燥畜糞Aを、搬出コンベ
ア53と移送コンベア54とで搬送して、乾燥畜糞集積
場60に集積する。
【0039】一方、乾燥ドラム51の排気口51cから
排出される高温の排ガスEを、排ガス処理装置70のサ
イクロン72a,72bに供給して、集塵された大きな
乾燥畜糞Aを畜糞供給装置40のホッパー41又は42
に返還して再度乾燥処理する。
【0040】次に、図7にも示すように、微細な乾燥畜
糞Aが含まれる排ガスEを冷却分離塔74a〜74dに
供給して、高温(例えば略300℃〜略200℃以下)
の排ガスEを、噴射ノズル75から噴出される冷却水F
により所定温度(略70度又以下の温度)に冷却し、そ
の排ガスEに含まれる微細な乾燥畜糞Aを塔底部に分離
降下させ、残りの排ガスEを脱臭装置80に供給する。
一方、冷却分離塔74a〜74dから排出される汚水を
汚水槽77に一旦貯留し、汚水槽77底部に溜まった汚
泥を、畜糞供給装置40のホッパー41又は42に返還
して再度乾燥処理する。
【0041】次に、冷却分離塔74dから排出される排
ガスEを、処理槽83の排ガス室84内部に対して連続
供給し、その排ガスEに含まれる臭いの成分を、脱臭槽
85の脱臭材Gを通過するときに吸着分離し、特有の臭
いが脱臭された排ガスEのみを大気中に放出する。貯留
槽86底部に貯留される汚水や汚泥は、畜糞供給装置4
0のホッパー41又は42に返還して再度乾燥処理す
る。なお、例えば脱臭菌やバクテリア等を脱臭材Gに繁
殖させると、脱臭効果を高めることができる。
【0042】以上のように、所定の水分含有量に乾燥さ
れた乾燥畜糞Aを燃料として使用し、その乾燥畜糞Aが
燃焼するときに発生する熱により加熱された熱風Dによ
り未乾燥畜糞Bを乾燥処理するので、畜糞乾燥用の熱風
Dを発生させるのに必要とする熱量が安定して得られ、
未乾燥畜糞Bを効率よく乾燥処理することができる。且
つ、例えば重油を燃焼させたり、電気ヒーターを発熱し
たりする必要がないため、燃料費や電気代の分だけ乾燥
処理に要する経費を削減して、処理コスト及び製造コス
トの低減を図ることができる。
【0043】しかも、焼却処理した畜糞焼却灰Cの方
が、乾燥処理した乾燥畜糞Aよりも体積が極めて小さ
く、特定の場所に集積したり、特定の袋や箱等に充填し
たり、廃棄処分したりする作業が簡単且つ容易に行え、
保管や取扱いに大変便利である。且つ、畜糞焼却灰Cに
は、例えば農作物や植物(花卉)等を栽培するのに適し
た成分が多く含まれているので、肥料としても使用する
ことができる。
【0044】さらに、熱風供給装置30を、畜糞供給装
置40前段に配設しているので、熱風供給装置30から
供給される高温の熱風Dにより、畜糞供給装置40から
供給される未乾燥畜糞Bが直接加熱されるのを防止する
ことができ、熱風Dの温度、風量、風速を、未乾燥畜糞
Bの種類や水分含有量に応じて設定することができる。
【0045】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の畜糞乾燥室は、実施例の乾燥ドラ
ム51に対応し、以下同様に、乾燥畜糞供給手段は、燃
料供給装置20に対応し、熱風供給手段は、熱風供給装
置30に対応し、畜糞供給手段は、畜糞供給装置40に
対応し、畜糞乾燥手段は、畜糞乾燥装置50に対応し、
焼却灰移送手段は、搬出コンベア37と、移送コンベア
38とに対応し、乾燥畜糞移送手段は、搬出コンベア5
3と、移送コンベア54とに対応するも、この発明は、
上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0046】実施例の振分けコンベア21と、供給コン
ベア20と搬出コンベア37,53と、移送コンベア3
8,54とを、例えばベルトコンベアーやスクリューコ
ンベアー、バケットコンベアー等の搬送手段で構成して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 畜糞処理装置の全体構成を示す平面図。
【図2】 畜糞乾燥処理側の装置配置状態を示す側面
図。
【図3】 畜糞乾燥処理側の装置配置状態を示す畜糞供
給側から見た背面図。
【図4】 熱風供給装置による熱風の発生状態を示す縦
断側面図。
【図5】 畜糞供給装置による畜糞の供給構造を示す平
面図。
【図6】 畜糞乾燥装置による乾燥状態を示す縦断側面
図。
【図7】 排ガス処理装置及び脱臭装置による処理状態
を示す側面図。
【符号の説明】
A…乾燥畜糞 B…未乾燥畜糞 C…畜糞焼却灰 D…熱風 10…畜糞処理装置 20…燃料供給装置 30…熱風供給装置 37,53…搬出コンベア 38,54…移送コンベア 39…焼却灰集積場 40…畜糞供給装置 50…畜糞乾燥装置 51…乾燥ドラム 60…乾燥畜糞集積場
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 25/04 F26B 25/04 Fターム(参考) 3K065 AA07 AA23 AB01 AC11 BA05 CA14 3L113 AA07 AB03 AC03 AC35 AC36 AC40 AC45 AC46 AC48 AC49 AC52 AC53 AC58 AC63 AC68 AC83 AC87 BA38 DA04 DA17 4D059 AA01 BD01 BD22 BK02 CB04 CC03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の水分含有量に乾燥された乾燥畜糞が
    燃焼するときに発生する熱で加熱した熱風を熱風供給手
    段により畜糞乾燥手段の畜糞乾燥室内に対して供給し、
    上記畜糞乾燥室内に供給される未乾燥畜糞を該畜糞乾燥
    室の回転力により特定方向に向けて移送すると共に、該
    未乾燥畜糞に含まれる水分を熱風との接触により吸着分
    離して所定の水分含有量に乾燥処理する畜糞処理方法。
  2. 【請求項2】所定の水分含有量に乾燥された乾燥畜糞を
    燃焼させ、該乾燥畜糞が燃焼するときに発生する熱で加
    熱した熱風を畜糞乾燥室内に供給する熱風供給手段と、
    上記所定の水分含有量に乾燥処理する前の未乾燥畜糞
    を、上記畜糞乾燥室内に供給する畜糞供給手段と、上記
    畜糞乾燥室を上記未乾燥畜糞が特定方向に向けて移送さ
    れる方向に回転させ、該未乾燥畜糞に含まれる水分を熱
    風との接触により吸着分離して所定の水分含有量に乾燥
    処理する畜糞乾燥手段とを備えた畜糞処理装置。
  3. 【請求項3】上記未乾燥畜糞を畜糞乾燥室内に供給する
    畜糞供給手段を、上記熱風供給手段と畜糞乾燥手段との
    間に設けた請求項1記載の畜糞処理方法又は請求項2記
    載の畜糞処理装置。
  4. 【請求項4】上記熱風供給手段から排出される乾燥畜糞
    が燃焼したときに生じる焼却灰を、該畜糞焼却灰を集積
    する焼却灰集積場に移送する焼却灰移送手段を備えた請
    求項1記載の畜糞処理方法又は請求項2記載の畜糞処理
    装置。
  5. 【請求項5】上記畜糞乾燥室から排出される乾燥畜糞
    を、該乾燥畜糞を集積する乾燥畜糞集積場に移送する乾
    燥畜糞移送手段を備えた請求項1記載の畜糞処理方法又
    は請求項2記載の畜糞処理装置。
  6. 【請求項6】上記乾燥畜糞集積場に集積された乾燥畜糞
    を、上記熱風供給装置に供給する乾燥畜糞供給手段を備
    えた請求項5記載の畜糞処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010075772A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Gojo:Kk 家畜糞尿の離水・乾燥処理システム

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