JP2003047929A - 畜糞処理方法及びその畜糞処理装置 - Google Patents

畜糞処理方法及びその畜糞処理装置

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JP2003047929A
JP2003047929A JP2001235943A JP2001235943A JP2003047929A JP 2003047929 A JP2003047929 A JP 2003047929A JP 2001235943 A JP2001235943 A JP 2001235943A JP 2001235943 A JP2001235943 A JP 2001235943A JP 2003047929 A JP2003047929 A JP 2003047929A
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livestock manure
exhaust gas
livestock
animal dung
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JP2001235943A
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Hiroomi Mizuta
博臣 水田
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TECHNO OKURA KK
TECHNO OOKURA KK
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TECHNO OKURA KK
TECHNO OOKURA KK
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  • Treating Waste Gases (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置周辺の作業環境及び自然環境を損なうこと
なく、処理能力及び処理効率の向上を図ることができる
畜糞処理方法及びその畜糞処理装置を提供する。 【解決手段】畜糞乾燥装置50の乾燥ドラム51から排
出される排ガスEを排ガス処理装置70に供給し、排ガ
スEに含まれる乾燥畜糞Aをサイクロン72a,72b
により分離回収して畜糞供給装置40に返還する。排ガ
スEに含まれる微細な乾燥畜糞Aを冷却分離塔74a〜
74dにより冷却分離し、冷却分離塔74a〜74dか
ら排出される畜糞が含まれる汚水や汚泥を畜糞供給装置
40に返還する。冷却分離塔74dから排出される排ガ
スEを処理槽83に供給し、脱臭槽85の脱臭材Gによ
り脱臭して大気中に放出する。貯留槽86に貯留される
畜糞を含んだ汚水や汚泥を畜糞供給装置40に返還して
再度乾燥処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば鶏糞、牛
糞、豚糞等の畜糞を乾燥処理する作業に用いられる畜糞
処理方法及びその畜糞処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述の畜糞を乾燥処理する装置と
しては、例えば重油が燃焼するときに発生する熱や電気
ヒーターが発熱する熱により加熱した熱風を、ドラム型
乾燥装置の乾燥ドラム内に送風して、その乾燥ドラム内
に投入された高水分含有量の未乾燥畜糞(生畜糞)を所
定の水分含有量に乾燥処理する装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の乾燥ド
ラムから排気される排ガスには微細な畜糞が多く含まれ
ているので、畜糞特有の臭いが周囲に放出されるだけで
なく、畜糞が拡散されるため、装置周辺の作業環境及び
自然環境が損なわれる。また、乾燥ドラムに投入された
畜糞の一部が排ガスと一緒に放出されてしまうため、全
畜糞を乾燥処理することが難しく、畜糞の処理量が多く
なるほど、畜糞の損失量が大きくなるので、処理効率が
悪いという問題点を有している。
【0004】この発明は上記問題に鑑み、畜糞乾燥室か
ら排気される排ガスに含まれる畜糞を分離回収し、該分
離した畜糞を畜糞乾燥室に返還して乾燥処理することに
より、装置周辺の作業環境及び自然環境を損なうことな
く、処理能力及び処理効率の向上を図ることができる畜
糞処理方法及びその畜糞処理装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、畜糞乾燥室
内に投入される未乾燥畜糞を、該畜糞乾燥室内に供給さ
れる熱風により所定の水分含有量に乾燥処理する畜糞処
理方法であって、上記畜糞乾燥室から排気される排ガス
に含まれる畜糞を畜糞分離回収手段により分離回収し、
該畜糞が分離された排ガスを大気中に放出すると共に、
上記畜糞分離回収手段により分離された畜糞を畜糞返還
手段により畜糞乾燥室に返還して乾燥処理する畜糞処理
方法であることを特徴とする。
【0006】また、畜糞乾燥室内に投入される未乾燥畜
糞を、該畜糞乾燥室内に供給される熱風により所定の水
分含有量に乾燥処理する畜糞処理装置であって、上記畜
糞乾燥室から排気される排ガスに含まれる畜糞を分離回
収し、該畜糞が分離された排ガスを大気中に放出する畜
糞分離回収手段を、上記畜糞乾燥室の排気側に設け、上
記畜糞分離回収手段により分離された畜糞を畜糞乾燥室
に返還する畜糞返還手段を、上記畜糞乾燥室と畜糞分離
回収手段との間に設けた畜糞処理装置であることを特徴
とする。
【0007】上述の畜糞は、例えば鶏糞や牛糞、豚糞等
で構成することができる。畜糞乾燥室は、例えば略円筒
状や略円錐状の乾燥ドラム等で構成することができる。
畜糞分離回収手段は、例えば遠心力により比重分離する
サイクロン、排ガスを冷却水により所定温度に冷却し、
その排ガスに含まれる畜糞を冷却水に吸着させて分離す
る冷却分離塔等で構成することができる。畜糞返還手段
は、例えば排気ダクト、送気ブロワー、ポンプ、返還路
等で構成することができる。つまり、畜糞乾燥室から排
気される排ガスを畜糞分離回収手段に供給して、排ガス
に含まれる畜糞を分離回収し、畜糞が分離された排ガス
のみを大気中に放出する。一方、分離回収した畜糞を畜
糞返還手段により畜糞乾燥室に返還して再度乾燥処理す
る。
【0008】実施の形態として、畜糞分離回収手段を、
排ガスに含まれる畜糞を遠心力により分離回収する遠心
分離手段で構成したり、排ガスを冷却水により所定温度
に冷却し、該排ガスに含まれる畜糞を冷却水に吸着させ
て分離回収する冷却分離手段で構成したり、排ガスに含
まれる畜糞の臭いの成分を脱臭材に吸着させて分離回収
し、該臭いの成分が分離された排ガスを大気中に放出す
る排ガス脱臭手段で構成することができる。
【0009】
【作用及び効果】この発明によれば、畜糞乾燥室から排
気される排ガスに含まれる畜糞を分離回収して、その分
離回収した畜糞を畜糞乾燥室に返還して乾燥処理するの
で、畜糞乾燥室に投入される全畜糞を確実に乾燥処理す
ることができ、畜糞の損失量を少なくして、処理能力及
び処理効率の向上を図ることができる。
【0010】しかも、排ガスに含まれる畜糞の臭いの成
分を脱臭材により吸着分離して、その臭いの成分が分離
された排ガスのみを大気中に放出するので、畜糞が周囲
に拡散したり、畜糞特有の臭いが発生したりせず、装置
周辺の作業環境及び自然環境が損われるのを防止するこ
とができる。
【0011】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は畜糞を乾燥処理及び焼却処理する作業に
用いられる畜糞処理方法及びその畜糞処理装置を示し、
図1、図2、図3に於いて、本発明の畜糞処理方法に用
いられる畜糞処理装置10は、所定の水分含有量に乾燥
させた乾燥畜糞Aを供給する燃料供給装置20と、高水
分含有量の未乾燥畜糞Bを乾燥させるための熱風D(又
は雰囲気)を発生させる熱風供給装置30と、未乾燥畜
糞Bを定量供給する畜糞供給装置40と、乾燥畜糞Aを
熱風Dにより乾燥処理するの畜糞乾燥装置50(例えば
ロータリーキルン乾燥機)と、所定の水分含有量に乾燥
処理された乾燥畜糞Aを集積する乾燥畜糞集積場60
と、排ガスEを冷却及び微細な乾燥畜糞Aを分離回収す
る排ガス処理装置70と、排ガスEに含まれる臭いの成
分を吸着分離する脱臭装置80とで構成される。
【0012】上述の燃料供給装置20は、振分けコンベ
ア21を、後述する畜糞乾燥装置50両側部に配設した
熱風供給装置30のホッパー31間に架設し、供給コン
ベア22を、振分けコンベア21と後述する乾燥畜糞集
積場60との間に斜設して、乾燥畜糞集積場60に集積
された所定の水分含有量(例えば略45%以下)を有す
る乾燥畜糞Aを、人為的作業又は機械的作業により供給
コンベア22のホッパー23に投入し、供給コンベア2
2から振分けコンベア21に供給される乾燥畜糞Aを、
2基配設した熱風供給装置30のホッパー31に対して
振分け供給する。
【0013】前述の熱風供給装置30は、図4にも示す
ように、後述する畜糞乾燥装置50の始端側両側部に接
続され、未乾燥畜糞Bを所定の水分含有量に乾燥するの
に必要とする温度及び風量の熱風Dを、畜糞乾燥装置5
0の乾燥ドラム51内部に対して供給する。なお、実施
例では、2基の熱風供給装置30により熱風Dを発生さ
せるが、1基又は2基以上の熱風供給装置30により発
生させることもできる。
【0014】且つ、ホッパー31に投入される乾燥畜糞
A(例えば略1,750Kcal以上の熱量を有する畜糞)
を拡散又は分散するための拡散スクリュー32を、ホッ
パー31内部に対して所定間隔に隔てて複数本軸支し、
その乾燥畜糞Aを、ホッパー31底部に形成した出口部
34に向けて移送するための供給スクリュー33を、ホ
ッパー31底部に沿って並列に複数本軸支し、乾燥畜糞
Aを燃焼させるための燃焼室35を、出口部34に連設
している。
【0015】なお、作業開始時には、例えばバーナーや
ライター、その他の火種等の点火手段で点火する。ま
た、燃焼温度が低下することを考慮して、乾燥畜糞Aの
燃焼を補助するための燃焼装置(例えばアフターバーナ
ー)を備えることもできる。
【0016】且つ、装置外部の新鮮な外気(エアー)を
吸気するための吸気口35aを、燃焼室35底部に斜設
した流下板35bに対して所定間隔に隔てて複数形成す
ると共に、上流側から下流側に向けて順に低くなるよう
に配列している。且つ、装置外部の外気(エアー)を送
風するための送風ブロワー36を、上述の吸気口35a
と連通して燃焼室35底部に複数接続している。
【0017】一方、乾燥畜糞Aが燃焼するときに発生す
る熱で所定温度(例えば略850℃〜略950℃)に加
熱した熱風Dを送気するための送気口35cを、後述す
る畜糞供給装置40よりも前段で、畜糞乾燥装置50を
構成する乾燥ドラム51の吸気口51bと連通して燃焼
室35の上部壁面に形成している。なお、熱風Dの温
度、風量、風速は、畜糞乾燥装置50に供給される畜糞
の種類や水分含有量等に応じて変更される。
【0018】且つ、乾燥畜糞Aが燃焼したときに生じる
畜糞焼却灰C(肥料灰)を排出するための排出口35d
を、流下板35bの下流側と略対応する焼却室35底部
に形成し、排出口35dから排出される畜糞焼却灰Cを
搬出するための搬出コンベア37を熱風供給装置30下
部に配設し、搬出コンベア37により排出される畜糞焼
却灰Cを移送するための移送コンベア38を、搬出コン
ベア37,37の間と、一方又は両方の熱風供給装置3
0側部に配設した焼却灰集積場39との間に配設してい
る。
【0019】前述の畜糞供給装置40は、図5にも示す
ように、上述した熱風供給装置30と畜糞乾燥装置50
との間で、熱風供給装置30の後段に配設され、所定量
の未乾燥畜糞Bが投入される第1ホッパー41と第2ホ
ッパー42とを連設し、第2ホッパー42を、畜糞乾燥
装置50を構成する乾燥ドラム51の始端側上部に接続
している。例えば半日分、1日分等の処理量に相当する
未乾燥畜糞Bを、第1ホッパー41と第2ホッパー42
とに投入しておき、第2ホッパー42に投入された未乾
燥畜糞Bが無くなったり、所定量以下に減少したとき、
未乾燥畜糞Bを、第1ホッパー41から第2ホッパー4
2に定量供給する。
【0020】且つ、未乾燥畜糞Bを第2ホッパー42に
向けて供給するための供給スクリュー41aを、第1ホ
ッパー41底部に沿って並列に複数本軸支し、未乾燥畜
糞Bを第2ホッパー42底部中央に向けて集合するため
の供給スクリュー42aを、第2ホッパー42の両側斜
面に沿って並列に複数本軸支し、その未乾燥畜糞Bを畜
糞乾燥装置50に供給するための供給スクリュー42b
を、第2ホッパー42底部中央に複数本軸支(例えば2
本)し、未乾燥畜糞Bを拡散又は分散するための拡散羽
根体42cを、両側斜面に配列した供給スクリュー42
a上方に軸支している。
【0021】なお、実施例では、2台のホッパー41,
42を配設しているが、1台又は2台以上のホッパーを
配設してもよい。また、前述のスクリュー32,33,
41a,42a,42b及び拡散羽根体42cは、減速
機付きモータ(図示省略)の駆動力により回転される。
【0022】前述の畜糞乾燥装置50は、図6にも示す
ように、略円筒状を有する乾燥ドラム51を略水平に軸
受し、上述の第2ホッパー42底部に形成した未乾燥畜
糞Bを排出するための排出口42dを、乾燥ドラム51
の始端側上部に形成した供給口51aに接続し、前述の
熱風供給装置30に形成した送気口35cを、乾燥ドラ
ム51の始端側下部に形成した吸気口51bに接続し、
高温(例えば略300℃〜略200℃以下)の排ガスE
(又は熱風D、雰囲気等)を排出するための排気ブロワ
ー52を、乾燥ドラム51の終端側上部に形成した排気
口51cに接続し、所定の水分含有量(例えば略45%
以下)に乾燥された乾燥畜糞Aを排出するための排出口
51dを、乾燥ドラム51の終端側下部に形成してい
る。
【0023】且つ、未乾燥畜糞Bを撹拌及び移送するた
めの羽根51eを、乾燥ドラム51の内周面全長と円周
方向とに対して所定間隔に隔てて多数形成すると共に、
減速機付きモータ(図示省略)の駆動力により乾燥ドラ
ム51を特定方向に回転したとき、始端側から終端側に
向けて未乾燥畜糞Bが移送される角度に傾斜している。
また、乾燥ドラム51全体を、始端側から終端側に向け
て低くなる角度に軸受してもよい。
【0024】且つ、排出口51dから排出される乾燥畜
糞Aを搬出するための搬出コンベア53を乾燥ドラム5
1の終端側下部に配設し、搬出コンベア53により排出
される乾燥畜糞Aを移送するための移送コンベア54
を、搬出コンベア53と、畜糞乾燥装置50側部に配設
した乾燥畜糞集積場60との間に配設している。なお、
乾燥ドラム51の回転速度は、畜糞の種類や水分含有量
等に応じて変更される。
【0025】前述の排ガス処理装置70は、図7にも示
すように、排ガスEに含まれる大きな乾燥畜糞Aを集塵
するためのサイクロン72a,72bを、排気ブロワー
52と排気ダクト71とを介して、乾燥ドラム51の排
気口51cに接続し、排ガスEを冷却及び微細な乾燥畜
糞Aを分離回収するための冷却分離塔74a,74b,
74c,74dを、排気ダクト73を介して、サイクロ
ン72bの排気側に接続し、冷却分離塔74a,74b
の間と冷却分離塔74c,74dの間とを排気ダクト7
4eで接続し、冷却分離塔74b上部と冷却分離塔74
c側部との間を排気ダクト74fで接続し、後述する脱
臭装置80の排気ダクト81を冷却分離塔74d上部に
接続している。また、サイクロン72a,72bの排出
側を、前述した畜糞供給装置40のホッパー41又は4
2に接続してもよい。
【0026】且つ、例えば水道水や蒸留水等の冷却水F
を噴出(シャワーリング)するための噴射ノズル75
を、冷却分離塔74a〜74d内部に複数設け、例えば
水道の蛇口や貯水タンク、貯水槽等の冷却水Fを供給す
る水源76を、バルブ76aと、ポンプ76bと、供給
路76cとを介して、噴射ノズル75に接続している。
【0027】且つ、畜糞が含まれる汚水を貯留するため
の汚水槽77を、排出路77aを介して、冷却分離塔7
4a〜74d底部に接続し、汚水槽77底部を、バルブ
77bと、ポンプ77cと、返還路77dとを介して、
前述した畜糞供給装置40のホッパー41又は42に接
続している。
【0028】なお、実施例では、2基のサイクロン72
a,72bを接続しているが、1基又は2基以上のサイ
クロンを接続してもよい。また、汚水や汚泥に含まれる
水分を、排ガスEの余熱により蒸発気化して、残った汚
泥のみを未乾燥畜糞B又は乾燥畜糞Aに混入して再度乾
燥処理することもできる。さらに、冷却水Fの代わり
に、例えば冷却溶剤や冷却剤等を用いてもよい。
【0029】前述の脱臭装置80は、上述の冷却分離塔
74dに接続された排気ダクト81を、排ガスEを供給
するための送気ブロワー82を介して、処理槽83内部
に形成した排ガス室84に接続し、排ガスEに含まれる
臭いの成分を吸着分離するための脱臭材G(例えば鋸屑
や炭等)を、排ガス室84上部に形成した脱臭槽85内
部に所定量装填(例えば略1mの厚さ)し、汚水や汚泥
を貯留するための貯留槽86を排ガス室84下部に形成
し、排ガスEや液体の通過を許容する仕切り板87(例
えばフィルター)を、排ガス室84と脱臭槽85との間
に架設している。
【0030】且つ、貯留槽86底部を、バルブ86a
と、ポンプ86bと、返還路86cとを介して、前述の
畜糞供給装置40のホッパー41又は42に接続してい
る。一方、バルブ88aと、ポンプ88bと、供給路8
8cとを介して、前述の水源76に接続した噴射ノズル
88を、脱臭槽85に装填された脱臭材G表面と対向し
て所定間隔に隔てて複数配設し、その噴射ノズル88か
ら噴出される霧状の冷却水Fを、脱臭材G全体に対して
略均一に散布し、脱臭材Gを、乾燥度に応じて適度に加
湿したり、排ガスEの温度を所定温度に低下(例えば略
60℃以下)する。
【0031】なお、上述の脱臭装置80は、屋内設置型
の装置と屋外設置型の装置とで構成され、何れか一方の
装置を独立して設置したり、両方の装置を組合わせて設
置する。例えば排ガスEを、屋内に設置された処理槽8
3に供給して一次処理した後、その屋内に放出される排
ガスEを、送気ブロワー82により次の屋内に設置され
た処理槽83(図1仮想線で示す)に供給して二次処理
する。一次処理及び二次処理を行った後又はその処理を
何回か繰り返した後、最終段階に於いて、屋外に設置さ
れた開放型の処理槽83に供給して最終処理した後、大
気中に放出する。
【0032】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、畜糞処理装置10により未乾燥畜糞Bを乾燥
処理及び焼却処理するときの動作を説明する。
【0033】先ず、図1、図2、図3、図5に示すよう
に、乾燥畜糞集積場60に集積された乾燥畜糞Aを、燃
料供給装置20の供給コンベア22と振分けコンベア2
1とで搬送して、2基配設した熱風供給装置30のホッ
パー31に振分け供給する。
【0034】次に、図4にも示すように、ホッパー31
に投入された乾燥畜糞Aを燃焼室35内に連続供給し、
送風ブロワー36により送風される新鮮な外気を燃焼室
35底部の送気口35cから吹出して、燃焼室35内で
燃焼する乾燥畜糞Aの炎により連続して燃焼させ、例え
ば略850℃〜略950℃の高熱を発生させる。
【0035】同時に、送風ブロワー36の送風力と、畜
糞乾燥装置50を構成する排気ブロワー52の吸引力と
により、乾燥畜糞Aが燃焼するときに発生する熱により
加熱された乾燥熱風Dを、乾燥ドラム51の吸気口51
bから排気口51cに向けて積極的に送気する。且つ、
排出口35dから排出される畜糞焼却灰Cを、搬出コン
ベア37と移送コンベア38とで搬送して、焼却灰集積
場39に集積する。
【0036】次に、図6にも示すように、畜糞供給装置
40の第2ホッパー42に投入された未乾燥畜糞Bを、
畜糞乾燥装置50の乾燥ドラム51内部に対して連続供
給すると共に、未乾燥畜糞Bを、乾燥ドラム51の回転
力により撹拌しながら移送し、未乾燥畜糞Bに含まれる
水分を、乾燥ドラム51内に供給される乾燥熱風Dによ
り吸着分離し、所定の水分含有量に乾燥処理する。且
つ、排出口51dから排出される乾燥畜糞Aを、搬出コ
ンベア53と移送コンベア54とで搬送して、乾燥畜糞
集積場60に集積する。
【0037】一方、乾燥ドラム51の排気口51cから
排出される高温の排ガスEを、排ガス処理装置70のサ
イクロン72a,72bに供給して、集塵された大きな
乾燥畜糞Aを畜糞供給装置40のホッパー41又は42
に返還して再度乾燥処理する。
【0038】次に、図7にも示すように、微細な乾燥畜
糞Aが含まれる排ガスEを冷却分離塔74a〜74dに
供給して、高温(例えば略300℃〜略200℃以下)
の排ガスEを、噴射ノズル75から噴出される冷却水F
により所定温度(略70度又以下の温度)に冷却し、そ
の排ガスEに含まれる微細な乾燥畜糞Aを塔底部に分離
降下させ、残りの排ガスEを脱臭装置80に供給する。
一方、冷却分離塔74a〜74dから排出される汚水を
汚水槽77に一旦貯留し、汚水槽77底部に溜まった汚
泥を、畜糞供給装置40のホッパー41又は42に返還
して再度乾燥処理する。
【0039】次に、冷却分離塔74dから排出される排
ガスEを、処理槽83の排ガス室84内部に対して連続
供給し、その排ガスEに含まれる臭いの成分を、脱臭槽
85の脱臭材Gを通過するときに吸着分離し、特有の臭
いが脱臭された排ガスEのみを大気中に放出する。貯留
槽86底部に貯留される汚水や汚泥は、畜糞供給装置4
0のホッパー41又は42に返還して再度乾燥処理す
る。なお、例えば脱臭菌やバクテリア等を脱臭材Gに繁
殖させると、脱臭効果を高めることができる。
【0040】以上のように、畜糞乾燥装置50の乾燥ド
ラム51から排気される排ガスEに含まれる微細な乾燥
畜糞Aを排ガス処理装置70により分離回収して、その
分離回収した乾燥畜糞Aを、畜糞供給装置40に返還し
て、畜糞乾燥装置50の乾燥ドラム51に再投入して乾
燥処理するので、乾燥ドラム51に投入される全未乾燥
畜糞Bを確実に乾燥処理することができ、乾燥畜糞A及
び未乾燥畜糞Bの損失量を少なくして、処理能力及び処
理効率の向上を図ることができる。
【0041】しかも、排ガスEに含まれる乾燥畜糞Aの
臭いの成分を脱臭槽85の脱臭材Gにより脱臭して、そ
の臭いの成分が分離された排ガスEのみを大気中に放出
するので、畜糞が周囲に拡散したり、畜糞特有の臭いが
発生したりせず、装置周辺の作業環境及び自然環境が損
われるのを防止することができる。且つ、乾燥ドラム5
1から排気するときの温度よりも低いに冷却した排ガス
Eを大気中に放出するので、装置周辺の温度が高温にな
るのも防止することができる。
【0042】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の畜糞乾燥室は、実施例の乾燥ドラ
ム51に対応し、以下同様に、畜糞分離回収手段は、排
ガス処理装置70に対応し、畜糞返還手段は、排気ダク
ト73,74e,74f,81と、汚水槽77と、排出
路77aと、バルブ77b,86aと、ポンプ77c,
86bと、返還路77d,86cと、貯留槽86とに対
応し、遠心分離手段は、サイクロン72a,72bに対
応し、冷却分離手段は、冷却分離塔74a〜74dに対
応し、排ガス脱臭手段は、脱臭装置80及び処理槽8
3、脱臭槽85に対応するも、この発明は、上述の実施
例の構成のみに限定されるものではない。
【0043】実施例のガス処理装置70を、例えばサイ
クロン72a,72bと、冷却分離塔74a〜74dと
で構成したり、冷却分離塔74a〜74dと、脱臭装置
80とで構成してもよく、実施例の組合わせのみに限定
されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 畜糞処理装置の全体構成を示す平面図。
【図2】 畜糞乾燥処理側の装置配置状態を示す側面
図。
【図3】 畜糞乾燥処理側の装置配置状態を示す畜糞供
給側から見た背面図。
【図4】 熱風供給装置による熱風の発生状態を示す縦
断側面図。
【図5】 畜糞供給装置による畜糞の供給構造を示す平
面図。
【図6】 畜糞乾燥装置による乾燥状態を示す縦断側面
図。
【図7】 排ガス処理装置及び脱臭装置による処理状態
を示す側面図。
【符号の説明】
A…乾燥畜糞 B…未乾燥畜糞 D…熱風 E…排ガス F…冷却水 G…脱臭材 10…畜糞処理装置 20…燃料供給装置 30…熱風供給装置 40…畜糞供給装置 50…畜糞乾燥装置 51…乾燥ドラム 70…排ガス処理装置 73,74e,74f,81…排気ダクト 72a,72b…サイクロン 74a〜74d…冷却分離塔 75,88…噴射ノズル 77…汚水槽 77d,86c…返還路 80…脱臭装置 82…送気ブロワー 83…処理槽 85…脱臭槽 86…貯留槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 21/00 B01D 53/34 116A Fターム(参考) 3L113 AA07 AB03 AC03 AC36 AC40 AC45 AC46 AC48 AC49 AC52 AC53 AC58 AC68 AC83 AC87 BA38 DA04 DA26 4D002 AA40 AB02 AC10 BA02 BA04 CA06 CA07 DA35 DA41 EA02 EA05 4D004 AA02 CA22 CA42 CA48 CB34 CB36 CB44 DA02 DA06 4D031 AC04 BA01 BA10 BB04 DA04 EA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】畜糞乾燥室内に投入される未乾燥畜糞を、
    該畜糞乾燥室内に供給される熱風により所定の水分含有
    量に乾燥処理する畜糞処理方法であって、上記畜糞乾燥
    室から排気される排ガスに含まれる畜糞を畜糞分離回収
    手段により分離回収して、該畜糞が分離された排ガスを
    大気中に放出すると共に、上記排ガスから分離された畜
    糞を畜糞返還手段により畜糞乾燥室に返還して乾燥処理
    する畜糞処理方法
  2. 【請求項2】畜糞乾燥室内に投入される未乾燥畜糞を、
    該畜糞乾燥室内に供給される熱風により所定の水分含有
    量に乾燥処理する畜糞処理装置であって、上記畜糞乾燥
    室から排気される排ガスに含まれる畜糞を分離回収し、
    該畜糞が分離された排ガスを大気中に放出する畜糞分離
    回収手段を、上記畜糞乾燥室の排気側に設け、上記畜糞
    分離回収手段により分離された畜糞を畜糞乾燥室に返還
    する畜糞返還手段を、上記畜糞乾燥室と畜糞分離回収手
    段との間に設けた畜糞処理装置。
  3. 【請求項3】上記畜糞分離回収手段を、上記排ガスに含
    まれる畜糞を遠心力により分離回収する遠心分離手段で
    構成した請求項1記載の畜糞処理方法又は請求項2記載
    の畜糞処理装置。
  4. 【請求項4】上記畜糞分離回収手段を、上記排ガスを冷
    却水により所定温度に冷却し、該排ガスに含まれる畜糞
    を冷却水に吸着させて分離回収する冷却分離手段で構成
    した請求項1記載の畜糞処理方法又は請求項2記載の畜
    糞処理装置。
  5. 【請求項5】上記畜糞分離回収手段を、上記排ガスに含
    まれる畜糞の臭いの成分を脱臭材により吸着分離し、該
    臭いの成分が分離された排ガスを大気中に放出する排ガ
    ス脱臭手段で構成した請求項1記載の畜糞処理方法又は
    請求項2記載の畜糞処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101899348A (zh) * 2010-06-29 2010-12-01 同济大学 一种生活垃圾快速生物干化的方法
CN101947534A (zh) * 2010-06-29 2011-01-19 同济大学 一种生活垃圾水解-好氧两段生物干化方法
KR101216742B1 (ko) * 2012-04-30 2012-12-28 삼전순약공업(주) 증류방식을 사용하는 무기고형물 제조장치 및 제조방법
CN106040725A (zh) * 2016-08-03 2016-10-26 大连理工大学 一种生活垃圾热风耦合生物干化的处理方法

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