JP2004340011A - 燃料噴射装置の燃料管 - Google Patents

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Abstract

【目的】オートバイ等を連続運転した後に再始動を行なう熱間再始動性の向上と始動直後の良好な走行性能を図り、更には長期間に渡り機関を放置した後の始動性の向上を図る。
【構成】燃料管1は内部に燃料流路2を備え、燃料噴射弁Jの燃料流入孔JCは燃料流路2の重力方向の下方に開口する。
燃料ポンプPに連なる燃料導入管15の開口部15Aは、燃料流入孔JCより重力方向において上方位置の燃料流路2に開口し、大気開放路3は燃料流路2の重力方向においてもっとも上方位置に開口して接続され、大気開放路3は常閉型の開閉弁4にて開閉される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、燃料タンク内の燃料を燃料ポンプによって昇圧し、この昇圧された燃料を燃料噴射弁を介して機関へ噴射供給する燃料噴射装置に関し、そのうち特にオートバイ、バギー車、船外機、汎用機、等に搭載して好適な燃料噴射装置の燃料管に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃料噴射装置の燃料管について図4によって説明する。
10は内部に吸気路11が側方に貫通して穿設されたスロットルボデーであり、吸気路11は、スロットルボデー10に回転自在に支承された絞り弁軸12に取着されたバタフライ型の絞り弁13によって開閉され、この絞り弁軸12は運転者によって操作される。
そして吸気路11の上流側(図において右側)にはエアクリーナAが接続され、吸気路11の下流側(図において左側)には吸気管Kが接続され、更に、吸気管Kの下流は機関Eに接続される。
而して、空気はエアクリーナA、スロットルボデー10、吸気感Kを介して機関Eに向かって流れ、その空気量は絞り弁13によって制御される。
13は燃料管であり、内部には重力方向において下方に向かって開口する燃料流路14が穿設される。
そして、この燃料流路14の重力方向における上方位置には燃料導入管15が接続されその開口部15Aが燃料流路14内に開口する。
かかる燃料管13は、吸気管Kより上方に向かって突出する取付ボスK1上にビス16によって固定配置されたステー17によって挟持されて位置決め固定される。
一方、燃料噴射弁Jの上方位置にある流入側端部JAは、燃料管13の燃料流路14の下方開口内にOリングを介して挿入配置され、燃料噴射弁Jの下方位置にある吐出側端部JBは吸気管K内に開口する噴射弁支持孔K2内にOリングを介して挿入配置される。以上によると前述の如く燃料管13が吸気管Kの取付ボスK1上にステー17を介して固定配置されることによって燃料噴射弁Jは燃料管13と吸気管Kとによって脱出不能に挟持されるもので、燃料噴射弁Jの流入側端部JAの上端に開口する燃料流入孔JCは燃料流路14の下方に開口し、吐出側端部JBの下端に開口する噴射孔JDは吸気管K内に向かって開口する。
そして、燃料タンクT内の燃料は、例えば電動式の燃料ポンプPによって昇圧されるもので、この昇圧された燃料は、燃料配管18を介して燃料導入管15へ供給される。
以上によると、エアクリーナAによって清浄に濾過された空気は、絞り弁13によってその量が制御され、吸気管Kを介して機関へ供給される。
一方、燃料タンクT内の燃料は燃料ポンプPによって昇圧され、この昇圧された燃料は燃料配管18、燃料導入管15を介して燃料管13の燃料流路14内へ供給され、更にこの燃料は、燃料噴射弁Jの燃料流入孔JCから燃料噴射弁Jの内部に流入し、計量された燃料が噴射孔JDを介して吸気管K内へ噴射され、吸気管K内を流れる空気と混合されて機関へ供給され、もって機関の運転が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の燃料噴射装置に用いられる燃料管によると、オートバイ等を外気温度の高い状態で連続走行し、一度機関を停止させた後に再び機関を始動する際、(熱間再始動時)において、機関の円滑な再始動、あるいは機関始動直後において走行不調におちいる場合がある。
これは、第1には燃料配管18、燃料導入管15、燃料管13、等の燃料供給内の燃料温度が大きく上昇することによる。
すなわち、オートバイ等の直接的に機関が露出するものにおいて、燃料配管18、燃料導入管15、燃料管13が機関の停止後、機関からの放熱を直接的に受け易いこと。及び前記配管18,15,13が直接大気にさらされ外気温度、直射日光にさらされ易いこと。に起因する。
又、第2には、燃料配管18、燃料導入管15、燃料管13が閉塞状態で燃料噴射弁Jに接続されていること。に起因する。
すなわち、上記によれば、機関の停止後において、燃料配管18、燃料導入管15、燃料管13、内の燃料温度は大きく上昇し、これによって前記配管18,15,13内には燃料蒸発によるベーパーが発生する。
一方、上述の如く、燃料配管18、燃料導入管15、燃料管13が閉塞状態にあることから前記ベーパーは前記配管18,15,13から外部へ排出されることがなく前記配管内に滞溜する。
そして、かかる状態において、機関の再始動操作あるいは機関始動直後の走行が行なわれると、燃料中に含まれるベーパーによって燃料圧力が低下したり、あるいは機関に向けて吐出される吐出燃料量更には燃料の供給が間欠的になるもので、これによって機関の始動性が悪化したり、あるいは始動直後の走行不調が発生することになる。
【0004】
本発明は、前記不具合に鑑み成されたもので、オートバイ等を連続走行した後の熱間再始動時における再始動性の向上と始動直後の良好な走行性能を得ることのできる燃料噴射装置の燃料管を提供することにある。
【0005】
【課題を達成する為の手段】
本発明になる燃料噴射装置の燃料管は前記目的達成の為に、燃料タンク内の燃料を燃料ポンプにて昇圧し、該昇圧された燃料を燃料噴射弁を介して機関へ噴射供給する燃料噴射装置において、
内部に燃料流路を備え、固定部材に固定配置される燃料管は、その重力方向における下方に燃料噴射弁の流入側端部が挿入されて燃料噴射弁の燃料流入孔が燃料流路に接続開口されるとともに前記燃料流入孔より重力方向における上方位置の燃料流路内に、燃料ポンプに連なる燃料導入管の開口部が接続開口され、
更に前記燃料導入管の開口部より重力方向における上方位置の燃料流路内に、大気に連なる大気開放路が開口し、
前記大気開放路には、手動操作により大気開放路を開閉する常閉型の開閉弁を配置したことを第1の特徴とする。
【0006】
又、本発明は前記第1の特徴に加え、前記燃料噴射弁の流入側端部を挿入する燃料流路の長手軸心線を大気開放路の長手軸心線とを同一直線上に配置するとともに燃料流路に向かう燃料導入管の長手軸心線を燃料流路に交差させたことを第2の特徴とする。
【0007】
又、本発明は、燃料タンク内の燃料を燃料ポンプにて昇圧し、該昇圧された燃料を複数の燃料噴射弁を介して機関へ噴射供給する燃料噴射装置において、
内部に、略水平方向に向かう燃料流路を備え、固定部材に固定配置される燃料管は、その重力方向における下方に各燃料噴射弁の流入側端部が挿入されて各燃料噴射弁の燃料流入孔が燃料流路に接続開口されるとともに燃料流路の一側方に燃料ポンプに連なる燃料導入管の開口部が接続開口され、
更に燃料流路の他側方にあって且つ各燃料噴射弁の燃料流入孔より重力方向における上方位置の燃料流路内に大気に連なる大気開放路を開口し、
前記大気開放路には、手動操作により大気開放路を開閉する常閉型の開閉弁を配置したことを第3の特徴とする。
【0008】
【作用】
本発明の第1の特徴によれば、機関の始動時において、運転者によって始動操作が行なわれると、燃料ポンプはこの始動操作に同期的に駆動し、燃料配管、燃料導入管、燃料管、内の燃料圧力を上昇させる。このとき運転者によって開閉弁が手動操作され、大気開放路が開放されると、燃料ポンプによって昇圧されて配管内に保持される燃料は圧力をもって大気開放路より大気へ排出されるもので、この燃料の排出と同時に配管内に滞溜するベーパーもまた同時に配管外へと排出される。
このとき燃料管の燃料流路のもっとも上方位置に大気開放路が開口するので配管内のベーパーを確実に外部へ排出でき、これによって期間の熱間再始動及び機関始動直後における走行性能を向上できる。
【0009】
又、本発明の第2の特徴によると、燃料噴射弁の流入側端部が挿入される燃料流路の長手軸心線と大気開放路の長手軸心線とが同一直線上に配置されるので、燃料に比べ比重の小さいベーパーが燃料噴射弁より確実に離れる側へ排出できる。
あわせて燃料導入管の長手軸心線を燃料流路に交差させたことによると、燃料管、燃料導入管から燃料流路内へ進入するベーパーは燃料流路の側壁に衝突し、ベーパーを微細化できることから大気開放路からのベーパーの排出性を向上できる。
【0010】
更に、本発明の第3の特徴によると、燃料管に複数の燃料噴射弁が装着されるものにおいて、ベーパーは燃料管の燃料流路内を一側方から他側方に向かって流れる燃料と共に流れ、その際、水平方向に配置される燃料流路内の重力方向における上方位置にベーパーは収束しつつ流れる。
一方、大気開放路は、燃料噴射弁の燃料流入孔より重力方向において上方位置にあり、且つ燃料管の他側方に開口されるので、一側方から他側方に向かう燃料流れとともにより効果的にベーパーを大気開放路より大気側へ排出できる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明になる燃料噴射装置の燃料管の一実施例を図1により説明する。本実施例は、機関に対して単一の燃料噴射弁を備える燃料噴射装置であり、図4と同一部分は同一符号を使用し説明を省略する。
燃料管1は内部に上下方向に沿って燃料流路2が穿設され、燃料流路2の重力方向における下方は燃料管1の下端1Aに向けて開口される。
又、燃料流路2の中間部には燃料ポンプPに連なる燃料導入管15の開口部15Aが開口し、燃料流路2の重力方向における上方は大気開放路3を介して大気に開口する。
いいかえると燃料管1の下端1Aには燃料流路2の下方が開口し、燃料管1の上端1Bには燃料流路2に連なる大気開放路3の上方が開口し、燃料導入管15は燃料管1の中間部に接続され、燃料導入管15の開口部15Aは燃料流路2の中間部に接続開口される。
そして、大気開放路3には常閉型の開閉弁4が配置される。
開閉弁4について図2により説明すると、5は弁座体であってその中心部には開放孔5Aが上下方向に沿って貫通して穿設され、開放孔5Aの下端には下方に臨んで弁座5Bが形成される。
又、6は弁座5Bを開閉するよう弁座5Bに臨んで配置される弁体であり、弁体5Bより上方に延びる操作杆5Cは弁座体5の開放孔5A内を通って弁座体5より上方に突出して配置される。
この弁体6はスプリング7のバネ力によって弁座5Bに押圧配置されるもので、具体的には、スプリング7の下端が開放孔5Aの下方段部5Dに係止され、上端が操作杆5Cに嵌合配置されたワッシャー5Eに係止される。
以上によると弁体6を含む操作杆5Cはスプリング7のバネ力によって常時上方に向けて押圧されるもので、これによって弁体6は弁座5Bに向けて付勢され弁座5Bを常時閉塞保持する。
開閉弁4は以上によって形成されるもので、かかる開閉弁4が大気開放路3の上方の開口端より大気開放路3内に螺着配置されるもので、このとき弁座体5の外周と大気開放路3の内周との間は弾性材料よりなるシールリング8によって気密的に保持される。(上記における螺着は弁座体5の上方外周に形成されたオネジ5Fと大気開放路3の上方内周に形成したメネジ3Aによって行なわれる。)
而して、燃料流路2と大気開放路3とは弁座体5の外周部分によって気密保持され、燃料流路2と大気開放路3とは弁座体5の開放孔5Aを介して接続され、該開放孔5Aは弁体6によって常時は閉塞される。
(常時とは弁体6の操作杆5Cに何等の外力を付与しない状態をいう)
【0012】
そして、かかる開閉弁4を備えた燃料管1は吸気管Kより上方にのびる固定部材K1としての吸気管Kの取付ボス上にビス16によって固定配置されるステー17によって挟持されて固定配置される。
この燃料管1の固定部材K1への固定時において、燃料管1の燃料流路2の下方開口内には燃料噴射弁Jの流入側端部JAが気密的に挿入配置され、燃料噴射弁Jの吐出側端部JBは噴射弁支持孔K2内に気密的に挿入配置され、これによって燃料噴射弁Jを燃料管1と吸気管Kとの間に挟持できる。
【0013】
以上を再度まとめてみると、燃料管1は固定部材K1としての取付ボスに固定配置され、燃料噴射弁Jは燃料管1と吸気管Kとの間に挟持される。
そしてこのとき、燃料管1の燃料流路2の重力方向における下方には燃料噴射弁Jの燃料流入孔JCが開口して接続され、又前記燃料流入孔の開口より重力方向における上方の燃料流路2内には燃料導入管15の開口部15Aが開口し、更に前記開口部15Aより重力方向における上方位置の燃料流路2に大気開放路3が開口する。
【0014】
かかる燃料管を備える燃料噴射装置によると、機関の熱間再始動時の如く、燃料供給系内の燃料が大きく加熱された状態における機関の再始動を良好に行なうことができる。
以下に説明すると、運転者はまず始動操作を行なうもので、これによって電動式の燃料ポンプP、点火プラグ等の電気回路が通電状態となり、燃料ポンプPは駆動されて燃料タンクT内の燃料を吸入して昇圧し、この昇圧された燃料が燃料導入管15、燃料管1内の燃料流路2内へ供給され、前記燃料配管内の燃料圧力を上昇させる。
一方、かかる燃料配管(燃料導入管15、燃料管1)内の燃料が大きく加熱された状態にあっては、前記燃料配管内にはベーパーが発生して存在し、このベーパーの存在によって、燃料噴射弁Jより所望の燃料を吸気管Kに向けて供給できない。
又は燃料を連続的に供給できない。ことがあり、機関の熱間再始動が困難となる。かかる状態において、運転者は開閉弁4を手動にて下方へ押圧し、弁体6をスプリング7のバネ力に抗して弁座5Bより離反し、大気開放路3を開放保持する。この大気開放路3が開放されたことによると、燃料導入管15及び燃料管1の燃料流路2内に昇圧されて保持される燃料は一気に大気開放路3より外部に向けて排出されるもので、燃料より比重の軽いベーパーは、前記燃料流れとともに一気に大気開放路3より外部に向かって排出され、燃料導入管15、燃料流路2内のベーパーを抜きとることができる。
従って、運転者が再度機関の始動操作を行なうと、燃料ポンプPによって昇圧され、ベーパーの存在しない所望の燃料のみが連続的に燃料噴射弁Jより吸気管K内へ噴射供給され、もって確実に機関の熱間再始動を行なうことができる。
又、機関の始動後において、ベーパーが積極的に外部に排出されたことにより、正確な燃料を連続的に機関へ供給できるので、始動直後における安定した走行性能を得ることができる。
【0015】
又、かかる燃料管1を備える燃料噴射装置によると、機関を長期間に渡って放置した後における始動時において、確実な機関に始動を行なうことができる。すなわち、機関の長期間に渡る放置(機関を長期間に渡って使用しないこと)状態において、燃料導入管15、燃料流路2内の燃料は大きく劣化するもので機関の着火性が著しく低下する。
かかる状態における機関の始動時において、始動操作は熱間再始動時と同様な始動操作が行なわれる。
以上によると、かかる劣化された燃料は大気開放路3より外部へ排出され、燃料噴射弁Jより新気な燃料を機関Eに向けて供給できるもので、長期間の放置後にあっても確実な機関の始動を行なうことができる。
【0016】
ここで、本発明の燃料管1におけるベーパーの排出において注目すべきことは、燃料流路2の重力方向のもっとも下方位置に燃料噴射弁Jの燃料流入孔JCを開口し、更に前記燃料流入孔JCの上方の燃料流路2に燃料導入管15の開口部15Aを開口し、更に大気開放路3を燃料流路2の重力方向におけるもっとも上方位置に開口させたことである。
以上によると、燃料導入管15の開口部15Aより燃料流路2内に流入するベーパーは燃料流路2内へ流入した後に即座に上方位置にある大気開放路3に向けて収束し、又燃料流路2内に存在するベーパーも又上方位置にある大気開放路3に向かって収束する。
従って開閉弁4が手動操作されて大気開放路3が開放されるや、大気開放路3の近傍に収束するベーパーは即座に大気へ開放される。
又、燃料噴射弁Jの燃料流入孔JCを燃料流路2の重力方向におけるもっとも下方位置に開口させたことによると、ベーパーが前記燃料流入孔JCを介して燃料噴射弁J内に進入することが抑止される。
すなわちベーパーは自身が有する浮力によって上方へ移動して燃料流入孔JCより離れる側に移動するからである。
【0017】
又、燃料噴射弁Jの流入側端部JAを挿入支持する下方の燃料流路2の長手軸心線X−Xと大気開放路3の長手軸心線Y−Yとを略同一直線上に配置したこと。及び燃料流路2に向かう燃料導入管15の長手軸心線Z−Zを燃料流路2に交差させたこと。(ここで交差とは燃料導入管15の開口部15Aが燃料流路2の側壁に対向することをいう)
によると、ベーパーが燃料噴射弁J内へ流入することをより効果的に阻止できる。すなわち、開閉弁4によって大気開放路3を開放した際、大気開放路3を流れる燃料流れは燃料噴射弁Jの燃料流入孔JCに向かう燃料流れと正反対を成すことによる。
又、燃料導入管15の開口部15Aから燃料流路2内へ流れ込む燃料は、燃料流路2の側壁に衝突するもので、これによるとベーパーをより微細に粉砕でき、大気開放路3に向かう燃料流れにこの微細なベーパーを混入でき、ベーパーの大気開放路3からの排出性を一層向上できる。
尚、開閉弁4の構造については実施例に限定されるものでなく手動操作によって通路を開閉できるものであればよい。
【0018】
次に図3により本発明の他の実施例について説明する。
本実施例は複数の燃料噴射弁を備えるものに関する。
20は内部に水平方向の燃料流路21が穿設された燃料管であり、燃料流路21の一側方Wの開口は燃料導入管22によって閉塞され、この燃料導入管22は燃料ポンプ(図示せず)に連絡される。燃料導入管22は開口部22Aをもって燃料流路21内に開口する。
又、燃料流路21の重力方向における下方には複数の噴射弁支持孔21Aが穿設されるもので、噴射弁支持孔21Aの重力方向における上方は燃料流路21の重力方向における下方に開口し、噴射弁支持孔21Aの重力方向における下方は下方に向かって開口する。本実施例で噴射弁支持孔21Aは3個穿設された。
更に22は大気開放路であり、一端が燃料流路21の重力方向における上方に開口し、他端が大気に向かって開口する。
すなわち大気開放路22の燃料流路21に対する開口位置は噴射弁支持孔21Aの燃料流路21に対する開口位置より重力方向において上方位置である。
23は、大気開放路22を開閉する手動操作型、であって常閉型の開閉弁であり、非操作状態において開閉弁23は大気開放路22を閉塞保持する。
すなわち開閉弁23は非操作状態において、弁体23Aが大気開放路22の弁座22Aをスプリング24のバネ力によって抗して閉塞し、操作状態において弁体23Aはスプリング24のバネ力によって開放する。
25は内部を吸気路11が貫通して穿設されたスロットルボデーであり、吸気路11はスロットルボデー25に回転自在に支承された絞り弁軸12に取着された絞り弁13によって開閉される。
本例では吸気路11は3個穿設され、各吸気路はそれぞれの絞り弁13によって開閉される。
又、スロットルボデー25の各吸気路11には上方に向かって噴射弁支持孔25Aが開口する。
【0019】
そして、燃料管20はスロットルボデー25の固定部材25B上にボルトを介して固着されるもので、このとき、燃料噴射弁Jの流入側端部JAがOリングを介して燃料管20の噴射弁支持孔21Aに気密的に挿入配置され、燃料噴射弁Jの吐出側端部JBはスロットルボデー25の噴射弁支持孔25A内にOリングを介して気密的に挿入配置される。
すなわち、各燃料噴射弁Jは燃料管20とスロットルボデー25との間に脱出不能に挟持される。尚、複数の燃料噴射弁Jは第1実施例と同様に燃料管と吸気管との間に挟持してもよい。
以上によると、各燃料噴射弁Jの燃料流入孔JCは燃料管20の燃料流路21の重力方向における下方位置に開口し、大気開放孔22は燃料流入孔JCより重力方向における上方の燃料流路21に開口し、更に燃料導入孔22の開口部22Aは燃料流路21の一側方Wに接続されて開口し、前記大気開放孔22は燃料流路21の他側方Rに位置する。
【0020】
かかる複数の燃料噴射弁Jを備えた本発明の燃料管によると、熱間再始動を良好に行なうことができる。
これは機関の始動時において、開閉弁23を手動操作して大気開放路22を開放し、燃料管20の燃料流路21内のベーパーを大気開放路22を介して外部に排出できたことによる。
特に本実施例において着目すべき点は、燃料管の燃料流路21が略水平方向に配置され、燃料流路21の一側方Wに燃料導入管22が接続され、燃料流路21の重力方向における下方に各燃料噴射弁Jの燃料流入孔JCが開口し、更に開閉弁23を備えた大気開放路22が燃料流路21の他側方Rにあって且つ燃料流入孔JCの開口位置より重力方向において上方の燃料流路21内に開口させたことである。
以上によると、開閉弁23を操作して大気開放路22を開放すると、燃料流路21内の燃料は一側方W(図において右側)より他側方R(図において左側)へいきおいよく流れるもので、これによると燃料導入管22及び燃料流路21内に滞溜するベーパーは左方に向かって流れる燃料とともに大気開放路22の開口に向かって流れる。
一方、前記ベーパーは自身が有する浮力によって燃料流路21内の上方位置に収束するものである。
而してベーパーは燃料流路21の上方へ収束しつつ燃料流路21内を左方に向かって流れる燃料とともに大気開放路22の開口に向かって収束するもので、このベーパーは大気開放路22より効果的に排出される。
尚、機関を長期間に渡って放置した後における機関の始動時にあってもベーパーと同様に劣化した燃料を排出できるので放置後の始動性を向上できる。
【0021】
【発明の効果】
以上の如く、本発明になる燃料噴射装置における燃料管によると、内部に燃料流路を備え、固定部材に固定配置される燃料管は、その重力方向における下方に燃料噴射弁の流入側端部が挿入されて燃料噴射弁の燃料流入孔が燃料流路に接続開口されるとともに前記燃料流入孔より重力方向における上方位置の燃料流路内に、燃料ポンプに連なる燃料導入管の開口部が接続開口され、
更に前記燃料導入管の開口部より重力方向における上方位置の燃料流路内に、大気に連なる大気開放路が開口し、
前記大気開放路には、手動操作により大気開放路を開閉する常閉型の開閉弁を配置したので、熱間再始動時において開閉弁を開放することによって、燃料導入管及び燃料管の燃料流路内に滞溜するベーパーを大気開放路を介して外部へ効率的に排出でき、もって熱間再始動性を向上できるとともに機関を長期間に渡って放置した後における機関の始動性及び始動直後の運転性を向上できる。
【0022】
又、燃料噴射弁の流入側端部を挿入する燃料流路の長手軸心線を大気開放路の長手軸心線とを同一直線上に配置するとともに燃料流路に向かう燃料導入管の長手軸心線を燃料流路に交差させたことによると、大気開放路からのベーパーの排出性を更に向上できるとともに燃料噴射弁内へのベーパーの進入をより一層阻止でき、熱間再始動性及び長期間放置後における機関の始動性を更に向上できる。
【0023】
内部に、略水平方向に向かう燃料流路を備え、固定部材に固定配置される燃料管は、その重力方向における下方に各燃料噴射弁の流入側端部が挿入されて各燃料噴射弁の燃料流入孔が燃料流路に接続開口されるとともに燃料流路の一側方に燃料ポンプに連なる燃料導入管の開口部が接続開口され、
更に燃料流路の他側方にあって且つ各燃料噴射弁の燃料流入孔より重力方向における上方位置の燃料流路内に大気に連なる大気開放路を開口し、
前記大気開放路には、手動操作により大気開放路を開閉する常閉型の開閉弁を配置したことによると、燃料噴射弁を複数備える燃料噴射装置において、前記効果を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる燃料噴射装置の燃料管の第1実施例を示す要部縦断面図。
【図2】図1に用いられる開閉弁の拡大断面図。
【図3】本発明になる燃料噴射装置の燃料管の第2実施例を示す要部縦断面図。
【図4】従来の燃料噴射装置の燃料管の要部断面図。
【符号の説明】
1,20 燃料管
2,21 燃料流路
3,22 大気開放路
4,23 開閉弁
15 燃料導入管
J 燃料噴射弁
JA 燃料流入側端部
JC 燃料流入孔

Claims (3)

  1. 燃料タンク内の燃料を燃料ポンプにて昇圧し、該昇圧された燃料を燃料噴射弁を介して機関へ噴射供給する燃料噴射装置において、
    内部に燃料流路2を備え、固定部材K1に固定配置される燃料管1は、その重力方向における下方に燃料噴射弁Jの流入側端部JAが挿入されて燃料噴射弁Jの燃料流入孔JCが燃料流路2に接続開口されるとともに前記燃料流入孔JCより重力方向における上方位置の燃料流路2内に、燃料ポンプPに連なる燃料導入管15の開口部15Aが接続開口され、
    更に前記燃料導入管の開口部15Aより重力方向における上方位置の燃料流路2内に、大気に連なる大気開放路3が開口し、
    前記大気開放路には、手動操作により大気開放路を開閉する常閉型の開閉弁4を配置したことを特徴とする燃料噴射装置の燃料管。
  2. 前記燃料噴射弁の流入側端部JAを挿入する燃料流路2の長手軸心線X−Xを大気開放路3の長手軸心線Y−Yとを同一直線上に配置するとともに燃料流路2に向かう燃料導入管15の長手軸心線Z−Zを燃料流路2に交差させたことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射装置の燃料管。
  3. 燃料タンク内の燃料を燃料ポンプにて昇圧し、該昇圧された燃料を複数の燃料噴射弁を介して機関へ噴射供給する燃料噴射装置において、
    内部に、略水平方向に向かう燃料流路21を備え、固定部材25Bに固定配置される燃料管20は、その重力方向における下方に各燃料噴射弁J,J…の流入側端部JAが挿入されて各燃料噴射弁J,J…の燃料流入孔JCが燃料流路21に接続開口されるとともに燃料流路21の一側方Wに燃料ポンプPに連なる燃料導入管22の開口部22Aが接続開口され、
    更に燃料流路21の他側方Rにあって且つ各燃料噴射弁J,J…の燃料流入孔JCより重力方向における上方位置の燃料流路21内に大気に連なる大気開放路22を開口し、
    前記大気開放路には、手動操作により大気開放路22を開閉する常閉型の開閉弁23を配置したことを特徴とする燃料噴射装置の燃料管。
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