JPS62247164A - 内燃機関のためのダイヤフラム型気化器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、内燃機関のためのダイ（１フラム型気ｆヒ器
、ことに熱間再始動性の良好な内燃機関のためのダイヤ
フラム型気化器に関するものである。

［従来の技術］ 一般に、ダイヤフラム型気化器を備える小型内燃機関の
熱間再始動性は、以下に述べる理由により良好でない。

すなわち、 （１）　機関停止後、メータリング室がｌ１ｆｌｌの熱
、雰囲気熱、日照による輻射熱などで熱せられる。特に
、夏季の炎天下における高負荷運転後において顕著に表
れるが、このようにメータリング室が熱せられると、内
部の低沸点の燃料が蒸気となり、燃料通路より給気口お
よびベンチュリ部に流れる。この時鳥沸点の液体燃料も
一緒に流出し、給気口やベンチュリに蒸気液体として溜
っており、また機関の姿勢によってはクランクケース内
に流れ込む。

（２）　特に機関停止後１５分ないし２０分程度におい
ては、メータリング室の燃料が完全に給気口へ流れてし
まい、内部は燃料蒸気になっている。

（３）　　機関を再始動させるためにリコイルスタータ
を引くと、給気口やベンチュリ部に溜っていた燃料は一
度に機関に吸入されてしまい、過濃混合気となって供給
されるので機関は始動しない。

特に、Ｔａ間停止後１５分ないし２０分後の再始動時に
は、機関は未だ熱い状態にあり、濃混合気を要求しない
ので、過Ｉ混合気が供給されると一屑始動し雌くなる。

（４）　このような状態の時に何回かのロービングによ
って混合気が排出され、シリンダ内が可ｅ５範囲になっ
た時にやつと初爆させることができる。

（５）　スロットルバルブを開き、始動ポジションとし
てロービングすれば少ないロービングで混合気を１１出
して初爆できるが、スロットルバルブが問いているから
、ベンチュリ部が弱く、メータリング室の蒸気を吸引で
きず、初爆しても回転が持続できず、すぐ停止し、その
後何回ロービングしでも始動できない。

（６）　スロットルバルブがアイドル開度の場合、ｉｌ
混合気を排出するのに何回もロービングしなければなら
ない。そして、機関の排気量、点火プラグの位置によっ
てはプラグが混合気をか、トつでしまい、再起動できな
い状況も起り得る。

（７）　機関停止後のメータリング室の給気口やベンチ
ュリ部の燃料流出により、スロットルバルブ部を開いて
も、アイドリンク位置でも熱間再始動は回能である。

（８）　機関が熱い状態でチョークを使用すると、給気
口に溜った燃料がさらに濃い状態で機関に供給されるの
で、−１再始動が回能となる。

このような事項の解決策の一つとして、本出願人は燃料
タンクの上部開口と機関の給気口とに隣接する吸入管の
開口とを接続するホースの途中にジェットを設けるとと
もに、該ジェットの下流側に空気吸入口を設け、通常は
空気吸入口とジェットとをｒＩＩ鎖状態とし、ｉ％温再
始動時には空気吸入口とジェットとを開き、同時に外部
から燃料タンクの内側底部に逆止弁を経て空気を導入し
、この空気を多孔質部材から燃料内部へ気泡として導入
させる内燃機関のためのダイヤフラム型気化器を備える
再始動用燃料供給装置を提案した（特願昭６０−１８０
５３３号参照）。

［発明が解決しようとする問題点］ この内燃機関のためのダイヤフラム型気化器を備える再
始動用燃料供給装置は、運転停止後などで１閤が高温状
態であっても再始動用燃料供給機構の開閏弁を開くこと
により、燃料タンク上部の燃料ガス（蒸気）をジェット
を介して、空気入口から吸入される空気とともに気化器
下流の吸入管へ供給できるものの、この再始動状態にお
いては吸気通路の吸気圧が低いので、燃料蒸気の十分な
吸入ができず、また、１ｊｕｎの停止後メータリング室
に残留する燃料が機関または環境熱により加熱されて吸
気通路内に流出するのを防止対策まで番よ情じられてい
なかったので、再始動時に吸気通路に過澹燃判が供給さ
れることになり、機関の熱間再始動性が必らずしも良好
なものとは言えないという問題点があった。

本発明は、このような従来技術に鑑み、ダイヤフラム型
気化器のメータリング室に、機関運転中は同室を閉鎖し
、機関停止中は同室を大気に開放する排出弁を設けるこ
とにより、機関停止後同メータリング室が熱せられた際
、同室内の燃料を大気中に放出させ、前記のような問題
点のない内燃機関のためのダイヤフラム型気化器を提供
することにある。

［問題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明の構成はダイアフラ
ム型気化器のメータリング室に、機関運転中は同室をｒ
ＦＩ鎮し、機関停止中は同室を大気に開放する排出弁を
設けたものである。

［作用〕 機関の運転停止後、ダイヤフラム型気化器１のメータリ
ング室２７が熱せられると、同室２７内の燃料は膨張し
て排出弁を開放して大気に排出させ、給気口への燃料噴
出が防止される。機関再始動時には、チョークバルブを
全閉とし、１回の口−ピングでメータリング室２７を燃
料で充満し、次いでチョークバルブを開いてロービング
すると、メータリング室２７に燃料が充満しているので
、再始動を容易に行え、その後の１閏の運転を円滑にす
る。

「発明の実施例１ 本発明の第１実施例を第１図を参照して説明する。

この実施例は、吸気通路１０にベンチュリ１１を備える
気化器本体２の上壁にダイヤフラム６を挟んでカバー３
が結合され、下壁にダイヤフラム１２を挾んでカバー１
６が結合される。カバー３に設けた脈動圧導入ロアが２
サイクル機関のクランク室と接続され、この脈動圧が燃
料ポンプを構成する脈動圧導入室５のダイヤフラム６に
作用する。ダイヤフラム６で区画される燃料空１９が逆
止弁８を経て流入口９に接続され、一方、逆止弁４、通
路１８および流入弁１７を経てメータリング室２７に接
続される。

メータリング室２７を区画するダイヤフラム１２とカバ
ー１６との間の大気ｖ１５は大気口１３を経て大気に開
放される。針弁型流入弁１７は通路１８の端部に配設さ
れ、レバー１／１により開閉される。すなわら、軸３０
によりメータリング室２７の壁部に回動可能に支持した
レバー１４の一端が流入弁１７の端部にばね２９圧で付
勢係合する。レバー１４の他端はダイヤフラム１２のほ
ぼ中心に結合した突片と衝合する。メータリング室２７
は逆止弁２５および高速燃料計量針弁２３を経て吸気通
路１０の高速燃料噴口２４に１妄続されるとともに、同
室２７は低速燃料計量針弁２６を経て低速燃料噴口２２
へ接続される。なお、以上の構造は本出願人が前記特願
昭６０−１８０５３３月で提案した、気化器構造と同様
である。

このメータリング室２７側壁の出口３２に、排出通路３
３を介して排出弁としての一方弁３４が設けられ、該一
方弁３４は機関の運転中はメータリング室２７の負圧に
より閉鎖されるが、機関の停止後は同室２７を大気に開
ｈりする。

次に、この実施例の作用を説明する。

この実施例は、従来の同種ダイヤフラム型気化器と同様
に機関のクランク室の脈動圧で作用するダイセフラム６
により、図示しない燃料タンクの燃料を逆止弁８、燃料
室１９、逆止弁４、通路１８、流入弁１７などを介して
メータリング室２７に送られるが、同室２７の燃料圧は
、軸３０を支点として回動するレバー１４に作用するば
ね２９ど大気圧を受けるダイヤフラム１２とにより所定
範囲に維持され、スロットルバルブ２１の開度に応じて
低速燃料計量針弁２６または高速燃料計量針弁２３を介
して吸気通路１ｏに噴出してＶＩＡｒｌＪに供給する外
、次のように作用する。すなわち、機関の運転停止後に
おけるダイヤフラム型気化器１のメータリング室２７の
加熱により、同室２７内の燃料が膨張し、一方弁３４を
開放して大気に排出され、運転停止中にメータリング室
２７内燃料の給気口への噴出が防止される。１ｌｒＩＡ
の再始動時には、チョークバルブを全開とし、１回のロ
ービングでメータリング室２７を燃料で充満してから、
チョークを開いてからロービングすると。

この場合にはメータリング室２７に燃料が充満している
ので、再始動を容易に行え、その後は機関を円滑に運転
できる。

なお、この一方弁３４方式は、その操作が容易であり、
刈払機のようにそれ程振動の多くない作業開用の小型エ
ンジンの気化器用として有利である。

次に、本発明の第２実施例を、その要部を縦断して示す
第２図を参照して説明する。

この実施例は、メータリング室２７の出口３２に排出通
路３６を介して排出弁としての手動テーバコック３７を
設けたものである。この実施例は、１ｌＩｒＩＡ停止後
に手動テーバコック３７を開くと、メータリング室２７
内の熱せられた燃料が、出口３２、排出通路３６を介し
て大気に排出される。機関の再始紡時には手動テーバコ
ック３７を閉止し、チョークを全開とし、１回りコイル
を引いてメータリング室２７に燃料を導入するもので、
その他の構造および作用は第１図に示した第１実施例と
同様である。

次に、本発明の第３実施例を第３図を参照して説明する
。なお、第１および第２図に示した第１および第２実施
例と共通する部分には、同一名称Ｊ３よび同一符号を用
いる。

この実施例は、メータリング室２７の出口３２に排出通
路３３を介して排出弁としての負圧弁３９を設けたもの
で、この負圧弁３９は負圧弁本体４０にダイヤフラム４
４を介してカバー５０を取り付けて構成した大気室４２
と負圧室４５からなり、大気室４２は針弁４１を介して
排気通路３３に連結される。一方、排気口４３を介して
開放される。針弁４１は負圧弁本体４０壁に軸４６によ
り支持されたレバー４７の一端に当接し、レバー４７の
他端は常時ばね４８によりダイヤフラム４４の中央部に
当接する。ダイヤフラム４４はばね４９で加圧されるが
、その負圧室４５が吸気通路１０に続く断熱１１？１５
１の開口５２に通路５３を介して接続され、機関運転中
はその負圧によりばね４９に抗して吸引され、これによ
りレバー４７を介して針弁４１が排出通路３３を閉じ、
メータリング室２７が閉鎖される。また、機関停止中は
負圧室４５の負圧がなくなり、ばね４９によりダイヤフ
ラム４４が押され、レバー４７がばね４８に抗して反時
計方向に回動して針弁４１を後退させ、排出通路３３を
介してメータリング？２’７を大気にｌ７Ｉｌ故する。

この実ＩＩＡ例は、前記第１実ＩＪｌ！ｉ＠のダイヤフ
ラム型気化器と同様に機関へ燃料を供給する外、次のよ
うな作用をする。すなわら、 １ｌｒＩＡ停止慢、吸気圧がなくなると負圧弁３９の負
圧室４５のば倫によりダイヤフラム４４が押され、レバ
ー４７を介して針弁４１が排出通路３３を開放し、メー
タリング室２７が排出通路３３、大気室４２、排気口４
３を介して大気に開放される。この状態において、機関
熱などによりダイヤフラム型気化器１のメータリング室
２７が暖められると、同室２７内の燃料が蒸気燃料にな
るとともにその内圧が高くなるから、同室２７内の蒸気
燃料は負圧弁３９を経て大気に放出され、噴口２２．２
４を通って吸気通路１０へ噴出されることがないから、
機関の吸気口へ過濃燃料の供給されることがなく、機関
の熱間再始動性を悪くすることがない。

［発明の効果］ 本発明は上述のように、従来の内燃機関のためのダイヤ
フラム型気化器と同様な燃料充填を行える外、次のよう
な効果が得られる。すなわら、（１）　ダイヤフラム型
気化器のメータリング室に、機関運転中は同室を閉鎖し
、機関停止中は同室を大気に開放する排出弁を設けたか
ら、機関停止後にメータリング室内の燃料が給気口に流
出することがなく、機関の熱間再始動性を悪くすること
がない。

（２）　機関の停止後、メータリング室の燃料が大気中
に排出され、メータリング室の燃料が吸気通路へ流出し
ないから、熱間再始動時に、チョークバルブを閉じてリ
コイルを１回引くことにより、メータリング室を適正混
合比の燃料で充満させることができ、次いで、チョーク
バルブを開としてリフィルを引けば、容易に再始動させ
るように燃料を１ｌ１１１Ｉに供給できるダイヤフラム
型気化器を提供できる。

（３）　メータリング室に１１１３１の運転中は閉鎖し
、機関の運転停止中開放される排出弁を設けるだけの簡
単な構造であるから、既存の気化器に対してもこの発明
を容易に実施できる。

なお、排気弁を手動テーバコックどすれば、メータリン
グ室の排気通路を確実に閉鎖できるので、チェンソーの
ように振動が多く、多量の嘲弄を発生する作業機用の小
型機関のダイヤフラム型気化器として好適である。

また、排出弁を吸気圧により作動する負圧弁により構成
すれば、排出弁の作動が一層確実になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の内燃ｉ開のためのダイヤフラム型気化
器に係る第１実施例の断面図、第２図は同第２実施例要
部の断面図、第３図は同第３実施例の断面図である。 １：ダイヤフラム型気化器　１２：ダイヤフラム２７：
メータリング室　３４ニ一方弁　３７：手動デーパコッ
ク　３９：内圧弁

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）ダイアフラム型気化器のメータリング室に、機関
   運転中は同室を閉鎖し、機関停止中は同室を大気に開放
   する排出弁を設けたことを特徴とする内燃機関のための
   ダイヤフラム型気化器。
2. （２）前記排出弁が前記メータリング室より大気側への
   流れを許す一方弁であることを特徴とする特許請求の範
   囲（１）に記載の内燃機関のためのダイヤフラム型気化
   器。
3. （３）前記排出弁が手動テーパコックであること特徴と
   する特許請求の範囲（１）に記載の内燃機関のためダイ
   ヤフラム型気化器。
4. （４）前記排出弁が機関停止時に開放され、機関運転時
   に閉止される負圧弁であることを特徴とする特許請求の
   範囲（１）に記載の内燃機関のためのダイヤフラム型気
   化器。