JP3213727B2 - 手動式エンジンの始動燃料供給装置 - Google Patents

手動式エンジンの始動燃料供給装置

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和夫 松崎
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株式会社日本気化器製作所
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は手動式エンジンの始動性、殊に低温時の始動
性を向上させるための始動燃料供給装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 低温時にエンジンを始動させる場合、常温時の始動や
定常運転時に比べて高濃度の混合気を供給する必要があ
ることは周知であり、自動車用ガソリンエンジンの燃料
供給システムにおいて噴射方式のものは低温時にのみ作
動する噴射弁を設け、また気化器方式のものはチョーク
装置を設けて燃料を増量することにより対応している。
一方、始動時に始動ロープを手動で引張ってリコイル
スタータを動作させる手動式エンジンにおいては、クラ
ンキングによって吸気通路に発生する負圧で常用の燃料
供給系から燃料を吸引させて始動燃料を得ているので、
低温であるほど始動ロープを引く回数を増さなければな
らず、殊に低温時の気化性がよくないガソリンを使用す
るエンジンでは例えば−30℃程度の極低温時には20〜30
回以上引かなければ始動させることができない。
その対策として、燃料供給系と吸気通路の絞り弁下流
側とを接続させる補助燃料通路を設けてそこに燃料ポン
プを設置し、リコイルスタータの回転部分に形成したカ
ムによって燃料ポンプを駆動し始動燃料を吸気通路に導
入することが実開昭50−84628号公報に提示されてい
る。しかし、このものは部品点数が多く構造が複雑であ
ることに加えて、回転部分の一回転について燃料ポンプ
が瞬間的に一回だけ燃料を吐出するものであるため微量
ずつしか供給することができず、殊に極低温時における
始動性改善効果を期待しにくい、という問題がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明が解決しようとする課題は、手動式エンジンの
低温時における始動がきわめて困難である、という点で
ある。
即ち、本発明は低温時に始動ロープを引張る回数が少
なくても始動させることができる構造簡単な手段を提供
しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、燃料供給系と吸気通路の
絞り弁下流側とを接続させる補助燃料通路を設け、この
補助燃料通路に開閉弁を設置した。そして、この開閉弁
は弁口を開閉する弁体に開弁方向へ働くばねを作用させ
るとともに弁棒を突設してなり、リコイルスタータの始
動ロープに取付けられた握り持ち用の始動レバーを不作
動時に嵌入させておくストッパに弁棒が出し入れ可能と
されていて、不作動時に始動レバーが弁棒を押して弁体
を弁口に密着閉弁し、始動レバーが始動ロープを引張っ
てストッパから抜出したときばねが弁棒をストッパ内に
突出させて弁体を弁口から離間開弁するようにした。
補助燃料通路が接続される燃料供給系は、ガソリンの
場合は燃料タンクから燃料導管を経て気化器の恒油面室
までの部分であり、LPGの場合は燃料導管からレギュレ
ータの一次室までの部分である。
[作 用] 始動ロープを引張ってリコイルスタータを動作させエ
ンジンにクランキングを行なわせると吸気通路に負圧が
発生する。一方、始動ロープに連動して開閉弁が開弁し
燃料供給系の燃料が前記負圧によって補助燃料通路を通
って吸気通路に吸引され、この燃料がエンジン始動に必
要な増量燃料となる。
そして、始動ロープを引張っている間は開閉弁が開弁
状態を維持して燃料を吸気通路に連続的に供給させるた
め、極低温時でも少ないクランキング回数で始動するこ
とができるようになる。
[実施例] 第1、2図は本発明の始動燃料供給装置を具えた手動
式エンジンの異なる例を概略的に示したものである。
先ず、第1図は燃料がガソリンの場合であって、エン
ジン1の上に設置した燃料タンク2の燃料を気化器5の
恒油面室6に燃料導管3を通って落差により導入し、エ
アクリーナ4から吸込んだ空気と混合して吸気管8より
エンジン1に供給する。一方、気化器5の吸気路と吸気
管8とからなる吸気通路9の絞り弁7よりも下流側を恒
油面室6とパイプからなる補助燃料通路25で接続すると
ともに、開閉弁26をこの補助燃料通路25に設置した。
次に、第2図は燃料がLPGの場合であって、ボンベ12
の燃料をレギュレータ14の一次室15に一次導管13aを通
って導入し、減圧ガス化して二次導管13bにより混合器1
6へ送ってエアクリーナ4から吸込んだ空気と混合して
吸気管8よりエンジン1に供給する。一方、混合器16の
吸気路と吸気管8とからなる吸気通路19の絞り弁17より
も下流側を一次導管13aとパイプからなる補助燃料通路2
5で接続するとともに、開閉弁26をこの補助燃料通路25
に設けた。
第3、4図を参照して、前記二つの例におけるエンジ
ン1のリコイルスタータ20を動作する始動ロープ21の先
端に結合した始動レバー22は、不作動時にエンジン1の
側面に取付けたカップ状のストッパ23に基部22aを嵌入
していて始動のため引張ると抜出されるようになってお
り、開閉弁26はストッパ23の外側面に接して設置されて
いる。
開閉弁26は弁本体27の内部に入口室28と出口室29とを
設けてこれらを連通する弁口30を開閉する弁体31に突設
した弁棒32を弁本体27、ストッパ23の壁を貫通させてス
トッパ23の内部に突出させ、更に開弁方向へ働くばね33
を弁体31に作用させた構成であって、補助燃料通路25の
上流側25aおよび下流側25bが入口室28および出口室29に
それぞれ接続されている。
エンジン1の停止時および運転時には始動レバー22は
基部22aをストッパ23に嵌入しているので、この基部22a
が弁棒32をストッパ23から押出して弁体31を弁口30に密
着させ、入口室28と出口室29とを遮断している。従っ
て、燃料は補助燃料通路25を流れることがなく、気化器
5または混合器16のみから供給される。
エンジン1を始動させるために始動レバー22を握って
始動ロープ21を引張ると、第3、4図のように基部22a
がストッパ23から抜出して弁棒31から離れ、ばね33の作
用で弁体31が弁口30から離間する。このときリコイルス
タータ20が動作してエンジン1にクランキングを行なわ
せるため吸気通路9、19に負圧が発生し、恒油面室6の
ガソリンまたは一次導管13aのLPGを補助燃料通路25を通
って吸気通路9、19に吸引する。このため、始動に必要
な増量燃料が絞り弁7、17の下流側の高負圧領域に供給
されることとなるのである。始動レバー22を引張る力を
弱めると再びストッパ23に嵌入して開閉弁26を閉弁し、
前記増量燃料によって始動する。
低温であって一回のクランキング操作では始動しない
場合も、始動レバー22を引張っている間は開閉弁26が開
弁状態を維持して増量燃料を連続的に供給するので、極
低温時でも数回以下の少ない操作回数で始動可能であ
る。
[発明の効果] 本発明によると、リコイルスタータの始動ロープに取
付けられた始動レバーとばねとによって弁棒が閉弁位置
と開弁位置とに直接動作させられる開閉弁を補助燃料通
路に設ける、という構造簡単な手段で吸気通路に始動燃
料を供給することができ、しかも始動ロープを引張って
いる間は燃料が連続的に供給されることにより、極低温
時でも少ないクランキング操作回数で確実に始動させる
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の始動燃料供給装置を具えたエ
ンジンの異なる実施例の概略図、第3図は要部の縦断面
図、第4図は第3図のX−X線に沿う拡大断面図であ
る。 1……エンジン、2……燃料タンク、3……燃料導管、
5……気化器、7、17……絞り弁、9、19……吸気通
路、13a……一次導管、14……レギュレータ、16……混
合器、21……始動ロープ、22……始動レバー、25……補
助燃料通路、26……開閉弁、

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料供給系と吸気通路の絞り弁下流側とを
    接続させる補助燃料通路が設けられているとともに前記
    補助燃料通路に開閉弁が設置されており、前記開閉弁は
    弁口を開閉する弁体に開弁方向へ働くばねを作用させる
    とともに弁棒を突設してなり、リコイルスタータの始動
    ロープに取付けられた握り持ち用の始動レバーを不作動
    時に嵌入させておくストッパに前記弁棒が出し入れ可能
    とされていて、不作動時に前記始動レバーが前記弁棒を
    押して前記弁体を前記弁口に密着閉弁し、前記始動レバ
    ーが前記始動ロープを引張って前記ストッパから抜出し
    たとき前記ばねが前記弁棒を前記ストッパ内に突出させ
    て前記弁体を前記弁口から離間開弁する構成とされてい
    ることを特徴とする手動式エンジンの始動燃料供給装
    置。
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