JP2004339352A - フェノール樹脂成形材料及びプーリ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のフェノール樹脂成形材料に比べて熱伝導性及び機械的強度に優れる成形体が得られるフェノール樹脂成形材料、並びに従来のフェノール樹脂成形材料からなるプーリに比べて、熱導電性及び機械的強度に優れるプーリを提供する。
【解決手段】フェノール樹脂をベースレジンとし、補強用充填材を配合してなり、成形体としたときの熱伝導率が0.5W/m・k以上、曲げ強さが150MPa以上、アイゾット衝撃強さが30J/m以上であるフェノール樹脂成形材料、並びに前記フェノール樹脂成形材料からなる樹脂製プーリ。
【選択図】 図1
【解決手段】フェノール樹脂をベースレジンとし、補強用充填材を配合してなり、成形体としたときの熱伝導率が0.5W/m・k以上、曲げ強さが150MPa以上、アイゾット衝撃強さが30J/m以上であるフェノール樹脂成形材料、並びに前記フェノール樹脂成形材料からなる樹脂製プーリ。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフェノール樹脂成形材料、並びにフェノール樹脂成形材料からなるプーリに関する。
【0002】
【従来の技術】
フェノール樹脂をベースレジンとし、補強用充填材を配合したフェノール樹脂成形材料は、耐熱性や寸法安定性等に優れることから、各種機械部品において金属製部品の代替品として多用されている。自動車分野においても、自動車部品の小型軽量化、低コスト化の要求が高まるのに伴って各種部品の樹脂化が進められており、従来は金属製のものが主であったプーリもフェノール樹脂成形材料製のものが使用されてきている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【特許文献1】
特開2002−201335公報
【特許文献2】
特開2001−187958公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フェノール樹脂は金属に比べて熱伝導性に劣るため、フェノール樹脂成形材料からなるプーリは熱がこもりやすく、プーリ中心に位置する転がり軸受の温度も金属製プーリに比べて高くなる傾向がある。軸受が高温に晒されると、封入グリースの劣化が促進されたり、シールのゴムリップ部が熱劣化してグリース漏れや外部からの異物が侵入しやすくなり、結果として軸受寿命が低下する可能性が高まる。
【0004】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、従来のフェノール樹脂成形材料に比べて熱伝導性及び機械的強度に優れる成形体が得られるフェノール樹脂成形材料を提供することを目的とする。また、本発明は、従来のフェノール樹脂成形材料からなるプーリに比べて、熱伝導性及び機械的強度に優れるプーリを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、フェノール樹脂をベースレジンとし、補強用充填材を配合してなり、成形体としたときの熱伝導率が0.5W/m・k以上、曲げ強さが150MPa以上、アイゾット衝撃強さが30J/m以上であることを特徴とするフェノール樹脂成形材料、並びに前記フェノール樹脂成形材料からなることを特徴とするプーリを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関して図面を参照して詳細に説明する。
【0007】
本発明のフェノール樹脂成形材料は、フェノール樹脂をベースレジンとし、これに後述される各種補強用充填材を配合したものである。フェノール樹脂には制限が無く、ノボラック型及びレゾール型の何れでもよいが、硬化剤が無くとも自己で反応、硬化し、硬化時のアンモニアの発生も無いレゾール型が好ましい。また、耐衝撃性を向上させるためにゴム成分を配合することが好ましいが、このレゾール型フェノール樹脂は、ノボラック型フェノール樹脂に比べて耐衝撃性が高いため、ゴム成分の添加量を少なく抑えることができ、その分、後述される強化繊維材や高熱伝導性充填材の配合量を増量できるという利点も有する。レゾール型フェノール樹脂としては、ジメチレンエーテル型、メチロール型、ベンジルエーテル型の何れでもよく、更には硬化前の状態は固形状でも、液状でもよい。
【0008】
ゴム成分には制限がないが、ニトリルゴム、カルボキシル変性ニトリルゴム、アクリルゴム、スチレンブタジエンゴム、カルボキシル変性スチレンブタジエンゴム、シリコンゴム等が好適であり、これらを単独で、あるいは混合して用いる。また、これらのゴム成分は、製造時に加硫された粉末ゴムの状態で成形材料に添加し、分散されるため、添加効果を向上させるためにできるだけ微粉末であることが好ましく、平均粒子径で200nm以下の超微粒子が特に好ましい。これらのゴム成分の中でも、成形材料中の分散性と、成形体としたときの耐衝撃性の向上効果の大きさとを考慮すると、ニトリルゴム及びカルボキシル変性ニトリルゴムが好ましく、接着性にも優れるカルボキシル変性ニトリルゴムが特に好ましい。
【0009】
また、ゴム成分の配合量は、成形材料全量の0.5〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。ゴム成分の配合量が0.5質量%未満では、成形体の耐衝撃性の向上効果が少ない。一方、ゴム成分の配合量が10質量%を超えると、耐衝撃性の更なる効果は見られないばかりか、相対的に他の成分が不足し、各成分による効果が十分に発現しなくなる。特に、強化繊維材の配合量が減ると成形体の機械的強度や耐熱性が低下し、高熱伝導性充填材の配合量が減ると成形体の熱伝導性が低くなりすぎ、プーリとしたときに軸受温度の低下を図ることができなくなる。
【0010】
上記のベースレジンには、更に強化繊維材を配合することが好ましい。強化繊維材としては、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、綿布繊維が好ましく、これらを単独で、あるいは混合して用いる。中でも、熱伝導性からはカーボン繊維が好ましく、特に黒鉛化したカーボン繊維は、熱伝導率が10W/m・K以上であり、より好ましい。また、コスト面ではガラス繊維が最も好ましく、片末端にアミノ基またはエポキシ基を有するシランカップリング剤等で表面処理することにより、フェノール樹脂との接着性や分散性が向上して成形体の機械的強度を増強できる。
【0011】
強化繊維材の配合量は、成形材料全量の15〜55質量%が好ましく、25〜40質量%がより好ましい。強化繊維材の配合量が15質量%未満では補強効果が乏しく、成形体に十分な機械的強度を付与できず、特にプーリ用として実用的強度が得られない。一方、補強繊維材の配合量が55質量%を超えると相対的に他の成分が不足し、各成分による効果が十分に発現しなくなる。特に、高熱伝導性充填材の配合量が減ると成形体の熱伝導性が低くなりすぎ、プーリとしたときに軸受温度の低下を図ることができなくなる。
【0012】
更に、熱伝導率が10W/m・k以上である高熱伝導性充填材を配合することが好ましい。このような高熱導電性充填材としては、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、酸化アルミニウム、酸化ベリリウム、グラファイト、ダイヤモンドが好ましく、これらを単独で、あるいは混合して用いる。尚、下記表1にこれら高熱伝導性充填材の熱伝導率を示す。
【0013】
【表1】
【0014】
尚、高熱伝導性充填材は、粒状(球形や多面体等)のものよりもウィスカー状のものが補強効果にも貢献することから好ましい。また、コスト面及び成形体としたときの耐磨耗性を考慮すると、酸化アルミニウムと酸化マグネシウムが好ましい。
【0015】
高熱伝導性充填材の配合量は、成形材料全量の15〜45質量%が好ましく、20〜40質量%がより好ましい。高熱伝導性充填材の配合量が15質量%未満では、成形体の熱伝導性を向上させる効果が少なく、プーリとしたときに軸受温度の低下を図ることができなくなる。一方、高熱伝導性充填材の配合量が40質量%を超えると相対的に他の成分が不足し、各成分による効果が十分に発現しなくなる。特に、強化繊維材の配合量が減ると成形体の機械的強度が不足し、プーリとしたときの耐久性に劣るようになる。
【0016】
その他にも、フェノール樹脂成形材料には、必要に応じて種々の添加剤を配合することができる。例えば、酸化防止剤や紫外線吸収剤、離型剤、硬化剤、硬化促進剤等を単独で、あるいは混合して配合することができる。
【0017】
本発明のフェノール樹脂成形材料は、上記のフェノール樹脂,ゴム成分、強化繊維材、高熱伝導性充填材、更には必要に応じてその他の添加剤を加圧ニーダー、二軸押出機、ヘンシェルミキサー、ロールミル等の公知の混練手段を用いて混練することにより得られる。また、成形体とするには、フェノール樹脂成形材料からなる混練物を粉砕して粒状物とし、この粒状物を射出成形、トランスファー成形、圧縮成形等により所望の形状に成形すればよい。
【0018】
そして、得られる成形体は、熱伝導率が0.5W/m・k以上と高い熱伝導性を有し、かつ曲げ強さが150MPa以上で、アイゾット衝撃強さが30J/m以上と優れた機械的強度とを兼ね備える。
【0019】
本発明はまた、上記のフェノール樹脂成形材料からなるプーリに関する。プーリの構造には制限がないが、例えば図1に示すものを例示できる。図示されるプーリは、金属製のボス1に、上記のフェノール樹脂成形材料からなる環状のプーリ本体2が外嵌された構造を有する。プーリ本体2は、ボス1と嵌合する嵌合部3と、外筒部4とがリブ5により結合された構造を有しており、外筒部4の外周に形成された溝6にベルト(図示せず)が架けられる。ボス1とプーリ本体2とは、例えばボス1をコアとし、上記のフェノール樹脂成形材料をトランスファー成形することにより一体化できる。また、ボス1は、その中心に貫通孔が開口しており、貫通孔の一端に形成された軸受格納空間7に転がり軸受8が装着される。
【0020】
本発明のプーリは、プーリ本体2が上記のフェノール樹脂成形材料製であるため、熱伝導性に優れ、転がり軸受8の温度上昇を抑制する。
【0021】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明は実施例により何ら制限されるものではない。
【0022】
(実施例1〜5、比較例1)
表2に示す如く、フェノール樹脂、強化繊維材、高熱伝導性充填材、シリカ、カルボキシル化NBR粉末及びステアリン酸亜鉛を配合し、加圧ニーダーで加熱混練してフェノール樹脂成形材料を得た。そして、フェノール樹脂成形材料を粉砕して粒状物とし、この粒状物を射出成形して試験片を作製した。そして、試験片の熱伝導率、曲げ強さ及びアイゾット衝撃強さを測定した。結果を表2に併記する。
【0023】
尚、熱伝導率はレーザーフラッシュ法にて測定した。即ち、図3に示すように、真空室10に試験片20を配置し、真空室10をヒータ11で加熱しながらレーザ発振器12から試験片の表面にレーザ光を照射し、そのときの試験片20の裏面温度を熱電対13を介して温度検出器12で測定し、それと同時に試験片20からの熱線をミラー14で受け、赤外線検出器15で熱量とその時間を測定して比熱(Cp)と熱拡散率(a)とを求め、下記式より熱伝導率を算出した。尚、式中のρは試験片の密度である。
熱伝導率(λ)=a・Cp・ρ
【0024】
【表2】
【0025】
表2に示す各材料は以下の通りである。
・フェノール樹脂:ジメチレンエーテル型レゾール型フェノール樹脂(旭有機材工業(株)製)
・ガラス繊維:アミノ基含有シランカップリング剤処理ガラス繊維チョップドストランド;直径13μm;旭ファイバーグラス(株)製「CS03DEFT2A」
・カーボン繊維:チョップド黒鉛化カーボン繊維;熱伝導率320W/m・K;直径10μm;日本グラファイトファイバー(株)製「グラノックXN−80C」、
・酸化アルミニウム:α−アルミナ;純度99.9%以上;平均粒子径1.0μm;熱伝導率38W/m・K;岩谷化学工業(株)製「RA−30」
・酸化マグネシウム:純度99.98%以上;平均粒子径1.0μm;熱伝導率50W/m・K;協和化学工業(株)製「パイロキスマ5Q」
・窒化アルミニウム:純度99%;平均粒子径0.6μm;熱伝導率260W/m・K;(株)トクヤマ製「シェイパルFグレード」
・炭化ケイ素ウィスカー:β−炭化ケイ素ウィスカー;純度99%以上、直径0.3〜0.6μm;長さ5〜15μm;熱伝導率270W/m・K
・酸化ケイ素:溶融シリカ(粉砕型);平均粒子径8μm;熱伝導率1.2W/m・K;(株)イズミテック製「SS−F1」
・カルボキシル化NBR粉末:超微粒子加硫X−NBR;平均粒子径50〜100nm;中国石油化工株式有限公司製「VP−501」
・ステアリン酸亜鉛:内部離型剤;堺化学工業(株)製「SZ−1」
【0026】
表2に示すように、本発明に従い高熱伝導性充填剤を配合した各実施例のフェノール樹脂成形材料からなる試験片は、従来の充填材(シリカ粉末)を配合した比較例1の試験片と遜色の無い機械的強度を有するとともに、熱伝導率が大幅に向上している。特に、実施例5の試験片のように繊維状の高熱伝導性充填材を用いることにより、比較例1の試験片よりも高強度となる。また、実施例4の試験片のように強化繊維材として熱伝導率の高いカーボン繊維を用いることにより、特に高い熱伝導率が得られる。
【0027】
また、上記のフェノール樹脂成形材料を用いて、図1に示したプーリを作製した。即ち、熱硬化性樹脂用射出成形機を用い、金属製ボス1をコアにして上記のフェノール樹脂成形材料をインサート成形してプーリ本体2を一体に成形し、プーリを得た。そして、グリースを充填したアクリルゴム製接触ゴムシール付き深溝玉軸受8を軸受格納空間7に圧入し、下記に示す軸受耐久試験に供した。
【0028】
(軸受耐久試験)
上記で作製したプーリを従動プーリとし、雰囲気温度120℃、ラジアル荷重490N、回転速度12000min−1(外輪回転)にて軸受を回転させ、1時間経過後に軸受外輪温度を測定した。また、その後も回転を継続して軸受振動値を測定し、初期値の10倍に上昇した時点を軸受寿命とした。表3に、プーリ本体2の熱伝導率、1時間経過後の軸受外輪及び軸受寿命(比較例1を1.0とした相対値)を示す。尚、プーリ本体2の熱伝導率は、上記したレーザーフラッシュ法により測定した。
【0029】
【表3】
【0030】
表3に示すように、本発明に従う各実施例のフェノール樹脂成形材料からなるプーリ本体2は、熱伝導率が高いことから、軸受の温度上昇が抑えられて、耐久性に優れる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来のフェノール樹脂成形材料に比べて熱伝導性及び機械的強度に優れる成形体が得られる。また、従来のフェノール樹脂成形材料からなるプーリに比べて、熱導電性及び機械的強度に優れるプーリが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプーリの一実施形態を示す断面図である。
【図2】実施例において熱伝導率の測定(レーザーフラッシュ法)に用いた装置の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ボス
2 プーリ本体
3 嵌合部
4 外筒部
5 リブ
6 溝
7 軸受格納空間
8 転がり軸受
【発明の属する技術分野】
本発明はフェノール樹脂成形材料、並びにフェノール樹脂成形材料からなるプーリに関する。
【0002】
【従来の技術】
フェノール樹脂をベースレジンとし、補強用充填材を配合したフェノール樹脂成形材料は、耐熱性や寸法安定性等に優れることから、各種機械部品において金属製部品の代替品として多用されている。自動車分野においても、自動車部品の小型軽量化、低コスト化の要求が高まるのに伴って各種部品の樹脂化が進められており、従来は金属製のものが主であったプーリもフェノール樹脂成形材料製のものが使用されてきている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【特許文献1】
特開2002−201335公報
【特許文献2】
特開2001−187958公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フェノール樹脂は金属に比べて熱伝導性に劣るため、フェノール樹脂成形材料からなるプーリは熱がこもりやすく、プーリ中心に位置する転がり軸受の温度も金属製プーリに比べて高くなる傾向がある。軸受が高温に晒されると、封入グリースの劣化が促進されたり、シールのゴムリップ部が熱劣化してグリース漏れや外部からの異物が侵入しやすくなり、結果として軸受寿命が低下する可能性が高まる。
【0004】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、従来のフェノール樹脂成形材料に比べて熱伝導性及び機械的強度に優れる成形体が得られるフェノール樹脂成形材料を提供することを目的とする。また、本発明は、従来のフェノール樹脂成形材料からなるプーリに比べて、熱伝導性及び機械的強度に優れるプーリを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、フェノール樹脂をベースレジンとし、補強用充填材を配合してなり、成形体としたときの熱伝導率が0.5W/m・k以上、曲げ強さが150MPa以上、アイゾット衝撃強さが30J/m以上であることを特徴とするフェノール樹脂成形材料、並びに前記フェノール樹脂成形材料からなることを特徴とするプーリを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関して図面を参照して詳細に説明する。
【0007】
本発明のフェノール樹脂成形材料は、フェノール樹脂をベースレジンとし、これに後述される各種補強用充填材を配合したものである。フェノール樹脂には制限が無く、ノボラック型及びレゾール型の何れでもよいが、硬化剤が無くとも自己で反応、硬化し、硬化時のアンモニアの発生も無いレゾール型が好ましい。また、耐衝撃性を向上させるためにゴム成分を配合することが好ましいが、このレゾール型フェノール樹脂は、ノボラック型フェノール樹脂に比べて耐衝撃性が高いため、ゴム成分の添加量を少なく抑えることができ、その分、後述される強化繊維材や高熱伝導性充填材の配合量を増量できるという利点も有する。レゾール型フェノール樹脂としては、ジメチレンエーテル型、メチロール型、ベンジルエーテル型の何れでもよく、更には硬化前の状態は固形状でも、液状でもよい。
【0008】
ゴム成分には制限がないが、ニトリルゴム、カルボキシル変性ニトリルゴム、アクリルゴム、スチレンブタジエンゴム、カルボキシル変性スチレンブタジエンゴム、シリコンゴム等が好適であり、これらを単独で、あるいは混合して用いる。また、これらのゴム成分は、製造時に加硫された粉末ゴムの状態で成形材料に添加し、分散されるため、添加効果を向上させるためにできるだけ微粉末であることが好ましく、平均粒子径で200nm以下の超微粒子が特に好ましい。これらのゴム成分の中でも、成形材料中の分散性と、成形体としたときの耐衝撃性の向上効果の大きさとを考慮すると、ニトリルゴム及びカルボキシル変性ニトリルゴムが好ましく、接着性にも優れるカルボキシル変性ニトリルゴムが特に好ましい。
【0009】
また、ゴム成分の配合量は、成形材料全量の0.5〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。ゴム成分の配合量が0.5質量%未満では、成形体の耐衝撃性の向上効果が少ない。一方、ゴム成分の配合量が10質量%を超えると、耐衝撃性の更なる効果は見られないばかりか、相対的に他の成分が不足し、各成分による効果が十分に発現しなくなる。特に、強化繊維材の配合量が減ると成形体の機械的強度や耐熱性が低下し、高熱伝導性充填材の配合量が減ると成形体の熱伝導性が低くなりすぎ、プーリとしたときに軸受温度の低下を図ることができなくなる。
【0010】
上記のベースレジンには、更に強化繊維材を配合することが好ましい。強化繊維材としては、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、綿布繊維が好ましく、これらを単独で、あるいは混合して用いる。中でも、熱伝導性からはカーボン繊維が好ましく、特に黒鉛化したカーボン繊維は、熱伝導率が10W/m・K以上であり、より好ましい。また、コスト面ではガラス繊維が最も好ましく、片末端にアミノ基またはエポキシ基を有するシランカップリング剤等で表面処理することにより、フェノール樹脂との接着性や分散性が向上して成形体の機械的強度を増強できる。
【0011】
強化繊維材の配合量は、成形材料全量の15〜55質量%が好ましく、25〜40質量%がより好ましい。強化繊維材の配合量が15質量%未満では補強効果が乏しく、成形体に十分な機械的強度を付与できず、特にプーリ用として実用的強度が得られない。一方、補強繊維材の配合量が55質量%を超えると相対的に他の成分が不足し、各成分による効果が十分に発現しなくなる。特に、高熱伝導性充填材の配合量が減ると成形体の熱伝導性が低くなりすぎ、プーリとしたときに軸受温度の低下を図ることができなくなる。
【0012】
更に、熱伝導率が10W/m・k以上である高熱伝導性充填材を配合することが好ましい。このような高熱導電性充填材としては、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、酸化アルミニウム、酸化ベリリウム、グラファイト、ダイヤモンドが好ましく、これらを単独で、あるいは混合して用いる。尚、下記表1にこれら高熱伝導性充填材の熱伝導率を示す。
【0013】
【表1】
【0014】
尚、高熱伝導性充填材は、粒状(球形や多面体等)のものよりもウィスカー状のものが補強効果にも貢献することから好ましい。また、コスト面及び成形体としたときの耐磨耗性を考慮すると、酸化アルミニウムと酸化マグネシウムが好ましい。
【0015】
高熱伝導性充填材の配合量は、成形材料全量の15〜45質量%が好ましく、20〜40質量%がより好ましい。高熱伝導性充填材の配合量が15質量%未満では、成形体の熱伝導性を向上させる効果が少なく、プーリとしたときに軸受温度の低下を図ることができなくなる。一方、高熱伝導性充填材の配合量が40質量%を超えると相対的に他の成分が不足し、各成分による効果が十分に発現しなくなる。特に、強化繊維材の配合量が減ると成形体の機械的強度が不足し、プーリとしたときの耐久性に劣るようになる。
【0016】
その他にも、フェノール樹脂成形材料には、必要に応じて種々の添加剤を配合することができる。例えば、酸化防止剤や紫外線吸収剤、離型剤、硬化剤、硬化促進剤等を単独で、あるいは混合して配合することができる。
【0017】
本発明のフェノール樹脂成形材料は、上記のフェノール樹脂,ゴム成分、強化繊維材、高熱伝導性充填材、更には必要に応じてその他の添加剤を加圧ニーダー、二軸押出機、ヘンシェルミキサー、ロールミル等の公知の混練手段を用いて混練することにより得られる。また、成形体とするには、フェノール樹脂成形材料からなる混練物を粉砕して粒状物とし、この粒状物を射出成形、トランスファー成形、圧縮成形等により所望の形状に成形すればよい。
【0018】
そして、得られる成形体は、熱伝導率が0.5W/m・k以上と高い熱伝導性を有し、かつ曲げ強さが150MPa以上で、アイゾット衝撃強さが30J/m以上と優れた機械的強度とを兼ね備える。
【0019】
本発明はまた、上記のフェノール樹脂成形材料からなるプーリに関する。プーリの構造には制限がないが、例えば図1に示すものを例示できる。図示されるプーリは、金属製のボス1に、上記のフェノール樹脂成形材料からなる環状のプーリ本体2が外嵌された構造を有する。プーリ本体2は、ボス1と嵌合する嵌合部3と、外筒部4とがリブ5により結合された構造を有しており、外筒部4の外周に形成された溝6にベルト(図示せず)が架けられる。ボス1とプーリ本体2とは、例えばボス1をコアとし、上記のフェノール樹脂成形材料をトランスファー成形することにより一体化できる。また、ボス1は、その中心に貫通孔が開口しており、貫通孔の一端に形成された軸受格納空間7に転がり軸受8が装着される。
【0020】
本発明のプーリは、プーリ本体2が上記のフェノール樹脂成形材料製であるため、熱伝導性に優れ、転がり軸受8の温度上昇を抑制する。
【0021】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明は実施例により何ら制限されるものではない。
【0022】
(実施例1〜5、比較例1)
表2に示す如く、フェノール樹脂、強化繊維材、高熱伝導性充填材、シリカ、カルボキシル化NBR粉末及びステアリン酸亜鉛を配合し、加圧ニーダーで加熱混練してフェノール樹脂成形材料を得た。そして、フェノール樹脂成形材料を粉砕して粒状物とし、この粒状物を射出成形して試験片を作製した。そして、試験片の熱伝導率、曲げ強さ及びアイゾット衝撃強さを測定した。結果を表2に併記する。
【0023】
尚、熱伝導率はレーザーフラッシュ法にて測定した。即ち、図3に示すように、真空室10に試験片20を配置し、真空室10をヒータ11で加熱しながらレーザ発振器12から試験片の表面にレーザ光を照射し、そのときの試験片20の裏面温度を熱電対13を介して温度検出器12で測定し、それと同時に試験片20からの熱線をミラー14で受け、赤外線検出器15で熱量とその時間を測定して比熱(Cp)と熱拡散率(a)とを求め、下記式より熱伝導率を算出した。尚、式中のρは試験片の密度である。
熱伝導率(λ)=a・Cp・ρ
【0024】
【表2】
【0025】
表2に示す各材料は以下の通りである。
・フェノール樹脂:ジメチレンエーテル型レゾール型フェノール樹脂(旭有機材工業(株)製)
・ガラス繊維:アミノ基含有シランカップリング剤処理ガラス繊維チョップドストランド;直径13μm;旭ファイバーグラス(株)製「CS03DEFT2A」
・カーボン繊維:チョップド黒鉛化カーボン繊維;熱伝導率320W/m・K;直径10μm;日本グラファイトファイバー(株)製「グラノックXN−80C」、
・酸化アルミニウム:α−アルミナ;純度99.9%以上;平均粒子径1.0μm;熱伝導率38W/m・K;岩谷化学工業(株)製「RA−30」
・酸化マグネシウム:純度99.98%以上;平均粒子径1.0μm;熱伝導率50W/m・K;協和化学工業(株)製「パイロキスマ5Q」
・窒化アルミニウム:純度99%;平均粒子径0.6μm;熱伝導率260W/m・K;(株)トクヤマ製「シェイパルFグレード」
・炭化ケイ素ウィスカー:β−炭化ケイ素ウィスカー;純度99%以上、直径0.3〜0.6μm;長さ5〜15μm;熱伝導率270W/m・K
・酸化ケイ素:溶融シリカ(粉砕型);平均粒子径8μm;熱伝導率1.2W/m・K;(株)イズミテック製「SS−F1」
・カルボキシル化NBR粉末:超微粒子加硫X−NBR;平均粒子径50〜100nm;中国石油化工株式有限公司製「VP−501」
・ステアリン酸亜鉛:内部離型剤;堺化学工業(株)製「SZ−1」
【0026】
表2に示すように、本発明に従い高熱伝導性充填剤を配合した各実施例のフェノール樹脂成形材料からなる試験片は、従来の充填材(シリカ粉末)を配合した比較例1の試験片と遜色の無い機械的強度を有するとともに、熱伝導率が大幅に向上している。特に、実施例5の試験片のように繊維状の高熱伝導性充填材を用いることにより、比較例1の試験片よりも高強度となる。また、実施例4の試験片のように強化繊維材として熱伝導率の高いカーボン繊維を用いることにより、特に高い熱伝導率が得られる。
【0027】
また、上記のフェノール樹脂成形材料を用いて、図1に示したプーリを作製した。即ち、熱硬化性樹脂用射出成形機を用い、金属製ボス1をコアにして上記のフェノール樹脂成形材料をインサート成形してプーリ本体2を一体に成形し、プーリを得た。そして、グリースを充填したアクリルゴム製接触ゴムシール付き深溝玉軸受8を軸受格納空間7に圧入し、下記に示す軸受耐久試験に供した。
【0028】
(軸受耐久試験)
上記で作製したプーリを従動プーリとし、雰囲気温度120℃、ラジアル荷重490N、回転速度12000min−1(外輪回転)にて軸受を回転させ、1時間経過後に軸受外輪温度を測定した。また、その後も回転を継続して軸受振動値を測定し、初期値の10倍に上昇した時点を軸受寿命とした。表3に、プーリ本体2の熱伝導率、1時間経過後の軸受外輪及び軸受寿命(比較例1を1.0とした相対値)を示す。尚、プーリ本体2の熱伝導率は、上記したレーザーフラッシュ法により測定した。
【0029】
【表3】
【0030】
表3に示すように、本発明に従う各実施例のフェノール樹脂成形材料からなるプーリ本体2は、熱伝導率が高いことから、軸受の温度上昇が抑えられて、耐久性に優れる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来のフェノール樹脂成形材料に比べて熱伝導性及び機械的強度に優れる成形体が得られる。また、従来のフェノール樹脂成形材料からなるプーリに比べて、熱導電性及び機械的強度に優れるプーリが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプーリの一実施形態を示す断面図である。
【図2】実施例において熱伝導率の測定(レーザーフラッシュ法)に用いた装置の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ボス
2 プーリ本体
3 嵌合部
4 外筒部
5 リブ
6 溝
7 軸受格納空間
8 転がり軸受
Claims (5)
- フェノール樹脂をベースレジンとし、補強用充填材を配合してなり、成形体としたときの熱伝導率が0.5W/m・k以上、曲げ強さが150MPa以上、アイゾット衝撃強さが30J/m以上であることを特徴とするフェノール樹脂成形材料。
- 補強用充填材として、少なくとも、強化繊維材が成形材料全量の15〜55質量%、熱伝導率10W/m・k以上の高熱伝導性充填材が成形材料全量の15〜45質量%、ゴム成分が成形材料全量の0.5〜10質量%配合されていることを特徴とする請求項1記載のフェノール樹脂成形材料。
- 前記強化繊維材がガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維及び綿布繊維から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項2記載のフェノール樹脂成形材料。
- 前記高熱伝導性充填材が炭化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、酸化アルミニウム、酸化ベリリウム、グラファイト及びダイヤモンドから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項2または3記載のフェノール樹脂成形材料。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載のフェノール樹脂成形材料からなることを特徴とするプーリ。
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