JP2002266992A - 樹脂プーリー - Google Patents

樹脂プーリー

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JP2002266992A
JP2002266992A JP2001061546A JP2001061546A JP2002266992A JP 2002266992 A JP2002266992 A JP 2002266992A JP 2001061546 A JP2001061546 A JP 2001061546A JP 2001061546 A JP2001061546 A JP 2001061546A JP 2002266992 A JP2002266992 A JP 2002266992A
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JP
Japan
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pulley
weight
resin
molding material
phenol resin
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Pending
Application number
JP2001061546A
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English (en)
Inventor
Tadatoshi Tsuruta
忠利 鶴田
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 機械的強度及び耐摩耗性に優れたフェノール
樹脂製プーリーを提供すること。 【解決手段】 成形材料全体に対して、レゾール型フェ
ノール樹脂を25〜45重量%、無機繊維としてガラス
繊維を40〜60重量%及びシリカ粉末とタルクをそれ
ぞれ3〜15重量%併用配合してなるフェノール樹脂成
形材料からなることを特徴とする樹脂製プーリー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械的強度及び耐
摩耗性に優れた産業機械部品や自動車部品等に用いられ
るフェノール樹脂製プーリーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の樹脂製プーリーは、金属のプーリ
ーに比べ、軽量化され、低騒音化も可能であり、低コス
トにもなるので、産業機械部品や自動車部品等に用いら
れている。このなかで、フェノール樹脂製プーリーは、
ナイロンなどに代表される熱可塑性樹脂製プーリーに比
べ寸法精度が優れ、変形しないという利点から前記用途
に多く利用されている。フェノール樹脂製プーリーは、
耐熱性、強度、寸法安定性、ベルトに対する耐摩耗性や
プーリー自身の摩耗性が要求されるが、砂埃などの存在
する環境下に置いての使用では摩耗が激しいため従来の
金属プーリーに比べて耐用性に劣り、限られた部品での
使用にとどまっている。
【0003】従来のフェノール樹脂製プーリー用の材料
において、ガラス繊維を配合することにより機械的強度
の向上が図られているが、ガラス繊維を配合すると弾性
率が高くなり熱衝撃による割れが発生しやすくなる。そ
のためエラストマーや有機繊維配合により耐熱衝撃改善
の効果を得ているが、回転時の発熱による熱時強度の低
下や寸法変化が大きくなるという問題がある。更に、寸
法安定性のためにガラスビーズ、シリカ、タルク等の無
機基材を配合しているが、大量に配合すると強度低下な
どの問題がある。以上の点から、産業機械部品や自動車
部品に用いられるフェノール樹脂材料は、耐熱性、強
度、寸法安定性、耐摩耗性等をより高次元でバランスさ
せることが課題となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のフェ
ノール樹脂プーリーに比べて、耐熱性を維持しながら、
寸法安定性、機械的強度及び耐摩耗性に優れたフェノー
ル樹脂製プーリーを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、成形材料全体
に対して、レゾール型フェノール樹脂を25〜45重量
%、無機基材としてガラス繊維40〜60重量%、シリ
カ粉3〜15重量%及びタルク3〜15重量%を必須成
分として配合してなるフェノール樹脂成形材料からなる
ことを特徴とする樹脂製プーリー、である。
【0006】本発明において、フェノール樹脂はレゾー
ル型フェノール樹脂を使用する。レゾール型フェノール
樹脂を用いる理由は、プーリーに必要な繰り返しの冷熱
衝撃試験(熱衝撃試験)においてノボラック型樹脂では
エラストマーを併用しないと割れを発生しやすいが、レ
ゾール型フェノール樹脂では併用しなくとも割れの発生
がなく、特に強度が要求される場合、併用により強度や
寸法安定性の不十分さを補うことが出来ることによる。
レゾール型フェノール樹脂の配合量は、成形材料全体に
対して25〜45重量%である。25重量%より少ない
と樹脂分が少なくなるため成形性が低下し、45重量%
より多いと満足し得る強度が得られにくくなる。本発明
において、充填材としてはガラス繊維、シリカ粉、及び
タルクという無機基材を使用しているが、これは、充填
材の熱膨張係数が低いため温度変化に対しての寸法安定
性が良好であることによる。
【0007】本発明に用いられるガラス繊維について
は、繊維径が10〜15μm、繊維長が1〜3mmのも
のを使用することが成形材料化段階での作業性、得られ
た成形物の強度が比較的良好であり、配合量について
は、成形材料全体に対し40〜60重量%である。40
重量%未満であると温度に対する寸法変化が大きくな
り、60重量%を超えると成形材料化段階での作業性が
困難であり、更にガラス繊維の配向により、プーリーと
して使用する際に熱による後収縮が生じこの際異方性に
よる成形品寸法の部分的変化が大きくなる。
【0008】本発明に用いられるシリカ粉はガラス繊維
によるベルト摩耗を抑える作用がある。また、シリカ粉
は球状粉末であることが、等方性であり、不均一な寸法
変化を小さくするので好ましい。シリカ粉は、平均粒子
径が100μm以下であることが好ましい。粒子径がこ
れより大きいと成形品の表面平滑さを損なう原因となっ
たり、成形時ピンポイントゲート等を使用している場
合、ゲート詰まりを起こす可能性がある。配合量につい
ては、3重量%未満ではベルト摩耗を抑える作用が十分
でないため後収縮などの寸法変化の改善効果が小さくな
り、摩耗特性も不十分となり、15重量%を超えると、
基材中のガラス繊維の割合が小さくなり、満足し得る強
度が得られにくくなるので、3〜15重量%が好まし
い。
【0009】本発明に用いられるタルクは結晶構造とし
て層状格子を持ち固体潤滑材として作用する。層間の結
合力が層平面内の結合力に比べて弱いため、小さなせん
断力で層間が滑るためと考えられる。タルクは、平均粒
子径が100μm以下であることが好ましい。粒子径が
これより大きいと成形品の表面平滑さを損なう原因とな
ったり、成形時ピンポイントゲート等を使用している場
合、ゲート詰まりを起こす可能性がある。配合量につい
ては、3重量%未満では潤滑性の効果が十分でないため
摩耗特性も不十分となり、15重量%を超えると、基材
中のガラス繊維の割合が小さくなり、満足し得る強度が
得られにくくなるので、3〜15重量%が好ましい。
【0010】本発明において、必要により上記以外の充
填材として無機繊維としてはカーボン繊維、カーボンウ
イスカー、チタン酸カリウムのウイスカーや無機粉末と
して炭酸カルシウムやクレー等を配合してもよい。本発
明のフェノール樹脂成形材料は、通常の方法により製造
させる。即ち、上記原料を均一に混合後、ロール、コニ
ーダ、二軸押出し機等の混練機単独又はロールと他の混
合機との組合せで加熱混練し、粉砕して得られる。こう
して得られたフェノール樹脂成形材料を圧縮成形、移送
成形、射出成形あるいは射出圧縮成形により所望の樹脂
製プーリーを得る。このプーリーは通常、金属製インサ
ートを中央に有する。
【0011】本発明の樹脂プーリーはガラス繊維を含有
することにより機械的強度を良好にし、更にガラス繊維
がベルトを摩耗させるという欠点を改良し寸法安定性を
良好にするためにシリカ粉が配合されており、かつ、ベ
ルトとの潤滑性を良好にするためにタルクが配合されて
いる。従って、長期の使用においてもプーリー自体及び
相手材を摩耗させることがほとんどなく、加えて寸法精
度及び機械的強度も良好である。
【0012】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を説明
する。表1に示す組成の配合物をミキシングロールで加
熱混合し、粉砕してフェノール樹脂成形材料を得た。こ
の成形材料を用い175℃に加熱された金型を用い3分
間圧縮成形を行い、図1及び図2に示される形状のプー
リーを得た。また、引張り強さ及び曲げ強さを測定する
テストピースは、175℃に加熱された金型を用い3分
間移送成形を行って得、JIS K 6911に従い試験
を行った。プーリーの摩耗性、ベルト攻撃性の測定は、
プーリーを通常のゴムを主体としたベルトで5000r
pm、500時間のモータリングテストを実施した。ベ
ルト攻撃性については目視で評価し、ベルト摩耗がほと
んど見られないの場合は◎とし、ベルト摩耗が見られる
が実用上問題ないと判断される場合は○とし、明らかに
ベルト摩耗が見られ、実用上問題ありと判断される場合
は×とした。プーリーの摩耗性については、プーリ本体
の摩耗量(外周面からの径方向の摩耗量)を示してい
る。プーリーの寸法変化率は、図1及び図2に示すプー
リーを120℃で500時間放置し、プーリー本体の外
径の寸法変化率を測定した。
【0013】
【表1】
【0014】(表の注) (1)ガラス繊維:繊維長3mm、繊維径11μm (2)タルク:平均粒子径80μm (3)球状シリカ粉:平均粒子径80μm (4)その他:硬化助剤として水酸化カルシウム1重量
%、滑剤としてステアリン酸1重量%、顔料としてカー
ボンブラック1重量% 合格の判断基準:寸法変化は0.20%以下、プーリ-
摩耗量は0.5mm以下、引張り強さは85Mpa以
上、曲げ強さは170Mpa以上、ベルト攻撃性は○以
上であり、これらすべての項目を満たして初めて合格と
される。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のフェノール樹脂プーリーは、従来のフェノール樹脂プ
ーリーに比べ機械的強度に優れ、耐摩耗性もバランスよ
く優れていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例及び比較例により成形されたプーリー
の平面図
【図2】 実施例及び比較例により成形されたプーリー
の側断面図
【符号の説明】
1 プーリー 2 インサート金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 61/06 C08L 61/06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形材料全体に対して、レゾール型フェ
    ノール樹脂を25〜45重量%、無機基材としてガラス
    繊維40〜60重量%、シリカ粉3〜15重量%及びタ
    ルク3〜15重量%を必須成分として配合してなるフェ
    ノール樹脂成形材料からなることを特徴とする樹脂製プ
    ーリー。
JP2001061546A 2001-03-06 2001-03-06 樹脂プーリー Pending JP2002266992A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006316854A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Starlite Co Ltd プーリの接触面

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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