JP2004337499A - 電気掃除機用吸込具およびそれを用いた電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機用吸込具およびそれを用いた電気掃除機 Download PDF

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孝一 藤田
Masakuni Soejima
雅邦 副島
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昌樹 澁谷
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Abstract

【課題】小型、軽量、低価格で掃き、磨き性能に優れた電気掃除機用吸込具を提供する。
【解決手段】下方開口の吸気口15と、前記吸気口15に臨み回転自在に設けられた回転子10を備え、前記回転子10の長手方向の中心軸Lを吸込具3本体の前後方向と略平行に配したもので、吸込具3を前後方向に長く形成できるので、狭いところでの清掃が容易で、しかも回転子10により拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。また、小型、軽量、低価格で拭き、掃き、磨き性能が高くメンテナンス性に優れた電気掃除機用吸込具を提供できる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塵埃を吸引する電気掃除機用吸込具およびそれを用いた電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の電気掃除機用吸込具は、吸込口内に極細繊維を使用した起毛布を横幅のベルト状に形成した回転起毛布を、その内部に配設した主動ドラムと従動ドラムにて回転自在に構成し、さらに主動ドラムを回転させる駆動源を内設したものであり、被掃除面に対して軟らかい弾力性が得られしかも極めてソフトな感触により雑巾がけと同様の作用が得られ、傷付けが解消できるとともにベルト状の回転起毛布を吸込具の往復動作に関係なく回転させる駆動源を内設したものであり、被掃除面に対して拭き、掃き、磨きの作用が得られることにより、特に汚れのひどい被掃除面に対して短時間に効率よく掃除作業が行えるものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−70868号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、回転起毛布を回転させる駆動源を内設させる必要があり吸込具の大型化、重量化になっていた。また、ベルトもしくはギアなどの機構が必要なため複雑になり単価が高くなるという問題があった。
【0005】
また、回転起毛布は吸込具の長手方向に並行であり、隙間掃除がしにくいと問題があった。
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、小型、軽量、低価格で拭き、掃き、磨き性能が高い電気掃除機用吸込具および電気掃除機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、下方開口の吸気口と、前記吸気口に臨み回転自在に設けられた回転子とを備え、前記回転子の長手方向の中心軸を、吸込具本体の前後方向と略平行に配したもので、吸込具を前後方向に長く形成できるので、狭いところでの清掃が容易で、しかも回転子により拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、下方開口の吸気口と、前記吸気口に臨み回転自在に設けられた回転子とを備え、前記回転子の長手方向の中心軸を、吸込具本体の前後方向と略平行に配したもので、吸込具を前後方向に長く形成できるので、狭いところでの清掃が容易で、しかも回転子により拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。
【0009】
本発明の請求項2に記載の発明は、吸引風を受けて回転子に回転力を与える風受体を、前記回転子に設けたもので、請求項1記載の発明による効果に加え、回転子を駆動するための電動機などが不用なので、小型、軽量の吸込具を提供することができるものである。
【0010】
本発明の請求項3に記載の発明は、吸込具本体底面の一部を形成するとともに離脱可能なカバー体を設け、前記カバー体で回転子の一部を保持するようにしたもので、カバー体を着脱することで回転子を容易に清掃することができる。
【0011】
本発明の請求項4に記載の発明は、吸込具本体底面を被掃除面から一定の距離を保つための保持部材を、カバー体に配したもので、簡単な構成で、吸込具本体底面と被掃除面との間の距離を一定に保つことができる。
【0012】
本発明の請求項5に記載の発明は、吸込具と、前記吸込具が着脱自在に装着される吸口体からなり、前記吸込具は、塵埃を吸引する吸気口を、前記吸口体も、塵埃を吸引する吸込口を備え、前記吸込具を前記吸口体に装着した時に、前記吸気口が前記吸込口に連通するとともに、前記吸気口に臨んで塵埃をかき出すための回転子を設け、前記回転子の長手方向の中心軸を、吸込具本体の前後方向と略平行に配したもので、広い場所の掃除も、隙間のような狭い場所の掃除もひとつの吸込具で対応できるので、使用勝手が良い。
【0013】
本発明の請求項6に記載の発明は、吸込具の底面の一部を形成するとともに離脱可能なカバー体を設け、前記カバー体で回転子の一部を保持するようにしたもので、カバー体を着脱することで回転子を容易に清掃することができる。
【0014】
本発明の請求項7記載の発明は、吸込具の底面を被掃除面から一定の距離を保つための保持部材を、カバー体に配したもので、簡単な構成で、吸込具本体底面と被掃除面との間の距離を一定に保つことができる。
【0015】
本発明の請求項8記載の発明は、保持部材を、起毛布や不織布、植毛などの繊維部材にて構成したもので、掃除面に接触する感じをソフトにすることで傷つけなどを防止し、植毛を設けたときには植毛で隅の塵埃を掻きだす等して掃除性を向上することができる。
本発明の請求項9の発明は、回転子の外周に、起毛布などの繊維部材からなり被掃除面の塵埃を除去する塵埃除去部を設けたもので、塵埃の掻き揚げ性能が大きく向上するものである。
【0016】
本発明の請求項10記載の発明は、回転子は、略円筒状の基台と、前記基台を回転自在に支持する軸部と、前記軸部が前記回転子から離脱するのを防止する抜け止め手段とを有するもので、回転子の清掃用にそれを外した時に、各部品が外れることがなくメンテナンスをしやすくできる。
【0017】
本発明の請求項11の発明は、基台と軸部間に軸受けを設け、前記軸受けをPOMなどの高摺動性の材料にて形成したもので、摩擦抵抗が減り、回転子の回転力を向上し、掃除性能を向上できるものである。
【0018】
本発明の請求項12記載の発明は、基台と軸部間に軸受けを設け、前記軸受けをベアリングなどの摺動抵抗を軽減させる構成部材で形成したもので、回転子の回転力を向上し、掃除性能を向上できるものである。
【0019】
本発明の請求項13記載の発明は、吸気口を形成する壁体と、回転子の端部との間に形成される隙間に隙間保持部材を設けたもので、回転子が回転する際に、壁体に直接触れることがなく、摩擦力により回転子の回転力が衰えることがないため、回転子の回転力を向上し、掃除性能を向上できるものである。
【0020】
本発明の請求項14記載の発明は、軸受けの外周面を、カバー体や壁体などにより回転自在になるように覆ったもので、軸受け内部への塵埃の侵入を防止でき、長い間使用できる耐久性を確保することができる。
【0021】
本発明の請求項15記載の発明は、略円筒状の基台と、前記基台を回転自在に支持する軸部からなる回転子を1対設け、前記軸部の左右両端部が識別できるように、前記軸部を異なる形状に形成および/または表示を施したもので、回転方向の異なる回転子を共用化できるので、量産効果により安価に得られ、また、回転子を掃除した際に、吸込具に誤セットすることがない。
【0022】
本発明の請求項16記載の発明は、掃除機本体が内蔵する吸引風を発する電動送風機に、請求項1〜15のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具が連通させたもので、使用性の高い電気掃除機を提供できる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の第1の実施例を、図1〜図8を用いて説明する。
【0024】
図1において、37は、床移動型の電気掃除機で、塵埃を吸引する吸口体2と、吸口体2に着脱自在な吸込具3を有し、先端に吸込具3を着脱自在に装着した延長管32は、手元ハンドル34に連結され、前記手元ハンドル34に接続されたホース36は、ホース継ぎ手35によって掃除機本体37に連結されている。
【0025】
なお、吸口体2と吸込具3は、吸口体2に吸込具3を装着した状態もしくは吸口体2からペダル4を操作して吸込具3を外した状態の吸込具3単独でも、被掃除面の塵埃を吸引でき、前記掃除機本体37の集塵部(図示せず)に塵埃を移送できる構成となっている。
【0026】
図2〜8において、吸込具3の後部には、アーム7を介して、パイプ5が上下回動自在に接続され、そのパイプ5は延長管32の一端と着脱自在に接続される。パイプ5の上面部から後方部に向けて突出して設けられた接続ピン6は、吸口体2に内蔵された電動機や発光部品などの電気部品(図示せず)に、掃除機本体37から電力を供給するためのもので、延長管32に接続される。また、アーム7は、吸込具3後部に左右回転自在に設けられている。
【0027】
吸込具3単独で使用するときに、アーム7が左右に回動すると、吸込具3が左右に転倒しやすくなり、それにより掃除作業がしにくくなるため、吸込具3が単独で使用されるときに、アーム7が左右に動かないように保持するために吸込具3の左右側面に尾錠8が設けられている。尾錠8の端面は吸込具3の左右それぞれの側面壁から突出しないように設けられている。また、ペダル4は尾錠8を押し込む構成を有しており、尾錠8を押し込むことでアーム7の保持構成が解除され、吸込具3を吸口体2に保持する構成となっている。
【0028】
図4、5において、吸込具3の底面には、被掃除面と吸込具3の底面が直接接触しないように、保持部材9が複数箇所に設けられている。この保持部材9は極細繊維の紡績布からなるカット繊維状の起毛布やモノパイルの植毛などで構成されている。
【0029】
11は、吸込具3の後方底面の一部を形成し、吸込具3に着脱自在に設けられたカバー体で、そのカバー体11の底面には、吸込具3にカバー体11を保持するためのストッパー12が回動自在に設けられている。ストッパー12の近傍には、例えば、「ひらく」、「しまる」といった、刻印された表示があり、ストッパー12に設けた棒状の記号を、「ひらく」に合わせると、カバー体11を吸込具3の底面から外すことが出来、「しまる」に合わせると、カバー体11を吸込具3の底面に固定することができるようになっている。
【0030】
吸込具3の前方には、下向きに開口する吸気口15と、前方に開口する吸口13が設けられている。10は、吸気口15に臨み、吸込具3の長手方向に沿って平行に、かつ回転自在に設けられた1対の回転子である。回転子10のそれぞれは、吸気口15の中央方向に向かって回転するようになっている。
【0031】
回転子10は、その中央部の骨格をなす略円筒状の基台24と、その基台24の外周に被掃除面を拭き掃除する塵埃除去体23が接着固定されている。基台24は熱可塑性の樹脂で、かつ比較的に接着性がよいABSなどで形成されている。塵埃除去体23は細繊維の紡績布からなるカット繊維状の起毛布で構成されている。また、塵埃除去体23は、風受体の役目をなし、風を受けると、タービンの働きをして、回転子10を回転させる働きをする。その回転方向は、塵埃除去体23を構成する起毛布の倒伏方向により決定される。本実施例においては、回転子10を吸気口15の中央方向に向かって回転させるために、起毛布を、吸気口15中心から外側に向かって略90度に倒伏させて、設けている。
【0032】
基台24の中央部分は中空になっており、基台24の左右両端部から突出し回転軸をなす軸部25があり、軸部25はステンレスなどの金属にて形成されている。軸部25は基台24に直接回転保持されずに、摺動抵抗を機構的もしくは材料的に低減する手段として、軸受け26にて保持されている。本実施例においては、軸受け26はベアリングで構成されている。なお、図8にあるように軸部27をPOMなどの摺動抵抗が低い樹脂材料にて形成される軸受け28にて保持しても同様の効果を得ることができる。図8の回転子30では、左右両端部に設けた軸受け28は、軸部27にスラストを1.0mm前後、設けて構成されている。回転子30を吸込具3にセットした際に、軸受け28が吸気口15の長手方向である前後垂直壁との間に設けられる隙間に、ワッシャーなどで形成した隙間保持部材29を設けてある。
【0033】
軸受け26は、基台24に固定するために軸受保持部20に圧入されて固定されている。軸部25の一方の端面と他方の端面には、回転子10に設けられた塵埃除去体23の方向規制をするための構成が設けられており、一方の端面には円筒形状の軸受けA22が、他方の端面には楕円形状の軸受けB21が設けられている。
【0034】
回転子10を吸込具3に装着する際には、軸受けA22を吸込具3下面に設けた円筒状の凹溝A18に、軸受けB21を楕円形状の凹溝B19にそれぞれ合わせて、1対の回転子10を装着する。カバー体11にも、軸受けA22、軸受けB21が保持される保持部17が同様に設けられている。
【0035】
軸受保持部20は、各凹溝A18、凹溝B19から繋がる略円筒状の覆体16に覆われて、覆体19の内側壁と軸受保持部20の外周部に0.3mm程度の隙間を確保するようしている。
【0036】
上記構成における動作は、以下の通りである。
【0037】
掃除機本体37を動作させると、掃除機本体37に内蔵されている電動送風機(図示せず)が作動し、回転子10と吸込口15との間を通り吸引風が流れる。その時、吸引風は、回転子10の起毛布に衝突することで、風圧により回転子10を回転させる。
【0038】
また、回転子10の外周に巻き付けられた起毛布の繊維は、軸部25に対して略垂直方向(回転方向とは反対方向)に倒伏されており、吸引風は、その倒伏された起毛布の先端側から、回転子10に衝突するため、倒伏している繊維が風受けとなり、強い回転力が得られる。なお、吸引風は、その倒伏された起毛布の先端側から、回転子10に衝突するが、起毛布の繊維の根元側から吸引風が流入しないかぎり、回転力は得られるが、前記起毛布の先端に対して、吸引風が左右方向に各々略45°の範囲で流入するのが望ましい。
【0039】
このとき、軸受け26をベアリングなどの摺動抵抗が小さい構成物で構成しているので、掃除機本体37の集塵室(図示せず)がいっぱいになり始めて、初期の風量から低下した場合でも、初期回転数の50%程度を維持することができる。回転子10が3000rpm以上あれば、被掃除面を拭き掃除作業するのに十分な回転数であり、仮に初期風量を2.0とし、軸受け26をベアリングで構成した場合の初期回転数は約10000rpmとなる。風量が低下していき、最低風量が1.0となったときには約3500rpmとなる。なお、図8にあるような、軸受け28を樹脂で構成した場合には、風量2.0で7000rpm、風量1.5で3000rpm程度となる。
【0040】
基台24を左右から挟持する軸受け28の端面部には、回転子30にスラストのガタがあると、吸込具3に回転子30を装着した際に、吸気口15の壁面部にあたり、回転子30の回転力を著しく低下する可能性がある。そこで、軸受け28と吸気口15の壁面が直接接触しないように、隙間保持部材29を間に挿入し、さらに隙間保持部材29と軸受け28が接触しても、その間の摺動抵抗が増加しないように、隙間保持部材29を軸部27に回転自在に設けることが望ましい。この結果から、ベアリングで構成した場合のほうがより幅の広い風量帯で使用でき、使い勝手のよいものとなる。
【0041】
回転子10は、上記構成においても述べたように、同一構成の回転子10を1対に設けることで構成している。この回転子10の長手方向の中心軸Lが、吸込具3の長手方向(前後方向)に略平行になるように設けられ、左右1対の回転子10は、互いに逆回転するように構成されている。この回転方向により、塵埃は吸込具3の外周側から回転方向に従って吸気口15の中央内側に向かって集塵され、効率よく吸塵されていくことになる。
【0042】
また、塵埃除去体23を起毛布などで構成したことにより、それが汚れてくるので、回転子10を定期的に清掃して、その拭き掃除効果を維持していく必要がある。そこで、カバー体11に設けたストッパー12を、「ひらく」の方向に回動させ、カバー体11をスライドするように吸込具3より離脱させる。次に、回転子10の塵埃除去体23を掴み、吸気口15より回転子10を外せば、回転子10が各々外れる構成となっている。回転子10を再度装着するには、軸受けA22、軸受けB21の形状を見て、吸込具3に設けられた凹溝A18、凹溝B19のそれぞれに合わせるように装着すれば、回転子10の取り付け方向を誤って装着することがない。
【0043】
なお、軸受けA22および軸受けB21に着色し、吸込具3側にその色を表示しておけば、形状および色にて装着状態を一目で確認することができ、よりメンテナンス性を向上させることができる。
【0044】
また、回転子10の軸部25の軸受け26がベアリングで構成している場合、回転子10を吸込具3から取り外した時に軸部25が抜けないようにするために、内側からベアリングの内輪に当たるようにした抜け止め手段が設けられ、回転子10のメンテナンス性を向上している。
【0045】
回転子10は被掃除面上を回転することで、清掃作業をしているが、被掃除面上の長繊維塵埃を吸引させたときに塵埃除去体23に巻きつくことがある。塵埃除去体23は、本実施例において回転子10を回転させる動力源となっているために、塵埃除去体23に長繊維塵埃が巻きついた場合に、回転子10の回転力が著しく低下することがある。
【0046】
また、仮に長繊維塵埃が軸受け26と軸部25の根元付近に絡みついた場合に、軸受け26のベアリングの内輪を圧迫し、ベアリングの性能を損ない、摺動抵抗が上昇して回転子10を停止にいたる現象が発生する。それを防止するために、軸受保持部20の外周面に幅1mm程度のリブ体(図示せず)を設け、その外周と吸込具3およびカバー体11の保持部17との間に0.3mm程度の隙間を持った空間部で、リブ体を覆うことで、ラビリンス効果で、長繊維塵埃を軸受け26に到達しないようにして、メンテナンス時期を遅らせ、長い期間に渡って、メンテナンスフリーで使用できる構成としている。ただし、塵埃除去体が汚れたりした場合にはメンテナンスを必要とするため、そのときには回転子10を取り外し、簡単にメンテナンスできるような構成となっている。
【0047】
吸口体2は、吸込具3とセットすることで吸込具本体1として使用でき、じゅうたんやフローリングなど面積の広い場所で掃除性能を発揮できる構成となっている。日本の家屋のこと情より、家具間など50mm程度の隙間が多くあり、その部分の掃除をするには通常、吸込具本体1を離脱させ、隙間ノズルなどの別吸込具を装着する必要があったが、本実施例によれば、ペダル4を操作して、吸込具3を吸込具本体1から離脱させることで同様の機能を有することができる。
【0048】
吸込具3の幅を50mm程度に設定するために、回転子10は吸込具3の長手方向に略平行に構成してある。また。カバー体11に保持部材9を設けることで、軸を受けるための構成と被掃除面と吸込具3の底面が直接接触しないようにする構成を同一部品で行うことができ、それにより吸込具3を小型化することができ、使用性のよい吸込具本体1を提供することができる。
【0049】
なお、本実施例においては、吸口体2に着脱可能な吸込具3も設けることで使用性の範囲が拡大できるとしたが、吸込具3単体を吸込具本体として使用しても、同様の効果を得ることができる。
【0050】
以上のように、本実施例によれば、回転子10の長手方向の中心軸Lを吸込具3の前後方向に略水平に配置することで、吸込具3の幅を小さくできる。また、カバー体11で、吸込具3の底面の一部および保持部材9を構成することにより、吸込具3をより小型化することができ、さらに、軽量、低価格で拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。
【0051】
また、吸込具3を吸口体2に着脱可能にし、ペダル4で簡単に離脱できる構成としたので、吸込具本体1の清掃作業の使用可能範囲を拡大でき、使い勝手のよい、小型、軽量、低価格で拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。また、保持部材9を起毛布や植毛で形成することで、それが被掃除面にソフトに接し、植毛ブラシで隅々の塵埃を掻き出すことができるので、ごみ取れ性がよく、使い勝手も向上できる。
【0052】
回転子10は、カバー体11を離脱させることで簡単に着脱できるので、回転子10のメンテナンス性が向上し、さらに回転子10を離脱させたときに軸部25が外れないように構成したことにより、部品を紛失したりすることもなく、使用者は容易に再挿入できる構成となり使い勝手を向上できる。
【0053】
また、端部の形状の異なる軸受けA22、軸受けB21を設けたことで、回転子10を1対以上に設け、かつ回転子10の回転方向に規制のある場合に、再挿入時に誤挿入することを防ぎ、メンテナンス性を向上でき、また、同一部品を量産化することで、生産コストを低減させて安価にすることができた。
【0054】
また、軸受け26をベアリングやPOMなど摩擦抵抗の少ない構成や、材料を採用することにより、回転子10の回転力を向上でき、特にベアリング使用時には幅の広い風領域で使用可能となり、掃除作業性を向上させることができる。また、POMで軸受けを構成した場合には、隙間保持部材29を挿入するだけで、回転子10の回転力を維持することができた。また、軸受保持部材20の外周面と覆体16の間に隙間0.3mm程度を設けることで、軸受け26に塵埃の侵入することを防ぎ、頻繁にメンテナンスを必要としない構成とすることができた。
【0055】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、小型、軽量、低価格で拭き、掃き、磨き性能が高くメンテナンス性に優れた電気掃除機用吸込具および電気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気掃除機用吸込具を接続した電気掃除機の全体斜視図
【図2】同電気掃除機用吸込具の上面図
【図3】同電気掃除機用吸込具を吸口体より離脱させた上面図
【図4】同電気掃除機用吸込具の側面図
【図5】同電気掃除機用吸込具の下面図
【図6】同電気掃除機用吸込具の回転子およびカバー体を離脱させたときの下面図
【図7】同電気掃除機用吸込具の回転子の断面図
【図8】他の例を示す回転子の断面図
【符号の説明】
3 吸込具
10 回転子
15 吸気口

Claims (16)

  1. 下方開口の吸気口と、前記吸気口に臨み回転自在に設けられた回転子とを備え、前記回転子の長手方向の中心軸を、吸込具本体の前後方向と略平行に配した電気掃除機用吸込具。
  2. 吸引風を受けて回転子に回転力を与える風受体を、前記回転子に設けた請求項1記載の電気掃除機用吸込具。
  3. 吸込具本体底面の一部を形成するとともに離脱可能なカバー体を設け、前記カバー体で回転子の一部を保持するようにした請求項1または2記載の電気掃除機用吸込具。
  4. 吸込具本体底面を被掃除面から一定の距離を保つための保持部材を、カバー体に配した請求項3記載の電気掃除機用吸込具。
  5. 吸込具と、前記吸込具が着脱自在に装着される吸口体からなり、前記吸込具は、塵埃を吸引する吸気口を、前記吸口体も、塵埃を吸引する吸込口を備え、前記吸込具を前記吸口体に装着した時に、前記吸気口が前記吸込口に連通するとともに、前記吸気口に臨んで塵埃をかき出すための回転子を設け、前記回転子の長手方向の中心軸を、吸込具本体の前後方向と略平行に配した電気掃除機用吸込具。
  6. 吸込具の底面の一部を形成するとともに離脱可能なカバー体を設け、前記カバー体で回転子の一部を保持するようにした請求項5記載の電気掃除機用吸込具。
  7. 吸込具の底面を被掃除面から一定の距離を保つための保持部材を、カバー体に配した請求項6記載の電気掃除機用吸込具。
  8. 保持部材を、起毛布や不織布、植毛などの繊維部材にて構成した請求項4または7記載の電気掃除機用吸込具。
  9. 回転子の外周に、起毛布などの繊維部材からなり被掃除面の塵埃を除去する塵埃除去部を設けた請求項1〜8のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
  10. 回転子は、略円筒状の基台と、前記基台を回転自在に支持する軸部と、前記軸部が前記回転子から離脱するのを防止する抜け止め手段とを有する請求項1〜9のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
  11. 基台と軸部間に軸受けを設け、前記軸受けをPOMなどの高摺動性の材料にて形成した請求項10記載の電気掃除機用吸込具。
  12. 基台と軸部間に軸受けを設け、前記軸受けをベアリングなどの摺動抵抗を軽減させる構成部材で形成した請求項10記載の電気掃除機用吸込具。
  13. 吸気口を形成する壁体と、回転子の端部との間に形成される隙間に隙間保持部材を設けた請求項1〜12のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
  14. 軸受けの外周面を、カバー体や壁体などにより回転自在になるように覆った請求項11〜13のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
  15. 略円筒状の基台と、前記基台を回転自在に支持する軸部からなる回転子を1対設け、前記軸部の左右両端部が識別できるように、前記軸部を異なる形状に形成および/または表示を施した請求項1〜14のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
  16. 掃除機本体が内蔵する吸引風を発する電動送風機に、請求項1〜15のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具が連通する電気掃除機。
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