JP2004329601A - 電気掃除機用吸込具およびそれを用いた電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】床ノズル11と、前記床ノズル11に着脱自在に装着される小型ノズル10とを備え、前記小型ノズル10の吸気ヘッド40を前記床ノズル11に装着する構成とし、前記吸気ヘッド40を前記床ノズル11に装着したときには、前記吸気ヘッド40内は前記床ノズル11と連通する構成とするとともに、前記小型ノズル10に、塵埃をかき出すための回転子15a、15bを設けたもので、前記小型ノズル10を用いて狭い場所を掃除する際にも、回転子15a、15bで塵埃を効率良く掻き出すことができる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塵埃を吸引する電気掃除機用吸込具およびそれを用いた電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の吸込具及び電気掃除機は、掃除機本体からの延長管の先端に上下動自在な連結部を介してブラシノズルを取りつけ、このブラシノズルを吸込具本体の上面に設けた連結口に回動かつ着脱自在に接続した構成となっている。そして吸込具本体では掃除しにくい狭い場所を掃除する際には吸込具本体から下方開口の吸込口を有し、吸込口の周囲にブラシを設けたブラシノズルを離脱させ、このブラシノズルで掃除を行うようになっていた。
【0003】
また広い場所を掃除するときには、ブラシノズルを吸込具本体に装着して掃除を行うようになっており、この場合、吸込具本体はブラシノズルが吸込具本体に対して回動自在であって、延長管に対して上下動自在としてあるため、吸込具本体を従来と同様上下、左右に回動させて掃除をすることができる。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−314358号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、被掃除面に対してはブラシしか設けられておらず、集塵性能が低かった。
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、床ノズルに小型ノズルを着脱自在に接続できるノズルにおいて集塵性能が高い電気掃除機用吸込具および電気掃除機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、床ノズルと、前記床ノズルに着脱自在に装着される小型ノズルとを備え、前記小型ノズルの吸気ヘッドを前記床ノズルに装着する構成とし、前記吸気ヘッドを前記床ノズルに装着したときには、前記吸気ヘッド内は前記床ノズルと連通する構成とするとともに、前記小型ノズルに、塵埃をかき出すための回転子を少なくとも1つ以上設けたもので、小型ノズルを用いて床ノズルでは無理な狭い場所の掃除ができ、また、塵埃をかき出すための回転子を備えているため、集塵性能が高い吸込具を提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、床ノズルと、前記床ノズルに着脱自在に装着される小型ノズルとを備え、前記小型ノズルの吸気ヘッドを前記床ノズルに装着する構成とし、前記吸気ヘッドを前記床ノズルに装着したときには、前記吸気ヘッド内は前記床ノズルと連通する構成とするとともに、前記小型ノズルに、塵埃をかき出すための回転子を少なくとも1つ以上設けたもので、小型ノズルを用いて床ノズルでは無理な狭い場所の掃除ができ、また塵埃をかき出すための回転子を備えているため、集塵性能が高い吸込具を提供することができる。
【0009】
本発明の請求項2に記載の発明は、小型ノズルは、吸気ヘッドと前記吸気ヘッドに接続された連結部と、前記連結部に接続された連結管とから構成され、前記連結部は、前記吸気ヘッドに対して前記連結管を上下方向及び左右方向に回動自在に連結する回動連結手段であるもので、手元からの床ノズルの方向転換や掃除角度が自在で、床ノズルを用いた床面の掃除が容易となる。
【0010】
本発明の請求項3に記載の発明は、小型ノズルの床ノズルからの離脱時に回動連結手段の回転方向の回動をロックする回転方向回動係止手段を設けたもので、小型ノズルを用いた時の掃除動作が安定する。
【0011】
本発明の請求項4に記載の発明は、床ノズルに小型ノズルを収納する収納凹部を設け、前記収容凹部内に、前記小型ノズルの把持とその解放により前記小型ノズルを前記床ノズルより離脱する小型ノズル着脱手段を設けたもので、小型ノズルの着脱が容易で且つ装着された小型ノズルを床ノズルに安定して固定することができる。
【0012】
本発明の請求項5に記載の発明は、床ノズルに、小型ノズル着脱手段の把持状態を解放状態に切り換える操作レバーを設けたもので、床ノズルに固定状態に装着された小型ノズルを離脱させる動作を足踏みによって行い、腰を屈めることなく小型ノズルの離脱操作が可能となる。
【0013】
本発明の請求項6に記載の発明は、回転子は、モータを駆動源として回転するもので、気流により回転させるものより回転数が安定しより大きな力で被掃除面の塵埃をかきあげることができ集塵性能の高い吸込具を提供することができる。
【0014】
本発明の請求項7に記載の発明は、回転子は、小型ノズル内に流れ込む気流および/または前記小型ノズル内を流れる気流により回転するもので、電動機等の機械的駆動源が不要であり、小型、軽量、低価格で集塵性能の高い吸込具を提供することができる。
【0015】
本発明の請求項8に記載の発明は、回転子の表面に起毛布を設け、前記起毛布に直接気流が当たることで、回転子が回転するもので、起毛布のみの構成でその他に機構部品を用いないため構造が単純で、信頼性が高く低価格な吸込具を提供することができる。
【0016】
本発明の請求項9に記載の発明は、起毛布の繊維を倒伏させるとともに、前記倒伏している繊維の先端側から、気流を起毛布に当てるもので、倒伏している繊維の先端側から、気流を起毛布に当てることで、倒伏している繊維が風受けとなり、強い回転力が得られ、拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。
【0017】
本発明の請求項10に記載の発明は、起毛布の繊維を、一方向に倒伏させたもので、起毛布の繊維全体が風受けとなることで、より強い回転力が得られ、拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。
【0018】
本発明の請求項11に記載の発明は、回転子の回転軸に対して、略垂直に起毛布の繊維を倒伏させたもので、倒伏している繊維が風受けとなり、強い回転力が得られ、拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。
【0019】
本発明の請求項12に記載の発明は、起毛布を回転子の外周に螺旋状に巻きつけたもので、起毛布を螺旋状に巻きつけることにより、起毛布のつなぎ目に気流が入り易くなることで、風を受けやすくなり、より大きな回転力が得られ拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。
【0020】
本発明の請求項13に記載の発明は、回転子に気流を当てるための風受部を設けたもので、起毛布だけでなく、風を受けても変形せず漏れのない羽根等の風受部によっても風を受けることができるため、より大きな回転力が得られ拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。
【0021】
本発明の請求項14に記載の発明は、小型ノズル内に流れ込む気流の流量を調節する風量調節部を有するもので、風量が大きい時は、小型ノズル内に設けられた吸込室内を開放に近づけ回転子の回転数を下げることで騒音防止、また、風量が少ない時は、吸込室内を密閉に近づけ回転子の回転数を上げることで、使用性および拭き、掃き、磨き性能の向上が実現できる。
【0022】
本発明の請求項15に記載の発明は、掃除機本体が内蔵する吸引風を発する電動送風機に、請求項1〜14のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具が連通する電気掃除機で、使用性の高い電気掃除機を提供できる。
【0023】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例を、図1〜図4を用いて説明する。
【0024】
本実施形態は、図1に示すような床移動型の電気掃除機1及びその塵埃吸込口となる吸込具3について示すものである。この電気掃除機1は、先端に吸込具3を着脱可能に装着した延長管2は、手元ハンドル(手元操作筒)4に連結され、手元ハンドル4から延出するホース6はホース継ぎ手5によって掃除機本体7に連結されている。
【0025】
上記吸込具3は、図2(a)、(b)に示すように、床ノズル11とそれに着脱自在に装着される小型ノズル10からなり、小型ノズル10は、前記延長管2に連結するための連結部となる連結管9と、後方が前記連結管9に上下傾動自在に接続され前部が吸気ヘッド40に回転自在に連結された回動連結部(回動連結手段)8を備えている。
【0026】
床ノズル11に対する小型ノズル10の着脱は、床ノズル11に設けられた操作レバー13を押し下げることにより小型ノズル10を把持する保持具12の把持状態が解放されて小型ノズル10を床ノズル11から離脱させることができ、小型ノズル10を用いて狭い場所の掃除ができ、保持具12内に小型ノズル10を載せて軽く押圧することにより小型ノズル10は床ノズル11に装着され、床ノズル11を用いて床面の掃除を効率よく行なうことができる。
【0027】
上記床ノズル11は、図3に内部構成を示すように、所謂パワーノズルとして構成され、ブラシ(図示せず)とゴムブレード(図示せず)とを回転軸20aに取り付けた回転ブラシ20をモータ21によって回転駆動し、絨毯等から塵埃を掻き出す機能を備えている。
【0028】
次に、床ノズル11に対する小型ノズル10の着脱構造について、図4及び図5を参照して説明する。
【0029】
図4及び図5において、床ノズル11に形成された小型ノズル収納凹部26内には、その断面形状に沿うように保持具(小型ノズル着脱手段)12が配設されている。保持具12はその中央のヒンジ部分で左右一対に接続され、図4に示す解放状態と、図5に示す把持状態とに切り換え操作することができ、その操作は前記操作レバー13の押し下げにより、図4に示す解放状態、即ち小型ノズル10の離脱状態とし、保持具12内に小型ノズル10を押し入れることにより、図5に示す把持状態、即ち小型ノズル10の装着状態とすることができる。
【0030】
図4に示す離脱状態では、保持具12は中央のヒンジ部分から左右に展開した状態にあり、保持具12内に小型ノズル10を押し入れると、ヒンジ部分の中央部に配設された押圧部材29が押圧されて下がるので、保持具12は小型ノズル収納凹部26の底面側に下り、図5に示すように、小型ノズル10の吸気ヘッド40部位を包み込むように把持する。前記押圧部材29の下降と共に、それに連結された駆動部材32が支持部材31に軸支されたロッド30の一端を押し下げるので、ロッド30の他端に設けられた操作レバー13は、図5に示すように上昇位置になる。上記押圧部材29、ロッド30、支持部材31、駆動部材32は、保持具12と共に小型ノズル着脱手段38を構成する。なお、操作レバー13は、支持部材31および駆動部材32の回動支点を中心に、弾性材(ばね)31aにて常に上方に付勢されている。
【0031】
この保持具12による小型ノズル10の装着状態をより確実にするためには、図示するように小型ノズル10の両側面に外方に付勢された係止ピン33を設け、これに対応して保持具12に係止凹部34を形成すると、小型ノズル10が保持具12内に押し入れられたとき、係止ピン33が係止凹部34内に嵌り込み、床ノズル11に対する小型ノズルの安定した装着状態が得られる。尚、保持具12には、小型ノズル10に設けられた起毛布14を収容するための起毛布収納凹部35が形成され、小型ノズル10の装着状態で起毛布14が押し潰されて変形し、その機能が損なわれることを防止している。
【0032】
図5に示す床ノズル11に対する小型ノズル10の装着状態から小型ノズル10を離脱させるには、上昇位置にある操作レバー13を押し下げると、ロッド30が支持部材31を支点として回動し、駆動部材32により保持具12のヒンジ部分を押し上げるので、保持具12が開くと同時に押圧部材29によって小型ノズル10が押し上げられ、小型ノズル10を床ノズル11から離脱させることができる。
【0033】
前述したように、小型ノズル10には吸気ヘッド40と連結管9との間を上下方向及び左右方向に回動自在に連結する回動連結部8が設けられており、図2に示すように、小型ノズル10が床ノズル11に装着された状態では、図1に示すように連結管9に延長管2を介して連結された手元ハンドル4の上げ下げに対応して連結管9が上下に傾動する。また、手元ハンドル4を回動させる動き、即ち床ノズル11の進路方向を左右いずれかの方向に変更するハンドル操作がなされるときには、進路方向に手元ハンドル4を回動させる動きが自然になされるので、回動連結部8に軸の回動が加わると、床ノズル11の後方側に回動連結部8があるため軸の回動方向に床ノズル11が回動する動きが働き、スムーズに床ノズル11の進路変更がなされる。
【0034】
小型ノズル10を床ノズル11から離脱させた状態では、小型ノズル10が回転方向に動くと扱い難くなるので、回動連結部8の回転方向の動きをロックする回転方向回動係止手段(図示せず)を設けることができる。前記回転方向回動係止手段は、バネ付勢された係止部材(図示せず)を設け、小型ノズル10が床ノズル11に装着された状態では、床ノズル11側に設けた係止解除手段(図示せず)によりバネ付勢に抗して係止部材を回転方向回動の係止状態から外すように構成すると、小型ノズル10が床ノズル11に装着された状態では回転方向回動係止手段は機能しないため、床ノズル11の上下及び回転方向の自在回動が可能となり、小型ノズル10を床ノズル11から離脱させると回転方向回動係止手段が機能して小型ノズル10の回転方向の回動をロックさせることができる。
【0035】
上記構成による吸込具3を用いた電気掃除機1は、小型ノズル10を床ノズル11に装着した状態にすると、幅広の床ノズル11により一般的な電気掃除機と同様に床面の掃除を効率よく行なうことができ、床ノズル11が入らない狭い場所や階段などを掃除する必要に応じて操作レバー13を足踏みすると、腰を屈めることなく床ノズル11から小型ノズル10を離脱させることができ、小型ノズル10を用いた掃除ができるので、先端ノズルを付け替える面倒な作業は解消される。また、小型ノズル10を離脱させた床ノズル11は床面にあるので、任意に床ノズル11に小型ノズル10を押し入れると即座に床掃除に変更することができる。
【0036】
上記実施例では、床移動型の電気掃除機を例に挙げたが、手元ハンドル付きの小型掃除機本体に短い管路で吸込具を取り付けたハンドクリーナと称される電気掃除機に本実施形態の構成の吸込具3を適用することもでき、ハンドクリーナとしての機能を向上させることができる。
【0037】
小型ノズル10は、図6に示すように、極細繊維の紡績布からなるカット繊維状の起毛布を螺旋状に巻きつけた2個の回転子15a、15bを、塵埃を吸引する開口を有する吸込室7に臨んで回転自在に設けている。回転子15a、15bの外周に巻き付けられた起毛布の繊維は、図7に示すように、回転軸15cに対して略垂直方向(回転方向とは反対方向)の一方向に倒伏されており、かつ螺旋状に巻きつけられている。また、図8に示すように、小型ノズル10の先端部には、一端が軸支され開口17aを開閉可能なように、風量調節部である風量調節弁9が設けられ、弾性体なるバネ18によって保持されている。
【0038】
なお、本実施例においては、回転子は2個設けられているが、1個でも、また2個以上を有していても、以下に述べる拭き、掃き効果は十分発揮できる。
【0039】
上記構成における動作は、以下の通りである。
【0040】
掃除機本体7を動作させると、前記掃除機本体7に内蔵されている電動送風機(図示せず)が作動し、吸込室16に向かって吸引風aが流れる。その後、前記吸引風aは、回転子15a、15bの起毛布に衝突することで、風圧により回転子15a、15bを回転させる。なお、本実施例においては、被掃除面と小型ノズル10の下面の隙間より、前記吸込室16へと流入する吸引風aによって回転させるものであるが、さらに、前記吸込具3の側面に開口を設け、前記開口より吸引風aを前記吸込室16内に流入させ、前記吸込室16内に流入させた吸引風により、前記回転子15a、15bを回転させる構成としてもよい。
【0041】
また、回転子15a、15bの外周に巻き付けられた起毛布の繊維は、回転軸15cに対して略垂直方向(回転方向とは反対方向)に倒伏されており、吸引風aは、その倒伏された起毛布の先端側から、前記回転子15a、15bに衝突するため、倒伏している繊維が風受けとなり、強い回転力が得られる。なお、吸引風aは、その倒伏された起毛布の先端側から、前記回転子15a、15bに衝突するが、起毛布の繊維の根元側から吸引風aが流入しなければ、回転力は得られるが、前記起毛布の先端に対して、吸引風aが左右方向に各々略45°の範囲で流入するのが望ましい。
【0042】
また、風量調節弁17は、開口17aより吸引風により押され、吸込室16の前方が開き、バネ18と力のバランスが取れる位置で静止する。これにより、風量が大きい時は吸込室16内を開放に近づけ、回転子15a、15bの回転数を下げることによる騒音防止、または風量が少ない時は、吸込室16内を密閉に近づけ回転子15a、15bの回転数を上げることにより、拭き、掃き、磨き性能の向上が実現できる。また、風量調節弁17は、床ノズル11に小型ノズル10を装着されると全開に開き空気流路を形成する。
【0043】
以上により、本実施例においては、外周に起毛布を巻き付けた回転子15a、15bを、空気の流れだけで回転させることができるため、モータ等の機械的駆動源が不要であり、小型、軽量、低価格で拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。
【0044】
また、起毛布の繊維に直接空気を当てて回転させるため、起毛布のみの構成でその他に機構部品を用いないため、構造が単純で、信頼性が高く低価格な吸込具を提供することができる。
【0045】
また、起毛布の繊維を、回転軸に対して略垂直方向(回転方向とは反対方向)に倒伏させることにより、風圧を受けることができることで、風を受けやすくなり、より大きな回転力が得られ拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。
【0046】
次に、起毛布の繊維を、一方向(回転軸に対して略垂直方向(回転方向とは反対方向))に倒伏させることによって、空気が当たった時だけ繊維が起き、風車のように風を受けやすくなり、より大きな回転力が得られ拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。
【0047】
また、起毛布を回転子の外周に螺旋状に巻きつけたもので、起毛布を螺旋状に巻きつけることにより、起毛布のつなぎ目に向かって気流が衝突することで、風を受けやすくなり、より大きな回転力が得られ拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。
【0048】
(実施例2)
次に、本発明の第2の実施例を図9を用いて説明する。なお、上記実施例と同一構成部品には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0049】
図5において、回転子15aは起毛布とともに、風受部なる羽根12を具備している。
【0050】
上記構成における動作は以下の通りである。
【0051】
掃除機本体7を動作させたとき発生した吸引風は、回転子15a、15bの起毛布とともに、羽根19に風圧による動力を伝達することで、前記回転子15a、15bは回転し、被掃除面の塵埃を拭き、掃き、磨いた後、塵埃は、延長管2、手元ハンドル4、ホース6、ホース継ぎ手5を通して掃除機本体7に吸引される。
【0052】
起毛布の繊維以外に、回転子15aを回転させるために、空気を当てるための羽根19を設けることにより、起毛布だけでなく風を受けても変形せず漏れのない羽根によって風を受けることができるため、より大きな回転力が得られ拭き、掃き、磨き性能が高い吸込具を提供することができる。
【0053】
なお、本実施例では回転子15aに羽根12を直接設け動力を伝達する構成としたが、羽根19が前記回転子15aに直接設けられてなく、ベルト等の伝達機構を用いて回転子15aに動力を伝達するものであっても同様の効果が得られるものである。
【0054】
(実施例3)
次に、本発明の第3の実施例を図10を用いて説明する。なお、上記実施例と同一構成部品には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0055】
図10に示すように、回転子15a、15bをギア23、24を介してモータ22で回転するようにしている。
【0056】
上記構成における動作は以下の通りである。
【0057】
掃除機本体7を動作させたときモータ22に電力が供給され、回転子15a、15bは回転し、被掃除面の塵埃を拭き、掃き、磨いた後、塵埃は、延長管2、手元ハンドル4、ホース6、ホース継ぎ手5を通して掃除機本体7に吸引される。
【0058】
本実施例によれば、気流により回転させるものより回転数が安定しより大きな力で被掃除面の塵埃をかきあげることができ集塵性能の高い吸込具を提供することができる。
【0059】
なお、本実施例では回転子15a、15bにギア23、24を用いて動力を伝達させたが、ベルト等の伝達機構を用いて回転子15a、15bに動力を伝達するものであっても同様の効果が得られるものである。また、回転子の表面は起毛布を用いたが、ブラシ、フェルト等を用いることもできる。
【0060】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、小型ノズルを用いて床ノズルでは無理な狭い場所の掃除ができ、また塵埃をかき出すための回転子を備えているため、集塵性能が高い吸込具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気掃除機用吸込具を接続した電気掃除機の斜視図
【図2】(a)同電気掃除機用吸込具の平面図
(b)同電気掃除機用吸込具の側面図
【図3】同電気掃除機用吸込具の内部構成を示す平面図
【図4】同電気掃除機用吸込具の着脱構造を説明する離脱状態の断面図
【図5】同電気掃除機用吸込具の着脱構造を説明する装着状態の断面図
【図6】同電気掃除機用吸込具の小型ノズルの下面図
【図7】同電気掃除機用吸込具の小型ノズルの回転子の斜視図
【図8】同電気掃除機用吸込具の小型ノズルの側断面図
【図9】本発明の第2の実施例を示す電気掃除機用吸込具の回転子の斜視図
【図10】本発明の第3の実施例を示す電気掃除機用吸込具の小型ノズルの下面図
【符号の説明】
1 電気掃除機
2 延長管(管路)
3 吸込具
7 掃除機本体
8 回動連結部(回動連結手段)
9 連結管(連結部)
10 小型ノズル
11 床ノズル
12 保持具
13 操作レバー
22 モータ
27 連通口
38 小型ノズル着脱手段
40 吸気ヘッド
Claims (15)
- 床ノズルと、前記床ノズルに着脱自在に装着される小型ノズルとを備え、前記小型ノズルの吸気ヘッドを前記床ノズルに装着する構成とし、前記吸気ヘッドを前記床ノズルに装着したときには、前記吸気ヘッド内は前記床ノズルと連通する構成とするとともに、前記小型ノズルに、塵埃をかき出すための回転子を少なくとも1つ以上設けた電気掃除機用吸込具。
- 小型ノズルは、吸気ヘッドと前記吸気ヘッドに接続された連結部と、前記連結部に接続された連結管とから構成され、前記連結部は、前記吸気ヘッドに対して前記連結管を上下方向及び左右方向に回動自在に連結する回動連結手段である請求項1記載の電気掃除機用吸込具。
- 小型ノズルの床ノズルからの離脱時に、回動連結手段の回転方向の回動をロックする回転方向回動係止手段を設けた請求項2記載の電気掃除機用吸込具。
- 床ノズルに小型ノズルを収納する収納凹部を設け、前記収容凹部内に、前記小型ノズルの把持とその解放により前記小型ノズルを前記床ノズルより離脱する小型ノズル着脱手段を設けた請求項1〜3のいずれか1項記載の電気掃除機用吸込具。
- 床ノズルに、小型ノズル着脱手段の把持状態を解放状態に切り換える操作レバーを設けた請求項4記載の電気掃除機用吸込具。
- 回転子は、モータを駆動源として回転する請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
- 回転子は、小型ノズル内に流れ込む気流および/または前記小型ノズル内を流れる気流により回転する請求項1〜5のいずれか1項記載の電気掃除機用吸込具。
- 回転子の表面に起毛布を設け、前記起毛布に直接気流が当たることで、回転子が回転する請求項7記載の電気掃除機用吸込具。
- 起毛布の繊維を倒伏させるとともに、前記倒伏している繊維の先端側から、気流を起毛布に当てる請求項8記載の電気掃除機用吸込具。
- 起毛布の繊維を、一方向に倒伏させた請求項9記載の電気掃除機用吸込具。
- 回転子の回転軸に対して、略垂直に起毛布の繊維を倒伏させた請求項9または10記載の電気掃除機用吸込具。
- 起毛布を回転子の外周に螺旋状に巻きつけた請求項8〜11のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
- 回転子に気流を当てるための風受部を設けた請求項7〜12のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
- 小型ノズル内に流れ込む気流の流量を調節する風量調節部を有する請求項7〜13のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
- 掃除機本体が内蔵する吸引風を発する電動送風機に、請求項1〜14のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具が連通する電気掃除機。
Priority Applications (1)
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JP2003130135A JP3849667B2 (ja) | 2003-05-08 | 2003-05-08 | 電気掃除機用吸込具およびそれを用いた電気掃除機 |
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Publications (2)
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