JP2002233485A - 手押掃除機 - Google Patents

手押掃除機

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JP2002233485A
JP2002233485A JP2001034477A JP2001034477A JP2002233485A JP 2002233485 A JP2002233485 A JP 2002233485A JP 2001034477 A JP2001034477 A JP 2001034477A JP 2001034477 A JP2001034477 A JP 2001034477A JP 2002233485 A JP2002233485 A JP 2002233485A
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Japan
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dust
hand
brush
tank
swept
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JP2001034477A
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Kenji Watanabe
健司 渡辺
Takeshi Nakamoto
猛 中本
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Casle Co Ltd
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Casle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塵取りを別途用意しなくても、手押掃除機が
掃き残したごみを掃き取れる手押掃除機を提供する。 【解決手段】 手押掃除機10による清掃後、機体11
の内部からダストタンク14を取り出し、このダストタ
ンク14を塵取りに利用して、掃き残しのごみを床面上
から取り除く。すなわち、例えば箒20を使ってごみを
ダストタンク14の中へ掃き込み、捕集する。これによ
り、かさばる塵取りを別個に用意しなくても、ダストタ
ンク14を利用して、手押掃除機10が掃き残したごみ
をきれいに掃除することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は手押掃除機、詳し
くは手押し走行時、回転ブラシを回転させて床面上のご
みを機体の内部に掃き込み、捕集する手押掃除機の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビルなどの建物の床面を清掃する
手動式の機械として、手押掃除機が知られている。従来
の手押掃除機の基本構造は、手押掃除機の本体となる車
輪付きの機体と、機体の下面の中央部に形成されたブラ
シ収納部に収納され、床面上のごみを機体の内部に掃き
込む一対の平行な回転ブラシと、この機体に収納され
て、両回転ブラシにより掃き込まれたごみを捕集するダ
ストタンクとを備えている。それぞれの回転ブラシの回
転軸方向は、機体走行方向(機体の前後方向)と直交す
る方向(機体の両側方向)である。また、機体の後部上
には、手押しアームが立設されている。回転ブラシの回
転力は、ベルト式の動力伝達系を介して、車輪の車軸の
回転を回転ブラシの回転軸に伝達することで確保する方
法が一般的である。その他にも、機体に搭載された電動
モータにより、回転ブラシを回転させる方法も知られて
いる。ここでの各回転ブラシの回転方向は、いずれもブ
ラシ下部において、回転ブラシと回転ブラシとが対峙す
る方向(以下、内回り方向)である。
【0003】従来の手押掃除機の使用時には、手押しア
ームを押して機体を走行させるとともに、各回転ブラシ
を回転する。これにより、両回転ブラシがそれぞれ内回
りし、床面上のごみが、各回転ブラシの毛先部間に挟み
込まれ、そのまま機体の内部に掃き込まれる。その後、
ごみはダストタンクに捕獲される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、手押掃除機
を使用して清掃する際には、ほとんどの場合、ごみの掃
き残しが発生する。このような不具合は、手押掃除機の
基本構成に起因する。すなわち、この手動式の掃除機
が、走行中に回転ブラシによってごみを機内に掃き込む
というおおざっぱなごみの捕集構造を採用しているため
である。例えば、平坦な床面上に落ちているごみを、床
面と平行な回転軸を有した回転ブラシを利用して、この
機体の内部に掃き込む作業は容易ではない。通常、掃き
残したごみは、箒と塵取りとを使用して掃き取られてい
る。すなわち、手押掃除機による清掃を行なうときに
は、仕上げ用の箒と塵取りとが必需品であった。しかし
ながら、従来の手押掃除機には、これらの箒や塵取りが
搭載されていない。そのため、ビルの清掃作業員など
は、各階を清掃する際に、重くてかさばる手押掃除機の
ほかに、箒と塵取りとの両方を持ち歩かなければならな
かった。
【0005】また、従来の手押掃除機には、回転ブラシ
により掃き残したごみを後方へ逃さない構造が設けられ
ていなかった。そのため、機体の内部に掃き込めなかっ
たごみは、前述したように箒と塵取りとを使った仕上げ
の掃き取り作業を行なわなければ、除去することができ
なかった。
【0006】
【発明の目的】そこで、この発明は、塵取りを別途用意
しなくても、手押掃除機が掃き残したごみを掃き取れる
ことができる手押掃除機を提供することを、その目的と
している。また、この発明は、掃除中、掃き残しのごみ
を自動的に機体の内部に捕集することができる手押掃除
機を提供することを、その目的としている。さらに、こ
の発明は、機体から取り外した塵取りと箒とを利用し
て、手押掃除機が掃き残したごみを仕上げ清掃すること
ができる手押掃除機を提供することを、その目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、走行用の車輪を有する機体と、該機体に設けられ、
掃除される床面上のごみを、前記機体の内部に掃き込む
回転ブラシと、前記機体に収納され、前記回転ブラシに
よって掃き込まれたごみを捕集するダストタンクとを備
えた手押掃除機において、前記ダストタンクが、前記機
体から取り外し自在な塵取りである手押掃除機である。
機体の素材、形状、大きさなどは限定されない。機体へ
の車輪の据え付け数は限定されない。2つでも、3つで
も4つでもよい。この車輪の機体における配置位置も限
定されない。通常、3輪の場合には、機体後部の両隅部
に1つずつ、機体前部の中央部に軸線を中心に回転自在
なキャスタが1つである。また、4輪の場合には、機体
の四隅に1つずつである。
【0008】ごみを機体の内部に取り込む回転ブラシの
設置位置は限定されない。通常は、機体の下面の中央部
に形成されたブラシ収納部内である。また、このごみを
機体の内部に取り込む回転ブラシの軸線方向は、機体走
行方向に対して直交する方向である。この回転ブラシの
機体への設置数は限定されない。1本でもよいし、2本
以上でもよい。ただし、通常は2本である。この2本組
の場合、それぞれの回転ブラシの回転方向は、いずれも
ブラシ下部において、回転ブラシと回転ブラシとが対峙
する、内回り方向である。
【0009】なお、機体に設置される回転ブラシは、こ
のように、直接、ごみを機体の内部に取り込むためのブ
ラシに限定されない。例えば、機体前部の両隅部に配置
され、機体両側のごみを機体の内側に取り込む一対のサ
イドブラシなどが挙げられる。このサイドブラシは、平
面視して円形状が好ましい。サイドブラシの回転構造
も、前述した回転ブラシの場合と同様に、車輪の回転と
連動するものでもよし、電動モータを駆動源としたもの
でもよい。両サイドブラシによって機体の内側に掃き寄
せられたごみは、その後、さらに機体が走行すること
で、前記回転ブラシにより機体の内部に掃き込まれる。
【0010】ダストタンクの素材としては、それぞれ各
種の合成樹脂、金属、木材、紙などが挙げられる。ま
た、ダストタンクの形状、大きさは限定されない。ただ
し、ダストタンクの形状は、機体の内部から取り出され
て塵取りとして使用されるため、通常、ダストタンクの
底板の少なくともごみ掃き込み口の形成部分が、清掃さ
れる床面に隙間なく接触するように平坦でなければなら
ない。塵取りとは、掃き寄せたごみをすくいとる道具で
あり、底板と両側板と奥板とをボックス形状に組み立て
た構成を有している。ただし、底板と両側板とだけによ
る受け皿形状としてもよい。さらには、使用時や持ち運
ぶ際に利便性を良くするため、把手付きの塵取りとして
もよい。また、この把手もダストタンクの一部に軸支す
れば、使用時にダストタンクが扱いやすい一方、機体内
への収納時に、ダストタンクをコンパクトに収納するこ
とができる。
【0011】機体の内部でのダストタンクの収納方法も
限定されない。例えば、何らの掛止構造を介さずに、単
に機体の内部にダストタンクを収納するだけもよいし、
掛止フックなどの周知手段を応用して掛止するようにし
てもよい。機体の内部におけるダストタンクの収納位置
も限定されない。ただし、そのごみ掃き込み口を回転ブ
ラシ側に向けることができる位置が好ましい。これによ
り、掃き込まれたごみは、スムーズにダストタンクに捕
集される。機体の内部に収納されるダストタンクの個数
は限定されない。通常は1個であるが、2個以上でもよ
い。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記機体の下部
に、清掃中、前記回転ブラシが掃き残したごみを、該回
転ブラシの機体走行方向とは反対側の近傍で受け止める
ヘラ部材を設け、該ヘラ部材と前記回転ブラシとの間隔
を、前記ヘラ部材により受け止めたごみの一部が、前記
回転ブラシによって機体の内部に掃き込める間隔とした
請求項1に記載の手押掃除機である。ヘラ部材の素材は
限定されない。例えば、軟質合成樹脂やゴムなどの弾性
体でもよいし、硬質合成樹脂、金属、木材、セラミック
スなどの剛体でもよい。ただし、床面を傷つけないため
にも弾性体の方が好ましい。このことは、ヘラ部材が床
面に接する高さを有している場合に顕著となる。すなわ
ち、この場合には、清掃中、常時、ヘラ部材の先部が床
面に密着した状態となり、掃き残しのごみを後方へ逃さ
ない。なお、このヘラ部材はヘラ状のブラシでもよい。
機体の下部におけるヘラ部材の設置位置は限定されな
い。要は、回転ブラシの機体走行方向とは反対側の近傍
であって、ヘラ部材が受け止めたごみのうち、回転ブラ
シの回転領域に到達した分のごみを、その回転ブラシに
よって、順次、機体の内部に掃き込むことができる位置
であればよい。具体例を挙げれば、ヘラ部材と回転ブラ
シとの間隔は、図2に示すヘラ部材と回転ブラシとの間
隔dが20mm以下、特に3〜10mmが好ましい。こ
の間隔が20mmを超えると、ヘラ部材が受け止めたご
みが、回転ブラシで回収されないまま、清掃が終了して
しまうおそれがある。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記機体に、箒
を取り外し自在に設けた請求項1または請求項2に記載
の手押掃除機である。機体に配備される箒の本数は限定
されない。通常は1本であるが、2本以上でもよい。ま
た、この箒の機体への設置位置は限定されない。すなわ
ち、機体の内部でもよいし、外部でもよい。好ましい位
置としては、例えば機体が手押しアーム付きの場合、手
押しアームの側部などが挙げられる。
【0014】
【作用】この発明によれば、手押掃除機による清掃後、
機体の内部からダストタンクを取り出し、このダストタ
ンクを塵取りに利用して、掃き残しのごみを床面上から
取り除く。すなわち、例えば箒を使ってごみをダストタ
ンクの中へ掃き込み、捕集する。これにより、かさばる
塵取りを別個に用意しなくても、ダストタンクを利用し
て、手押掃除機の使用後、掃き残したごみをきれいに掃
除することができる。
【0015】特に、請求項2の発明によれば、機体の下
部において、回転ブラシより機体走行方向とは反対側の
近傍で、回転ブラシにより掃き残したごみをヘラ部材が
受け止める。その後も清掃を継続することで、受け止め
たごみの量は徐々に増加する。そして、増加中のごみの
うち、回転ブラシの回転領域に到達した分のごみは、回
転中の回転ブラシによって自動的にすくい取られ、その
後、同様に機体の内部に掃き込まれて捕集される。
【0016】また、請求項3の発明によれば、箒を機体
に着脱自在に取り付けたので、掃き残しのごみを清掃す
るときに必要な箒と塵取りとの両方を、手押掃除機に携
帯させることができる。よって、手押掃除機による清掃
作業を行なう際に、別途、かさばる箒も塵取りも持ち運
ぶ必要がない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、この発明に
係る一実施例の手押掃除機を説明する。図1は、この発
明の一実施例に係る手押掃除機の側面図である。図2
は、この発明の一実施例に係る手押掃除機の平面図であ
る。図3は、この発明の一実施例に係る手押掃除機の正
面図である。図4は、この発明の一実施例に係る手押掃
除機によって掃き残したごみの清掃中を示す側面図であ
る。なお、ここでは説明の都合上、手押掃除機の機体の
走行方向を前方向、その反対方向を後方向、この機体走
行方向と直交する方向を側方向とする。
【0018】図1〜図3において、10は手押掃除機で
あり、この手押掃除機10は、本体となる機体11と、
この機体11の下面の中央部に形成されたブラシ収納部
11aに収納され、掃除される床面上のごみを機体11
の内部に掃き込む一対の回転ブラシ12A,12Bと、
機体11の前部の両隅部に配置され、機体11の両側の
ごみを機体11の内側にかき寄せる一対のサイドブラシ
13A,13Bと、機体11に収納され、回転ブラシ1
2A,12Bによって掃き込まれたごみを捕集するダス
トタンク14とを備えている。
【0019】以下、各構成部品を詳細に説明する。機体
11は、前後方向に長い平面視して略矩形状の箱体であ
る。この機体11には、その機体後部の両隅部に車輪1
1b,11cが1つずつ配設され、機体前部の中央部に
キャスタ11dが設けられている。車輪11bの車軸に
は大径のプーリ15が固着される一方、車輪11cの車
軸には同じく大径のプーリ16が固着されている。機体
後部上には、ダストタンク14の機体内への出し入れを
容易にする開閉蓋17が垂直面内で回動自在に設けられ
ている。この開閉蓋17には、機体後方へ向かって傾斜
した門型の手押しアーム18が立設されている。この手
押しアーム18の片方の側枠には、ホルダ19を介し
て、箒20が取り外し自在に掛止されている。また、機
体11の中央部の上部には、ダストタンク14を出し入
れする大口径のタンク出し入れ口11eが形成されてい
る。なお、この機体11には、小物の掃除用具などを掛
止するフックFを、直接または間接的に取り付けてもよ
い。小物の掃除用具とは、例えばタワシや雑巾などであ
る。ここでは、図3中に、手押しアーム18の他方の側
枠に、3個のフックFを取り付けたものを例示してい
る。
【0020】機体11の下面には、そのブラシ収納部1
1aの後縁形成部とブラシ収納部11aの両縁形成部の
後側との範囲に、清掃中、回転ブラシ12A,12Bが
掃き残したごみを、回転ブラシ12Aの機体走行方向と
は反対側の近傍で受け止める底面視してコの字形に組ま
れたゴム製のヘラ部材21が垂設されている。ヘラ部材
21と回転ブラシ12Aとの間隔dは、5mmである
(図2参照)。また、このヘラ部材21は、その下端部
が床面に接する高さを有している。このような高さに設
計することで、清掃中、常時、ヘラ部材21の先端部が
床面に密着し、掃き残しのごみを後方へ逃しにくい。
【0021】両回転ブラシ12A,12Bは、互いに平
行な軸線の方向を機体11の両側方向に向け、ブラシ収
納部11aに回転自在に収納されている。これらの回転
ブラシ12A,12Bの車軸は、機体11の両側部にそ
れぞれ軸支されている。回転ブラシ12Aの車軸のプー
リ16側の端部には、小径なプーリ22が固着されてい
る。これらのプーリ16,22間には、丸ベルト23が
交差状態で掛け渡されている。一方、回転ブラシ12B
の車軸のプーリ15側の端部付近には、小径なプーリ2
4が固着されている。両プーリ15,24間には、丸ベ
ルト25が掛け渡されている。このように、前記丸ベル
ト23だけが交差状態でプーリ16,22間に掛けられ
ることで、回転ブラシ12Aの回転方向が回転ブラシ1
2Bの回転方向とは反対となり、両ブラシ12A,12
Bとも内回りする。ここでいう内回りとは、ブラシ下部
において、回転ブラシ12Aと回転ブラシ12Bとが対
峙する方向へ回ることである。
【0022】ところで、回転ブラシ12Bの車軸の両端
部には、小径なプーリ26,27がそれぞれ固着されて
いる。このうち、プーリ26とサイドブラシ13Bの回
転軸に固着された小径なプーリ28との間には、丸ベル
ト29が掛け渡されている。プーリ27とサイドブラシ
13Aの回転軸に固着された小径なプーリ30との間に
は、丸ベルト31が掛け渡されている。この際、丸ベル
ト29と丸ベルト31との対応するプーリ間への掛け渡
し方は、両サイドブラシ13A,13Bがそれぞれ内回
りする、反対向きとなっている。なお、両サイドブラシ
13A,13Bは平面視して円形状である。両プーリ2
8,30は、一対のブラケット32,33を介して、機
体前部の両隅部下にそれぞれ軸支されている。
【0023】前記ダストタンク14は、底板14cと天
井板と両側板と奥板とをボックス形状に一体形成した合
成樹脂製のごみの収納容器である。ダストタンク14の
先端面には、底板14cへ向かって徐々に先細り化した
ごみ掃き込み口14bが形成されている。ダストタンク
14の両側板の先端部には、このダストタンク14を塵
取りとして使いやすいように、門型の把手14aの両側
部分がそれぞれ回動自在に軸支されている。把手14a
を回動自在としたので、ダストタンク14を機体11の
内部にコンパクトに収納することができる。ダストタン
ク14の底板14cの外面は平坦になっている。その結
果、塵取りとしての使用時に、清掃される床面に底板1
4cを隙間なく密着し、ごみをこのダストタンク14の
内部に取りこぼしなく掃き込める。また、ダストタンク
14の先部には、天井板側をえぐるように切欠部14d
が形成されている。その結果、本来のダストタンクとし
ての使用時に、この切欠部14dを介して、ダストタン
ク14の先部で後側の回転ブラシ12Aを上方から被う
ことができる。その際、ダストタンク14は、底板14
cを上方へ向けてタンク出し入れ口11eから機体11
の内部に収納される。このように構成することで、両回
転ブラシ12A,12Bにより機体11の内部に掃き込
まれた略全てのごみを、外部へ飛散することなく、この
ダストタンク14の内部に捕集することができる。
【0024】次に、この一実施例の手押掃除機10の作
用を説明する。図1〜図3に示すように、この手押掃除
機10は、従来の手押掃除機と同様に使用することがで
きる。すなわち、手押しアーム18を押すと両車輪11
b,11c、キャスタ11dのローラがそれぞれ回転し
て機体11が前進する。この際、両車輪11b,11c
の回転により、丸ベルト23,25がそれぞれ周転し、
両回転ブラシ12A,12Bが互いに内回りする。しか
も、これと同時に丸ベルト29,31もそれぞれ周転
し、サイドブラシ13A,13Bが互いに内回りする。
これにより、機体前部の両側近くのごみが、両サイドブ
ラシ13A,13Bによって機体11の内側に掃き寄せ
られる。その後、この掃き寄せられたごみは、さらに機
体11が走行することで、回転ブラシ12A,12Bに
よって機体11の内部に掃き込まれる。具体的には、床
面上のごみが、各回転ブラシ12A,12Bの毛先部間
に挟み込まれ、そのまま機体11の内部に掃き込められ
る。その後、このごみは底板14cの内面に案内され、
ダストタンク14の内部に捕獲される。
【0025】ただし、この手押掃除機10による清掃時
には、通常、若干の掃き残しが発生する。この掃き残し
たごみは、まず、後側の回転ブラシ12Aよりも若干後
方で、ヘラ部材21により受け止められる。その後、清
掃を継続することで、このヘラ部材21に保持されるご
みの量も徐々に増える。ヘラ部材21と回転ブラシ12
Aとの間隔dは5mmしかない。そのため、ヘラ部材2
1によって溜まっていくごみは、通常の床清掃中、短い
時間で回転ブラシ12Aの回転領域まで到達する。この
回転領域に達した分のごみは、自動的に回転ブラシ12
Aによってすくい取られ、そのまま機体11の内部に掃
き込まれ、捕集される。
【0026】清掃後の仕上げ作業時には、開閉蓋17を
上方回動して開き、タンク出し入れ口11eを介して、
機体11の内部からダストタンク14を取り出す。具体
的には、開閉蓋17の前端部上に倒れた把手14aを握
り、これを上方へ回動させてそのままダストタンク14
を引き上げる。こうして、ダストタンク14は簡単に機
体11の内部から取り出すことができる。その後、取り
出したダストタンク14を、塵取りとして利用する。す
なわち、図4に示すように、底板14cを床面に接触さ
せてダストタンク14を横置きし、ホルダ19から取り
外した箒20を使ってごみを掃き込み口14bからダス
トタンク14へ掃き込んで捕集する。
【0027】これにより、かさばる塵取りを別個に用意
しなくても、ダストタンク14を利用して、手押掃除機
10が掃き残したごみをきれいに掃除することができ
る。また、この一実施例では、箒20を機体11に着脱
自在に取り付けたので、掃き残したごみを仕上げ清掃す
るときに必要な塵取り(ダストタンク14)と箒20と
の両方を、手押掃除機10に携帯させることができる。
よって、手押掃除機10による清掃作業を行なう際に、
別途、かさばりやすいこれらの箒20や塵取りを持ち運
ぶ必要がない。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、機内に収納されたダ
ストタンクを、機体から着脱自在な塵取りとしたので、
塵取りを別途準備しなくても、手押掃除機が掃き残した
ごみを手軽に掃き取ることができる。
【0029】特に、請求項2の発明によれば、回転ブラ
シの機体走行方向とは反対側の近傍に、ごみを受け止め
るヘラ部材を設けたので、清掃中、掃き残したごみをヘ
ラ部材で受け止め、その後、自動的に機体の内部に掃き
込んで捕集することができる。
【0030】また、請求項3の発明によれば、箒を機体
に着脱自在に設けたので、掃き残したごみを処理する作
業時に必要とされる箒と塵取りとの両方を、手押掃除機
に携帯させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る手押掃除機の側面図
である。
【図2】この発明の一実施例に係る手押掃除機の平面図
である。
【図3】この発明の一実施例に係る手押掃除機の正面図
である。
【図4】この発明の一実施例に係る手押掃除機によって
掃き残したごみの清掃中を示す側面図である。
【符号の説明】
10 手押掃除機、 11 機体、 11b,11c 車輪、 12A,12B 回転ブラシ、 14 ダストタンク、 21 ヘラ部材、 20 箒。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用の車輪を有する機体と、 該機体に設けられ、掃除される床面上のごみを、前記機
    体の内部に掃き込む回転ブラシと、 前記機体に収納され、前記回転ブラシによって掃き込ま
    れたごみを捕集するダストタンクとを備えた手押掃除機
    において、 前記ダストタンクが、前記機体から取り外し自在な塵取
    りである手押掃除機。
  2. 【請求項2】 前記機体の下部に、清掃中、前記回転ブ
    ラシが掃き残したごみを、該回転ブラシの機体走行方向
    とは反対側の近傍で受け止めるヘラ部材を設け、 該ヘラ部材と前記回転ブラシとの間隔を、前記ヘラ部材
    により受け止めたごみの一部が、前記回転ブラシによっ
    て機体の内部に掃き込める間隔とした請求項1に記載の
    手押掃除機。
  3. 【請求項3】 前記機体に、箒を取り外し自在に設けた
    請求項1または請求項2に記載の手押掃除機。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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