JP3108583B2 - 循環掃除方法及び掃除機 - Google Patents

循環掃除方法及び掃除機

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JP3108583B2
JP3108583B2 JP06101233A JP10123394A JP3108583B2 JP 3108583 B2 JP3108583 B2 JP 3108583B2 JP 06101233 A JP06101233 A JP 06101233A JP 10123394 A JP10123394 A JP 10123394A JP 3108583 B2 JP3108583 B2 JP 3108583B2
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久男 本田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は清掃面からの空気を吸
入すると共に、固気分離により生じた排気の一部はフィ
ルターを介して外界へ放出し、他部を循環させて前記吸
引空気の方向へ吹き出して吸引空気の流速を早めさせる
ことを目的とした循環掃除方法及び掃除機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来知られている掃除機は、室内に排気
する方式が多かった。また排気を清掃面へ吹きつけて循
環させた電気掃除機が知られている(特開昭57−72
620号)。
【0003】
【発明により解決すべき課題】前記従来の掃除機によれ
ば、排気は室内に放出される為に、固気分離の為の集塵
袋では、微粉が透過して室内空気を汚損するこを防止し
難く、時には細菌類を浮遊或いは拡散させることにもな
る問題点があった。
【0004】また排気が全部放出される為にその駁音が
大きくなる問題点もあった。
【0005】更に排気を清掃面へ吹きつける方式にあっ
ては、ノズル移動時に塵埃を吹きちらすおそれがあるの
みならず、吸引力を著しく弱め、更には吸気より排気が
強いと横方向へ塵埃を散らすおそれがあるなどの問題点
があった。
【0006】
【課題を解決する為の手段】然るにこの発明は、吸気の
一部を循環使用し、吸気の補助とし、放出空気はフィル
ターを通すので、微粉塵などの混入した排気がそのまま
室内に放出されることなく、排気による塵埃の吹きちら
しのおそれがないのみならず、駁音も少なくなり、かつ
吸引力の低下も或程度防止して前記従来の問題点を解決
したのである。
【0007】即ち方法の発明は、ブラシを清掃面に摺接
させ乍ら、吸引口から清掃面に散在する異物を空気と共
に吸引し、この吸引された空気をフィルターにかけて固
気分離した後、1部排気はフィルターを介して外界に排
出し、残余の排気を前記吸引口付近にもどし、該吸引口
付近において吸引方向に放出させることを特徴とした循
環掃除方法であり、ブラシを清掃面に摺接させ乍ら、吸
引口から清掃面に散在する異物を空気と共に吸引し、こ
の吸引された空気をフィルターにかけて固気分離した
後、1部排気はフィルターを介して外界に排出し、残余
の排気を循環させて、吸引口付近に吹き出し、回転ブラ
シを回転させた後、該排気を吸引方向に放出させること
を特徴とした循環掃除方法である。
【0008】また掃除機の発明は、吸入匣の下面に吸入
口を設けると共に、清掃面と摺接するブラシを架設し、
前記吸入匣の上部には、吸引管の一端を連結し、下部に
は排気管の一端を夫々連結し、前記排気管から吸入口付
近に吸引空気の方向へ排気を吹き出す如く構成し、前記
吸引管と排気管を一体的に並列させると共に夫々の他端
を固気分離手段及び動力手段を供えた分離匣の吸入口及
び排気に夫々連結し、前記分離匣にフィルターを介し
て排気の一部を外界へ放出する排気口を設けたことを特
徴とする循環掃除機である。次にこの発明のブラシは清
掃面に摺接する固定ブラシと、清掃面に対面して回転す
る回転ブラシとしたものであり、回転ブラシは、固定ブ
ラシと平行に架設され、回転ブラシの一端に、排気によ
り回転する羽根を固定したものである。
【0009】前記における回転ブラシは、固定ブラシの
両側に対称的に二本架設することが好ましいが、この本
数に限定されるものではない。また排気は回転ブラシを
回転した後、吸引空気の方向に吹き出されるので、、吸
引口附近の吸引力を助長する。即ち吸引量と放出量及び
放出方向との関係で回転ブラシ間に減圧空間を生じ、こ
の吸引力により清掃面の異物を吸引する。また回転ブラ
シの回転が塵埃の吸入を容易にする。
【0010】前記における回転ブラシは、放出する排気
によって回転させる為に、強力ではないが、十分の清掃
能力を保有する。例えば回転ブラシは清掃面に近接(例
えば0〜5mm間隔)しているので、床上の異物を拾い上
げることができる。また吸入匣の下面は、清掃面に当接
して摺動できる為に、吸入匣の吸入口に清掃面が露出
し、他部は封鎖される。そこで吸引により減圧現象を生
じさせると共に、排気が供給されても排気は流動方向に
吸引する為の助成となり十分の吸引力を保有し、掃除の
目的を達成することになる。
【0011】前記における排気の循環量は全吸気の10
%〜80%が使用範囲と認められ、好ましくは30%〜
60%である。
【0012】前記における固気分離手段(フィルターな
ど)、吸気手段(吸引ポンプ)及び動力手段(モータ)
等は夫々従来公知の機器を用いる。
【0013】
【作用】この発明によれば、吸気と排気を循環させるの
で、排気の一部はフィルターを介して室内に放出され、
室内空気を排気により汚損するおそれもない。また循環
排気は回転ブラシを回転すると共に、吸引空気の方向へ
吹き出し、その流速を助長する。また回転ブラシは吸引
気流を補助し、塵埃の吸引を容易にする。
【0014】また排気に帰因する騒音も著しく減少させ
ることができる。
【0015】
【実施例1】この発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0016】吸入匣1の下面に吸入口2を設けると共
に、該吸入口2の中央部に清掃面3と対向する固定ブラ
シ4を吸入口2の長縁と平行して固定し、前記吸入匣1
の上部には、吸引管5の一端を連結開口し、下部一側に
は排気管6の一端を連結する。前記吸引管5と、排気管
6の他端はホース8の一端に連結し、ホース8の他端は
固気分離匣7に連結する。
【0017】前記固気分離匣7内には、濾室9が内装さ
れ、その排気側は吸引ポンプ10の吸入側に対向してあ
る。図中11はモータ、12はコード室、29は挿脱可
能のフィルターである。前記固気分離匣7に入った吸引
空気は、濾室9の集塵袋30で固気分離されて、吸引ポ
ンプ10に吸引され、その吐出口から排気路17、ホー
ス8、排気管6を経て吸入匣1の下部に架設した回転ブ
ラシ13、13の夫々の一端に連結する。前記回転ブラ
シ13の一端には、羽根14が固定されている。前記羽
根14の内端は中央部の固定軸15に遊嵌する軸受け1
6に固定し、外端は回転ブラシ枠13aに固定してあ
る。前記排気路17の匣体壁にはフィルター29を介設
した排気口33が設置してあり、排気の一部が矢示32
のように外界へ排出される。
【0018】前記回転ブラシ13は、円筒枠13aの外
壁にブラシ板18が回転の中心軸と平行に固定してあ
る。また吸引匣1の下面四辺にブラシ4が設けてある。
【0019】前記回転ブラシ13の内側には、案内筒1
9が固定軸15に固定され、案内筒19の一端は前記排
気管6と連通させてあると共に、その外壁には、前記固
定軸15と平行に排気スリット20が穿設してある。
【0020】
【実施例2】前記吸入匣1の内部の他の実施例を、図5
に基づいて説明する。
【0021】即ち吸入管5の基端部5aを吸入匣1内へ
突入させ、基端部5aの端部へ回転ブラシ13、13の
上部を覆う案内板34を設ける。このようにすれば、吸
入匣1の吸入口2から矢示36のように吸入された塵芥
入り空気は、矢示37のように、基端5aから吸入され
る。一方回転ブラシ13、13内へ放出された排気は、
矢示38、38のように放出され、前記案内板34の上
方から、基端部5aの吸入孔39を経て矢示38のよう
に吸入される。
【0022】前記ホース8内は吸気通路21と、排気通
路22に分離されており、夫々吸排気に利用されてい
る。
【0023】前記実施例において、モータ11を始動
し、吸引ポンプ10を作動させると、その吸引口2を介
し、矢示23、24のように(図1)吸入匣1内の空気
を吸引する。
【0024】そこで吸引匣1内の空気が、矢示25のよ
うに吸引される結果(図2)、吸引匣1内の内腔26は
減圧され、矢示27、27のように清掃面3の塵埃を吸
引し(図3)、空気と共に吸引管5内へ吸い上げる。こ
のようにして吸引された空気は、固気分離匣において、
分離され、固形物は集塵袋30にたまり、微細粉塵をフ
ィルター29で分離して、1部外界へ放出し、他の排気
は排気路17、排気通路22、排気管6及び案内筒19
を経て排気スリット20から矢示28のように排出さ
れ、吸引空気と合流し、その流速を助長して循環するこ
とになる。
【0025】
【発明の効果】この発明は、排気を循環させる間に吸引
及び濾過し、かつ放出排気は再度フィルターにかけるの
、微細粒子などを室内に放出することがなく、空気を
清浄に保つことができる効果がある。また排気は全部
放出することがないので、これに帰因した騒音が著しく
低減される効果ある。
【0026】次に吸引匣の下面四辺にブラシを設けたの
で、部屋の壁際など、直角隅部も容易に清掃できる効果
がある。また循環排気により回転ブラシを回転させるの
で、別動力を要しない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施機の一部を切断した正面図。
【図2】同じく一部縦断拡大図。
【図3】同じく一部縦断拡大側面図。
【図4】同じく一部拡大平面図。
【図5】同じく他の実施例の一部縦断拡大側面図。
【符号の説明】
1 吸入匣 2 吸入口 3 清掃面 4 固定ブラシ 5 吸引管 6 排気管 7 固気分離匣 8 ホース 9 濾室 10 吸引ポンプ 11 モータ 12 コード室 13 回転ブラシ 14 羽根 15 固定軸 16 軸受け 17 排気路 18 ブラシ板 19 案内筒 20 排気スリット 21 吸気通路 22 排気通路 26 内腔 29 フィルター 30 集塵袋 33 排気口 34 案内板

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシを清掃面に摺接させ乍ら、吸引口
    から清掃面に散在する異物を空気と共に吸引し、この吸
    引された空気をフィルターにかけて固気分離した後、1
    部排気はフィルターを介して外界に排出し、残余の排気
    を前記吸引口付近にもどし、該吸引口付近において吸引
    方向に放出させることを特徴とした循環掃除方法。
  2. 【請求項2】 ブラシを清掃面に摺接させ乍ら、吸引口
    から清掃面に散在する異物を空気と共に吸引し、この吸
    引された空気をフィルターにかけて固気分離した後、1
    部排気はフィルターを介して外界に排出し、残余の排気
    を循環させて、吸引口付近に吹き出し、回転ブラシを回
    転させた後、該排気を吸引方向に放出させることを特徴
    とした循環掃除方法。
  3. 【請求項3】 吸入匣の下面に吸入口を設けると共に、
    清掃面と摺接するブラシを架設し、前記吸入匣の上部に
    は、吸引管の一端を連結し、下部には排気管の一端を夫
    々連結し、前記排気管から吸入口付近に吸引空気の方向
    へ排気を吹き出す如く構成し、前記吸引管と排気管を一
    体的に並列させると共に夫々の他端を固気分離手段及び
    動力手段を供えた分離匣の吸入口及び排気に夫々連結
    し、前記分離匣にフィルターを介して排気の一部を外界
    へ放出する排気口を設けたことを特徴とする循環掃除
    機。
  4. 【請求項4】 ブラシは清掃面に摺接する固定ブラシ
    と、清掃面に対面して循環排気により回転する回転ブラ
    シとした請求項3記載の循環掃除機。
  5. 【請求項5】 回転ブラシは固定ブラシと平行に架設さ
    れ、回転ブラシの一端に、排気により回転する羽根を固
    定した請求項記載の循環掃除機。
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