JP2004337452A - 机及びこれに使用するバックフレーム - Google Patents
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Abstract
【手段】机ユニット2の強度メンバーとして、脚5又は袖キャビネット4の背面に重なるバックフレーム7を採用する。バックフレーム7と脚5又は袖キャビネット4とが連結され、脚5又は袖キャビネット4と天板1とが連結されている。左右に隣合った天板1は、共通の中間脚5b又は中間袖キャビネット4bに連結されている。背中合わせに配置された机ユニット2は、バックフレーム7を共用している。バックフレーム7に対する脚5及び袖キャビネット4の連結位置を小刻みに調節できる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床面に自立させて使用する机及びこれに使用するバックフレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
床面に自立させる机は、天板と、これを支持する脚又は袖キャビネットのような支持体とを備えている。天板を支持する具体的な態様としては、天板の左右両側を脚で支持する場合と、天板を脚と袖キャビネットとで支持する場合と、天板の両側を袖キャビネットで支持する場合とがある。脚は板状や棒状など様々の形態があり、また、天板の横長寸法が大きい場合は、左右中間部を脚で支持することもある。
【0003】
また、机には、天板が1枚だけのシングルタイプのものと、複数枚の天板を連結した連結タイプ(多連式机)とがあり、更に、後者の連結タイプの場合、複数枚の天板を左右方向に並べて連結しただけのものと、複数枚ずつの天板群を背中合わせに配置して連結したものとがある。
【0004】
何れにしても、天板の横幅寸法は、例えば600,800,1200,1400,1600,1800,2000mmと言うように、ユーザーのきめ細かい要望に応えられるように多くの種類に設定されている。また、近頃は、平面視矩形のみでなく、平面視L字状のようないわゆる異形天板も多用されている。
【0005】
そして、シングルタイプの机の場合、脚や幕板を専用の部材としてそれぞれ製造している。このシングルタイプの机を左右に並設したり背中合わせに並設したりして使用している。他方、連結タイプの机においては、特許文献1,2に記載されているように、隣合った天板を共通の脚で支持することも行われている。
【0006】
【特許文献1】
実開昭62−20524号公報
【特許文献2】
特公昭62−54487号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
様々の大きさの机を取り揃えておくことはユーザーの要望に応える上で必要不可欠のことであり、むしろ、ワーキングスタイルが多様化している現代においては、机の種類の多様化の要請はむしろ高まっていると言える。
【0008】
しかし、個々の種類の机ごとに脚や幕板を専用の仕様として製造していると、加工コストや管理コスト、運搬コスト等の諸々のコストが嵩むのみならず、組み立てにも手間が掛かることになる。
【0009】
また、机製品群全体としてみた場合、部品群の加工や組み立てのような製造工程において直接使用するエネルギー(特に電力)の消費量が机の種類に比例して増えるのみならず、原材料の製造に要するエネルギーや金型の製造に要するエネルギー、或いは廃棄した後の処理に要するエネルギーなどの間接的なエネルギーの消費量も、机の種類に比例して増えることになる。
【0010】
連結式机を構成するにおいて前記公報のように脚を共通化すると、単にシングルタイプの机を並設する場合に比べたらコストダウンや図ることができると言えるが、各タイプの連結式机ごとに部材を加工しなければならず、部材はいわば特注品として製造することになるため、コストダウンや使用エネルギーの低減にはあまり寄与しないのが実情であると言える。
【0011】
ところで、我が国は地球温暖化防止に関する京都議定書を批准しており、CO2 の排出量削減は国を挙げての急務となっている。従って、家具メーカーも、机の製造について直接及び間接に使用するエネルギーを削減する社会的義務を負っていると言える。換言すると、家具メーカーには、環境への負荷が低い製品の提供という要請が社会的義務として求められていると言える。
【0012】
以上の点を纏めると、机メーカーには、品揃えの豊富さというユーザーからの要請と、コスト削減や組み立ての容易性というメーカー自身の内なる要請と、消費エネルギーの削減という社会的要請とが求められていると言える。本発明は、このような要請に応えることを課題として成されたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
ところで、コスト削減や消費エネルギ削減(CO2 のような地球温暖化の原因となる物質の排出量削減)という課題に対しては、各種の机について部材や組み立て方法をできるだけ共通化すると共に、部材の形状等も簡素化するのが有効であると言える。本願発明者たちは、このような部材の共通化等の点を軸にして研究や試作を重ね、本願各請求項の発明を解決するに至った。
【0014】
すなわち請求項1の発明に係る机は、天板と、脚又は袖キャビネットのように前記天板を左右両側部において支持する左右の支持体と、少なくとも前記左右の支持体の背面に重なるように配置されたバックフレームとを備えており、左右支持体とバックフレームとの相互間、及び、天板と左右支持体との相互間を互いに連結することにより、左右支持体とバックフレームと天板とを全体として剛体構造と成している。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1において、前記バックフレームに、その前面に支持体を連結するための前連結部と後面に支持体を連結するための後連結部とを設けることにより、バックフレームを挟んだ前後両側に天板を連結することが可能になっている。
【0016】
請求項3の発明は、請求項2において、前記バックフレームに、前記バックフレームに、前連結部と後連結部との対を水平方向に沿って適当な間隔で飛び飛びの状態に多数形成している。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1〜3のうちの何れかに記載したバックフレームの好適な形態を示すもので、このバックフレームは、左右の縦枠と上下の横枠とで正面視四角形のフレーム状の外形に形成されており、上下の横枠に前記連結部を形成している。この場合、補強部材や中間縦枠、中間横枠を設けても良い。
【0018】
本願発明にいう「連結」とは「固定」とほぼ同義であり、例えば係合爪と係合穴との嵌め合わせのようなワンタッチ的な操作で係合する係合手段を使用して部材同士を離反不能に保持するものと、ねじ(ビス)等のファスナーを使用して部材同士を離反不能に締結するものとの両方を含んである。
【0019】
また、本発明の机には、机上面が1枚の天板で構成されているシングルタイプの態様(1つの机ユニット)と、机上面が複数枚の天板で構成されている態様(連結式机、机ユニット群、机装置と言っても良い)との両方を含んでいる。敢えて述べるまでもないが、本願発明の机は、机上パネルや抽斗、書架等の附属物を備えていても良い。
【0020】
【発明の作用・効果】
従来から、机の背面部に幕板を設けることは行われている。しかし、従来の幕板は目隠しを主目的とするもので、机の剛性を確保するための強度メンバーとしての機能を主目的にしているとは言えない。
【0021】
他方、天板の横幅がある程度以上に大きい場合に、左右の脚同士を補強材で連結することも行われている。しかし、従来の補強材は単なる横長の形状で左右脚の内面間に装架されているに過ぎないものであり、机の種類(横幅)ごとに製造しなければならないため、コストが嵩むと共に、机製品群全体として見た場合の製造に要する消費エネルギーも多かった。
【0022】
これに対して本願発明は、脚や袖キャビネットのような支持体を、当該支持体の背面に重なるバックフレームを介して連結するという斬新な発想を主たる特徴とするもので、このように隣合った支持体がバックフレームで連結されているため、バックフレームと支持体との連結構造、及び、支持体と天板との連結構造を簡便なのものとしても、机全体としての強度を確保することが可能になる。このため、部材同士の連結構造を簡素化して、製造コストの抑制や消費エネルギーの抑制に貢献できる。
【0023】
また、1枚の天板とこれを支持する支持体とを1つの机ユニットとして、複数の机ユニットを背中合わせに配置することが広く行われているが、請求項2のように構成すると、背中合わせに配置した机ユニットでバックフレームを共用できるため、複数の机ユニット群で1つの机装置(連結式机)を構成するにおいて、コストの削減と消費エネルギーの削減とに貢献できる。
【0024】
更に、請求項3のように構成すると、1つのバックフレームに3つの支持体を連結してこれらの支持体で2枚の天板を支持したり、或いは、2つのバックフレームに対して3枚の天板を配置したりというように、複数の机ユニットを左右に並設するにおいてバックフレームを共用できると共に、背中合わせに配置された机ユニット群においてバックフレームを共用することもできる。
【0025】
従って、例えば、左右横幅が1800mmのバックフレームを使用して手前には600mm幅の机ユニットを3ユニット配置し、後ろ側には900mm幅の机ユニットを2ユニット配置し、結果として、5つの机ユニットで1つのバックフレームを共用するというような様々の展開が可能となり、連結式机を構成するにおいて部材の大幅な共通化が可能になるのであり、その結果、加工や組み立てのような製造コストの抑制と、消費エネルギーの削減とに一層貢献できる。
【0026】
換言すると、机群全体として見た場合、製造や廃棄処理に要する消費エネルギーの削減を通じてCO2 の排出量削減に貢献できる。更に換言すると、机の製造等に関連して環境への負荷を従来に比べて大きく抑制することができて、社会的貢献を果たすことができる。
【0027】
バックフレームには様々の形態を採用できるが、請求項4のように正面視四角形のフレーム状に形成すると、形態が単純であるため、板金加工によって簡単に製造することができると共に軽量であり、このため、コスト抑制と消費エネルギー削減との面で一層有益である。
【0028】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
(1).第1実施形態(図1〜図16)
図1〜図16では第1実施形態を示している。まず、図1〜図4に基づいて概要を説明する。図1は連結式机(以下、「机」と略す)の斜視図、図2は机の一部を分離した状態の斜視図、図3は机の分離平面図、図4のうち(A)は机の平面図、(B)は(A)のB−B視平面図である。
【0030】
▲1▼.概要
机の構成単位として、1枚の天板1を単位として1つの机ユニット2が構成されている。そして、第1〜第3の3つの机ユニット2a,2b,2cを左右に並設した第1ユニット群3aと、第4〜第5の2つの机ユニット2d,2eが左右に並設された第2ユニット群3bとを備えており、これら2つのユニット群3a,3bを背中合わせに配置している。各机ユニット2a〜2eは全体として1つに連結されている(なお、各机ユニット2a〜2eは、互いに使い分ける必要がない場合は符合2で総称表示する)。
【0031】
本実施形態では各天板1は平面視で四角形(長方形)に形成されており、このうち第1ユニット2aの天板1は、例えば横幅が1600mmに、第2机ユニット2b及び第3机ユニット2cとの天板1はそれぞれ横幅が1200mmずつに、第4机ユニット2d及び第5机ユニット2eの天板1はそれぞれ横幅が2000mmずつに設定されている。従って、机の全長(左右横幅)は4000mmに設定されている(もちろん、この寸法は一例である)。
【0032】
第1ユニット2aの天板1はエンド袖キャビネット4aと中間脚5bとで支持されており、第2机ユニット2bの天板1は、中間脚5aと中間袖キャビネット4bとで支持されており、第3机ユニット2cの天板1は中間袖キャビネット4bとエンド脚5aとで支持されている。従って、本実施形態では、脚5a,5bと袖キャビネット4a,4bとが共に請求項に記載した支持体になっている。
【0033】
中間脚5b及び中間袖キャビネット4bは、左右に隣合った天板1の支持に共用されている。本実施形態では、脚5a,5bは板金製であり、背部に位置する垂直部から上水平腕部と下水平接地部とを前向きに突出した側面視略コ字状の形態になっており、かつ、中空に形成されている。
【0034】
中間袖キャビネット4b及び中間脚5bの「中間」とは机の外側に露出していないという意味であり、形態及び構造はエンド袖キャビネット4a及びエンド脚5aと同じである。以下の説明において、脚及び袖キャビネットとも、中間とエンドとで特に区別する必要がない場合は、4,5の符合で総称表示することにする。
【0035】
第4机ユニット2dの天板1と第5机ユニット2eの天板1とは、それぞれエンド脚5aと中間脚5bとで支持されている。この場合も、中間脚5bは両天板1で共用されている。詳細は後述するが、各天板1は袖キャビネット4又は脚5に連結されている。図1及び図4(A)に符合6で示すのは移動式のワゴンであり、机の強度メンバーではない。
【0036】
例えば図3に実線で示すように、第1ユニット群3aと第2ユニット群3bとは第1及び第2の2つのバックフレーム7を介して連結されている(連結構造は後述する)。換言すると、両ユニット群3a,3bは、その構成要素として2つのバックフレーム7を共用している。図4(B)に示すように、バックフレーム7は鋼板を素材とした板金製であり、左右縦枠8と上下の横枠9とで正面視(或いは背面視)四角形(長方形)のフレーム状に形成されている。
【0037】
本実施形態では、第1バックフレーム7は第1机ユニット2aに対応した左右横幅寸法に設定されており、第2バックフレーム7は第2机ユニット2b及び第3机ユニット2cの左右横幅寸法の総和に対応した寸法に設定されている。
【0038】
従って、第2ユニット群3bにおける中間脚5bは、第2バックフレーム7の左右中途部に連結されている。このような脚5及び袖キャビネット4の連結位置を自由に設定できる点が本願発明の特徴の1つである。
【0039】
両ユニット群3a,3bとも、各脚5及び袖キャビネット4は天板1の背面よりも若干の寸法だけ突出している。これは、各天板1の背面箇所に配線用通路を形成するためである。もちろん、配線通路が不要の場合は、脚5及び袖キャビネットの背面と各天板1の背面とを揃えれば良い。
【0040】
図1に一点鎖線で示すように、バックフレーム7の上方の箇所に目隠し用のバックパネル10を立設し、隣合った天板1の当接部の上方にサイドパネル11を立設することも可能である(バックパネル10を設ける場合の取付け方法の一例は後述する)。
【0041】
図4(A)では、机の使用形態の一例を示している。この図4(A)の例では、第1〜第3の机ユニット2a〜2cは特定人の専用として使用する固定アドレス方式になっており、例えば、第1机ユニット2aは常駐のマネージャーが使用し、第2及び第3の机ユニット2b,2cは常駐のアシスタント(例えば秘書や事務オペレーター)が使用する。
【0042】
他方、第4〜第5の机ユニット2d,2eは、外回りが主の営業マン(或いは営業ウーマン)が帰社時に空いている部分を使用するいわゆるフリーアドレス方式になっており、例えば最大で6人が同時に使用できるようになっている。
【0043】
もちろん、この使用例は一例であり、各机ユニット2を固定アドレス方式としたり、逆に、全ての机ユニット2をフリーアドレス方式とすることなども可能である。
【0044】
▲2▼.バックフレームの構造
次に、バックフレーム7の構造を図5〜図7に基づいて説明する。図5はバックフレーム7及び脚5の上部との分離斜視図、図6(A)は部分的な背面図、図7はバックフレーム7の下部と脚との分離斜視図である。
【0045】
これら図5〜7から容易に理解できるように、バックフレーム7を構成する縦枠8は内向きに開口した断面コ字状に形成されており、両側板の先端縁には内面に重なった折り返し部8aを形成している。
【0046】
他方、横枠9は、断面コ字状の幅狭部に外向きに開口した広巾部9aを一体に折曲げ形成した断面略凸字状に形成されており、開口縁には内向きのフランジ9bを形成している。このような略凸字状に形状に形成しているのは、断面係数を高めることによって強度を確保するためである。特に、バックフレーム7を菱形に潰すような外力(机の正面視で左右方向から作用する外力)に抗する強度を確保できる。
【0047】
上部の横枠9は上向きに開口して下部の横枠9は下向きに開口している。フランジ9bを互いに突き合わせて溶接することにより、完全な中空に形成することも可能である(この場合は更に強度がアップする)。
【0048】
縦枠8と横枠9とは、縦枠8の側板を横枠9における広巾部9aの内面に重なるように嵌め合わさっており、この状態で重合箇所をスポット溶接することによって一体化されている。横枠9の端部には縦枠8の側板が嵌まるための切欠き12が形成されており、また、縦枠8の折り返し部8aは横枠9との干渉を防止するため上下端部が切欠かれている。
【0049】
上下横枠9の前後両広巾部9aに、請求項に記載した前後連結部の一例として、上下に縦長の第1係合穴13の対を適当な間隔(例えば25mm)で多数形成している。各第1係合穴13は、一端部が幅狭となるよう略とっくり形に形成されており、上部の第1係合穴13は幅狭部が上部に位置し、下部の第1係合穴13は幅狭部が下部に位置するように、上下対称に形成されている。
【0050】
また、第1係合穴13のピッチPは、脚5の左右横幅寸法L1よりもある程度短い寸法に設定している。従って、左右2個の第1係合穴13が脚5の背面に重なり得る。
【0051】
また、最端部に位置した第1係合穴13と横枠9の端面との間隔寸法L2は、第1係合穴13のピッチPよりも若干小さい寸法に設定している(半分の寸法でも良い)。更に、縦枠8の上下端部には、最端部に位置した第1係合穴13との干渉を回避するため逃がし穴14が空いている。
【0052】
第1係合穴13は上下全長にわたって等しい幅に形成することも可能であるが、本実施形態のように略とっくり状に形成すると、後述する金具の爪との嵌め合わせを容易に行える利点がある。
【0053】
図6に示すように、バックフレーム7には目隠し用の幕板を取付けることができる。図6において(B)は(A)のB−B視断面図であり、この図から理解できるように、幕板26は、その上下両端部を横枠9の幅狭部に重ねて、その状態で左右両側部を縦枠8の内部に嵌め入れている。幕板26の着脱は、当該膜板26の弾性に抗して平面視で湾曲するように撓み変形させることによって簡単に行える。
【0054】
図8に一点鎖線及び二点鎖線で示すように、幕板26の上下両端部に突起26aを設ける一方、バックフレーム7には、前記突起26aが嵌脱する穴を形成して、幕板26を側面視凹状に湾曲させることによって着脱することができる。もちろん、ピンやねじで止めるなどの他の手段を採用しても良い。
【0055】
▲3▼.バックフレームと脚及び袖キャビネットとの連結構造
次に、図5〜7に加えて図8及び図9も参照して、バックフレーム7と脚5(及び袖キャビネット4)との連結構造を説明する。図8(A)は図6(A)のVIII−VIII視断面図、図9は図8(A)のIX−IX視断面図である。
【0056】
バックフレーム7を脚5に連結するために、脚5にねじで固定した上下の金具16,17を使用している。従って、本実施形態では、これら上下の金具16,17と第1係合穴13とが、バックフレーム7と脚(及び袖キャビネット4)とを連結する連結手段を構成している。
【0057】
図5や図8に示すように、脚5の上端部は上板(補強板)18で塞がれており、この上板18の後端部に上金具16をねじ19で固定している。脚5の上面には、当該脚5を構成する側板の上端を折り曲げて内向きフランジ5aを形成したことによって浅い溝が形成されており、この溝に上金具16をきっちりした状態で嵌め入れることにより、上金具16を左右ずれ不能に保持している(従って、脚5の上面の溝は上金具16を位置決めする係止手段の一例と言える)。
【0058】
そして、上金具16は、バックフレーム7の第1係合穴13に嵌まり得る左右一対の上係合爪20を、脚5の背面から突出するように形成している。上係合爪20は側面視で斜め上向きに延びている。言うまでもないが、左右の上係合爪20の間隔は第1係合穴13のピッチpと同じである。
【0059】
図8にバックフレーム7を脚5に連結した状態を示しているが、このように連結した状態でバックフレーム7の上端が天板1の上面と同一高さとなるように設定している(もちろん、異なる高さでも良い)。
【0060】
図7に示すように、下金具17は、バックフレーム7における下横枠9の第1係合穴13に嵌まり得る左右一対の下係合爪21を後ろ向き突設した形態であり、脚5の背面板22にねじ23で固定されている。
【0061】
また、下金具17には前向きに延びる左右の位置決め片24を折曲げ形成しており、この位置決め片24を、脚5の背面板22に形成した位置決め穴25に嵌め入れている。位置決め片24と位置決め穴25とは、下金具17を左右ずれ不能に保持する位置決め手段の一例である。
【0062】
下金具17の下係合爪21は側面視で略キノコ形に形成されているが、下向き鉤状の形態であっても良い。また、左右下係合爪21の間隔がバックフレーム7における第1係合穴13のピッチPと同じであることは言うまでもない。
【0063】
バックフレーム7を脚5に連結するにおいては、まず、下金具17を脚5に固定しておき、上金具16は、上係合爪20が下向きに倒れるようにねじ19を相当に緩めておくか、或いは、或いは取り外しておく。
【0064】
そして、まず、バックフレーム7を下金具17の下係合爪20に嵌め込み、次いで、上金具16の上係合爪20をバックフレーム7における上下の第1係合穴13に嵌め入れ、その状態でねじ19をねじ込んで上金具16を脚5に固定する。これにより、バックフレーム7は、下係合爪22で上向き動不能状態に保持された状態で、上係合爪20で上向きに引き上げられつつ脚5の背面に密着する状態になる。
【0065】
本実施形態によると、上下係合爪20,21によってバックフレーム7が上下動不能の状態に保持されることと、バックフレーム7が上下係合爪20,21で左右ずれ不能に位置決めされていることと、上下の金具16,17が左右ずれ不能の状態で脚5に固定されていることの三者が相俟って、バックフレーム7と脚5とがガタ付きのない状態に連結される。
【0066】
上金具16には手前側に向けて延びる左右一対の前向き爪20aを設けている。そして、天板1の後端をバックフレーム9に当接させて配置する場合は、図8(b)に示すように、天板1の後部に形成した係合穴13′を前向き爪20aに嵌め込み係合させることにより、天板1をその後端部においてガタ付きのない状態に保持できる。
【0067】
図8(B)では、天板1の係合穴13′は、天板1を構成する基板28に形成した折曲げ部28aに形成しているが、基板28に溶接等によって固着した補強フレームに形成しても良い。
【0068】
▲4▼.利点及び連結態様
既述の通り、本実施形態では、脚5は天板1の後面から後方に突出しており、このように後ろ向き突出した部分(すなわち上向きに露出した部分)に上金具16を固定している。
【0069】
すなわち、配線用の通路を確保するために脚5を天板1の後面から多少の寸法だけ後ろ向き突設したことを利用して、上金具16を脚5の上面に固定しているのであり、このため、バックフレーム7を強固に連結することが可能になり、しかも、天板1には特別の加工を施さなくても、上金具16を取付けた状態で天板1を脚5に連結することができる。
【0070】
図9では、脚5とバックフレーム7との関係を示している。このうち(A)では、バックフレーム7をエンド脚5aに連結した状態を示しており、この場合は、上下金具16,17の係合爪20,21にバックフレーム7の2つずつの第1係合穴13が嵌まっている。また、この状態でバックフレーム7はエンド脚5aの外面から若干の寸法だけ突出している。
【0071】
これは、本実施形態において天板1の側面(正確には、天板1を構成するサイドエッジの側面)がエンド脚5aの外面から若干の寸法だけ突出していることから、天板1の側面とバックフレーム7の側面とを揃えたものである。もちろん、バックフレーム7の側端面とエンド脚5aの外面とを揃えても良いのである。
【0072】
図9の(B)では、隣合った2つのバックフレーム7を1つの中間脚5bに連結する状態を示している。本実施形態ではバックフレーム7の側端面と最端部の第1係合穴13との間隔が第1係合穴13のピッチよりも小さいため、隣合ったバックフレーム7の間には若干の隙間が空いている(もちろん、隣合ったバックフレーム7の側端面が当接するように設定することも可能である)。
【0073】
図9(C)では、バックフレーム7の左右中途部と中間脚5bとの連結状態を示している。バックフレーム7に第1係合穴13が多数形成されているため、このように、バックフレームに対する中間脚5bの連結位置を小刻みに変更(調節)することができる。
【0074】
図9ではバックフレーム7の片面だけに脚5を連結した状態を表示しているが、バックフレーム7の両面に脚5を連結できることは言うまでもない。また、詳述はしないが、袖キャビネット4とのバックフレーム7との連結においても脚5の場合と同じ上下金具16,17が使用されている。すなわち、上記した上下の金具16,17を袖キャビネット4の上面及び背面にねじで固定することにより、袖キャビネット4とバックフレーム7とを連結している。
【0075】
▲5▼.天板と脚及び袖キャビネットとの連結
次に、天板1と脚5(及び袖キャビネット4)との連結構造をについて、図10〜図15を参照して説明する。
【0076】
図10のうち(A)は大雑把な分離側面図、(B)は平面図、図11は要部の分離斜視図、図12のうち(A)は連結構造を示す側断面図、(B)は(A)のB−B視断面図、図13は中間脚5bで2枚の天板を連結する場合における図9(B)と同じ部分の断面図、図14は天板1の抜け止め手段を示す側断面図、図15(A)は図14のXVA−XVA 視断面図、図15(B)は別例図である。
【0077】
天板1は、例えばカラー鋼板のような鋼板より成る基板28と、この基板28の下面に溶接されている左右長手で下向き凸形の補強フレーム29群と、合繊樹脂製のサイドエッジ30とを備えている。基板28の前後両端部は下向きに折り曲げられているが、前面にフロントエッジを取付けることも可能である。
【0078】
また、図12(B)に示すように、サイドエッジ30の上面と基板28との間に僅かの高さの段差があり、この段差を埋める状態で、基板28の上面にメラミン樹脂等の硬質樹脂よりなる化粧板31が貼られている(他の図では、基板28とサイドエッジ30と同じ高さに簡略表示している)。基板28にカラー鋼板を採用すると、塗装工程を不要にしてコスト及び消費エネルギーを削減できる利点がある。
【0079】
図11に明瞭に示すように、脚5の上板(補強板18)のうち前後に適宜隔てた2ヶ所の部位に、側面視で前向き鉤状の第2係合爪32を左右一対ずつ切り起こし形成している一方、天板1を構成する補強フレーム29には、前記第2係合爪32に対応した第2係合穴33の対を前後に2対ずつ形成している。
【0080】
第2係合穴33は、その手前部分は第2結合爪32の板厚と略同じ程度の寸法の幅狭で、それよりも後部は幅広となる略とっくり状に形成されている。第2係合爪32及び第2係合穴33の左右間隔寸法は、第1係合穴13のピッチ及び上下金具における左右爪20,21の間隔寸法と同じに設定している。
【0081】
上述の説明から既に理解できるように、天板1は、第2係合穴33の幅広部を第2係合爪32に落とし込み、それから後方に押し込むというワンタッチ的な作業により、上向き及び左右にずれ不能に保持される。
【0082】
エンド脚5aに天板1を連結する場合は、図12(B)に示すように、1枚の天板1における前後左右の4つの第2係合穴33が前後2対ずつの第2係合爪32に嵌まり、中間脚5bに2枚の天板1を連結する場合は、図13に示すように、左右の天板の前後1つずつの第2係合穴33が左右1つずつの第2係合爪32に振り分けた状態に嵌合している。
【0083】
本実施形態のように前向きの第2係合爪32を利用して天板1を脚5に連結する場合、天板1を前向き移動不能に保持する必要がある。この点については、抜け止め手段の一例として、図14及び図15に示す合成樹脂製のキャッチ(係止具)34を使用している。
【0084】
図14及び図15(A)で示すキャッチ34は、脚5の内部に固着されたブラケット35にねじ36で固定されて手前側に延びる形態になっており、その前部に、上向きの第3係合爪37と斜め下向きに延びる操作片38とを形成している。一方、天板1の下面部には、第3係合爪37が下方から係脱し得る第3係合穴39を形成している。脚5の上板18には、ねじ36の回転操作を許容するために切欠き40が形成されている。
【0085】
第3係合爪37の前面は側面視で前傾状の傾斜面となっている。このため、天板1の第2係合穴33を第2係合爪32に嵌め込んで後方にスライドさせると、第3係合爪37が下向き移動するようにキャッチ34が弾性変形し、第2係合穴33を第2係合爪32に嵌め込み切るのと同時にキャッチ34は戻り変形して第3係合爪37が第3係合穴39に嵌まり係合する。
【0086】
これにより、天板1は前向き移動不能に保持される。天板1を取り外す場合は、キャッチ34の操作片38に指を掛けて下向きに押して、第3係合爪37を第3係合穴39から離脱させたら良い。
【0087】
天板1はエンド脚5aに連結される場合と中間脚5bに連結される場合とがある。その何れの状態でもキャッチ34で天板1を前向き移動不能に保持する必要かある。このため、図15に示すように、1つのキャッチ34に左右2つの第3係合爪37を形成している。第3係合穴39は1ヶ所に1つだけ形成しても良いし、左右2つずつ形成しても良い。
【0088】
脚5における上水平腕部の先端には、着脱自在なカバー41を装着している。環境への対応という点からは、キャッチ34やカバー41及びその他の樹脂製品は、例えばPET樹脂やPP樹脂のリサイクル品を採用するのが好ましい。また、第3係合穴39を形成せずに、補強フレーム29の前端面に第3係合爪37を係脱させることも可能である。
【0089】
図15(B)に示す例では、第3係合爪37の上面は側面視で後傾状になっており、第3係合爪37の前端が第3係合穴39につかえることによって天板1を手前側にずれ不能に保持し、かつ、天板1は第3係合爪37によって奥方向への移動もできない状態に保持されている。
【0090】
レバー38とキャッチ34とは別体に形成されてねじで固定されており(勿論一体構造でも良い)、レバー38(又はキャッチ)をブラケット35に左右長手のピン35aにて上下回動自在に取付け、かつ、ピン35aに嵌め入れたねじりばね35bによって手代3係合爪37が上向き動するように付勢している。
【0091】
この例では、レバー38を上向きに引くと第3係合爪37は第3係合穴39から離脱する。また、この例では、天板1を取付けは、レバー38を上向きに引いた状態で行うのが好ましい。キャッチ34を第3係合穴39に係合し勝手に付勢する手段として、キャッチ自体34の弾性力を利用しても良いことは言うまでもない。
【0092】
袖キャビネット4に天板1を連結する構造も、脚5に連結する場合と同じである。すなわち、袖キャビネット4の上面に第3係合爪37を設けている(この場合、第3係合爪37は袖キャビネット4の上面板に切り起こし形成しても良いし、第3係合爪37を切り起こし形成した金具を袖キャビネット4の上面板に固定しても良い)。
【0093】
▲6▼.バックパネルの取付け例
次に、図16に基づいて、バックパネル10の取付け例を説明する。図16において(A)は分離背面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)は(C)のD−D視断面図である。
【0094】
本例において、バックパネル10の左右両端部から棒状の足43を下向きに突設している。他方、バックフレーム7の左右端部には、バックパネル10の足43が嵌まる合成樹脂製の上下ホルダー44,45を取付けている。このうち、上ホルダー44はバックフレーム7の端部に上方から嵌まるようになっており、足43が嵌まる保持穴46を空けている。
【0095】
他方、下ホルダー45はバックフレーム7の縦枠8に横方向から嵌め込み装着されるもので、縦枠8の外側に露出する二股状の摘まみ部47を備えており、この摘まみ部47に、バックパネル10の足43を掴持する前後クランプ部48と、縦枠8の折り返し部8aに引っ掛かる抜け止め係止部49とを一体に形成している。
【0096】
前後のクランプ部48と抜け止め係止部49とは、弾性変形により、互いの間隔が狭まり得る。バックパネル10の下端部には環状溝10aが形成されている一方、クランプ部48には、環状突起48aが形成されている。
【0097】
パックパネル10を取付けるには、上ホルダー44は予めバックフレーム7の端部に嵌め込んでおく一方、下ホルダー45は取り外しておくか又は縦枠8に装着して下方にずらしておく。
【0098】
そして、バックパネル10の足43を上ホルダー44に嵌め込んでから、縦枠8に装着しておいた下ホルダー45を上向きにずらして、そのクランプ部48を足43に嵌め込んで環状突起48aと環状溝10aとを嵌め合わせる。これにより、バックパネル10は前後左右にガタ付き不能に保持される。
【0099】
バックパネル10の取付け手段としては本実施形態のような上下のホルダー44,45を使用することには限らず、例えば、上下に長い1つのホルダーを使用するなど様々の方法を採用できる。
【0100】
▲7▼.まとめ
発明の効果の欄において述べたように、本発明はバックフレーム7を机の強度メンバーとして使用する点に特徴を有するもので、バックフレーム7と脚5及び袖キャビネット4と天板1との三者が一体化されて全体として剛体構造となっているため、実施形態で説明したような簡便な連結手段であっても、強度を確保した机とすることができる。
【0101】
また、机ユニット1を左右に並設したり前後に並設したりするにおいてバックフレーム7を共用できるため、すなわち、連結式机を構築するにおいて部材点数を削減できるため、コストの抑制と消費エネルギーの削減とを図ることができる。更に述べると、シングルタイプの机(机ユニット)にも連結式机にもバックフレーム7を共用することが可能となり、このため、部材の共用化によるコストダウンと消費エネルギー削減とに大きく貢献できる。
【0102】
本実施形態においては、図3に一点鎖線で示すように、第1机ユニット2aに対応したバックフレーム7を設けることに加えて、第2机ユニット2b及び第3机ユニット2cに対応したバックフレーム7を使用して、これら3つのバックフレーム7を第4及び第5の机ユニット2d,2eに共用しても良い。
【0103】
或いは、二点鎖線で示すように、第4机ユニット2dと第5机ユニット2eとに対応したバックフレーム7をそれぞれ設けて、これらを第1〜第3の机ユニット2a〜2cで共用しても良い。
【0104】
(2).第2実施形態(図17)
図17ではバックフレーム7の別形態を示している。これらはバックフレーム7に補強材を設けた第2実施形態であり、このうち(A)に示す例では、山型に配置された2本の補強材51を設けている(上下逆の態様でもよい)。他方、(B)に示す例では、各コーナー部に補強材51を設けている。
【0105】
机には、例えば天板1の側面に人が寄り掛かるといったことにより、(A)に白抜き矢印で示すようにバックフレーム7を菱形に潰すような外力が作用することがであるが、このように補強材51を設けると、強度を格段に向上できる。これらの他に、上下横枠の間に中間横枠を1本又は複数本配置したり、逆に、左右の縦枠の間に1本又は複数本の中間縦枠を配置して梯子段状に形成することなども可能である。
【0106】
(3).第3実施形態(図18)
バックフレーム7を構成する横枠9又は縦枠8の断面形状は、様々のものを選択できる。その素材の例を図18に第3実施形態として示している。
【0107】
すなわち、(A)に示す素材52は角パイプであり、(B)に示す素材52はC形のチャンネル形状であり、(C)に示す素材52は中空角形でかつ内向きのフランジ52aを備えた形態としている。もちろん縦枠8又は横枠9の具体的断面形状はこれらに尽きるものではない。
【0108】
(3).第4実施形態(図19)
脚5は必ずしも側面視コ字状に形成する必要はなく、図19に示す第4実施形態として示す側面視門形のように、デザインの要請等に応じて様々の態様に設定できる。図示していないが、1枚板状の形態となすことなども可能である。
【0109】
(4).第5実施形態(図20)
図20に示す第5実施形態では、バックフレーム7の横枠9を上向き開口した形態と成すことにより、横枠9を配線用樋に兼用している。
【0110】
(5).第6実施形態(図21)
本発明において、天板1の平面形状には限定は無く、図21に第6実施形態として示すように、平面視L形のような様々の形状に形成できる。
【0111】
(6).第7〜第8実施形態(図22〜図23)
天板1の後部をバックフレーム7の上面に重ねることも可能であり、この場合は、バックフレーム7は脚5や袖キャビネット4のような支持体に連結することに加えて、天板1に連結することも可能である。その例として、図22では、第7実施形態として、バックフレーム7の上部横枠9を天板1の下面にねじ53で連結する例を示している。
【0112】
このうち(A)に示すのは、背中合わせに配置した2枚の天板1を1つの横枠9にそれぞれねじ53で連結した例、(B)に示すのは、1枚の天板1をねじ53で連結するにおいてその背面を横枠9の背面に揃えて配置した例、(C)に示すのは、1枚の天板1をねじ53で連結するにおいて横枠9からややオーバーハングさせた例である。
【0113】
脚5又は袖キャビネット4と天板1との連結構造としてねじ止めを採用することもできる。その例を図23において第8実施形態として示している。(A)は2枚の天板1を1つの脚5で支持した例、(B)は1つの脚5で1枚の天板1を支持した例である。脚5の上腕には、レンチ(図示せず)を下方から挿入するための穴56を空けている。
【0114】
(7).第9〜第11実施形態(図24〜図26)
天板1の左右横幅とバックフレーム7の左右横幅とは、様々の関係に設定できるし、また、バックフレーム7と天板1との連結態様も様々に具体化できる。これらの例を図24〜図26で示している。
【0115】
このうち図24に示す第9実施形態では、1枚の天板1の左右中間部を中間脚5bで支持する共に、中間脚5bと左右のエンド脚5aとをそれぞれ別々のバックフレーム7で連結している。横幅が例えば2000mm以上というように大きいロング天板の場合、中間脚5bを使用することによって安定性を確保できる。また、バックフレーム7は、ロング天板1に専用のものを用意しなくても、図示したロング天板1の半分の横幅の天板用のものをすれば良い。
【0116】
図25で示す第10実施形態では、バックフレーム7を挟んだ両側に机ユニット2を配置するにおいて、バックフレーム7の一方の側には複数の机ユニット2を並設し、バックフレーム7の他方の側には1つの机ユニット2を配置している。図26に示す第11実施形態では、左右に隣合った机ユニット2の間に本棚54や抽斗式キャビネット55等の他の什器を配置している。
【0117】
これら図25や図26から理解できるように、バックフレーム7と机ユニット2との関係は自由に設定することができる。
【0118】
(8).その他
本発明の具体的態様は上記した各実施形態に尽きるものではなく、更に様々の態様に具体化することができる。例えば、天板や脚は鋼板製とするには限らず、木製とすることも可能である。また、天板の下面に抽斗ユニットを着脱自在に設けても良い。
【0119】
なお、詳細な説明及び図面に開示した各事項は、出願当初の請求項に拘束されることなく独立した発明たり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る連結式机の斜視図である。
【図2】机の一部を分離した状態の斜視図である。
【図3】机の分離平面図である。
【図4】(A)は机の平面図、 (B)は (A)の B−B視平面図である。
【図5】バックフレーム及び脚の上部の分離斜視図である。
【図6】(A)は部分的な背面図、 (B)は (A)の B−B視断面図である。
【図7】バックフレームの下部と脚との分離斜視図である。
【図8】(A)は図6のVIII−VIII視断面図、 (B)は (A)の B−B視断面図である。
【図9】図8(A)のIX−IX視断面図である。
【図10】(A)は脚と天板との大雑把な分離側面図、 (B)は平面図である。
【図11】脚と天板との連結構造を示す要部の分離斜視図である。
【図12】(A)は天板と脚との連結構造を示す側断面図、 (B)は (A)の B−B視断面図である。
【図13】中間脚に2枚の天板を連結する場合の断面図である。
【図14】天板の抜け止め手段を示す側断面図である。
【図15】(A)は図14のXV−XV視断面図、 (B)は別例図である。
【図16】バックパネルの取付け構造の一例を示す図である。
【図17】第2実施形態を示す図である。
【図18】第3実施形態を示す図である。
【図19】第4実施形態を示す図である。
【図20】第5実施形態を示す図である。
【図21】第6実施形態を示す図である。
【図22】第7実施形態を示す図である。
【図23】第8実施形態を示す図である。
【図24】第9実施形態を示す図である。
【図25】第10実施形態を示す図である。
【図26】第11実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 天板
2,2a〜2e 机ユニット
3 ユニット群
4,4a,4b 袖キャビネット
5,5a,5b 脚
7 バックフレーム
13 連結部の一例としての第1係合穴
16 上金具
17 下金具
20,21 金具の係合爪
32 第2係合爪
33 第3係合穴
Claims (4)
- 天板と、脚又は袖キャビネットのように前記天板を左右両側部において支持する左右の支持体と、少なくとも前記左右の支持体の背面に重なるように配置されたバックフレームとを備えており、
左右支持体とバックフレームとの相互間、及び、天板と左右支持体との相互間を互いに連結することにより、左右支持体とバックフレームと天板とを全体として剛体構造と成している、
机。 - 前記バックフレームに、その前面に支持体を連結するための前連結部と後面に支持体を連結するための後連結部とを設けることにより、バックフレームを挟んだ前後両側に天板を連結することが可能になっている、
請求項1に記載した机。 - 前記バックフレームに、前連結部と後連結部との対を水平方向に沿って適当な間隔で飛び飛びの状態に多数形成している、
請求項2に記載した机。 - 左右の縦枠と上下の横枠とで正面視四角形のフレーム状の外形に形成されており、上下の横枠に前記連結部を形成している、
請求項1〜3のうちの何れかに記載した机用のバックフレーム。
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